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ロリショタバトルロワイアル20

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 00:03:44 ID:TkT9J3wl
本性を晒け出せ!
衝動をぶち撒けろ!
欲望を解き放て!
情熱を、燃やせ!





ここは真性の漢共(女性可)が集まり、
ジャンルを問わないロリショタキャラでバトルロワイアルを行う、
あまりにもCOOLなスレです。
紳士淑女の心を忘れず冷静に逝きましょう。



前スレ
ロリショタバトルロワイアル19
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1211637231/



テンプレ、過去ログは>>2-5辺に
ロリショタロワ避難所(したらば)
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/8274/
LSロワお絵描き掲示板
ttp://oekaki2.basso.to/user11/hisou/
LSロワお絵かき掲示板2
ttp://bbs2.oebit.jp/LoliSyotaRowa/
まとめwiki
ttp://www25.atwiki.jp/loli-syota-rowa


2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 00:04:30 ID:ZLZhe3dO
過去スレ
ロリショタバトルロワイアル18
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1207291360/
ロリショタバトルロワイアル17
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1201435693/
ロリショタバトルロワイアル16
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1197816204/
ロリショタバトルロワイアル15
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1195789761/
ロリショタバトルロワイアル14
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1192364080/
ロリショタバトルロワイアル13
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1187884192/
ロリショタバトルロワイアル12
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1183849166/
ロリショタバトルロワイアル11
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1179760274/
ロリショタバトルロワイアル10
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1177507709/
ロリショタバトルロワイアル9
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1175607059/
ロリショタバトルロワイアル8
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1174298614/
ロリショタバトルロワイアル7
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1173267370/
ロリショタバトルロワイアル6
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1171953607/
ロリショタバトルロワイアル5
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1170746599/
ロリショタバトルロワイヤル4
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1169810359/
ロリショタバトルロワイアル3
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1169293272/
ロリショタバトルロワイアル2
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1168265134/
ロリショタバトルロワイアルをやれるか話し合うスレ
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1167045572/



3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 00:05:02 ID:TkT9J3wl
〜参加者一覧[作品別]〜
【魔法少女リリカルなのは】高町なのは/フェイト・テスタロッサ/ヴィータ/八神はやて/アリサ・バニングス
【ローゼンメイデン】真紅/翠星石/蒼星石/雛苺/金糸雀
【魔法陣グルグル】ニケ/ククリ/ジュジュ・クー・シュナムル/トマ
【ポケットモンスターSPECIAL】レッド/グリーン/ブルー/イエロー・デ・トキワグローブ
【デジモンアドベンチャー】八神太一/泉光子郎/太刀川ミミ/城戸丈
【ドラえもん】野比のび太/剛田武/リルル
【魔法先生ネギま!】ネギ・スプリングフィールド/エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル/犬上小太郎
【絶対可憐チルドレン】明石薫/三宮紫穂/野上葵
【落第忍者乱太郎】猪名寺乱太郎/摂津のきり丸/福富しんべヱ
【名探偵コナン】江戸川コナン/灰原哀
【BLACKLAGOON】ヘンゼル/グレーテル
【クレヨンしんちゃん】野原しんのすけ/野原ひまわり
【ドラゴンクエストX】レックス(主人公の息子)/タバサ(主人公の娘)
【DEATH NOTE】メロ/ニア
【メルティブラッド】白レン/レン
【ちびまる子ちゃん】藤木茂/永沢君男
【カードキャプターさくら】木之本桜/李小狼
【テイルズオブシンフォニア】ジーニアス・セイジ/プレセア・コンバティール
【HUNTER×HUNTER】キルア/ゴン
【東方Project】レミリア・スカーレット/フランドール・スカーレット
【吉永さんちのガーゴイル】吉永双葉/梨々=ハミルトン
【ヴァンパイアセイヴァー】リリス
【MOTHER】ネス
【サモンナイト3】ベルフラウ=マルティーニ
【Fate/stay night】イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
【みなみけ】南千秋
【武装錬金】ヴィクトリア=パワード
【BLACKCAT】イヴ
【からくりサーカス】才賀勝
【銀魂】神楽
【ひぐらしのなく頃に】古手梨花
【灼眼のシャナ】シャナ
【とある魔術の禁書目録】インデックス
【るろうに剣心】明神弥彦
【ボボボーボ・ボーボボ】ビュティ
【一休さん】一休さん
【ゼルダの伝説】リンク(子供)
【ベルセルク】イシドロ
【うたわれるもの】アルルゥ
【サザエさん】磯野カツオ
【せんせいのお時間】鈴木みか
【パタリロ!】パタリロ=ド=マリネール8世
【あずまんが大王】美浜ちよ
【ポケットモンスター(アニメ)】サトシ
【SW】ベルカナ=ライザナーザ
【Gunslinger Girl】トリエラ
【ぱにぽに】レベッカ宮本
【FINAL FANTASY4】リディア
【よつばと!】小岩井よつば
計86名

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 00:05:35 ID:ZLZhe3dO
〜参加者一覧[あいうえお順(名簿順)]〜
01:明石薫/02:アリサ・バニングス/03:アルルゥ/04:イエロー・デ・トキワグローブ/05:イシドロ/
06:泉光子郎/07:磯野カツオ/08:一休さん/09:猪名寺乱太郎/10:犬上小太郎/
11:イリヤスフィール(略)/12:インデックス/13:イヴ/14:エヴァンジェリン(略)/15:江戸川コナン/
16:神楽/17:金糸雀/18:城戸丈/19:木之本桜/20:キルア/
21:ククリ/22:グリーン/23:グレーテル/24:小岩井よつば/25:剛田武/
26:ゴン/27:才賀勝/28:サトシ/29:三宮紫穂/30:シャナ/
31:ジーニアス・セイジ/32:ジュジュ・クー・シュナムル/33:白レン/34:真紅/35:翠星石/
36:鈴木みか/37:摂津の きり丸/38:蒼星石/39:高町なのは/40:太刀川ミミ/
41:タバサ(主人公の娘)/42:トマ/43:トリエラ/44:永沢君男/45:ニア/
46:ニケ/47:ネギ・スプリングフィールド/48:ネス/49:野上葵/50:野原しんのすけ/
51:野原ひまわり/52:野比のび太/53:灰原哀/54:パタリロ/55:雛苺/
56:ビュティ/57:フェイト・テスタロッサ/58:福富しんべヱ/59:藤木茂/60:フランドール・スカーレット/
61:ブルー/62:古手梨花/63:プレセア・コンバティール/64:ヘンゼル/65:ベルカナ=ライザナーザ/
66:ベルフラウ=マルティーニ/67:南千秋/68:美浜ちよ/69:明神弥彦/70:メロ/
71:八神太一/72:八神はやて/73:吉永双葉/74:李小狼/75:リディア/
76:リリス/77:梨々=ハミルトン/78:リルル/79:リンク(子供)/80:レックス(主人公の息子)/
81:レッド/82:レベッカ宮本/83:レミリア・スカーレット/84:レン/85:ヴィータ/
86:ヴィクトリア=パワード
計86名


5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 00:06:06 ID:ZLZhe3dO
〜ロリショタロワ・基本ルールその1〜
【基本ルール】
参加者全員で殺し合い、最後まで生き残った一人が優勝となる。
優勝者のみが生きて残る事ができて『何でも好きな願い』を叶えて貰えるらしい。
参加者はスタート地点の大広間からMAP上にランダムで転移される。
開催場所はジェダの作り出した魔次元であり、基本的にマップ外に逃れる事は出来ない。

【主催者】
主催者:ジェダ=ドーマ@ヴァンパイアセイヴァー(ゲーム・小説・漫画等)
目的:優れた魂を集める為に、魂の選定(バトルロワイアル)を開催したらしい。
なんでロリショタ?:「魂が短期間で大きく成長する可能性を秘めているから」らしい。

【参加者】
参加者は前述の86人(みせしめ除く)。追加参加は認められません。
特異能力を持つ参加者は、能力を制限されている場合があります。
参加者が原作のどの状態から参加したかは、最初に書いた人に委ねられます。
最初に書く人は、参加者の参戦時期をステータス表または作中に記載してください。

【能力制限】
参加者は特異能力を制限されることがある。疲労を伴うようになっている能力もある。
また特別強力な能力は使用禁止になっているものもあるので要確認。

【放送】
放送は12時間ごとの6時、18時に行われる。内容は「禁止エリアの場所と指定される時間」
「過去12時間に死んだ参加者名」など。

【首輪と禁止エリア】
・参加者は全員、爆弾の仕込まれた首輪を取り付けられている。
・首輪の爆弾が起爆した場合、それを装着している参加者は確実に死ぬ。
・首輪は参加者のデータをジェダ送っており、後述の『ご褒美』の入手にも必要となる。
(何らかの方法で首輪を外した場合、データが送られないので『ご褒美』もない)
・首輪が爆発するのは、以下の4つ。
1:『禁止エリア』内に入ってから規定時間が過ぎたとき。
2:首輪を無理やり取り外そうとしたとき。
3:24時間で死者が出なかったとき。
4:ジェダが必要と判断したとき(面と向かって直接的な造反をした場合)。

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 00:06:37 ID:ZLZhe3dO
〜ロリショタロワ・基本ルールその2〜
【舞台】
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/img/76.gif

【作中での時間表記(2時間毎)】(1日目は午前6時よりスタート)
 深夜:0〜2
 黎明:2〜4
 早朝:4〜6
 朝:6〜8
 午前:8〜10
 昼:10〜12
 真昼:12〜14
 午後:14〜16
 夕方:16〜18
 夜:18〜20
 夜中:20〜22
 真夜中:22〜24

【支給品】
・参加者が元々所持していた装備品、所持品は全て没収される。
・ただし体と一体化している装備等はその限りではない。
・また衣服のポケットに入る程度の雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される物もある。
・ゲームの開始直前に以下の物を「ランドセル」に入れて支給される。
「食料」「飲料水」「懐中電灯」「地図」「鉛筆と紙」「方位磁石」「時計」「名簿」
「ランダムアイテム(1〜3種)」。
なおランドセルは支給品に限り、サイズを無視して幾つでも収納可能で重量増加もない。
その他の物については普通のランドセルの容量分しか入らず、その分の重量が増加する。

【ランダムアイテム】
・参加者一人に付き1〜3種類まで支給される。
・『参加者の作品のアイテム』もしくは『現実に存在する物』から選択すること。
(特例として『バトルロワイアル』に登場したアイテムは選択可能)。
・蘇生アイテムは禁止。
・生物および無生物でも自律行動が可能なアイテムは参加者増加になる為、禁止とする。
・強力なアイテムには能力制限がかかる。非常に強力なものは制限を掛けてもバランスを
取る事が難しいため、出すべきではない。
・人格を変更する恐れのあるアイテムは出さない方が無難。
・建前として『能力差のある参加者を公平にする事が目的』なので、一部の参加者だけに
意味を持つ専用アイテムは避けよう。出すなら多くの参加者が使えるようにしよう。

【ご褒美システム】
・他の参加者を3人殺害する毎に主催者から『ご褒美』を貰う事が出来る。
・トドメを刺した者だけが殺害数をカウントされる。
・支給方法は条件を満たした状態で、首輪に向かって『ご褒美を頂戴』と伝えるか、
次の放送時にQBが現れるので、以下の3つから1つを選択する。

1:追加のランドセルが貰える。支給品はランダムで役に立つ物。
2:ジェダに質問して、知人の場所や愛用品の場所などの情報を一つ聞ける。
3:怪我を治してくれる。その場にいれば他の人間を治すことも可能。


7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 00:07:08 ID:ZLZhe3dO
〜ロリショタロワ・基本ルールその3〜
【ステータス表】
・作品の最後にその話に登場した参加者の状態、アイテム、行動指針など書いてください。
・以下、キャラクターの状態表テンプレ
【現在位置(座標/場所)/時間(○日目/深夜〜真夜中)】
【キャラクター名@作品名】
[状態]:(ダメージの具合・動揺、激怒等精神的なこともここ)
[装備]:(身に装備しているもの。武器防具等)
[道具]:(ランタンやパソコン、治療道具・食料といった武器ではないが便利なもの。
     収納している装備等、基本的にランドセルの中身がここに書かれます)
[思考・状況]
(ゲームを脱出・ゲームに乗る・○○を殺す・○○を探す・○○と合流など。
 複数可、書くときは優先順位の高い順に)

◆例
【D-4/学校の校庭/1日目/真夜中】
【カツオ@サザエさん】
[状態]:側頭部打撲、全身に返り血。疲労
[装備]:各種包丁5本
[道具]:サイコソーダ@ポケットモンスター
[思考]
第一行動方針:逃げた藤木を追い、殺害する
第二行動方針:早く仲間の所に帰りたい
基本行動方針:「ご褒美」をもらって梨花の怪我を治す

【予約】
・キャラ被りを防ぐため、書き手は自分の書きたいキャラクターを予約することができます。
・期間は基本的に予約から72時間(3日)です。
・やむにやまれぬ事情で完成が遅れる場合、最大で一週間まで期限を延長することができます。
 ただし、3日の期限の間に、進行状況の報告も合わせて延長申請を行う必要があります。
・予約期間終了後は、他の人がそのキャラを使った話を投下して構いません。
・予約しなくても投下することはできますが、その際は他に予約している人がいないか
十分に確認してから投下しましょう。

【投下宣言】
・投下段階で被るのを防ぐため、投下する前には必ずスレで 「投下します」 と宣言を
して下さい。 投下前にリロードし、被っていないか確認を忘れずに。
・近頃連投規制が厳しくなっております。居合わせた方は、できるだけ支援するようにしましょう。

【トリップ】
 投下後、作品に対しての議論や修正要求等が起こる場合があります。
 本人確認のため、書き手は必ずトリップをつけてください。

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 00:07:42 ID:ZLZhe3dO
テンプレ以上。

9 : ◆CFbj666Xrw :2008/06/30(月) 00:09:07 ID:gmAClnjf
ありがとうございます。投下、続き行きます。

10 :楽園の再来(10/10) ◆CFbj666Xrw :2008/06/30(月) 00:10:03 ID:gmAClnjf
「それ、どーいうこと?」
よく判らないという様子で訊くアルルゥに、ベルカナは自らの推論を語った。
「顔見知りの友達同士が出会うより、見知らぬ者同士出会う方が殺し合いになりやすいでしょう?
 親しい仲間が居る者は、仲間同士出会いにくいよう距離を置いて配置したのです。
 孤独感を助長し疑心暗鬼を煽れれば、それによる不安も火種となりますから」
レックスがそれに疑問を唱える。
「だけどあの雛苺という人形は真紅って人形の首を持っていたよ」
ベルカナは答える。
「だからこそ、ですわ。元々の知り合いとはいえ仲間ではなかったのかもしれません。
 元から対立する者同士で有れば、近くに置くことでむしろ殺し合いを助長できます」
他にも明石薫と野上葵という例外は有るが、これも葵の能力によって除外できる。
無尽蔵にテレポートを使える相手だ、島の反対側から移動してきたのかもしれない。
残った例外はプレセアとジーニアスの一組だけ。それも開始位置は不明だ。
もしかするとたまたま互いの方向に移動を続けて夕方にようやく出会ったのかもしれない。
そうでなかったとしても、全てを律儀に離して置くとは限らない。例外も有り得るだろう。
現時点の情報を見るかぎり、仲間との遭遇率は異常なほど低かった。

「でも、それが何か役に立つの?」
レックスが惑う横で、梨々がその可能性に気づいた。
「あ、判った。出会いにくいよう遠ざけて配置されてるとしたら、逆に……」
「そう、仲間の初期配置が判るかもしれません」
卓上に地図が広げられた。

レックスの初期配置はG−6エリア、奇妙な建物の前だ。
その正反対は北西の森林部。B−3の、病院が有るらしい辺りだ。
タバサはその辺りに居たのかもしれない。

梨々の初期配置はG−7エリアの病院。
その正反対はやはり北西の森林部、その北端。B−2の、森の切れ目辺りだ。
吉永双葉はその辺りに居たのかもしれない。

「これはあくまで可能性です。流石に全て対称に配置するほど単純とは思えませんもの。
 サイコロを二つ振って合計が7になる程度の確率と考えてください」
それは二つのサイコロを振った時の期待値であり、最も確率の高い値だ。
だが同時に、僅か6回に1回の確率でもある。
「その上に半日以上時間が経過しています。極端な話、島の正反対に居てもおかしくありません。
 あくまで他の当てを回った後の手段と考えてください」
それでもレックスと梨々は考える。
それぞれの捜し人ならどう動くかを、彼女達をこの島で最もよく知る者として予測してみる。
(もしタバサがB−3に居たら、まずは近くの塔が気になるはずだ。その後はお城か、あるいは町かな?
 半日以上経ったのにお城や森に着いてないなら、北東の街の方に行ったのかも知れないな。
 南西の町はよく判らないものがごちゃごちゃしてて馴染まない気がする)
(もし双葉ちゃんがB−2の辺りに居たら、向かうのは街かな。距離で見るとどっちもありえるよね。
 タワーとかよく判らない建物も色々有る南西の町の方が、賑やかで双葉ちゃん好みの気がする。
 ううん、それよりはまず学校かも。判りやすいのは道を通ってB−4に抜けて、そこから東か西か……)
だがそこまでだ。確証は、無い。
推測に推測を重ねた仮説では、危険を冒して動く事はできない。
「お互いの捜し人に関する情報はこんな所でしょうか」

そうして、ひとまずのところ話は終わった。


11 :楽園の再来(状態表) ◆CFbj666Xrw :2008/06/30(月) 00:11:19 ID:gmAClnjf
【F−3/城内/一日目/真夜中】
【楽園の再来】
【レックス@ドラゴンクエスト5】
[状態]:疲労、魔力大消費。
[装備]:ドラゴンの杖@ドラゴンクエスト5 (ドラゴラム使用回数残り2回)
[道具]:基本支給品×2、GIのスペルカード(『交信』×1、『磁力』×1)@HUNTER×HUNTER、飛翔の蝙也の爆薬(残十発)@るろうに剣心
    魔力の尽きた凛のペンダント、快速シューズ、クロウカード『駆』、穴が空いたナマコ型寝袋
    木村先生の水着@あずまんが大王、モンスターボール(空)@ポケットモンスター、ばくだんいし×8@ドラゴンクエスト5
    海底探検セット(深海クリーム、エア・チューブ、ヘッドランプ、ま水ストロー、深海クリームの残り(快速シューズ))@ドラえもん
[思考]:休息?
第一行動方針:今は休息するしかない? 
第二行動方針:アルルゥと梨々を守りつつ、レミリアとタバサとさくらを捜す。
第四行動方針:MPが回復したら、不明アイテムの識別をしたい
第五行動方針:余裕があったら、水中を調べてみたい。
第六行動方針:雛苺に対して対抗心。準備が整ったらリベンジする?
基本行動方針:勇者としてタバサの兄として誇れるよう生きる。でも敵には容赦しない。
[備考]:エンディング後なので、呪文は一通り習得済み
    アルルゥや真紅はモンスターの一種だと思っています。
    ベッキーは死亡したと考えています。

【アルルゥ@うたわれるもの】
[状態]:疲労(中)、魔力消費(中)、右腕の手首から先が動かない。
[装備]:タマヒポ(サモナイト石・獣)@サモンナイト3、ワイヴァーン(サモナイト石・獣)@サモンナイト3
[道具]:基本支給品(食料−1)、クロウカード『泡』@カードキャプターさくら
[服装]:普段着である民族衣装風の着物(背中の部分が破れ、血で濡れている)
[思考]:やすむ?
第一行動方針:やすむ?
第二行動方針:レックスについていく。
第三行動方針:レミリアを捜して止める。
第四行動方針:イエローを捜したい。
基本行動方針:優勝以外の脱出の手段を捜す。敵は容赦しない。
参戦時期:ナ・トゥンク攻略直後
[備考]:アルルゥは獣属性の召喚術に限りAランクまで使用できます。
    ゲームに乗らなくてもみんなで協力すれば脱出可能だと信じました。
    サモナイト石で召喚された魔獣は、必ず攻撃動作を一回行ってから消えます。攻撃を止めることは不可能。
    本能的に、アリス・イン・ワンダーランドに対して嫌悪を覚えています。
    ベッキーは死亡したと考えています。

【梨々=ハミルトン@吉永さん家のガーゴイル】
[状態]:右腕及び全身各所に亀裂骨折(核鉄で回復中) 。
[装備]:白タキシード(パラシュート消費)&シルクハット@吉永さん家のガーゴイル +パンジーの花飾り
   :核鉄『シルバースキン・アナザータイプ』@武装錬金
    F2000R(残弾23/30)@とある魔術の禁書目録、
[道具]:支給品一式、FNブローニングM1910(残弾0)、飛翔の蝙也の翼@るろうに剣心
[服装]:白タキシード&シルクハット
[思考]:休むしかないの?
第一行動方針:早くさくらを助けたい。多少焦り有り。
第三行動方針:さくらを助ける。そのために、雛苺からさくらを盗む。
第四行動方針:殺し合いに乗ってない、友好的な人を探す。
第五行動方針:双葉かリィンちゃんの友達及び小狼を探す。
[備考]:永沢、イリヤ、ベルフラウを危険人物と認識。薫の事も少し疑っている。
    桜の知り合いの情報を聞いている。
    18時の放送をレックスとアルルゥから聞きました。(但しどこまで正確かは不明)


12 :楽園の再来(状態表) ◆CFbj666Xrw :2008/06/30(月) 00:12:08 ID:gmAClnjf
【ベルカナ=ライザナーザ@新ソードワールドリプレイ集NEXT】
[状態]:骨折数箇所、裂傷多数、精神力消耗・極大
[装備]:ネギの杖、核鉄LXX70(アリス・イン・ワンダーランド)@武装練金、病院服、レースのビスチェ@DQ5
[道具]:支給品一式×2、懐中時計型航時機『カシオペア』@魔法先生ネギま!、
    黙陣の戦弓@サモンナイト3、返響器@ヴァンパイアセイヴァー、
    消毒薬や包帯等、エッチな下着@DQ5
[服装]:入院患者用のパジャマ(上だけ) の下にレースのビスチェ
[思考]:とりあえず眠りたいですわね。
第一行動方針:眠って精神力を回復させたい。
第ニ行動方針:『交信』でイエローと連絡する代わり、ロケーションで桜救出に協力する。
第ニ行動方針:イエローと合流し、丈からの依頼を果たせるよう努力はする(無理はしない)
第三行動方針:魔法発動体と服が欲しい。
第四行動方針:仲間集め(イエローと丈の友人の捜索。ただし簡単には信用はしない)
基本行動方針:ジェダを倒してミッションクリア
[備考]:葵が死んだことを知りません。
  レベッカ宮本を(フォーセリアの)『レッサー・バンパイア』だと考えている?
  レミリア関連の情報により修正するかは不明。

・その他備考
みかたちの死体や首と右腕の無い真紅の残骸は城内に回収しました。詳細場所不明。
城はグランバニア城のようです。
ただし武器防具道具屋は空っぽになっています。
それ以外の物も、宝箱などは原作中でレックス達が回収済みの為、殆どが空っぽです。
また、電話が置いてあったり一部グランバニア城に無い物も有るようです。

【エッチなしたぎ@ドラゴンクエスト5】
PS版では最後の鍵を使ってようやく開けられる(SFCでは鍵は不要だが隠し)部屋から
幸せの帽子と祈りの指輪に並んで何故か見つかる防具。
グランバニア城七不思議に数えて良いと思う。
入手時期から見て弱い防具には違いないのだが、
こんな下着が鉄の鎧に近い防御力を誇る辺りドラクエの世界は不思議に満ちている。

【レースのビスチェ@ドラゴンクエスト5】
主人公の妻(この場合はビアンカ)が子供を生む前に寝ていた部屋のタンスから見つかる。
ビスチェは基本的に下着であるが、一応外着として着る人も居る。
しかしこのアイテムはレースという事を考慮に入れると、やはり下着と考えるのが妥当である。
入手時期から見て弱い防具には違いないのだが、
こんな下着が鋼の鎧以上の防御力を誇る辺りドラクエの世界は不思議に満ちている。


13 : ◆CFbj666Xrw :2008/06/30(月) 00:13:04 ID:gmAClnjf
投下終了しました。
投下支援および新スレありがとうございます。
あと予約切れしてすみませんでした。

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 00:41:15 ID:ZLZhe3dO
投下GJ。なんか全体的に装備が豪華になってきたな。
特にベルカナの立ち回りのよさは異常w さすがに交渉力には長けているな。
しかしエロイ防具しか置いてないとはひどすぎるw
ロワ初期にはジェダ様のこの手の嫌がらせ(らしきもの)が結構あったけど久しぶりに見たw
アルルゥのお茶会に込めた想いにしんみりしました。
グランバニア城がある意味ってなんだろうな。

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 00:58:53 ID:Y5tfPBg7
GJ
ジェダ様はやってくれる……!自分のものにしてなくてよかったw
ジェダ様がモニターで見てたら万歳しながら喜んでるよ。
ベルカナは良いキャラだなあ。今まで気絶で空気だったのを取り戻すぐらい輝いてくれ。
三人の状況表がまだ完全に休むになってないから不安だw休め!w


16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 01:06:26 ID:PDSXMi3T
GJ!
最後のサイコロの喩えに、TRPG思い出して物凄くワクワクした。

>>15を見て
幼女の下着を頭に被って優雅にワイングラス傾けてるジェダ様想像しちゃったじゃないか!

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 01:09:54 ID:EghiRWdK
投下GJ!
そうか…両方だしちゃうか…
ひとまずいいチームができたけど、梨々がすごい爆弾だな。
武器手にしちゃったし、移動手段の道具がたくさんある。
単独行動の布石が整っちゃってるw
頼むから休んでくれ!満身創痍なロリショタばかりじゃねえかww

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 01:13:11 ID:R9fm8oP1
投下乙。
きちんと休息を取れば対主催最大戦力になりそうだ。
けど参加者情報絶望的だな……
ちょっとは小太郎見習えと……


レックス見てて思ったんだが、
DQXのザオリクって幽霊やゾンビになってたら幽霊やゾンビとしてしか復活出来ないけど、
幽霊やゾンビになって無かったら死後10年以上経過してても復活出来るんだが。
制限取れたら骨さえ有ればザオリクで復活し放題なんじゃないか?
それはそれで面白そうだが……

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 01:50:54 ID:YRif6dc0
投下GJ
ドラクエうる覚えだからステテコパンツが出てくるものだと思ってて、良い意味で裏切られたw
レックス、絶対にもう一枚のGIカードを梨々に見せるなよ!絶対だぞ
ベルカナ話術巧みだなぁ

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 02:07:16 ID:QbjkzPxb
投下GJ
さすがセコいぺらぺらーずの中でも突出してマンチキンなベルカナだw
相手が素直なお子様なのをいいことに話術だけでよくもまあw
情報交換時における互いの警戒具合が良かった。流石に慎重だ
このチームは結構消耗してたから少しでもいいから休んでほしいな
特にレックスとベルカナは寝てMP回復しないとキツいぞー

あとは追加部分で笑ったw 不思議にもほどがあるぞグランバニア城w

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 13:45:44 ID:LrphEpBj
投下GJ!
そしてジェダ様GJ! エロイ防具だけ残しておくとはさすが変態!
後レックス達はほかの選択肢考えないで、休めww
特に梨々、周りの面子は全員お人よしだから一人動いたら全員後を追うことになるぞー
城はグランバニアだったのか。サンチョの家もあるのか気になるところだなw

>>18
粉々に砕け散った死体でも復活できるんだぜ。
対ジェダの話になったときザオリクの扱いがどうなるか気になるな。

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 13:59:01 ID:L6riesrC
>>18
死後10年以上なんてあったっけ?

ザオリクに関しては、ゲームに忠実じゃなくてもいいんじゃない?
あれはゲームだからある程度便利に設定されてるとこがあると思うし
ドラクエの漫画とか小説とかで、上手く設定されてるのないかな

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 14:20:34 ID:LrphEpBj
>>22
死体のままで主人公の石化自体をすごし、
あまつさえ嫁の石化を解くまで死んだままのモンスターのことだと思う。

ダイの大冒険はポップが蘇生したけど死体が丸々残ってないとだめそうだったな。
天空物語と6と7の漫画は見たが、ザオラル系の魔法を使ってなかった。
ドラクエモンスターズ+は死体がなくても蘇生可能。便利すぎ。
ただし名付けをしていなければ戻ってこない。

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 15:24:10 ID:YRif6dc0
メガザルは2人とも覚えないんだっけ?
本来覚えなくてもなんらかの外的要因で覚えたりしたら熱いな

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 17:12:58 ID:FRYAOjar
☆【毎日新聞が英語版で、世界に向けて9年間も発信していた記事】☆


■かつてパールハーバーと南京大虐殺を起こした日本政府が、児童性愛者向けのマンガを作ってオタクを自衛隊にひきつけようとしている。
■日本人女性の55%は、出会ったその日に男と寝る。
■少女嗜好が発達した日本では、小学校に通うごく普通の少女たちが放課後、売春婦として働いている。
■日本のティーン(10代)たちはバイアグラを使ってウサギのようにセックスをする
■日本の母親はフェラチオで息子の性的欲望を解消する。
■日本の看護婦たちは通常、病院内にバイブレーターを持参し、仕事柄、アナル開発に興じている。
■ほとんどすべての漁師は海でマンタとSEXしている
■漁師経験者談;日本人は何とでもセックスをする。
■日本人主婦は皆コインランドリーに附属のコインシャワーで売春している
■20才から35才の間の日本人の4分の3がセックスの写真やビデオを撮ったことがある
■24時間オルガズムが止まらない病気で苦しむ日本人女性の数が増えている
■六本木のあるレストランでは、コックは食事の前にその材料となる動物と獣姦する
■福岡の米祭りは、顔にベトベトの白い液体を塗るため、AV業界が「顔射」と呼ぶものによく似ている
■日本の最新の流行 : 70歳の売春婦
■老人の売春婦の人気にもかかわらず、日本では小学生の売春婦にも仕事がある
■日本人の若い女性はファーストフードを食べると性的狂乱状態になる
■男色は日本の伝統。八坂神社では女装祭りを行っている
■日本男子は柔道や空手の部活で男相手に童貞を捨てている
■日本の首相は結婚生活ではなくオナニーで政権が取れると言っている
■横浜の女装祭りはゲイの宣伝になる
■熱海の伊豆山神社のある木は、屠殺人の木またナギと呼ばれ、その後イザナギと呼ばれたが、
■イザナギは神道伝説の神話の神であり、日本列島は彼のこぼした精液から生まれた。


26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 17:13:30 ID:FRYAOjar
■■■■■緊急コピペ■■■■■


 証拠隠滅される前に証拠保全を頼む



 57 名前:waiwai[] 投稿日:2008/06/30(月) 15:07:44 ID:j/eiK/wp0

 毎日新聞に電話してみてわかったこと
 いま、元サイトから2次利用された各国のサイトに
 削除の要請をしているそうです。


 証拠隠滅される前に証拠保全を頼む


 57 名前:waiwai[] 投稿日:2008/06/30(月) 15:07:44 ID:j/eiK/wp0

 毎日新聞に電話してみてわかったこと
 いま、元サイトから2次利用された各国のサイトに
 削除の要請をしているそうです。



 証拠隠滅される前に証拠保全を頼む


■■■■■緊急コピペ■■■■■


27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 17:22:27 ID:0tjUrBXP
>>18
結局貴方はこの企画に何を求めているんでしょうか

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 18:34:50 ID:xNY+qpJO
ソードワールドのリザレクションも死後十年どころか百年だろうが千年だろうが
死体どころか形見さえあれば36回に1度の確率で完全復活できるんだけどねw


29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 18:47:57 ID:WVWmVAej
*いしのなかにいる

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 19:06:25 ID:dUVlZklP
◆CFbj666Xrw氏、SSがギリギリ50kに収まらなかったので区切るところの指定お願いします。
…後編全部省いたって言っていたからまさかテキストで34kになっているとは思わなかった。
最近自分の感覚が麻痺したみたいだ。

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 19:29:17 ID:R9fm8oP1
>>27
大胆10人位が脱出ってのがデフォになりつつ有るような感じなので、
偶には蘇生さしてロワ乗っちゃった人達の気まずい後日談なんてのも……
デメリット無しで殆ど無制限に蘇生可能な人が
真剣ロワに参戦する事なんて今後無いだろうし。

作中で出来る事を制限なしの状態で都合だけで
出来ないってのはなんか違うような気がするし。

復活させるのに時間をねじ曲げなきゃならないとか大袈裟な事しなくても良いしね。

まあ、面白かったら何でも良いけどね。

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 20:28:40 ID:UDuyORzS
>>31
ごめん、何が言いたいのか分からない

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 20:29:57 ID:13++HoGX
遅くなりましたが投下乙です!
ホントに下着とビスチェが出てきてしまったww 流石にステテコパンツまでは出てこなかったようだけどw
投下前にネタバレをしてしまったようで申し訳ありませんでしたー! orz

そしてこちらもきわめて順調に情報交換ができたようで。
天空兄妹は忠実にDQの基本である情報収集に成功してますね。
今のところはタバサチームと違い、大きな波乱要素もなかったようだけど
状態表の「休憩?」ラッシュが不安を煽る……無茶はするなよー。

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 20:37:23 ID:oYlKZosK
そろそろ休憩したほうがいい参加者が多いから、あまり不安は感じなかったんだが。
言われてみると、不安になってくるな。

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 20:48:25 ID:IgCBPV8d
磁力のカードの存在が特にな。

そしてすまないレックス。服と聞いて俺はてっきり
 そうび→はずす→ベルフラウ・みか先生
の暴挙を仕出かしやしないかと冷や冷やしていたw


36 :30:2008/06/30(月) 21:10:51 ID:+l14IXus
お、誰かが1ページでまとめてくれたみたいだ。
俺がやったときは容量オーバーだったんだけどなー。

37 : ◆CFbj666Xrw :2008/06/30(月) 21:18:18 ID:X70MYTZm
>>36
容量がギリギリなので状態表などを整理したりすると何とか押し込めました。
ただ、追跡表が来るとやはり溢れてしまうので素直に切った方が良いのでしょうか、これ。

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 21:39:25 ID:DU/PVZWz
ここに来て天空兄妹が輝いてきたなぁ
けどこの二人、共に獣耳キャラ(アルルゥ・小太郎)に揺さぶられるとは……
もしや幼少からモンスターと旅してるうちに、変なフェチ属性でも持ってしまったのか?w

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 23:02:26 ID:5as8fPlP
獣耳フェチ兄妹だったのかw

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 00:22:11 ID:N3rdrplT
ていうか磁力でジェダさまのところに行けたらどうしようw最初に会ってるしww
まあレックスしかカードの効果しらないし、思いつかないだろうけどね。


41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 01:47:13 ID:N4YcCQ9o
毎日新聞の「日本で使える少女買春指南」も決して許さない良識ある企業・団体

◎問い合わせ中&広告取り下げ、抗議意思を示すなどの具体的行動
JCB、住友金属鉱山、日産、ANA、日本ヒューレット・パッカード、アウベルクラフト、キリン、
Mozilla Japan、西池袋メンズクリニック、小林製薬、米軍人・軍属による事件被害者の会

◎問い合わせ中&遺憾、問題視していると回答
産経新聞、東海新報、プレジデント社、セゾンファンデックス、セブンイレブン、TOTO、沖縄タイムス社、日本看護協会、京都府、ハウス食品

毎日新聞の「日本で使える少女買春指南」も容認・黙認している企業・団体

●知らぬ存ぜぬ、無回答、毎日の謝罪支持など
読売新聞、クラブツーリズム、トヨタ、週刊女性、 KDDI au、万有製薬、TBS、日本ユニセフ協会、任天堂、総務省、日本新聞協会、
DoCoMoiチャネル、三菱商事

●容認
サントリー「広告を今後続けることについて何の問題もない」、NHK「だれも信じないような出鱈目は報道しない」
マクドナルド「お客様の判断ですので一向に構わない」、am/pmジャパン「毎日新聞は最大限の努力をしている」、
大塚製薬「今後この件が社会的問題になるようだったら、その時点で考える」、サッポロ「現状通り、方針変更はない。」


▲問い合わせ中&中立の立場、対応考慮中など
神社本庁、白十字、KDDI、山田養蜂場、山本海苔店、三連水車の里あさくら、福岡県庁、週刊新潮
福岡県朝倉市、神社本庁、Microsoft(Xbox)、キングジム、ペンタックス、ジャパンネット銀行、小林製薬、宮内庁

▲結果待ち(3日以内に回答なければ×)
丸井、P&G、シティバンク、バンダイナムコ、MJ、マガシーク、ラフォーレ原宿、興和、イオン、外務省、防衛省、日弁連、河合塾、マツダ、
中日新聞、早稲田大学、ソニー損保、経済産業省、文部科学省、岩手県奥州市、東京都観光関連部署、モスバーガー、 国家公安委員会、
ブルーノート東京、内閣府男女共同参画局、 阪急交通社、キッコーマン、福岡県教育委員会、 六本木商店街振興組合、講談社インターナショナル、
モーションブルーヨコハマ、KFC、 週刊女性、ウェスティンホテル東京、日テレ、オエノングループ、JAL、プジョー、ソニー損保、河合塾、オリックスクレジット、
外為どっとコム、日本柔道連盟


42 : ◆sUD0pkyYlo :2008/07/01(火) 01:53:31 ID:w+BBYU51
ゲリラ投下で、しかもメンツ的に自己リレーではありますが……。

仮投下スレに、1つ投下しました。
反応次第では全面撤回することも視野にいれております。
ご意見、お聞かせ下さい。
もしも良いようならば、明日以降に本スレ投下をしたいと思います。

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 02:10:24 ID:rqHk5p2a
凄く上手い。
粗もこれといって見られないし、それどころか下手な説では粗になりかねなかった
これまでの未確定部分が綺麗に説明着いてるのって凄いと思う。
自己リレーでもこういう話なら良いんじゃないかな? GJと言うよ。

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 02:13:15 ID:ByzUwSvw
良いと思います。
自己リレーも相当間が開きましたしね。
イエローがやっと役に立てる首輪の構造の予感…!

45 : ◆6Hwry2IVtg :2008/07/01(火) 02:19:28 ID:WI7qaZ/z
>>42
仮投下乙です。自己リレーは間があいてるので問題ないかと。
何よりこれはうまい…上手くもあり、美味くもあり……

ヴィクトリア、イエロー、ひまわり予約します。

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 06:00:15 ID:C9C7qjbw
仮投下乙です
この考えは凄く上手いなあ
自己リレーに関しては問題ないかと

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 06:56:08 ID:HH8Aio1E
三尸ときたか、これはうまいな。
パッと見では問題ないと思います。

しかし中の人がいる首輪とはこれまた斬新なw

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 11:50:29 ID:6wqsr3EL
なんってメルヘンなんだ!
人力は基本中の基本だな!

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 12:53:03 ID:C322PMhd
仮投下乙です。
話としては問題ないけど、仮投下なんで少し要望を
アルルゥとレックスについて少し触れてほしい
あと電話してほしい。工場方面に特に

>>45
こっちも考察進むのか、それとも敵対するのかわからない面子だw
イエローの丈遺言やひまわりの直感がどう動くかが気になるww

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 15:47:06 ID:ByzUwSvw
それただの自分の理想の展開要求じゃない?
首輪考察に的を絞った話だしいらないと思うが

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 16:10:53 ID:0ZzJYDCR
別に抱えた話を次の話で全部しなきゃならない理由なんて無いしね。
まあ仮投下だからって付いてる意見だから気にする意見でないと思ってるけど、
俺はそこら辺の描写を付けない方が良いと意見に意見しておく。

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 16:23:18 ID:iHDLIYWB
>>42
仮投下乙。なるほど、ジェダ様主催のこのロワらしいいい方法だと思った。
しかしQB働きすぎ、ジェダ様働かなさすぎw

>>45
期待

>>49
情報交換は他にもしたとあった。ちゃんと読んでから指摘したほうがいいと思いますよ。
ぶっちゃけレックスたちと再会したときにそのへんのこと書いたっていいわけだし。
自分が足りないと思ったなら後から自分でフォローするのもリレーですよ?
俺はあなたの意見に賛同しませんが。


53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 17:02:18 ID:MiAQ4uwB
>>42
面白かったです、情報量が非常に多かったので見落としもあるかもしれませんが
特に問題や矛盾はなかったように思います。

>>45
ちょうどいいタイミングで今回の説のキーマン?たちがw 楽しみに待ってますー。

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 17:14:52 ID:BeFBWZgY
>>42
仮投下GJ!
見たところ、矛盾したところはなかったようです。
一つ意見するならば、豆知識、首輪の中のP−Beeの仕事の部分の
ヴィクトリアのところは省いた方がいいんじゃないかなと思います。

>>45
キーパーソンきたw期待。

>>49
わりとしっかりした情報交換したとは書いてるし、描写する必要はないと思う。
電話の件もシェルターに行く方を優先させたと考えるべきだろうし。
大体、電話に気が回るのかも怪しい(

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 20:18:37 ID:0ZzJYDCR
北西廃病院周辺を書こうと思い、時間を整理しようとしたのですが……これはまずい。
『星は届かぬ空から堕ちる -Artificial magician-』で時間軸にかなりの矛盾が生じています。

アリサが特に顕著なのでそこを見ます。
夜のかなり早い時間(他との兼ね合いから見てせいぜい6時半かそこら)に廃病院へ向う。
『星は〜』で“アリサがその建築物を見つけるまでには、大した時間は掛からなかった。 ”
とありますが、その後“20分ほど”廃病院を捜索したところでヴィータと紫穂に遭遇します。
この時間差はヴィータ達の方を見れば妥当な時間差です。
すぐに戦いとなり、アリサはヘルメスドライブの転移で逃亡してことなきをえます。

この時点で真夜中(10時以降)になっています。

>問題点
・アリサとヴィータと紫穂の時間が軽く三時間ほど飛んでいる。
・作中で“大した時間は掛からなかった”、“20分ほど”など明記されている。

何とかこじつけようと頭をひねりましたが、これは何らかの修正が無ければどうにもなりません。
意見求む。

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 21:00:18 ID:1n0khF/Y
>>55
無理矢理解釈してみます。

183話『血と涙はもういらない』でアリサが茫然自失している期間を「夜中直前」までと考える→動き出したのはほぼ20時
“アリサがその建築物を見つけるまでには、大した時間は掛からなかった。 ”を「一時間程度で探し出した」と解釈する(広大な森の中を探したにしては早いほうだろう)
廃病院捜索に20分→これで約21時半
「なのはとイヴのパート」が挟まっている間にアリサが30分ほど時間を稼げたことにするとギリギリ22時(真夜中)

……本当に無理矢理だな。

57 : ◆2G4PiPq.z. :2008/07/01(火) 21:02:23 ID:5V6irmWn
書いた本人としては別になんら問題はないと思いますし、おかしいとも思いません。

>夜のかなり早い時間(他との兼ね合いから見てせいぜい6時半かそこら)

まずこれは明言されていることではなく、あなたの推論に過ぎません。
書かれているのはアリサが長い間呆けて眠っていたのち出発して大した時間がかからず到着した、それだけです。
前のSSでは「急速に暗くなっていく空の下」。七時前後でも十分通用するでしょうし、極論を言うと夏ならもっと遅くとも通用します。
もっとも、これはロワ会場が温帯気候であると仮定した場合ですが。
更にこれはあくまで会話中の気象条件であり、出発したのはもう少しあと。
そして私のSSでは見れば分かるように一行目で「――たくさんの星が、空で輝いている」となっています。
夜の遅い時間だと考えることにはなんら不都合はない、というよりむしろそう読んで頂けるように書いています。

>すぐに戦いとなり、アリサはヘルメスドライブの転移で逃亡してことなきをえます。

「戦闘を行っている間の時間」が存在します。
わざわざイヴとなのはのパートをはさんだことからも分かるように、すぐに決着がついたわけではありません。
それ抜きに考えるとしてもアリサがひたすら逃げまわって防戦一方だったのは描写したので、
戦いも長期戦になるというのは予想がつくかと思います。

>この時点で真夜中(10時以降)になっています。

これも間違いです。というか、これが一番の間違いです。>>56の方も勘違いしているようですが……
ヘルメスドライブを使用したのは放送前であり、極端な例を挙げれば4時1分に使用したなら8時1分に使用できます。
前々のSSでアリサはまともに思考・行動ができる状態ではない(しかも放送前から)ので、長時間動かないことに不都合はありません。
その後の時間経過にしてもアリサは工場にワープしたあと色々やっていますし、なのはとの会話もスムーズに始まったものではなく、
そもそも状態表の時間は会話が終わった後アリサが走り出してからしばらく経った時のもの、というのは描いた通りです。
またアリサがワープしたあと紫穂がノンビリしているので、こちらもそれなりに時間が経過しているというのは読み取れると思います。

58 : ◆sUD0pkyYlo :2008/07/01(火) 22:06:13 ID:w+BBYU51
どうやら、大筋では問題ないようなので……

昨夜仮投下したもの、本投下します。

59 :三尸の蟲は罪を見つめて ◆sUD0pkyYlo :2008/07/01(火) 22:06:54 ID:w+BBYU51

「なぁ――『コレ』、何に見える?」
「何って――何でしょう。……『人間』?」
「人間……だよな。
 いや、人間っていうより『昆虫』、それも『蜂』に見えないか? ほら、この尻の膨らんでるところとか」
「言われてみれば、最初の部屋にいた『QB』とかいう人に似てますね。色は白黒ですけど」
「いや、形だけ読み取ってるから実際の色は分からないんだけどな。『3D−CT』の説明はしただろ?」
「あ、そこは分かってますよ。
 要するにさっき撮った『レントゲン』――『単純X線写真』と根っこの原理は同じなんですよね。
 『X線』、つまり『目には見えず物体を通過する光』を、直接紙に映し出すかどうかの違いだけで。
 その『コンピューター』、『複雑な計算を一瞬でしてくれる精霊のような機械』で情報を処理して……
 この板状の『モニター』という所に、こうして絵の形で映し出してくれる、と。実に凄い技術です」
「…………。
 トマ、おまえってほんと、『道具』には強いんだな。正直、感心した」
「いやぁ、それほどでも。
 ところで――ベッキーさん。この『QBみたいな子』、何してるんでしょう?」
「何って、そりゃぁ……見ての通り、『寝てる』んじゃないのか。ベッドっぽい台の上で、丸くなって」
「ですよね……。『寝てる』、んですよね」
「……拡大の比率からいって……身長は数ミリってとこか。指の上に乗れるサイズだな」
「親指ほどの太さの『首輪』の中の『部屋』で、すごくちっちゃな『QBみたいな子』が、『寝てる』んですよね」
「……そう、だな。『野上葵』の首輪の中で、寝てるんだよな。」
「……そりゃ……着けてる参加者が死んだなら、お仕事もないでしょうし、寝るのも当然ですよね」
「…………」
「…………」

「「……ちょっと待てぇぇぇぇぇ!」」


【まめちしき:CT(しーてぃー)】

Computed Tomography、略してCT。日本語に直訳すれば「コンピューター断層撮影」。
放射線などを利用して物体の内部を探り、コンピューターで処理することで断面の画像を得る技術のこと。
広義の意味ではPETやSPECT、MRIなども含まれるが、一般的にはX線CTのことを指す。
特に医療分野で活用され、様々な疾患の診断に役立っている。
近年では技術面での進歩も進み、ヘリカルCTやマルチスライスCTなどの技術も発達。
単純なスライス像のみならず、細かいスライスを重ねることで3次元的な映像を得ることも可能になった。
コンピューター上に再現された3D画像は、回転・縮小・一部省略など、自在に操作することが出来る。
一方それらの技術は、医療分野以外の非破壊検査などにも利用されている――。


「お……落ち着けトマ。ちょっと、落ち着いて状況を整理しよう」
「は、はいベッキーさん。落ち着いて状況を整理しましょう」
「まず、私とお前があそこで出会って、色々あったけど互いのこれまでのことを話したわけだ」
「でもって、ひとまず“青”さん――『野上葵』さんの『残り』を集めて、病院に戻ってきたんですよね」
「とりあえず霊安室に安置してから、改めて謝って首を切って、『首輪』を使わせてもらうことになった」
「僕が”青”さんの本当の名前を知ったのも、その時でした。首輪についてたネームプレートで」
「それから、血や泥で汚れた私たちの身体を洗ったり、服を着替えたりして――」
「まず最初に、『レントゲン』という機械で『首輪』を調べたんですよね」
「ああ。単純X線写真な。もしも外装がX線を遮るようなら、また別の方法を考えるつもりだったけど……」
「一応、中身の構造が分かる程度には映ってくれたんですよね。なんか中にいくつか部屋が分かれてて」
「いくつか『あるだろう』と思ってた機械が『なかった』のが気になったけど……それより問題だったのは」
「ネームプレートの下、首輪の正面近くの『部屋』に、『よく分からない丸っこいモノ』が『いた』んですよね」
「で、こりゃもっと詳しく知りたいな、と思って、病院にあった最新式のヘリカルCTを使うことにして……」
「本当はそういう目的のためのモノじゃなかったのを、ベッキーさんが改造したんですよね」
「私は天才だからな! 医療用のを解析用に作りかえるくらい簡単だったぞ」
「それで、映ったのが、コレですか……」
「…………」
「…………」


60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:07:20 ID:5V6irmWn
 

61 :三尸の蟲は罪を見つめて ◆sUD0pkyYlo :2008/07/01(火) 22:07:58 ID:w+BBYU51

【まめちしき:首輪の外見について】

首輪はかなり頑丈かつしなやかな作りで、無理やり引き千切るにも数秒の時間がかかる。
(首輪が正常に機能していれば、つまり『中の人』が『起きて』いれば、それは『自爆』に十分な時間となる)
首輪は魔法的な防護が施されており、首輪自体と『中の人』を守っている。

首輪の正面には、その参加者の名前を刻んだネームプレートがついている。
とはいえ、首輪をもぎ取って詳しく調べないと気付かないかもしれないような、実にさりげないものだ。
外からは鍵穴らしきものは見当たらない。
ネームプレートは6箇所のネジで首輪に留められているように見えるが、実はそのうち1つは偽装。
パッと見て気付くのは困難だが、ごくごく小さな透明素材を使った、直径1ミリほどの『窓』のようになっている。
位置的に、首輪の正面。
つまり、もしもその内側から外を見てる者がいたとしたら、参加者とほぼ同じモノが見れることになる――。


「これ、どうみてもジェダに『QB』って呼ばれてた奴だよな。すんごく小さいこと以外は」
「ええ。あるいは『QB』にそっくりな、あの場に何人もいた人たちかもしれません。すごく小さいですが」
「……トマの知る『魔法』で、人を小さくすることって出来るか?」
「いいえ。流石にここまで小さくなる『魔法』は、僕も聞いたことがありません。無いとも断言できませんが」
「そっか……」
「……ベッキーさんの知る『科学』で、人を小さくすることは出来ますか?」
「いや。少なくとも私の知る限りじゃ、基礎理論すら思いつかん。絶対不可能とも言い切れねーけど」
「そうですか……」
「ただまぁ、どうやらここには私の知らない『超科学』や、トマも知らない『未知の魔法』もあるみたいだからな」
「何が起こっても、不思議ではありませんよね」
「進みすぎた『科学』は『魔法』みたいなモンだって言うしなァ……知らない以上、考えるだけ無駄か……。
 それこそ、『UFOに乗って地球に来た宇宙人の技術』とか使われても文句言えねーし」


【まめちしき:ガリバートンネル】

ドラえもんの未来のひみつ道具の1つ。
一方の口が大きく、一方の口が小さなトンネル状の道具。
大きい口から入って小さい方から出ると、人間の身体や服などが小さくなる。逆方向に通れば元に戻る。
スモールライトに似た道具ではあるが、効果の時間制限はない。
また、小さくなった状態でもう1度大きな口の方から潜り抜けると、さらに小さくなる(縮小効果が重なる)。

なお、ガリバートンネルで小さくなった人が暮らすための、「ミニハウス」と呼ばれる小型の家なども存在する。
となれば当然、そのサイズの家具や生活用品やその他もろもろが既に存在しているわけで――。
それらを上手く流用すれば、容易に「小さくなった人のための生活空間」が作れるわけで――。


「小さくなってる理屈はともかく……首輪の中には『誰か』が入ってる。これは間違いないだろうな」
「僕たちの首輪の中にもいるんでしょうか? この『中の人』は?」
「わざわざ『野上葵』にだけ普通と違う首輪をつける意味がねーよ。全員のに『いる』と思った方がいいな」
「しかし……首輪の中にいたら、危険ですよね。禁止区域とかで爆発したりしたら……」
「危険っていうか、確実に死ぬな。首輪の構造見ると、爆発の直前に逃げられるようにはなってないし」
「首輪の付け外しは、『首輪の内側から』この『中の人』が操作するようになってるんですよね」
「そうだな。ココにある鍵を、内側にいる人が捻って……外す。それ以外ではまず外れない構造になってるな」
「他に、首輪の中にあるものと言えば……首輪の中をぐるりと一周している、整備用っぽい通路」
「首輪の内側に並んだ、爆弾が詰まっていると思われる部屋」
「『中の人』が押すことの出来る爆破スイッチ」
「ネームプレートの留め金の1つに偽装された覗き穴と、そのすぐ後にある『中の人』のための部屋」
「ついでに『中の人』が使うらしい、ベッドにトイレに台所にお風呂場」
「コッチの倉庫っぽいのは、食料庫かな? 水のタンクもあるな」
「配置と大きさから言って、その可能性は高いですね。何日分用意してるのか、よく分かりませんけど」


62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:09:00 ID:5V6irmWn
 

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:09:50 ID:ZQpZzPH1
 

64 :三尸の蟲は罪を見つめて ◆sUD0pkyYlo :2008/07/01(火) 22:09:56 ID:w+BBYU51

【まめちしき:首輪内部の『部屋』について】

薄いが頑丈な外装に包まれた首輪の中は、細く長いドーナッツ状の空間になっている。
中にはぐるりと一周する整備用らしき通路と、その通路に面したいくつかの部屋に分かれている。
体積の多くを占めているのは、やはり首輪爆破用の爆薬。どれも内側に向いた指向性爆薬である。
爆弾以外で最も重要な部屋は、ネームプレートの裏側にある監視部屋(覗き穴の裏側)。
監視部屋には、爆破用スイッチ(誤作動防止のカバーつき)、首輪開錠のための複雑な錠、
外を監視できる座席、仮眠用ベッド、がある。
他にも、便所や台所などが揃った生活空間(『ミニハウス』の一部を『ガリバートンネル』でさらに縮小し移植)。
必要となる僅かな電気を供給する電池、やや余裕を持たせた水と食料の備蓄庫、などがある。

ぶっちゃけた話、自爆用の爆弾がある他は、『中の人』の『乗り物』あるいは『家』に近い構造をしている。
唯一の出入り口は、内部の鍵のノブを操作し、首輪を正しい方法で開けた時にのみ出現する。
つまり、一度入って鍵をかけてしまうと、『ゲーム』が全て終了するまで出ることは出来ない。


「で、中の構造はこれでほぼ全部なわけだが……大事なものが、いくつか抜けてる」
「と、言いますと?」
「通信機がない。位置確認用のGPSがない。生死の判定をするのに必要なセンサーの類もない。
 そういった複雑な機器を動かすための、演算装置の類もない。
 私が『きっとあるだろうな』と予想してた機械が、かなり欠けてるんだ」
「……それはつまり、首輪にあるはずの機能のいくつかが、『科学』では説明できないってことですね?」
「そういうこと。
 まぁ、全部『科学』でやろうとするときっと電波を使うことになるから、マズいだろうとは思ってたけどな」
「マズイって言うと?」
「詳しい理屈を説明するのは難しいんだが……深い水の中に入ると、使えなくなっちゃうんだよ。
 直接濡れて回路がショートとかしなくても、肝心の電波が届かなくなっちゃうから」
「その『電波』というのも、奥が深そうですけど……
 そういえば、昼間に湖の底を探検したって言ってましたもんね。
 そのための道具を用意していた以上、ジェダも誰かが水の中に潜ることは予想できたでしょうし」
「だからたぶん、『中の人』が『魔法』か何かで補ってると思うんだが……トマはどう思う?」
「僕自身が直接そういった『魔法』を知ってるわけじゃありませんが、『魔法』で可能なことだとは思います」
「ふむ……。そうなると、『爆弾』関係以外は魔法に頼ってるってことなのかな……」
「ただ、そうなると余計に分かりません。
 なんでそんな優れた能力を持った魔法使いを、首輪に入れちゃうのか。
 人命軽視はもういまさらだとしても、ジェダにとっても貴重な人材のはずなんです」
「だよな……。『中の人』も死ぬかもしれないんだよな……。いくら『QBそっくりの奴ら』が沢山いたってな……」


【まめちしき:電波は水中を伝わらない?】

実際には、全く伝わらないわけではない。ただ、空気中に比べて減衰率が上昇するのは確かである。
特に海水中では、溶け込んだ電解質の影響もあって急速に減衰してしまう。
ゆえに、水中の潜水艦などが電磁波を用いる「レーダー」ではなく、音波を用いる「ソナー」を用いる。
(水中では音波の減衰率が低く速度も速い、という事情もあるが)
21世紀初頭の「常識的な技術の範囲」では、深い水中までカバーする通信システムを作るのは困難だろう。
ましてや、首輪に入るサイズに小型化するとなると、非常に厳しいものがある。
22世紀の「ひみつ道具」を持ち出していいなら、深海でも使える無線機があるのだが――。


65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:10:00 ID:C9C7qjbw
 

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:10:24 ID:ZQpZzPH1
 

67 :三尸の蟲は罪を見つめて ◆sUD0pkyYlo :2008/07/01(火) 22:11:12 ID:w+BBYU51

「だけどそうか、『QB』……『クィーン・ビー』……『女王蜂』、か。なら……ありえるかもしれない」
「何がです?」
「トマ。ちょっと記憶を確認したいんだが……ジェダが『QB』って直接呼んでたのは、1人だけだよな?」
「ええ。微妙に髪型の違う、リーダーっぽい1人に向けて、だったと思います。
 それ以外はみんな怖いほどそっくりで、見分けもつきませんでした」
「そうか……。あいつらを『ヒト』と考えずに『ハチ』だと考えれば、このアイデアは『アリ』かもしれない」
「蟻? 蜂じゃないんですか?」
「そーゆー意味じゃない!
 ……いや、でも蜂でも蟻でも同じようなモンか。あいつら『社会性昆虫』だから」
「『社会性昆虫』、ですか?」
「ほら、蜂や蟻の中には、群れ作って暮らす種類がいるだろ。数千匹数万匹で1つの巣作ったりして」
「ありますね。まるで人間がお城とか作るのと同じような感じで」
「で、そういうのって、『女王蜂』と『働き蜂』で役割分担してるんだ。
 女王蜂が子を産んで、働き蜂が働く。この関係は、産まれてから死ぬまでずっと固定されたままなんだ」
「なるほど……」
「女王は産み続ける。働き蜂や働き蟻は女王や群れを守るために、必要とあらば平気で命を投げ出す。
 蜂の中には、1回針を刺したら刺した方が死んじゃう種類の奴もいる。でも、群れを守るためなら戦うんだ」
「女王さえ残せるなら、働き蜂はいくらでも替えが効くってことですね」
「ああ。で、『QBの一族』も、似たようなものじゃないかと思ったんだ。それなら『首輪』に入ってるのも納得だ」


【まめちしき:社会性昆虫】

ハチやシロアリの仲間のように、集団を作って生活し、女王と働き蜂(蟻)のような「階級」を作る昆虫のこと。
働き蜂階級には生殖能力が無く、唯一卵を産み続ける女王のサポートに専念する。
一説では、これは「自分の子」を残すよりも「自分の兄弟」を増やした方が遺伝的に優位であるかららしい。
(ここにはある種の昆虫における男女の産み分けの問題も絡んでくるのだが、難しい話なので割愛する)


「『首輪の中』にいたら、『首輪を爆破する時』に確実に死ぬんですもんね……」
「1人や2人ならともかく、参加者の人数分だからな。志願者募ってもそんなに集まるもんじゃないだろ」
「種族的に絶対逆らえないような命令なら、その部分はクリアできますもんね」
「ついでに言えば……。
 こいつらを『ヒト』でなく『蜂』と見るなら、さっき言った『いくつかの機能』は簡単に説明できるんだ」
「と、言うと?」
「例えば、ミツバチの仲間は凄い精密な空間感覚を持ってることで有名だ。
 巣から飛び出して山を1つ2つ飛び越えて蜜を集めて、迷うことなく自分の巣に戻ってきたりな。
 ああいう『感覚』を持ってる奴が『中』にいるなら、GPSも何も必要ないかもしれない」
「参加者の現在地を『虫としての超感覚』で正確に把握して、禁止区域での爆破などを実行できる、と」
「通信機能も……実は、あの手の昆虫がどうやって仲間と意思疎通してるか、完全には分かってないんだ。
 フェロモン、つまり匂いを出してるとか、ダンスで方向を示してるとか、断片的な話はあるんだけどな。
 ましてや、普通の『蜂』ではないとなると――」
「同じ群れの仲間間限定なら、遠距離で会話するような魔法も難しくないかもしれませんしね」
「そう考えると……『QBとその働き蜂たち』の存在は、『首輪システムそのもの』なのかもしれない。
 『魔法とか不思議な力とか使えそうで』『女王のためなら死ぬことも厭わなくて』『何十匹もいる』。
 どうにかして『小さくなる方法』さえ確保すれば、マンツーマンで見張り役を配置できるしな」
「逆転の発想ではありますけど、参加者のいるまさにその位置に監視者がいれば、色々簡単ですもんね」
「QBが『ご褒美』の配達役、ってのも少し疑問だったんだが……そう考えれば、納得も行く。
 これなら『ご褒美』を欲しがってる参加者の場所も分かるし、声もすぐに伝わる。
 『ご褒美』の権利の1つ、『情報』――他の参加者の場所も分かるだろう。
 あれはきっと、『QBにしか出来ない仕事』だったんだ――」


68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:11:19 ID:ZQpZzPH1
 

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:12:18 ID:5V6irmWn
 

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:12:20 ID:C9C7qjbw
  

71 :三尸の蟲は罪を見つめて ◆sUD0pkyYlo :2008/07/01(火) 22:12:38 ID:w+BBYU51

【まめちしき:魔界蟲ソウルビー】

魔界に生息する虫の一族。まるでハチのコスプレをした少女のような姿をしている。
50匹〜150匹で群れを作り、そのリーダー格が「キュービィ(Q−Bee)」である。
人間のような顔はあくまで擬態であり、真に感覚器官として機能しているのは頭についた複眼と触角である。
知能は4〜5歳の人間並み。簡単な人語を解するが、知能は低く本能に忠実で常に飢えている。
新陳代謝が非常に激しく、36時間の絶食で餓死するという。そのため、常に食べ物を探している。
ソウルビーの一族のうち、Q−Beeを除く他の者たちを『P−Bee』、または単純に『ビィ』と呼ぶ。


「と、なると……『この首輪』を外す方法も見えてきたな」
「……と、言いますと?」
「テレパシーだか念話だか知らないけど、そういう『魔法』なり『超能力』なりを使える奴を、まず探す」
「ふむふむ」
「で、通信機の周波数をチューニングするみたいにして、『中の人』との無線回線を繋げてだな」
「まあ、出来ないことはないでしょうね。近ければ近いほどやりやすいかな?」
「で……声色を偽る要領で、『女王蜂であるQBのフリして』命令する」
「難しそうですけど……これも、出来ないことはないでしょうね」
「『首輪を外せ』『首輪を爆破しろ』『もうそいつ死んだから寝ていいぞ』……何をどう言うかは、悩むがな」
「あんま不自然なこと言っても、『中の人』疑われるかもしれませんしね」
「あと問題は、そーゆーことに長けた奴がいるかどうかだけどな。
 私の知ってる限りだと、『魔法』とか使えるって言ったらアルルゥやレックス、レミリアだけど……
 あいつら、ジーニアスと違ってそういう小器用な真似は苦手そうだし。……トマは、心当たりないか?」
「……『出来たかもしれない人』なら、すぐに2人思い当たりますけど……今は、もう……」
「ん? それって、どういう……」
「……ジュジュさんと、はやてさんです」
「…………あ」
「まあ、他にもアリサさんや、アリサさんが探しにいったなのはさんがいます。
 なのはさんはかなり腕の立つ魔法使いだという話ですし……
 それに、他にも可能な人はいるかもしれません。諦めるのは早いですよ」
「そう、だな……。支給品とかにも希望はあるかもしれないしな……」
「ところで……今、ふと思ったんですけど」
「何だ?」
「こんな話、普通に口に出してて大丈夫なんでしょうか?
 今も僕たちの首輪の中で『中の人』が監視してるんですよね?
 この話だって、耳をそばだてて聞いているかも……」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」

「「……しまったぁぁぁぁぁぁぁ!」」


【まめちしき:時系列上の問題】

実は、この時間帯……ちょうど、北東の街でQ−Beeがレミリアと激戦の末に死亡した辺りに相当する。
ベッキーとトマは知る由もないが、監視側の態勢に重大な乱れが生じていた頃なのだ。
仮説が正しければ、首輪のP−Beeには「通信途絶時の一時記録装置」としての役割もあるはずだが……
なにせ、元々の知能がかなり低い。
2人の複雑な話をどこまで詳しく認識でき、記録でき、報告できるのか、疑問である。


72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:12:45 ID:ZQpZzPH1
 

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:13:25 ID:5V6irmWn
 

74 :三尸の蟲は罪を見つめて ◆sUD0pkyYlo :2008/07/01(火) 22:13:41 ID:w+BBYU51

「と、とりあえず落ち着こうトマ。いまさら慌てても仕方ない」
「は、はい、落ち着きましょうベッキーさん。いまさら慌てても仕方ないですし」
「こう言っちゃ言い訳っぽく聞こえるかもしれないけど、ジェダの奴もある程度予想してると思うんだ」
「それは……確かにそうですね。反抗する人が出ることとか、首輪の構造を見破られることとか」
「首輪外す相談することとか。だから大丈夫、きっとここまでは向こうの想定の範囲内だ」
「この程度の相談で僕らが爆破処分を受ける心配はないでしょうし……」
「この程度で新しく対策取られたりすることもないはずだ。もう『対策済み』の部分だろうしな」
「でも……次からは、この『首輪の留め金に偽装されてる覗き穴』を塞いだ上で筆談でもしましょう」
「ああ……そうだな」
「しかし、『想定できる異常事態』で思い付きましたけど……そのQBに『何かがあった』らどうするんでしょう?」
「何か、って?」
「例えば、『ご褒美』を届けにいって参加者に捕まるとか。殺されちゃう……とか」
「……ありそうな話だな。でもそれだけに、対策はあるんじゃないか?
 一時的な混乱くらいは起こせても、きっと何かあるだろ」
「あるかもしれませんけど……ね」
「とは言うものの……実は結構、ジェダも考えてないのかもな。
 行き当たりばったりって言うか、かなりテキトーな性格だぞ、アレ。『ご褒美』のルール決める時の様子とか」
「僕もなんだか、そんな気がしてきました……」


【まめちしき:冥王ジェダ・ドーマ】

魔界三大貴族の1つ、ドーマ家の当主。『冥王』の異名を持つ。
齢六千年を越えるS級魔族だが、三大貴族の中では最も若い。

能力という点では凄まじい彼だが、策略面ではややぬけている部分も見られる。
100年前には、当時彼の腹心であったオゾムに嵌められ、身の程を越えた量の魔力を吸収しようとして自滅。
長い時を経て復活し、オゾムへの復讐は果たしたものの、どこかツメの甘い印象は拭いきれない。
流石に1度失敗したことについては、同じ失敗を繰り返さない知恵はあるようだが……。

なお、一般に冥王と言えば冥府の神であるギリシャ神話のハーデス、ローマ神話のプルートを指す。
言ってみれば、ギリシャ/ローマ神話における『閻魔大王』のような存在である……。
これら人間界に伝わる神話と、冥王ジェダの関係は明らかではない。


「私の首輪の問題も……たぶんジェダは、こんなケースは想定してなかったんじゃないかな。
 一旦死んで、吸血鬼として復活するなんてことはさ。
 たぶん、私の首輪の『中の人』も、一度は『自分の仕事は終わり』とばかりに『寝た』と思うんだ」
「この、CTの画像に映っていた“青”さんの首輪の『中の人』みたいに、ですね」
「でも、今はもう『起きている』と思う。少なくともこうしてトマと詳しく話してる間に、『起こされた』と思う
 トマたちの首輪の『中の人』が、『死んだはず』の私のことをQBに連絡して……きっと、『叩き起こした』」
「きっとベッキーさんの首輪の『中の人』も驚いたでしょうね」
「トマとか、死んだはずのアイツとかに出会っちゃったからな。
 もっと早く気付いてりゃ、何か出来たかもしれないけど」
「死んだはずの人……。”青”さんが言っていた、『薫さん』のこと、ですね……。彼女のことも、気になります。
 “青”さんの言っていたことの意味も、僕が口にしてしまった言葉の意味も……変わってきてしまいますし」
「アイツも死んでから復活したのか、それとも別のカラクリか……。
 私みたいな吸血鬼じゃないようだったけど、それ以上はよく分かんねーしな。
 ま、この島は、何が起こってもおかしくない所だから。あんま常識に捕らわれない方がいいぞ」


75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:14:15 ID:ZQpZzPH1
 

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:14:47 ID:5V6irmWn
 

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:15:08 ID:C9C7qjbw
  

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:15:18 ID:ZQpZzPH1
 

79 :三尸の蟲は罪を見つめて ◆sUD0pkyYlo :2008/07/01(火) 22:16:01 ID:w+BBYU51

【まめちしき:首輪の中のP−Beeの仕事】

トマとレベッカ宮本が『中の人』と呼んでいる首輪担当のP−Beeの仕事は、多岐に渡る。
まず、参加者の生死の判定。首輪の内側から、呼吸や頚動脈の拍動を触覚で感じ取り、判断する。
(リルルなど一部の参加者に関しては、また特別な判定方法が用意されているかもしれない)
参加者の現在地の把握。『蜂』としての空間把握能力を活かし、現在地を正確に直感的に把握する。
参加者の爆破。禁止区域への侵入や首輪破壊の際、内側にある爆破ボタンを押して爆破する。
首輪の開錠。優勝者が確定した時など、ジェダが必要と判断した場合、Q−Beeを介して開錠命令が出る。
監視と報告。覗き穴から外を監視し耳をそばだて、定期報告を送り、必要に応じてQ−Beeの判断を仰ぐ。
特に、誰が誰を殺したかの判定は、現場にいるP−Beeの報告や位置情報からQ−Beeが判断している。
『ご褒美』の請求の際にも、P−BeeがQ−Beeに念話で連絡を取っている。

仕事の数は多いが、1つ1つは(根気があって死を厭わなければ)子供にもできる内容だ。
ゆえに知能の低いP−Beeにも十分実行できる。ただし頭は良くないので、判断ミスを犯す可能性はある。
担当する参加者に特に動きがない時は、P−Beeは自由に休息を取る。
食事をしたり、トイレに行ったり、仮眠をとったり……。ただし、異常があればすぐに監視任務に戻る。

参加者が死んで、かつ首輪が爆破されず残っていた場合、そのP−Beeの当面の任務は終了となる。
ただし、だからといってすぐに外に出られるわけでもないので、そのP−Beeは冬眠のような深い眠りにつく。
こうなってしまうと、もう多少のことでは起きない。事実上、首輪はその機能を停止する。
ただ、仮に後から『死んでいなかった』ことが明らかになれば、、Q−Beeに再度叩き起こされることもある。

首輪のシステムがこのようにP−Bee任せであるため、「首輪探知機」もそれに近いシステムが取られている。
つまり、探知機の中にも小さくなったP−Beeが入っていて「仲間の気配」を探って外に表示しているのだ。
P−Beeが入っている部分は、探知機の「ブラックボックス」になっている。

なお、Q−Beeよりもさらに下位に位置するP−Beeは、その『魂』の重みすら微かなものだ。
この島で死亡し『神体』に取り込まれても、その重みは誤差の範囲に留まり『死者』としてはカウントされない。
もちろん、Q−Beeが健在ならば、その『死』はすぐに察知されることになるのだが――。


80 :三尸の蟲は罪を見つめて ◆sUD0pkyYlo :2008/07/01(火) 22:17:17 ID:w+BBYU51

「僕らがこれからやるべきは――首輪を外すこと。そして、能力制限を何とかすること」
「首輪の方は……『テレパシー』または『念話』を使えるヒト、または使えるようになるモノを探すのが第一か」
「ええ。能力制限の方は……ベッキーさんたちが昼間に潜った『湖の底』を調べなおしたいところです」
「ただ、そのためにはジーニアスが持ってた『深海探検セット』を探して回収しないとな。
 私の『宇宙服』も、空気も補充したし潜水服代わりになるはずだけど……」
「それはまだとっておきましょう。朝日が昇ってから、ベッキーさんが必要とするかもしれないんでしょう?」
「ああ。吸血鬼が日光を苦手とする理由――もしそれが『紫外線』とかなら、この『宇宙服』で防げるはずだ。
 昼間は重くてかさ張って陸上じゃロクに動けなかったけど、今の吸血鬼の怪力なら何とかなりそうだし。
 でも、今の私は、流れる水に片足を突っ込むこともできない……」
「なら、それを借りて僕とかが使うのは最後の手段ですね。
 湖が禁止区域にでも指定されたら、その時にまた検討しましょう」
「そう……だな」
「あとは……ベッキーさんを吸血鬼にした、レミリアさん、という人を止めないといけませんね」
「それも、考えたんだけどな。結局は『首輪』や『能力制限』の方をなんとかすれば、そっちも解決すると思う」
「と、言いますと?」
「レックスはあれだけ強かったのに、レミリアには敵わなかった。
 きっと人数だけ掻き集めても、対抗しきれないと思う。力で押さえ込むのは、かなり難しい」
「では、どうするんです?」
「悔しいけど、発想の転換だ。首輪を外してやって、レミリアの奴を、ジェダにぶつけてやる。
 あいつの目的は『自分の強さを証明すること』――ジェダと戦えるなら、きっと『それ以外』は後回しにする。
 ジェダがすごい力を持っているのは、間違いないんだから」
「そうやってジェダと戦って、レミリアさん……勝てますか?」
「正直、分からん。
 レミリアはメチャクチャ強いけど、ジェダの奴も相当強いだろうし。
 でも、もしも勝ってくれれば、それで全て解決するだろうからな。
 私にできることって言ったら、この輸血用のパックをレミリアにも渡して、回復させてやることくらいか。
 ま、それもレミリアの首輪を外せてから、のことだがな――」


【まめちしき:輸血用パック】

医療用に調整された、輸血のための血液のパック。
現在では成分輸血の技術の発展により、全血輸血(全ての成分が入った輸血)は使用頻度が減っている。
それでも、大量出血の時などに備え、常時ある程度は備蓄されている。
日本では200mlで1単位とされ、保険の点数などもその単位で計算される。


81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:18:16 ID:C9C7qjbw
 

82 :三尸の蟲は罪を見つめて ◆sUD0pkyYlo :2008/07/01(火) 22:19:27 ID:w+BBYU51

「ともかく……ヒトとモノを探して集めなきゃ、話にならないな」
「そうですね。もっと多くの人と接触しないといけませんね。
 今のところ連絡が取れる相手というと、ファクトリアルタウンの“白”さんですけど……」
「電話で話したっていう相手か」
「ただ”白”さんとは、『また明日』と言って電話を切ったんですよ。今連絡しても、寝てるかもしれません」
「電話はシェルターにもあるんだろ? だったら、シェルターに引き返すのが先かな。
 アリサって奴がなのはって奴を連れて戻ってるかもしれないし、まずはそこを確認してからだ」
「まだ戻ってないようなら、まずはジュジュさんからも予備の首輪を貰って、置手紙を書き換えて……。
 『深海探検セット』を探しに行くべきか、また電話をかけまくるか、他の参加者を探しに外に出るか。
 どれから手を着けるべきか、悩みますけど……」
「ま、その辺はシェルターについてから考えよう。
 とりあえず私は、病院で貰うべきものは貰ったから、もうここを出れるぞ。
 輸血用血液のパックは大量に見つけたし、臓器移植とかで使うクーラーボックスと保冷剤も確保した。
 宇宙服で切れかけてた空気のタンクも、人工呼吸とかで使うのを流用して補充できた。
 血で汚れてた白衣も捨てて、新しく綺麗なのを見つけることもできた。もう、大丈夫だ。
 で……トマは? お前はもう何か必要なモンとか無いのか?」
「僕も大丈夫です。さっきベッキーさんがCTを弄ってた時間を使って、夷腕坊の応急修理も済みましたし」
「ああ、あのでっかい肉襦袢か」
「ここにはいろんな道具が揃っていたので、助かりましたよ。これでもし戦いになっても、なんとかなりそうです。
 では出発しましょう、ベッキーさん!」


【まめちしき:三尸(さんし)】

三尸(さんし)とは、人間の体内で人間を監視しているとされる虫のこと。中国の道教の信仰に由来する。
2寸ほどの大きさで、上尸・中尸・下尸の3匹がそれぞれ頭と腹と足にいるという。
人間が生れたときから体内に潜んでおり、その人間の犯す罪や悪を内側から詳細に監視。
庚申の夜にこっそり抜け出し、その人間の罪を報告に行き、罪に見合う分だけ寿命を縮めるという。
そのため民間信仰として、庚申の夜に三尸が抜け出さないよう、皆で集まって徹夜する行事なども行われた。
これを庚申待(こうしんまち)と言う。その歴史は古く、平安時代の『枕草子』にもその記述が見られる。
ちなみに、三尸が罪を報告する相手は、天帝または閻魔大王……『冥王』、である。


83 :三尸の蟲は罪を見つめて ◆sUD0pkyYlo :2008/07/01(火) 22:20:58 ID:w+BBYU51

「さあ、行きましょう! 残していく“青”さんには悪いですけど、これで病院とはしばらくサヨナラですね」
「…………」
「あれ? ベッキーさん、どうかしましたか?」
「…………」
「忘れ物ですか? 何か病院にやり残したことでもありましたか? まだ出発はマズいですか?」
「…………」
「何か……言って下さいよ。そんな、俯いてないで」
「…………」
「…………」
「…………なあ、トマ」
「はい」
「お前……もっと、怒れよ」
「…………」
「もっと、怒ってくれよ! 変な我慢とかやめてくれ! なんで平気で私なんかと一緒に歩いてるんだよ!」
「…………」
「私は、『野上葵』を食べちゃったんだぞ! お前の大事な“青”って子を、喰い散らかしちゃったんだぞ!
 グチャグチャに、しちゃったんだぞ!」
「でも、それは……ベッキーさんも、望んで吸血鬼になったわけでもないですし……」
「それでもだ! 私がお前の立場なら、笑ってなんてられないぞ! なんで平気なんだよ! お前はっ!
 それともお前、電話でちょっと話しただけのヤツなんてどーでもいいって思って……」
「……平気じゃ、ないですよ。
 どうでもいいなんて、思って、ないです。
 “青”さんを追い詰めてしまったことも、彼女の遺体を置いていったことも……後悔で、いっぱいです」
「…………」
「だけど……僕は、やっぱりイヤですから」
「……何が、イヤなんだ?」
「怒り続けるのも。泣き続けるのも。悲しみ続けるのも。落ち込み続けるのも。
 僕は、イヤです」
「…………」
「僕は……勇者さんたちみたいに、笑っていたいです。
 できれば、笑っていたいです。
 悲しいことや辛いことを忘れたいとは、思いませんけど……罪は、消えませんけど……
 それでもやっぱり、笑っていたいんです」
「…………」
「僕は、もうちゃんと怒りました。怒って、ベッキーさんを殴ってしまいました。
 だから、もう怒るのはオシマイです。
 泣くだけ泣いたし、悲しむだけ悲しんだし、落ち込むだけ落ち込みました。
 これ以上引き摺ったりしても、死んだ人は喜ばないと思います。だから、頑張って笑いましょう」
「…………」
「い、いや、実際にはそこまで綺麗に割り切れてるわけでもないんですけど。
 でもきっと勇者さんなら、いつまでも引き摺ったりしないでしょうし。だから僕も……」
「……トマ」
「はい、ベッキーさん」
「……お前が作ったこの魔導ボードな、お前が乗れ。
 血液の補充も済んだ今の私なら、きっと走ったり飛んだりした方が速いから」
「……え?」
「ごめんな。そんで、ありがと。
 そういうことなら、もう私はこれ以上重ねて謝ったりしない。
 『野上葵』の知り合いとかに出会ったら、そいつにも謝りたいけど、もうグダグダと引き摺ったりしない。
 約束する」
「…………」
「頑張って、とっとと全部終わらせて――みんなで思いっきり笑うぞ!
 笑えなかったみんなの分までな!」
「…………はいっ!」



84 :三尸の蟲は罪を見つめて ◆sUD0pkyYlo :2008/07/01(火) 22:22:00 ID:w+BBYU51

【G-7/病院の前/1日目/真夜中】

【トマ@魔法陣グルグル】
[状態]:健康
[装備]:麻酔銃(残弾6)@サモンナイト3、アズュール@灼眼のシャナ、魔導ボード@魔法陣グルグル! 
[道具]:基本支給品、ハズレセット(アビシオン人形、割り箸鉄砲、便座カバーなど)、
    参號夷腕坊@るろうに剣心(口のあたりが少し焼けている・修理済み)
    はやて特製チキンカレー入りタッパー、手術道具の一部(のこぎり・メス・のみ等)、野上葵の首輪
[思考]:行きましょう、ベッキーさん!
第一行動方針:ジュジュの死体からも首輪を回収し、シェルターの置手紙を書き直す。
第二行動方針:『テレパシー』『念話』の類を使える参加者/使えるようになる支給品、を探す。
        また、『湖の底』を調べ直すために必要な道具も探す(ジーニアスの『海底探検セット』など)。
第三行動方針:他の参加者と情報と物の交換を進める。必要ならその場で道具の作成も行う。
第四行動方針:『首輪の解除』『島からの脱出』『能力制限の解除』を考える。そのための情報と物を集める。
第五行動方針:できればトリエラと再び会いたい。それまでは死ぬわけには行かない。
第六行動方針:できればレベッカ宮本が会った「明石薫」(実はベルカナの変身)について詳しく知りたい
基本行動方針:アリサとニケたちとの合流。及び、全員が脱出できる方法を探す。
[備考]:「工場」にいる自称“白”の正体は「白レン」だと誤解しています。“青”の名前の誤解は解けました。
    レベッカ宮本と時間をかけて情報交換しました。詳しい内容は後続の書き手にお任せします。


【レベッカ宮本@ぱにぽに】
[状態]:吸血鬼化(肉体強化、弱点他)、十分に血を吸って完全回復。
[服装]:普段通りの服と白衣姿(服は少し血などで汚れているが、白衣は新品)
[装備]:木刀@銀魂、ヒラリマント@ドラえもん(ボロボロだが一応使える)
[道具]:支給品一式×2、15歳のシャツ@よつばと!を裂いた布、宇宙服(最小サイズ)@からくりサーカス
     輸血用パック×20、クーラーボックス、保冷剤
[思考]:行くぞ、トマ!
第一行動方針:トマと共に行動する。とりあえず当面のトマの用事(ジュジュの遺体とシェルター)に付き合う。
第二行動方針:『テレパシー』『念話』の類を使える参加者/使えるようになる支給品、を探す。
        また、『湖の底』を調べ直すために必要な道具も探す(ジーニアスの『海底探検セット』など)。
第三行動方針:レミリアを止め、ジェダにぶつける。そのために首輪を外す方法などを模索する。
第四行動方針:もし野上葵の知り合いに会ったら、野上葵の死体を辱めたことを改めて謝る。
基本行動方針:主催者を打倒して元の世界に帰る。
参加時期:小学校事件が終わった後
[備考]:吸血鬼化したレベッカの特殊能力として、魔力の存在と飛行能力を確認しました。
   トマと時間をかけて情報交換しました。詳しい内容は後続の書き手にお任せします。
[備考]:宇宙服を着れば日中の行動が可能になる可能性に思い至りました。まだ真偽の程は分かりません。

[備考]:首輪の中に、極小サイズのP−Beeの存在が確認されました。
    未来のひみつ道具「ガリバートンネル」を複数回使用して小さくなっています。
    各参加者の首輪の中にいるPBは、首輪の機能のかなりの部分を担っているようです。
    (通信・盗聴・位置確認・生死の判定・誰が誰を殺したかの判断・首輪の爆発・首輪の解除など)

[備考]:野上葵の遺体は、首を切断され内臓が欠損した状態で、病院の霊安室に安置されています。


85 : ◆sUD0pkyYlo :2008/07/01(火) 22:22:49 ID:w+BBYU51
以上、投下完了。支援感謝です。


仮投下からの地味な変更点として、P−Beeのサイズを「1ミリ強」から「数ミリ」にしました。
また、一部の会話の順番を入れ替え、アリサやなのはにも言及しました。
電話はシェルターについた後の選択肢の1つ、ということで。
指摘にあったヴィクトリアの首輪の中のP−Beeへの言及は、やはり取りやめました。
でもやっぱり弾みで死んでるかもしれません。この辺は後続の方がご自由に。


86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:37:22 ID:5V6irmWn
投下乙です。
「中の人などいない!」とは言えない状況かw
一気に首輪解読が進んだ感じ。しかし本当に常識外だなジェダは……
非常に分かりやすいSSでした。

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:42:31 ID:C9C7qjbw
投下乙です
首輪の構造まさかこんなのになってるとはw
まめちしきも面白かったです

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:45:29 ID:3DbgU44g
>>57
>夜のかなり早い時間(他との兼ね合いから見てせいぜい6時半かそこら)
これは解説が抜けていました。
アリサがあの場を離れた後にシャナ達があの場を訪れ、
シャナはその後南の市街地に向かい弥彦と出会い、
弥彦は走って7時の禁止エリア発動前にタワーの上まで辿り着き、シャナと再会し脱出しました。
ここから逆算するとアリサが移動を始めたのは遅くても6時半かそこらでしょう。

>終わったあとの時間
これは見落としていました。色々長めにみて8時少しした位で転移したとして、
戦い終わった後で1時間半ほど時間を使わせればいいわけだから……
もう少し考えてみます。お答えありがとうございました。

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 22:54:06 ID:BeFBWZgY
GJ!
首輪の考察が一気に進んだなーw
今まで全く解析できなかったのがうそみたいw

二人はテレパシーでって方法を考えたけど、
他にもタバサのラリホーやレックスのトヘロス、
ベルカナのタングやダークネスが役立ちそうだ。

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:06:47 ID:BeFBWZgY
>>88
正確にはシャナはアリサがいると思われる地点に行く前にインデックス達に会ってます。
その後インデックス達がアリサの所に向かっています。
ですが、その後インデックスがヴィータに刺されて、目が覚めて、神社に向かうまでは夜だったので、
やはり6時半ぐらいに動いたと考えるのが妥当と思われます。

ただ、この矛盾を解決してしまったら、
今度は先に動いたアリサより早く廃病院についたヴィータ組に違和感が出てしまうんですけどね。

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:22:17 ID:BeFBWZgY
すみません、違和感なかったです。
初めて廃病院にいくアリサと場所を知ってる志穂だとかかる時間も違いますね。

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:36:57 ID:3DbgU44g
>>90
アリサとヴィータ達との遭遇はヴィータが先に居たのではなく、
アリサが病院を調べている間にヴィータ達も病院に追いついて遭遇した、
と考えれば良いのではないかと。

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 23:52:52 ID:BeFBWZgY
>>92
そういえば先についたのが誰なのかという言及はありませんでしたね。失敬。

ところで地図の部分に、作中で判明した出展先を入れておきました。
間違っている個所があったら指摘してください。
あと抜けてるところもあるとおもうのでそこもよろしく。

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 00:32:14 ID:2SS3W1rH
>>85
投下GJ。実にうまい首輪の仕組みだと思った。
ヴィクトリアがどうやって首輪解除したのかも補完できるし。
首輪に生き物がいるって分からなければそもそも対処法すら見つからない、
でも分かればどうにかなり得るといういい線引きの仕方だと思います。

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 01:54:13 ID:6LNUWuTl
ついさっき気付いたんだけど…
生存者でレベッカ宮本という名前を知っているのがレミリアしかいない。

96 : ◆Vttwgdv8Sc :2008/07/02(水) 04:12:39 ID:acvTLL75
弥彦、シャナ、キルア、アラストール予約します。

と、書きあがってからの予約なので仮投下スレに一時的に投下させて頂きました。
問題があったら指摘をお願いします。

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 06:13:41 ID:tXh0OiZ1
仮投下乙。特に問題はなかったように見えます。

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 13:13:43 ID:hiIOCFe6
仮投下乙です。
問題は特にないように思います。難しいところご苦労様でした。

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 13:59:43 ID:hMjq5r2k
爆破、検知はp-beeだとすると、能力制限は別の装置にしてあるか、ジェダ自身が制限装置になっている可能性が高いかも。

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 16:52:25 ID:6LNUWuTl
仮投下乙。問題はないと思います。

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 19:48:23 ID:xkx2dacU
>>99
多分、結界のせい。

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 19:52:09 ID:eVOgJub4
>>101
そうだと断定する記述はどこにもない。
……いい加減釣られない方がいい?なら俺が悪かったと謝っておく。

103 : ◆sUD0pkyYlo :2008/07/02(水) 21:11:41 ID:hiIOCFe6
指摘に感謝です。

微細な修正になるので、wiki収録後にでも、
「他にも見落としている装置・機能がある可能性があります」とでもどこかに挿入したいと思います。
先の作中で「挙げられたものは確実にある・無いと明言されたものはない」
「他にも見落としなどがある可能性は残っている」とお考え下さい。
P−Beeが能力制限をしている可能性も、他の装置が担ってる可能性も、
会場レベルで担っている可能性も、まだ残されています。
作中ではトマが「首輪とは別の形で制限している」と推測していますが、まだ確証は出てないですしね。

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 22:54:23 ID:X6BdIWLK
>>102
いや「可能性が高いかも」っていってるから
「(俺の予想じゃ)多分、結界のせい」
っていっただけで断定なんてしてないんだが。
何にピリピリしてるのか正直わかんねw

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 00:06:26 ID:1qlYE6TP

>>96
仮投下乙です。1つ疑問点を。
小狼の核金(バルスカ)って結局そのまま埋められたと言う解釈でOKですか?
それとも墓作りの最中にキルアが見つけた?

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 02:39:38 ID:PnaomISU
>>96
仮投下乙です。
上で言われている、周囲の放置支給品の処遇以外に特に問題点は気付きませんでした。

ところで、ググるだけでバレるトリップは避けたほうがいいかと思われます、老婆心ながら

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 09:21:40 ID:tV2wayRC
ところでちょっと気になったんだけど、ガリバートンネルって重ねがけ出来たっけ?
コミックとか見た感じではそういうシーンは見つからなかったんだけど
いや、仮になかったとしても、予想は出来るし別にいいんだけど

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 09:32:54 ID:5xzcWnzK
>>96
仮投下乙。バルスカ以外問題ないと思う。
あとは些細な疑問点なんだが、警戒しているパタリロの推理をそのまま信じるほどシャナとキルアって純粋なのか?

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 09:44:37 ID:a/6fET5G
>>107
「ガリバートンネル」とかでググればすぐに出てくるよ。
曖昧な記憶で悪いけど、
確か元に戻ろうとして間違えて大きい方から潜っちゃってさらに小さくなる、
という「オチ」に近い形で使われてた気がする。
咄嗟にコミックの第何巻、とか提示できないのが申し訳ない
(スモールライトほどではないけど、使用頻度の多い道具だし)

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 10:18:59 ID:jOEs/geA
>>96
仮投下乙
あえて疑問点を挙げるとすれば「弥彦がパタリロに騙されている可能性」を考えないシャナとキルアが馬鹿みたいなところかな。
弥彦は信用できると同時に単純だから。

111 : ◆Vttwgdv8Sc :2008/07/03(木) 10:42:45 ID:rnMPlVzG
トリップ変えました。◆Vttwgdv8Sc です。
>バルスカ
状況表に加えるのを忘れていました。小狼の死体を運んだのが弥彦なので弥彦が見つけて所持しています。
>パタリロの推理
弥彦はパタリロの推理を完全に信じきっているので推理=事実となっていて
特にパタリロについて言及しなかったのではないかと。
弥彦「バンコランにちよと藤木が殺されて千秋も!」
シャナキルア「ふーん」
という感じです。
>弥彦がパタリロに騙されている可能性
キルアが少し触れている程度ですね。
キルアが忠告しているのとシャナがそれに同調?しているのがその可能性を示したつもりです。

あまり問題がなさそうなので投下したいと思います。

112 : ◆NtcnN4Tk2Q :2008/07/03(木) 10:43:19 ID:rnMPlVzG
トリップ変わってない?もう一回

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 10:45:00 ID:ZcZOQb1I
>>96
仮投下乙です。
個人的にそこのパートの懸念点と思っていた千秋への影響も
そのタイミングでの扉破壊なら多分問題無いんじゃないかと思います。

あとは些細なことだと思うしスルーしてくれて構わないのですが、
キルアの状態表で放送内容をすべて把握とありますがその場合
のび太の名前が無いことに何らかの反応がありそうというくらいかな。

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 10:46:14 ID:9TGOeeX4
外から支援

115 :分岐 ◆NtcnN4Tk2Q :2008/07/03(木) 10:52:21 ID:rnMPlVzG
漆黒の空の下キルアは再び立ち上がっていた。
 太一の墓の作成。体は休息を欲していたが作業はキリのよい所まで終わらせてしまいたかった。

「あとは墓標か……」

 持ち物を探ってみるが使えそうなアイテムは見当たらない。
 石や木に名前を刻んでも良いがそれではキルアの気が治まらない。
 何より普通より遥かに巨大な墓には不釣合いな気もしていた。
 幸いな事に付近にはビル街が見える。使える物を見つけることができるかもしれない。
 ――まんまと逃がしてしまったあいつに会える可能性もある。
 暗い期待を隠すこともせずキルアは笑う。

 地上に降りてきたとある二人組と出会うのはそれから数十分後の話。


「ほんとうに見たの?」
「多分、いや……絶対見た」

 弥彦はシャナの疑念を払うように力強く断言した。
 降り立った場所は人の気配が一切なかった。一本の道路と険しい山々が眼前に広がるのみ。
 それでも弥彦が強く言い張れるのは己の視力への信頼と、いかにもな洞窟の存在だった。
 鋼鉄の扉で塞がれている洞窟は地図で確認した所中央へと繋がっているらしい。
『飛行手段を持たない参加者』にとっては最短で中央へ向かえる近道だ。

「じゃあそいつはリリスじゃないわね」
「はぁ?なんで」
「リリスは飛べるじゃない」

 シャナが最初にリリスを見てから一日も経過していない。リリスの姿は色濃くシャナの脳裏へ焼きついている。
 ――リリスには翼が生えていた。
 シャナの翼とは正反対に魔を感じさせるようなリリスのそれ。

116 :分岐 ◆NtcnN4Tk2Q :2008/07/03(木) 10:52:45 ID:rnMPlVzG
飾りやファッションの可能性も有るが十中八九本物だろう。
 あんな風にあからさまに付いていて飛べないという事はあるまい。
 リリスの可能性を排除したシャナは直ぐに洞窟の先へ興味を失ったようだ。

「丁度良いわ。あんたとここで別れる前に『ニア』について教えて」
「ニア……」

 洞窟の扉を開けようと試していた弥彦はシャナに従い地面へと腰を下ろした。
 目撃した人影については後回しだ。扉が開かないのではどうすることもできない。
 弥彦はニアについて考える。それほど共にいなかったので、詳しい情報は持っていない。
 助けてもらって、話をして、訳が分からなくなって弥彦は死体の首から首輪を奪った。
 どこから話せばいいものかと迷っていると、二人に迫る足音が聞こえた。

「俺も話に混ぜて欲しいんだけど」
「――誰!」

 一瞬で距離を詰めた気配。
 吃驚したシャナの声に両手を上げて見せたのは銀髪の少年だ。
 闇から浮かび上がるように現れた少年の手に武器はない。
 弥彦があ、と少年のことを指差した。シャナは弥彦を見る。

「知り合い?」
「まあ、そんなもんかな。直接話したことはないけど『N』から話は聞いてる」
「また『えぬ』かよ!誰だよそいつ」

 会話が上手く噛み合わない。
 太一と一緒に居た少年は、太一と同じように『えぬ』のおかげで弥彦に対する誤解はないようだった。
 警戒されている感じはしない。
 またしても誤解を解いておいてくれた『えぬ』に感謝するとともに誰なのだろうという疑問が募る。
 会えたらお礼の一つでも言いたいと思いながら弥彦は聞いてみることにした。

「『えぬ』って誰のことなんだ?心当たりがないんだけど」
「そういや俺もあいつの本名知らないな……」

 といって少年はいくつかの『えぬ』を表すキーワードを羅列した。
 貧弱、探偵、引き篭もり。些かマイナスイメージしか抱けないような単語が示される。
 シャナは呆れたように弥彦を見守り、その変化にいち早く気がついた。
 呆然と弥彦はその場に立ち尽くす。

「ニア……」

 ――俺はお前を助けられなかったのに。
 塞き止めていた後悔が溢れ出してくるのを弥彦は止められない。
 弥彦がキルアが表したキーワードで思い出したのは、渦中の人物だった。


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

117 :分岐 ◆NtcnN4Tk2Q :2008/07/03(木) 10:53:14 ID:rnMPlVzG

 三人に――いや、四人に増えた情報交換は確かな収穫を生み出していた。

「ふうん、あいつ死んだんだ」
「まだ決まった訳じゃ……」
「でも話を聞くと絶望的だぜ?俺が忠告してやったのに、それでも引き篭もりをやめなかった臆病者だ。
 ジェダの部下相手に生き残れる筈ないだろ」
「私も同意見ね。死体がないからといってもそれはなんとでも理由付けできるもの。ま、可能性を完全に否定はしないわ」
『しかし、リリスへの手がかりが途切れてしまったな』

 キルアという情報提供者を加えた所で、ニアに対するデータはほぼ完璧に作成された。
 弥彦の多少好意に寄った情報と、完全に否定的なキルアの情報。
 それを中立のシャナとアラストールが纏め上げる。
 ニアは頭は回るようだが身体能力は絶望的で己を過信し過ぎる所がある人物。
 眠り火という微かな希望もあったが、リリスを前にどれほど効果があるのかと否定された。
 三人にとってジェダは圧倒的な人物だ。
 気がつかないうちに何十人もの参加者を拉致し、首輪を装着させ加えて能力制限。
 どれも相当の実力がないと出来はしない。能力制限など参加者より力量が上回っていないとできないだろう。
 リリスはそのジェダの部下だ。賢そうには見えなかったとはいえ、強者は己の力量を隠すのが上手いのだ。
 戦場で直接対峙したことのない三人のリリスの評価が高くなることは仕方のないことだ。

 放送を半分聞き逃していたキルアはリリスの情報を得ることが出来た。これだけでもかなりの収穫と言えるだろう。
 キルアがシャナと弥彦に話しかけたのは情報を得るためだ。
 弥彦のことは聞いていたしグループを組んでいる人間が殺し合いに乗っている確立は低い。
 実際にキルアが出会った危険人物達は皆単独行動を行っていた。
 朝から数えてまともに会話できた人間に二、三人にしか会ってないためキルアが持ちえる情報は全体から見て少ない部類に入る。
 しかし、シャナとアラストールの持つ情報は多彩だった。ゴンについての情報が得られなかったのは残念だったが。

「そういえば、さっきこの近くであいつに会った。逃げられたけどさ」
「あいつ?」
「最初にジェダにご褒美を要求した奴」
「パタリロのことか!」
「知ってるの?」

 弥彦の反応は二人には興味深いものだ。
 何せ開口一番に『人を殺したらご褒美をよこせ』とのたまった少年だ。
『よし乗ったっ!』
 という威勢のよい声はなかなか忘れられるものではない。
 ご褒美というルールでどれだけの参加者が死んだことか。
 シャナ達は知らないが一人の少女もこのルールによって悪魔の階段を上った。
 疑う余地のない危険人物。

「あんまり話せなかったけど……信じても大丈夫な奴だと思う」

 そう思う、思いたい。ニアとは違い――ニアも弥彦の誤解を解いてくれたりと実は良い奴だと分かったけど――誰かを犠牲にしたくないと言ったパタリロ。
 弥彦も同じ想いを持っている。誰も犠牲にしてたまるものか。その方法があるはずだと。
 パタリロの言葉は信頼に値するものだと弥彦は思っているのだが、キルアによって冷たく否定される。

「お前、まんまと騙されてるんだよ。お人好しもほどほどにしないと死ぬぞ」

 痛みが混じった言葉に弥彦は反論しなかった。
 ニアやパタリロ、他の様々なことに捻くれた物言いをするキルアの弥彦を心配しての忠告なのだろう。
 太一のことも弥彦達は聞いた。数時間前に会話したばかりの人間が次々と死んでいく。
 毒殺というのなら、弥彦が太一と話していた時点で毒は既に手元にあったのだろうか。
 あの時どう行動すれば太一を守れたかなんて弥彦は考え付かないが、煮え切らない想いが生まれる。
 犯人について心当たりはない。
 付近にいると考えられるリリスも毒殺などまどろっこしい方法は取らないように思える。

118 :分岐 ◆NtcnN4Tk2Q :2008/07/03(木) 10:54:26 ID:rnMPlVzG
「どういう意図であの提案をしたのかは分からないけど、はっきりするまでは警戒はしておくべきね」

 詳しいことが分からない以上シャナは判断を下すことはしなかった。
 ニアの時だって対極な情報が出たのだ。直接会うまでは最終的な判断は下せない。
 後は遭遇した人物についての軽い情報提供。
 キルアは「のび太」の事は伏せておくことにした。放送内容も聞いたが「のび太」の名前はなかった。
 「のび太」は妙な変装をしていた。名前も偽名だったのかもしれないとキルアは考えるのをやめた。
 深い興味はなかったし、己のプライドを損なったあの出来事をあまり思い出したくはない。
 その代わり、向こうから襲ってきたグレーテルのことをキルアは正直に話す。
 名前は知らないので特徴だけ伝えると、シャナと弥彦は口を揃えて否定する。
 キルアは殺したと話した。正当防衛なので弥彦は多少思うところはあっても強くは攻められない。
 しかし問題はそこではない。シャナと弥彦はグレーテルと先ほど一戦交えてきたばかりだ。
 キルアの証言と辻褄が合わない。

「確かに死んだ筈だぜ。なにせ心臓を抜き取ったんだから」
「……心臓を?」

 どうやってとは誰も聞かなかったが、それなら確かに息絶える筈だ。
 ――銀髪の殺人狂は二人以上存在する?
 名前すら分からない。判断材料が足りなくて結論がつかないままこの話題は終わることになった。
 弥彦の探し人である「バンコラン」と「千秋」については収穫なし。
 弥彦はパタリロの推理だけを話したので「千秋=バンコラン」という推測は、誰の口からも提示されることはなかった。
 次に話題に上ったのはこれからのこと。
 「リリス」をシャナは諦めきれない。だが手掛かりは完全に途切れてしまった。
 頼みのニアは生死不明、生きていたとしてもどこにいるかなど分からない。
 情報交換のために時間もかなり経ってしまっていた。
 とっくにどこかに移動してしまったか、まだこの辺りに留まっているのか。皆目見当がつかない。
 地図を広げてみたが、リリスが行きそうな場所など分かるはずもなかった。
 完全な無駄足になってしまったかもしれない。これ以上時間を浪費するよりは、確実な北東街へ向かい人形を破壊しにいくべきだろうか?
 さすがに即答はできない。

「この扉を通った奴ってのは誰だろうな」

 結局答えの出なかった話題をキルアは蒸し返した。
 ここから離れた人物。リリスはシャナが除外したが、パタリロ、千秋、「バンコラン」、「太一殺害犯」
 考えられる可能性がいくつもあった。
 可能性が一片でもあるならキルアは調べてみたいのだが、鋼鉄の扉は重い。
 シャナや弥彦の刀は弾かれ、キルアの力をもってしてもビクともしない。
 制限のせいか扉の素材が特別なのか開かずの扉は開かない。見たところ鉄はなんら変哲のないものに見える。
 解答は前者の可能性が高い。
 二人の刀やキルアの力は制限によって弱められた結果、頑丈な扉に敵わなかったということか。

「どうにかして開けられればなぁ……」
「そういや、丁度良いものがあるぜ」

119 :分岐 ◆NtcnN4Tk2Q :2008/07/03(木) 10:54:50 ID:rnMPlVzG

 キルアが見せたのは小さな丸薬。力が足りないのなら増やせば良い。
 シャナが訊ねるが「見てろって」とキルアは丸薬を飲み込んだ。太一が遺したコンチュー丹。
 力が湧き上がる感覚がキルアを覆った。成功するかは五分五分だが力を込めて扉を押した。
 キルアの元々の力とコンチュー丹によって付加された蟻のような怪力。
 力は過剰すぎたらしい。扉はそのまま洞窟の中へと倒れこんだ。
 壊われたのは壁と扉を繋げていた強固な金具だ。

「俺ん家より全然弱いじゃん」
「おー開いた!」
「さっきまでビクともしなかったのに、……?」
『シャナ?』
「キルア、この扉外に出して」
「確かにこのままじゃ通れないもんな」

 キルアが了解の意を示し扉を動かす。コンチュー丹の効果が残っているので重さは感じない。
 扉を持ちながらこれは使えそうだとキルアが考える。

『これは……』
「……なんだよ、これ」
「死んでからまだそんなに経ってないわね」
「……」

 洞窟の中には予想外の光景が広がっていた。少年の死体が一つ。
 シャナが調べた所まだ真新しい死体。こんな暗がりであまりにも不自然だった。
 弥彦の見た人影というキーワードと容易に結ぶ事の出来た推測。
 殺し合いにのっている人間がこの道を通った。「バンコラン」か「太一殺害犯」かパタリロか。
 千秋が殺し合いに乗っている事実を知らない三人は、千秋を無意識に候補から外す。

「俺はこの犯人を追う」

 キルアの次の予定は決まった。
 この付近から離れた殺人犯。今の所「太一殺害犯」については特に手がかりもなかった。
 これからどうするか迷っていたところだったので、丁度良い。
 中央には神社もありジェダに対抗する参加者が集まっているらしい。ゴン達の情報も聞ける。
 無駄足にはならない。
 ――屑野郎が!
 こういう奴らがいるから太一は死んだ。ゴンは死んだ。目の前の男も死んだ。
 許せない。舌打ちを隠しもせずキルアは吐き捨てた。

「俺は……」

 弥彦は迷っていた。今日はもう五体目となる死体との遭遇なのに慣れることはない。
 逆刃刀を手に入れて決意を固めた筈なのに何度も取り零ぼしている。
 ニアはともかく目の前の男は弥彦と何の関係もなかったのに、後悔の念に襲われているのは一人でも多く助けたと願ったせい。
 己の力不足を改めて突きつけられるようで弥彦は足元がぐらつく。
 ――諦めてたまるものか!
 しっかりと下半身に力を入れて弥彦は体を支えた。これぐらいでへこたれてどうする。
 剣心はきっと絶対に諦めない。
 弥彦の最善は何なのだろう。
 千秋を保護すること?「バンコラン」を取り押さえること?
 もしかしたらどこかで生きている「ニア」を探すこと?
 タワーのように後悔はしたくなかった。

 でも、その前に――

120 :分岐 ◆NtcnN4Tk2Q :2008/07/03(木) 10:55:56 ID:rnMPlVzG
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 扉というだけあってさすがに立派なものとなった。鉄の塊は木々の中では異様に目立つ。
 元々扉には凹凸というものが鍵を差し込むための部分ぐらいのものだったので、文字を刻むのは簡単だ。

『八神 太一』

 墓標というには大きすぎるが、立派な墓を作ってやると約束した。
 むしろこれでも足りないぐらいだろうとキルアは思いながら、 残り時間僅かとなった怪力のまま扉を地面に突き刺せばしっかりと立ってくれた。
 八神 太一の墓はこれにて完成だ。

「そっちは終わったか?」
「ああ……」

 大きめな太一の墓の横に普通の墓が新しく作られた。
 洞窟で死んでいた男の墓だ。あのまま闇の中で放って置くのも憚られたので弥彦が墓を作ることにしたのだ。
 自己満足でしかないかもしれないが弥彦は手を合わせ、目を閉じる。
 二度と同じような犠牲は出さないと名も知らぬ男に宣言する。
 どうか、せめて安らかに。

「俺は行くけどお前は?」
「俺は――」


【D-8/草むら/1日目/夜中】
【キルア@HUNTER×HUNTER】
[状態]:肉体的&精神的に大きく疲労。行き場のない感情(憎しみ?)
[装備]:ブーメラン@ゼルダの伝説、純銀製のナイフ(9本)、
[道具]:基本支給品、調理用白衣、テーブルクロス、包丁、食用油、 茶髪のカツラ
    支給品一式(カツオのもの)、天体望遠鏡@ネギま!、首輪(しんのすけ)
    太一の遺品(基本支給品、包丁、殺虫剤スプレー、着火用ライター、調理用白衣、
          水中バギー@ドラえもん、調味料各種(胡椒等)、フライパン、
          コンチュー丹6(粒)@ドラえもん)
[思考]:どうする?
第一行動方針:洞窟の先に行った殺人犯を追う。
第二行動方針:神社にいる対主催グループと情報交換したい。
第三行動方針:太一とゴンの仇をとる。ゴーグルも取り返す。
基本行動方針:仇取り優先。
       ゲームには乗らないが、襲ってくる馬鹿は容赦なく殺す。
[備考]:
ニアの本名を把握しました。死んだだろうと思っています。
Nの仮説をおおかた信じていますが、Nの人間性を信じきっていません。
死んだカツオのことを「のび太」という名前で認識しました。
グレーテル(名前は聞いていません)を殺した?(少しの疑念)と思い込んでいます。
太一の空のランドセルはタワー一階に放置されています。
パタリロを敵と認識。
放送内容をすべて把握しました。
弥彦、シャナ、アラストールと情報交換しました(どの程度かは次の書き手任せ)千秋についてはまったく疑っていません。

121 :分岐 ◆NtcnN4Tk2Q :2008/07/03(木) 10:56:21 ID:rnMPlVzG

【明神弥彦@るろうに剣心】
[状態]:両腕に軽い火傷、疲労(中)、四肢に打撲と擦り傷、背中に打ち身
[装備]:逆刃刀・真打@るろうに剣心、サラマンデルの短剣@ベルセルク
[道具]:基本支給品一式、首輪(美浜ちよ)、核鉄(バルキリースカート)@武装錬金
[服装]:道着(ドロ塗れで血が結構隠れた。右腕部分が半焼け、左側袖も少し焼けてる)
[思考]:俺は……。
第一行動方針:チアキを探し出して保護する?ニアを探す?殺人犯を追って止める?それとも……?
第二行動方針:「犯人『バンコラン』」らしき人物と先に遭遇したら取り押さえる。
第三行動方針:パタリロを完全には信用できないが、信用したいとは思っている。
第四行動方針:ニアの力量は認めるが考え方には反対(強い不信感)。
第五行動方針:のび太がどうなったか不安。
第六行動方針:出来ればあの子たち(しんのすけ・ちよ・よつば・藤木)を埋めてやりたい。
基本行動方針:ジェダ達を倒す。一人でも多くの人を助ける。
[備考]:パタリロと簡単に情報交換済み。
  よつばと藤木の死について、パタリロが語った最初の仮説をほぼ信じきっています。
  ニアについて多少好感度がアップしましたが、考え方にはやはり反対のようです。
  シャナ、アラストール、キルアと情報交換しました(どの程度かは次の書き手任せ)
  バルキリースカートは、アームのうち3本が破損した状態です(現在自己修復中)


 墓を作るという弥彦達を別れ、シャナは今後の行動を決めかねていた。

『シャナ、これからどうするのだ?』
「私は――」


【D-7/洞窟入り口付近/1日目/夜中】

【シャナ@灼眼のシャナ】
[状態]:しろがね化。
[装備]:楼観剣(鞘なし)@東方Project、コキュートス@灼眼のシャナ
[道具]:支給品一式(水少量、パン一個消費)、包帯 、小狼のランドセル(基本支給品一式とときせかえカメラ@ドラえもん)
[思考]: どうする?
第一行動方針:この近辺にまだいるはずのリリスを探す?北東の市街地に向かい、いるはずの自動人形(トリエラ・リルル)を破壊する?それとも……?
第二行動方針:要件が済んだら、インデックスや双葉たちと合流。
基本行動方針:ジェダを討滅する。自動人形(と認識した相手)は、全て破壊する。
[備考]:義体のトリエラ、及びロボットのリルルを自動人形の一種だと認識しました。
[備考]:これまでのインデックスの行動の全てを知っています。
    神社を拠点にする計画も知っています。
    弥彦、キルア、アラストールと情報交換しました(どの程度かは次の書き手任せ)

122 :分岐 ◆NtcnN4Tk2Q :2008/07/03(木) 10:58:17 ID:rnMPlVzG
投下終了です。
のび太についても触れてみました。

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 12:21:38 ID:5xzcWnzK
投下乙。

だが弥彦が事実としてバンコランらのことを話したとしたら、
どうして弥彦はバンコランの姿を見なかったんだってことにならないか?
話をちゃんと聞いたのなら事実なのか想像なのか気づくと思うんだが。

あまりねちねち言うと叩かれるだろうからこれ以上触れるのはやめとくが。

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 16:25:50 ID:5xzcWnzK
「バンコランにちよと藤木が殺されて千秋も!」
「バンコランって誰のことだ?」
「それは推理するときに考えた犯人の名前で…」
「お前の推理か?」
ってなると思うんだが。
これ以上言わないといったが避難所で勘違いされてたみたいなので補足。

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 19:49:03 ID:ojEZHPOs
推理に関しては矛盾が見られなかったから信用したってことでいいんじゃない?

126 : ◆6Hwry2IVtg :2008/07/03(木) 20:37:30 ID:zy7Gntva
書いている話の中に辻褄の合わない部分が出てきてしまい、処理に手間取って
期限内に投下することができなさそうなので予約をいったん破棄します。

期待の多いパートを予約しておきながら、申し訳ありませんでした。
完成次第一時投下か没スレの方へ落としてみます。

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 22:32:53 ID:U8bymmRK
投下乙。グレーテル、パタリロ、千秋と面白そうな情報が集まりつつあるな。
どうやら北に向かうらしいキルアの動向が気になる。

>>124
個人的にはあればいいけどなくても構わない反応かな。

>>126
乙。

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 22:42:59 ID:ilkpjB83
投下乙!
弥彦とシャナはどっち行くんだろうか……。
神社には対主催グループはいない罠w
何気にあの三人はグレーテルと因縁があるんだよな

報告も乙
読める日を楽しみにしています。

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 02:06:42 ID:YeeFTViJ
ところで楽園の再来はこのままでいいんだろうか。
容量ギリギリって言ってたし、>>95の問題があるんだが。

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 12:43:11 ID:1fuQi0TL
0時放送についてそろそろ本格的に決定したほうがいいんじゃないか?
何やかんやしてる間にほとんどのキャラが真夜中に突入しちゃったし。

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 17:37:12 ID:hYGTs9Ux
んなこと読み手が決めることじゃねー、って感じで決まっていたと思うが?

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 18:20:52 ID:S2aFUNUf
【夜中】
(ひまわり、イエロー、ヴィクトリア)(雛苺、桜)
(リリス、ニア)(エヴァ、パタリロ)
レミリア
(リンク、インデックス)
(シャナ、弥彦、キルア)

【真夜中】
(レックス、アルルゥ、梨々、ベルカナ)
(メロ、ブルー、ニケ)、グレーテル、千秋
(タバサ、蒼星石、小太郎)、トリエラ
(紫穂、ヴィータ)、アリサ、イヴ、なのは
(トマ、レベッカ宮本)

放送入るとしてもあと4組くらいは描写があったほうがいいかな。
夜中でも書く必要ないのもいれば、真夜中でも書いたほうがいい組もある。

133 : ◆7KR.e180t. :2008/07/09(水) 17:54:13 ID:QuvcvLqI
レックス、アルルゥ、梨々、ベルカナを予約します。

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 13:49:23 ID:2Oq0eq2P
騒動になる前に帰れ

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:19:50 ID:9OJTgESr
楽しみにしてます

136 : ◆7KR.e180t. :2008/07/11(金) 23:55:08 ID:+R5rv23l
投下行きます。

137 :探索するもの  ◆7KR.e180t. :2008/07/11(金) 23:59:47 ID:+R5rv23l
「今日はもう、休んだほうがいい、ね」
「ん」
「うん、わかった」

梨々が選択したのは休息だった。
仕方のないことだ。ここにいる全員が休息を必要としており、
それぞれの探し人の行方は誰も知らない。
探索魔法の使い手も魔力がほとんど尽きてしまっており、使用できない。
それにベルカナを除く3人はこの島に来てからまともに睡眠をとっていない。
そのためお茶会である程度落ち着いた体と精神は睡眠を要求しており、
特にアルルゥは情報交換の後半はうつらうつらと頭を揺らせていた。


最終的にレックス達は梨々に判断をゆだねていた。
ここにいる4人のひとまずの最優先の行動方針は桜の救出であり、それを切に願っているのは梨々だからだ。
利害の一致から手を組んでいるベルカナはともかく、レックスとアルルゥは梨々の選択に合わせるつもりでいた。
だが、休みたいという気持ちは全員にあり、そのため梨々の選択に3人は安堵した。

それに梨々はともかく、レックスとアルルゥは出会った人間にいきなり襲われてもおかしくない。
レックスはアリサ、トマ、八神はやてを襲った。
それにゲームに乗っていたとはいえ、真紅も襲った。
そのうちトマと八神はやては自身の能力、あるいは支給品の力でいずこかへと転移したらしいし、
梨々は桜やイリヤにレックスのことを話している。
もしかしたらジーニアス達との戦いで二人とはぐれた後、他の誰かと話す機会があったかもしれない。

アルルゥはベルカナとアルルゥの把握の範囲内だけでも、
一番最初に襲った――レックスの証言から恐らく――トマと、
イエローと銀髪のブレート使い、それにあの場で魔法の人形と一緒に様子を見ていた金髪の男に危険性を知られている。
こちらもどれほどの人間にゲームに乗っていたのかを知られているかわかったものではない。

そのような2人と一緒に夜の暗闇を歩くことの危険性は、梨々にもわかる。
最悪見えないところから何も分からないまま殺されかねない。
奇襲を警戒するためにも、明るくなってから行動をするべきだ。

ベルカナも、3人に黙ったままであるが、丈の介錯をし、その場に死体を置いたままにしていたことで、
野上葵に殺し合いに乗っていると誤解された。
その葵から、悪評を周りに伝えられていると考えるべきだろう。
……最も葵は薫に化けたベルカナを守ることに集中するあまり、ベルカナに関しては誰にも話していないのだが、
それをずっと眠っていたベルカナが知る由もない。

それに今の状態のレックス達では勝ち目がないという。
疲労した状態では対峙した時に見せられたレックスの雷の魔法や、アルルゥの召喚は何度もできないらしいし、
そもそも範囲の広い魔法だと桜を巻き込む恐れがある。
確かな実力があり、実際に雛苺と戦ったレックスの意見だ。こちらに否定する理由がない。
それに策もないまま集団で戦ってもあの蔦で動きを封じられてしまえば対処のしようがなくなる。

138 :探索するもの  ◆7KR.e180t. :2008/07/12(土) 00:00:07 ID:hRcdkDYF
梨々が自分ひとりで桜を救出する、という選択肢も考えはしたが、それが現実にできるとは思っていない。
銃という強力な武器を手にしたが、相手はレックスの魔法を無効化し、蔦でこちらの動きを封じてくる。
それに桜という救出対象を雛苺が連れている以上、盾にされる恐れがある。
協力者は必須だ。

そもそも、雛苺達がどこに行ったのかもわからない。
一応東に向かったのだろう、という推測はできたが、その後の行き先は分からない。
東の橋を渡ったところには民家が多数あるし、そこで休んでいる可能性もある。
北東の街に言った可能性もあるし、遠回りにはなるが、南の病院に行ったのかもしれない。
相手の場所が分からないまま疲労した体で探索するというのも、リスクが高いだろう。

どう考えても、休息以外にとれる行動が浮かばなかった。


  ※  ※


休息にはいると言っても、そのまえにいろいろやることはある。まずは真紅の似顔絵の作成だ。
記憶に残っているうちに、この作業をしておく必要がある。
レックスが記憶を頼りに真紅の顔の特徴を述べ、それを梨々が形にする。
右手は痛んだが、核鉄による治癒効果の為か、そこそこには動いてくれた。
しばらく経った後梨々は真紅の顔の書かれた絵を描き終えた。

アルルゥは限界に達したらしく、絵を描きおけたころには机に顔をつけ、すやすやと寝息を立てていた。
レックスがどこで寝るのが一番安全かと城の見取り図を頭に描いていると

「電話で他の場所にいる人たちと連絡を取ってみたいんだけど、いいかな?」

梨々がそう主張してきた。
遠く離れた相手とも会話が可能な道具。
その道具があるならこの場から離れずとも、遠くの人間と連絡を取り合える。
丁寧にも電話の横には各地へつなぐための番号もあった。
電話に出るのが殺し合いに乗った人間という可能性も考えられるが、
それでも情報を得ることはできる。その情報の真偽の判断はできないが。
特にこの時間なら、あちこちの施設で睡眠を取ろうとする者がいるはずで、
相手がその施設にいないと連絡をとれないという欠点のある電話だが、何処かにはつながるはずだ。
探し人本人、もしくはその情報を持っている人間がいる可能性も高いだろう。
レックスとベルカナはそれに同意すると、アルルゥをレックスが背負い、4人は電話のあった部屋へと向かう。


レックス曰く、元の世界では会議室と呼ばれていた一室。
扉の横にもそうとわかる張り紙が張られていたが、部屋の中身は大きく異なっていた。
壁にいろいろと掛けられている点は変わらないらしいが、
会議用の机や椅子は消えており、代わりに様々な豪華な家具が置かれていた。
それらの家具はレックスの従叔母の部屋のものが移動させられてきたらしい。
そうした場所の中央に場違いな黒い電話が置かれていた。

139 :探索するもの  ◆7KR.e180t. :2008/07/12(土) 00:00:24 ID:+R5rv23l
レックスはアルルゥをソファに寝かせると、部屋にいる梨々達に告げる。

「僕は電話を使わない方がいいだろうし、梨々達に任せるよ。
 梨々達が情報を集めている間、僕はもう少しお城を探ってみる」
「わかった。こっちは任せて」
「気をつけてくださいね」
「タバサの情報があったら、あとで教えてね」

そういって、会議室から外へ出た。

ゲームに乗っていたレックスやアルルゥが電話に出ることはできない。
電話に出た相手がたまたま襲った人物だったとしたら、その場で情報交換が終了しかねない。
それにレックスも情報収集はそれなりに得意だが、梨々やベルカナのほうが長けている。
だから電話による情報収集は、二人に任せた。

それにお城をもう一度探るのは、使える道具を集めるためだ。
最初に探索を行った際は、人探しを優先したため、道具のありそうなところは詳しく調べなかった。
タンスやツボの中は調べなかったのだし、
道具のありそうな場所もしっかり調べておきたい。
もしかしたら元の世界の取り忘れがあるかもしれないし、
電話同様、ジェダがわざわざ用意したものがあることを期待してもいいだろう。

電話と同じように、元の自分の世界になかったものがある場合、
それはジェダがわざわざ設置したものであると考えるのが自然だ。
中には会議室のように、一見意味のなさそうな配置替えをされていることもあるが、
そうじゃない場合――元の世界と同じようであるにもかかわらず、見たこともないものがあることもある。
そうしたものの中に、役に立つものがあるかもしれない。


それにできれば剣のようなものを手に入れておきたい。雛苺と戦う時に絶対必要になるからだ。
ドラゴンの杖はそこいらの剣なんて比べ物にならないくらい強力な武器だが、杖では物を切ることはできない。
蔦による攻撃を防ぐ為には、それなりに切れ味のある、刃物が必要だ。

別にこの島で手に入れたラグナロクのような強力な剣が欲しいとは言わない。
武器屋で売っていたスネークソードやまどろみの剣でなくてもいい。
兵士たちが使っていた剣や斧でかまわない。
だが元の世界ならそこかしこに立てかけられていたそれらの武器はこの場には存在しない。
そう簡単に武器が手にはいらないか、と考えながら、ひとつの部屋の中にはいる。

入った部屋は預り所だ。
最初にここを見に行った際は、人がいないことだけ確認してよく調べていなかったが、
今度は道具探しだ。入念に探索を開始する。
まず目につくのは大量のゴールドである。
このような場でお金を集める酔狂な奴はいないという判断なのだろうか。
冒険者たちや城の兵士たちのお金はそのまま残っているように見える。

140 :探索するもの  ◆7KR.e180t. :2008/07/12(土) 00:01:53 ID:+R5rv23l
次に目についたのは不自然に置かれた箱。
中にはキラーマシンのような緑色の機械や、中心に紐のついた丸い物体、
入れ物に入れられた薄くて丸い物などが入っていた。

レックスには分からなかったが、それは最初の会場に来る前に没収された参加者たちの持ち物だ。
そのうちの一部は、別の参加者へと再配布されたのだが、そうされなかった物のうち、
ジェダにとってガラクタにしか見えなかったものがこの場におかれたのだ。

しかしそれらの道具は、レックスにとってもガラクタ以上には見えなかった。
だがその中でひとつだけ、レックスが引きつけられたものがあった。

「これ、天空のベルみたいな神々しさを感じるな……どこかの神様のものなのかな?」

その道具の所持者もまた勇者であり、その道具を持って世界を救った。
道具の名は時のオカリナといった。

「でもこれでマスタードラゴンみたいなのを呼べたとしても、ここまでは来れないよね…」

レックスはこのオカリナも天空のベルのように、何かを呼ぶものだと考えた。
故に、この場所では役に立つものではないと考えたのだが、
何となく気にいったので、三角形が3つ並んだエンブレムのついた、
そのオカリナを自分の所持品に加えた。

他の道具は、やっぱりガラクタにしか見えない。レックスは違う場所へと目を向ける。

もうすこし先を見ると、今度は防具があった。
鱗の鎧、青銅の鎧、鉄の鎧……
自分たちのではなく、別の冒険者たちによるものだろう、大量のよろいがそこにある。
だが、そのサイズはすべて大人用だ。このゲームに参加している人たちでは装備できそうにない。
探せば子供用も見つかるかもしれないと、レックスは探す。

そうすると、盾を見つけた。
だがそれは防具の意味がない、むしろ装備していた方が迷惑な代物、破滅の盾だ。
あっても迷惑なだけだ。破滅の盾は拾わずに、さらに探り続ける。

そこでふと、乱雑に詰まれた防具の中に、鞘らしきものを見つけた。
剣が残っていたのかと、それに手を掛ける。
焦っていたのか、それの配置について気付かず、無理に引っ張り出した。
そうすることで、まわりの防具はバランスを崩したのか、
防具達が襲いかかってきた!

「うわああああ! あいた! いた! いたいって!」

物言わぬ防具達は無情にもレックスへと倒れ込んだ!
レックスはぼこぼこにされた!
魔物の群れはいなくなった……

141 :探索するもの  ◆7KR.e180t. :2008/07/12(土) 00:03:06 ID:hRcdkDYF
「いったいなあ、もう……ていうか魔物じゃないし。
 預り所のおばさん、ちゃんとアイテムを整理してよ……
 元の世界に戻ったらうんと文句を言ってやる!」

実際のところ、防具が危うい均衡を保っていたのは預り所の店員が悪いのではなく、
武器を回収した際にきちんと整頓をしなかったジェダ達が悪いのだろうが、
このときのレックスにそこまで考えが及ばない。
元世界の預り所の店員に理不尽な文句を考えていたレックスだが、
ふと防具のの攻撃を受けた時も握ったままだったものに目を向ける。

「これは……おじいちゃんの剣だ……!」

防具達の襲撃の間、持ったままだったのはレックスの祖父の剣――パパスの剣であった。
ジェダが偶然見過ごしたのか、それとも本当に預り所の店員が乱雑に置いたからなのか、
武器没収の難を逃れ、その剣はその場に残っていた。

鞘から抜くと、その輝きは長年眠ったままだったにもかかわらず、色あせていなかった。
レックスは仕舞っていたドラゴンの杖を取り出す。
父の杖と祖父の剣。
それぞれの魂の詰まった、この世に二つとない武器達。

「おじいちゃんも、天国で応援してくれてるのかな……」

その剣はこの絶望の島で、もう一度勇者として生きる決意をした自分の為にここに『居た』のではないか。
レックスにはそう感じられた。


【F−3/城内二階預り所/一日目/真夜中】
【レックス@ドラゴンクエスト5】
[状態]:疲労、魔力大消費、多少の眠気
[装備]:ドラゴンの杖@ドラゴンクエスト5 (ドラゴラム使用回数残り2回) 、パパスのつるぎ@ドラゴンクエスト5
[道具]:基本支給品×2、GIのスペルカード(『交信』×1、『磁力』×1)@HUNTER×HUNTER、飛翔の蝙也の爆薬(残十発)@るろうに剣心
    魔力の尽きた凛のペンダント@Fate/stay night、クロウカード『駆』@カードキャプターさくら
    穴が空いたナマコ型寝袋、ばくだんいし×8@ドラゴンクエスト5、時のオカリナ@ゼルダの伝説時のオカリナ
    木村先生の水着@あずまんが大王、モンスターボール(空)@ポケットモンスター、
    海底探検セット(深海クリーム、エア・チューブ、ヘッドランプ、ま水ストロー、深海クリームの残り、快速シューズ)@ドラえもん
[思考]:父さん、おじいちゃん……
第一行動方針:もう少し城を探索。
第二行動方針:梨々達と合流し、休息を取る。
第三行動方針:仲間を守りつつ、レミリアとタバサとさくらを捜す。
第四行動方針:MPが回復したら、不明アイテムの識別をしたい
第五行動方針:余裕があったら、水中を調べてみたい。
基本行動方針:勇者としてタバサの兄として誇れるよう生きる。でも敵には容赦しない。
[備考]:エンディング後なので、呪文は一通り習得済み
    アルルゥや真紅はモンスターの一種だと思っています。
    ベッキーは死亡したと考えています。

142 :探索するもの  ◆7KR.e180t. :2008/07/12(土) 00:03:52 ID:+R5rv23l
[備考]預り所は探索し終えていません。探せばまだ何かあるかも知れません。
   ひとまず各参加者の元世界の所持品のうちいくつかと、ドラクエ世界の防具(大人サイズ)、
   破滅の盾@ドラゴンクエスト5は確認しました。


  ※  ※


梨々とベルカナはレックスが部屋から出た後、電話へと向き合う。
相手がどんな人間で、どんな情報を持っているか分からない為、
どういう相手にはどう接するかと予めシミュレーションをしたのち、梨々が黒電話の受話器を取る。
書かれていた番号を回して、人のいそうな場所に電話をかけていく。

『D-4 学校』
繋がらない。
一休の起こした火災のせいで、電話も使用不能になったのだが、梨々達にしる由はない。

『G-1 海鳴温泉』
繋がらない。
先ほどまで、彼らの探していた吸血鬼が複数人と激しい戦闘を行ったり、
レックスの妹がやってきて、死体を持ち出したりしていたのだが、
今はもう、その場には誰も残っていない。

『C-4 古手神社』
繋がらない。
こちらの電話もほんの少し前のニケとグレーテルの戦いで粉砕されてしまっていた。

『G-7 病院』
繋がらない。
ベルカナはここに野上葵や恐らくベッキーという名のバンパイアがいると考えていたのだが、
ここの電話もつながらなかった。
ほんのわずか前までなら、有用な情報を持って、仲間がそこにいたのだが、
今はもう音の届かない場所まで行ってしまっている。

『B-8 シルフカンパニー』
繋がらない。
B-7のタワーが禁止エリアにされたことで、こちらに人が集まったのでは、と掛けてみるが、
実際はこの建物は半壊しており、電話も機能していなかった。

『C-3 パンフォスの遺跡』
繋がらない。
ここに訪れた人間はごく僅かであったし、夕方以降に訪れた人間もいない。

「誰もいない、ね……」
中央や四隅のランドマークに電話をかけまくってみたが、どこにも通じない。
予想に反してどこにも繋がらないことに、梨々は不満を覚える。
「時間的にも、ほとんどの人間は眠っているんじゃないでしょうか?
 あるいは、この『電話番号』に載っていない施設にいる人もいるかもしれません」
「そうなのかな…」
その予想は外れており、実際はどの参加者もほとんど起きているという状況なのだが、
やはりそれを梨々達が知る由もない。

143 :探索するもの  ◆7KR.e180t. :2008/07/12(土) 00:05:21 ID:+R5rv23l
こちらもだいぶ眠くなってきたし、明日朝改めて電話をするか。
それとももう少し電話をしてみるか。
二人は、少し悩んだ。


【F−3/城内二階会議室/一日目/真夜中】
【アルルゥ@うたわれるもの】
[状態]:睡眠中、疲労(中)、魔力消費(中)、右腕の手首から先が動かない。
[装備]:タマヒポ(サモナイト石・獣)@サモンナイト3、ワイヴァーン(サモナイト石・獣)@サモンナイト3
[道具]:基本支給品(食料−1)、クロウカード『泡』@カードキャプターさくら
[服装]:普段着である民族衣装風の着物(背中の部分が破れ、血で濡れている)
[思考]:
第一行動方針:(睡眠中)
第二行動方針:レックスについていく。
第三行動方針:桜の救出。レミリアやイエローも捜したい。
基本行動方針:優勝以外の脱出の手段を捜す。敵は容赦しない。
参戦時期:ナ・トゥンク攻略直後
[備考]:アルルゥは獣属性の召喚術に限りAランクまで使用できます。
    ゲームに乗らなくてもみんなで協力すれば脱出可能だと信じました。
    サモナイト石で召喚された魔獣は、必ず攻撃動作を一回行ってから消えます。攻撃を止めることは不可能。
    アリス・イン・ワンダーランドに対して嫌悪を覚えています。
    ベッキーは死亡したと考えています。


【梨々=ハミルトン@吉永さん家のガーゴイル】
[状態]:右腕及び全身各所に亀裂骨折(核鉄で回復中) 、多少の眠気
[装備]:白タキシード(パラシュート消費)&シルクハット@吉永さん家のガーゴイル +パンジーの花飾り
   :核鉄『シルバースキン・アナザータイプ』@武装錬金
    F2000R(残弾23/30)@とある魔術の禁書目録、真紅の似顔絵
[道具]:支給品一式、FNブローニングM1910(残弾0)、飛翔の蝙也の翼@るろうに剣心
[服装]:白タキシード&シルクハット
[思考]:繋がらないね…
第一行動方針:電話で情報を集めるorもう休む
第二行動方針:安全な場所を確保して、今は休む。
第一行動方針:さくらを助ける。そのために雛苺からさくらを盗む。
第二行動方針:殺し合いに乗ってない、友好的な人を探す。
第三行動方針:双葉かリィンちゃんの友達及び小狼を探す。
[備考]:桜の知り合いの情報を聞いている。


144 :探索するもの  ◆7KR.e180t. :2008/07/12(土) 00:06:19 ID:+R5rv23l

【ベルカナ=ライザナーザ@新ソードワールドリプレイ集NEXT】
[状態]:骨折数箇所、裂傷多数、精神力消耗・極大
[装備]:ネギの杖、核鉄LXX70(アリス・イン・ワンダーランド)@武装練金、病院服、レースのビスチェ@DQ5
[道具]:支給品一式×2、懐中時計型航時機『カシオペア』@魔法先生ネギま!、
    黙陣の戦弓@サモンナイト3、返響器@ヴァンパイアセイヴァー、
    消毒薬や包帯等、エッチな下着@DQ5
[服装]:入院患者用のパジャマ(上だけ) の下にレースのビスチェ
[思考]:繋がりませんね…
第一行動方針:電話で情報を集める。もしくは諦める
第二行動方針:眠って精神力を回復させたい。
第三行動方針:『交信』でイエローと連絡する代わり、ロケーションで桜救出に協力する。
第四行動方針:イエローと合流し、丈からの依頼を果たせるよう努力はする(無理はしない)
第五行動方針:まともな服が欲しい。仲間も集めたい(イエローの友人の捜索。簡単には信用はしない)
基本行動方針:ジェダを倒してミッションクリア
[備考]:レベッカ宮本に関すること以外、3人に話しています。
  葵が死んだことを知りません。
  レベッカ宮本を『フォーセリアのレッサー・バンパイア』だと考えている?


[備考]:18時放送の情報はどれだけ正確か不明です
[備考]:C-3の建物はパンフォスの遺跡@魔方陣グルグルという名前のようです。
    中身まで同じかは不明です。


【時のオカリナ@ゼルダの伝説時のオカリナ】
ハイラル王家に伝わる秘宝。
コキリのヒスイ、ゴロンのルビー、ゾーラのサファイアを集め、時の神殿に納め、
このオカリナで時の歌を奏でることで、トライフォースのある聖地への入口が開かれる。

【破滅の盾@ドラゴンクエスト5】
守備力が0の上に、受ける魔法の威力が上がってしまうという、
役に立たないどころじゃない盾。
装備できる面子を見る限り、それなりに重量があると思われる。

【パパスの剣@ドラゴンクエスト5】
主人公の父親、パパスの使っていた剣。
特殊な効果はないが、手に入れた時点ではなかなかの威力を誇る。
パパス死亡後にキラーパンサーが魔物のすみかに持っていったため、
もしかしたら魔物臭いかもしれない。

145 : ◆7KR.e180t. :2008/07/12(土) 01:01:09 ID:i/pp/1OV
以上になります。

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 01:04:11 ID:rK7G4wE7
投下乙。
現地アイテム調達の話ですね。

ひとつ疑問を感じた点は、
リンク世界の時のオカリナが、どうしてドラクエのお城の中にあるんでしょうか……?

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 01:04:15 ID:tcHCVf8l
投下乙。

預かり所にガラクタの山、か……これは良い現地調達手段かもしれない。
ただ気になったことがいくつか。
まず、レックスが「ガラクタ」と判断した、存在自体は明記されてるモノの正体が正直分からないこと。
(後から「あの時に出ていた」と言われても、正直、この描写では……)  せめて備考での補足が欲しいところです。
そして「一見して神々しさが分かってしまう」ような「時のオカリナ」を「ガラクタ扱い」でそこに置いていいのか、という問題。
ジェダの手元には「追加支給品の候補」や、「間違っても参加者に渡したくないような品々」があるはずですから……。
まだ支給されてない、というだけで、「それ以外の参加者の持ち物」全てがここにあるはずはないでしょう。
さらに、無限にノンジャンルの品物が現地調達できてしまうポイントと化すのは、後々の憂いになる気がします。
もうちょっと上手く絞り込めないかなー、と思うのですが……(ファンタジー系の武器防具限定とか)

148 : ◆7KR.e180t. :2008/07/12(土) 01:55:25 ID:i/pp/1OV
すみません。存在明記したものは、それぞれ
キラーマシンのような緑色の機械→カンタムロボ人形@クレヨンしんちゃん
中心に紐のついた丸い物体、→ヨーヨー@MOTER2
入れ物に入れられた薄くて丸い物→ジャイアンの歌入りCD@ドラえもん
のつもりでした。

追加支給品の中に入れないと思われるもの、
大概の人に対してはハズレに該当する物で、
参加者が連れてこられる際に所持していたと思われるものが、
預り所にあることにするのはどうだろうか、と思ったんです。

もし他の問題点がなければ、オカリナの「神々しい〜」あたりの部分と合わせて、
修正スレに後日投下したいと思うのですが…

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 02:03:30 ID:tcHCVf8l
>>148
とりあえず、もう少し反応を見ましょう。
深夜の投下ということもありますし、もうちょっと反応が出揃ってから判断されても良いかと。

ただ、「大半の人にとってハズレ」でも、「特定の人にとってはこれ以上ない大当たり」なのはどうかと……。
またオカリナ自体の是非以上に、オカリナという前例によって今後「なんでもここから出てくる」ことになることが怖いです。
引っ張り出されたものによっては、制御不能な問題になりかねません。
その意味でも、置いてある品々の方向性をもうちょっと絞り込んで欲しいな、と。
警察署に行けば銃弾が、病院に行けば医薬品がある、でもお城にいけば「なんでもある」……では、たまりません。
地形的にも人が集まりやすい場所だけに、余計に。

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 02:19:48 ID:vzsyLeQm
投下乙
ですがこれはやりすぎだと思います。
まず、こんな簡単に支給品相当のアイテムが手に入ったら3人殺しの追加支給品の意味がありません。
ご褒美システムの崩壊レベルです。
前話で手に入った下着は、「あくまでグランバニア城に存在し」「ほぼ無意味なアイテム」だったからそれほど問題なく通りましたが
他作品のアイテムが入っていることなどは「このアイテムを出したかったんだな」としか思えません。
今までの書き手は皆、限られた支給品や枠をやりくりし、施設を利用して納得できる理屈を作り、話を組み立ててきました。
少なくとも私は、城でこれほどの「城になんら関係ないアイテム」が手に入ることに納得いきません。

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 05:18:45 ID:hT/qvPN5
投下乙です。

気になるのはガラクタの幅が大きすぎる事。
完全なガラクタと破滅の盾みたいなのだけならいいんですが、
時のオカリナは、ロワ内ではただの楽器だとしても存在感が大きすぎるんですよね。
しかもこれはオカリナだけの問題ではなく、
『時のオカリナが見つかるなら○○が有っても』という形でリレーされる危険が有ります。
時のオカリナまで見つかるガラクタ置き場というのはそれ位に重大な設定なのです。

それと前の話で城のアイテム捜索を一応終えているのも気になる所です。
しかも午後の頃にもプレセア達が(大雑把ですが)部屋を見て回ってるんですよ、この城。
調べれば残っていたレベルならともかく、一つの施設として塊が出てくるのは違和感が有ります。
なにげにwiki収録分だと、前回の状態表は『お店が空っぽ』になっている事ですし。


あとはパパスの剣ですか。
実をいうと、これが出てくるのは有りだと思います。
預かり所探したらこれ一本だけ見つかりました、ならOKかなと。
なにせ原作でも最終的には預かり所が定位置になるアイテムですし、
名剣ではあれ単なる剣と言えば剣ですから城での現地調達としては適当なレベルです。
ただ、ガラクタの一部として書かれるとガラクタの範囲を広げてしまいます。
他のものと一緒に出てこられるとまずいんですね。


議論としては後回しでいいですが、C-3の塔に電話出来るのもちょっと気になりますね。
他の施設には塔への電話番号無かったようですし、なんで城だけ? とも。
他の問題と並んでいるとこれも無理矢理臭く感じてしまいます。

こんなところでしょうか。

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 07:44:21 ID:BD6YQH47
投下乙です
しかし納得できないところがあります

とにかく強力、重要なアイテムがなんでも出てくると言うのはいただけません
物事には総じてバランスというものがあるわけで、それを著しく崩壊させています
それ相応の説得力を帯びた作品にしない限りは無理があるかと

剣にしても強力過ぎる、オカリナにしても唐突過ぎる
「無闇にかつ露骨に対主催を有利にしただけの話」という印象しか受けませんでした
ついでに「その分マーダーを強くすればいい」という簡単な問題でもないことも覚えておいてください

153 : ◆7KR.e180t. :2008/07/12(土) 07:50:55 ID:i/pp/1OV
ずっと持っていた特定のキャラの大事な道具が、
ロワに連れてこられる際、突然消失して、ロワにもでてこない
っていうのが気になってたんです。
庭師の如雨露は追加支給品として出てこれたのですが、時のオカリナのほうも
そううまく追加支給品で出てくるものなのかと思うと…

預り所という性質上、そういうものが置かれるのもありかなとおもっていたのですが、
やりすぎだったということなので、ガラクタ部分は削ろうかと思います。
もし置いてあるガラクタの方向性が定められる何かを思いついたのなら
そういう方向に持っていきたいのですが…

パパスの剣に関しては、プロットの段階では兵士の剣にするつもりでした。
ですが指摘の通り、プレセアとアルルゥが探索しているので、
剣や斧や槍のおかれた兵士用の武器は撤去されてると考えました。
斧があるのにプレセアが持っていかないわけがないですしね。
それで預り所の奥に眠っていたことにすればいいかとおもいました。
この剣に関しては能力的にはただの剣なので問題ないと思います。

C−3の電話に関しては、トマが救いの塔に電話をかけていることから、
こちらの塔も電話できるかな、と思ったのと、
それならこちらも現地調達が期待できる建物だったらいいな、と思ったんです。
ですがこちらも問題になるようなら、削ります。

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 08:04:03 ID:BD6YQH47
>>153
まだ投下してからそう時間は経っていないので、まだ様子を見ていただきたく

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 08:28:47 ID:c0O06QTU
投下乙。キャラの行動については問題ないかと。
ただ何度も言われているようだけど、時のオカリナが無造作すぎると思う。
仮にもキーアイテムになりかねない、神聖なアイテムがガラクタ扱いだなんて……
これが「ジェダ自身も対主催展開をある意味望んでいて、そのための鍵になる物を各施設に隠していた」などの伏線があったならまだしも。
まぁ、これじゃまんまアニ2ndになるけどね。

他のアイテムもパパスの剣一本だけならともかく、大量の鎧はマズくない?
ちょっと器用なキャラならサイズを詰めたり、分解して盾代わりにしたり出来そうだし。
ここは空の箱にしといた方が無難じゃないかと思う。

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 12:25:01 ID:tcHCVf8l
……アイテムの行方が気になるなら、ジェダ様の傍に宝物庫でもあればいいだけの話でしょう。
こんな場所に「残り全部」あったなら、それこそ今後いくつ必要になるかも分からぬ追加支給品選定の妨げになります。

C−3の塔に実は電話があった、のは構わないと言えば構わない気がしますが……
誰もいない現状で、これも限界が全く見えない(要するに何でも出せてしまう)現地調達のポイントにするのは、反対です。
しかるべき場所を、しかるべき手順と手間をかけて調べてモノを獲得すること自体は良いと思うのですが。
安易に「現地調達」のハードルを下げ、歪みを後々に押し付けることになるのは、看過できません。

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 12:47:59 ID:6FLmyTCF
投下乙。
皆いろいろ言っているが、俺は時のオカリナ以外は問題ないと思う。
パパスの剣なんて、預かり所に預けないやつはいないと断言できるぜ?
レックス自身もドラゴンの杖は普通の剣より強いといってるし、
刃物持っただけで強化されてるとは考えにくい。
鎧も剣道の防具見りゃわかるが、サイズ詰めたりしても着れないことが多い。
トマぐらいだろうな、加工できるの。

没収道具に関しては、最初の段階で最低出しておきたい支給品にあげておくべきだったな。
俺も時のオカリナはシャナにとってのアラストール並に大切な道具だと思ってたし。
でもだからといって現地調達品にそういうのを混ぜるのはまずい。
この場ではただのオカリナでもリンクに渡ったら便利な魔法使いと化するし。

パンフォスに関してはニケやトマぐらいしかちゃんと探索できそうにないし、
そもそも名前だけといわれてるんだし、問題があるなら中身は違うことにしてもいいと思う。


ていうか皆今回も落ち着こう。
氏がいろいろと騒動を起こしている問題児であることは確かだが、
その騒動の一因は俺らにもあると思う。
読み手様が出たのも俺らがたたいてるのに便乗していたように見えるし。
ひとつの問題が大きすぎるせいで、
それ以外はそのせいで問題視するハードルがあがってないか?

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 12:58:20 ID:uiGVEzYW
>>157
いや、「叩いてる」って言い方……どうよ?
ただの指摘なんだぜ? 騒動っていう程荒れてないでしょうよ


自分の意見も言っておこう
今回は手放しにGJとは言えないなぁ
やっぱり、現地調達が簡単に出来る状況はよくない
ご都合主義になっちゃうんだよね、どうしても
この作品だけじゃない。後々に凄く響くと思う

159 : ◆wlyXYPQOyA :2008/07/12(土) 13:38:01 ID:K4mlNF4f
パタリロ、エヴァンジェリン、リンク、インデックスを予約します。

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 13:54:43 ID:f8bO5rAg
おっと、なん……だと……? の人じゃないですかw
期待しています


161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 13:55:38 ID:VPAAuGAf
投下乙。
だいたい皆と同じ意見です。
ジェダの回収したアイテムの残りが、フィールド内に
放置されているのはちょっとマズイかなと。
キャラの分身ともいうべき主要アイテムが未登場というのが
もどかしい気持ちもわからなくはありませんが、
なにも全部出さなくてはいけない理由もありませんし、
ご褒美システムが無意味になってしまいます。
供給品以外のアイテムは基本的に、そこにあっても自然なもの
(キルアの集めた日用品等)に限るべきでしょう。
ですから、パパスの剣は問題ないと思います。

>>159
期待してます!

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 15:18:29 ID:xM38MLsx
投下乙です。
現地調達に関して、すでに言われている意見と概ね同意見です。
個人的には、ゲーム中では「貴重品」扱いであるパパスの剣を
今までに調達された日用品と同一視するのも難しいように思えます。
いくら作中の性能が平凡で、ドラゴンの杖より弱いからといって、強力な武器であることに違いはありませんし。

>>159
リンクエヴァ早くも再会? 楽しみに待ってます。

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 18:11:02 ID:6FLmyTCF
悪い、少し言い過ぎた。
たたいているように見えるほどのフルボッコ指摘だったし。
氏が問題ばかり起こしてるのは確かなんだがな。

>>159
期待。
パタリロは北上するんだな。

164 : ◆7KR.e180t. :2008/07/12(土) 19:34:14 ID:i/pp/1OV
修正スレに書き込みました。

変更点というよりも、解除点として、
時のオカリナや参加者の道具の部分を解除しました。

余計な文章を書いてしまい、すみませんでした。

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 21:02:41 ID:tcHCVf8l
修正乙です。

ただ……指摘された問題の本質は何も解決せず、むしろ後に丸投げになってる感はあります。
オカリナ自体もやや問題のあるアイテムでしたが、一番の問題は底の見えない預かり所の存在です。
「パパスの剣があるなら、他の武器も〜」ってことにもなります。
いやむしろ、レックスは預かり所を調べきってないわけですし、もう何が出てきてもおかしくないようにさえ読めます。
話の書き方次第ではパパスの剣そのものはギリギリOK、という意見の人はいましたけれど……
このままでは、正直、ちょっと困ります。

というか……「余計な文章を書いたこと」が問題なのではないのですよ。
今回の件に関しては、「余計なところを削りさえすればそれでOK」とは思えません。

166 :151:2008/07/12(土) 22:17:09 ID:2eiA7Zbd
パパスの剣はまあ有りかなと言った一人ですが……
お願いですから、時間かかってもいいからちゃんと論点を把握してから修正して欲しいです。
私が151で問題点として上げたのは徹頭徹尾『何でも出てきうる預かり所の問題点』です。
パパスの剣も『他のものと一緒に出てこられるとまずい』と書いています。

対主催が優遇されている事は問題点を生み出している根幹に思えたものの、
今回の話の問題点そのものではないと思い指摘していませんでしたが……
(パパスの剣を手に入れた、だけなら気にはなるけど問題となるほどの優遇とは感じなかった為)
そういった根幹部分に気づいてもらえないようですので、そこのところ指摘します。

他のキャラの事や後にもたらす影響が見えないなら、書き方を変えた方がいいです。
というより設計を立てているつもりなのでしょうが、横から見ると抜けだらけでとても任せられません。
話の筋書きの部分に、書き手としての意図が色々といやな感じに透けて見えるんです。
一作品のキャラにのみ絡んだ重要なイベントのフラグを立てるには、正直経験不足に見受けられます。
(今回の場合だと時のオカリナとリンク、それと関連して思いついたと言われる預かり所のアイデア、
 更にはパンフォスの遺跡とニケなども含まれます)

今の書き方ではそういった展開を書く際に、そこら中に問題点を併発させてしまっています。
その部分を治せないのでしたら、以降も話のテーマ自体にNGとなる程の問題点を抱えてしまうでしょう。

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 22:43:50 ID:BD6YQH47
修正案を読みましたが、
一番の問題点を無視した結果になっていると思います

また展開の為の展開が全面に押し出されている様にも見えました
そしてそういった要素を除くには小手先の修正では難しいものです

このままではNGが妥当かと思われます

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 05:02:48 ID:LnauwvbR
ttp://www25.atwiki.jp/loli-syota-rowa?cmd=upload&act=open&pageid=8&file=romap1221.gif

空気を読まずに地図更新が通りますよ。
各地で整理が進んだ印象を受けますが、危険が減ったかと聞かれると首をかしげる微妙な状況です。
北東市街や南西市街の三角関係は特に気になるところでしょう。
というか落ち着いてるのって城組と病院組くらいの気がします。
中央エリアは……依然、イキロニケ。

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 05:13:03 ID:o+yLlOzS
待っていたんだぜ更新乙!
シャナとキルアたち結構離れてたんだなあ、すっかり見落としていたわ。

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 07:48:26 ID:DHfhk6Gi
地図の人いつも乙
中央ヤバすぎワロタw

171 : ◆7KR.e180t. :2008/07/13(日) 09:55:07 ID:2vh2D3lC
もう一度、修正スレに書き込みました。
預り所の中身を加筆し、その際にもろばの剣を追加。
他にも預けられていた道具として貴重品の名前を挙げましたが、
ひとまずレックス視点で役立つものはもうないと明言させました。

また、パンフォスの部分を廃病院に変更しました。

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 12:15:12 ID:6sJyulx2
>>171

>>166

173 : ◆7KR.e180t. :2008/07/13(日) 12:48:59 ID:2vh2D3lC
指摘呼んで、問題となる部分が『預り所』になんでもあるように見える点だと考えてます。
なので、加筆して中に何があるかをちゃんとして、
便利なアイテムが出てこないようにしました。
後に及ぼす影響と言ったら、破滅の盾の欠点に気づかない人がそのまま拾うことぐらいだろうし、
もろ刃の剣は見た目から問題はわかります。

鎧に関しては装備できる人が限られるし、機動性との選択になる。
機動性が問題にならないものは防弾チョッキと対して変わらない。
と考え、普通に着られる人でも問題ないと思いました。

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 12:59:44 ID:DHfhk6Gi
修正乙。
ですが完全に的外れです。
今までに問題点は全て挙がっています。問題点が何かわからなかったらいくら修正したところで意味がないですよ。

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 14:27:45 ID:elDIo2pu
>>168
乙です
北西〜中央の危険人物だらけがどうしても目に付きますねw
周囲の時間帯も追いついてきましたし、そろそろなのはたちも動き出す頃でしょうか。
逆に南東はかなり静かな感じで。
ベッキー&トマも動くようだし、キルア&弥彦の動き次第では誰も居なくなるかもしれないですね。

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 14:32:28 ID:8zOu/VmE
悪い、俺にも問題点が分からん。
挙げられた問題点は預り所のことと遺跡のことだけに見えるんだが。
影響もそれほどでかいと思わないし、この修正で問題はなさそうだぞ?
どこが悪いのか具体的に教えてやらにゃ、難癖に見えると思うんだが。


177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 15:13:31 ID:ECt2g4//
過去のことで多少厳しくなってるのはあると思うけどな


178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 15:17:58 ID:2lCuqDjQ
読み手も書き手も、話を続ける前に一晩くらい時間を置いたほうがいいと思うぞ。

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 16:08:10 ID:DbauFYyc
いいからさっさと破棄して二度と戻ってくるな。
ここにくるだけで迷惑なんだから、さ。
>>176も援護なんてするな。せっかく破棄させる流れだったのに空気嫁。
問題は、この書き手があまりにも周りのレベルにあわなすぎること自体だ。
修正なんて聞かない、ひとりよがりの文章をリレー小説に入れることが間違いなんだ。
こういうのは公共の場に出さずに、自己満足で自分のサイトに書くべきだって誰か教えてやれ。
ほかに合わせられないような人間は滅んだほうがいい。

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 16:28:36 ID:DbauFYyc
毒吐きに勘違いした奴がいたが、この書き手のレベルがあまりにも低すぎるから書くのをやめろといったんだ。
その辺り勘違いしないでほしい。

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 16:37:52 ID:DuOIrG4P
>>173
再修正乙です。
呪い武器を増やしてロープも見つけて、預かり所の探索を「完了」させて、中にあるものを「確定」させたわけですね。
「『レックスから見て』役に立ちそうなものはもう見当たりません」という注意書きが、かえって不安ですが……
まあ、もういいと思います。
流石にこれだけ揉めた後で、その一文を元に悪質な拡大解釈はされないでしょう。仮にされたら今度こそ許されないでしょう。
少なくとも自分は、今回の件でもうこれ以上何も言うことはありません。後は議論を見守ります。
お疲れ様でした。

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 16:57:53 ID:ECt2g4//
下手な釣りだな

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 17:40:29 ID:YfiV3+nj
修正お疲れ様です
しかしながら決して良い修正案でないように思えました

まず全体的に説得力に欠けていると感じます
更に「何がしたくてこんな展開にしたんだろう」という疑問も拭えません
修正案自体も薄く表面を削った程度で、問題の本質を掴んでいないようにも見えました

個人的には破棄が妥当と思わざるをえませんでした

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 18:05:54 ID:6sJyulx2
修正スレ>>205の所持品の中に時のオカリナ入ってるけど、手に入れた?

185 :166:2008/07/13(日) 18:31:17 ID:vUjsPX5G
>◆7KR.e180t.氏
一応明確に指摘しておきますと、レックスにとっての主観には余り意味が有りません。
見つからなかった可能性も有りますし、レックスの知らない物だった可能性も有ります。
そして事実、『レックスの主観に見落としがあり有用な物も混ざっていた』という描写をされています。

というか……明らかに何処を指摘されているか理解した上で、
問題点の境界間際ギリギリまでの修正、意図的に少ない修正で済ませようとされていますね。
確かに意見が割れる際どいラインまでは譲歩されましたが、根本的な部分では一切譲られていない。
指摘されている問題点が何処か判った上で、上げられた代案には乗らず、意識的に(あるいは無意識的にせよ)
問題点そのものとみなされる部分を少しでも多く残す事に固執されるようでは、議論にも限界が有ります。

正直、根本的な修正がなされない限り私は今回の話を一つの作品と見なす事ができません。
……こういった問題がどうしても拗れるようなら、いっそ管理人がIP調べられるしたらばなどで
投票でもした方が良いのかもしれませんね。

186 : ◆7KR.e180t. :2008/07/13(日) 18:58:15 ID:2vh2D3lC
もともとはこのメンバーを休ませようと考えていたんです。
自分の望む展開にしたいなら、書くしかないだろうと思ったので。
だけどそれだけの話を作るわけにはいかない、他に何か動かす余地はないか、と考えて、
もう一つアクションさせるための土台として電話がありました。

それと、細かいところの探索。
一度目の探索は雛苺探しだったので、細かいところは調べていないだろう、というのと、
既に済ませてあるアルルゥとプレセアの探索。こちらも人探し。
だから捜索をさせれば現地調達品が見つかるとおもい、レックスを動かしました。

それなら城という場所からどういうアイテムが見つかるか。
ゲームを触って見てみたのですが、あちこちに日用品はありそう。
だけどどうせなら城らしい道具を見つけたい。
でも軽く探索した場所にある武器、兵士の剣や斧や槍は、
斧使いのプレセアが探索しているからありそうにない。

そうして思いついたのが預り所の設定だったのですが、
かなり色々置いてありそう、ということで大きく書きすぎてしまいました。
オカリナの部分はやりすぎたと思います。

ドラクエ世界の道具はやはり役に立ちそうなものは没収されていそう。
武器もほとんど没収されていそう。
そこで思い付いたのがパパスの剣だったんです。
大抵の人なら預り所に預けるでしょうし、
ゲーム的には鋼の剣より強い程度、設定上もパパスの他の装備品から
お城から持ってきた名剣等には見えない、気になる追加能力はない。
というので現地調達でも問題がないように感じました。
防具も、大人用ということにすれば装備できる人は限られる。
すぐそばにいるベルカナは鎧を装備しない、
トマあたりなら加工して何かを作りそうだ、と考えて入れました。

預り所になんでもありそうなのが問題、というのは、
後続の探索しにきたキャラにもなにか見つかる可能性を用意したかったのですが、
そうした考えは逆効果だとわかりました。

もう少し、考えてみます。

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 19:27:04 ID:YfiV3+nj
>>186
あなたの意見を読んでやっと理解出来ました

あなたは書き手としての在り方からして間違っています
自分だけが望む展開の為だけにキャラを適当に動かすなど勘違いも甚だしい
前提がおかしいのだから作品がおかしくなるのも頷けます

10年ROMれ

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 19:38:36 ID:DuOIrG4P
>>186
あなたなどに心配されなくても普通に休む流れになってましたし、結局あなたの作品では休んでいません。
素晴らしい作品の舞台裏は多少なりとも覗きたくても、焦点も合わない長々とした言い訳は誰も聞きたくもありません。
もう何も言わない、との前言を撤回してしまって申し訳ありませんが、
正直、「こんなもの」を見せられた上で修正後の作品を期待してくれ、と言われても無理です。

今回は破棄し、予約期限や後の書き手への迷惑から解放された方が貴方の、そして全ての人のためでしょう。
前回・前々回のような小手先の修正で済むとは思えませんし、それらと同レベルの修正しか今の貴方には期待できません。
厳しい目線に晒されるのを覚悟の上で、
下手に勿体無いなどと思わず過去の文章の使いまわしに頼らず、全く違う形で書きあがったのならば、
その時改めて予約された方が良いように思います。
もちろん、その作品に問題があるようなら、それはそれで新たに議論となることでしょう。
今回の問題になったポイントが残っているようでしたら、議論どころではなく却下されるとも思います。

本当に、お疲れ様でした。

189 : ◆7KR.e180t. :2008/07/13(日) 20:19:59 ID:2vh2D3lC
この話は破棄して、一から考えなおしてきます。

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 08:34:28 ID:0PUw0lF0
難癖付けて破棄に追い込んでやったぜwwwww
このロワにはお前みたいな駄書き手はいらねえんだよwwww
二度と来んじゃねえぞwwwww

191 : ◆wlyXYPQOyA :2008/07/14(月) 10:17:16 ID:KH66Oo4N
投下します

192 :みかけハこハゐがとんだいゝ人だ ◆wlyXYPQOyA :2008/07/14(月) 10:18:43 ID:KH66Oo4N
状況が悪い。状況が悪い。状況が悪い。ぼくも悪いが状況が悪い!
パタリロは自分自身の不甲斐無さに怒りを覚えながらも
更には、明らかに可笑しな事になっている現在の状況も呪っていた。

「誤射に逃亡……何をやってるんだぼくは。ああ、この天才としたことが!」

いつになくシリアスなトーンで言葉を紡ぐのは何度目であろうか。
可憐な少女を背負ったまま、パタリロは道路を沿うように北へ北へ走っていた。
硬く確かな感触が脚から身へと伝う。稀に踏みしめる砂利が小さく音を立てる。
辺りは暗く、気分すらも闇へ闇へと誘うが如く暗黒が口を開いている様だ。
それが嫌になって、後ろを振り返る。目を凝らせば巨大な塔と施設がわざとらしく光を発しているのが解った。
煌びやかなそれはゴーストタウンに相応しくない。普通なら、あの場に入るのも悪くはないだろう。
そう、普通なら。あくまでもここが普通の場所であった場合だ。

冷静に考えれば得策ではない。
こんな静かな街の中、明らかに派手なタワーはその存在を主張しすぎている。
そしてリリスという悪意の塊が存在し続け、自分の顔が割れてすらいるであろうこの状況だ。
明らかに拙い。やはりここからすぐにでも退散せねば。背中に少女を背負い、彼は走り続ける。

右手に山が見えた。どうやらビルを出てからかなりの距離を走っていたらしい。
背中の少女を落とさない様に気を払いながら、袋から器用に地図とコンパスを取り出す。
現在の位置を大まかにでも確認する為だ。月明かりでおぼろげに見えるそれを見れば、
どうやら今はA-5あたりだろうと理解出来た。案外遠いところまで進んでいたらしい、と初めて気付く。
ずっと退避に集中していた所為か、そんな実感を沸く暇も無かったからだろう。
辺りを見回すが、尾行された様子は無い。撒いたか――とパタリロはここで初めて安堵した。

思えば、恥の多い行動を繰り返していた。
出会った少女達には不甲斐ない事を言った。
一人は死に、一人は行方不明になった。
バンコラン、と名付けた犯人も結局見つからないまま。
挙句に誤射までして、ひたすら逃げる始末。

だがそれでも――今、やっと少しだけ自分のやりたいようにやれた気がした。
背中に背負う少女はぐったりとしているものの、どうにか戦場から助け出すことは出来たのだ。
本来はそんなことをする義理も無いはずなのだが、一定の成果を挙げられたことは喜ばしいことだ。

「一定の成果、か。ちょっと冷静に努めすぎな台詞だな。チアキに叱られる叱られる」

そんなことを呟き、地図を片付けるとまた歩き出した。
とりあえず休憩を取りたかった。それに少女を休ませたいというのもある。
それに周辺もまだ安全とは言い切れない。早く移動しなければ。
パタリロは、更に北へ北へと進む。だが、その足取りは徐々に徐々に重くなっていた。

「しかし、なんだ……流石にちょっとしんどいな。ぼくも老けたか? いや、そんな馬鹿な」

背に人を乗せて延々と移動を続けていた所為だろう。
少しずつ蓄積されていた疲労が、ここで一気に存在を主張し始める。
だが、こんなところでへばってなるものか。意地でも進んでやる。
先程見た地図では、このまま北へ行けば工場に辿り付く事がわかる。
工場――人がいるかもしれないだろうが、そこそこ広い場所なら少女を匿う事も不可能ではないはずだ。
自分もまずはそこで落ち着きたいし、何らかの施設を見れば閃くこともあるだろう。場所も近いし万々歳だ。
決めた。ならばそこまで我慢してやる。自分の不甲斐なさに腹が立つなら、意地を押し通してやる。
背負う少女の為にも、休憩は落ち着けそうな場所に入ってからだ。そうしてやる。

193 :みかけハこハゐがとんだいゝ人だ ◆wlyXYPQOyA :2008/07/14(月) 10:21:32 ID:KH66Oo4N
「互いの安全の為に工場を目指す」。まずはこの一点だけでも突き通してやろう。

「そうしなければならない」気がする。自分は今、天命を受けている気分だった。
何せ自分はここに来てから運命の女神に借りを作りっぱなしだ。
そんな雰囲気がいいんじゃねーか、とばかりに殺伐とした世界になりつつあるこの舞台で
大した事をしていない自分が何故生きているのかという話だ。間違いで、場違いだとすら思える。

しかしだからこそ今、自分は目の前のこの状況だけでもどうにかしなくてはならない。
千秋やバンコラン、よつばの事は自分のミスだ。そしてそれは今更帳消しには出来ない。
不幸にも周りを自分の判断で巻き込んでしまい、結局は妙な展開に引きずり込まれている。
悪い事というものは、そうして意気消沈したところで追い討ちをかけてくるものだ。
故に自分はここでへばるわけにはいかない。ここで一つ勢いをつけておかなければならないのだ。

「自己満足だな」

ポツリと、自嘲するように呟く。我ながら的確、まったくその通りだ。
だが自己満足で結果的に人が救えるなら大歓迎だとも思う。
さっきまで誰も救えなかった自分より幾分平和的ではないか。
運命の打破の為、少女には少しの間付き合ってもらおう。

「それに、関わったからには面倒を見るのが道理だろ?」


       ◇       ◇       ◇


まどろみの中、宙に浮かぶような感覚に陥っていた。
「ああ、夢か」と私はすぐにそれを察知した。

周りの景色は、真っ白だった。それに何も無い。
ただ、光源が見当たらないというのに不思議と明るかった。
上もなく下もない。高くもなく低くもない。重くもなく軽くもない。
ただただ不思議な世界。夢でしかありえない状況がそこにある。
しかし自分だけは不思議といつもの通りだ。服も着ているし、靴も履いている。
私は既に物理的にも浮いていたが――故に、そういう意味でも「浮いていた」。

「ん?」

だが、突然に変化が現れた。上も下も無かったはずの世界が「重く」なったのだ。
浮かんでいた体に重力を与えられた私は、真っ白い世界を落下し始めた。
だが不思議と焦りは浮かばない。まるで予定調和だったかのように感じ、私は落ち着いている。

何かの暗示なのだろうか。だがそれすらよくわからない。
静かに焦りも無く落ちていく自分。何の感情も懐かず落ちていく自分――落ちる私。

「いや……違うな。間違っている」

私は落ちているのではない。
きっと、堕ちているんだ。

194 :みかけハこハゐがとんだいゝ人だ ◆wlyXYPQOyA :2008/07/14(月) 10:24:03 ID:KH66Oo4N
       ◇       ◇       ◇


森の中から音が聞こえる。
パキパキ。がさがさ。ぱきぱき。ガサガサ。
暗い森に不気味に音が木霊する。

「やはり人間は重いな……だが、なせばなる! パタリロ殿下は男の子ぉぉっ!」

音を立てながら鬱蒼と茂る木々の間を縫うように進むのはパタリロである。
自分を鼓舞しながらゆっくりとゆっくりと前へと進んでいる。
結局彼は舗装された道路から離れ、獣道を北へ北へと進んでいた。
工場に辿りつくのに一番簡単で手間のかからない方法を考えた結果だった。
暗い中で誰かに会わないという保障も無いが、結局彼は「速さ」を選んだ。
歩きづらい事この上ない所為で苛々が募るが、止まるわけには行かない。

彼は決心したばかりだ。目の前のことを突き通すと決心したのだ。
ここで止まっていてはこれから先、何が起こってももう乗り越えられないような予感だってするのだ。
「悪い事」が追い討ちをかけてくる隙を作るわけには行かない。
今のパタリロは珍しく「努力・友情・勝利の三原則」に自ら足を踏み入れている。
それは挑戦してみれば案外と難しいものだ。進もうとする足が鬱蒼と茂る草木で邪魔をされているような感覚に陥る。
いや、実際ここは森の中だから鬱蒼とした草木は物理的に存在しているのだが。

「とりあえず、この状況に文句を言うのは到着してからだ! そうだ、ぼくは決めたぞ!
 工場に到着したらゆっくり文句を言って、それから落ち着いてこれからのことを天才的に考える!」

積み重なる疲労とストレスを叫びで発散する。
あまり喚き散らすと不審な人物と思われそうだが、気にはしない。
どうせ疲れに疲れた自分の声などそう響かないだろう。
近くに誰がいようが、そう簡単に届くはずは無いのだ。

「ん……ぁ?」

と、思っていたのだが――どうやらそれは誤りだったらしい。

「あ、え……ん?」

後ろから、困惑と眠気が混同したような声が聞こえた。
「まさか」と、パタリロが首だけで後ろを振り返ると、視線の端に少女の顔が見えた。
先程の気絶していた状態とは明らかに違う。今は細く目を開いている。
流石に長い時間背負ったままで、しかも叫んでは目も覚ますか。とパタリロは一人納得する。
とりあえず対話をせねばなるまい。パタリロは一旦足を止め、微妙に覚醒した少女に話しかけた。

「……おはよう」
「…………誰だ?」

195 :みかけハこハゐがとんだいゝ人だ ◆wlyXYPQOyA :2008/07/14(月) 10:26:33 ID:KH66Oo4N
       ◇       ◇       ◇


「誰だと思う?」
「えっと……あれ、絶対エヴァだよね?」
「やっぱり、そうだよね……」

暗い森の中。一人の少女と一人の少年が、森で足を止めている二人の様子を眺めていた。
彼女らは工場を目指していたもう一組――インデックスとリンクだった。

何故こんな事になったのか。理由は簡単、リンクとインデックスの二人が再会してからの行動にある。
そう、奇しくも彼女達も工場へ行く為に、エヴァを背負う少年と同じように森の中を進んでいたのだ。
そんな状況で互いが鉢合わせしないはずが無く――そして結局、インデックス達はエヴァ達を発見した。
同じ場所に向かえば、同じ目的の人間に出会うかもしれない。そんな単純な話だったのだ。

さて、話は現在に戻る。インデックスとリンクは相変わらず様子を見るだけに留めていた。
幾本もの木々を隔てた先を目を凝らして見れば、銀髪の吸血鬼が小太りの少年に背負われている。
暗い中でも、エヴァの髪が目立ったおかげでそのことだけはなんとか理解出来た。

「接触がしたい」。偶然ではなく必然的に、二人は同じ思いを抱いていた。
エヴァには色々と聞きたいことがある。接触するなら早く接触して、色々と話をしたい。
この世界は案外と広く、別れた仲間との再会は厳しいはず。恐らくこんなチャンスはなかなか訪れないだろう。
――しかし、だからといってすぐに接触するのはどうか、という考えも二人には生まれている。
何せエヴァを背負っている方に問題があったのだ。

「背負ってる方は、きっと最初にジェダと話してた子だよ……」
「な、なんでエヴァがそんな奴と……」
「まさか……誘拐!?」
「ちょっ、声が大きいよインデックス」

その問題はただ一つ。エヴァを背負っていたのがこのゲームのシステムに文句を言った少年だった事だ。
あの少年はジェダに大してあんな大胆な交渉をしたのだから、危険人物である事には間違いは無いはず。
不幸にも二人は深く深く思考を巡らせ、最悪の状況と最高の状況を想像し、時間を費やす。
どうすればいいのだろうか、と二の足を踏む時間だけが過ぎ――そして今も、動けずにいた。

「でも、どうしよう。接触するチャンスだよ?」
「そうだね……でも何も考えずに動くのは……」

迷いが、行動を鈍らせる。

196 :みかけハこハゐがとんだいゝ人だ ◆wlyXYPQOyA :2008/07/14(月) 10:28:04 ID:KH66Oo4N

【A-4/森/1日目/真夜中】

【パタリロ=ド=マリネール8世@パタリロ!】
[状態]:健康、エヴァを背負っている。
[装備]:S&W M29(残弾4/6発)@BLACK LAGOON、
[道具]:支給品一式(食料なし)、ロープ(30m)@現実、44マグナム予備弾17発(ローダー付き)
    せんべい、お茶菓子、コーヒー豆、がらくたがいくつか。
[思考]:まずは軽く努力・友情・勝利を!
第一行動方針:とりあえずエヴァと対話。
第二行動方針:工場に行き、自分の状況とこれからどうするかという事を整理する。
第三行動方針:勝手に周囲を調べに行った弥彦を見つけ、追いつく。チアキを発見して事情を問い質したい
第四行動方針:仲間集め。チアキがマトモなら、彼女に弥彦を仲間として紹介したい
第五行動方針:弥彦の持つ首輪を調べたい(道具や設備も確保したい)
基本行動方針:好戦的な相手には応戦する。自分を騙そうとする相手には容赦しない
最終行動方針:ジェダを倒してお宝ガッポリ。その後に時間移動で事件を根本から解決する。
[備考]:自分が受けている能力制限の範囲について大体理解している。
    着ぐるみ着用でも普段と同じ行動が可能(変わり身などがある分むしろ強い?)。
    偉そうな事を言ったが、弥彦を完全には信用していない。弥彦と簡単に情報交換済み。
    よつばと藤木の死の真相について、大雑把にですが勘付いています。
    キルアを危険人物と認識(名前はしらない)
    千秋に藤木殺しの犯人の可能性があると疑っています


【エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル@魔法先生ネギま! 】
[状態]:半覚醒、衰弱(大)、魔力(中回復) 全身打撲(どの程度かは次の書き手任せ)、パタリロに背負われている
[装備]:フェアリィリング@テイルズオブシンフォニア
[道具]:あるるかん@からくりサーカス
[思考]:…………誰?
第一行動方針:とりあえず対話。
第二行動方針:ジェダの居場所に至る道を突き止め、露払いをする。
第三行動方針:ジェダを倒そうと挑む者たち(リンクたちならなお良し)の前に立ち塞がり、討たれる。
基本行動方針:ジェダ打倒のために暗躍。ただし仲間は作らない。
最終行動方針:誇り高き悪として、正義の前に散る。
[備考]
ジェダの甘言は無視しています。
あるるかんの構造を把握しました。魔力なしでも充分操れます。
梨花の血を大量に吸いました。雛見沢症候群、及び女王感染者との関連は不明です。
高町なのはの動向を気にしています。ニアの名前はグリーンから聞いています。

197 :みかけハこハゐがとんだいゝ人だ ◆wlyXYPQOyA :2008/07/14(月) 10:29:54 ID:KH66Oo4N

【A-4/森(エヴァ達の近く)/1日目/真夜中】

【リンク(子供)@ゼルダの伝説 時のオカリナ】
[状態]:左太腿、右掌に裂傷(治療済み)、左肩に打撲
[装備]:勇者の拳@魔法陣グルグル、コキリの剣@ゼルダの伝説
[道具]:基本支給品一式×5(食料一人分−1)、クロウカード『希望』@CCさくら、歩く教会の十字架@とある魔術の禁書目録
   時限爆弾@ぱにぽに、じゃんけん札@サザエさん、エスパー錠とその鍵@絶対可憐チルドレン、
   ふじおか@みなみけ(なんか汚れた)、5MeO-DIPT(24mg)、祭具殿にあった武器1〜3つ程、祭具殿の鍵
[服装]:中世ファンタジーな布の服など。傷口に包帯。
[思考]:どうしよう、か。
第一行動方針:目の前の対処。
第二行動方針:工場に向かい、ヴィータを説得する(無理なら…?)
第三行動方針:ニケ達と合流し、エヴァの伝言を伝える。
第四行動方針:なのはやエヴァを探す
第五行動方針:もし桜を見つけたら保護する。
基本行動方針:ゲームを壊す。その後、できることなら梨花の世界へと赴き、梨花の知り合い達に謝罪したい。
参戦時期:エンディング後
[備考]:リンクが所持している祭具殿にあった他の武器が何なのかは次以降の書き手さんに任せます(少なくとも剣ではないと思われます)。
    リンクは祭具殿の内部を詳しく調べていません。
    夜明けまではヴィータが工場にいると思ってます。


【インデックス@とある魔術の禁書目録】
[状態]:軽度の貧血、背中に大きな裂傷跡と火傷、服が欲しい
[装備]:水の羽衣(背部が横に大きく裂けている)@ドラゴンクエストX、
    葉っぱの下着(片方)、鉄性の斧@ひぐらしのなく頃に(?)
[道具]:支給品一式(食料−1日分、時計破損)、 ビュティの首輪、
[思考]:どうすればいいんだろ?
第一行動方針:目の前の対処。
第二行動方針:リンクについていき、ヴィータを止める
第二行動方針:ニケ達と合流する。
第三行動方針:アリサを探す。紫穂のことも気がかり。
第四行動方針:落ち着いたら、明るい所でじっくりビュティの首輪を調べたい。
基本:誰にも死んで欲しくない。状況を打破するため情報を集め、この空間から脱出する。
[備考]
拾った双葉の型紐が切れたランドセルに荷物まとめて入れています。
インデックス自身のランドセルは壊れているので内容物の質量と大きさを無視できません。
エヴァを完全に敵とみなしているわけではないが不信感あり。

198 : ◆wlyXYPQOyA :2008/07/14(月) 10:30:56 ID:KH66Oo4N
投下終了。
ご意見ご感想がありましたら、是非。

199 : ◆wlyXYPQOyA :2008/07/14(月) 11:03:01 ID:KH66Oo4N
すみません、A-4が特殊な地形と化しているのを失念していました。
後日加筆修正を行い、修正スレに投下しようと思います。
度々の失念っぷり、大変申し訳ないです。

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 11:52:13 ID:wjCyDpyt
投下乙!

これ、どこに転ぶ可能性もある上に、北からやってくる面子がさらにカオスを起こしそうだ…w

そしてマスターソードまさかの放置ww
パタリロが回収してそっちでも騒動が起こるかと思ったら…
まあ、この話なら回収しないほうが違和感ないんだがな。

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 16:30:51 ID:Dk0KeH9j
新しい絵板って動画みれるんだね
すごい参考になる…

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 19:02:03 ID:b/Gh1yLx
投下GJ。全員対主催だけどいろいろ因縁のある面子が揃ったな。
パタリロは自業自得だがw それでも久しぶりに見た気がするパタリロの心理描写は良かった。
最初からこの思考でいれば真っ当な対主催になれたものをw
エヴァ様も目覚めて誰が何を話すのか気になる。修正も頑張ってください。

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 19:39:30 ID:jIfbOlnT
殿下が瞬殺されてなくて良かった……

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 21:05:17 ID:q/dSpA56
はてさてこの出会いは今後どう転ぶのか……
パタリロは相変わらず危うい状態だな

にしても殿下ザブングルっすかw
タイトル気になってちょっと調べてみたら何か見たことのある絵が出てきたしw

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 21:24:22 ID:dblDE8e+
投下GJ
パタリロの口調が凄くらしくてよかった。調子も挽回してきたみたいで楽しいw
やっぱり書くの難しいけど見てて面白いなあ。
そして西側にも不穏な空気が漂い始めて……北西のやつらもどう動くか。

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 22:26:58 ID:aVAq+1w2
投下乙です!
ジロン殿下www
お世辞にも出番が多くなかったパタリロの存在感が戻ってきた印象。
北西〜西側がこれから大炎上しそうな雰囲気で、楽しみです

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 23:05:12 ID:5R058/5T
投下乙です。

殿下、そこまで逃げたか……w
そしてエヴァ、会いたくない連中2人に速攻で出会うことに……どうなるんだろう?
そろそろ工場関係の連中も出てくるし、今後が気になるところです。

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 23:40:34 ID:otL1v4JQ
GJ!
なのはさんの標的がなのはさんのもとへ向っている…w
やばいよ工場。絶対荒れるよw

少々細かいが、エヴァの髪は銀ではなく金です。

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 17:58:16 ID:YUnZxDeN
投下乙。殿下は地域の移動で何か変わるかな。
今後に期待。

そういや細かいことですが、インデックスとリンクの移動速度がかなり遅い気がします。
前の前の話が夜で、前の話が会話だけで夜中になってるから、夜中の初め頃なんですよね、前回。
そこから両者とも健脚で急いでたわけですし、真夜中には早いと思います。
夜中にしておいちゃ不味いですか?

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 19:47:16 ID:7sOR6VkX
しかしあとのこと考えれば、工場組と絡めるのが
楽になる真夜中のほうが都合がいい気がする。
個人的にはインデックスが怪我しているから遅かったでいいと思うけど。

211 : ◆wlyXYPQOyA :2008/07/16(水) 16:01:34 ID:Y35J6rsc
ご意見ご感想ありがとうございます。
では修正について。

◇エヴァの髪は金色です。
すみません、修正します。

◇インデックス達の時間軸
確かに早すぎる、という事で修正します。現在の方針では
「インデックス達があまり移動しなかった理由を加筆する」
という修正を予定しています。

申し訳ないですが、しばしのお時間を頂けると嬉しいです。

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/16(水) 16:03:33 ID:62ih8C7G
インデックスは双葉ともリンクたちともろくに情報交換できてなさそうだったしな。
移動中に情報交換させるのもよさそうだ。

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/16(水) 16:34:45 ID:xaSMxuJH
インデックスとリンクの行動が遅れてるって?

「インデックスさん、寒くないですか?」
「平気です。あと、あんまりジロジロ見ないでください」
「す、すみません。葉っぱの取れたほうが尖ってるように見えたんで」
「尖ってません! ちょっと寒いから、ああ、その、ちょっと変になってるだけで」
「やっぱり、寒いんじゃあ……」
「確かめようとしないでください!!」

ごめん、何故かこんな会話が頭に浮かんだ。

214 : ◆CFbj666Xrw :2008/07/16(水) 19:10:00 ID:ZyVwGLIF
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8274/1168402996/521-526
インデックス達の移動時間絡みで丁度こんな話を書いてたのですが、
◆wlyXYPQOyA氏が遅れる理由を自前で考えるなら不要でしょうか。

本来は◆wlyXYPQOyA氏の話の後で矛盾無く投下できるようなら投下するべきでしょうし、
実際そのつもりだったのですが、時間移動関連で話に修正など手間が掛かるようでしたら、
折角だから提案という形で提示してみます。

ただ、この話自体がテスト投下を要するかなり試験的な話でしたので、
この話自体に待ったあるいは長い論議を要するようでしたら、とりあえずは一時撤回するつもりです。

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/16(水) 20:53:47 ID:IXAcKw2Y
>>214
なんと……そのような事が。
汚い話かもですが「是非お願いしたい」というのが本音です。

現在修正案自体は考えてはいるのですが、既にかなりの日数を消費しており
更に「巧く形になったか」と訊かれると、未だ肯定できぬ状態です。



問題がなければ是非そのご厚意に身を委ねたい、というのが素直な思いです。
もし何かしらの問題があるようでしたら、勿論自前でなんとかします。
ここにいらっしゃる皆さんのご意見待ち――という事で、ここは一つ。

216 : ◆wlyXYPQOyA :2008/07/16(水) 21:08:54 ID:IXAcKw2Y
すみません!トリ忘れてました!

217 : ◆CFbj666Xrw :2008/07/16(水) 22:18:27 ID:ZyVwGLIF
喜んでいただけたのは本当に幸いです。

ただ、書き込んでしまった後でこの提示の仕方にはマナーにおいて大変問題が有った事に気づきました。
気を悪くした方がいらしたら申し訳有りません。
特に◆wlyXYPQOyA氏の寛大な対処には、本当にありがとうございます。

◆wlyXYPQOyA氏の了解はいただけましたが、
この話自体にも試験的な要素が多分に含まれています。
アリサのパートについては不味いという意見が多ければ主催に影響の少ない代案も考えてはいますが、
(転移先を思いつかず時空の狭間に落ち込んで時間のズレが生じたなど)
それでも不味い、あるいはそれ以外の『前話の途中に挿入する話である』という点について、
問題だと思われたらどうかご意見お願いします。
矛盾が出ないように書いたはずですが、物理的に前話へと影響を及ぼす話は危険かもしれませんので。

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/16(水) 22:25:13 ID:5GDvg8QK
>>21
なんという行動の早さw
内容のほうは補完はありなんじゃないかと思います(アリサパート含めて)
それよりジェダ様の催眠が気になるところですかね。
ロワ開始時にもあんな催眠を使って参加者を連れて来た可能性は大いにありますが、
今も乱発できる能力だとしたら厳しいかもしれません。
そのへんの説得力の有無を含めて、恐らく中略された部分の種明かしがキモだと思うので、
今のままでは何とも言えないのが正直なところです。
否定でも肯定でもなく様子見で。とりあえず乙でした。


219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/17(木) 01:04:12 ID:sFRfSiYX
毎日変態新聞電凸結果(良対応)
電凸結果のうち、対応の良かった企業・団体の結果をあつめるページです。
カテゴリでいうと◎◎のもの。

(1ページに書ける文字制限が限界を超えたため、このように電凸結果を分けることにしました 6/26)
(1ページに書ける文字制限が限界を超えたため、カテゴリ◎の企業は 別ページ に移動させました 7/2)
(文字数オーバーのため、 電凸結果(良対応その2) を作成しました 7/4)

* JCB (※バナー広告取り下げ) → ◎◎
* ANA(直ちに契約を打ち切り、広告の掲出を差し止め)→ ◎◎
* 日本ヒューレット・パッカード株式会社(広告配信停止) → ◎◎
* アウベルクラフト(抗議&このままにしておけない) → ◎◎
* キリン(大変残念、事態重く受け止め。今後の広告掲載予定なし) → ◎◎
* Mozilla Japan(毎日jpのスクリーンショット削除、ダウンロードリンク削除) → ◎◎
* 西池袋メンズクリニック(土日過ぎてからgoogleへの広告撤回要求) → ◎◎
* NTTレゾナント(キッズgooからの接続を遮断、事実上有害サイト扱い) → ◎◎
* 三洋電機 (検討中)→ △→(広告配信の停止手続きを実施)◎◎
* キナリ(草花木果)(Yahooへ毎日新聞社サイトへの広告配信を停止するよう依頼)→◎◎
* 花王(広告掲載の差し止めを決定、早急に対応中)→◎◎
* 旭化成(7月4日に掲載予定の広告を取り止め。今後の広告掲載の予定なし)→◎◎
* サッポロビール(毎日新聞と話し合い、現在の対応で十分)×× → (広告とりやめ)◎◎

対応評価の大まかな目安
 ※ ◎◎ → 広告打ち切り、今後広告を出さない
 ※ ◎ → 厳重な抗議
 ※ ○ → 毎日に問い合わせ中、対応検討中
 ※ △ → 凸の返答結果待ち(3日以内に回答なければ×)
 ※ × → 無回答、処分は十分、毎日の姿勢を容認、広告続行


220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/17(木) 10:31:38 ID:/pEikRlW
リンク組が廃病院を訪れたのなら、そのまま工場に突っ切るのが普通。
わざわざ引き返す理由を入れておいたほうがいいと思う。

アリサパートは中略の部分が気になるので保留。

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/17(木) 21:17:22 ID:vaSqMJYG
リンクなどについては既に>>220などで述べられており、同意見なので発言は控えます。
アリサについては中略の部分が気になりますが、たとえ事故だとしても
書き手がこういった事故をあっさりと起こして主催者が簡単に遭遇、介入「させた」
という前例を作るのはどうかと思われます。
中略部分がよほどよいものでない限り私が賛同することはありません。

222 : ◆wlyXYPQOyA :2008/07/18(金) 00:04:35 ID:0NSd0nOr
すみません、渦中の書き手です。
実は修正案が完成し、したらばの修正スレに投下しております。

ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8274/1169612454/207-213

◆CFbj666Xrw氏の作品も審議中ではありますが、
併せて此方の方もご確認頂ければ幸い、と思います。

長期間キャラを専有している状態になっており、大変申し訳ないです。

223 : ◆CFbj666Xrw :2008/07/18(金) 00:19:13 ID:c30TFFnk
修正乙ですー。
その話自体で矛盾が生じないに越したことはありませんから、
良ければ私の方は◆wlyXYPQOyA氏の作品に合わせる形で修正して、
その後で改めてテスト投下しようかと考えています。

あと現時点で頂いた意見へのレス。

>>218
催眠というより捕獲状態だから大抵のことは有りかな、位に緩く考えていました。
一応捕獲した上で、首輪以外にも使える筈の元世界アイテムを絡めてみようと思います。

>>220
廃病院から工場に向おうとするも直進し損ねたという描写です。
修正案では更にもう少しだけ蛇行を緩やかにしてみます。

>>221
武装錬金という『形態固定という処置』された支給品が『半ば壊れていた』為に起きた
偶発的な現象にしようと考えていますが、これだと少し論点が違うでしょうか?

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/18(金) 00:52:29 ID:5EH6ujfi
>>222
修正乙です。これで、問題ないと思います。

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/18(金) 01:56:27 ID:6GYl8Fnd
>>222
乙です。

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/18(金) 07:45:18 ID:gtaebLv1
>>222
修正乙です。
特に問題はないと思います。
>>223
かなり違います。

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/18(金) 16:09:37 ID:kur92ywH
>>222
乙。問題はないと思う。
あえて言うなら、寝ないのならついでに話もさせたらどうかと思うんだが。
>>212の言うとおりあわただしくて情報交換できてなさそうだし。

>>223
推測はでているものの、未だ場所の確定していないジェダの居場所に
偶発的にでも移動するのはまずいと思う。
地下にいる説が有力だけど、アニロワ1stみたいにエリアの外に居城を構えてる可能性もあるしさ。

あと工場−廃病院間はイヴがブルーを抱えて直進してるから、
あまり入り組んでないと思う。
こっちは夜だったから道がわからなかったで済ませていいと思うが。

228 : ◆CFbj666Xrw :2008/07/18(金) 20:14:43 ID:GO5NvrdF
>>221について
失礼、読み直して気づきました。
作中要素の問題より、リレーという企画上の問題に重点が置かれていたのですね。
(他話に組み合わせかつ限定された要素だろうと、
 事故という『書き易い?』現象で主催が引っ張り出される問題点、ですよね)

私も時勢的に不安が有りましたから、少し考えて見ます。
幸い私が書きたかった部分自体は、本拠地描写が必須ではありませんので、
全撤回合わせて3ケース(実質2ケース)位は用意してみます。


>>227
場所については、既に伏線の有る地下なら書き手の意思で確定して良い範囲だと思います。
ただ、今回本拠地の場所自体を明記するつもりは有りません。

ここら辺は私の試験投下の中略部分のせいですね、申し訳有りません。
あの中略部分は、要は幾らでも対応(省いたり)できる重要性の低い部分です。
出ている部分で話の根幹に関わる問題点は概ね出ているのですが、
どちらにしろ説明不足には違い有りませんでしたので、
現在のご意見を参考に改めて全体をテスト投下し、その上でもう一度ご意見を伺う事にします。

ご意見ありがとうございました。

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/20(日) 07:49:09 ID:QOLF/jEX
すみません、かなり時期遅れな指摘なんですが、気付いちゃったことがありまして……。

エヴァのあるるかんはどこにあるんでしょう。
パタが一緒に担いできたとも思えませんし、エヴァはランドセルを持ってません。
リリスとの戦闘地点に放置されてる事にした方がいいかも知れません。
今のままだと、エヴァの続きを書くときに、あるるかんを登場させにくい気がします。

230 : ◆wlyXYPQOyA :2008/07/20(日) 15:57:50 ID:ZtymPCIk
>>229
指摘感謝です。あるるかんに関しては
「”ビルに放置されました”という旨の備考を状態表に追加する」
という処置を考えております。

これに関しての問題、その他ご意見などありましたらどうぞ。
度重なる修正、もうしわけないです。

231 : ◆CFbj666Xrw :2008/07/21(月) 01:27:11 ID:aPebqysi
そういえば予約を入れていなかったので、一応。
インデックス、リンク、ヴィータ、紫穂、なのは、イヴ、アリサ、ついでにジェダやQ−Beeを予約します。
どう転ぶにせよ、処理上予約しておいた方が良さそうですので。
ミスが出たりしなければ、今夜中にテスト投下を行う予定です。

232 : ◆CFbj666Xrw :2008/07/21(月) 02:33:02 ID:aPebqysi
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8274/1168402996/527-537
メイン

ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8274/1168402996/527-530,538-539
代案

試験投下を完了しました。
一応宣言どおり代案も書いたのですが、結局ジェダが出ないと話として纏まらない事に気づきました。
露出は控えたのですが、事故が起きて顔見せするのは変わらないんですよね。
ですので、代案はおまけ程度と取ってもらって構いません。
ご意見御願いします。

233 :218:2008/07/21(月) 03:42:39 ID:3GpCEVBi
仮投下乙。自分の持ってた懸念に関してはクリアされたと思います。
エーテライト使用による記憶改竄は条件が揃えば参加者もできることですし。
このSS単体での問題は許容範囲だと思っています。
後への影響(事故とはいえ主催者との接触等)は読みきれないところですが。
普段からここで書いている人たちなら大丈夫、と思うのは楽観的に過ぎるんだろうか。
個人的にはそろそろ主催側の描写がされるのも悪くないのではとも思ってるけれども。

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/21(月) 04:03:37 ID:xFj/mIHd
仮投下乙。
意義としては、各キャラが真夜中まで取っていた行動の補足ということでよいのでしょうか。
時系列の把握が難しいです。Wikiでの編集が大変かも。

201話の前半『星は届かぬ空から堕ちる -Artificial magician-』は、
まだ227話『Humpty Dumpty had a great fall.』の頃で、夜中なんですね……
最終的に、201話『まひるの星は琥珀色に -dolls and humans-』と
236話『みかけハこハゐがとんだいゝ人だ』は、ほぼ同時期ということになるのかな?

事故発生そのものについては、うーん、微妙。賛否の議論としては、
『こんな安易にジェダの元へ辿り着ける偶然があっていいのか』
という点に集約すると思いますが、666氏の狙いとしては多分、
核鉄をはじめとして、ジェダの予期しない力を秘めた支給品が存在する可能性の明示、
つまり、ジェダの計画の綻びの前振りにあるのではと思います。
ロワも後半に入った現在、個人的にはアリかなと思います。

代案を採用した場合、伏線を回収する必要が生じるので、却って大変かも。
私としては、メインを推します。

235 : ◆wlyXYPQOyA :2008/07/21(月) 20:00:24 ID:57zlTgIi
まとめWikiにて「あるるかんはA-6に放置」という旨の備考を追加いたしました。
様々なご感想と指摘、本当にありがとうございました。

236 : ◆CFbj666Xrw :2008/07/22(火) 10:03:57 ID:0BbrdD37
>時系列とwikiについて
wiki収録時は最後のアリサの時間を取って真夜中収録で良いと思います。
そうしないと、時系列順でこっちを先に読んだらネタバレになってしまいますから。

>時系列について
この話における時刻を設定するとこんな感じでしょうか。
(あくまで仮定しただけで、詳細な時刻を確定したわけではありません)
8:30〜 9:00頃:アリサ転移。リンク達廃病院近くで休憩開始。ヴィータ達、廃病院を離れる。
9:00〜 9:30頃:アリサ会話。リンク達休憩中。ヴィータ紫穂に振り回され中。なのは起床?
9:30〜10:00頃:アリサとルビーの記憶消去中。リンク達移動再開。
           ヴィータ達、廃病院に帰還。なのはとイヴの両方が起きる。
10:00〜     :アリサ、工場に転移。リンク達、パタリロに遭遇。ヴィータ達、休憩開始。

前の話では廃病院関連と工場関連が並行して描写されていましたが、
今回の話ではその間に時間差が有った事になっています。
少々ややこしいかもしれません。

意見は……微妙だけど可、というところでしょうか。
今夜辺りまで様子を見て、行けそうなら本投下に踏み切ろうと思います。

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/22(火) 12:35:32 ID:bzWv97MM
仮投下乙です。
矛盾……と呼べるほど明確な矛盾ではないのですが、違和感と懸念をいくつか。

違和感の1つは、アリサはここまで頭のキレるキャラだったろうか、言葉遊び的な詭弁に強いキャラだったろうか、という点。
もう1つは、余裕によるものなのか、ジェダ様が丁寧に「答え合わせ」に付き合ってあげている点です。
アリサも決して頭の悪い子ではありませんし、ジェダも「どうせ記憶消去するから」と余興気分なのでしょうが……。

また、懸念としては、「この時点でそこまでの事実を『確定』させてよいものだろうか」、という問題が挙げられます。
記憶消去によって参加者の誰もまだ「知らない」ことになりますが、ジェダ様の丁寧な「答え合わせ」によって、これは「事実」となります。
裏づけの取れてない「考察」「推測」でなく「事実」となることで、神視点を持つ書き手や読み手に影響を与えないかどうか。
特に、優勝者が「ジェダと一体化を強いられる」とことのみならず、「その願いも結局は叶わない」ことが確定するのはかなり大きな問題です。
(仮投下の説明は相当に説得力があるのですが、本来「優勝者がその後どうなるのか」と、「優勝者の願いは叶えられるのか」は別々の問題のはずです)
優勝狙いマーダーが愚かな道化だと「分かって」しまえば、書き手のマーダーの扱い方にも無意識に反映されてしまうと懸念されます。
LSロワの「最終的な真実」がこの通りになるとしても、「現時点で」ここまで「確定」させるのはやや時期尚早ではないか。そう感じました。

ジェダ様による丁寧な「答え合わせ」を一部省くなどして、現時点では「推測」に留める。
あるいは、「優勝者の優勝後の扱い(ジェダとの一体化)」の件と、「優勝者に約束された『願い』の権利」の件を分けて扱う(前者は確定させてしまう)。
こういった方法で情報の確定度を下げるのが望ましい……とは思いますが。

ただ……まあ、実際相当面倒な修正になりますし、矛盾と言う程の矛盾はありませんし。
懸念を抱いているのが私だけであるようなら、別にこのまま本投下でも構わないとも思います。
最後に、反応が遅くなって申し訳ありませんでした。

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/22(火) 13:00:37 ID:tr6oT0a2
私は>>237と同じようなことを感じたのですが、それにプラスして。
優勝者の処遇を決定することは、実質的に優勝した場合の展開を狭めているだけだと言えます。
現状では優勝か脱出か決まっていないのに早々と優勝した場合の結末を決めるのは無意味でしょう。
よって本案には賛成しません。

更に厳しいことを言わせて貰うならば、
この話は元々インデックスたちの移動時間絡みの問題から提案されたものであり、
wly氏が自分でインデックスたちが遅れた理由を書いている以上、
なぜこの話を描くことに固執するのか理解しかねます。
厳しいようですが代案を投下する必要さえもはやない、と私は言わせて頂きます。

239 : ◆CFbj666Xrw :2008/07/22(火) 15:50:20 ID:0BbrdD37
>アリサはここまで頭が良かっただろうか
設定上の頭の良さは十分で、言葉自体には通じています(バイリンガルな程度ですが)。
描写は逆に、なのは原作で頭の良し悪しに関わる描写が少ないのを逆手に取ったものです。
こういった頭の良さに長けている描写も、欠けている描写も無かった筈ですので。
それに加えてたまたま(文字通り)閃いた、という事にしています。


>優勝した場合の結末について
実を言うと書き手側、作中ではなく外の企画側から見れば事実上確定しているとは思っていました。
なにせこれは原作設定そのままであり、ロワを開いた目的も同じように言っているのですから。
話として見た時、これを例えば最終決戦で明かされても原作識者にとって驚きが有りません。
しかし何処か作中で報せておかないと、それを見落としたまま書くんじゃないかという懸念がありました。

要はパロロワにおいて参加者が登場話で原作の事について回想する、あれと同様の場面なんですね。

ただその一方で、これが原作設定からロワ内設定として『確定』する事による問題点を見落としてもいました。
この影響がやはり大きいようでしたら、何らかの形で対処しようと考えています。
特に>>237で提示された

>ジェダ様による丁寧な「答え合わせ」を一部省くなどして、現時点では「推測」に留める。
>あるいは、「優勝者の優勝後の扱い(ジェダとの一体化)」の件と、「優勝者に約束された『願い』の権利」の件を分けて扱う(前者は確定させてしまう)。

このどちらかで問題無くなる、やりやすくなるというようでしたらその方向で修正しようかと思います。
後者は私が付け加えた設定の部分でも有るわけですし。


>>238
>話を提示した理由について
あれはインデックスとリンクの遅れを解消する『事も出来る』話を書いていた為であって、
この話はそれだけの目的では有りませんよ。
この話でも二人が出てきたのは、あの二人の行動がアリサパートまで間接的、設定的な影響を及ぼす為です。

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/22(火) 17:09:35 ID:eFpbdcfi
>>238
書き手である以上、自分の話を理屈こねて通そうとするのは当然だろう
まあ214のようなレスを書いた以上、インデックス達の移動時間を口実に危険球をストライクにしようとしたと見られてしまうのも当然だが

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/22(火) 17:21:57 ID:eFpbdcfi
と、言い忘れてた

そもそも事故が起こすのが問題だと思うので自分は反対

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/22(火) 18:07:47 ID:97EiDzSW
原作設定そのままだと言ってはいますが、
実際のところ原作そのままの行動からロワを起こせる主催者なんてごく少数だと思います。
ジェダの場合も、参加者をこのロワのような形で選定するのは原作そのままではありません。
物語の骨子である主催者は参加者と違い開始時点で原作とは違う姿を見せているわけで、
原作でとったことのない行動をするのも今後の作品・展開次第でたやすくありえるのは他のパロロワでも示されているとおりです。
それを「原作と同じだから」で重要な骨子をあっさり縛るのはリレーとして、あるいは二次創作としてどうなのでしょうか。
それと個人的にですが、最初のレスインデックスたちにしか触れずそれがメインであるのかように書いた割に
いきなり他のキャラ「も」などと言い出すのは傍から見ると言い訳のように見えて正直なんだかなぁと思いました。

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/22(火) 21:12:20 ID:tr6oT0a2
>>239
レスを見る限りそれなりの数の人もそう解釈させられるようなレスだったと思われます。
私は言い訳とまではいいませんし言っちゃいけないと思いますが。
というか、そもそもこの話題自体あんまり重要ではない話題ですが。

件のSSがこの事故を起こして主催者の行動を狭めることが主眼のものであるならば、
尚更私はこのSSには賛同しません。湖底遺跡絡みなどのフラグも既にありますし、
前者の確定についてもわざわざこの時点で決める必要があるか疑問だと思いますので。
代案もわざわざ事故を起こす必要性がないと判断しているので、反対します。

244 : ◆7KR.e180t. :2008/07/22(火) 23:30:06 ID:/AWKd1MY
アルルゥ、ベルカナ、梨々、レックスを予約します。

同時に仮投下スレに投下しました。
自身で自覚している気になる点は、

前回同様、いろいろアイテムのある預り所
お城の地下に何かがあることを確定させてしまった?
ベルカナの思考が神視点じゃないか?
といったところです。

問題があるとされたなら、この話は破棄します。

245 : ◆CFbj666Xrw :2008/07/22(火) 23:59:21 ID:Ae3Dbfj3
反対意見に加えて、どうも不安や反感を感じさせてもいるようですし、
私の方の話はもうしばらく様子を見た上で結論を出そうと思います。

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/23(水) 00:31:42 ID:8EA4Lg+U
>>244
今回のは、有りの気がします。
考察についてはとりあえず後回しで物関連を先に見ます。

城に限らず島の広域に地下空間が広がっている事はグレーテルの移動等で確定していますし、
アイテムの預かり所も魔法の鍵が少々気になるくらいで、これなら有りだと思います。
捜してきた他の物も、どれも雑貨の範囲ですしね。

考察は一部論拠を示されてない部分が有るように思えますので、若干の加筆修正は
必要かもしれませんが、大きな問題は生じていないと感じました。この部分の指摘はまた後に。
仮投下乙です。

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/23(水) 01:06:53 ID:YkRtba2e
>>244
今回はいいかと思います。ですが、この話に預かり所と呪いの装備品は必要なものでしょうか?
正直、自分はこれまでの経緯から預かり所というものにまだ抵抗を持っています。
仮に呪いの装備品と魔法の鍵を今回の話から省けば預かり所は必要なくなり、
今回の話に必要なロープは城内の別の場所で調達してもいいのではとも思います。
けれどこれは個人の好みの問題なので、修正しなければ認めないと言っているわけではありません。
書き手さんにも考えがあってのことでしょうし。
ただ、こういう考え方もあるのかと思ってもらえれば幸いです。仮投下乙でした。


248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/23(水) 01:24:05 ID:cawRTI2V
>>244
とりあえず、地下の迷宮に関しては、構わないと思います。

ベルカナの考察は、別の意味で神視点を感じました。
彼らは自分たちの世界の建造物が会場内に移築されている事を初めて知ったはずですから、
数ある城の中からグランパニア城が選ばれた事よりも、移築されている事そのものに
疑問を感じるのではないかと思います。そのあたりが不自然かと。

預かり所については、呪いのアイテムが混ざってるのが不自然というか、
普通に読むと、明らかにジェダの悪意を感じざるを得ません。
殺し合いを推し進めるジェダの意図として、自滅を促しかねないアイテムを
トラップにする行為について、自然な解釈は可能でしょうか。
これさえなければ、問題はないと思います。

249 : ◆7KR.e180t. :2008/07/23(水) 02:01:09 ID:DtUtV9Am
ご意見、ありがとうございます。
今回はおおむね有り、と考えさせてもらっていいでしょうか?
そう受け止めることを前提として、修正点を考えます。

預り所に関しては、こだわりすぎたようです。
話に必要なフック付きロープは確かに適当な場所に合っても違和感無いですし、
呪いの武具はトラップとして話を作るのが自分には難しいと判断しましたので、
預り所は本投下時には削っておきます。

ベルカナに関しては、その部分だけを微修正し、再度仮投下、もしくは修正スレに書き込み、
可か否か確認を取りたいと思います。

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/23(水) 16:02:39 ID:vCLgDD0R
他の人のいうとおり、散々指摘された預かり所を消せば問題ないと思う。
地下迷宮もあり。地下説が主流なんだし城や洞窟に非常口がありそうだっていうのは最初のほうからあったし。
個人的な意見だがグレーテルの回で示したように、どんなアイテムで迷宮を作ったのかはっきりさせたほうがいいと思う。
考察に関してはよくわからん。見た感じ問題ないとは思うが、他の人の意見を参照してくれ。

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/23(水) 20:35:40 ID:j02KNZQs
迷宮をどう作ったかは別に今明かさなくてもいいんじゃないか。
特に今回はレックスが少し入ってすぐ出てきただけだし。

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/24(木) 10:23:09 ID:ZhLfbweO
迷宮作成はドラとか色々あるよな
別に今すぐ示さなくて良いと思うけど

253 : ◆7KR.e180t. :2008/07/24(木) 11:57:49 ID:LBPJ64/r
ベルカナの思考部分を修正スレに書き込みました。判断をお願いします。

避難所で指摘されていたパラシュートの件ですが、確かに放置したほうが自然と考え、
別の現地調達品で代用しました。

地下迷宮に関しては、当初はドラえもんのホームメイロを考えていましたが、
クロウカードの迷や輪等もあり得そうですし、あとの書き手任せの方がいいと判断しました。

254 : ◆CFbj666Xrw :2008/07/24(木) 23:29:16 ID:khj73o1P
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8274/1168402996/527-533,553-555
>>237で指摘された点に沿って修正してみました。
願いが叶わない云々は省いて、ジェダ様が直前で話を打ち切った為、色々確定はしない話です。
とはいえ事故自体に反対という方も居られますし、これで改めて様子を見てみる&もうしばらく考えてみます。
初期投下直後に謝罪した姿勢などは未だに非難されていますが、戸惑っている具合なので。

255 : ◆CFbj666Xrw :2008/07/24(木) 23:36:39 ID:khj73o1P
ちょっと追記。
初期投下直後に謝罪した、作品提示の形に対する姿勢などは未だに非難されていますが、ですね。
あの提示の仕方により誤解など色々招いたようですので、あれは本当に申し訳有りませんでした。

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/24(木) 23:56:52 ID:sXOGZn79
>>253
修正案提示乙です。
えーっと、とりあえず個人的には、ベルカナの思考部分は問題ないと思います。
(元々私個人はそこの指摘はしてませんし……)
ただ、修正するとおっしゃってたのはこの部分だけではないですよね?
預かり所絡みも大幅にカットし変更し、代わりにロープ入手の話(あるいは、ロープなしで地下に入る話)を入れねばならない。
……この状況で、一部の断片だけ見せて是非を問うのは、ちょっとどうかな、とも思います。
(問題や物言いの性質によっては、局所だけの修正・提示で済むこともあるのですが……)
今回は小出しでなく、全文を見たいと思うような状況でした。(まあ、状態票くらいは別に省略でもいいですけど)
その点少し残念で、また、全文を見るまで「他の部分についての」判断は保留せざるをえません。

>>254
修正乙です。
個人的には、上手い修正だと思います。

257 : ◆7KR.e180t. :2008/07/25(金) 00:05:28 ID:SOOuyzZz
>>256
了解しました。全文を修正スレに投下してきます。

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 00:19:59 ID:+XKhwl2V
>>257
素早い対応乙です。急かしたようで申し訳ありません。
個人的には、許容範囲のような気もしますが……
このロープ入手の経緯(というか、「そこにロープがあった理由」)には、ちょっと引っ掛かる人が出るかもしれません。
少し意見を待った方がいいかもしれませんね。

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 02:08:33 ID:G96FGcVt
>>254
乙です。
私は通し派なので否やはありませんが、反対派の意見も聞いてみたいと思います。

>>257
乙です。
私は、これで問題ないように思います。
ロープ入手の経緯についても、この城がグランバニア城に似せて作られたものではなく
グランバニア城そのものだということを証明するエピソードとして機能するかなと思いますので、
多少強引さは感じますが、ベルカナの考察へと繋がる意味のある流れとして納得できます。
できれば考察時にその点に触れて欲しい気もしますが、
さすがにそれは細かい内容に干渉しすぎかな……?

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 02:45:52 ID:5v1wtbVg
>>254
乙です。自分は元々通し派なので改めて言うことはありません。

>>257
こちらも乙。自分としては問題はないと感じました。

261 : ◆7KR.e180t. :2008/07/25(金) 12:28:20 ID:SOOuyzZz
投下行きます。

262 :おしろななふしぎ  ◆7KR.e180t. :2008/07/25(金) 12:29:50 ID:SOOuyzZz
お茶会が終了し、そのあとの共通支給品として配布されたパンによる食事が開始される。
味気ないパンと、上等なお茶で食事をしながらも、情報交換は続いた。
島での動向はすでに話し終えたため、話の内容は自分たちの世界に関してだ。

「…ジクウカンリキョク?」
「うん、リインちゃんがいってた。異世界を管理する、警察みたいなところなんだって」
「そのような組織が未だに救援に来ないということは、助けに来ないのではなく、助けに来れないと考えたほうがいいですね。
 となると、やはり脱出するにはこちらから何か動かねば難しそうです」
「マスタードラゴンや天空城の人なら何か気付いて助けに来てくれるかも知れないけど……
 僕は異世界って魔界のことしか知らなかったからなぁ。ちょっとあてにできないかも。
 ジェダも魔王なら魔界のどこかにいたりしないかな?」

最初は、4人が順々に自分たちの世界の話や、元の世界でやってきたことを話す。
その後、梨々が聞いたリインや桜の世界のことを話すが、梨々がリインから聞いていた時空管理局の存在は、結構大きかったようだ。

やがて話はレックスとベルカナの魔法の話になっていく。
戦力の把握はこの殺し合いの場において大切なことだ。
なので梨々も口を挟まず話を聞いていた。
アルルゥは話自体よく分かっていないようだ。

レックスとベルカナのそれぞれの世界の魔法の話は、お互いにお互いを感心させた。
もっともベルカナはいくつかの魔法に関しては伏せたままであったが。

「私の世界の魔法は、レックスの世界のものに比べて、消耗が激しいようですね」
「うん、そうみたいだね。弱い魔法も連発できないなら攻撃魔法はなるべく使わない方がいいかもしれない。
 戦いになったときはなるべくアイテムで援護したほうがいいかも」
「そのほうが良さそうですわね。相手によってはそうも言ってられないんでしょうけど…」

そうした話を続けていくうちに、食事も終了となった。

その後、レックスの供述を元に、梨々が真紅の似顔絵を描く作業も終わり、
そろそろ休もうかという空気が流れてきた。

「本当にもう休むしかないのかな……」

その空気を破ったのは梨々の一言だ。
梨々は桜の救出をこの中で最も強く望んでいる。
それ故に、何もできない今の状態に納得できないでいた。

「ならば、どうするのです? 雛苺の手がかりはありませんし、私は現在追跡の魔法を唱えることができません。
 遺憾に思うのは仕方ありませんが、休息以外の手はないはずですよ」

確かに現在、雛苺達を追う手がかりはどこにもない。
東に向かったという憶測はできたが、その後どちらに向かったかの検討はつかない。
東の橋を渡ったところにはレックスのいうほこらがあるし、民家も多数ある。
北東の街に行ったのかもしれないし、遠回りにはなるが南の病院に言った可能性もある。
満身創痍の身体で危険人物を探すためにすべての場所を回るのは相当に危険だろう。

263 :おしろななふしぎ  ◆7KR.e180t. :2008/07/25(金) 12:32:49 ID:SOOuyzZz
「それにレックスとアルルゥは、このゲームに乗っていました。
 結構な人数にそのことを知られていますし、その人たちから私たちの知らない相手にも伝わっているでしょう。
 最悪、背後からいきなり殺される可能性もありますわ。夜の行動は避けるべきです」

その言葉にレックス達が唸る。反論はできない。

レックスが襲ったのはアリサ、トマ、梨々、はやて。
アルルゥやしんべえ、ベッキーも襲ったが、こちらは早いうちに和解したり死亡したりしているので数には入れない。
真紅や雛苺も数に入れない。この二人もゲームに乗っていたのだから。

そしてアルルゥがゲームに乗っていたことを知っているのは、ベルカナとアルルゥの知っている範囲内で、
トマ、イエロー、金髪の男と人形、そしてトマと一緒にいた少女の4人。
こちらも銀髪のブレード使いは数に入れない。

そして梨々はレックスの情報を桜とイリヤに教えている。

危険を知っている人間が7人。それぞれが梨々と同様に2人ずつにその情報を与えているのだとすれば、
レックスとアルルゥの二人を危険だと考える人間は21人。
そのうちの半数が第一放送で呼ばれたとしたら、大体10人になる。

かなり荒い数字であるし、トマとはやてのように共に行動する人間もいるが、
情報を得た人間からさらに周りに広められたりすることを考えると、
もっと大勢に知られていると考えるべきだろう。
次に会う人間が二人の危険性を知っている確率は、結構高いのではないだろうか。

相手が銃などを持っていたり、レックスのような強力な魔法を使えたりするなら、
最悪後ろからズガンと殺されかねない。

だいたい、今のコンディションで雛苺に挑んでも、勝ち目はないとレックス自身が言っている。
この中で一番強く、実際に雛苺と戦ったレックスの言葉だ。否定はできない。
策もないまま集団で戦っても返り討ちにあうのが関の山だ。

梨々が一人で桜を救出する、という選択肢も却下だ。
銃を手にしたものの、相手は万全のレックスすら苦戦させる強さだ。
それだけで勝てるなんて慢心は、梨々にはできない。

「……どうする? 梨々。君が行くって言うなら、僕はついて行くよ」
「アルルゥも、いく」

二人は梨々に判断を任せた。
梨々は考える。現状、八方塞がりの状況だ。
無理に桜を探そうと思っても、うまくいくとは思えない。
休息はやはり必要だ。彼らの状態も良くはない。
それに、彼らももう仲間だ。自分のわがままで仲間を危険にさらしたくはない。

「やっぱり、今日はもう休む。私もつかれたし」
「そっか……うん、わかった」
「ん」

264 :おしろななふしぎ  ◆7KR.e180t. :2008/07/25(金) 12:36:09 ID:SOOuyzZz
その返答に、二人は安堵する。やはり休みたい気持ちは大きかったみたいだ。
ベルカナも、その言葉を聞いてほっと息をはく

「さて、それでは寝床はどこがい……」
「あ、ちょっとまって」

そして寝る場所を決めようと思ったら、レックスが制止をかける。

「……なんですか?」
「もう一度、お城の中を調べてみたいんだけど、いいかな? 今度は道具探しで」
「お店はすべて空っぽだったのでしょう? 私も民家などでは多少調べましたが、どこも空っぽでした」

ベルカナはまともな服を探すためにも、雛苺達の捜索中にタンス等を調べていた。
だがその中にあるはずの服はまったくなかった。

「恐らくジェダがこのお城の中のものをすべて持っていってしまったんでしょう。
 下着だけが残っていたのは嫌がらせなのでしょうけど」
「うーん……でも、見落としもあると思うし、電話みたいにジェダが用意したものもあると思うんだ。
 ちゃんと探してみて、損はないと思う」

明日の行動を速めるためにも、速いうちに寝たほうがいいのだが、
確かに探して使えそうな道具が見つかるのなら、その方がいいと思う。服だって欲しいし。
先ほどの探索は人探しということもあり、細かい場所までは見なかった。

「ではこうしましょう。11時になったら電話のあった場所に集合。
 それまでは再度お城の探索を行う。ということでいいですか?」

他の三人もうなずく。

「それじゃ、僕は下の階を調べるよ。
 誰がいいアイテムを見つけるか競争だね!」
「アルルゥも!」

そう言ってレックスは部屋を出て行く。アルルゥも続く。

「それじゃあ私たちはこの部屋から探索を始めましょうか」
「そうだね。王様の部屋って何があるか興味あるし」

そういって、盗賊ギルドのソーサラーと怪盗は王室へと踏み込んだ。


  *  *


レックスは、周囲を見渡しながら下へ向う。
いつもはあちこちに立てかけられている兵士の武器は、やはりない。

265 :おしろななふしぎ  ◆7KR.e180t. :2008/07/25(金) 12:36:50 ID:SOOuyzZz
「そう簡単に武器は見つからない、か……」

現在装備しているドラゴンの杖は強力だ。
そしてなにより、その杖は父の杖である。
そんじょそこらの剣よりよっぽど心強い。
だが杖では、剣のように相手を斬ることができない。

それでは雛苺相手には、心もとない。
雛苺の主な攻撃は苺蔦による捕縛である。
再戦する際には、蔦の対策として刃物がどうしても必要になってくるのは想像に難くない。
この際ナイフや槍でもいいから刃物がほしい。剣なら上出来だ。

そうこう考えながら、周囲を見渡しながら進んでいたためか、アルルゥを見失った。
恐らく先に城下町にいってあちこち調べ回っているのだろう。

1階に降りる。
そしてまずは城下町にはいる前に植え込みを調べてみる。
よく見ると植え込みの中でもひときわ大きい木に何か引っかかっている。

「フック付きロープか……」

引っかかっているものの正体は冒険の時に使ったフック付きロープだ。
確かこれは馬車にしまっていたはずだ。
だがどうしてこれがこんなところに……?

そう考えたレックスは、ふと思い出す。
この島に飛ばされたのは、魔王を倒し、お城が宴会騒ぎだった日だ。

その宴会の時に道具から取り出したフック付きロープを天井に引っかけ、遊んでいたことがあった。
ロープにつかまり、振り子のように揺れて遊んで、引っかけが外れて植え込みに激突した。
メイドに怒られ、逃げ出す際にその場に放置していたような気がするが、この場に残っていたとは。

本来の用途…ボブルの塔の探索には使用できそうにないが、
この遊び方のようにいろいろと使い道はあるだろう。
まき直し、ロープを回収する。

そして城下町の方に向かおうとしたところで、
レックスはふと、お城で感じたことのない風の流れを感じた。

(……? なんだろう?)

普段は見ない場所。1階の階段の裏側。
そこから天空城のマスタードラゴンの玉座の裏のような、妙な風の流れを感じる。
床をよく調べてみると、石床にわずかに隙間があった。
ドラゴンの杖を引っ掛け、てこの原理で床を開ける。

266 :おしろななふしぎ  ◆7KR.e180t. :2008/07/25(金) 12:38:04 ID:SOOuyzZz
床を開けたところにあったのは、隠された階段だ。
その奥にあるのは迷宮。それも天然ではなく人工の。
レックスは、この歳の男の子に宿るものに突き動かされる。
その宿るものの名は――好奇心。

だがしかしこの迷宮を調べると約束の時間に間に合わなそうだ。
そこでレックスは先ほど手に入れた道具を取り出す。フック付きロープだ。
レックスはその先端のフックの部分を近くにあった武器立てに引っかける。

「このロープが尽きるまで探索。なくなったら引き返す。うん、これでいいな」

そういってレックスは迷宮の中に突入する。
その迷宮はグランバニアの壁と同じものでできており、床もそうだった。
その中を進む。進むったら進む。

ずっと同じ壁で出来ていて、ともすれば平衡感覚を失いそうにもなるその洞窟をレックスは進む。
とちゅうで指に唾をつけて天にかざし、風の向く方向を確認したり、
分かれ道でドラゴンの杖を倒して進む方向を決めたりしながら、
行き止まりに着き、引き返したりしながら、
右に曲がり、時には左。十字路を真っ直ぐ進むこともあった。
だが周りに変化は全くなく、いつまでも同じような道ばかりが続く。
いつも探索していた洞窟と違い、宝箱や下へと降りる階段も見つからない。
いつまでも続く迷宮。この先には一体何があるのか。

だが何の成果もないまま迷宮の探索に終わりが来る。
レックスの持っていたロープが尽きたのだ。

何もみつからなかったことに不満はあるが、最初の予定通りロープを伝って引き返す。
ロープの道の示すままに来た道をそのまま進む。
これならば、迷って出られなくなることはない。
レックスは1階へと戻り、そして隠し階段にかぶせてあった石床を元に戻し、城下町へと進む。
隠し階段の合った石床は、パッと見レックスが出る前と変わらない。


このお城の地下迷宮の先に、何があるかはわからない。
だがそこに何かの意図があり、できればだれにも見つかってほしくないという意思があったのだとしたら、
ここを見つけ出したのがレックスだったのは幸運だったろう。
その理由は3つ

まず一つは、レックスが本格的に迷宮を調査しようと思っていなかったこと。
彼の現在の目的は道具の捜索であり、この迷宮を探索したのはある種余計な事だ。
中を調べようと思ったのもちょっとした好奇心からにすぎない。

次に二つ目。それはレックスが方向音痴だったことだ。
もしここに探索にはいったのが地図の把握のできるものや、カンの鋭いものだったなら、
地下まで周囲を水に囲われたこの城の迷宮がありえないほど広かったことに気付いたかもしれない。

そして三つ目―――


「レックスおにーちゃん、なにかみつかった?」

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 12:53:19 ID:OYQWDHkV
支援

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 14:19:43 ID:BepDUMYU



269 :◇7KR.e180t. 代理投下:2008/07/25(金) 14:29:09 ID:uDEb6x49
地下迷宮から出たレックスは道具屋を訪れ、空っぽの店内を調べ回る。
その最中にひょっこり顔を出したアルルゥ。
彼女の問いに彼はこう返した。

「うん、使えそうなものならあったよ」
「どんなの?」
「まだ内緒。後で見せるよ」
「アルルゥもみつけた! きれーなの」
「そっか。後で梨々達とも一緒に見せあいっこだね」
「ん!」

三つ目、それは彼がグランバニアに住んでいたことだ。
このお城にあるものは、大半が彼が見知った物である。
故に彼はあの迷宮を『元からあったもの』として認識した。
だから迷宮のことを軽く考えていた。

(あの迷宮も、おじいちゃんが作ったのかな?
 城下町を城の中に入れちゃうなんて発想をするくらいだし、きっとそうなんだろうな。 
 あの先に何があるのかな? グランバニアの王家の秘宝だったりして!
 あ、でも父さんならあそこにも気付いて調べてるだろうな。
 もし元の世界に帰れたら父さんに何があるのか聞いてみよう。
 いや、その前にタバサと一緒に探検するほうが先か。
 タバサと一緒なら迷ったりしないし、最悪リレミトがあるし。
 僕もうかつだったなあ。あんな所に隠しダンジョンがあるなんて。
 これも帰れたらになるけど、このお城をじっくり探検しないと)

迷宮のことは気になるが、この殺し合いの場においては調べる必要がない。
それがレックスの迷宮に対する重要度だった。

このお城に住んでいるが故に、僅かに感じた風の流れ。
それも森の中にあったお城が水に囲まれた場所に移動したからだと考えた。

このお城を走り回り、いたずらをしたり隠れたり。
お城のことを隅々まで知っていたからこそ僅かな変化に気付いて見つけた迷宮。
だが、お城のことを知ってしまっているが故に、その迷宮がもともと存在しなかったことに気付かない。


レックスとアルルゥは城下町の探索を終え、
ベルカナの指定の時間が近くなってきたのを見て、二階へと上がる。

……そこに何の問題も持たず。


  *  *


上階へ行った梨々は、レックス達の部屋の物色を始める。
そして役に立ちそうなものをいくつか見定める。
ついでにベルカナのためにとタンスもいちおう覗いてみるが、やはり何もない。
ベルカナのほうはどうかとみてみると、何やら悩んだ顔で立ち尽くしていた。
梨々はベルカナに声をかける。


270 :◇7KR.e180t. 代理投下:2008/07/25(金) 14:30:57 ID:uDEb6x49
「どうしたの? ベルカナさん」
「……どうしてこの城はここにあるのでしょう?」
「え?」
「このお城は、レックスの住んでいたお城だと言っていましたよね?」
「うん、そうみたいだね。それがどうかしたの?」
「どうしてジェダは、このグランバニアというお城をこの島に置いたのでしょう?」

梨々はベルカナのその問いに少し頭をひねる。

「……どういう意味?」
「このお城はグランバニアに模して造られた……
 いえ、私たち参加者が連れてこられたように、レックスの世界から飛ばされて来たのでしょう。
 ですがどうして、わざわざお城を別の世界から飛ばしてきたのでしょう?」

お城が本物によく似たレプリカだという考えが先行したが、
隠し部屋にある宝物庫はレックス曰くそのままだった。
そのような場所まで、さらに言えば宝の中身まで同じだというのはおかしい。

1階の城下町も昨日まで宴会をやっていたと思しき後がそこかしこにある。
机の上に並べられた皿、机に人がよりかかったようなしわの跡、空瓶。
隅の方には調子に乗りすぎた人によるものか、嘔吐物まであった。
レプリカだとしても、リアリティを追及するには度が過ぎている。
机の上などにあるはずの食べ物は綺麗になくなっていたが、これは武器や衣服などと同様回収されたのだろう。
突然生き物だけが消えた。そんな風に感じるほどこのお城は生活感がありすぎる。

つまりお城はよく似た別のものじゃなく、正真正銘レックスの知るお城だということだ。
一から城を作ればいいものを、どうしてわざわざ建物も世界から切り取ってきたのか。

「う〜ん……お城を作るのが面倒くさかったからじゃないかな?」
「と、いうと?」

ベルカナが続きを促す。
梨々は少し考えてから、話しだす。

「ジェダって結構いい加減なところがあると思うんだ。気まぐれっていってもいいかな?
 そう言う奴だから、適当な場所からお城を盗んできたんじゃないかな?
 一番最初の場所で、ここにいる参加者の全員が集まったときがあったでしょ?
 もともとジェダはただ殺し合いをさせるつもりだった。
 一番最後に残った人を救世主として迎えるって言って。
 でも軍服を着た男の子が文句を言ったことで、
 優勝者の特典に『なんでも好きな願いを叶える』ってことを付け加えた。
 こっちはきっと殺し合いに乗る人を増やすための嘘なんだろうけど、
 でもそれに加えて3人殺したらご褒美をくれるって話もしてる。
 放送でも既に4回もご褒美の権利が発生してるってわざわざ言ってるし、たぶんそっちは本当。
 ぱっとした思いつきでそういうことをしちゃうくらいだし、建物も適当に呼んできたんじゃないかな?
 レックスを連れてきたついでにお城も持っていった……って感じに」

その返答にベルカナはなるほど、とうなずいた。
テレポートで容量の大きな物を運ぶのは難しい。
だからベルカナはお城を運び出すよりも、新しくお城を作る方が簡単だと考えた。


271 :◇7KR.e180t. 代理投下:2008/07/25(金) 14:32:59 ID:uDEb6x49
だが梨々は人間を飛ばせるなら建物も飛ばせると考えた。
魔法についてよくしらない、梨々だからこその発想だ。
ジェダに、さらに言えばここの参加者たちにも自分の常識は通じない。
そのことを改めて認識する。

先ほどの会話でレックスから天空城について聞いていたことも大きいだろう。
その城は特殊な構造をしているらしいが、空を飛ぶのだという。
その話を聞いたあとでは、建物の移動も簡単だと考えるのも無理はない。

ベルカナはさらに考える。
確かに、ジェダは気まぐれな部分を持ち合わせているが、
86人もの参加者を気付かぬ間に集めたりと、用意周到さも目立つ。
そういう人物が、ただの横着でお城を別の場所から飛ばしてきたりするだろうか?
さらにいうなら、どうしてわざわざ参加者とゆかりのある建物を選んだのか?
もしや、関係のある建物を置くこと自体に何か意味があるのでは…?
そうベルカナの思考は移動する。

「……それではどうしてレックスとゆかりのあるこのお城が選ばれたのでしょう?」
「え?」
「梨々のいる世界には馴染がないかもしれませんが、お城と言うのもいくつかあります。
 他の世界のお城や、そうでなくてもレックスの世界にある別のお城を持ってきてもいいのに、
 何故あえてレックスがよく知るグランバニアが選ばれたのでしょう?
 もしかして『何らかの意図を持って』このお城がはここに呼ばれたのではないでしょうか」
「考えすぎじゃないかな? …でも何らかの意図って?」
「わかりません。いくつか推測はできますが、どれもこれも推測の域を出ませんしね。
 ですが、そうして考えることが、ジェダを出し抜く第一歩になると思います」

目先のことばかりに囚われているが、この殺し合いの舞台ででやらなければならないことは、
この島からの脱出。あるいはジェダの撃破だ。
だが手掛かりがない以上、まずは些細な疑問を膨らませて考察することから始める。

「例えば、見知った建物をそこかしこに置くことで、その建物に注目させるため、とか。
 通常ならば城や街、梨々のいう学校という場所は、拠点になりうる場所です。
 それ以上の価値はなく、建物自体に注目されることはないでしょう。
 ですがそれが、自分たちの知っている場所だったら話は別です。
 どうしてその建物がここにあるのか、と建物に注意が向くはずです。」


このゲームの参加者が島に飛ばされて、どういう行動を取るかはわからないが、
大抵の者は目立った施設――それも自分の知っている建物へと向かうだろう。
ベルカナなら城、梨々なら学校。そして大抵の人間なら街。
明確な目的を持って行動する……例えば首輪の解体やジェダの居場所を調べようとする人もそうだろう。
だがこの場において、そのような情報が安易に見つかるとは思えない。
そうしたなかで、この会場に見知った建物があるという情報をえたらどうするだろう。
そこに何らかの意図があると見出し、深く思考するだろう。
ベルカナはそれがフェイクであると考えた。


272 :◇7KR.e180t. 代理投下:2008/07/25(金) 14:33:34 ID:uDEb6x49
「考えすぎじゃないかな? このお城だってたまたまレックスがいたからそうなっただけなんだし」
「そうですわね。このお城がグランバニアだと気付くのもレックスとその妹のタバサだけでしょうし。
 確率的には40分の一。ですがそれぞれの参加者とゆかりのある建物が他にも存在するとしたら、
 その確率はさらに上がります。恐らく、さがせば私や梨々の知る建物もどこかにあるんじゃないでしょうか?
 そうしてこの島に存在する建物に注意をひきつけるのが狙いなのではないか、と私は考えます」
「……根拠は?」
「何もレックスのお城だけがこの島にあるということは考えにくいでしょう。
 彼だけが例外、というのも変な話ですし。
 他の建物…学校や病院、さらにいえば街にある家や点在する民家、十字架なども、
 どこかから飛ばされてきたと思います。それも恐らく参加者に縁のあるものが。
 あとは、禁止エリアにB−7の塔が指定されたことがその根拠になるかもしれませんね。
 この巨大な塔は非常にわかりやすい目印です。それが使用不可能になるとしたら、
 そこになにかある、と考えるのが普通の発想でしょう。
 もちろん本当に塔に秘密があり、それを隠すために禁止エリアにした可能性もありますし、
 禁止エリアの指定が完全にランダムである可能性もあるでしょう。
 ですからこの考えはまったく確証がありません。
 ですが次の放送でもなんらかの施設が禁止エリアに指定されるようだったら、
 そうしたたくらみがあるかもしれない、と疑ってみてもいいかもしれませんね」

とはいえ確率的にも、6つの禁止エリアになんらかの建物が指定される確率は低くない。
だが完全にランダムに選択したにしては、禁止エリアの指定に違和感がある。
一番最初に塔が選ばれたことに加え、その後の2つの禁止エリアは影響の最も少ない隅。
ある程度主催者の意思が介入していると考えるべきだろう。

「でもそうやって建物に注意を向けさせて、何か意味があるの?」

梨々が疑問を発する。

「そうすることで、建物以外の場所への注意を逸らしている、という考えはどうでしょう?
 何気ない場所にこそ、重要な秘密が隠されていたりするかもしれません。
 そうなると、気にするべきなのはG−2の洞窟あたりでしょうか?
 人工物ならこの考察だと対象に外れますが、これが天然物だとするなら…
 あえて近寄ろうとする人も少ないでしょうし、奥まで調べようという人がいるかどうか。
 そう考えると、南東の廃墟もあやしく思えてきますが……」
「……やっぱり考えすぎだと思う」

梨々がそう発言すると、それもそうかとベルカナも思考を止める。

「まあ、そもそもこの話自体ほとんど根拠のない話ですからね。
 あまり考えすぎるのもよくないでしょう」

ベルカナはそう言って話をきる。
そろそろ約束の時間になりそうだ。二人は二階へと足を進める。


  *  *


四人はそれぞれの収穫を見せあう。
まずはアルルゥからだ。


273 :◇7KR.e180t. 代理投下:2008/07/25(金) 14:35:54 ID:uDEb6x49
「これ!」
「メダル?」
「ちいさなメダルだ……。アルルゥ、どこで見つけたの?」
「んー。つぼ!」
「調べてなかったつぼがあったんだ…」
「レックス、このメダルはどんな効果を持つのですか?」
「特に効果はないんだけど、これを欲しがってる王様がいるんだ。
 その人に渡せば、いろいろなアイテムと交換してもらえるよ」
「……つまり、この場においては役に立たないと?」
「うん、まあ……そうだね……」
「やくにたたない?」
「う〜ん…。でも、貴重なものだから、大切にするといいよ」
「ん!」

アルルゥは大切そうにちいさなメダルをしまった。
続いてレックス。
レックスが出したのは布切れと縄。

「あの……これは?」
「フック付きロープ。冒険した時はボブルの塔って所でに侵入するときに使ったんだ。
 こっちはただのぬのきれ。ベルカナが防具を探してたからどうかなっておもって」

本来ならスライム達の装備になるはずのもの。
というよりも装備うんぬん以前にぼろきれにしか見えない。
この布も隅の方に落ちていた。恐らくスラぼうあたりがつけていたものだろう。

「まあ……これもないよりはまし、ですわね……」

ベルカナはそれをパレオのように腰に巻いた。
これで一応、外からはレースのビスチェが見えなくなった。

ベルカナが見つけたのは、くだものナイフだ。

「何もないよりはましと思いまして。台所に置いてありました」

そして最後は梨々。

「こちらはテーブルクロスですわね。あとこれは…グラス? 普通の?」
「グラスで変わったアイテムはなかったはずだよ。……それがなんの役に立つのさ?」
「ふふーん。後でわかるよ」

後は屋上に放置していた支給品を分け合う。
この支給品は名もなき少女――鈴木みかのものだ。だがそれを4人が知る由はない。
食べ物と水は使用した分をわけ合い、
普通の支給品はこの道具をベルフラウの遺品と考えた梨々が預かることになった。

その後、相談の末一階の宿屋で睡眠を取ることにした一行は、階段を降りる。
理由は襲撃者が来た場合の対処のしやすさなどからだ。
この提案はベルカナによるものだ。異論を唱える者はいなかった。


274 :◇7KR.e180t. 代理投下:2008/07/25(金) 14:36:26 ID:uDEb6x49
就寝前に梨々は一階の入り口や宿屋のドアにトラップを設置する。
材料は集めたグラスと、テーブルクロスだ。
テーブルクロスをベルカナの果物ナイフでジグザグに切り、長くする。
それをねじったら、ちょっとしたロープの完成だ。
そしてできたロープとグラスを利用することで、簡易な警報装置を作った。

「一体何を作ってるのさ?」
「見てわかんないかなー。トラップだよ」
「罠? ああ、なるほど」
「わな?」

相手が扉を開けたり、布に引っかかったりすると、グラスが割れ、大きな音が響く。
それにより相手に警戒心を与えて歩みを遅め、
グラスの割れる音でこちらも目を覚ますことができる。

梨々がそのトラップを設置し終わるのを確認すると、四人はベットに入る。

そして彼らのバトルロワイヤル一日目は終わりを迎える―――


【F−3/城内一階宿屋/一日目/真夜中】
【楽園の再来】
【レックス@ドラゴンクエスト5】
[状態]:疲労、魔力大消費
[装備]:ドラゴンの杖@ドラゴンクエスト5 (ドラゴラム使用回数残り2回)
[道具]:基本支給品×2、GIのスペルカード(『交信』×1、『磁力』×1)@HUNTER×HUNTER、飛翔の蝙也の爆薬(残十発)@るろうに剣心
    魔力の尽きた凛のペンダント、快速シューズ、クロウカード『駆』、穴が空いたナマコ型寝袋
    木村先生の水着@あずまんが大王、モンスターボール(空)@ポケットモンスター、ばくだんいし×8@ドラゴンクエスト5
    海底探検セット(深海クリーム、エア・チューブ、ヘッドランプ、ま水ストロー、深海クリームの残り(快速シューズ))@ドラえもん
    フック付きロープ@ドラゴンクエスト5
[思考]:さて、寝よう。
第一行動方針:今は休んで回復に努める
第二行動方針:ベルカナの魔法で桜の捜索。雛苺から助け出す
第三行動方針:仲間を守りつつ、レミリアとタバサを捜す。
第四行動方針:MPが回復したら、不明アイテムの識別をしたい
第五行動方針:余裕があったら、水中を調べてみたい。
基本行動方針:勇者としてタバサの兄として誇れるよう生きる。でも敵には容赦しない。
[備考]:エンディング後なので、呪文は一通り習得済み
    アルルゥや真紅はモンスターの一種だと思っています。
    ベッキーは死亡したと考えています。
    お城の地下に迷宮があるのを確認しましたが、重要なことだと思っていません


275 :◇7KR.e180t. 代理投下:2008/07/25(金) 14:39:46 ID:uDEb6x49
【アルルゥ@うたわれるもの】
[状態]:疲労(中)、魔力消費(中)、右腕の手首から先が動かない。
[装備]:タマヒポ(サモナイト石・獣)@サモンナイト3、ワイヴァーン(サモナイト石・獣)@サモンナイト3
[道具]:基本支給品、クロウカード『泡』@カードキャプターさくら、ちいさなメダル@DQ5
[服装]:普段着である民族衣装風の着物(背中の部分が破れ、血で濡れている)
[思考]:うー…ねむ…
第一行動方針:眠たい。もう寝る。
第二行動方針:レックスについていく。
第三行動方針:ベルカナの魔法で桜探し。
第四行動方針:レミリアやイエローも捜したい。
基本行動方針:優勝以外の脱出の手段を捜す。敵は容赦しない。
参戦時期:ナ・トゥンク攻略直後
[備考]:アルルゥは獣属性の召喚術に限りAランクまで使用できます。
    ゲームに乗らなくてもみんなで協力すれば脱出可能だと信じました。
    サモナイト石で召喚された魔獣は、必ず攻撃動作を一回行ってから消えます。攻撃を止めることは不可能。
    アリス・イン・ワンダーランドに対して嫌悪を覚えています。
    ベッキーは死亡したと考えています。


【梨々=ハミルトン@吉永さん家のガーゴイル】
[状態]:右腕及び全身各所に亀裂骨折(核鉄で回復中)
[装備]:白タキシード(パラシュート消費)&シルクハット@吉永さん家のガーゴイル +パンジーの花飾り
   :核鉄『シルバースキン・アナザータイプ』@武装錬金
    F2000R(残弾23/30)@とある魔術の禁書目録
[道具]:支給品一式×2(食糧、水のみ一人分)、FNブローニングM1910(残弾0)、飛翔の蝙也の翼@るろうに剣心、
    テーブルクロス、グラス×5
[服装]:白タキシード&シルクハット
[思考]:桜ちゃん、無事でいて…
第一行動方針:今日のところはひとまず寝て、ベルカナの回復を待つ
第二行動方針:桜を助ける。そのために雛苺からさくらを盗む。
第三行動方針:殺し合いに乗ってない、友好的な人を探す。
第四行動方針:双葉かリィンちゃんの友達及び小狼を探す。
[備考]:桜の知り合いの情報を聞いている。


276 :◇7KR.e180t. 代理投下:2008/07/25(金) 15:01:22 ID:uDEb6x49
【ベルカナ=ライザナーザ@新ソードワールドリプレイ集NEXT】
[状態]:骨折数箇所、裂傷多数(核鉄で回復中)、精神力消耗・極大
[装備]:ネギの杖、核鉄LXX70(アリス・イン・ワンダーランド)@武装練金、果物ナイフ@DQ5
    病院服、レースのビスチェ@DQ5、ただの布切れ@DQ5
[道具]:支給品一式×2、懐中時計型航時機『カシオペア』@魔法先生ネギま!、
    黙陣の戦弓@サモンナイト3、返響器@ヴァンパイアセイヴァー、
    消毒薬や包帯等、エッチな下着@DQ5
[服装]:入院患者用のパジャマ(上だけ) とただのぬのきれ。その下にレースのビスチェ
[思考]:ようやく眠れますわね
第一行動方針:六時間以上眠り、精神力を全開させたい
第ニ行動方針:朝の放送でイエローが無事だった場合、『交信』でイエローと連絡する代わり、ロケーションで桜救出に協力する。
第三行動方針:イエローと合流し、丈からの依頼を果たせるよう努力はする(無理はしない)
第四行動方針:まともな服が欲しい。仲間も集めたい(イエローの友人の捜索。簡単には信用はしない)
基本行動方針:ジェダを倒してミッションクリア
[備考]:葵が死んだことを知りません。
  レベッカ宮本を『フォーセリアのレッサー・バンパイア』だと考えている?


【フックつきロープ@ドラゴンクエスト5】
ボブルの塔に侵入する際に必要になるロープ。かなり長い。


【ちいさなメダル@ドラゴンクエスト5】
メダル王に渡すことで、様々な景品と交換してもらえる。
メダル自体は何の能力もないが、何故か世界中に落ちている。
このロワにおいてはその名の通りただの小さなメダルである。


【ただのぬのきれ@ドラゴンクエスト5】
説明するまでもなく、ただの何の変哲もない布。
スライム族が装備することができる。


【くだものナイフ@ドラゴンクエスト5】
説明するまでもなく、ただの何の変哲もないナイフ。
幼少期のビアンカの初期装備でもある。


277 :◇7KR.e180t. 代理投下:2008/07/25(金) 15:05:28 ID:uDEb6x49
代理投下完了。

レックス達を危険視してる奴が実はほとんどいないという事実に吹いたw
なんで情報が回らないんだろうな。

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 22:25:18 ID:8Y6QWWhD
投下乙。
これで朝まで何も起きなければ
このパーティ、かなりの戦力が期待できるな。
読みやすい文になってるし実に乙でした!

>>277
最悪の白い悪魔にはしっかりと伝わってるんだけどねw

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 23:43:16 ID:sRmkDbud
投下乙。いろんな要素がばら撒かれ、これからどうなるのか気になります。

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/26(土) 17:24:25 ID:4quX+LIv
投下乙です。

281 : ◆CFbj666Xrw :2008/07/26(土) 23:56:34 ID:tc002/sR
修正案の方は概ね賛成いただけたようですので、
明日にでも投下しようと思います。
たくさんのご意見ありがとうございます。

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/27(日) 22:38:18 ID:VC7XsI42
>>278
なのはは超威力&超射程&超範囲の攻撃持ちだからなぁ……。
不意討ちされるとホントに全滅しかねない化け物だ。ある意味、
今のレックス一行にとってはジェダ以上の強敵かもしれない。

……寄りによって一番伝わってはいけない人に伝わってんだなw

283 : ◆CFbj666Xrw :2008/07/27(日) 23:19:26 ID:MFvp34ks
それでは投下を開始します。

284 :Libido of sensitivity reaches paraisso...get it?:2008/07/27(日) 23:22:10 ID:MFvp34ks
「消えた!? 転移したのか……?」
友人に向けて突き出した刃は、埃っぽい空気を焦がすだけだった。
ヴィータは呆然と目を見開く。
全てが空回りだ。
何もかもが上手く行かない。
行為が実を結ぶことは無く、願いに手は届かない。
「くそ、一体何処に……」
「……あら」
ヴィータの背後で、紫穂の声がした。

「どうした!?」
振り返って睨んだその先で、紫穂は窓の外を見ていた。東の窓だ。
「今あっちの方で、何かが光った気がするわね」
「本当か!?」
ヴィータも慌てて窓際に駆け寄ったが、そこに見えるのは漆黒の夜闇だけだ。
暗い木々の影が全てを墨のように塗り潰している。
「向こうには確か、塔が有ったわね」
「光ったって、本当に見たのか?」
「気のせいかもしれないわ。確認に行ってみる?」
「…………当たり前だ」
もしかしたら転移の際に伴う光かもしれない。魔法の転移なら魔方陣の輝きが現れる。
アリサが消えた時にはそういった光も無かったはずだが、現れる時もそうとは限らない。
このタイミングなら、そういう事かもしれない。
ヴィータは廃病院から飛び出した。紫穂もそれに付いて、東の森へと入っていった。
横顔に、暗い笑みを浮かべて。

     * * *

「…………うん?」
森の中でインデックスを休ませていたリンクは、ふと木々の合間を振り返った。
そこに見えるのは漆黒の夜闇だけだ。
暗い木々の影が全てを墨のように塗り潰している。
「ん……どうしたの?」
木にもたれかかっていたインデックスが、訊いた。
「なんだか向こうのほうで何か見えた気がしたんだ」
リンクが指差すのはインデックスの背後の森。何も見えない木陰。
しかし二人が耳を澄ましてみても、そこには何も……。
「いや、目が慣れてきた。何か有るよ。あれは…………建物……かな?」
「……あ、そうか。そういえば病院っていうんだっけ、地図に載っていたはずだよ」
森の中を突っ切って工場に向えば、廃病院の近くを通るのはそうおかしな事ではない。
「それじゃここはB−3とB−4の境目辺りか。傷を治す所なら向こうで休めば良かったね」
「ううん、ここで十分なんだよ。どうせ科学側の治療のやり方は判らないし」
インデックスはそう答えると、西の方角に視線をやった。
「それから、そろそろ西の方に方向修正した方が良いかもしれないんだよ。
 間違えて工場と病院の間を北に抜けてしまうといけないから」
「それじゃいっそ、海岸まで出た方がいいね。休憩が終わったら西に向おう」
「うん」

彼らが森の中でパタリロとエヴァに遭遇するのは、これから少し後の事になる。


285 :Libido of sensitivity reaches paraisso...get it?:2008/07/27(日) 23:23:03 ID:MFvp34ks
【B−3南端/森/1日目/夜中】
※この後、第236話『みかけハこハゐがとんだいゝ人だ』に続きます。
【リンク(子供)@ゼルダの伝説 時のオカリナ】
[状態]:左太腿、右掌に裂傷(治療済み)、左肩に打撲
[装備]:勇者の拳@魔法陣グルグル、コキリの剣@ゼルダの伝説
[道具]:基本支給品一式×5(食料一人分−1)、クロウカード『希望』@CCさくら、歩く教会の十字架@とある魔術の禁書目録
   時限爆弾@ぱにぽに、じゃんけん札@サザエさん、エスパー錠とその鍵@絶対可憐チルドレン、
   ふじおか@みなみけ(なんか汚れた)、5MeO-DIPT(24mg)、祭具殿にあった武器1〜3つ程、祭具殿の鍵
[服装]:中世ファンタジーな布の服など。傷口に包帯。
[思考]:西へ向い、工場を目指す
第一行動方針:工場を目指す
第二行動方針:工場に向かい、ヴィータを説得する(無理なら…?)
第三行動方針:ニケ達と合流し、エヴァの伝言を伝える。
第四行動方針:なのはやエヴァを探す
第五行動方針:もし桜を見つけたら保護する。
基本行動方針:ゲームを壊す。その後、できることなら梨花の世界へと赴き、梨花の知り合い達に謝罪したい。
参戦時期:エンディング後
[備考]:リンクが所持している祭具殿にあった他の武器が何なのかは次以降の書き手さんに任せます(少なくとも剣ではないと思われます)。
    リンクは祭具殿の内部を詳しく調べていません。
    夜明けまではヴィータが工場にいると思ってます。

【インデックス@とある魔術の禁書目録】
[状態]:軽度の貧血、背中に大きな裂傷跡と火傷、服が欲しい
[装備]:水の羽衣(背部が横に大きく裂けている)@ドラゴンクエストX、
    葉っぱの下着(片方)、鉄性の斧@ひぐらしのなく頃に(?)
[道具]:支給品一式(食料−1日分、時計破損)、 ビュティの首輪、
[思考]:西へ向い工場を目指す
第一行動方針:工場を目指す
第二行動方針:リンクについていき、ヴィータを止める
第二行動方針:ニケ達と合流する。
第三行動方針:アリサを探す。紫穂のことも気がかり。
第四行動方針:落ち着いたら、明るい所でじっくりビュティの首輪を調べたい。
基本:誰にも死んで欲しくない。状況を打破するため情報を集め、この空間から脱出する。
[備考]
拾った双葉の型紐が切れたランドセルに荷物まとめて入れています。
インデックス自身のランドセルは壊れているので内容物の質量と大きさを無視できません。
エヴァを完全に敵とみなしているわけではないが不信感あり。


やがてインデックスとリンクは休憩を終えて再び工場を目指した。
それから更にしばらくして、再び廃病院に足音が響いた。
ヴィータと、紫穂だ。
「くそ、やっぱり無駄足だったじゃないか」
「そうね、残念だわ。くすくす」
紫穂は落胆した様子も無く、まるで嘲るように笑ってみせる。
紫穂にとっては当然の結果であり、成果だ。
「……なにがおかしいんだよ」
「別に? なんでもないわ。何も無かったじゃない」
そう、何も起きなかった。
“ヴィータとインデックス達は出会わなかった”。

アリサが転移により姿を消した時、紫穂は咄嗟にサイコメトリーを使い廃病院の空間情報を読み取っていた。
そして見つけたのだ。すぐ近くまで来ていたインデックス達の姿を。
(ヴィータに殺させても良かったんだけれど、何か説得の切り札でも有ったら厄介よね)
そもそもインデックスはヴィータが殺したはずなのだ。
にも関わらず彼女が生きていたという事は、ヴィータが殺し損ねた、あるいは殺さなかった事を意味している。
可能性は低いが、もし殺し損ねたのならその上で増援を連れてきた彼女の存在は警戒すべきだ。
そしてもし殺さなかったのであれば……。
ヴィータは、まだ堕ちきっていない事になる。


286 :Libido of sensitivity reaches paraisso...get it?:2008/07/27(日) 23:24:24 ID:MFvp34ks
(うふふ、ごめんね。おかしくないというのはウソよ。
 だってあなたがおかしくてたまらないもの。
 双葉ちゃん……あなたにとっては見ず知らずの、でも罪の無い少女が私に惨殺された事を黙認したじゃない。
 それどころかアリサちゃん……元の世界の友人にまで情報を求めて刃を向けたんでしょう。
 大体殺し合いに乗ったのは誰の意思かしら? 私は何にも口出ししなかったわ。
 それなのに、この島に来てから短い間を共にしただけでも仲間は殺したくないなんていうの?
 ふふ……あははははっ、ダメ、おかしくて吹き出しちゃいそう! 本当におかしい!)
紫穂は内心の笑いを堪えながら、何とも無い様子で休憩の準備を始める。
適当な、瓦礫の少ない病室を選んでベッドに腰掛け、食事の準備をしていく。
アリサには逃げられてしまったのだから、とりあえずは休む事にした。

「くそ、本当に何か見たのか!? 適当言ったんじゃないだろうな?」
騒ぎ立てるヴィータを無視して支度する。
「大体……なんでアリサを殺そうとしたんだよ? おい!?」
(ああ、だけどちょっとはかまってあげてもいいかしら?)
それなりに理論武装はするのだろうけど、彼女の友人を殺そうとした事に対する反論は滑稽だ。
何を言おうと、その根底に有るのは未練でしかないのだから。
くすりと笑い、だけどその前にパンを一口。それから水を一口喉に流し込んだ。
空腹の体にはそれさえも美味しかった。
「まともに話聞く気あるのかよ! まず食うのをやめろ!」
紫穂はなんともないという表情で、ヴィータへと向き直った。
「だって喉が渇いたもの。おなかも空いたし。あなたは空かないのかしら?」
今更アリサを殺そうとしたことなんて、あなたが気に病む事じゃないのだと。
そう、嘲う為に。
(ふふ、それにしてもあの子は本当にどこへ飛んだのかしらね?
 のたれ死んでも面白いけど、もっと面白い様で再会してくれないかしら。
 ヴィータがもっとどうしようもなく堕ちる切っ掛けになるように、ね)
夜は尚も更けていく。


【B-3/廃病院/1日目/夜中の終り頃】
※:この直後、第201話『まひるの星は琥珀色に -dolls and humans-』の描写へと続きます。
【三宮紫穂@絶対可憐チルドレン】
[状態]:精神汚染。
[装備]:邪剣ファフニール@TOS、ワルサーPPK(銀の銃弾5/7)@パタリロ!、七夜の短刀@MELTY BLOOD
    ショックガン@ドラえもん
[道具]:支給品一式×3(水1.5人分パン二人分弱−一食)、デスノート(ダミー)@DEATH NOTE、
     血濡れの庭師の鋏@ローゼンメイデン、きんのたま@ポケットモンスター、包帯、
     双葉の肉片セット
[服装]:病人着
[思考]:せいぜい踊りなさい、お人形さん?
第一行動方針:利用できそうな仲間を探す
第二行動方針:参加者の復讐心や不和を煽る。
第三行動方針:邪魔者は消す。
基本行動方針:扇動、ステルス、実力行使、あらゆる手段を用いて殺し合いを加速させて楽しむ。
備考:紫穂は朝の放送ではやて殺害犯のことをヴィータに教える約束をしています。

【ヴィータ@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:両腕に痺れが残っている、左足に火傷跡、左手爪全剥(痛みは減衰)
[装備]:祈りの指輪@DQ、フランヴェルジュ@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品(食料・水二人分−1食)
    ぬのハンカチ×20(即席ロープ)マシカルアンバーミサイル×6@メルティブラッド 、
    救急箱、はやて特製チキンカレー入りタッパー、
[服装]:普段着(ドクロのTシャツ、縞模様のニーソックス等)
[思考]:話を聞け!
第一行動方針:一先ず紫穂に従う。
第二行動方針:はやてを殺した犯人を見つけ出し、殺す。
基本行動方針:もうどうでもいい。

287 :Libido of sensitivity reaches paraisso...get it?:2008/07/27(日) 23:25:21 ID:MFvp34ks
高町なのはは、ベッドの上で目を覚ましていた。
すぐ脇にあるメモにも気づいていた。

『私は貴方の味方です。貴方のそばで寝ているのが私です。
もし先に目が覚めてしまいましたら、私を起こしてください。
そしたら手足の拘束を解いてあげます。       ひめ 』

それでも彼女が“ひめ”を信じる理由は余りに薄弱だった。
あるいはそうでなく心理上の、例えば自罰的な理由だったのかもしれない。
彼女は細いワイヤーに拘束された両腕で足掻き出した。
ワイヤーが食い込んでいく。痛みを彼女に伝えていく。
高町なのはを縛るエーテライトはそう容易く千切れるような物では無いし、解くのも困難だ。
高町なのははそれを理解していた。
それでも足掻き続ける。もがき続ける。
何も叶わない、何も届かないちっぽけな世界で、ただひたすらに。

足掻き続ける。

工場に誰かが訪れる気配は、まだ無かった。


【A−3/工場内部(仮眠室)/1日目/夜中】
※:この後、第201話『まひるの星は琥珀色に -dolls and humans-』の描写へと続きます。
【イヴ@BLACK CAT】
[状態]:左腹部に銃創(処置済み・回復中)、全身に中程度の打撲(回復中)、軽度の火傷、疲労感大、 睡眠中
[服装]:ゴロンの服
[装備]:スタンガン@ひぐらしのなく頃に、バトルピック@テイルズオブシンフォニア
[道具]:支給品一式×7(水と食料少々減)、アタッシュ・ウェポン・ケース@BLACK CAT、
神楽の傘(弾0)@銀魂、 、魔晶石(15点分)、テーザー銃@ひぐらしのなく頃に、
ロボ子の着ぐるみ@ぱにぽに、 林檎10個@DEATH NOTE、勇気ある者の盾@ソードワールド、
ドラゴンころし@ベルセルク 、エーテライト×1@MELTY BLOOD、ころばし屋@ドラえもん、
小銭入れ(10円玉×5、100円玉×3)、胡蝶夢丸セット@東方Project、エルフの飲み薬×1(1/4程消費)@ドラゴンクエストX
[思考]:待っててね、スヴェン……。
第一行動方針:睡眠中
第二行動方針:「主人役」にはできるだけ他参加者の抹殺を進言し、なるべく早く全ての戦いを終わらせる。
第三行動方針:ブルーはもうどうでもいい。見つけたら殺す?
基本行動方針:マーダーチームの戦闘要員として行動し、最後の最後に「主人役」に牙を剥いて優勝する。
         そして全てを忘れて、元の世界に戻る。
[備考]:第一回放送をまともに聞いていません。
    ブルーが「4歳児の姿」になるのは、ブルー本人が持つ特殊能力だと信じています。
    高町なのはを「主人役」として定めました。また、なのはには自分のことは隠し、『ひめっち』と名乗ることにしました。
    髪を切りました。
    ゴロンの服の特性に気付いていません。

【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:魔力回復中、軽度の耳鳴り・聴覚への衝撃による頭痛、 両手首から軽く出血、精神負担大
[装備]:ミニ八卦炉@東方Project、クロウカード×1(翔)@カードキャプターさくら
[道具]: なし
[思考]:――――
第一行動方針:拘束から逃れる?
基本行動方針:ジェダを倒して生き残りで脱出?
※なのはのベッドにはイヴの書いた置手紙が置いてあります。
今の状態で起きても、手紙の内容は把握できる位置にあります。

     * * *


288 :Libido of sensitivity reaches paraisso...get it?:2008/07/27(日) 23:27:24 ID:MFvp34ks
『アリサさん――ヘルメスドライブを。はやてさんがやったことを』
「え――」
『早く!』

ルビーの声に急かされ、アリサは念じた。
ヴィータの剣が迫り、紫穂の銃口が向けられる最中で、紫穂は思った。
どうしてこんな事になったのだろう?

この世界はあまりに理不尽だった。
フェイトは何処かで殺されて、はやては積み重なった不運により、親友であるなのはに殺された。
そしてヴィータは――。
(どうしてこんな事になるのよ)
本当に理不尽だった。
世界そのものが許せなかった。
こんな世界に彼女達を放り込んだ――存在が、許せなかった。

『大丈夫ですよ、アリサさん。転移成功です!』
「え……?」
アリサは薄ぼんやりとした闇の中で、目を開けた。
そして、見た。
「……ちょっと待った。ルビー、ここって一体……何処なの?」
『私は見たことが有りません。ですが……アリサさん、一体誰を思い浮かべました?』
「……それは…………」
足元は石畳のように整えられてはいるものの岩盤を刳り貫いたように荒々しく、
周囲を照らす蝋燭の揺らめきで一層不気味さを増している。
見覚えが、あった。

「ふむ、ようこそと言うべきかな? アリサ・バニングス」

ぞくりと全身に怖気が走った。
(この声……!!)
手も足も、凍りついたように動かなかった。
頭は灼熱したように煮え立ち、何も考えられなかった。
視界までもが日に焼けた写真のように白く染まっていた。
激烈な感情が全てを塗り潰していた。
『誰ですか、あなたは!?』
ルビーの叫びが響く。
そう、ルビーは恐らくこいつの姿も声も知らないだろう。
だけどアリサは知っていた。こいつと出会っていた。
バトルロワイアルが始まってからずっと一緒に居たルビーの知らない、その前に出会った存在。
「そういえば支給品にまでは挨拶をしていなかったか。その意味も無いと思っていたのでね」
アリサは金縛りにあったように力の入らない全身へと力を送る。
渾身の力で体を動かし、振り返り、そいつの姿を目に映して……叫んだ。
「…………ジェダッ」
彼は鷹揚に頷いて、応えた。
「如何にも。私は魔界の救世主、冥王ジェダ=ドーマ。このバトルロワイアルの主催者だ。
 参加者とは半日と少しぶりになったね」
アリサの目の前にバトルロワイアルの主催者がその姿を見せていた。

289 :Libido of sensitivity reaches paraisso...get it?:2008/07/27(日) 23:28:50 ID:MFvp34ks
『アリサさん逃げて!』
ルビーの声で、強張っていた体が動いた。
ジェダに背を向けて一目散に広間の入り口へと走り出す。
最初に連れて来られた時は閉まっていた扉も開いている。そこへ向けて、走った。
走る、駆ける、疾る!
(とにかくこの広間から逃げ出してそれから……っ)

目の前に、虚ろな眼球が有った。
「ひあ!?」
尻餅を着いた。
息を呑んだその眼前に鋭いフォークが突きつけられる。それも、無数に。
「……シンニュウシャ」
まるで人の言葉そのものに慣れないような発音が聞こえた。
人間の少女と蜂を掛け合わせたような、ソウルビーがアリサの周囲を取り囲んでいた。
その中の一人、いや一匹が声を発している。Q−Beeだ。
「タベテ、イイ?」
(たべ……?)
アリサの怯えた眼を、Q−Beeの頭部にある奇妙な飾りが覗き込む。
Q−Beeの顔はアリサよりやや下を向いている。その眼には、何も映っていない。
アリサは唐突に閃いた。
(違う、これ飾りじゃない! これってまさか……眼……!?)
Q−Beeの眼は頭の飾りの方であり、顔に付いた眼球こそが飾り、ただの擬態なのだと。

途端に喉から生理的な嫌悪感が込み上げて、アリサは思わず吐きそうになった。
頭部の飾りの方を眼球として認識した途端、ソウルビーはただヒトガタを摸しただけの、
人とは全く違うおぞましい怪物へと姿を変えていた。
美術の授業で見た、見方によって何が描いてあるか変わってしまう絵のようだった。
「……タベテ、イイノネ?」
「ひっ」
怯えの声が漏れ、喉元のフォークを更に強く突きつけられた。
思考は再度恐怖で塗り潰されて、フォークが無くても動けなかったかもしれない。
「いや、食べてはいけない」

皮肉にもそれを遮ったのは最も憎むべき声だった。
「今回は事故のようだからね。無知故の抵抗ではなく、未熟故の失敗にすぎない。
 私は優しくは無いが、その程度は許す程度に寛容なのだよ。彼女は未だ参加者なのだから」
ジェダはそういって楽しげに笑う。
イレギュラーで参加者が主催の目前に現れた事態さえ、彼にとってはその程度なのだろうか。
「そういえば北東の街にご褒美はあげてきたのだったか。あそこは順調かね?」
「アゲテキタ。デモ、マダヨバレルカモシレナイノ」
「ふむ。あの町に居るご褒美の権利者は何人だね?」
「アトフタリ」
ジェダはふむと頷く。
「連続して呼ばれるかもしれないね。
 毎回の報告は省略して構わない、後でこちらから聞きに行くとしよう」
「ワカッタ」
Q−Beeはフォークを引っ込めると、P−Bee達を引き連れて広間の扉から出て行く。
その背中にジェダが声をかけた。
「ああ、そうだ。P−Beeの一人には“物置”から物を取ってきてもらおうか」
「サガシモノ?」
ジェダは頷いて言った。
「私の力で無理矢理やれなくもないだろうが、ここは念を入れて物を使うとしよう。
 この場合なら……未来世界と繋がっている地球に丁度いい物があったな。
 第6番倉庫の23番だ。
 そちらのカレイドステッキは同じ世界の物を使えばやりやすいか。
 第15番倉庫の4番から取ってきたまえ。まだ一本くらいは残っていたはずだ」
P−Beeの一匹はこくりと頷き、Q−Beeとは逆の廊下へと消えて行った。
ソウルビーの群れは去り、再び広間にはジェダとアリサ、カレイドステッキが取り残される。
静かな、そしてどこか生々しい薄闇が広間を覆っている。

290 :Libido of sensitivity reaches paraisso...get it?:2008/07/27(日) 23:29:56 ID:MFvp34ks
「な、なにをする気なのよ?」
不安げなアリサに対し、ジェダは優しく諭すように応えた。
「怖れる事は無い。私はまだ君を殺すつもりはないよ。
 君にはもう一度あの会場に戻って殺し合いを続けてもらわなければならない」
殺し合い。そう、アリサはあの島で殺し合いを迫られていた。
あの島は、仲間や親友と殺しあう事を要求していた。
「……どうしてよ」
ほんとうに、どうして。
「この出会いはヘルメスドライブに生じた破損が偶然にも転移先の制限を外した為に過ぎない。
 形態の固定など色々手を加えたせいか、武装錬金は少々不安定だったようだね。実に失礼した。
 君をあの島に送り返す時はしっかりとロックを掛け直しておく。
 安心して殺し合いに励んでくれたまえ」
「………………」
この救世主を語る悪魔は、どうして。
アリサは恐怖を怒りで塗り潰して、睨みつける。
腹から渾身の絶叫を搾り出した。
「どうしてわたし達が殺しあわなきゃならないのよ!
 一体どうして、なんで、なんの為に! わたし達を殺し合わせてどうするつもりなのよ!!」
『ア、アリサさん、今歯向かったら……!』
カレイドステッキの制止も知ったこっちゃ無いと振り切った。
「答えなさい! 教えなさいよ、ジェダ! 一体、わたし達に何をさせようとしてるの!?」
例え如何なる理由が有ったところで許せるわけがない。
それでも救世主だのなんだのよく判らない説明だけで殺し合いをさせられるのが悔しかった。
何も知らされず、何も教えられずにただ駒として操られる事は悔しくて堪らなかった。
だから心底から激怒を吐き出した。
その怒りの声を受けて、ジェダはふむと鷹揚に頷くと、少し考え込んだ様子を見せた。
それから、応えた。
「良いだろう、教えてあげるとしよう。私の目的は“魂の救済”なのだよ」
……と。

「残念ながら魔界は今、徐々に滅亡へと進んでいる。いや、魔界だけではない。
 どの世界も争いを消し去ることは叶わず、人々は争いいがみ合い、魂は苦しみ続けている。
 全ての生きとし生ける物は緩慢なる滅亡へと進んでいるのだ。
 実に嘆かわしく、悲しい事だよ」
芝居がかった口調でジェダは語る。
だが、その言葉には心底からの憎しみと嘲りが篭められている。
「全ての魂には安息が必要なのだ。
 君たちのような未熟な短命の者が理解するのは難しいかもしれないがね。
 いやなに、これは君だけが悪いわけではないよ。
 永遠を生きるダークストーカー達すら未来の事を放置しているのだからね。
 緩やかな滅亡へと転げ落ちていくというのに、それをただ座して観続けているのだ。
 誰もこの世を救世しようとしないのだ!」
傲慢なる絶望と倦怠を胸に、ジェダは救世を語る。
アリサには例え理解できても認められる筈が無い理由を。
「ふざけないでよ! 殺し合わせてるのはあんたの方じゃない!」
アリサの胸には正当な憤怒がある。
燃え盛る怒りを言葉に替えて、アリサは救世を否定する。
「本当にそう思うかね?」
「え…………?」
ジェダの言葉など何一つ理解できはしない。
「君が出会った者達は本当に、この島以外で出会えば殺し合わず済んだのかね?」
「何よそんなの、当然でしょ!? あんたが殺し合いを強要したんじゃない!」
アリサは迷わずに信じる答えを突き返す。
あんな島に居ても、殺し合いに乗る事は許せない事だと思う。
アリサを襲った奴らの中には問答無用で襲ってきた奴だって居た。
だけどそれも、きっと全部あんな島に居たせいだと信じていた。
(それにこの島に居なければあんな事故だって起こらなかった!)
“親友の高町なのはが同じく親友である八神はやてを焼き殺す”なんて事、
この島でなければ絶対に起こらなかったはずだ。
それは信頼という以前に厳然たる事実なのだから。

291 :Libido of sensitivity reaches paraisso...get it?:2008/07/27(日) 23:32:34 ID:MFvp34ks
「如何にも私が君達を殺し合わせている。だが」
ジェダは嗤う。
「君達を連れてきた世界の多くにも、戦いは存在した」
「こんな酷い殺し合いじゃなかった!」
「小さな被害で収まる幸運もあれば、そうでない不幸も有った」
「幸運なんて言葉で片付けないで。なのは達はすごくがんばって、それで……」
「このバトルロワイアルでは不幸を生んだわけだ」
「っ!」
全ての者を憐れむように、ジェダは圧倒的な上位からアリサを見下ろしている。
「なに、仕方の無い事だとも。君達は全てを見通す瞳も全てを理解する知恵も持たない。
 故に惑い、苦しみ、擦れ違い、傷つけ合い、悶え続ける。
 君達の器は神経電流と脳内麻薬から生まれる稚拙な感情で輝ける魂を振り回す。
 実に哀れな事だ」
傲慢なる憐憫が理解を拒む。
アリサの前には理不尽が立っている。

『それで、具体的にはどうするつもりなんですか?』
「ルビー……?」
魔法の杖がそれに抗した。
『人間が未熟で不完全でうっかりすっとこどっこいなおっちょこちょいだとして』
「ちょ、ちょっとそこまで言われてないでしょルビー!?」
“いつも通りの”ツッコミがカレイドステッキに入る。
ルビーは何処吹く風とそれを流し、ジェダに質問を投げかけた。
『冥王様はどうやってそんな魂を救済するんでしょうねー?』
相手を理解する事は相手に屈さず、場を支配しようとする挑戦に繋がるのだから。
ジェダは嘲うように答えた。
「参加者には伝えたのだがね。
 君達には世界を救うためにお互いに魂の選定、”殺し合い”をしてもらう、と。
 そして選ばれし魂の持ち主、つまり最期まで生き残った一人を救世主として迎えよう」
ジェダはこの広間で最初に告げた言葉を繰り返す。

――その瞬間、一つの閃きと共にアリサの体を強烈な寒気が貫いた。

『答えになってませんよ。殺し合いで生き残ったからってその子に何が出来るんですか?
 仮に一人で他の全てを殺したとしても、数十人殺しただけで第六法に辿り着けるとでも?』
「第六法。ふむ、その杖を持ってきた世界における世界を救う秘法だったかね?
 滅亡という未来に気づき打開を挑む者が出ている事は実に素晴らしい。
 悲しいかな人の身では、人を捨てても第六法に辿り着ける気配は無いようだがね」

『……その第六法に、たかだか八十余命で挑むつもりですか?』
「勿論だとも。残念だが、たかが杖に理解できると思うほど私は楽天的ではないよ」

(まさ……か……?)
最期まで生き残った一人が救世主。
その言葉の意味がアリサに重くのしかかる。
アリサにはジェダの力がどういうものかなど判らない。
血液による不気味な格闘術や、この殺し合いを運営する絶大な力がある事しか知らない。
魔術や魔法に関する知識だって、どんな事が出来てどんな事が出来ないのか知らない事だらけだ。
だけど、それでもある事に気づいた。
魔界の救世主、ジェダ。……それは、どうして?
「最期に残った一人が救世主だっていうなら……なんであんたは、魔界の救世主なんて名乗ってんのよ?
 まるで優勝者と自分を同一視しているみたいじゃない!」
思い出す。ジェダの目的は救済だと謳った。
『私以外の者達は愚かだから互いに争ってしまう』のだと。
それは単純な直結だ。だがもしかしたらその解決方法は。
その示す答えは。
この殺し合いの中で何を選び最期に生き残ったとしても。
その先には一切の救いが用意されていない。
そんな未来にしか思えない。
「まるで……世界にはあんた以外に誰も要らないみたいじゃない!?」

292 :Libido of sensitivity reaches paraisso...get it?:2008/07/27(日) 23:34:03 ID:MFvp34ks

アリサの推測にルビーも動揺しながら、思い当たった。
『まさか……糧とするつもりですか? 生き残った子供に何かをさせるのではなく、
 その子供と死んでいった子供達を糧にして、あなたの目的を成就すると……!?』
この島にかき集められた強大な力を持った数多くの子供達。
とはいえ幾ら優勝者としてどれほど優れた子供が残ろうと、その一人に何かをさせるのは難しいだろう。
その一人だけでは。
だが殺し合いの中で高まった魂を全て解かして回収すれば、そのエネルギーは絶大だ。
更に、それをジェダが使えば?
ルビーの魔術知識に分類するならば平行世界管理といった魔法にさえ達している、
強大な、且つルビーの魔術知識に無いものまで含まれうる力を持ったジェダが使いこなせば?
(有り得る。ジェダが何をするつもりなのかは判りませんけど……何が出来ても可笑しくは無い!)
アリサの恐怖とルビーの懸念が、ジェダの傲慢を見つめている。
ジェダはうっすらと唇の端をゆがめて。
「ククク……クハ、ハハハ、ヒャハハハハハハハハハッ!!」
甲高い哄笑を上げた。

「実に興味深い。君達の知恵と勇気は私にとって実に好ましいものだよ。
 君達の問いに答え、もう少し話してやるのも面白いだろう。だが」
ジェダは話を打ち切り、アリサの背後を見た。
「どうやらP−Beeは捜し物を終えたらしい。余興はここまでにしよう」
「――っ!?」

いつの間にか、背後にはあの少女を模した蜂の怪物が浮かんでいた。
その右手には奇妙な棒。
その左手には、一見して何も持っていないように見えるほど細い、一本の糸を持っていた。
「ワスレンボー……エーテライト……モッテキタ……」
アリサの横をすり抜け、P−Beeはその二つをジェダに手渡した。
「な、なにをするつもりなの!?」
警戒するアリサ。ジェダは答える。
「なに、先ほど言った通り君は事故で来たにすぎない。
 それにその知性、魂の輝き、何れも素晴らしいものだ。
 もしかしたらもう少し精錬される可能性を思うと、ここで殺すのは愚かしいだろう?」
ジェダは棒を手に取り、操作部分を何か弄っていた。
「ふむ、時間設定はこんなところか。正確に消せるよう、注意しなければいけないね」
「だから何の話を……」
ジェダは応えた。
「このワスレンボーで、君がこの場所において見聞きした事を全て忘れてもらった上で送り返すとしよう。
 君のヘルメスドライブの機能から考えて、高町なのはの居る工場に送るのがいいか。
 それからこっちのエーテライトはそのカレイドステッキ用だ。
 霊子をハッキングして君の記録を消すとしよう。私なら十分にできる。
 そういうわけだ、暫し眠りたまえ。目覚めれば君達はまた、あの島に居る」
「この、そう簡単に……!?」
思う通りになってたまるものかと武器を構えようとした瞬間。
いつの間にか足元に広がっていた血溜まりから伸びる巨大な腕が、アリサの自由を奪っていた。
「しまった……!?」
『この状況を打破できる衣装は……ダメ、手が無い……!!』
動きを封じられたアリサとルビーの元に、ゆっくりと歩み寄っていくジェダ。

そして…………。

     * * *


293 :代理:2008/07/27(日) 23:54:54 ID:l/DfJNT6
「……痛っ」
何か、金属が降ってきた。頭にこつりと当たり痛みを伝えてくる。
『大丈夫ですよ、アリサさん。転移成功です!』
「……ここは」
目を開ける。降ってきたのはただのガラクタらしい。
場所は……どこかの施設の中だと言う事しか、分からない。

「……どこ?」
『アリサさんは誰をイメージしましたか?』
アリサは少し考えた末に、応えた。
「なのはだと思う、けど……」
アリサは自信なさげに応えた。
『多分、ヘルメスドライブに傷が付いていたからですね。
 それで空間転移にズレが生じるようになったんでしょう。
 いしのなかにいる、なんてことにならなくてよかったですね〜』

アリサの記憶にも、ルビーの記録にも、ジェダと遭遇した事柄は何一つ残されていなかった。



【A−3/工場/1日目/真夜中】
【アリサ・バニングス@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:全身に軽い火傷(右腕・顔は無事)、左腕から出血(打撲、軽度)、背中から出血(切り傷、深い)
    上記の怪我は全て応急処置済み。
    精一杯の強がりと確固たる意志。
[装備]:贄殿遮那@灼眼のシャナ、カレイドステッキ@Fate/stay night
[道具]:ヘルメスドライブ@武装錬金(破損中、使用者登録なし、再使用可能時間不明)、はやての左腕
[服装]:割烹着
[思考]:ここになのはが居るの……?
第一行動方針:なのはを見つけ出し、はやての腕に謝らせ、その暴走を止める。
第二行動方針:トマの仲間達とも合流したい。
基本行動方針:ゲームからの脱出。
[備考]:マジカルルビーは、金髪の少女(イヴ)について以下のように認識しました。
  ・少なくとも、殺人を躊躇する参加者ではない。
  ・はやてにより、リリカルなのはの世界観と参加者の情報を得ています。
※:ヘルメスドライブにより冥王城へと転移し、ジェダと遭遇しましたが、
  アリサもカレイドステッキもその内容を覚えていません。
※:この後、『星は届かぬ空から堕ちる -Artificial magician-』の描写へと続きます。


【ワスレンボー@ドラえもん】
頭を突くと記憶を消せる棒。時間指定する事ができる。



294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/28(月) 00:01:09 ID:WRaqZxeB
と、代理投下終了

295 : ◆CFbj666Xrw :2008/07/28(月) 00:02:28 ID:f6eNuV8p
日が変わってさるさんが解除されました。
代理投下ありがとうございます。

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/28(月) 22:40:24 ID:6cNWf5tq
投下乙
カリスマあふれるジェダ様がふつくしい!ロリコンなんて言ってごめんなさい!
そして動いたリリカルなのは勢、今後どうなるか超期待

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/29(火) 18:47:49 ID:3d0NT+Cr
投下乙!
さて、こっからどうなるかだな……。
フラグらしいフラグも出てきてまさしくターニングポイント真っ盛り。
派手に、かつ確実に話を進めていく手腕は凄い!GJ!


話は変わるが、ここで住民の皆に提案がある。
したらばで流れが停止してる「前のSSに感想を〜」スレを再利用して
何か投票形式のランキングとかをやってみたいと思ったのだがどうだろうか?
丁度停止する前にもそれらしい事はしてるし、成功すれば楽しい事になりそうな気がするんだ。

どうだろうか?

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/29(火) 19:00:58 ID:jDaQye64
投下乙。ジェダ様がどうとか先の話がどうとかより
短いながらも紫穂の愉しげな思考がつぼだったw

>>297
作中時間の0時回ったら第一放送後からのお気に入りSSの投票話でも振ろうかと思ってた。
テーマそれでもそれ以外でも何かイベントするなら付き合うし手伝うよー。

299 : ◆7KR.e180t. :2008/07/29(火) 22:39:47 ID:NU92Mz7C
急がしくて顔出せませんでしたが代理投下ありがとうです。
規制……されないよね?

300 : ◆sUD0pkyYlo :2008/07/29(火) 23:50:27 ID:IKASq8xk

リリス、ニア 以上2名予約します。


301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/30(水) 11:23:46 ID:hB+20lsg
きたー期待

302 : ◆7KR.e180t. :2008/07/30(水) 12:00:56 ID:d+csdyCU
短いですが孤立されないうちに動かそうと思い、仮投下しました。
これでいいようなら若干加筆した後に投下したいと思います。

同時にキルア、シャナ、弥彦を予約します。

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/30(水) 13:57:01 ID:/pW346Sv
>>300
期待。

>>302
特に問題は見当たらなかった。そのまま投下でいいと思う。

304 : ◆7KR.e180t. :2008/07/30(水) 17:25:59 ID:d+csdyCU
この話は破棄します。
予約も取り消します。すみませんでした

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/30(水) 20:30:37 ID:erN9ISrf
>>295
投下乙
蟲毒と同じ原理で魂を昇華させるという試みは結構成功してる気がするな
ロワ内で成長したロリショタの多いこと多いこと(そりゃもう色々な方向に)

>>300も期待

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 15:24:42 ID:qGFd4eI1
>>300
期待

>>304
破棄乙。
つまらない話を連発されるよりよっぽどまし。

307 : ◆sUD0pkyYlo :2008/07/31(木) 22:13:02 ID:+jskVHoU
予約分、投下します。

308 :好き好き大好き愛してる。 ◆sUD0pkyYlo :2008/07/31(木) 22:14:59 ID:+jskVHoU

  ◇   ◇   ◇


好き好き大好き。愛してる。

だから。

来て見て触って、キスして抱いて。

貴方の息遣いを、貴方の体温を。貴方の命を、感じさせて。

おねがい。

あたしを、見て。あたしを、求めて――!


  ◆   ◆   ◆


満身創痍のリリスが「グリーンだったモノ」を抱えB.A.B.E.L.本部に戻ってきた後、無駄としか言いようのない十数分もの時間を浪費しつつもすっかり事の顛末を聞きだした私は、答えました。

「事情は分かりました。
 いろいろ言いたいことはありますが、グリーンの遺体を持ってきたのは正解です」

話を聞く限りでは、グリーンの指示にリリスが素直に従っていれば回避できた可能性のあるトラブルでした。あるいは、リリスがもう少し強ければ相手を圧倒してもう少しマシな結果になっていたはずでした。
まさにこのような時のために2人を組ませたのですが……本当に、使えない。
リリスもかなりの負傷をしているようですし、その戦闘力すら想定よりも下だった、ということでしょうか。だとすれば由々しきことです。

しかしグリーンが殺されリリスが帰ってくるような展開自体は、十分に想定の範囲内。
こうなるかもしれないことも覚悟の上で、彼らを送り出したのです。
決して良い結果とも望ましい結果とも言えないが、しかし絶望するような状況でもない。それが私の判断でした。

混乱し要領を得ない様子のリリスから、それでも必要なことを聞き出した私は改めてグリーンを観察します。
既に死んだグリーン。胸に大穴を開け大動脈から心臓から肺から取り返しのつかない傷を負った遺体。
逆に言えば、それ以外はほとんど無傷なままの遺体。
もはや手当ても間に合わぬ姿です。いまさら彼の遺体に向けて恨み言を言ったところで、何の益にもなりません。また、そんな無駄なことに時間を費やすつもりもありません。

ともあれ、こうして「帰ってきてくれた」以上、やるべきことはもう1つしかないでしょう。
私はこれ以上時間を無駄にすることなく、命じました。

「リリス。グリーンの遺体から、首輪を取って下さい。
 彼の首を斬っても捻じ切っても構いません。ですが、首輪そのものには傷をつけないように」

そう。初期の想定以上に無能ではありましたが、グリーンは最後の最後に、私の期待した「最低限の仕事」は果たしてくれたのです。
つまり――実物の「首輪」の確保。「首輪」がついた死体の確保。
既にグリーンの持っていたハリボテの首輪を調べ解体しある程度の情報は確保していましたが、それでも実物が有ると無いとでは大違い。
リリスがこうしてグリーンの遺体を持ち帰ってくれたのは、本当に僥倖でした。おそらくそこまでの理解あっての行動ではなかったでしょうから。
あとは首を斬り落とすだけ……ま、この手の「力仕事」は、リリスの仕事でしょう。せめてこの程度のことには役立って貰わなくては。


309 :好き好き大好き愛してる。 ◆sUD0pkyYlo :2008/07/31(木) 22:16:05 ID:+jskVHoU

  ◇   ◇   ◇


好き好き大好き。愛してた。

だから。

来て見て触って、キスして抱いた。

貴方の息遣いを、貴方の体温を。貴方の命を、身体全体で感じ取った。

今思い返せば、あの頃は……幸せ、だったのかな。

でも。

もう。

恋の魔法は既に解け。

貴方の命は既にない。

貴方はもう、ただの生首。

あたしが斬り落とした、物言わぬ生首。

そっと抱き上げてみたけれど、もう感じることができなくて。

貴方の息遣いが、貴方の体温が。貴方の命が、感じられない。

おねがい。

もう一度、あたしを見て。

もう一度、貴方の声を聞かせて。

もう好きでもないし、もう愛してもいないと思っていたけれど。

もう好かれてないし、もう愛されてもいないと思っていたけれど。

それでも。

それでも、もう一度だけ、貴方と触れ合いたい――!


  ◆   ◆   ◆


310 :好き好き大好き愛してる。 ◆sUD0pkyYlo :2008/07/31(木) 22:17:54 ID:+jskVHoU

建物を探索し施設内のコンピューターを掌握し、私が理解した限りでは、このB.A.B.E.L.というのは超能力を研究する日本で最大最高の公的組織、ということでした。
超能力。普段であれば一笑に付すような冗談でしかない単語です。
ですが私は既に「普段の常識」を捨ててこの場に臨んでいます。メタちゃんのような非・常識的存在や、リリスのような異能の持ち主と遭遇しています。だから、超能力の存在も頭から否定するようなものではありませんでした。
むしろ、この建物の研究設備、そしてそこに残されていた研究資料は、私のような者には理解しやすい性質のもの。現代科学の「さらに先」。冗談のような超心理学――。
それでも、科学は科学。医学・心理学・物理学・生化学など、私の知る現代科学の延長線上に存在する、理詰めで分析可能なモノでした。
もちろんいかに私といえども、この短時間でその原理をきっちり押さえて把握して、超能力の全貌を理解することは不可能です。
資料の量は膨大で、その主要な部分に目を通すだけでも相当な手間でしょう。十分な時間さえあれば、きっと何の問題もなく私の手中に納まっていたのでしょうけれども。
ただそれでも、表層をなぞるだけなら。
現代科学の延長にある、各種の解析機器を理解し、動かすだけなら。
私にとってはさほどの時間も要しない、実に簡単なことでした。
陣取っていたモニターの部屋を出て、予め目星をつけておいたいくつかの部屋を回り、検査用の機器を動かし。万事順調、何事も問題なしです。
ついでに医療関係の設備の近くにいることも利用して、リリスの傷にも簡単な応急手当を。
最初は彼女に命じて勝手に手当てをしておくように、と言ったのですが、結局私も手伝わざるを得ませんでした。全く手間のかかることです。

「……ねえ、ニア」
「何ですかリリス」

そうして未知の機材を前に解析作業を進める私に、リリスが唐突に声をかけてきました。
2人には、誰かと遭遇した際のトラブル回避のため、迂闊に私の名前は口にしないよう命じておいたのですが……まあ今更それはいいでしょう。
この大事なときに声をかけるのです、無意味な話ではないはずです。例えばそう、先の報告で何か言い忘れたことがあったのなら、早めに言っておいて欲しい。
そう思い振り返りもせず作業の手も止めずに彼女の言葉を待ったのですが。

「お願いが、あるの……。私のこと……抱いて、くれる?」
「嫌です」

即答。
全く何を考えているのでしょう。
グリーンを失いつまり判断力持つ別働隊指揮官を失い、今手元にいるのはリリスだけ。戦闘力だけはあるものの、独自の任務を与えるには不安過ぎる彼女だけ。
この状況下では、リリスに出来ることは大してありません……そう、有事に備えての私の護衛。及び、いざ私自身が移動する必要が出来た時の、足代わり。
言ってみれば、ちょっとした武装ヘリコプターのような存在ですね。今の彼女に期待できるのは、せいぜいがその程度。
ですから、今は私の邪魔をしないよう、そして勝手に歩き回らないよう命じて、放っておいたのですが……。
グリーンからの首輪確保の後、素直に静かにしてるかと思ったら、コレですか。全く本当に、使えない。

311 :好き好き大好き愛してる。 ◆sUD0pkyYlo :2008/07/31(木) 22:19:56 ID:+jskVHoU

「じゃあ……キスだけでもいいから」
「嫌です」
「……なんで? グリーンは、してくれたよ?」
「私はグリーンではありませんから」

なるほど2人はそこまで深い関係を持っていたわけですか。しかし今となってはどうでもいいことです。
リリスに端的な答えを返しながらも、私の解析作業は止まりません。この程度の並行作業は私にとっては何の造作もないことです……が、鬱陶しいことには変わりない。

「じゃあ……何かニアの役に立てたら、ご褒美にキスしてくれる?」
「嫌です。大体、今は貴方に何か仕事をして欲しいとは思っていません。むしろ下手に動かれると迷惑です。
 私の役に立ちたいというのなら、黙ってそこで待機していて下さい」
「……何で? 何でそんなにイヤなの? 男の子って、『そういうの』好きなんじゃないの?
 ひょっとしてニアは、おっぱい大きくないとダメ? だったら私、大きくするよ?
 どうせこの身体、ホンモノじゃないもの。きっと頑張れば、色々変えられると思う。
 それとももしかして、男のひとしかダメなヒト? だったら私も、頑張って男の子に……」
「そういう意味じゃありません」

せっかく首輪から精神感応の反応がキャッチできて面白いことになってきてるのに、勝手に巨乳マニアやホモセクシャルにされてはかないません。この調子では、散々変態の疑いをかけられた上に、最後には性的不能者扱いされかねない。
ここははっきり言い切っておかないといけませんかね。
全く、小人と女子供は御しがたいものです。

「はっきり言いましょう。私は、あなたが嫌いです。少なくとも、好きにはなれません」
「…………」
「それでも『貴方が私のことを好きだと言うから』近くにいることを許しているのです。
 私のために働くことを、許しているのです。
 あまり調子に乗らないで下さい。
 それとも……私の嫌がることを、無理やりに実行してしまいますか? それが貴方の望みですか?」
「…………」

私の問い掛けに、リリスは沈黙します。それはそうでしょう。
今の彼女は『魔女の媚薬』によって私に惚れている状態です。そして普通の恋愛と違い、6時間経過するまではその偽りの恋が醒めることはないという。この状況を、徹底利用しない手はありません。
彼女は決して、私を裏切ることはない。
彼女は決して、私から逃れることはできない。
強いて言えばさっきのような世迷い事を言い出すのが難点なのでしょうが、まあ、逆に言えば彼女が私にかける迷惑は精々がこの程度。仕方のないコストとして受け入れるしかないのかもしれませんね。

ああ、それよりも今は解析です。
首輪の中からの精神感応……これはつまり首輪の中の空洞に超能力を使用できる「生き物」がいると推測され……非常識極まりないですが何らかの超能力なり超技術なりを使えばおそらくは……
とりあえずは超能力者の身体検査に使われていたらしい近未来的な医療機器を応用して解析を……。


312 :好き好き大好き愛してる。 ◆sUD0pkyYlo :2008/07/31(木) 22:21:14 ID:+jskVHoU

  ◇   ◇   ◇


好きなヒトなんていなかった。愛するヒトなんていなかった。

あたしが知っていたのは、無限にも等しい空虚な時間。

「自分自身」からも切り離された絶望、指輪の中に封じられた孤独。

ジェダ様にかりそめの身体を貰っても、真の肉体を持たぬ欠落は埋め切れなくて。

その空虚を埋めたくて、じっとしていられなくて、サキュバスの本能に任せて好きに動きまわった。

欲望のままに、「遊び」を求めたの。

遊んでる時だけは――笑っている間だけは、少しだけ欠落と空虚と虚無を忘れることが出来たから。


好き好き大好き。愛してる。……今思えば、きっとそう誰かに囁きたくて。

でも、その「誰か」が、どうしても見つからなくて。


ネギ君は、情熱的なキスを返してくれた。でも、約束を守らず、勝手にどこかで死んじゃった。

コナン君は、楽しい遊びを提案してくれた。でもやっぱり約束を守らず、勝手にどこかで死んじゃった。

ニケは、楽しく遊びに付き合ってくれた。でも、最後は結局「どっかいけ!」と私を追い払った。

エヴァは、つまらなかった。散々遊びを嫌がって邪魔して、おまけに呼んでもないのにまた邪魔しに来た。

ディなんとか……って子は、やっぱりつまらなかった。ニケと一緒に、邪魔するだけだった。

グリーンと一緒にいた子は、これもつまらなかった。鬼ごっこでも、ちょっと遠くに逃げすぎ。

そして、グリーンは……。


グリーンだけが、応えてくれた。リリスを見てくれた。

来て見て触って、抱いてキスしてくれた。

グリーンの息遣いを、グリーンの体温を。グリーンの命を、感じることができた。

たとえ最初は裏があっても、グリーンは、グリーンだけは、応えてくれた。

だから、言ったの。

抱き合いながら心から素直に、あたしは言ったの。

好き好き大好き、愛してる、って――。


313 :好き好き大好き愛してる。 ◆sUD0pkyYlo :2008/07/31(木) 22:25:58 ID:+jskVHoU

  ◆   ◆   ◆


首輪の大体の構造はB.A.B.E.L.本部の医療機器を用いてすぐに判明しました。
解析作業を進めながら、ジェダたちの内情やQ−Beeと呼ばれていた少女について、背後に控えるリリスへ2、3の質問。十分な回答ではなかったものの推理を裏付けるには役立つ情報を獲得。そこからさらに踏み込んだ考察。可能性を絞り込み、さらに解析。
必要なだけのデータを収集し終え、私はリリスを従え元のモニターの部屋に戻ります。
建物のどこに移動しても最低限の周辺監視は可能なようにしていましたが、やはり、腰を据えて考えるのならばあの場が最適。生データの収集さえ終えてしまえば、コンピューター上の画像処理などはどこででも出来ます。
ならばこの「城」の中核、最も守りと監視が鋭い部屋が最適。そう考えての帰還です。
戸が開くと鼻を突くのは濃密な血の臭い。放置されたままだった首のないグリーンの遺体――そういえばこの遺体もちゃんと「処分」して掃除せねばなりませんね、後でリリスに命じておきましょう――をまたいで部屋の中央、私の定位置と定めた椅子の上へ。
既に転送しておいたデータをさっそく表示、分析を始めます。

「ねえ……」
「…………」

必要なだけの情報を獲得し、必要なだけの材料が手元に揃い、一気に思考が疾走します。
医療機器でデータを取りコンピューター上で3D画像化した透視像を元に構造を把握。容易にその機能が把握できるいくつかのシステムと、全く機能の把握できないブラックボックス――正確には、ブラックボックスの中央に陣取る小さな人影。
他の部分の機能……正確に言えば、他の部分に備えられた機能の「欠如」からその人影の担当する仕事を推測。つまりCPU兼盗聴器兼監視カメラ兼GPS兼通信機兼自爆装置……
まあ、こういう書き方をするよりももっとシンプルに「見張り番が1人1人の首輪に入っている」と言った方がいいでしょうか。それが首輪の機能のほとんどを支配している……。
リリスからの情報から合わせて考えるに、中に入っているのはQ−Beeの部下であり眷属であるP−Bee。その身体を小さくする技術(?)は理解すら出来ない恐るべきものですが、しかしどうやらそれも「借り物」の技術だと見ました。
首輪自体に使われているモノから推察するに、ジェダ自身の持つ技術力・ジェダが自在に使いこなせる技術はそう大したことはないでしょう。
魔法なりなんなりには注意が必要ですが、十分に、つけいる隙はある。

「ちょっと、ニア……」
「…………」

私は分析と考察を進めながら、同時にコンピューター内の文書作成ソフトを起動させ、これまでの考察を簡潔にメモしていきました。
首輪の構造、特にP−Beeが担っている仕事の内容を推察するに、現時点ではこの首輪を外すにはいくつか要素が足りない。それこそ魔法使いなり超能力者なりの協力が必要不可欠。
とことん使えないリリスにはどうやらその手の器用な真似は出来ないようですし、ならばいずれ新たな部下を得た時のために、今のうちに説明のための準備――簡潔にして要点を押さえた考察メモを作っておくことには意味があるでしょう。
盗聴を考慮すれば口頭で説明するわけにはいかず、その場の筆談で書き上げるにも時間がかかる。ゆえに時間的余裕のある今のうちに、メモという形で予め要点を押さえたものを作っておくのです。これさえ見せれば全ての条件がクリアされるように。
ああもちろん、首輪に開いた監視窓からの覗き見を防ぐために、既に私やリリスの首輪は簡単に上から覆って中から見えないようにしています。リリスから聞いたP−Beeの知性レベルではあまり複雑なことは分からないと思われますが、ま、念のための用心として。


314 :好き好き大好き愛してる。 ◆sUD0pkyYlo :2008/07/31(木) 22:27:24 ID:+jskVHoU

「ねえ、ニアってば」
「…………」

メモを書き進めます。書きながら並行して頭脳はフル回転を続けます。
首輪の構造。その機能。P−Beeというパーツの存在。必要となってくる人材。リリスから聞き出したジェダの部下の規模(というより、部下の欠落)。そこから導き出されるジェダ攻略の道筋。考えられるアプローチ。まだ未解決の問題の数々。
例えばグリーン程度の頭の持ち主であればすぐにこれまでの私の考察と手持ち情報が理解できるような、そんなレベルのメモです。相手にメロほどの、あるいは夜神月ほどの頭があればもっと省略しもっと簡潔に出来るのですが、そこは仕方がない。
私が今欲っしているのは智者ではなく超能力などの異能の持ち主。しかし特殊技能の持ち主である彼らに飛びぬけた知性が要求できない以上、こちらが彼らに合わせるしかない。

「……ニア!」
「……五月蝿いですよリリス。邪魔しないようにと言ったはずですが。
 ああそうです、ヒマを持て余しているのなら、そこのグリーンの死体の片付けと血の海の掃除を」

静かにしていろ、と言ったはずなのですけどね。まあ彼女の貧弱な自制心ではこの辺が限界ですか。
メモの作成が一段落したところで私は当面の作業を打ち切り、いい加減リリスにも何か仕事を与えてやろうかと思いつつ振り返って――

どすっ。

「かっ……はっ……?」
「リリスはね……ニアのことが好きなの。
 好きで好きで大好きで、本当に、愛してたんだよ?」

そこにあったのは、何故か過去形で愛を語るリリスの姿。
情欲と哀しみを湛えた瞳で、泣き笑いのような儚い表情を浮かべた、リリスの姿。
場違いにも私らしくもなく、美しいと思ってしまった、そんな彼女の身体から伸びた翼は――
いつの間にか鋭い刃と化して、私の腹部を貫いていました。
……え? 何故、です……?


315 :好き好き大好き愛してる。 ◆sUD0pkyYlo :2008/07/31(木) 22:28:33 ID:+jskVHoU

  ◇   ◇   ◇


好き好き大好き。愛してる。

だから。

来て見て触って、キスして抱いて、欲しかった。

貴方の息遣いを、貴方の体温を。貴方の命を、感じたかった。

でも。

お願いしても、届かない。

貴方はあたしを、振り向かない。

どうしても欲しくて、どうしても手に入れたくて、でも永遠に手に入らないと分かってしまって――

あたしは、我慢、できなくなってしまった。

触れて貰えないから、私から手を伸ばした。

貫いて貰えないから、私が貫いた。

感じるよ。

貴方の息遣いを、貴方の体温を。貴方の命を、感じるよ。

貴方を刺した翼の先から、しっかりと、感じるよ。

あたしが刺した側なのに、胸が張り裂けそうに痛い。呼吸が、苦しい。

本当に、取り返しのつかないことをしてしまった。あまりに甘美な絶望に、頭が痺れる。

ああでも、溢れて零れる、貴方の血、貴方の命。

キラキラ光って、とっても綺麗で――


――ようやく、あなたを感じることができた。



316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 22:29:56 ID:G2Sf2ZbW
 

317 :好き好き大好き愛してる。 ◆sUD0pkyYlo :2008/07/31(木) 22:30:11 ID:+jskVHoU

  ◆   ◆   ◆


リリスが私に牙を剥く――その最悪の事態を全く想定していなかったわけではありませんでした。
明らかに普通の人間とは異なる身体を持つリリス。『魔女の媚薬』が本来の規定通りの効力を発揮せず、予定よりも早い時間で効果が解けてしまう可能性も、頭の片隅にはありました。
その時のためにいつでも『眠り火』を取り出せるようにしておき、また『眠り火』が使えずともスプリンクラー等の設備を利用した撹乱の準備も行い、万が一の時の逃走ルートや隔壁閉鎖のチェックも万全だったはずでした。
ただ、私の計算違いは……『魔女の媚薬』の効果が切れてもいないのに、リリスが私を攻撃したこと。
考察に夢中になっていたのは確かですが、視界の片隅でリリスの様子は観察しその変化に注意はしていたのです。だから断言できる。まだ『魔女の媚薬』は、効いている。
醒めることなき偽りの恋に支配されているというのに――彼女は、私を、刺した――何故?!
血を吐き、床に崩れ落ちながら、私はリリスを見上げます。
まだ、ここで意識を手放すわけにはいきません。
私にはまだ成すべきことが残っているのですから。

「来て、見て、触って……キスして、抱いて欲しかった。
 ニアの息遣いを、ニアの体温を。ニアの命を、感じたかった」
「ぐっ……うっ……。り……リリス……。
 ま、まだ遅くはありません。私を、医務室に……早く……」
「でもね」

傷は決して浅くはありませんが、まだこのB.A.B.E.L.の技術力をもって治療すれば助かる可能性はある。
そう訴える私に、それでもリリスは聞く耳を持ちませんでした。
思わず見蕩れてしまうような哀しい笑顔のまま、彼女は小さく呟きます。

「ニアは、どうやってもあたしを振り向いてくれないから。
 だったら、永遠に、あたしのものにするの。
 この、『作られた気持ち』が醒めちゃう前に」
「!!」
「よく覚えてないけど……
 『ニアが好き』っていうリリスのこの『気持ち』、グリーンが使ったのと同じ、あの『お薬』のせいなんだよね?
 ぜんぶ、一緒だもの。胸のドキドキも、頭がクラクラするのも、欲しくて欲しくて堪らなくなる気分も」

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 22:30:15 ID:aCg32XSW



319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 22:33:11 ID:aCg32XSW



320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 22:34:19 ID:aCg32XSW



321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 22:35:46 ID:aCg32XSW



322 :好き好き大好き愛してる。(続き) ◇sUD0pkyYlo(代行):2008/07/31(木) 22:45:26 ID:2oogYdKK

……!
リリスに、『魔女の媚薬』を使われていた、という自覚が、あった?!
以前にグリーンが使ったらしいことは分かっていましたが、『その時と同じ』というだけで……!?
失策です。『魔女の媚薬』を飲ませる瞬間のことこそ、『眠り火』の暗示で『忘れろ』と命じはしましたが……こんな形でその存在に気付いてしまうとは。
考えてみればリリスは自らの『種族』について『サキュバス』と名乗っていました。
その時には適当に聞き流してしまいましたが、仮にそれが伝承通りの存在であるのならばそれこそ魅了と誘惑のエキスパートのはず。どうやら彼女は経験こそ浅いようですが……魅了・誘惑という一点においては、その種族的本能を発揮し真相を看破してもおかしくはない!
……しかし、それでも解せません。
その恋が偽りだと知ったなら、普通は感情を否定する形に向かうはず。それが自然な心理なのに……!

「でもね、ニセモノでも良かったの。
 リリスがこんな気持ちになったのは、初めてだったから。
 とっても、嬉しかったから」
「…………!?」
「この気持ち、教えてくれたのはグリーンだった。グリーンは、自分からキスをしてくれたんだ。
 そのことは、グリーンへの『気持ち』が……『お薬』が切れちゃっても、忘れない。
 だけど、ニアは……ニアは、キスもしてくれなかったから」

全く理屈の通ってないリリスの妄言。筋道も時系列もムチャクチャです。
けれども……私は、理解しました。いいえ、「理解できない」ということを理解してしまいました。

私には、彼女の『気持ち』とやらが、全く理解できません。

きっと、どれだけの言葉を重ねて愛を語られようと、私には納得できない種類のモノなのでしょう。
彼女が普通の人間心理から掛け離れた存在なのか、私が鈍感に過ぎるのか。あるいはその双方なのか。
口の中に血の味が広がります。きっともう私は助からない。
キラやジェダとの知恵比べに破れて命を落とすならともかく、こんなところで、こんなことでつまづくとは……無念でなりません。

「痛い思いさせてごめんね。すぐに、ラクにしてあげる。
 ニアのこと、大好きだから。リリスだけのものに、したいから」

一方的に勝手なことを言い放つと、リリスは刃と化したままの翼を振り上げ、動けぬ私を見下ろして。
私の首を、すっぱりと斬り落としました。
不思議と痛みは感じませんでした。
かつてギロチンで首を落とされそれでも意識が数秒続くことの証明のためにまばたきを続けた男がいたと聞きますが、しかしそれを思い出すのが精一杯で転がる私の頭は急速にその意識を闇に絡め取られ闇の奥底へと引きずりこまれ??

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 22:46:25 ID:aCg32XSW



324 :好き好き大好き愛してる。(続き) ◇sUD0pkyYlo(代行):2008/07/31(木) 22:47:15 ID:2oogYdKK

  ◇   ◇   ◇


好き好き大好き。愛してた。

胸に抱いた生首に そっと囁きかけてみても、そこにはもう感じられない。

貴方の息遣いも、貴方の体温も。貴方の命も、感じられない。

グリーンも。ニアも。

2人とも、本当に好きだった。

グリーンは、あたしに応えてくれた。ニアは、あたしに応えてくれなかった。

きっと、ただそれだけの違い。

それだけの違いで、あとはあたしが心のままに振舞って??こんなことに、なっちゃった。

哀しくて、苦しくて、胸が張り裂けそうで……でも、他にどうしたらいいか分からなくて。

でもね。好きだったヒトの首を斬りおとす。好きなヒトの首を斬りおとす……。

「そんなやり方」を教えてくれたのは、ニア、貴方なんだよ?

首を傾げて問うてみたけど、もちろん答えは返ってこない。

あたしは、あたしが愛した2人の死体を前に、呆然と、これからのことを考える。



ニアは、あたしのことが嫌いだ、って言っていた。

じゃあ??グリーンは、「素のグリーン」は、どうだったんだろう。

きっとグリーンは、あたしの……サキュバスの体液で、普通じゃなくなってたんだと思う。

その影響が消えるのとほぼ同時に、今度はニアが使ったあの『お薬』。きっとグリーンも使われてた。

だからあたしは、「ほんとうのグリーン」をほとんど知らない。

「ほんとうのグリーン」だったのは、最初のちょっとだけ。

ちょっと遊び半分に戦っただけ。ちょっと適当にからかってみただけ。

それも、あの時はグリーンは他の人たちを守ろうと動いていた。あたしだけを見ていたわけじゃなかった。

だから……分からない。

こんなあたしに、「ほんとうのグリーン」がどう声をかけてくれるのか、見当もつかない。



325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 22:47:44 ID:aCg32XSW



326 :好き好き大好き愛してる。(続き) ◇sUD0pkyYlo(代行):2008/07/31(木) 22:48:11 ID:2oogYdKK

声が聞きたい。そう思った。

もう一度だけ、グリーンの声が聞きたい。

たとえそれで、「嫌い」ってはっきり言われても構わない。

むしろそう言って貰えたら、やっとスッキリできる。

むしろそう言って貰えたら、きっとあたしは、ようやくにしてあの「失恋」を受け止められる。

ともかく、もう一度。今度は、サキュバスの体液や媚薬や惚れ薬で「酔っ払って」いないグリーンと。

会って、話がしたい。そう思った。



そのためには??あたしはゆっくりと立ち上がる。

グリーンの魂は、ジェダ様が用意した「神体」の中だ。ジェダ様がその気にならないと、そこから解放されない。

逆に言えば。

ジェダ様がその気になれば、いつでも話くらいなら出来るってことでもある。

ジェダ様さえその気にすれば、簡単にあたしの望みが、叶う。そのためにも。


「……優勝、かな……」


あのままジェダ様の下で働いてれば、仕事のお駄賃代わりにお願いできたのかもしれないけれど……。

今のあたしは、他の参加者のみんなと一緒。

ジェダ様にお願いするには、もう、優勝してそのご褒美を頼みにするしかない。



ここから先は??「遊び」は抜き。しばらくは、我慢しなきゃ。

エヴァにメチャクチャにやられちゃったように、あたしは決して、強くない。

だから、真面目に、真剣に、必死に、頑張ろう。

もしもグリーンだったらどういう指示を出すか、私なりに考えて、私が自分で動いて戦うんだ。

身体で覚えた新しいコンボ、敵に使われた戦術、不意打ちに騙し討ち、必要ならば撤退も。

あたしにはもう、「遊んで」いる余裕は、ない。

だから、必要だったら、ぜんぶやる。



327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 22:48:24 ID:+jskVHoU
  

328 :好き好き大好き愛してる。(続き) ◇sUD0pkyYlo(代行):2008/07/31(木) 22:49:10 ID:2oogYdKK

  ◇   ◇   ◇


……目の前には、あたしが愛した2人の屍。

申し訳ないけれど、ここから先は「遊ぶ」余裕はない。だから、使えそうな荷物は貰っていくことにした。

地図。名簿。コンパスや時計などの、支給品一式。一応、あんまりおいしくなさそうなご飯と水も。

『眠り火』とかいう、煙幕が8つ。使い道は……ちょっとよく考えよう。

『メタちゃん』って名前の、ぷにぷにと形を変えるモンスター。この子にはボールの中に戻ってもらった。

なんだかよく分からない、たぶんグリーンやニアを「好き」になった『お薬』のビン。

ぜんぶ黒いランドセルに詰めなおして、背中に背負った。

最初にジェダ様からランドセルを貰った時と同じ、新しい始まり??でも今度は「遊び」じゃないから。

ここから先は、生まれてはじめての、「本気」だから。



そのままその部屋を出て行こうとして、あたしはふと、視界の隅にキラリと光るモノに気付いた。

首輪。

あたしが翼でニアの首を斬りおとして、その弾みで外れて転がっていった首輪。

ふと思いついて拾い上げて、血を拭き取って綺麗にして、腕輪のように腕に嵌めてみる。

うん。オシャレだね。そして、とっても綺麗。

もう片方の腕にも、ニアが分析してたグリーンの首輪を嵌めてみる。

これはそう、言ってみれば……グリーンとニアの、生きた証。

優勝を目指す心が揺らがないよう、あたしを支える誓いの腕輪(リング)。


「じゃ……いってくるね。きっとまた、すぐに会えるから」


小さく別れを告げて、あたしは部屋の外に出る。

そのまま屋上に出て、翼を広げる。

頭上を見上げれば、そこには大きなお月様。

あたしはようやく、「ほんとうの戦い」を始めるために??

「あたしのバトルロワイヤル」を始めるために、月光差す夜空に飛び上がった。



329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 22:49:10 ID:aCg32XSW



330 :好き好き大好き愛してる。(続き) ◇sUD0pkyYlo(代行):2008/07/31(木) 22:50:05 ID:2oogYdKK

【A-7/南部の研究所(B.A.B.E.L本部)屋上/1日目/真夜中】

【リリス@ヴァンパイアセイヴァー】
[状態]:右足と左腕にレーザー痕。顔に酷い腫れ。全身打撲。(以上全て応急手当済み)
     疲労(大)。微かな哀しみとすっきりと澄み渡った決意。
[装備]:首輪×2(グリーンとニアのもの。腕輪のように両腕に通している)
[道具]:基本支給品(ランドセルは男物)、眠り火×8@落第忍者乱太郎、魔女の媚薬@H×H、
    メタちゃん(メタモン)@ポケットモンスターSPECIAL、モンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL、
[思考]:ここからが……あたしの、本気だよ
第一行動方針:とりあえずB.A.B.E.L.本部を離れる。(その後は戦闘? それとも一時休息?)
基本行動方針:優勝して、グリーンの魂ともう一度語り合う。もう「遊び」に夢中になったりはしない。
[備考]:
荷物の中の『魔女の媚薬@H×H』には説明書がついていません。


【ニア@DETH NOTE 死亡】

[備考]
ニアとグリーンの遺体が、B.A.B.E.L.の中心であるモニターの部屋に並んで寝かされています。
どちらも首を斬りおとされ、胸や腹部に傷を追っています。首輪は残されていません。

同じ部屋の起動しっぱなしの端末の中には、ニアの『考察メモ』が残されています。
『考察メモ』には首輪の解析結果、ニアによる考察、リリスからの情報などが簡潔に纏められています。
具体的な詳しい解析は後続の書き手にお任せします。

ニアが持っていた『はりぼて首輪』は、解析の過程で分解され、原型を留めず消滅しています。



331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 22:50:40 ID:aCg32XSW



332 : ◆sUD0pkyYlo :2008/07/31(木) 22:51:16 ID:+jskVHoU
……さるさん規制解けたかな?
支援および転載、改めて感謝です。
以上で、投下完了です。

というわけで、ニア死亡、リリスが再マーダー化です。
今後のリリスの行動(すぐに戦うのか、休息を選ぶのか)は後続にお任せします。

333 :好き好き大好き愛してる。 ◆sUD0pkyYlo :2008/07/31(木) 22:52:54 ID:+jskVHoU
っと、さっそく一行差し替え。
最後のニアの死亡表記を以下のように。

【ニア@DEATH NOTE 死亡】

何故Aが落ちたんだろう……我ながら謎です。

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 23:06:40 ID:62nPYPyh
投下GJ!や……ヤンデレー!
なんという鬱だ……鬱過ぎる……素晴らしいぜ……!
しかし新居を手に入れてすぐ死ぬとは。まだ餅も投げていないってのに……。

リリスの本気も期待。だが、なんだか可哀想だ……。
凄く複雑な気分にさせてくれる展開だ、GJ!

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 23:42:26 ID:Er921NPn
投下乙です
まさかのリリスヤンデレ化
再び本格的にマーダーとして動きだしたリリスに期待

そしてニア死亡…
まあこれは自業自得だな
メロがどういう反応をするか楽しみだ

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/31(木) 23:50:57 ID:aCg32XSW
投下乙です
ヤンデレヤンデレ。このあっさり感も女の子っぽくていいなあ
心の鈍さには定評のあるニアはまあ、仕方ないというか
これからのマーダーとしての活躍に期待

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/01(金) 00:37:17 ID:VInJ+asi
ニア、死んじまったかぁ、これは優勝ルートしかないか
そしてジョーカーのリリスがヤンデレとして復活か。さらに手ごわくなりそうだなあ

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/01(金) 00:54:34 ID:gGryv1Ui
投下乙!
ニアーーー!
結局最後の最後まで引き篭もりな上に
人の心を無視した挙句のこの末路・・・自業自得すぎる、が・・・なんとまあ。

あと代理投下の人の――が??に見えるんだが。

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/01(金) 01:25:28 ID:KFUVPG+z
投下乙!
ニアーーー!
あまりにも自業自得過ぎて可愛そうとか全く思わなかったんだぜ!

340 : ◆sUD0pkyYlo :2008/08/01(金) 08:09:27 ID:Dn+VCO94
>>338
文字化けなのか、転載の際に 「――」が「??」になっているようですね。
機種などの問題もあるので、仕方ないかと。
wiki収録時には、転載分はテスト投下スレにあるのを使った方がいいでしょう。

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/01(金) 12:43:40 ID:+Wu5GU/C
投下GJ。ニアにはそのうち天誅が下ると思ってたw
機械的かつ合理的な思考は好きだったけどね。
度々挿入されてたリリスの心情も臨場感があってよかった。

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/01(金) 20:04:02 ID:Bm6wGneE
投下乙です。
リリス切ないなあ……確かにグリーンのことはリリスにとっては初恋になるのか。
これはどう考えてもニアが悪い。

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/02(土) 21:24:23 ID:faP8RwSo
リリスがどんどんええキャラになっていくぜー!
ワイミーズハウスは女の子の扱い方も教えておくべきでした

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/03(日) 02:24:41 ID:vONV7ZF6
てかニアがあんな死に方をした以上、パタリロを含む知性派キャラ全員に即死の可能性が・・・
相対的にスケベ大明神の地位が上がったな


345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/03(日) 03:39:41 ID:1Ys+w7KD
うーん。ちょっとニアの行動がこういう結果にするため作った感じがありすぎると思う

原作でも無感情な面はあっても、「鈍感」ではなかったと思うんだが
リドナーがメロと接触することも気付いていたようだし

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/03(日) 03:53:28 ID:SD4oENuZ
流石にヤンデレの可能性まで予測しろってのは無茶だと思うがw


347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/03(日) 08:04:56 ID:2NKSi4x5
グリーンが死んで精神的にまいってるのは分かってただろうし、ちょっとくらい気遣いがあってもよかったかもね
まあ、「薬の効果を過信してた+ジェダの部下なんで無意識に冷たくしてた+殺し合いの場で若干思考が鈍ってた」ってことで

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/03(日) 08:43:38 ID:EsdngQDP
鈍感ではなくとも、それでどうなるかを予測するのはニアには無理だと思うけどなーw

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/03(日) 10:45:56 ID:Wp1sM9L9
ニアはリリスに向かって「残念でした」とか言いそうなキャラだろw
ニアに恋する女の子の相手は無理なのがよく表れてた話だと思うよ

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/03(日) 11:46:28 ID:LQV4OQMY
ジェダの部下っていうファクターだけで、
仲間とか精神ケアとかっていう単語が落ちても仕方ないと思う。
しかもニアだし。これがメロならまだ分からないとこだが。

351 : ◆CFbj666Xrw :2008/08/04(月) 03:39:51 ID:ZQBBUAjm
シャナ、キルア、弥彦、リリスを予約します。

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/04(月) 05:10:22 ID:/dYSsFgb
期待

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/04(月) 13:28:29 ID:ZEI+VnhL
お、リリスがもう動くのか。早いw
期待してます。

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/05(火) 14:07:08 ID:NkekhiwP
比婆理
DQNな上最強最強言われてるがちっとも最強じゃない。お前綱より弱いだろ
あと、厨の痛さが異常
どうやったらあれが美形でモテモテのツンデレキャラになるんだ
こいつってブサイクだわ、誰からも相手にされてないわ、デレなんてどこにもないわ…厨が思ってるのとまったく逆のキャラじゃないか
しかも華奢って。メインキャラの中でかなり重いほうなんですが
最近迷惑にも再登場したがさらにブサイクになっててワロタ
そのまま顔面崩壊して腐ごとフェードアウトしろ

語句の父親
最低すぎる
語句母が大好きなだけにマジでこいつ許せん
今後どうせあれは父親のせいじゃなかったんです。父親は語句母のことも語句のこともずっと大切に思っていたんです的な描写が出て語句と和解して終わるんだろうが、どういういきさつでああなったんであろうと結局原因はお前だろ
っていうか別にお前が認知しなくても語句母に語句押し付けていっさいの縁を切ればよかったのに
まあそれはそれで最低男だが、語句母にしていればお前なんかいなくても息子と一緒にいられるならそれで幸せだろうし


355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/05(火) 19:17:54 ID:61bHjYVV
>>284-293のSSをwikiに収録しようと思ったんだけど、キャラ別追跡表ってどうしたらいいかな
投下順にするか時系列順にするか

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/05(火) 19:24:27 ID:afLmILHI
時系列順収録はアリサの真夜中を取って真夜中収録でいいんだろうけど、
追跡表は……やっぱり投下順じゃないかな。
前の話が前提となってる話だし、先にすると後の話をネタバレしてしまう。

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/05(火) 19:29:39 ID:61bHjYVV
じゃあそうしとくよ
ありがとう

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/05(火) 22:59:02 ID:W1BKQxy8
7KR.e180t氏の作品がwikiに乗ってないようなんだが、あれって破棄になったのか?

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/05(火) 23:07:51 ID:kiLjfYQG
本人からの破棄宣言があった。wiki更新した人乙。

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/05(火) 23:08:33 ID:61bHjYVV
>>304で破棄宣言してたから
唐突だし理由も分からないけど、本人が言ってることだし収録しなかった

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/05(火) 23:12:14 ID:W1BKQxy8
いや、そっちじゃなくて>>262のほう。
>>304のは>>302のことだと思うんだが。



362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/05(火) 23:26:18 ID:61bHjYVV
>>304の破棄宣言って>>262のことじゃなかったの?
じゃあ>>302の仮投下って何のこと?
テスト投下スレには何もないみたいだけど

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/05(火) 23:35:10 ID:W1BKQxy8
避難所に間違えて書き込まれてる奴だと思うよ。
書き込まれた時間的に。

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/05(火) 23:43:06 ID:430hf72l
いや、もうね、察しろと言いたい。

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/05(火) 23:52:50 ID:W1BKQxy8
なかったことにしたいということか…

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/06(水) 00:56:18 ID:BbHkg7zA
すいません、勘違いしてたみたいです
>>262-276のSSをwikiに収録しておきました

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/06(水) 20:31:21 ID:lL+rJtmv
>>364
気持ちは言葉に変換しなければ相手には伝わらないんだぜ!

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/06(水) 23:03:50 ID:QRu34ueT
>>367
じゃあつたえるね!
あたいってばさいきょーね!

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/07(木) 20:09:32 ID:cczrPQzB
>>368
暑いから俺の部屋にパーフェクトフリーズよろしく

370 : ◆CFbj666Xrw :2008/08/07(木) 23:43:36 ID:HgmTZZjm
予約の延長を申請します。
今夜中に投下できなかった場合、投下は日曜になりそうです。

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/08(金) 05:01:48 ID:fYYmyTFO
がんばってください

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/08(金) 20:42:31 ID:5nAZ+jGj
砂かけって一見ひどい事だけど、自ら悪者になるってのはかなりのファン思いかもしれんよ。

確かにきちんと平和的にジャンル撤退するのはカドが立ちにくいけどさ、
作家そのものでなく、その作家のそのジャンルの本が大好きだった人にとっては
名残惜しいばかりで、好きな作家さんの選んだ道だから止めることもできなくて
かといって移籍先のジャンルを恨んでも仕方のない話で、生殺しもいいとこなんだよ。
一応移籍ジャンルも最初はついてって見るけど、大概は興味ないからついてけなくなるし。
そんなら「あんな奴の本二度と読みたくない!」と思えるような別れ方の方が
よほど未練を断ち切りやすいというか。


373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/09(土) 12:02:55 ID:p+S7+37W
みなみけウィッチーズ
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm20022485



374 : ◆CFbj666Xrw :2008/08/10(日) 00:31:19 ID:OtA1E1mV
もう少ししたら投下を初めます。40分辺りからで。

あと、申し訳有りませんがキルアと弥彦部分の予約を撤回しようと思います。
影響を与えると思い予約したのですが、出さない方がリレーしやすいと判断しました。
ただし出さないにしてもある程度は動きを縛ってしまいますので、
投下後にその旨を追記します。

375 :新たな武器 ◆CFbj666Xrw :2008/08/10(日) 00:45:36 ID:OtA1E1mV
ちと遅れた。投下を開始します。

376 :新たな武器と共に(1/10) ◆CFbj666Xrw :2008/08/10(日) 00:46:45 ID:OtA1E1mV
「行くよ、アラストール」
『どちらにだ?』
しばらく考え込んでいたシャナの唐突な言葉に、コキュートスから疑問が返る。
シャナは答えた。
「あと一周だけ街を回ってリリスを捜す。それで収穫が無かったら北東の街に向う。
 自動人形達は朝まで北東の街に居るみたいだし、まだ余裕はあるはず」
『……そうか。往こう』
自動人形を壊す、しろがねの使命。
シャナが新たに負ったという使命にアラストールは困惑を覚えていたが、
同時に彼女が已然フレイムヘイズで在り続けている事を再確認する。
リリスに執着を見せるのはそういう事なのだから。

――そしてシャナは市街地を捜索し、彼女を見つけた。

     * * *

それはリリスがバベルの本部から飛び立ったすぐ後のことだ。
「遂に見つけた」
リリスはその声を聞いてハッと体を強張らせた。
周囲を見回すと満月の方角に何かが飛んでいる。
「リリス!!」
炎の翼を生やした少女が上空からリリスの眼前へと飛来した。
紅い炎のような輝きと共に、白銀の髪を夜空へとたなびかせて。
炎色の銀髪が夜闇を祓っていた。
「あなたは誰? どうしてあたしを捜していたの?」
リリスの問いを受けて彼女は傲然と名乗りを上げる。
「私は“天壌の劫火”アラストールのフレイムヘイズ、“炎髪灼眼の討ち手”にして“しろがね”たる者、シャナ!」
シャナはリリスへと刀を向けて、言った。
「おまえにはジェダのこと、色々と話してもらうから」

ああ、そうかと思う。
リリスは彼女の事を何も知らないが、その言葉で概ねを理解した。
「あなたもジェダ様を倒そうとしているのね」
「そうよ。……『あなたも』?」
『シャナ、奴の腕を見ろ』
アラストールの言葉にシャナはリリスの腕へと視線を向けて、腕を飾る二つのリングを目にした。
グリーンとニアの、首輪だ。
「そうか、それが競争とやらで集めた首輪なのね。
 おまえが遊びとジェダへの忠誠から奪った命の証」
「競争? 違うよ。これはそんなのじゃない。これは遊びなんかじゃない」
リリスはシャナ達の早とちりを訂正する。
二つの首輪を胸に抱きしめて、ひんやりとした金属の冷たさを心に刻む。
リリスにはどうしてか、グリーンの首輪が温かく感じられた。
「これはあたしの誓いだもの。あの人にもう一度会う為の、誓い」
「誓い? ……何を誓ったというの」
「だから、あの人にもう一度だけ会う事をだよ」
その姿があまりに真摯で無垢だったから、シャナは奇妙な戸惑いを感じた。
リリスの情報は最初の会場で見たものと人づてで聞いた事だけだ。
その本性や実力を隠している可能性だって十分に考えていた。
だけど、違う。何かが噛合わない。
遊びに耽る無邪気な邪悪さも、無知ゆえの純粋さも感じられない。
目の前のリリスは事前に予想していた様とあまりにも食い違う。
「おまえは、誰?」
「あたしは、リリスだよ」
シャナの戸惑いに対して、リリスは晴れやかな答えを返した。
「あの人って、誰?」
「…………グリーン」
シャナの問い掛けに対して、リリスはそっと愛しげに言葉を紡いだ。

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/10(日) 00:47:27 ID:zl4bUSe7
 

378 :新たな武器と共に(2/10) ◆CFbj666Xrw :2008/08/10(日) 00:48:27 ID:OtA1E1mV
そして宣言した。
「あたしはもう一度あの人に会う。あの人の魂と言葉を交わす。
 この気持ちに決着をつけるために。だから」
リリスの視線がシャナを射抜く。シャナは戦いを感じて身構える。
自然、両者が加速した。
「邪魔はさせない!」
リリスの翼とシャナの刀が交わった。

「……もしも、おまえがその気持ちを貫くなら」
ぎりぎり二つの刃が噛み合っている。
刃のように変じたリリスの翼とシャナの持つ楼観剣が鍔迫り合いを繰り広げている。
目と鼻の先に居るリリスに対して、シャナは告げる。
「もしもおまえがその想いを貫くなら、私はおまえを尊敬する」
シャナはリリスが抱いている感情を知っているから。
その感情がどれほど鮮烈で抑えきれない、どうしようもないものであるかを知っているから。
それに全てを捧げる存在がどれほど気高くなれるかも。
「でも、おまえは私の敵よ」
しかしその感情は時に全ての行動理念を破壊しうる。
シャナがこの島でその感情に振り回されて居ないのは、想いの行く先が不在だからだ。
想いの向う先である坂井悠二という少年がこの島に居たら、
もしかするとジェダを倒す使命に奔走するのではなく、彼が心配で走り回っていたかもしれない。
それどころか想いの暴走は時に罪無き者達や、同じ想いをしている者までも踏み躙る。
その感情はフレイムヘイズ達の中から最大規模の敵を生み出した事すら有るのだ。
だからシャナの共感はここまでの話だ。
シャナは目の前のリリスに対する好悪の感情を押し込めて、闘志を全身に充填していく。
リリスは目の前のシャナに問うた。
「あなたもこの気持ちのことを知っているの?」
「知っている。だけど」
シャナは応えた。
「今は関係無い!」
想いが触れ合ったのはただ一瞬。
シャナの放った爆炎が二人を別ち、遮る爆炎を吹き散らした紅の炎弾は緑の魔弾を相殺した。

しかし晴れた視界にリリスの姿は映らない。
シャナは神経を研ぎ澄ませる。……リリスが放つ“殺し”の気配を感じ取った。
「下!?」
「シャイニングブレイド!」
戦場は空。だからもちろん前後左右、上下、1080度の攻撃角度が存在する!
上空を照らし出す月明かりの中、リリスはシャナの作る月影から襲い掛かった。
対するシャナは迎撃の刃を振り下ろす。
翼が変じた鋭利な刃がシャナを切り裂くと同時、躊躇無きシャナの刃がリリスを切り返した。
シャナの胸部から、リリスの額からそれぞれの血が噴出する。
「いったあい! 別に嫌いじゃない、けど!?」
「はあっ」
リリスの傷は浅手だ。だが深手を受けた筈のシャナが掛け声と共に反撃に転じた。
一切の遅滞無く鋭い太刀筋が乱舞する。薙ぎ払い逆袈裟切り上げ唐竹に刺突。
『待て、無理をするな!』
アラストールの制止を無視してシャナの猛攻がリリスを襲う。
リリスは斬撃を躱し、受け流し、牽制するも、ガードの上から強烈な打撃を叩き込まれる。
眼下に広がるビルの屋上へと叩きつけられ、床面に無数のひび割れを走った。
それでもリリスは負傷に耐えて立ち上がる。
遅れてゆっくりと、シャナが舞い降りてきた。
諸に斬撃を受けた上、その状態で無理矢理な猛攻に出たのだ、傷は致命的なまでに広がって……。
「傷が浅い……?」
リリスは息を呑む。シャナへの斬撃は殆ど直撃したはずだった。
にも関わらずその傷は思いの他に浅く、それどころか出血さえ既に止まっていた。

379 :新たな武器と共に(3/10) ◆CFbj666Xrw :2008/08/10(日) 00:49:09 ID:OtA1E1mV
「大丈夫、無理なんてしてない。今の私ならこの位、無理の内に入らない」
元よりフレイムヘイズとして肉体能力に特化していたシャナの肉体は、
しろがねの強靭な生命力を掛け合わされ更に強固な存在へと転じていた。
身体能力は跳ね上がり、特に肉体の再生力たるや鉄壁と評しても過言ではない。
「おまえの攻撃は鋭いけど、今の私なら耐え切れない程じゃない。次で決める」
シャナは楼観剣をリリスに突きつけてそう宣言した。

リリスは大急ぎで『考え』始めた。どうすれば良い?
グリーンとニアはもう居ない。でも……二人ならどう考える?
(ニアなら……そう、まずは見て聞いて、よく考えて、自分で動かずに命令する。
 命令する相手は居ないけど、見て聞いて考えることはあたしだって出来る)
リリスは先ほどの切り合いを思い返す。
自分にとってシャナは、どのくらい厄介な奴だろう?
(肉体能力で全体的に負けてるし、武器の使い方もあいつの方がずっと上。立ち回りも。
 それでも多分、ここまでなら勝ち目は有る気がする。あの刀と手足と炎だけなら、多分)
リリスは感覚的な分析しか出来なかったが、間違ってはいない。
シャナの戦い方はリリスから見れば人間的なのだ。
単に『飛んだり、格闘戦に混ぜられない程度に炎を使えるだけ』で。
自らの体を変形させ予想だにしない攻撃部位を作り出す事も、
無数の刃を作り出し槍衾で貫く事も出来ない。
怪物的な変幻自在の戦闘スタイルを会得していない。
炎弾による遠距離戦闘と刀による近接戦闘も両対応出来るだけで融合していない。
例えばリリスが低速の魔力弾を盾に突進したり、魔力弾に相手が対処した隙を狙う様な一人連携は出来ない。
剣による戦闘技術やあらゆる戦闘経験においてシャナはリリスを圧倒していたが、
その戦闘スタイル自体は極めてシンプルで、リリスはそこに勝機を見出していた。
(でも、攻撃を当てても押し切ってくるんじゃ勝てない!
 グリーンが居たなら、きっとこいつに勝つ方法も思いついて教えてくれる。
 今はあたしがそれを考えなきゃいけないんだ。
 どうすればいいの? どの技をどう使えばいいの?
 攻撃の隙を突かれたらやられる。それじゃ隙を作らなければいいの? それとも……)
シャナが屋上の床を蹴った。

「ソウルフラッシュ !」
迎撃に放たれたのは魔力弾だ。ただし低出力のそれは速度も遅い。
リリスは自ら放った魔弾に続いて疾走した。
「こんなもの!」
シャナは羽織っていた黒いマントのような物を振るった。
これはフレイムヘイズの側の力、夜笠。この程度の攻撃なら十分に防げるものだ。

だが一瞬だけ生まれたその隙を狙い、リリスは攻撃を仕掛けていた。
(チャンスは一度だけ)
一気に押し切れなければシャナは身体能力、戦闘技術両方に秀でた自分の間合いで反撃するだろう。
その実力差はリリスと比べてもまだ大きい。
だからリリスは切り札を抜いた。
「いけぇ!」
リリスがそう叫んだ瞬間、シャナは背後に気配が生まれたのを感じた。
その正体は、もう一人のリリス。
マインドレスドールで生まれた鏡写しの分身(ミラードール)が本体と共にシャナを挟撃する。
隙を突かれない為の選択肢は二つ。一つは何時攻撃されても切り返せるだけの余裕を常に持つこと。
もう一つは、相手に攻撃させる暇も与えず一気に叩きのめすこと!
如何にダメージを無視して反撃しようとしても二人がかりで叩きのめされては身動きすらままならない。
たとえ身体能力と単純戦闘技術において若干劣る相手であっても前後からの挟撃では防げない。
本体と分身がシャナへと辿り着き勝利するまでの残り数瞬で。
シャナは突如、背中のランドセルに両腕を突きこみ、中からなにかを抜き出した。
(糸……?)
抜き出された両腕の指には指輪が填まり、指輪からは糸がランドセルの中へと伸びている。
糸が張り詰めた。
それと共にシャナが咆えた。
「あるるかん!」

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/10(日) 00:49:23 ID:zl4bUSe7
 

381 :新たな武器と共に(4/10) ◆CFbj666Xrw :2008/08/10(日) 00:50:06 ID:OtA1E1mV

次の瞬間シャナに襲い掛かるリリス本体の攻撃はシャナ自身の刀が食い止めて。
同じ瞬間シャナに襲い掛かるリリス分身の攻撃はランドセルから現れた奇怪な腕が食い止めていた。

「なに、それ……?」
分身の攻撃を食い止めたのは、人形の腕に握られた人形の腕だった。
ずるりと、まるで生きているかのようにランドセルから這い出してくる。
2m以上有ろうかという巨大な人の形だった。
その左腕は無く、一本だけの右腕はまた別の人形の腕が握られている。
その各部から伸びる糸がシャナの指に填まる輪へと繋がっていた。
絡繰り人形。
「しろがねの武器、懸糸傀儡(マリオネット)あるるかん」

――シャナは街を一周だけして、それから北東の街に向うと宣言した。
しかし実のところ、シャナが街を回ってから優に二時間以上が経過している。
リリスを見つける前からシャナは予定をずらしていたのだ。
この懸糸傀儡、あるるかんを見つけたから。

懸糸傀儡はしろがねの使う強力な武器である。
だがその操作は複雑さを極めており、普通なら手にとってすぐ使いこなす事など出来はしない。
例え極端に飲み込みが早くとも、戦闘に使えるほど熟達するには凄まじい修練が必要となるのだ。
本来なら、しろがねの受け継ぐ技術を持ってしても。

生命の水を飲みしろがねと化した者は幾つか特徴的な変異を起こす。
一つは肉体の変異。
髪と瞳が銀色に染まり、五年に一歳しか年を刻まなくなり、身体能力は五倍近くまで増強される。
特に再生力の上昇は顕著で、体液を流しつくすまで戦い続けられるだろう。
元より肉体特化型フレイムヘイズであったシャナはその乗算により身体能力を跳ね上げていた。
もう一つは、知識と意思の継承。
しろがねを生み出す生命の水は、その内に白銀と呼ばれたある錬金術師が溶けている。
その水を飲んだものは錬金術師白銀の知識と意思を受け継ぐのだ。
知識。即ち、懸糸傀儡を操る技もその中には含まれている。

先述の通り、本来ならそれでも実戦で使いこなすには修練が必要となるのだ。
戦いの素人から一端のしろがねになるまでには。
だがシャナは違う。一般人が戦士になるまでの共通項を全て無視できる。
しかもこのあるるかんは懸糸傀儡の中で最も古い素体とも言うべき物だった。
白銀の死後に作られた懸糸傀儡は基本操作こそ共通しているが、多種多様な追加が為されている。
このあるるかんを使いこなすにはその追加部分の習得すら不要なのだ。
白銀の中に有る知識だけでその全てが満たされている。
必要なのは『使い方を知っている、いつもは使わない武器を体に馴染ませる』時間だけでいい。
その為に費やされた時間が二時間余り。
補助武器には十分すぎる習得期間だった。

リリスは一瞬だけ考える。まだ、行ける。
あの巨大な人形はシャナが動かしている操り人形らしい。
それなら視界は無い。背後から向う分身の攻撃には対処出来ない。
リリスは牽制の攻撃をしながら、シャナの背後から分身を突撃させた。

そう、シャナに背後の分身は見えていない。
音と、殺しの気配。それで大雑把な間合いが判るだけだ。
正確な狙いをつける事は出来ないし、リリスに攻撃されながらではこまめな操作も出来はしない。
「戦いのアート」
だからシャナはスイッチを入れた。
リリス本体と接触する直前にある複雑な操作を済ませ、リリス本体に集中した。
その背後であるるかんが動き出す。胴体部から歯車が露出する。
「コラン!!」
轟と嵐が吹いた。
シャナがリリスの斬撃を受け止めたその背後で、上半身を高速回転させたあるるかんが
その旋回半径内に在ったリリスの分身を薙ぎ払い消滅させていた。

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/10(日) 00:50:14 ID:zl4bUSe7
 

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/10(日) 00:50:46 ID:zl4bUSe7
 

384 :新たな武器と共に(5/10) ◆CFbj666Xrw :2008/08/10(日) 00:51:02 ID:OtA1E1mV

リリスは吹き飛ばされていた。
シャナの斬撃を受け止め、それに逆らわず吹き飛ばされて距離をとったのだ。
そのままビルの端、戦場の外へ向って疾走する。
「逃げる気!?」
シャナは即座に対応した。片手で必殺技を終えたあるるかんをひっ掴み、投擲したのだ。
更にそれがリリスへと飛んでいく最中でコントロールを回復。
続けて自分も追撃に疾走する。
高速で迫るあるるかんと自分自身の時間差攻撃だ。
ビルの端でリリスはあるるかんに追いつかれ、一瞬その姿が隠れて。

次の瞬間、上空へと飛翔するリリスの姿が有った。
リリスは『考え』る。
(正面からの格闘戦じゃ勝てない! でもあたしの攻撃は格闘戦しか無いんだ。
 それで勝つには、後はもう……!)
シャナは気づいた。
上空に戦場を移されれば、あるるかんを連れて追撃するのは困難だ。
体積や質量を無視する奇妙なランドセルに下半身を突っ込めば出来なくは無いが、
それでも空中の機動力は大幅に低下してしまう。
どちらにしても空中戦ではあるるかんの優位が消えうせるのだ。
このままでは容易く逃げられてしまう。
「させない」
だからシャナは指輪を外し、切り札を抜いた。

フレイムヘイズとは元来復讐者である。
紅世の従を倒す使命に邁進するよう、紅世の王達は紅世の従に大切な者を奪われた者達を選び、
契約し、フレイムヘイズとしての力と使命を与えるのだ。
復讐者である事にはもう一つ重大な意味がある。
フレイムヘイズが“存在の力”を使いこなすには、彼ら自身にも燃え上がるような感情が必要なのだ。
復讐心。憎悪。憤怒。ありとあらゆる怒りの激情。
それらの感情で自らを燃やす時、存在の力は炎と化してフレイムヘイズの力に変わる。
シャナは最初、そういった激情を持たなかった。
アラストールは憎しみといった感情的な理由に振り回される人間ではなく、
決然とした使命感で行動する人間を契約者として求め、シャナをそう育て上げたからだ。
それは決して間違った選択では無かっただろう。
だがその代償に、シャナはフレイムヘイズでありながら殆ど炎を操れず、何年も肉体のみで戦っていた。

シャナが炎を本格的に操り始めたのは、初恋をしてからだ。

坂井悠二という少年に恋をしてその感情と向き合う中で、恋が彼女の心に火を点けた。
恋により燃え上がった心が引き金となって、シャナの炎を操る力は強大に育って行ったのだ。
しかしこの島には、坂井悠二が居ない。
それ故にシャナは彼の安否を心配する必要も無く、目の前の使命の事だけを考えていられた。
それは良い。だがその安定は、気づかない内に彼女の力までも削ぎ落としていた。
しろがねとなるまでは。

しろがねは元来復讐者である。
しろがねは自動人形のばらまくゾナハ病に身体を冒された者達がなる。
病の末の死か、それとも自動人形を撲滅するために朽ち果てるまで戦い続けるか。
戦いの生を選んだ時、しろがねが生まれる。
自動人形たちに怒りを燃やし、それらを一体たりとも残すまいと使命に駆られるしろがね達が。
だがその怒りはしろがねとなった者達がその前から持っていた感情ではないのだ。
自動人形により住んでいた村の者達を虐殺され、娘を失い、自身も病に冒され、
死ぬ事さえ出来ない生き地獄を何年も味わった最古参のしろがねですら、こう語る。
しろがねとなった時に入り込んできた憎しみは、己が憎しみよりもなお壮絶なものだったと。

しろがねとなった者は、知識と意思を継承する。
しろがねを生み出す生命の水は、その内に白銀と呼ばれたある錬金術師が溶けている。

385 :新たな武器と共に(6/10) ◆CFbj666Xrw :2008/08/10(日) 00:51:33 ID:OtA1E1mV
その水を飲んだものは錬金術師白銀の知識とその意思を受け継ぐのだ。
意思。即ち自動人形に対する深く重い、重油のように蟠る憎悪。
――怒りとして燃え上がるもの。

この島で自動人形たるトリエラの存在を認識した時から、シャナは新たな激情を手に入れた。
連綿と継承されしろがね達を縛り続ける、自動人形への強烈な憎悪を。

しろがねは元来復讐者である。
フレイムヘイズは元来復讐者である。
故に。

シャナの手の中に生まれた業火は爆発的な勢いで膨れ上がり、リリスが居た空の一帯を呑み込んだ!

悲鳴さえ上がらなかった。
そこには何も残ってはいなかった。
その遥か先で、雨細工のように捻じ曲がった鉄柱がその破壊力を克明に物語っていた。
ただそれだけが全ての焼き払われた光景。

シャナの胸元でコキュートスが明滅し、僅かに戸惑った声を伝える。
『……ジェダの事を訊くのではなかったのか?』
シャナは毅然とした声で答えた。
「逃がすよりはマシだから」
その灼銀の瞳には一片の迷いも無い。
万が一にも倒しそこねていないかしきりに空を見上げていた。
………………。


ぴしり。



386 :新たな武器と共に(7/10) ◆CFbj666Xrw :2008/08/10(日) 00:52:25 ID:OtA1E1mV
『いかん避けろ!』
「え!?」
振り返ったシャナの眼に映ったのは『亀裂が走り脆くなっていた屋上の床を突き破り、
分身を囮にしたリリス本体が、自らの目の前まで迫って片翼を伸ばしてくる』その光景だった。
片翼が腕に変わりシャナの胴を鷲掴みにする。
もう片翼が変形して弓へと変りシャナの体が番えられる。
(しまった、逃れ――)
「バイバイ!」
ミスティックアロー。
敵自体を弓矢の矢とする奇想天外な投げ技で、リリスはシャナを撃ち放った。
体制を整えることも出来ず射飛ばされ、巨大な鉄柱に叩きつけられる。
「くそ、こんな程度で!」
受けたダメージはそう大したものではない。
シャナはその巨大な赤い鉄柱に手を突いて姿勢を正し、焦らずリリスの追撃に備えて……。

『警告する。その場所は禁止エリア内だ。三十秒以内に退出したまえ』

首輪からジェダの声が再生された。
シャナは息を呑み、その言葉を理解すると共に焦燥が頭を埋め尽くした。

     * * *

「すぐ爆発するんじゃないの!?」
一方のリリスも焦りを感じていた。
シャナを叩き込んだのは巨大なタワーが聳えるB-7エリア。
十九時を境に禁止エリア指定された場所だ。
禁止エリアに叩き込めばすぐに爆発すると思っていたのに当てが外れた。
シャナを仕留める為にはあと三十秒近くの間、シャナを禁止エリアに閉じ込め続けなければならない。
『26、25、24……』
ジェダのカウントが再生され始める。
短い決戦が幕を開けた。

シャナは即座に鉄柱を蹴り禁止エリアの外へ直進する。即ちリリスへ向って一直線に。
「ソウルフラッシュ !」
放たれた低速の魔力弾をシャナは軽く一刀両断にした。その速度に遅れは見られない。
(わかってる、これを一発だけ撃ってもダメ! でも、これなら!)
「ソウルフラッシュ !」
「そう何度も!?」
距離が迫ったシャナに対し、今度は出力を上げて撃ち放つ。
緑色の蝙蝠型魔力弾はこれまでと違い高速で炸裂した。
シャナは吹き飛ばされる。その首輪からカウントが響く。
『21、20、19……』
すぐに反転して再び加速した。
対するリリスは全身の魔力を励起すると、青い燐光と共に再び射撃する。
「ソウルフラッシュ!」
何故か低速で放たれたそれを訝しんだシャナは夜傘で防ぐ。三倍の衝撃が弾けた。
一見同じように見えて通常時より強大な魔力を注ぎ込んでいたのだ。
「くっ、この……なっ!?」
それでも直撃せず防いだため遅滞は一瞬だ。
改めて加速しようとしたシャナの目の前に、リリスが居た。
(なんで!? こんな近くじゃこいつも禁止エリア内に入って……!)
その理由はすぐに判った。
『18、17……』
『――は禁止エリア内だ。三十秒以内に退出したまえ』
二つの警告が重なった。

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/10(日) 00:53:12 ID:zl4bUSe7
 

388 :新たな武器と共に(8/10) ◆CFbj666Xrw :2008/08/10(日) 00:53:15 ID:OtA1E1mV
シャナとリリスには十秒以上の時間差が存在する。
つまりリリスはシャナが爆発してから外に出ても十分に間に合うのだ。
リリスが手を広げる。その全身の衣服が、解けた。
スプレンダーラブ。
解けた衣服は無数の蝙蝠と化してシャナに殺到した。
「この、燃えろぉっ!!」
シャナはそれを炎による爆風で薙ぎ払う。
蝙蝠は吹き散らされ、リリスへと帰り衣服に戻る。
『いかん、力を使いすぎるな!』
『15、14、13……』
だが当然その分だけ、炎の翼へ回す力が僅かに低下してしまう。
シャナは慌てて炎の翼へ力を注ぎ、強烈な推力を得て加速した。
あろう事かリリスへの警戒を怠って。

致命的な隙だった。リリスがその隙を逃す筈は無い。
「落ちちゃえ!」
「しまった!?」
リリスの翼が腕に変じて、逃げるシャナの足を掴み取った。
そのまま急降下し地上へと叩きつける。タワー下の舗装された地面が砕け散る。
それでも二人は動いていた。
『12、11、10……』
「ぐ、放せ! この!」
「ぜったいに逃がさない!」
リリスはシャナに抱きついて動きを封じていた。
シャナは死に物狂いでそれを振り払おうとする。
この間合いでは刀など使えない。拳を叩きつけ、腕を掴み引き剥がす。
単純な怪力で強引に振り払おうとするシャナを、リリスは翼まで腕に変えて四つの腕で押さえ込む。
いつの間にかその腕は八つに増えていた。
最初の戦闘やビルの屋上から隠れる時にも使ったマインドレスドールを使い、
分身を作り出してリリス二人がかりで押さえ込んでいたのだ。
こうなれば戦況は一進一退。
『9、8、7、6……』
即ちタイムリミットが刻々と落ちて来る!
「このお……!!」
シャナは二人のリリスに纏わり付かれたまま強引に進み始めた。
足で地面を蹴り、手で出っ張りを掴み、炎の翼による推力で強引に押し進む。
『5、4……』

それでも禁止エリアの切れ目には届かない。

『3……』

「こんな……」

『2……』

「ところで……」

『1……』

「――――――!!」

爆音が全ての声を掻き消した。

     * * *


389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/10(日) 00:55:29 ID:zl4bUSe7
 

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/10(日) 00:56:53 ID:zl4bUSe7
 

391 :新たな武器と共に(代理):2008/08/10(日) 00:59:45 ID:zl4bUSe7
リリスは町外れのホテルで一息を吐き、体を休めていた。
そのところどころには軽い火傷が増えていたけれど、それほど大きな傷は受けていない。
少し休めばまた動けるだろう。
「つかれた。あそこまで強い子がいるなんて思わなかった」
リリスはぐったりとなりながらも、拾ってきたランドセルの中身を確認する。
シャナが持っていたランドセルだ。
中からはポロライドカメラ風の大仰なカメラが一つ転げ出てきた。
何故か服のデザイン画が付いていて、よくよく探すと説明書もランドセルの底に引っかかっていた。
(着せ替えカメラ? 服を着せ替えられるの?
 あたしはそんなの必要無いから、誰かに対して……グリーンならどう使っただろう)
使う為には『充電』が必要らしいので、付属のコードを付けてコンセントに差した。
人間社会の事は詳しくないが、見よう見まねでどうにかなった。
「だけどこれ、なんに使えばいいのかな」
一見するとあまり使える支給品には思えないが、グリーンなら上手く活用しただろう。
どんなところに着眼するか、どんな使い方を考えるかを想像してみる。
「あ、そっか。どう使うにしても相手の元々着ていた服は無くなっちゃうんだ。
 不思議な力の有る服を着てる相手に使うとか……
 そうだ、動きを阻害する手錠とか描いて置けば着けられるのかな?」

リリスは考える。
これまで殆ど知らなかった考えるという行為に没頭する。
(そうだ、まだあたしは考えが足りなかったんだ。
 例えば支給品を使えば良かった。使い方は気をつけないといけないけど、眠り火を使うとか。
 あたしの技だけでも呪いのダンスを強要するグルーミー・パペットショーならもっと足止めできてたんだ)
リリスは考える。
これまで手にした事の無かった新たな武器を使いこなす為に。
(あたしはグリーンやニアみたいに頭が良くない。だから考えて、もっと考えなきゃいけない。
 次こそは勝つために)
リリスは敗北を糧にして考える。
それは紛れも無く最強の武器だった。
「そうすればきっと、どんな奴が相手でも負けないから」

――リリスは“知恵”という新たな武器を使いこなしつつあった。

     * * *


392 :新たな武器と共に(9/10) ◆CFbj666Xrw :2008/08/10(日) 01:00:19 ID:OtA1E1mV
リリスは町外れのホテルで一息を吐き、体を休めていた。
そのところどころには軽い火傷が増えていたけれど、それほど大きな傷は受けていない。
少し休めばまた動けるだろう。
「つかれた。あそこまで強い子がいるなんて思わなかった」
リリスはぐったりとなりながらも、拾ってきたランドセルの中身を確認する。
シャナが持っていたランドセルだ。
中からはポロライドカメラ風の大仰なカメラが一つ転げ出てきた。
何故か服のデザイン画が付いていて、よくよく探すと説明書もランドセルの底に引っかかっていた。
(着せ替えカメラ? 服を着せ替えられるの?
 あたしはそんなの必要無いから、誰かに対して……グリーンならどう使っただろう)
使う為には『充電』が必要らしいので、付属のコードを付けてコンセントに差した。
人間社会の事は詳しくないが、見よう見まねでどうにかなった。
「だけどこれ、なんに使えばいいのかな」
一見するとあまり使える支給品には思えないが、グリーンなら上手く活用しただろう。
どんなところに着眼するか、どんな使い方を考えるかを想像してみる。
「あ、そっか。どう使うにしても相手の元々着ていた服は無くなっちゃうんだ。
 不思議な力の有る服を着てる相手に使うとか……
 そうだ、動きを阻害する手錠とか描いて置けば着けられるのかな?」

リリスは考える。
これまで殆ど知らなかった考えるという行為に没頭する。
(そうだ、まだあたしは考えが足りなかったんだ。
 例えば支給品を使えば良かった。使い方は気をつけないといけないけど、眠り火を使うとか。
 あたしの技だけでも呪いのダンスを強要するグルーミー・パペットショーならもっと足止めできてたんだ)
リリスは考える。
これまで手にした事の無かった新たな武器を使いこなす為に。
(あたしはグリーンやニアみたいに頭が良くない。だから考えて、もっと考えなきゃいけない。
 次こそは勝つために)
リリスは敗北を糧にして考える。
それは紛れも無く最強の武器だった。
「そうすればきっと、どんな奴が相手でも負けないから」

――リリスは“知恵”という武器を使いこなしつつあった。

     * * *


393 :新たな武器と共に(代理):2008/08/10(日) 01:01:15 ID:zl4bUSe7
 
『3……』

「こんな……」

『2……』

「ところで……」

『1……』

首輪のカウントが0を刻む一瞬前。
シャナは炎の翼を消した。
肉体強化に注いでいた存在の力も防御に回し、夜傘で身を包んだ。

「死んでたまるか!!」

そして残る全てを、至近距離で炸裂させた。零距離で巨大な爆発を起こしたのだ。
爆風で禁止エリアから脱出する為に。
それは当然ながら極めて危険な賭けだった。
移動用に洗練された炎の翼は、存在の力が概念として燃焼して見えるだけで実際の熱を持たない。
そのためシャナを高速で飛行させる程の推力を与えながらシャナの身を焼く事が無いのだ。
だがその瞬間にシャナが放ったのは純粋な爆発だった。
最大威力では鉄骨すら飴の様に捻じ曲げた莫大な熱量を零距離で爆発させたのだ。
いくらフレイムヘイズ兼しろがねのシャナでも、あまりに危険な賭けだと言えた。
その力は激烈であり、タワーの柱の一本が破壊された程の壮絶な破壊を撒き散らしたのだ。
だがシャナは、生き残った。

「流石に……効いた……」
夜傘と存在の力による防御は零距離爆発の殺傷力を大幅に軽減してくれた。
しかし吹き飛ばされるのが目的である以上、衝撃自体は受け止めなければならない。
それでも禁止エリアから脱出出来たのは幸運だったが、残念ながら幸運は敵にも降っていた。
リリスの方は爆発の間にシャナを挟んでいた為、大したダメージを受けなかったのだ。
それでもリリスがトドメを刺しに来たら返り討ちにしてやろうと狙っていたのだが、
生憎それも見通されたらしく、リリスはシャナを放置して飛んでいってしまった。
そしてシャナにはリリスを追撃するほどの余裕は残っていなかった。
『無理をするな。あの状況から命と武器が残ったのなら運が良い』
「判ってる。今は……戦うべきじゃない」
あるるかんは禁止エリアへ叩き込まれる前に離していたし、刀も何とか回収できた。
そしてフレイムヘイズでありしろがねでもあるシャナは強力な再生力を発揮していた。
流石に全快までは時間を要するだろうが、動きながらでも治っていく勢いだ。
それでも今は相当な重傷に違いない。
北東の市街地を目指すにしても、戦いを前提とするならばしばらくの休息が必須と言えた。
シャナは自らのふがいなさに歯噛みする。

――リリスの捜索及び捕縛は、ここに至って遂に諦めていた。


394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/10(日) 01:02:05 ID:zl4bUSe7
 

395 :状態表 ◆CFbj666Xrw :2008/08/10(日) 01:02:49 ID:OtA1E1mV
【B-8/市街地/1日目/真夜中】
【シャナ@灼眼のシャナ】
[状態]:しろがね化、消耗(中)、全身に相当なダメージ(再生中)
[装備]:楼観剣(鞘なし)@東方Project、コキュートス@灼眼のシャナ
[道具]:支給品一式(水少量、パン一個消費)、包帯
[思考]:少し休んで、それから……
第一行動方針:休憩後、北東の市街地に向かい居るはずの自動人形(トリエラ・リルル)を破壊する
第二行動方針:要件が済んだら、インデックスや双葉たちと合流。
基本行動方針:ジェダを討滅する。自動人形(と認識した相手)は、全て破壊する。
[備考]:義体のトリエラ、及びロボットのリルルを自動人形の一種だと認識しました。
[備考]:これまでのインデックスの行動の全てを知っています。
    神社を拠点にする計画も知っています。
    弥彦、キルア、アラストールと情報交換しました(どの程度かは次の書き手任せ)


【C-6/ラブホテル/1日目/真夜中】
【リリス@ヴァンパイアセイヴァー】
[状態]:右足と左腕にレーザー痕。顔に酷い腫れ。全身打撲。(以上全て応急手当済み)
     疲労(大)。全身に軽度の火傷。額に浅い切り傷。背中に打撲。
     微かな哀しみとすっきりと澄み渡った決意。『考え』る事に目覚めた。
[装備]:首輪×2(グリーンとニアのもの。腕輪のように両腕に通している)
[道具]:基本支給品(ランドセルは男物)、眠り火×8@落第忍者乱太郎、魔女の媚薬@H×H、
    メタちゃん(メタモン)@ポケットモンスターSPECIAL、モンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL
    小狼のランドセル(基本支給品一式) 、きせかえカメラ@ドラえもん
[思考]:あたしが、考えるんだ。
第一行動方針:少し休憩
基本行動方針:優勝して、グリーンの魂ともう一度語り合う。もう「遊び」に夢中になったりはしない。
[備考]:
荷物の中の『魔女の媚薬@H×H』には説明書がついていません。
きせかえカメラ@ドラえもんは充電中です。


※:B−7のタワーの脚が一柱完全に破壊されました。
  更にリリスのダミーに放った必殺の業火も直撃し、鉄柱がかなり破壊されています。
  現時点で即座に倒壊する様子は有りません。



・私信。
すみません、避難所で代理投下を頼む前に駄目元で投下してみたらさるさん規制が解けていました。
どういう基準なのでしょう、一体。

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/10(日) 01:03:14 ID:zl4bUSe7
 

397 : ◆CFbj666Xrw :2008/08/10(日) 01:08:05 ID:OtA1E1mV
ともあれこれで投下終了です。
お騒がせすみませんでしたが代理投下の人ありがとうございます。

ちなみに与える影響は次の通りです。

・街中でド派手な戦いをしました。市街地に(キルアか弥彦が)居たらまず気づく事でしょう。
 ただし時刻は真夜中、前の話から二時間以上後となります。
・シャナが洞窟前に居たのは24時より2時間以上前。
 よって前の話は夜中の終わり頃ではなく、夜中の中〜前半。

ここら辺を気にしてキルアと弥彦も予約していたのですが、
どうも不要な内容になってしまったので、その分の予約は撤回します。

支援の方々もありがとうございました。

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/10(日) 01:22:29 ID:QzO9i14x
投下乙!
リリスとシャナの大バトル、両者の+α要素でどちらかが負けるかハラハラドキドキしました
ひとまず痛み分けの結果に終わってよかった

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/10(日) 01:33:04 ID:ew7QMh1C
投下乙です!
やばい、シャナが死ぬかと思って凄いドキドキしたw
知恵を絞ったリリスがここまで強いとは・・・。
GJでした。


400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/10(日) 01:33:20 ID:yNBEourX
投下乙です。
知恵を身につけたリリス、しろがねの力をフル活用のシャナ。
どちらも恐ろしい存在となたものだ……GJです。

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/10(日) 01:34:07 ID:cxIp4ZXs
投下GJ! リリスKOEEEEEE!
グリーンやニアとの出会いがここで活きるとは……!
最後までハラハラさせやがって、GJだこのやろう!

402 : ◆CFbj666Xrw :2008/08/10(日) 01:34:14 ID:OtA1E1mV
すみません、修正事項です。
シャナの装備に『あるるかん@からくりサーカス』を追記します。

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/10(日) 01:34:59 ID:zl4bUSe7
投下GJ。両者の恋愛観の対比がいいなあ。
迫力ある空中戦も良かった。あるるかんの再登場は予想外だったw
リンク、エヴァときて今度はしろがねか。扱い難しいのに使えるキャラにちゃんと渡り続けるとは。
しかしリリスの成長ぶりはやばい。グリーンいなくてもここまで作戦練れるなんて……。
禁止エリア初めて活かそうとするのがリリスだったってのも驚き。
タイムリミットまでの泥臭いせめぎあいもwktkしながら読んでました。

誤字の指摘を。夜傘→夜笠、紅世の従→紅世の徒

404 : ◆CFbj666Xrw :2008/08/10(日) 16:03:25 ID:r5yLOvdW
感想たくさんありがとうございます。
今回初めから終わりまで思う存分バトルというバトルのための話でしたが、
割と好評で嬉しい限りです。

>>403
ああっ、用語の字間違えてましたか。
wiki掲載時に直しておきます。指摘ありがとうございます。

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/10(日) 18:21:25 ID:JUqE7iUs
それにしてもロリショタだらけの会場にラブホを設置するあたり
さすがジェダ様は変態という名の紳士w

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/10(日) 21:28:13 ID:b3vsAB1N
そろそろ放送いけるかな?


407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/10(日) 21:39:45 ID:zl4bUSe7
ヴィクトリア、イエロー、ひまわり
キルア、弥彦

時間夜中で描写があったほうがいいかもしれないのはこの二組だろうか。

408 : ◆sUD0pkyYlo :2008/08/11(月) 00:30:34 ID:Tpc3QKNz
では、 キルア、弥彦  以上2名予約します。

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/11(月) 03:34:51 ID:NKr7F6b9
期待

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/11(月) 22:43:00 ID:gvOjZY0f
期待
ショタだけってなんだか新鮮だなw

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 03:07:27 ID:nKYIUOJ3
転載&期待

945 名前: ◆iCxYxhra9U[sage] 投稿日:2008/08/12(火) 03:03:31 ID:3VUByKUo0
アク禁なのでこちらで。
パタリロ、エヴァ、インデックス、リンク、なのは、アリサの
六名を予約します。


412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 10:06:44 ID:jDGR7Er/
豪華だな

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 15:58:27 ID:I+y6mINd
なのはさんにエヴァにパタリロ…
大波乱の予感だ

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 16:42:16 ID:xmgSizPl
パタリロが終わった様な気がしてならない…生きろパタリロー!w

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 18:25:13 ID:Qstyl/LD
火種多過ぎて拭いたw

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 18:31:48 ID:QpH66CBw
>>414
殿下の生存力はある意味チートなのでむしろその他のキャラのほうが・・・

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 18:50:33 ID:5BnLBaN5
どうしてだろう?
マーダーはいないハズなのに……
全員が対主催のハズなのに……

何故か穏便に済む気がカケラもしないw

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 19:05:46 ID:T7yyVZmo
いや、消火できるかはさておきすぐに爆発するとも限らない。
もしかするととりあえずは擦れ違いで収まる可能性だってあるw
マイナス×マイナスでプラスに転じる希望だって……一片くらいは?

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 20:35:59 ID:7Is5qVkk
マイナス同士はかければプラスになるが足すとマイナスのままなんだぜ

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 21:58:33 ID:egS6mjBf
>全員が対主催のハズなのに……

 ・ ・ ・ ! ?  マ ジ で !?

…本当だ、一応皆ジェダを倒す事を考えてるw
でもパタリロ、エヴァ、なのはの三人が出会ったら確実に嵐が吹き荒れそう。

>>416
殿下は残りの全員から攻撃されかねないからなw

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/12(火) 22:28:28 ID:COmiFazr
久々のなのはさんが怖すぎる
超マーダーキラーに進化したなのはさんだからな

422 : ◆sUD0pkyYlo :2008/08/13(水) 01:48:54 ID:VNQHWSe4
すいません、予約してる2名ですが、
期限である明日の深夜までに書きあがる自信がもてないので、予約の延長をお願いします。
どうも、妙な苦戦の仕方をしてまして……。うーん。

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/13(水) 09:27:09 ID:jw/gu/kz
保守代わりにプチなのを。

主人公は全国でもトップクラスの陸上選手だったが、足を壊してしまい走れなくなった高校生。
特待生待遇で入った学校を逃げるように転校し、療養も兼ねて引っ越したのは田舎の寂れた高校だった。
そこで彼は「陸上部を作ろう」と書かれたビラを生徒に渡している少女と出会う。
主人公の存在を知っていた少女は主人公を勧誘しようとするが、主人公は少女の熱意を鬱陶しく思い、拒絶する。
だがそれでも少女はしつこく彼を陸上の世界に戻そうと誘い、彼にまとわりつく。
彼はついに少女の熱意に負け、「マネージャーとして」入部。部を設立すべく生徒の勧誘を手伝うようになる。
始めはかったるく思っていたが、次第に彼の中で陸上への思いが再燃。リハビリを兼ね、こっそりと練習を始めた。

一方部員はまったく集まらず、学校側は予算不足を理由に同好会としての活動すら認めようとしない。
そこで少女がある提案をする。
「100m走で去年の全国記録を破れれば部として認めて欲しい。0.1秒でも遅ければこの件は諦める」と。
どうせ破れるわけがないと思った学校側はこの案を承諾。そしてついに部の存続を賭けた100m走の日がやってきた。
少女は自分の力を出し切り、100mを駆け抜ける…しかしそのタイムは僅かに届かなかった。
地面に突っ伏し、泣き出す少女。そんな彼女に主人公が話しかけた。「…陸上部員はもう一人いるだろ?」

去年の全国記録は全盛期の自分が出したタイム。それを更新することは難しい。無理をすれば再起不能になるかもしれない。
だが今の主人公に迷いはなかった。スタートラインに立ち、スタートの合図を待つ。
そして…。
非公式ではあるものの、タイムは更新された。
そしてこの日、田舎町の小さな高校に二人だけの陸上部が生まれた。


…これなんてロケットの夏?


424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 04:34:39 ID:PuVVODgH
 【エセ右翼の目的は、右翼は痛い団体だと日本人に思わせ、まともな愛国心ある人を貶める事です】

 ・右翼団体「松魂塾」(豊島区) − 極東会(構成員1500人)
  松魂塾最高顧問:松山眞一こと曹圭化(在日)
 ・右翼団体「祖国防衛隊」(大阪) − 七代目酒梅組(構成員160人)
  七代目酒梅組組長:金山耕三郎こと金在鶴(在日)
  六代目酒梅組組長:大山光次こと辛景烈(在日)
 ・右翼団体「松葉会」(台東区) − 松葉会(構成員1400人)
  松葉会六代目会長:牧野国泰こと李春星(在日)
 ・右翼団体「日本皇民党」(高松) − 山口組宅見組系
  日本皇民党行動隊長:高島匡こと高鐘守(在日)
 ・右翼団体「日本憲政党」(世田谷区) − 中野会弘田組
  日本憲政党党首:呉良鎮(在日)
  日本憲政党最高顧問:金敏昭(在日)
  金俊昭の実兄:金銀植(在日)
 ・右翼団体「双愛会」(千葉)− 双愛会(構成員320人)
  双愛会会長:高村明こと申明雨(在日)
 ・右翼団体「三愛同志会」(下関) − 六代目合田一家
  五代目合田一家総長:山中大康こと李大康(在日)
 ・右翼団体「東洋青年同盟」(下関) − 四代目小桜組系
  四代目小桜組組長:末広誠こと金教換(在日)
 ・右翼団体「日本人連盟」(会津若松)
  四代目会津小鉄会長:高山登久太郎こと姜外秀(在日)
 ・右翼団体「アジア建国党」
  アジア建国党最高顧問、金相洙(在日)
 ・右翼団体「亜細亜民族同盟」
  三代目山口組柳川組、柳川次郎こと梁元錫(在日)

 【興味がある方は、「右翼の正体」でググって下さい。さっきアドレスが打ち込めたんですが、
  さっそく規制かけられた様でアドレス入力出来ません。】


425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/14(木) 10:12:45 ID:etn52dId
転載

946 名前: ◆iCxYxhra9U 投稿日: 2008/08/14(木) 00:21:21 ID:qft6MqVU0
相変わらずアク禁なのでこちらで。
今日中には書き終わらない見込み。予約の延長をお願いします。
なんか、どんどん長くなってく……

426 : ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 16:13:17 ID:NXBXpcLB
延長していた予約分ですが、推敲の上今夜投下するつもりです。
夜の8時頃を予定しています。お時間のある方、支援をお願いします。

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 16:54:28 ID:E9cRwljC
今夜用事ある俺涙目。支援できないけどがんばれー

428 : ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:00:19 ID:NXBXpcLB
では、投下開始します

429 :殺意×不殺×轟く雷光  ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:01:12 ID:NXBXpcLB

満月が、街外れの平原に立てられた2つの墓を煌々と照らしていた。
片方は巨大な鉄の板。片方は墓標もない質素な盛り土。
2つの死を悼む2つの記念碑を前に、それぞれを作った少年たちの姿があった。

「俺は行くけど、お前は?」
「俺は――」

キルアの問い掛けに、明神弥彦は少しの間逡巡する。
ある意味、彼らしくもなく――思い悩む。

犯人を追う。
いましがた弥彦が墓を作った、名も知らない少年を殺した、その犯人。それを追う。キルアはそう言っていた。
その目標は明確で、とりあえず進む方向も分かっている。
対する弥彦は、懸念事項は多いものの、どこから手をつけていいのか分からない状態。
行方の分からない千秋も、本名も顔も分からぬ『バンコラン』も、生死さえも怪しいニアも、全て手掛かりなし。
だからキルアの「お前は?」という短い問いかけは、言外に「お前も一緒に来るか?」という意味だろう。

彼とはこの場で少し話しただけの関係でしかないが、それでもお互いの性格はかなり理解できた。
弥彦の見たところ、少し口は悪いが悪人ではない。
真っ当に知り合いの死を嘆くことが出来、真っ当に知り合いの死に怒ることのできる人物だ。
そしてまた、彼は頭がいい。カンがいい。
先程のシャナも交えての情報交換の場では、少ない説明でこちらの意を的確に汲み取ってくれた。
きっと弥彦の性格も、弥彦がキルアを理解している程度には、理解してくれている。
彼が真っ直ぐな性格であることも、一箇所にじっとしていられない性分であることも、分かってくれている。
分かっているからこそ、「一緒に来ないか」と、誘ってくれている。

そこまで分かっていて……理屈ではなく、直感的にそこまで解しておいて、しかし、弥彦は迷う。
いや、そこまで解しているからこそ。
簡単に同意を返すより先に、確認しておかねばならないことがあった。

「俺は――いや、俺がどうするかより先に、聞いておきたいことがある」
「ん?」
「キルア、お前……その『犯人』を見つけて追いついた後、どうすんだ?」

問い掛けた弥彦のその手の平に、思わず汗が滲む。
そうであって欲しくない。けれども、予想がついてしまう答え。弥彦の受け入れることの出来ぬ答え。
果たしてキルアは、弥彦の予想通り。
何の気負いも力みもなく、さらりとその答えを口にした。

「どうするって……そりゃ、殺すに決まってるだろ」


430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:02:54 ID:W6GSfBKr
支援

431 :殺意×不殺×轟く雷光  ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:03:05 ID:NXBXpcLB

      ※     ※     ※


キルア=ゾルディックは、元・殺し屋である。

世界最高レベルの暗殺者一家に生まれ、一族内でも抜きん出た資質を認められ、闇のエリート教育を受け。
家業を嫌って家を飛び出し、紆余曲折の末にハンターとなった今も、それらの過去は彼の中に生きている。
念能力を身につけ、オーラを電気に換える技を習得した後も、彼の強みはその殺し屋の技。

だから……彼が後悔するとしたら、ただ一点。
大した理由もないのに殺しを躊躇ってしまった、その部分。

今思い返せば、キルアが「のび太」を生かしておく必要などなかったのだ。
できればニアの話の裏を取りたい、と欲張ってしまったが、あの時の優先事項はあくまで首輪の確保。
だから……速攻で殺していれば良かったのだ。
最初から殺す気で挑んでいれば、下手なプライドを気にすることもなかった。隠蔽工作など考えなかった。
太一を長時間放置したりしなかった。太一を騙して殺そうとした奴を、きっと返り討ちにすることもできた。
実際「最初から殺す気」で対峙した銀髪の殺人狂少女は、あっさり心臓を抜き取れたのだ。

「どうするって……そりゃ、殺すに決まってるだろ」

自らの言葉で、キルアは自分のやるべきことを改めて認識する。
犯人を追う。そして、見つけたら殺す。物事はやっぱりシンプルがいい。
そりゃあ犯人かどうかを判断するためにも、多少は言葉を交わすことになるのだろうが……
そうと分かりさえすれば、即殺す。疑わしいくらいで殺してもいいかもしれない。間違いを怖れてはいられない。

とりあえずは、さっきトンネルの中で死んでいた少年を殺した奴。そいつを探して殺す。
そいつだけじゃない。
殺し合いに乗ってる者。殺し合いに乗ろうとしている者。出会って気付けば、全部殺す。
そうやって殺して殺して殺していけば、きっと太一とゴンの仇とも遭遇できる。2人の仇も討てる。
誰が仇だったかなんて、殺した後に確認すればいい――3人殺しの、ご褒美の権利で。
いや、太一の方は犯人が持ち去ったゴーグルで確認できたのだっけ。

ともかく……殺していけばいい。
2人の仇を取ったあとどうするかなんて、その時になってから考えればいい。
この島から、優勝なんて狙う馬鹿野郎が全部いなくなってから考えればいい。
キルアの口元が、楽しげに吊りあがる。酷薄さも孕んだ、危険な笑みを形作る。
どこか楽しげに、どこかからかうように言葉を紡ぐ。なぜなら。

「で、それをわざわざ聞いて、明神弥彦はどうすんだ?」
「なら……俺は、お前を止めなきゃならねぇ」

なぜなら――
弥彦がキルアの返答を予測できたように、キルアも、なんとなく弥彦の答えが分かっていたのだから。


432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:03:07 ID:ADk0aTmm
支援

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:03:45 ID:ADk0aTmm
 

434 :殺意×不殺×轟く雷光  ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:04:04 ID:NXBXpcLB

      ※     ※     ※


明神弥彦は、未熟な身ながら神谷活心流の剣士である。

神谷活心流が目指すのは、人を殺さずして人を活かす、活人剣。
そして背に負うた刀は、かつての人斬り抜刀斎が不殺(ころさず)の信念を誓った逆刃刀・真打。
明神弥彦は、その双方を自らの目標とし、生きる道としたのだ。

だから……彼が後悔するとしたら、ただ一点。
手の届かない者を助けようとして突っ走り、手の届く位置にいたはずの者を守れなかったこと。

目に映る者全てを守りたいと思っても、弥彦はまだまだ未熟な身だ。
けっきょく、カツオも、太一も、ニアも、守ることが出来なかった。
出会っていたのに……守れたかもしれないのに、届く距離にいたかもしれないのに、守れなかった。
もう、あんな思いは嫌だ。あんな思いを誰かにさせるのも嫌だ。
だからせめて、手の届くところにいる者だけでも。
手の届くところにいる者が、間違った道に進もうとしているのなら。

「なら……俺は、お前を止めなきゃならねぇ。
 事情も聞かずに殺すつもりの奴を、そのまま行かせるわけにはいかない」
「おいおい。オレが殺すって言ってるのは、殺人犯だけだぜ?」
「それでもだ。もう、人が殺すのも殺されるのも、御免なんだ。
 どんな奴だろうと俺は、この手が届く限り、誰1人たりとて死なせねぇ!」

気に入らない奴・悪い奴は見殺しにしていいのなら、ニアの破滅に心を痛めたりはしない。
きっと、ニアに反発しニアの下から離れ、ニアを破滅させることもなかっただろう。
敵や悪党であっても出来るだけ殺さずに済ませたいと願うのが、明神弥彦という少年なのだ。

弥彦は背に負うた刀をすらりと抜く。
あいにくと今の彼の体躯では、腰に常時差しておくには長すぎる。重すぎる。そ
大人が野太刀を背負うように、いつも竹刀を背負っていたように、肩口から突き出した逆刃刀の柄。
掴んで、抜いて、構える。
その切っ先は自らの正中線上、中段の高さ。教科書にそのまま載せられるような、綺麗な正眼の構え。

「あ? なんだその剣。峰と刃が逆じゃねーか。そんなモンでオレを止めるって?」
「逆刃刀・真打(さかばとう・しんうち)。不殺(ころさず)を誓った、最強のサムライの『魂』だ」
「へェ……。面白ェ。『不殺』と来たか」

キルアの顔が、歪に歪む。笑みと呼ぶにはあまりに攻撃的過ぎる表情。
互いの信念を論じ合っても、言葉だけでは誰も止まらない。
キルアは進もうとするだろう。弥彦は追いすがり立ち塞がろうとするだろう。
そして、いずれ衝突する。
殺し合いに乗っている「敵」と対峙した時か、その「敵」を倒した後かは分からぬが――いずれ、衝突する。

ならば、どちらにとっても、決着は早い方がいい。

弥彦は刀を両手で構え、キルアはだらりと両手を下げた自然体で。
町の外れ、満月の下、2つの墓の前。
じり、と2人は間合いを詰めた。


435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:04:57 ID:+Mv/7HTg
 

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:05:07 ID:W6GSfBKr
支援

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:05:11 ID:ADk0aTmm
シエーン

438 :殺意×不殺×轟く雷光  ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:05:36 ID:NXBXpcLB

      ※     ※     ※


(――力量は、そうだな。大雑把に言ってズシと同じくらい、ってとこか)

相手の構えからその力量を推し量ったキルアは、油断なく観察しつつも考える。
才能はある。鍛錬も積んでいる。経験も年齢の割には相当なもののようだし、普通に言って相当に強いはず。
ただしそれも、キルアほどではない。
キルアほどの天性の才はないし、キルアほどの訓練は受けていないし、キルアほどの場数は踏んでいない。
自惚れではなく冷静な判断として、そう見切る。
キルアはポケットに入れていた『コンチュー丹』の容器を一旦手に取り、しかし考え直してまた戻す。
こいつは、今は必要ない。
キルアの性格上出来るだけ慎重を期したいところだが、貴重な消耗品を使ってやる程の相手とも思えない。

素の実力でも、油断や事故が無ければ負ける気はしない――だがしかし、その上でキルアは少し迷う。
弥彦には恨みもない。弥彦は殺し合いにも乗っていない。
弥彦には、殺しておくほどの価値すら見出せないのだ。
ただ、大事な所で邪魔されたくないから早めに対処しておこう、という程度の相手だ。
適当に彼我の実力差を思い知らせてやれば諦めるかな、などと考えた所で、ふと思いつく。

(そうだな……いい機会だし、いろいろ試させてもらおうか)


      ※     ※     ※


(逆刃刀が、やけに重いぜ……。あんまり、時間かけるわけにはいかねェな)

明神弥彦は、手の内の得物の重さに、内心舌を打つ。
不殺の信念を背負わされているから――だけではない。それもあるが、もっと物理的な意味だ。
元々、それが普通の日本刀であっても、今の弥彦の身体には大きすぎ重過ぎる。
銀髪の大槍使いを前に、桜観剣そのものでなくその鞘を武器としたのも、1つにはそれが理由だ。
普段弥彦が振り回している得物は、木刀よりもさらに軽い竹刀でしかないのだ。

さらには、弥彦は今日一日で随分と走り回っている。
千秋と「バンコラン」を探し午後一杯走り回り、日没後にタワーまで駆け戻り、そのまま非常階段を登り切り。
さらには粗末なものとはいえ、人間1人が納まるほどの穴を掘り、墓を作って――
既に、相当に疲労しているのだ。
食事も休憩もロクに取っていない。年齢の割には体力がある方だが、それでも限界が近い。
刀の重さも考えに入れると、長期戦は自分に不利。弥彦はそう判断する。
『神谷活心流』はどちらかといえば守りに重点を置く流派だが、この際仕方ない。先手必勝で行くしかない。

(悪いけど早めに叩きのめして、そのやばい考えを捨ててもら――ッ!?)

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:06:31 ID:ADk0aTmm
 

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:07:13 ID:1gc7/tcB
 

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:07:22 ID:W6GSfBKr
支援

442 :殺意×不殺×轟く雷光  ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:07:53 ID:NXBXpcLB

自然体のまま、しかし打ち込む隙の見えないキルア。
それでもこちらから攻め込み状況を崩そうと、弥彦は踵を浮かして――驚愕した。
弥彦の呼吸を読んでいたのか、まさにその瞬間に静かに歩き出したキルア。
その姿が、増えたのだ。
鏡写しのようにそっくりの無数の『キルア』が音も無く出現し、弥彦を取り囲む。彼の周囲を歩き出す。

「な――!?」
「――『肢曲(しきょく)』、って言うんだけどな。その様子だと、『コレ』はちゃんと効いてるか」

早いのか遅いのかさえもよく分からぬ速度で周囲を回りながら、無数のキルア「達」が一斉にニヤリと笑う。
弥彦は瞬時に理解する……これは、あくまで「錯覚」だ。
実際にキルアの数が増えているわけではない。緩急のついた独特の歩方で、残像が残って見えているだけ。
四乃森蒼紫の『流水の動き』と同系統の、『技術』であり『体術』なのだ。
ならば。

「なら……キルアは『1人』だっ!」

幻惑して隙を突こうとしているのを承知の上で、弥彦は雄叫びと共に『キルア』のうちの『1人』に斬りつける。
たまたま『本物』に当たればよし、外れても『本物』のキルアが襲ってくるはずだから、そこを返り討ちにする。
かなり不利で危険な賭けだが、しかし他に策が思いつかない。長々と悩んでいる時間さえ惜しいのだ。
果たして逆刃刀は予想通りに空を切り、同時に弥彦の背後で『誰か』が跳躍する気配がする。

(上から?! って高っ! 剣心並みの跳躍じゃねーか!)

咄嗟に振り返って、また驚愕。
キルアの身体は、ちょっとした家なら飛び越えられるくらいの高さにあったのだ。なんという脚力か。
だがそこは、飛天御剣流の戦いを間近で見続けた弥彦だ。瞬時に気を取り直す。
頭上を取られたのは確かに痛いが、こっちにだって迎撃用の技くらいある!
逆刃刀を構えなおした弥彦は、そして。

「撃ち落してやるっ。龍翔閃・抵(りょうしょうせんもど)――!?」
「ほとんど『練(れん)』はなし、だと、どうかな……『鳴神(ナルカミ)』」

空中のキルアの手元が小さく光ったかと思った次の瞬間。
小規模な落雷が、弥彦の身体を貫いた。
目も眩む閃光。過去に味わったことのない衝撃。形容の言葉も見つからない体の痺れ。
明治初頭の日本に生を送る弥彦には、「感電」という単語すらも咄嗟に思い浮かばない。
ただ、逆刃刀から伝わってきた正体不明の感覚に、ただ混乱する。
妖術か魔法としか思えぬその技に、とにかく混乱する。
膝を着きそうになるのを必死に堪え、ガクガクと震える脚で必死耐える弥彦。
その視界の片隅に、キルアがストンと着地する姿が映る。

(……やばっ! このままじゃ……やられるっ! 動け、俺の身体っ……!)
「ふ〜ん、この程度のオーラ量で『発(はつ)』すると、こんなもん、っと……。
 じゃあ今度は――『拳』に『60』、『身体』に『40』。これだと、どうなるかな」


443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:08:12 ID:ADk0aTmm
 

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:08:17 ID:svSQgIlc
 

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:09:04 ID:ADk0aTmm
 

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:09:23 ID:q8pNJctX


447 :殺意×不殺×轟く雷光  ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:09:50 ID:NXBXpcLB

キルアが何やら意味不明なことを呟いているが、弥彦には詳しく考える余裕がない。
痺れの残る弥彦に無造作に近づいてきて、これまた無造作に殴る。避けようとするが、間に合わない。
まるで手甲でもしているかの如き硬い拳が、弥彦の鳩尾に突き刺さる。

(な、なんだこの硬さッ! 暗器を持ってる……ってわけでもねぇのか!?)

込み上げてきた酸っぱいものを吐きながら、それでも弥彦は「あえて殴り飛ばされる」。
瞬時の判断で、逆らわずに吹っ飛ぶことでその身に受ける衝撃を最小限に留める。
そういえば飯も喰ってない。胃液と唾液が混じっただけの苦い吐瀉物の味に、弥彦は顔を顰める。
それでも血の味が混じってないということは、内臓へのダメージは大したことではないということだ。
もっと酷い暴行を受けたことだってあるのだ。この程度なら、まだまだやれる!
むしろ間合いが開いた今が好機と、反撃に移ろうとして――

ぴたり。
いつの間にか爆発的に距離を詰めてきたキルアの手の平が、弥彦の胸に当てられていた。
ぞくり、と背筋が凍る。
そのあまりに素早い突進速度に、ではない。先ほどの情報交換の時に聞いた話が、ふと思い出されたのだ。
確かキルアは、銀髪の大槍使いの少女の、心臓を……!

「――なっ」
「『雷掌(イズツシ)』――」

心臓を抜かれる、と思った次の瞬間、しかし弥彦の身体を襲ったのは先ほどの落雷の時と同様の衝撃。
今度は放電ではなく通電――スタンガンの如きもう1つの電撃技、『雷掌(イズツシ)』だ。
やられた当人には理屈も原理も分からない。
ただ、弥彦にも分かったことが2つある。
キルアはその超人的な体捌きに加えて、『雷』を自在に操れる神秘の力を持っている。
そして、それらの力を持っていながら。

「っと、なるほどね。この程度の力なら、このくらい、と。
 じゃあ次は――『拳』に『70』。続いて、『足』に『65』、だとどうかな」

電撃に痺れた身体に、さらに鉄塊を叩き付けるかのような拳撃と蹴撃を浴びながら、弥彦は確信する。
キルアは……こいつは、「実験」している!
弥彦と戦いながら、手加減しながら、自分の能力を、その威力を、ひとつひとつ確かめている!
弥彦を相手にしながら……全力を、出していない! 全力を出す価値すら、認めていない!

(ちく、しょうっ……!
 何が10歳としては「日本で」一番強いかもしれない、だ。やっぱりそんなの大した意味ねぇじゃねぇか!)

キルアとは何歳も離れていないようにしか見えないのに、この有様だ。
どう見ても日本人には見えぬキルアを前に、弥彦は己の無力さを呪う。
殴られ、蹴られ、反撃は悉く宙を切り、合間合間に電撃を受け、痺れて焼かれ。
手も足も出ない一方的な状況の中、弥彦は怒りと悔しさに涙を滲ませた。


448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:10:01 ID:nq6/8vp5



449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:10:37 ID:ADk0aTmm
 

450 :殺意×不殺×轟く雷光  ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:11:08 ID:NXBXpcLB

      ※     ※     ※


(うん、大体分かってきたな……)

弥彦を一方的になぶるように痛めつけながら、キルアは1人自信を深める。
そう……弥彦の読みは、正しい。
キルアがやっていたのは、「実験」であり「テスト」である。
自らに課せられた「念能力」への「制限」。その程度を測るための「実験」だ。
電撃を放つ前に溜めるオーラの量。それによる稲光の強さに、実際に人に当てた時の反応。
念の基本技術である「流(りゅう)」による、拳や足の強化……それも、様々に度合いを変えて。
念ではないが、「肢曲」のような暗殺者の体術も。
実力差があるとはいえ、実戦の中で試し、用い、具合を確認したのだ。

元々キルアは、精密なオーラの操作を得意としている。
1%の狂いもなくオーラを身体の各所に振り分ける「流」の正確さは、師の1人であるビスケも認めるところだ。
自らの能力を正確に把握し、理解し、使いきる。それがキルアの真骨頂。
だがしかし、だからこそ、だったのかもしれない。
彼は、このジェダによる殺し合いの場で……致命的なミスを犯した。
手加減の度合いを、間違えた。殺す気のない相手を、殺してしまった。
理由は、「制限」。
それは、この島に来て始めて本格的に使った念能力。実験も試し撃ちもない、ぶつけ本番の一撃。
そのせいか、自らの身に課せられた枷の重さを多めに見積もってしまい、強すぎる雷を撃ってしまったのだ。

己のプライドに賭けて、二度とあんなミスは犯さない。
そのために必要なのは、正確で精密な自らの能力の再認識。
「制限」でどの程度能力が落ちることになるのかを、自らの身で把握しなおすのだ。
どうせ弥彦を叩きのめさねばならぬのなら、これは一石二鳥。実戦の中でしか掴めないことも多いのだ。

そんなわけで、手加減しながらも正確さを志し、戦いを続けてきたキルアだったが。
色々と試したお陰で、ほぼそちらの目的は達したと言っていい。
「制限」によってどの程度の目減りが見込まれ、どの程度の威力低下があるのか、ほぼ完璧に把握した。
もうこれで「のび太」の時のようなミスはしないだろう――だが、計算違いは、別の部分にあったわけで。

「それにしても……タフな奴だな。おい、いい加減辛いだろ?
 そのまま寝とけよ。邪魔さえされなきゃ、オレはそれでいいんだからさ」
「まだ……まだぁっ……!」

キルアの計算違い――それは、殴れど蹴れど倒れない弥彦の存在だった。
確かに急所は打っていない。内臓も潰していないし骨も砕いていない。顎や頭も打っていない。
体中に青痣と、掠り傷と、電撃による火傷が刻まれていたが、いずれも致命傷には程遠い。
どれもただ、「痛い」だけだ。
出来ればサンドバック役として長く立っていて欲しかったから、あえて決着を引き伸ばしていたのだが――
いい加減、うんざりしてきていた。
この辺で気絶でもしてくれれば、ちょうど都合がいいのだが。

「だってお前、勝ち目ねーじゃん。
 そっちの刀、全然オレの身体に当たってねーし。何回か惜しい時もあったけどさ。
 どうせ無理だから、さっさと諦めなって」
「神谷活心流は、活人剣……。活人剣を振るう奴には、どんな負けも許されねぇんだよっ……!」

いい加減苛立ちすら感じ始めたキルアの前で、そして弥彦は、言葉とは裏腹に、おもむろに刀を納めてみせた。


451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:11:46 ID:ADk0aTmm
 

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:11:59 ID:q8pNJctX


453 :殺意×不殺×轟く雷光  ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:12:29 ID:NXBXpcLB

      ※     ※     ※


(そう、俺には敗北が許されない……!)

神谷活心流は、活人剣。
人を守るために振るう剣であり、人を守るための剣だ。
1本の剣に、自分と守ろうとする者、2つの命運を賭ける。それが活人剣。
ゆえに、負ければ自分は勿論、守ろうとした者の命運をも尽きてしまうのだ。

ここでキルアを逃したら、彼は必ずやあの犯人に追いつき、殺すだろう。
釈明も弁明も改心も懺悔も許さず、雑草を刈り取るように命を奪ってしまうのだろう。
そしてそれは、弥彦にとって望ましい話ではない。

剣心の過酷な戦いを間近で見続けてきた弥彦は、よく知っているのだ。
悪党と一言で言っても、進んで悪の道に堕ちた者ばかりではない。
哀しい過去、致し方のない経緯、理不尽としか言えぬ運命。
そういったものを背負った、被害者とでも呼ぶべき殺人者たちを、どれだけ見てきたことか。
彼らの存在を思い出せば、「殺し合いに乗ってる奴は全部殺せばいい」なんて、安易に言えるはずもない。
だから。

刀を一旦納めて、鞘ごと背から外す。
外したそれを、改めて左腰に差しなおす。余裕なのか好奇心からか、幸いキルアは動かない。
そのまま左手を鯉口に、右手を柄に添えて腰を落とせば――その姿勢は。

「へぇ、居合いか。なるほど、考えたもんだ」
「…………」

キルアが楽しそうに口笛を吹く。が、その細められた目は笑っていない。
彼も分かっているのだ。この構えの特性が。
数多の剣術の中でも、居合いは「後の先」を取ることに特化した構え。カウンターこそがその本領。
これなら、キルアのスピードも捉えうる。
素手と刀のリーチの差で、先に攻撃を叩き込める可能性がある。
弥彦もあまり慣れてない構え、長すぎる刀、抜刀には向かぬ逆刃の刀……不利な条件は揃っていたが。
それでも、この構えに賭ける。
この構えから繋がる、わずかばかりの勝機に、全てを賭ける。

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:13:06 ID:W6GSfBKr
支援

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:13:18 ID:q8pNJctX



456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:13:43 ID:ADk0aTmm
 

457 :殺意×不殺×轟く雷光  ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:13:59 ID:NXBXpcLB

(さっきまでだって、ただ殴られてたわけじゃねぇ。
 既に手は1つ打ってる……そしてまだキルアは、「気付いてない」。
 だけど、「それだけ」じゃきっと「届かない」。「それだけ」で勝てる甘い相手じゃねぇ……!)

己の懐にある「あるもの」を意識しつつ、今はキルアの動きに集中する。
基本的に「待ち」の姿勢である居合いの構えだが、しかし持久戦になれば弥彦が圧倒的に不利。
しかし、弥彦はその部分は心配していなかった。何故なら。

「気付いてるだろうけどさ。オレ、ずっと手加減してたんだよね。
 これ以上やるってんなら、もう手加減やめるぜ? お前、本気で死ぬぜ?」

余裕を見せているキルアの声に、微かに抑えきれない苛立ちが混じり始めている。
もう一押し。あと一押しで、きっと、望んでいたチャンスが。

「やって、みろっ……! 出し惜しみしか出来ないお前に、出来るもんならなっ……!」
「ふーん、そう。じゃぁ……」

キルアが何気ない呟きを漏らした、次の瞬間。
彼の身体が、掻き消える。
いや、消えたのではない――人間の意識が追いづらい、タテ方向の高速移動。
キルアの手の間に、紫電が走る。
念能力者でなくとも分かる、素人目にも分かる。今までの比ではない威力の電撃、その予備動作。
刀も届かぬ距離、まともに喰らえば黒焦げになること必至の大技を前に、それでも、弥彦は。

「じゃあ……死になっ!」
(剣心――技を借りるぜ!)

弥彦は、未だ勝負を諦めていなかった。


458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:14:55 ID:q8pNJctX


459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:15:08 ID:W6GSfBKr
支援

460 :殺意×不殺×轟く雷光 (後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:15:17 ID:NXBXpcLB

      ※     ※     ※


「じゃあ……死になっ!」

両足に念を込めて、一気に跳躍。
頭上を取って、「練(れん)」で練り上げた大量のオーラを両手の間に溜める。
「制限」下における、今のキルアの最大出力だ。

弥彦が居合いの構えで刀の間合いを制するのなら、「そのさらに外側」から攻撃すればいい――。
幻影旅団のノブナガよりは遥かに劣る相手、突進して接近戦を挑んでも十分に勝ち目はあったろうが。
間合いという一点に限れば、ナイフやブーメランを投げても良かったのだろうが。
なんとなく……腹が立って仕方なかった。
弥彦の諦めを知らない瞳に、責められているような気分になってしまった。
どこか見覚えのある瞳。それはそう――ゴンが追い詰められた時のような。太一が垣間見せたような――!

(……ふざけるな! あいつらと一緒なんて……認められるかっ!)

思わず脳裏に浮かんでしまった、気の迷いを振り払うにも。
全力で叩き潰さないと、気が済みそうにない。
弥彦がこれで死んでも知ったことか。
全オーラを電気に換え、弥彦の頭上から叩き付ける。
並みの人間はもちろん、生命力あるキメラアントが相手でも即死しかねない出力で。

「見様見真似――」
「遅ぇ! ……『鳴神(ナルカミ)』――!」

2つの墓の傍、眼下の弥彦が「何か」をしようとしている。
抜刀術の構えで、身体ごとその場で一回転。
だけど、この距離、この高さだ。何をしようとも、雷が落ちる方が早い!

必殺の確信を持って、キルアは電撃を放って――
落雷の轟音が、弥彦の技の宣言の後半を掻き消して――
同時に、弥彦の左腰から、「何か」が弾丸のような勢いで撃ち出されて――
けれどその方向は、キルアに当てるには、狙いがズレていて、技の出だしを潰すにも遅すぎて――

キルアは、目を見張った。

(な……? 『鳴神』が……電気が、曲が、るっ……!?)

眼下には、逆刃刀の鞘を突き出すように持つ弥彦の姿。
スローモーションのようにゆっくりと進む時間の中、キルアは確かに、弥彦の目が笑うのを見た。


461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:15:26 ID:nq6/8vp5



462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:15:46 ID:ADk0aTmm
 

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:16:01 ID:nq6/8vp5



464 :殺意×不殺×轟く雷光 (後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:16:48 ID:NXBXpcLB

      ※     ※     ※


それは、一瞬の出来事だった。

キルアの手から放たれた雷は、地上の弥彦を狙った雷は、しかし虚空で僅かに進路を変えて。
虚空に投げ出された「鉄の棒」……『逆刃刀・真打』に命中し。
刀を伝わった電光はそのまま逸れ、弥彦の傍ら、やや離れた位置にある巨大な鉄の板に誘導される。
そう、それは――トンネルを塞いでいた鉄扉を用いて立てた、八神太一の墓。
キルアが太一のために、と立てた「立派な墓」が、キルアの技を逸らす。受け止める。大地に放電する。
弥彦を傷つけることなく、弥彦を守る。

(よしっ、読み通り――!)

キルアの持ち技の1つ、『鳴神(ナルカミ)』。
変化系能力者が不得意とする遠距離攻撃、放出系能力であり――
不得意な部分を補うために、雷としての特性を模倣した技。
だからそれは、近くに「避雷針」があれば対象に当たらない。
明治時代の弥彦だって、雷が高い所に落ちることくらいは知っている。
門扉だけでは高さが足りず尖ってもおらず、雷が導かれることもなかったが……そこに逆刃刀を加えれば。
タイミングを合わせて、太一の墓に沿うよう逆刃刀を撃ち出せれば。
それは「読み通り」というより、髪の毛ほどに細い可能性に全てを賭けた一撃であったのだけど……!

『見様見真似・飛龍閃・改(みようみまね・ひりゅうせん・かい)』。
かつて緋村剣心が石動雷十太の『飛飯綱(とびいづな)』を前に撃ち放った抜刀術、『飛龍閃(ひりゅうせん)』。
居合い抜きの動作そのままに、しかし柄に手を添えず腰の捻りだけで剣を撃ち出す、奇想天外な飛び道具。
本来は地面と平行に撃ち出されるはずの刀、そこに弥彦は独自のアレンジを加えて。
撃ち出す瞬間、鯉口を押し上げ、足腰のバネも利用して、斜め上方に発射したのだ。

いわばこれは、弥彦オリジナルの対空迎撃技。
居合いの構えで牽制すれば、キルアがこの「刀よりも間合いの広い」技を使ってくることは容易に予想できた。
そして『飛龍閃』とは、剣士には不利な遠距離の間合いを制することに価値がある技。
優れた弟子は師の模倣だけに終わらない。
その術理の本質を見抜き、自分なりの応用をしてこそ、なのだ。

だがしかし、今この瞬間、これで終わってしまえば意味が無い。
絶妙のタイミングで、ぶつけ本番のオリジナル技を成功させはしたが、しかしそれは一撃を避けただけ。
あさっての方向に飛んでいってしまった逆刃刀・真打を拾うヒマは、おそらくない。
だが焦ることなく、素早い動きで、弥彦は懐から「とあるもの」を取り出す。
それは先ほど一方的に殴られていた時に確保した、「逆転の切り札」。
迷うことなく手に取ると、彼は「それ」を、口に含んだ。

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:17:01 ID:ADk0aTmm
 

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:17:47 ID:nq6/8vp5



467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:18:42 ID:W6GSfBKr
支援

468 :殺意×不殺×轟く雷光 (後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:18:53 ID:NXBXpcLB

      ※     ※     ※


(焦るな、たった一発、かわされただけじゃないか――!)

空中のキルアは、瞬時に意識を切り替えようとした。
ありったけのオーラを注いだ一撃をあんな方法で避けられたのだ、当然動揺はある。
避雷針代わりに太一の墓を利用されたことも、正直言って腹立たしい。
けれど、今考えるべきはそんなことではなく。

空高く跳躍したキルアは、未だ自由落下の途中にあって――
念を、電気を一旦使い切った今の状況では、空中での行動の自由はほぼなくて――
つまりは地面に着地までの数秒にも満たぬ時間の間、無防備になってしまう。
低威力でも『鳴神』が当たっていれば、そんな心配はせずに済んだのだが。

(いやしかし、奴は『隠し札』とも言えるあの技を使った直後だ。もう武器もないし、やれることは……!?)

もうやれることはない、と冷静に判断しかけたキルアは、そしてすぐに驚くことになる。
弥彦が何かを口に含んでいる。見覚えのある容器から出した丸薬を、口に放り込んでいる。
あれは……! キルアは咄嗟に自らのポケットを探る。ない。

(こ……『コンチュー丹』!? いつの間に掏り取られた!? 構えを変える前、一方的だった時か!?)

確かにあの時、手の届く距離に何度も入った。弥彦も空振りばかりだったが、何度も反撃してきた。
キルアも頭に血が昇ってきていたし、チャンスはいくらでもあったと言っていい。
しかし、こんなに鮮やかに……! キルアだってそれなりに心得があるのに!

そして次の瞬間には、キルアは自らの動揺そのものを後悔する。
動揺してポケットを探っているヒマがあったら、ナイフなり何なりを投げておけば良かったのだ。
ランドセルから殺虫剤を取り出すのも、もう間に合わない。
気付いた時には自由落下するしかないキルアに合わせ、弥彦が大地を蹴っている。
蟻のパワーと蝶の身軽さ、蜂の素早さ。いやしかしこのジャンプはまるでバッタの跳躍だ。
念能力者の本気の跳躍にも負けぬ勢いで、弥彦が迫る。
飛天御剣流の継承者にも匹敵する脚力で、弥彦が跳ぶ。
そして、その手には。

「おおおおっ、『龍翔閃・抵?(りゅうしょうせんもどき)』っ――!」
「くうぅっ!」


469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:18:57 ID:ADk0aTmm
 

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:20:14 ID:5oMrYyqp
 

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:20:26 ID:nq6/8vp5



472 :殺意×不殺×轟く雷光 (後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:20:30 ID:NXBXpcLB

衝撃。
下からかち上げるように、黒い棒状の凶器が振り上げられる。
なんとかキルアは両腕を交差させ、僅かに残ったオーラを集めてブロックする。
刀のように振るわれた凶器の正体――それは『逆刃刀・真打』の鉄拵えの『鞘』。
飛天御剣流の抜刀術は、全て隙を生じぬ二段重ね。
ゆえに「二の手」として使われることの多い鞘にも、十分以上の強度が求められる。十分に、『武器』になる。

(それでも、なんとか止めたっ! これでこっちにも、反撃のチャンスが――)
「まだだッ! 見様見真似・龍槌閃(みようみまね・りゅうついせん)っ!!」
「!!」

反撃のチャンスもなく、空中で弥彦が一回転する。
下からの攻撃を止めたばかり、姿勢の崩したキルアの頭部に衝撃が走る。
念によるガードすら、間に合わない。
目の前に火花が散る。脳が揺さぶられる。意識が刈り取られる。

そのまま成す術もなく、気を失う直前。
キルアが考えたのは、ただ1つ。

(畜生っ……。
 やっぱコイツも、「最初っから」殺しにかかっておくんだったぜ……。
 もし、「次」があるなら、必ず……!)

もしもこの後、意識を取り戻すことがあるのなら。生き恥を晒し命を永らえることになるのなら。
次からは、容赦しない。
殺し合いに乗ってる奴は最初から殺す。疑わしい奴も最初から殺す。
そして、キルアを邪魔する奴も、容赦なく完全に殺す。
全部、片っ端から、殺す。
呪詛にも近いどす黒い誓いを胸に抱きつつ、キルア=ゾルディックは、そして意識を手放した。


      ※     ※     ※



473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:21:14 ID:ADk0aTmm
 

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:22:06 ID:W6GSfBKr
支援

475 :殺意×不殺×轟く雷光 (後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:22:14 ID:NXBXpcLB

居合いの構えで相手を威嚇し、遠距離技である『鳴神』をあえて撃たせる。
『飛龍閃』の派生技で逆刃刀を撃ち出し、それを避雷針にして直撃を免れる。
相手が驚いた隙を突き、予め掏り取っておいた『コンチュー丹』を口に含み、彼我の身体能力の差を埋める。
掏り取りの事実に動揺する隙を突き、逆刃刀の鞘で『龍翔閃』の模倣技。脚力の不足はコンチュー丹で補う。
そして、最後のトドメとして、『龍槌閃』の模倣技――。

要約すればたった5行。時間にすれば数秒にも足りぬ間の攻防。
しかしこれのみが、弥彦の見出した僅かな勝機だった。
単に掏り取ったコンチュー丹を使っただけでは、きっと勝てなかっただろう。
キルアが弥彦に勝っていたのは身体能力だけでなく、戦闘技術全般だったのだから。

「まったく、俺のスリ技はどこまでも役に立ちやがる……。喜んでいいんだか」

弥彦は荒い息をつきながら、飛んでいった逆刃刀を回収して戻ってくる。
二人の激闘の跡の残る墓の前には、白目を剥いて気絶したままのキルアの姿。
コンチュー丹で得た怪力で、思いっきり頭を殴ったのだ。簡単には目覚めるまい。
頭蓋骨の中でも特に硬い所を狙って振り下ろしたから、後遺症などはないと思うのだが……。

「で……どうするかな、こいつ」

疲労困憊、全身アザだらけ。戦いの前半は避けたいと思った持久戦にもなってしまっていた。
自分自身も倒れる寸前の身体で、それでも弥彦は思案する。
それは、そう。シャナに最初に会った時、彼女から出されていた「宿題」。

 『考えてみればいい。おまえが殺さなかった敵はその後どうするの?
  ここには犯罪者を捕まえる警察も、拘置しておく刑務所も、裁いてくれる裁判所もないのに。
  おまえの言う“不殺”はこれらなしでも成り立つものなの?』

後回しにしてきた問いかけが、今になって弥彦の所に戻ってくる。
このキルアをどうするべきなのか。
殺すべきか、放置すべきか、手足の腱でも切って身動きできないようにしておくべきか。
頭に浮かんだいくつもの選択肢に、しかし弥彦は。

「……どれも論外だろっ!!」

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:22:32 ID:ADk0aTmm
 

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:22:59 ID:nq6/8vp5



478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:23:15 ID:ADk0aTmm
 

479 :殺意×不殺×轟く雷光 (後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:23:24 ID:NXBXpcLB

一声吼えると、頭から血を流すキルアの身体に手を伸ばす。
殺すことなんて出来ない。それをしたら、弥彦はキルアを否定できなくなる。
放置することも出来ない。「バンコラン」やそれに類する殺人者に見つかれば、そのまま殺されて終わりだ。
手足の腱を切る? 何だその悪趣味なアイデアは。考えるまでもなく却下に決まってる。

そう。敵対こそしたけれど。意見の相違こそあったけれど。
キルアもまた、弥彦が守りたいと思っている命の1つであることには変わりがない。
そして、そんなキルアが血を流し、怪我を負い、気を失っている。
となれば、今やるべきことは1つしかない。

「病院は……アッチか。待ってろよ、すぐに手当てしてやるからな」

脱力しきったキルアの身体を背負い、彼の荷物も両手に提げて、弥彦は沼の中央を抜ける道を走り出す。
ニアのことも、千秋のことも、「バンコラン」のことも、全て後回しだ。
キルアが追うつもりだった「犯人」のことも、後回し。
もう少し具体的な手掛かりがあったら違う判断をしていたかもしれないが、今は苦渋を呑んで後回しだ。
ひょっとしたら後で後悔することになるのかもしれないが、今はまず、キルアを助ける。
目に映る全ての人を守れる程の力はまだないけれど、せめて、手の届く所にいる命だけでも守りたい。

「目が覚めた時に気が変わっててくれりゃ、いいんだけどな……。
 そうじゃなかったら、また仕切り直しだ。何度でも、叩きのめしてやる」

正直、再戦するとなったら弥彦が圧倒的に不利。あんな奇策、そうそう何度も通じるものか。
それでも、弥彦は諦めない。弥彦は折れない。弥彦は挫けない。
自分は決して強くない、だからこそ何度でも挑もう。何度でも繰り返そう……他に手段が、無いのなら。

「ぐっ……おおっ……! お、重てぇっ……!」

跳ぶように沼地の間を走りぬけ、古びた塔が見えてきたところで。唐突に弥彦の動きが鈍くなる。
コンチュー丹の効果が切れたのだ。
元より疲れきった満身創痍の身、荷物がなくとも限界間近。
蟻の怪力・蜂の素早さがなければ、とてもではないがヒト1人を背負って歩けるコンディションではない。
思わず意識が遠のきかける。膝を屈したくなる。何もかも投げ出して眠りたくなる。
だけど。

「負けるっ……もんかっ……! 見捨てる、もんかよっ……!
 それじゃこいつと、キルアと、一緒になっちまうっ……!」

あと少し。あと少しで廃墟の町に辿り着き、立派な病院に辿り着けるのだ。
だから、そこまでは。

頭上の満月は変わらず煌々と輝き続け、辺りには人の気配もなく。
忘れ去られたかのような静かな廃墟の町。
弥彦は蛞蝓が這うような速度で、しかし決して歩みを止めることなく、足を踏み入れた。



480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:24:31 ID:5oMrYyqp
 

481 :殺意×不殺×轟く雷光 (後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:24:38 ID:NXBXpcLB

【F−8/廃墟群外周部/1日目/深夜】

【明神弥彦@るろうに剣心】
[状態]:疲労(極大)、全身に打撲と青痣と擦り傷と火傷。背中にキルアを背負っている
[装備]:逆刃刀・真打@るろうに剣心、サラマンデルの短剣@ベルセルク
[道具]:基本支給品一式、首輪(美浜ちよ)、核鉄(バルキリースカート)@武装錬金
     コンチュー丹×5粒@ドラえもん、
[服装]:道着(ドロと血と吐瀉物で汚れている。右腕部分が半焼け、左側袖も少し焼けてる)
[思考]:負けねぇ、ぞっ……!
第一行動方針:ひとまず病院に向かってキルアの手当てをする。キルアを死なせない。
第二行動方針:キルアが目覚めたら、人を殺さないよう説得を続ける。必要なら何度でも叩きのめす。
第三行動方針:いい加減、休息と食事を取りたい。
第四行動方針:出来れば南西市街地に点在する死体(しんのすけ・ちよ・よつば・藤木)を埋めてやりたい。
基本行動方針:この手の届く限り、善悪問わず一人でも多くの人を助ける(目の前にいる人を最優先)。
         それ以外のことはあえて今は考えない。
[備考]:バルキリースカートは、アームのうち3本が破損した状態です(現在自己修復中)。
     コンチュー丹の効果は、既に切れています。

【キルア@HUNTER×HUNTER】
[状態]:疲労(中)。頭を強く殴られ気絶。頭から流血。
[装備]:ブーメラン@ゼルダの伝説、純銀製のナイフ(9本)、
[道具]:基本支給品×3、調理用白衣、テーブルクロス、包丁×2、食用油、 茶髪のカツラ
    天体望遠鏡@ネギま!、首輪(しんのすけ)、水中バギー@ドラえもん、
    殺虫剤スプレー、ライター、調味料各種(胡椒等)、フライパン
[思考]:…………。
第一行動方針:殺し合いに乗っている者・乗ろうとしてる者は容赦なく殺す(間違えても気にしない?)。
第二行動方針:キルアを邪魔しようとする者も容赦なく殺す。
第三行動方針:太一とゴンの仇をとる。ゴーグルも取り返す。
基本行動方針:仇討ちも兼ねて、殺し合いに乗っている者を積極的に探して殺していく。
       いわゆるマーダーキラー路線。その後のことはあえて今は考えない。
[備考]:自らの念にかけられた制限、制限下における念能力の効果を、ほぼ完璧に把握・理解しました。
    キルアの怪我の程度(特に、最後の頭部への打撃のダメージ)は、後続の書き手にお任せします。


482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:24:42 ID:nq6/8vp5



483 :殺意×不殺×轟く雷光 (後編) ◆sUD0pkyYlo :2008/08/15(金) 20:25:37 ID:NXBXpcLB

以上、投下完了。支援感謝です。

wikiに収録する際は、おそらくギリギリで分割が必要になるラインだと思います。
一気に収録できるのなら、それに越したことはないのですが……。

あと、作中で「龍翔閃モドキ」の漢字が一部文字化けしてしまったようです。
wiki収録後に、なんとかします。中国語を引っ張ってくることになりますかね。

キルアが起こした『鳴神』の光と音は、シャナに影響を与えずに済むと思います。
墓作りで時間をかけている間にシャナは移動を開始しており、あるるかんの確保と練習をしていますから。
逆に、シャナが起こしたタワーの爆発も、既に弥彦が移動していて「気付かなかった」で済むと思います。


484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:26:01 ID:ADk0aTmm
 

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:28:42 ID:W6GSfBKr
投下乙です
ジャンプキャラ同士の戦闘か
圧倒的不利をひっくり返した弥彦は凄い
でもそのせいでキルアの思考が何か恐ろしげなことにw
目覚めた時が怖いなw

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:43:42 ID:7v7+rbsx
投下GJ
このロワはマーダーよりマーダーキラーの方が過激なのは何故だw
弥彦は決意固めてから格好いいなぁ。主人公気質だ。
キルアは初めての敗北かな?変なスイッチ入りましたー
キルアって思い込むと周り見えなくなって暴走するタイプだぞw
今のキルアはなのはさんと気が合いそうだ。
信念貫く道は険しいが弥彦頑張れーGJ

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 20:51:44 ID:zSzv4GPp
投下乙!
キルアが目覚めたときが怖くもあるが楽しみでもある
頭への一撃はイルミの針への布石になるか

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 21:37:59 ID:ShFhzd8w
投下乙
基本方針からも明らかに対極な二人の対比が見事だった
弥彦の頭脳プレイもるろ剣っぽさが出ててよかった

気絶直前、「弥彦を殺す」とか言い切っちゃってるキルアが今後の不安要素かな
数少なくなったショタのうちの二人には頑張って欲しいが

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 21:40:04 ID:yJGT6knw
投下GJ
弥彦が主人公すぎる
最初一方的にやられてギリギリで逆転するのはカタルシスあるね
スリ技術役立つなー、さすが元泥棒
信念的にこの二人がぶつかるのは必然だけど……キルアがテンパリモード入ってしまったw
これは目覚めたときが楽しみだ

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 21:48:27 ID:0JE4MS2+
奇しくも一対一の戦い×2になった構図か、南西エリア。
キルア、前向きなようでいて徐々に危なくなってきたな。
そして弥彦は……よく頑張ったものだ。上手い。
方向性も見つめなおせていて、爽やかだ。GJ。

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 22:09:15 ID:8pXQXayW
圧倒的な戦力差を覆した弥彦には見事の一言。
しかしほんとに南西には人がいなくなったなwキルアが起きない限りは平和そうだ。
怪我の治療したら動きぐらい拘束しておけよーwああでも通用しなさそうだ。
誰かー誰かきてー
信念のぶつかり合いが凄くよかった。この前の乙女対決といい宗教対決といい名勝負がおおいLSロワだ。
キルアのテンパリモード始動とさりげない爆弾を設置していく手腕はさすがです。


492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 22:13:35 ID:1gc7/tcB
弥彦がんばれ
すごくがんばれ

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 22:27:42 ID:E9cRwljC
投下GJ。キルアはどう転んでも中央に行くだろうと思っていたから驚いた。
先がどうなるか不透明だけど、少なくとも今はちゃんと信念を貫けたな、弥彦。
演出的には太一の墓が雷撃逸らしたのが印象深い。

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 23:24:47 ID:dj1ECuBK
弥彦がんばったな、乙!
病院か・・トマ達とはタイミング的に会えないっぽいな

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 23:25:41 ID:dj1ECuBK
スマソsage忘れた・・・orz

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/15(金) 23:51:22 ID:E9cRwljC
と、忘れてた。状態票は真夜中の間違いかな?

497 : ◆sUD0pkyYlo :2008/08/16(土) 00:04:29 ID:1s5nf+gS
……あっ!

すいません、状態票の時間は「真夜中」の間違いです。
本当に申し訳ない。指摘に感謝です。
トマたちとは……双方共に、時間の解釈に相当の幅が取れる状況ですので、自由度は高いと思います。

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 00:14:50 ID:0Wcj0gaq
弥彦逃げてー!

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 14:06:59 ID:5uHzk3Re
ローゼンメイデン ハリウッドで実写映画化

ワーナーブラザースは15日、『ローゼンメイデン』の実写映画化を正式に発表した。
同作品はPEACH-PIT原作の人気漫画及びアニメ作品で、一部のファンからは熱狂的な支持を得ている。
大ヒットとなった「マトリックス」シリーズを手掛けたウォシャフスキー兄弟が、今回は何とも意表をつく作品に手を出した。
日本のアニメの大ファンで知られる彼らだが、まさかこの作品を手掛けるとは意外に感じるファンも多いのではないだろうか。
『実は2年前からこの作品にハマってしまって、自分の手で実写映画にしてみたいと思っていたんだ』
堰を切ったように、アンディ・ウォシャフスキーは興奮気味に熱く語り出した
『オタク・アニメのカテゴリに分類されて、一般受けしなさそうだという意見もたくさんあったよ。でも僕はそうは思わないんだ。
 魂を持つドール達が、愛する父に会うために悲しい運命を辿っていく、これはもう誇るべきストーリーなんだ。
 実写にすればこの作品が本来持っている素晴らしさが存分に表現できると確信しているんだ。
 だからこそ今回、周囲の反対を押し切り踏み切ったのさ。期待は絶対に裏切らない。
 哀しくて儚い、でも美しいアリスゲーム(作中でドール達が戦う行為)をお見せできると思うよ。』
物語の“主役”ともいえる“ドール”は子役にCG加工を加え人形と人間の中間のような雰囲気を出す手法を取るという。
製作の中心となるのは日本製アニメの海外配給を多数手がけてきた米国のADV Filmsで、
製作費は6億ドル、公開は再来年夏になる見通し。

【ジュンが】ローゼンメイデン実写映画化 part5【ジョンに】
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/comicnews/1182689647/l50


500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 18:11:05 ID:OoYqOvf3
なのはの人はいつかな?

もうほとんどのキャラが真夜中だっけ?
0時放送は結局どうなったんだろ。
区切りってのは欲しいと思ってるんだけどさ。

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 18:21:02 ID:VSLptOZG
0時になるには北東の連中が動かないとダメやね。
絶賛修羅場中のタバサ回りと耳の皮を被ったホムンクルスが行動直前だ。

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 18:25:55 ID:2QhrPFBQ
タバサは真夜中だからどっちでもいい気がするけどヴィクトリアたちは夜中だからな。

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 18:45:19 ID:dDftSXnJ
現在の予約状況まとめ

予約済 6/34
8/12予約(予約期間 8/19 まで)延長申請
 ◆iCxYxhra9U 氏:<北西・西> (インデックス、リンク)、(エヴァ、パタリロ)、アリサ、なのは

未予約 28/34
 夜中  :<北東> (イエロー、ひまわり)、(桜、雛苺)、レミリア、ヴィクトリア
 真夜中:<北西> (紫穂、ヴィータ)、イヴ
 真夜中:<北東> (アルルゥ、ベルカナ、梨々、レックス)、(小太郎、蒼星石、タバサ)、トリエラ
 真夜中:<中央> (ニケ、ブルー、メロ)、グレーテル、千秋
 真夜中:<南西> シャナ、リリス
 真夜中:<南>   (キルア、弥彦)
 真夜中:<南東> (トマ、レベッカ)

休んでいるレミリアはともかく他は描写が必要かもね


504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 22:09:10 ID:ZGhZoRM3
雛苺組は孤立中だからいらないっちゃあいらないけど
現在行動直前の黄まわりと性悪は描写がほしいね。

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 22:45:22 ID:OoYqOvf3
難しそうなパートだなw
QBの監視役としての心情が明かされたりするんだろうか
ここアツイヨ……的なw

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/16(土) 23:34:52 ID:wueHqCcI
ぶっちゃけ死者の放送をしないなら零時のするかなしか先にやっても矛盾は起きないんだけどね。
定時放送の前に足並み揃えるのはそれで矛盾が起きちゃうからだし。
ただ、ここらで足並みを揃えておくと遅れたパートが生まれにくい利点は有る。

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 13:16:08 ID:Ho5e6+Ri
>>501
耳の皮って何かと思ったw

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 19:07:17 ID:WWkBetUR
転載

948 名前: ◆iCxYxhra9U 投稿日: 2008/08/17(日) 18:25:34 ID:wZtEw0Po0
相変わらず規制中なので、こちらで中間報告。
予約期間ギリギリまでかかりそうです。
投下は明日の深夜に。
多分、前半後半2回に分けての投下になると思います。

509 : ◆2G4PiPq.z. :2008/08/17(日) 20:57:03 ID:+PImC4Fg
桜、雛苺、小太郎、蒼星石、タバサ予約します。

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 21:25:17 ID:PVTQTPt2
期待

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 22:20:18 ID:KRcyBy+D
メンツがこええええええww
なのはの人も楽しみにしてますー

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 23:30:51 ID:iAcBjYTS
全員対主催なのに死相の漂うやつばかりな北西も気になるが
こっちもどうなるか気になるな。
二つ合わせて死者何人出るんだろうか…

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/17(日) 23:52:10 ID:vqG4Wzfq
これでイエロー、ひまわり、ヴィクトリア、(レミリア)がくれば放送行けるな

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 00:11:39 ID:6YFbsCRP
三角関係にマーダー突入かよw
wktkしながら待ってるぜ

515 : ◆lr.SvCnhCc :2008/08/18(月) 00:11:44 ID:TDm7YGnJ
遅筆ゆえ、かなり前からこつこつ書き溜め進めていましたが、ようやく目処がついたので
ヴィクトリア・ひまわり・イエロー予約します。

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 00:47:20 ID:Bh0o0WUa
久々の予約ラッシュktkr
期待してます

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 07:33:46 ID:tGRYcKMc
一気にきたー
これは楽しみだ

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 20:07:49 ID:dYgiW5BN
代理投下行きます

519 :許されざる者 ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:09:11 ID:dYgiW5BN
工場の外壁に背中を預け、アリサ・バニングスは草むらの蔭で膝を抱えていた。
露出の高いチャイナドレス姿のため、腕や太股に葉の先端がチクチク刺さる。
やぶ蚊がいないのが、せめてもの救いだった。そういえば、ここに来てから虫や鳥の類を一匹も見かけていない。
もしかして、参加者以外の生き物は、植物しかいないのかも知れない。

逃避しがちな思考をぐるぐると弄びながら、アリサは先ほどの、親友との決別を振り返っていた。
胸に苦いものが込みあがってくる。
腹立たしく、恨めしく、堪らなくやるせなかった。
友情を拒絶されたことよりも、言い放ったばかりの自分の言葉に、彼女は深く傷付いていた。

――友達になんかならなきゃよかった!

失言じゃない。本音だったからこそ、心が痛い。
友達じゃなければ、こんなに哀しくなかった。
こんなに失望しなかった。
こんなに怒ったりしなかった。
多分、とっとと見捨ててしまえてた。

ああ、本当に友達でなきゃよかったのに。
でも、残念ながら友達だ。
絶対に離れたくない親友だ。
それがよくわかっているからこそ――アリサは傷付かずにいられない。

思えば今までどれほど、なのはの重荷になってきたのだろう。
ずっと、互いに支えあってこれたと思っていたのに。
魔法は使えないけど、魔導師のなのはたちを日常からサポートしてきたつもりだったのに。
いつの間にか、こんなになのはを理想化して見てたなんて、バカみたい。
こんなの友達じゃない。友達って、もっと対等なもののはずだ。

もう、なのはには頼らない。
なのはだって、自分と同じただの人間。失敗することも、間違えることもある。
魔法少女は、完璧超人じゃない。
だからもう、なのはに過度な期待は寄せない。

今までずっと、なのはを頼りにしていた。あたしはもちろん、きっとはやても同じ。
なのはと合流できればなんとかなると思っていたのは、つまり、なのはに頼りきりだったってこと。
でも、もうなのはには頼らない。

守ってもらうんじゃなくて、あたしが守る。
戦ってもらうんじゃなくて、あたしが戦う。

だって、友達だから。
やめたくってもやめられない親友だから。
そもそもあたしたちが親友になったのは、なのはがきっかけなんだから。
絶対に、そのことを後悔させた責任取らせてやる!

そこまで考えて、アリサはようやく俯いたままだった顔を上げた。
真っ赤になった目をごしごし擦り、気合一発、ぺしりと頬を叩く。
一息大きく深呼吸すると、胸の中に溜まっていた重いものが、少し薄らいだ気がした。

『アリサさん、これからどうするんですか』

今まで黙っていたルビーが、おずおずと声を掛ける。
コイツに気を遣われちゃおしまいね、とアリサは苦笑しながら言った。


520 :許されざる者(2/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:10:37 ID:dYgiW5BN
「なのはを見張るわ」
『見張るって、こっそりですか?』

アリサは立ち上がりながら頷いた。

「そ。なのはをこっそり見張って、これ以上誰かを殺しそうになったら邪魔をする。
 もしも危なくなったら助ける。ルビー、忍者モードってある?」
『忍者? 忍者ですか……。うーん、つまり気配遮断のスキルがあって、尾行が得意ならいいんですね?』
「うん、そんな感じの」

了解です〜と言いながら、ルビーは多元転身のシークエンスを起動する。
七色の光に包まれて現れたのは、いつもの和風メイドのコスチュームだった。

「? なんでまた割烹着なのよ」
『それはもう、ご主人に気付かれないように日常生活を余すところなく観察するのもメイドの趣……仕事ですから』
「やなメイドね、それ……」
『でも能力は折り紙付きですよ〜。凄腕の暗殺者にだって気付かれたりしません』
「いや、そんなメイド絶対いないから」

だいたい、自宅にメイドのいる立場としては、年がら年中見張られてるなんて堪らない。
まさか、すずかのところのノエルやファリンはそんなことしてないだろう、と思う。
……思う。思いたい。
まさかウチの鮫島も? とか考えると、ひたすら気が重くなる。
というか、具体的に瞼が重くなってきていた。

「あと、かなり眠くなってきたんだけど、コレ、なんとかなんない?」
『ああ、ハードな一日でしたから無理もないですね〜。もう夜も遅いですし。
 材料さえあればなんとかなりますよ。コカの木かマリファナを探してみましょうか』
「いや、あんたの暴言にはそろそろ慣れてきたけどね? それって麻薬の原料じゃなかった?」
『目が覚める薬というと、つまり覚醒剤ですからね。薬剤師モードになれば作れますよ』
「いや、それなんか違う。てか、なんで作れんのよ。全国の薬剤師さんが怒るわよ?
 普通にカフェインとかいう発想は出てこないわけ?」
『だって、それじゃ面白くないじゃないですか』
「面白けりゃいいってもんでもないわよ」

軽口を叩き合いながら気合を入れ直したその時、割烹着メイドの保有スキル『聞き耳:A+』が、
目の前の森の奥から急速に近付いてくる木の葉のざわめきを捉えた。
アリサは一瞬で、警戒態勢に切り替える。

「誰か……来る!」


    ※    ※    ※    ※    ※

背中で目覚めた少女との対話は、平行線を辿っていた。
自分に非はない、とパタリロは思う。
なにせ、彼女の言うことときたら、「おろせ」「うるさい」「いいからおろせ」「黙れ」「殺すぞ」ばっかりなのだ。
会話が成立するはずもない。

仕方なく、ある意味予定通り、騒ぐ少女を背負ったまま適当に宥めつつ、一路工場を目指すことにした。
どうやら少女は最近流行りのツンデレらしい。なだめるには少々手間がかかりそうだ。
なに、どうということはない。いつものように自分のペースに巻き込んでしまえばいい。
仮にも命の恩人である自分に、それほど酷い噛みつき方はしないだろう。
ただそのためには、こんな座る場所もない藪の中ではなく、落ち着いた場所が必要だ。


521 :許されざる者(3/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:12:04 ID:dYgiW5BN
木々を掻き分け、時には枝を体当たりで圧し折り、花も嵐も乗り越えて、パタリロは森を突き進む。
ぺちぺちと顔に当たる枝や葉っぱがうざったいが、話し相手が出来たので、多少は気が紛れていた。

「おろせ」
「せ、せ……セイヨウアジサイ」
「いいからおろせ」
「せ、せ……セイタカアワダチ草」
「うるさい! いい加減、本気で殺すぞ!」
「ぞ、ぞ……ゾーリンゲン。しまった、負けた!」
「黙れ! 誰がしりとりをしろと言った!」

人をおちょくることにかけては時と場所を選ばないパタリロ。
常に自分のペースで物事が進まないと気がすまないエヴァ。

二人の相性は、どうやら最悪なようだった。


    ※    ※    ※    ※    ※

「もしかして、工場に向かってるのかな」
「わかんないけど、とにかく追いかけるんだよ」

リンクとインデックスは、気付かれないように、エヴァを背負う少年の後を静かに追っていた。
接触して具体的にどうしよう、という考えは、二人にはまだない。
正直、どうすればいいのかわからない。
リンクも、インデックスも、さんざんエヴァに脅された経験があるため、安易に声を掛けられない。
しかもエヴァを背負っているのは、殺し合いに乗った宣言をした、あの最大警戒対象の少年である。
あれだけ特徴的な外見を、見間違えるはずもない。
ほぼ、敵対確定。
普通なら、さっさと逃走するのが正解だろう。

しかし、このまま立ち去ろうという考えも、二人にはなかった。
見過ごせない。
エヴァが敵なのか仲間なのか、それすら定かではなかったが、二人の意見は一致していた。
もともと、工場にいるであろうヴィータの説得が目的だったのだ。
仲間だった者を見捨てる選択なんて、はじめから持ち合わせていない。
味方なら助け、敵対するなら説得する。そのつもりだった。

見たところ、エヴァと少年はなにやら言葉を交わしているようだ。
遠目なのでよくわからないが、少なくとも和やかには見えない。
かといって、致命的に険悪な雰囲気でもない。
どうにも判断に困る状況だ。

道なき道を突っ切っているため、容易に追いつけないが、見失う心配もない。
なぎ倒された枝や踏まれた草木を辿っていけばいいのだから。
リンクが先頭となって、コキリの剣で邪魔な枝葉を切り払い、インデックスがその後に続く。
しかし、踏み締められてはいても、尖った枝や落ち葉で隠された地面は歩きにくい。
特に、ただでさえ怪我がある上に裸足のインデックスは辛そうだった。
月影を頼りにリンクの足跡の上や柔らかそうな場所を選んで歩いているが、少し足から血が滲んでいる。

「インデックス、おんぶする?」
「ううん、だいじょうぶ」


522 :許されざる者(4/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:13:00 ID:dYgiW5BN
何度もそう訊ねるリンクだったが、インデックスの答えはいつも同じだ。
遠慮してるのかな、と思うリンクだったが、あまり強くは言えない。
インデックスの格好がアレだからだ。
あまり意識しすぎるのもなんだが、それが理由で遠慮されてるかもと思ったら、やはり意識してしまう。
確かにちょっと、密着しすぎるのは恥ずかしいかも知れない。

そんな考えを振り払いながら進むと、樹々の隙間から、正面に工場の威容が見えた。
遠く、エヴァたちがその中に駆け込んでいく姿が見える。二人はもう森を抜けてしまっていたらしい。

「インデックス、やっぱり工場だ。もう少しだから頑張って」
「うん、平気なんだよ」

どう見ても平気には見えないが、リンクは黙って頷く。
言い出したらきかないインデックスの頑固さは、すでによくわかっていた。


    ※    ※    ※    ※    ※

アリサから見て右、背中を壁に寄せて首をいっぱいに曲げた視界の端を、丸々とした影が過ぎる。
彼女が隠れているのは、工場の東側の壁の陰。
森から飛び出してきた人影は、そのまま真っ直ぐ工場入り口を目指していた。

アリサの顔に緊張が走る。見覚えのある少年だ。
一番初めに、ジェダに人殺しの見返りを要求したヤツ。
要望が聞き入れられ、嬉々として殺し合いに乗ったヤツに間違いない。

その背中には、小柄な少女が背負われている。
言い争いをしているようだ。背中からおろせと少女が叫び、丸い少年はその要求をのらりくらりと躱している。
一瞬、さっき出会った金髪の少女かと思ったが、どうやら別人のようだ。
背丈も服も、雰囲気もまるで違う。

あの時の金髪の少女は無表情で、無機質な人形みたいだった。
ついついアリサは回想し、ムカムカとした感情を覚える。

そういえばあいつ、ずいぶんと偉そうな口利いてくれたわよね。
きっと後悔する――とかなんとか。ええ、後悔しましたとも。
そして、後悔したことを後悔したわ。ほっときなさい。
あたしだって人間ですから。間違えることだってあるんだから。

とか余計なことを思っているうちに、二人はアリサのすぐ近くを通り過ぎ、工場の中へ入っていく。
いけない、と後を追うために一歩を踏み出しかけて、アリサは更なる葉擦れの音を聞いた。

まだ、誰か来る。
アリサは固まった。どうしよう。
ここから工場の入り口までは、身を隠す物がなにもない。
このまま二人を追えば、さすがに後から来た誰かに見つかる可能性が高い。
かといって、後から来る誰かをこのままやり過ごせば、あの二人を見失ってしまうかも知れない。

なのははあの二人を殺すだろうか。
後ろから来る誰かは、殺し合いに乗っているのだろうか。
前者の可能性は極めて高く、後者はすべてが未知数だ。
こうして迷っている間にも、足音はどんどん近付いてくる。

考えるよりも、まず行動だ。とにかく優先すべきは、なのはのこと。
そう思い、ええいままよとばかりにアリサは暗がりから飛び出した。
それはちょうど、緑色の少年が繁みから顔を出したのと同時だった。


523 :許されざる者(5/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:13:46 ID:dYgiW5BN
    ※    ※    ※    ※    ※

ホールか、それとも倉庫として使われていたのか。
それなりの広さの閑散とした部屋にエヴァをおろし、パタリロはやっと耳元で繰り返された呪詛から解放された。
もっとも、自分で背負ったものなので、誰にも文句は言えないのだが。
エヴァはといえば、先ほどまでとは打って変わって黙り込み、腕を挙げたり肩を反らしたりしている。
各部位の、怪我の具合を確かめているらしい。

やがて満足したのか、ようやく視線をこちらに向けて、彼女は凄惨な笑みを浮かべた。

「さて……。よくも私をさんざん辱めてくれたな」
「なんでそーなる。危ないところを助けてやったんだぞ、少しは感謝の意を表せ」

憤懣やるかたなく肩をすくめるパタリロに、エヴァは白い視線を送る。

「貴様が勝手にやったことだろう、知ったことか」

なんだかすごく偉そうなヤツだ、とパタリロは思った。
ようし、ならばそのプライドを刺激してやろう。パタリロはふんぞり返りながら言い放つ。

「それでも命の恩人には違いないだろう。それともお前は、鶴や亀以下の恩知らずなのか?
 最近は猫やペットボトルすら恩返しをする時代だというのに、それ以下とは情けない奴だ。
 わかったら、とっととなにか寄越せ」

その言葉にエヴァは思案する素振りを見せ、やがて冷笑と共に感謝の意を示した。

「なるほど、そこまで言われては仕方ない。ならば、血を貰おうか」
「なんだ、それくらいなら御安い御用だ……。
 っておい、逆だ! なんでぼくが提供する側にならにゃならんのだ!
 しかも血が欲しいだなんて、お前は吸血鬼かっ!」

示してなかった。
エヴァは無造作に歩を進めると、殺気もなにもなく、何気ない素振りでパタリロの肩に手を置く。

「吸血鬼だが、なにか問題でも?
 私に血と魔力の素を捧げる栄誉をくれてやろうというんだ、ありがたく思え」

がっしりと万力のような力で肩を掴まれていることに気付き、パタリロの顔が引き攣った。

「それに先ほど、私のことを、重いとかなんとか言ったな」
「いつから起きてたんだ!」

こりゃいかん、とパタリロは焦る。
完全に向こうのペースだ。

「心配するな。同じ失敗を繰り返すようなヘマはしない。
 それに、貴様なら、万一のことがあったとしても、良心を痛めずにすみそうだ」
「万が一ってなんだ!
 というか、ぼくとしたことが、さっきからツッコミばっかりじゃないかっ!
 納得いかんぞ、原作者を出せっ!」
「心配せんでも、貴様のようなへちゃむくれを同族に迎える趣味はない。
 血を吸わせてもらうだけだ。安心しろ」
「これっぽっちも安心できるかっ! はーなーせー !!」

暴れるが、すでに拘束されているせいか、力が出ない。
瞬く間に床に押さえ付けられ、圧し掛かられてしまった。


524 :許されざる者(6/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:14:52 ID:dYgiW5BN
「これはまさか、日本に伝わる武道バリツ !?
 な、なにをする! いくらぼくが美少年だからって、いやんっ!」
「ただの合気術だ。変な声を出すな気持ち悪い」
「こんなムードもなにもないところで強引な……って本気で首を絞めるな!
 引っ掻くな! あ痛たたたたた、せ、せめてシャワーを浴びてから……アッ――――!」


    ※    ※    ※    ※    ※

反響する甲高い悲鳴に、なのはは足を止める。
ここは、工場の北側の廊下。なのはは荷物をまとめ、工場を立ち去ろうとしていた。
アリサに気付かれないように姿を消すために、彼女の出て行った方向とは逆の出口を探していたのだ。

耳鳴りと頭痛はいつの間にか治まっていたが、アリサに殴られた頬と胸がやけに痛い。
でも、心はもう痛まなかった。
当然だよね、となのはは思う。

そんなもの、もう錆び付いて壊れちゃった。
この身体の痛みだって、本当は感じる資格なんてない。
私はなにも感じない、ただの殺人機械。
冷酷に冷徹に、ただ目的のために、淡々と人を殺す道具。

悲鳴を聞いたのは、そんな自己暗示に意識を侵食させていた折だった。

どうやらここは、静かに休めるような所ではなかったらしい。
睡眠はそれなりに取れたけど、白レンに始まって“ひめ”にアリサと、ひっきりなしに来客が絶えない。
さすがに心身の限界が近かった。豊富な実戦経験の賜物か、危険な状態だと自分でもわかる。
どんなに自己暗示で心を騙しても、いずれ限界が来るのは明白だ。
今はなるべく人を避け、じっと休んで少しでも体調を整えるのが正しい選択だろう。

だが、それが悲鳴とあれば、無視するわけにはいかない。
立ち去ったはずの“ひめ”が誰かを襲っているのか、あるいは別の誰かか。
もしかして、アリサの悲鳴だったのかも知れない。

ともかく、危機にさらされている人がいるのなら、それは誰かに襲われている可能性が高い。
ならば、行かなくては。殺し合いに乗っている人は、この手で殺さなくては。
それが、なのはが自らに課した使命なのだから。

悲鳴は遠かったが、だいたいの方向はわかる。少なくともこの工場の中なのは間違いない。
なのはは痛む身体に鞭打って、廊下を南に向かって駆けだした。


    ※    ※    ※    ※    ※

一方その頃。
工場入り口付近では、

「ありさ? ありさなの !? 捜してたんだよ!
 シャナとふたばから、よろしくって頼まれてたんだよ!」
「ちょっと待って、シャナとフタバって誰よ。あたし、知らないんだけど。
 てかあんた、それ服? 服なの?」
「シャナとふたばは、なのはから頼まれてたんだよ!」
「なのはから !? それ、いつの話?」

予期せぬ出逢いによる混乱の嵐が巻き起こっていた。


525 :許されざる者(7/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:15:39 ID:dYgiW5BN
敵ではないとわかった以上、本当ならすぐにでもなのはの元へ駆けつけたいアリサだったが、
インデックスの怪我を見た途端に腹をくくった。
なのはのことは心配だが、それはそれとして、目の前の怪我人を放っておけるほど薄情ではない。
なにしろ、応急処置すらされていないのだ。足の擦り傷はともかく、背中のそれはかなり酷い。

ゆっくりと情報交換したいのも確かだが、アリサはひとまずインデックスの治療に専念することにした。
話はその合間に交わせばいい。大まかな状況確認だけなら、それで充分だ。

「ルビー、ナースモードお願い」
『了解で〜す』

七色の光に包まれて、アリサの衣装がナース服に変わる。
インデックスとリンクは目をまん丸にして、その様子を凝視していた。
気恥ずかしさを覚えつつ、装備を探ろうとして、アリサはランドセル自体持っていないことに気付く。

「あ……。そうか、救急箱は荷物ごとヴィータのところでなくしちゃったんだ……」
「ヴィータ !? ヴィータを知ってるの?
 捜してるんだよ、説得して殺し合いをやめさせないと! ここにいるんだね !?」
「ちょ、待って、ここにはいない! 暴れないで!」

興奮気味のインデックスを宥めながら、アリサは思案する。
とにかく必要なのは包帯の類。それと……服だ。
アリサはぎろりとリンクを睨む。

「リンクっていったわね。二人とも、救急道具はもってないわけ?」
「う、うん。残念だけど」
「なら仕方ないわね。脱いで」

いっ !? とリンクは驚愕するが、アリサはまなじりを吊り上げて言い放った。

「女の子が裸同然なのに、男のあんたが服着てるってどういうことよ!
 いいからさっさと脱ぐ! 早く!」

剣幕に追われるように、リンクは後ろを向いてベルトをはずし始める。
一方、インデックスはといえば、

「すごいよこの杖! アラストールみたいにしゃべるんだよ!
 これもカナミンの虹色の杖みたいに、蓮の杖の再現なのかな?」
『あはは、なんだかわかりませんけど違いますよ〜』

カレイドステッキを相手に大はしゃぎしていた。
見た目は自分よりも年上っぽいのだが、こんな様子を見ていると、どうしても子供扱いしてしまう。

「ちょっと背中向けて、インデックス。まず水で洗うから」

そう言いながら、リンクの荷物から飲料水を取り出す。
インデックスは素直に指示に従ってくれた。キャップをはずし、少し迷った後、そのまま背中に水を垂らす。
なるべく痛みを与えないように、慎重に手で傷を洗う。タオルもガーゼもないので、仕方なく手洗いだ。
リンクのランドセルから出てきた熊のぬいぐるみを使うことも考えたが、衛生面が気になったのでやめにした。
脱衣中のリンクが見えない位置で手当てをしながら、アリサは思案を続ける。

リンクの服をインデックスに着せて、布の一部を贄殿遮那で割いて即席の包帯を作ろう。
裾の長さがちょっと不安だけど、少なくとも今よりはマシなはず。
あんまり時間を取るわけにもいかないから、手早くやらなきゃ。

「ぬ、脱いだよ」

526 :許されざる者(8/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:16:32 ID:dYgiW5BN
なぜか心細そうなリンクの声に、アリサは振り返る。
そこには、すっぽんぽんのリンクがいた。

「ぎゃ―― !! ななな、なんで全部脱いでんのよ、上だけでいいの!」
「上だけって、上も下もないよ」

差し出された緑の服は、確かに一枚の布でできていた。
くらりとよろめきつつ、アリサはリンクに服を返す。

「……ごめん、悪かったわ。着ていいから。上下一体だったのね……。
 しかもパンツも穿いてないなんて、これだからファンタジーの世界は……!」

見ちゃった。もう、ばっちり見ちゃったわよ。
両手で顔を覆いつつ、指の隙間から、いそいそと服を着直すリンクを確認する。
ってか、少しは隠しなさいよね!
でも、初めて見たけど、男の子ってああなってたんだ……。

「ありさ、耳が真っ赤だよ」
『アリサさんは今、ほんのちょっぴり大人の階段を昇ったんですよ』
「黙れルビー」

慌てて体ごと目を逸らし、脳裏から衝撃の映像を締め出す。
ああもう、こんなことしてる場合じゃないってのに。
とにかく服と包帯だ。リンクが駄目なら、あとは自分でなんとかするしかない。

「ルビー、あんたの力でこの子に服を着せれる?」
『残念ながら、私が服を着せ替えて遊べるのは、契約したアリサさんだけですよ』

予想通りの答えだった。遊べる、という辺りがちょっと引っかかったけど。

「なら、この子と契約したらできるってこと?」
『複数人との同時契約は無理みたいですね〜。
 それに、一度契約したら死ぬまで解除できないのが私のセールスポイントですから』

なんだか聞き捨てならないことをさらっと言われた気がするけど、これもまあ、予想通り。
なら、手は一つしかない。

気配がして振り返ると、着替え終わったリンクが消沈した様子で立っていた。
恨めしそうな拗ねた目で、アリサを見つめている。

「ひどいよ……」
「ほ、ホントに悪かったってば」

もう一度謝って、再び顔が赤くなるのを抑えながら、アリサはルビーに指示をした。

「ルビー、一旦変身を解除して」
『え? 何故ですか?』
「あたしだって元々服着てたでしょ。変身を解除したら元の制服姿に戻るから、
 それをこの子に着せる。あたしの服はあんたが出す。わかった?」
『ああ、なるほど、アリサさん頭いいですね〜』

みたび七色の光が満ちて、アリサは久し振りに、聖祥小学校の制服姿に戻る。
これを着ていた平穏だった日々を思い出して、アリサは少し胸を痛くした。
ずいぶん遠くに来てしまった気がする。
でも、絶対に帰る。もう一度、あの日常に。


527 :許されざる者(9/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:20:07 ID:jB6xyuZc
望郷の念に駆られていたのも僅かのこと。
アリサは胸のリボンを解きながら、リンクに叫んだ。

「脱ぐからリンクはあっち向いて!」


    ※    ※    ※    ※    ※

口元を拭い、全身に染み渡る魔力を意識する。
吸血により、魔力は九割方回復した。
全身を打った痛みも、もうない。
だが、そんなことも霞むほどの衝撃をエヴァは受けていた。

「……貴様、何者だ?」

美味かったのだ。
つぶれた肉まんのような造作に反し、彼の血は驚くばかりに美味かった。
濃厚な味わいというか、熟成したワインのような深みというか、もうなんだか人間離れした美味さだった。
魔力濃度はともかく、ネギの血よりも美味かったかも知れない。
いや、悔しいが認めよう。美味かった。
それこそ、この世のものとは思えないほどに。

「あと、なんでそんなに元気なんだ?
 死ぬほどではないが、死にそうになるくらいは吸ったつもりだが……」
「ふふん、ジェダに制限されてるとはいえ、ぼくの生命力をなめるな。
 たとえ10リットル抜かれたって平気だ」

そう言って意味もなく踊り狂うパタリロの様子に、エヴァは合点がいったように膝を叩いた。

「そうか、貴様は魔族だな」
「違わいっ!」

あまり説得力のない否定の言葉を右の耳から左の耳へとスルーし、エヴァはしばし考える。
エヴァの直感に、閃くものがあった。

甘露の如き美味なる血。
吸っても吸っても尽きない生命力。
あまりにも、吸血鬼にとって都合良すぎる存在だ。
ジェダが参加者をどんな基準で集めたのかは知らないが、もし、すべてに意味があると仮定したら……。
気付くか気付かないか、巡り会うか会わないかは運任せだし、ジェダの意図は正確にはわからないが、
吸血鬼が潤沢な魔力を効率よく得るための手段を、こっそり潜ませていた可能性は大いにある。

「仮にそうだとして、ジェダの思惑に乗るのも癪だが……それも一興か。いいだろう」
「なにがだ」
「貴様を非常食に採用する」
「コラ待てい!」

奇妙なヨガのポーズ(?)を取りながら、パタリロが渾身のツッコミを入れた。

「待たん。貴様はこれから先、私に血を提供し続けろ。
 回復力も高そうだし、何度吸っても減らんだろう。好都合だ」
「ええい、可愛らしい女の子かと思ったらとんでもない、バンコラン以上に横暴なヤツめ!
 さっきはノリで付き合ってやったが、さすがにもう付き合いきれんわ!」


528 :許されざる者(10/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:20:56 ID:jB6xyuZc
パタリロの短い足が無数に増え、カサカサと音を立てて部屋の入り口を目指して突進する。

「ちっ、やはり魔族だったか!」

ただのゴキブリ走法だが、人間離れしていることに違いはない。
速さを優先し、エヴァは魔法の射手を11矢、無詠唱で放った。
が、ゴキブリ並みの強靭さとネコ並みの俊敏さを併せ持つパタリロは、縦横無尽に部屋中を駆け、それらを悉く躱す。

「わははは、どーだ、捕まえられるものなら捕まえてみろ!」
「瞬動――いや、分身……でもないな、妙な動きを!」

舌打ちしつつ、エヴァは部屋の入り口を背中にして逃走を阻む。
なるべく無傷で無力化したいところだが、かといってこれから先、いちいち連れ歩くのも面倒だ。
支給品ではないので、ランドセルの中に入れるのも無理だろう。

「仕方ない、部屋ごと冷凍保存するか。――来れ氷精、大気に満ちよ。
 (ウェニアント・スピリトゥス・グラキアーレス・エクステンダントゥル・アーエーリ)」

パキパキと、空気が音をたてて凍り始める。
エヴァを中心にして冷気が床を伝い、たちまちのうちに部屋中を霜が覆った。

「のわっ!」

勢い余って足を滑らせ、パタリロは床を滑走する。
その勢いのまま器用に壁を滑りあがり、天井の辺りで成長した氷の塊に絡め取られた。

「くっ、不覚!」
「手間取らせおって」
「ふかく反省」
「……」

軽い頭痛を覚えつつ、エヴァはパタリロの真下まで歩み寄った。
見上げると、半身を氷の中に封じられ、ほとんど逆さ吊り状態でバタバタ暴れている。

「しかし、本当に非常識な生命力というか、物理法則を無視してるというか……。
 おい、へちゃむくれ。一応訊いておこう、貴様ジェダの居場所を知っているか?」
「うむ、知ってる」
「何処だ。言え」
「タバコ屋の角を曲がって三軒目」
「さよならだ」

エヴァはパチンと指を鳴らす。たちまち氷が伸びて、パタリロを完全に封じ込めた。
疲れ果てたように、エヴァは大きくため息を吐く。

「やれやれだ……。
 ――氷楯(レフレクシオー)!!」

唐突に。
エヴァは素早く振り返り、手をかざして魔法防御を唱えた。
次の瞬間、桜色の魔力光が弾け、氷の楯と相殺されて蒸気となる。
白く染まった視界、薄れゆく水蒸気の煙幕の先に、見知った少女が立っていた。

エヴァは歓喜の表情で、にやりと笑う。

「いきなり不意打ちとはご挨拶だな……高町なのは」
「……久し振りだね、エヴァちゃん」


529 :許されざる者(11/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:21:41 ID:jB6xyuZc
    ※    ※    ※    ※    ※

工場入り口付近でのアリサの苦労は、まだ終わっていなかった。
こんなに手間がかかるとは、完全に計算違いである。

「絶対見ないでよ。見たら殺すからね」
『アリサさん、ここじゃその言葉、シャレになりませんよ〜』

それもそうだと思い、言い直す。

「殺さないけど、見たら半殺しにするからね」
『自分は見たくせに?』
「やかましい!」

悪態を吐きながら手早く制服を脱ぎ、畳む手間も惜しんでインデックスに手渡す。

「はい。着かたはわかるわよね」
「うん。白くて長いから、ちょっと修道服に似てるかも」
「着る時は、その恥ずかしい服の上から着ちゃいなさい。
 でもちょっと待って、まずは包帯を巻かないといけないから」

少し考えて、おもむろにスリップも脱ぐ。
上半身は完全に裸になり、あとはショーツ一枚きりである。

「ねえ、まだ? いつまで目を瞑ってればいいの?」
「まだ! 絶対見ないでよ! ルビー、もう一度ナースモードお願い」
『ええー? もう着ちゃうんですか?
 せっかくですから、もうちょっとリンクさんを悩殺してからにしましょうよ』
「しない、してない、するかっ!」

お見事な三段活用です〜、と言いながら、ルビーは七色の光を撒き散らした。
完全にからかわれているのだが、もうあまり腹もたたない。慣れとは怖いものである。
それにしても、何度多元転身を繰り返したかわからない。
これって身体に悪かったりしないでしょうね、とか心配になったりもする。

贄殿遮那を裁断機代わりにして、スリップを繊維に沿って裂く。
これって、お気に入りだったのよね。まあ、そんな場合じゃないんだけど。
シルク100パーセントの無駄に高級な即席包帯を作りながら、アリサは思わず呟いた。

「……なのは、あたしが行くまで早まった真似しないでよ」

途端に反応するインデックス。

「なのはがここにいるの !? なのは! 捜してたんだよ!」
「ちょ、ちょっと待ちなさい! まだあんた服着てないでしょ!
 それとあんた、いろいろ捜しすぎ!」

530 :許されざる者(12/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:22:46 ID:jB6xyuZc
暴れるインデックスを取り押さえている後ろでは、リンクがじっと顔を両手で覆いながら放置されていた。

「ねえ、まだ? いつまで目を瞑ってればいいの?」


    ※    ※    ※    ※    ※

「聞いたぞ。あちこちではしゃぎ回っていたそうだな」

軽口を叩きながら、エヴァはなのはを観察する。
目が澱んでる……いや、腐ってるな。
以前とまるで違うなのはの有様に、エヴァは密かに奥歯を噛み締めた。

「……その子はどうしたの、エヴァちゃん」

天井近くで凍りつくパタリロを見上げながら、なのはが問う。

「ああ、コイツは最初の時に、ジェダにご褒美を請求したヤツだよ。気にすることはない」
「……そうなんだ。でも、おかげで、助からないはずだった子を一人助けられたから、
 それについてはお礼をいうべき……なのかな?」

なのはの視線が泳ぐ。
まるで、心ここにあらずといった様子だ。
よくないな、とエヴァが思った途端、一転してなのはは毅然とエヴァを見据えた。

「それで、エヴァちゃんも殺し合いに乗っちゃったの?」
「だとしたら、どうする?」
「殺すよ。私はもう、引き返せないから」
「即答とは恐れ入ったな」

エヴァは冷ややかに目を細める。情緒不安定になっているのが明らかだった。
ならば――さらに揺らして底を見極めてやろう。

「それにしても、殺すときたか。
 貴様は人を救うために覚悟を決めたんじゃなかったのか?
 あの鉄槌の騎士を生かしておいた意味がないな」
「……そんな甘いことじゃ、結局誰も救えないんだよ。
 目の前で誰かを殺しそうになってる人を、殺さずに捕まえるなんて現実的じゃない。
 たとえ捕まえたとしても、その後どうするの? ずっと見張るの? 逃げられたらどうするの?」
「……」
「説得だって、通じる相手ばっかりじゃないんだよ。
 殺せる時に殺しておかないと、後で悔やんでも遅いから」

言葉を交わしつつ、微妙に距離を取りながら、二人は徐々に部屋の中心へと移動していた。
緊迫した空気が漂う。


531 :許されざる者(13/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:24:01 ID:jB6xyuZc
「なるほど、見事な理屈だ。
 つまり、貴様が弱いからというわけだな」
「……そう。そうかも知れないけど、私は私にできることをするだけ。
 私が悪い人を殺せば、それだけみんなの生存率があがるから」
「悪い人――というのはどうやって見分ける?」
「人殺しは悪い人だよ。……うん、私も含めてね」
「質問の答えになってないな。人殺しは悪人で、悪人は人殺しか?」

エヴァの問いに、なのはの顔にクエスチョンマークが浮かぶ。

「どういう意味?」
「必要条件と十分条件の話さ。数学は苦手か? ずいぶん単純に考えているようだが、
 人を殺してしまった善人はいないのか、人を殺さない悪人はいないのかと訊いている。
 考えたこともなかったか? 善人であっても、状況に迫られれば人を殺めるかも知れんし、
 自らの手を汚さず人を死に追いやる悪人だっているかも知れん。
 それをどうやって見極めるんだと訊いているんだ、高町なのは」

しばし、沈黙が漂う。
エヴァは左足を引き、やや半身に構えた。中距離魔法、近接戦闘、どちらにも対応できる構えだ。
約5メートルの距離を置いて、なのはは静かに佇んでいる。

やがて、なのははぽつりと沈黙を破った。

「……私が殺すべきだと思った人が、悪い人だよ」
「傑作だな」
「それに、数学は得意な方」
「それも傑作だ」

底は見えた。
ずいぶんとつまらない底だった。
堕落してしまったなのはに対して、エヴァは蔑みではなく、哀れみだけを覚えていた。
以前の無邪気な笑顔を知っているだけに、それが失われてしまった哀惜の念は強い。

「歪んだな、高町なのは。闇を纏わず、闇に呑まれたか。
 堕ちるなら堕ちるで、まっすぐ堕ちればよかったものを」
「まっすぐ刺しても、ねじって刺しても、流れるのは同じ赤い血だよ」
「なかなか言う。その歪み方……。誰か大切な知り合いでも死んだか。
 それとも――その手で殺したか?」

びくり、となのはの肩が揺れる様子を見て、エヴァはつまらなさそうに吐き捨てた。

「図星か、つまらん。どこまでも典型的な転落模様だな。
 大切な者の命を粗末にしたから、他の者の命も粗末にしなければいけないと?
 そうでなければ許されないと感じているな?
 知り合いを殺してしまえた自分が、知らない者を殺せないなんて許せないか?」
「そんなんじゃないよ。ただ私は、殺さなきゃいけない人がいる限り、それを自分の手でやりたいだけ。
 誰にも人殺しになって欲しくないから、みんなのために。手を汚すのは、私だけでいい」
「美麗美句で己の所業を飾るな、胸糞が悪い。
 理想もなく、誇りもなく、ただ無秩序に、自らの独善で悪と断じた者を容赦なく殺戮する――。
 貴様がやっているのは、それだけに過ぎん」



532 :許されざる者(14/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:25:41 ID:jB6xyuZc
嘆息と共に、エヴァはあからさまに構えを取った。
なのはもそれに応え、ミニ八卦炉を握りしめる。

「やはり、貴様の存在は捨て置けんな。これ以上面倒なことになる前に、今ここで始末する」
「……そう。やっぱりこうなっちゃうんだね」

手遅れだ、とエヴァは判断した。
そもそも、闇に耐えられる性質ではなかったのだろう。
おそらくきっと、ここに来るまでは、太陽のような少女だったのだ。

しかも、あれだけ歪みながら、まだ壊れていない。それがなおさら悲劇だった。
もう、戻れない。
しかし、進めない。
その上、狂えない。
この哀れな少女は、ここで終わった方が幸せだ。

殺すつもりはない。
ただ仮死状態で、悠久の氷棺の中で永遠に眠ってもらうだけだ。
いつか運が良ければ、遥か時の彼方で目覚めることもあるかも知れない。

緊張が高まり、ついに臨界を超える。
動いたのは、なのはが先だった。

「にっくきターゲットを狙い――」
「遅い! 氷結(フリーゲランス)、武装解除(エクサルマティオー)!」

氷嵐が吹き荒れ、一瞬でなのはの服を凍らせ、砕き尽くす。

「――ひ、えっ !?」

ランドセルも吹き飛び、中身が散乱する。
クロウカードが、ヘルメスドライブが、はやての腕が、そしてミニ八卦炉が、音を立てて氷床を滑っていった。

「さて、高町なのは。貴様が求めるのは、許しか?」

視線を逸らすことすら許さず、歩を進めながら、エヴァは冷酷に告げた。

「それとも――裁きか?」


      *      *      *

やられた。完璧にカウンターを取られた。
一瞬のパニックの後、なのはは冷静に現状を分析した。
全部の装備を持っていかれた。ミニ八卦炉は部屋の隅だし、素っ裸。
攻撃するタイミングの、一瞬の隙を突かれた。防御する間もなかった。



533 :許されざる者(15/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:26:30 ID:jB6xyuZc
いつものようにバリアジャケットを着てたなら、こんなことにはならなかっただろう。
今、オートで作動するプロテクションはない。
衣服ごと装備を剥ぎ取り、無力化するための魔法。
なのはにとっては、思いもよらない攻撃手段だった。

でも、まだだ。
なんにもなくたって、魔法が使えないわけじゃない。

「まだ、なんにも終わってない。なんにも達成してない!
 だから許しも乞わないし、裁きもいらない! 私はまだ死ねない――!」

ミニ八卦炉を拾いに行く素振りを見せたら、きっと相手の思う壺。
だからなのははそちらに構わず、エヴァを見据えて咄嗟に距離を取った。

「リリカル・マジカル!
 福音たる輝き、この手に来たれ。導きのもと、鳴り響け!」
「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック!
 氷の精霊17頭(セプテンデキム・スピリトゥス・グラキアーレス)、
 集い来りて敵を切り裂け(コエウンテース・イニミクム・コンキダント)!」

なのはの詠唱と同時に、エヴァも詠唱を開始する。
デバイスのない今は、上位の魔法発動には詠唱が必要だ。
この一年、毎朝二時間の練習を欠かさなかったのだ。誰よりも努力を重ねた自負はある。

「ふん、福音たる輝きか。誰が今の貴様を祝福するんだか」
「……!」

余裕の表れか、憎まれ口を叩くエヴァをなのはは鋭く睨み付けた。
その視線を意にも介さず、エヴァは鼻で嘲笑う。

「もっとも、闇の福音ならば私のことだがな」

なのはの周囲に桜色のスフィアが、エヴァの周囲に薄紫色のスフィアがそれぞれ形成される。
どちらも唱えたのは、似たような系統の誘導型射撃魔法らしい。
しかし、スフィアの数が違いすぎる。
デバイスなしでの魔法制御にタスクのほとんどを割り振って、それでもこっちはたったの5個。
対して、エヴァのそれはなんと17個。
ミッドチルダの常識では、信じられない数だ。とてもじゃないが、このままでは対抗できない。

なのはは魔力を振り絞り、さらにスフィアを生成する。
レイジングハートの補助なしで、どこまで出来るかが勝負だった。
見敵必殺の覚悟を決めてから、いずれ必要になるだろうと思っていたデバイスなしでの高等魔法制御。
いきなり実戦になるのは計算外だったが、覚悟はできている。

「魔法の射手(サギタ・マギカ)! 連弾・氷の17矢(セリエス・グラキアーリス)!」
「ディバインシューター! シュート!」



534 :許されざる者(16/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:27:16 ID:jB6xyuZc
結果、生成されたスフィアは8個。8発の魔法弾が、17発の魔法の矢を迎え撃つ。
その一方で、防御魔法も用意する。コントロールはオートではなく、手動。
エヴァの魔法の矢は、複雑な軌道でなのはに向かって突進してくる。
しかし、数に反比例して速度はたいして速くない。これなら迎撃できる。

なのはの卓越した思念制御の賜物か、一発につきそれぞれ二つの矢を貫通、消滅させることに成功した。
あちこちで小さな水蒸気が破裂する。貫通力ならこっちが上のようだ。
残った一矢。左側面から回り込んできたそれを、左手のラウンドシールドが受けとめる。

防いだ。そしてまだ、なのはの魔法弾は生きている。
制御の負担がきつい。歯を食いしばり、そのまま誘導してエヴァを直接狙おうとして、

「あうっ!」

目にも見えない速さで、横から蹴り飛ばされた。
衝撃に、息が止まる。
なにをされたのか、一瞬わからなかった。
壁まで飛ばされる威力に、なのはは咄嗟にプロテクションを展開させる。
床や壁を覆っていた霜が地吹雪を上げ、なのははそのまま壁に叩き付けられた。

「くっ……、けほっ!」

呻きながら、なのはは自分の油断を理解する。

さっきの魔法の矢の速度は、わざと抑えられていたんだ。
そっちに気を取られてるうちに、意識の外から、緩急の差のミスマッチで私を直接叩くために。
手ぶらだったから考えもしなかったけど、エヴァちゃんは近接戦闘もできる。
しかも、水蒸気を煙幕代わりに利用していた。
すごく、熟練した、万能戦闘型魔導師……!

戦慄と共に、湧き上がる焦燥感。
ヴィータの相手で慣れているとはいえ、なのはは近接戦闘が得意ではない。
防御魔法で防ぎつつ誘導弾で撹乱、距離を取って砲撃魔法で決めるのが、なのはの戦闘スタイルである。
だが、ミニ八卦炉はエヴァを挟んで反対側の壁際にある。デバイスなしでは、高出力の砲撃魔法は撃てない。

しかも、エヴァは戦闘の組み立てが巧い。
読み合いでは、一枚も二枚も上をいかれるだろう。
凌ぎ続けるにも限界がある。逃げるのだって、許してもらえるかどうか。

でも――。
なのはは不屈の闘志でエヴァを睨み付けた。
でも、さっきの魔法弾はまだ生きてる――!

「――アクセル!」

中空にあった八つの魔法弾が加速し、光の軌跡を描いてエヴァ目指して突進する。
虚を付いたタイミング。速さも角度も申し分ない。
これで倒せるとは思わないけど、時間稼ぎにはなるはず。その間に体勢を立て直して……。



535 :許されざる者(17/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:28:03 ID:jB6xyuZc
しかし、エヴァは迫り来る弾丸に目もくれず、右足で床を強く打ちながら叫んだ。

「こおる大地(クリュスタリザティオー・テルストリス)!」

床からエヴァを取り巻くように、無数の巨大な氷柱が天井まで伸びる。
伸びる。次々と伸びる。
魔法弾はすべてその氷柱に阻まれ、弾けて消えた。
そして柱は発生地点を延ばし、なのはのいる壁際まで迫る。

「えっ、きゃっ!」

巨大な質量が壁を砕き、なのはを吹き飛ばした。
間髪いれず砕けた氷の破片が降り注ぎ、なのはは慌てて転がる。
逃れた先は、薄暗い隣室だった。
さっきまでの部屋と違い、さほど広くはない。窓はなく、天井付近に換気口だけが開いている。
ドアは一つで、それは今なのはが入ってきた壁の穴、それと同じ方についていた。

ますます拙い。
こんな部屋では、機動力まで殺がれてしまう。逃げ道もない。
なのはは一瞬で覚悟を決めた。
防御魔法で身を固めて、どんな攻撃も受けて立つ。耐えてみせる。
耐えて耐えて、起死回生のチャンスを待つんだ。

逆光。真白な粉塵に影を映しながら、エヴァがゆっくりと姿を現す。
相変わらず、余裕の立ち振る舞いだ。だからこそ、つけ込む隙は必ずある。
エヴァはすぐに追撃を放とうとはせず、抑揚のない声で話しかけた。

「……貴様にだけは教えておいてやろう。私は殺し合いには乗っていない。
 だが、仲良しごっこをするつもりもない」

迫力など少しもない声なのに、なのはの肝がしんと冷える。
純粋に、魔力だけで威圧されているのがわかった。
単騎でこれほどの魔力を持つ相手を、なのはは知らない。

「ジェダを見つけ出し、そこまでの道筋を付けるのが私の当面の目的だ。
 誰とも馴れ合わず、何者も恃まず、私の好きなようにやらせてもらう。
 善良な連中に手を出す気はないが、邪魔な輩は実力で排除する」

そう言って、エヴァは皮肉めいた笑みを向ける。

「つまり、殺し合いに乗った連中は、私にとっても敵だ」
「なら、私と同じ――」
「違うな」

なのはの言葉を遮り、エヴァの笑いは嗤いに変わる。

「私と貴様の決定的な違いがなにか、わかるか?」



536 :許されざる者(18/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 20:28:53 ID:jB6xyuZc
歩を進めることもなく、壁の穴の位置に佇んだまま、エヴァは問う。
それでも、なのはは徐々に部屋の隅に追いつめられていた。
少しでも距離を取りたい。
プロテクションはすでに展開済みだが、魔力節約のため、ラウンドシールドは待機状態だ。

「状況に強いられたとはいえ、私は自ら選んだ」

そう言いながら、エヴァは右腕を高く掲げる。
その掌に魔力が収束し、薄紫色の輝きを放った。

「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック。
 来たれ氷精、闇の精(ウェニアント・スピリトゥス・グラキアーレス・オブスクランテース)。
 闇を従え、吹けよ常夜の氷雪(クム・オブスクラティオーニ・フレット・テンペスタース・ニウァーリス)」

――来る。
あれはおそらく、ディバインバスター並の砲撃魔法だ。
なのはの身体に染み付いた戦いの感覚が、それを教えている。
この中距離で撃たれるそれは、脅威以外のなにものでもない。

「くっ!」

咄嗟に両手をかざしたなのはの正面に、桜色のドームと、二枚の魔法陣が浮かび上がる。
プロテクションとラウンドシールドの同時強化多重展開。
得意の防御魔法とはいえ、今のなのはにはギリギリだ。

「だが、状況に強いられたとはいえ、貴様は結局流された」

シールドの角度を調整し、弾くのではなく、流すことに重点を置く。
バリアジャケットがなく、普通の服すら着ていない現状、余波でさえ致命になり得る。
絶対に、プロテクションを抜かれるわけにはいかない。

「防御に自信がありそうだな。堪えてみせろ。
 ――闇の吹雪(ニウィス・テンペスタース・オブスクランス)!」


      *      *      *

手加減せざるを得なかったとはいえ、本当に耐え切ったなのはに、エヴァは素直に感心した。
なのはのいた部屋は完全に破壊され、壁も一面崩れてしまっている。
その先は、森だった。どうやら東の外壁に面した部屋だったらしい。

なのはは今、『闇の吹雪』によってなぎ倒された樹木の真ん中に、荒い息でうずくまっている。
だが、外傷はほとんどないようだし、なにより目が死んでいない。
澱んだ、しかし力強い視線は闘志を湛えて、エヴァを射抜いていた。

これで心を折るつもりだったエヴァとしては、不満の残る結果である。
氷棺に封じるだけでは足りないのだ。閉じ込められた者にとっては、悠久の時間でさえも一睡の夢に過ぎない。
いずれ目覚めた時、今のままの荒んだ精神状態では、結局なのはには破滅への道しか残らない。
どうしても今、あの歪んだ心を粉砕せねばならない。



537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 20:54:17 ID:SGvJ2iGU
支援

538 :許されざる者(19/20) ◇iCxYxhra9U(代行):2008/08/18(月) 21:03:03 ID:PWIzNU6n
ああ、いやだ。こんなことはとっとと終わらせたい。
こんな、女子供をいたぶるような真似は、趣味ではない。
そう思いながら、表情にはおくびも出さず、エヴァは月下へと足を踏み出した。
月は、ほとんど真上まで昇っている。

「闇を纏い、闇に生きるものはな、例外なく、自らに一つのルールを課している。
 自身が悪であると自覚するが故に、善悪に拘らない、自己満足のルールをな。
 例えば、契約は遵守する。例えば、不意打ちはしない。
 例えば、逃げる者は追わない。例えば――女子供は殺さない」

声に反応して、なのはは半身を起こす。
信じられない意志力だ。
これが正しい方向へ向かっていれば、どれほどの人物になっただろう。
惜しい――と思うと同時に、なんともやり切れない。

「そうやって己を厳しく律し、闇の中で生きるための指針とするのだ。これを、悪の美学と呼ぶ。
 しかし、闇に呑まれ、どこまでも堕ちていく者にはそれがない。今の貴様のようにな……」

ゆっくりと、なのはの傍まで歩み寄る。
外傷は見当たらなくとも、なのはの体力は限界だったらしい。
あるいは、魔力の限界か、胸にある青痣のせいか。
どうやら、立ち上がることができないようだ。

「ましてや、人の命を奪いながら、さもそれを正しいことのように居直るなど、愚の骨頂も甚だしい」
「た、正しいことだなんて、思ってない!」
「みんなのために殺すんだと、貴様は言った」
「……!」

唇を噛みながら、なのはは腕の力だけで、身体を引き摺るようにして後退る。
月光に照らされた裸体が芋虫のように地面を這いずる様には、一種凄惨な美しさがあった。

「醜いぞ、高町なのは。ああ、吐き気を催す醜悪さだ」

言いながら、エヴァは眉を細めてなのはの様子を観察する。
怯えた素振りでも見せれば可愛いものを、この少女はまだ諦めていない。
魔法障壁はまだ健在だし、左腕には体重をかけていない。
リンクと同じく、コイツも左利きだ。起死回生の一手を狙っているのか、あるいは盾を準備しているのか。

呆れ果てた強情さに、エヴァは小さく舌打ちする。
本当なら賞賛すべきところだが、今のなのはにとっては毒にしかならない。
仕方がない。幻想空間(ファンタズマゴリア)へ誘い、そこでじっくり教育してやるか。
あそこなら、制限を気にせずに全力で叩き潰せる。
ここまで強情なヤツだとわかっていれば、はじめからそうしていたものを……。

「私の目を見ろ、高町なのは」


539 :許されざる者(20/20) ◇iCxYxhra9U(代行):2008/08/18(月) 21:04:07 ID:PWIzNU6n
目に魔力を込め、エヴァはなのはに呼びかける。
距離は約2メートル。
もとより目を逸らす気のないなのはは、言われるままにエヴァを見上げ、視線を合わせた。
幻術対策は慣れていないのか、まったく抵抗がない。

「……見るんだ」

視線が交わり、精神を引き寄せる。
精神を侵食し、意識を掌握する。
意識が同調し、そのまま呑み込んで固定する――。

――その、瞬間。

眩い煌きが、エヴァとなのはの間に割り込んだ。

「――なにっ !?」

幻術を破られ、エヴァは反射的に飛び退く。
あらゆる自在法を受け付けない宝具。
その刀身に反射した月光が、エヴァの視線を弾いていた。

金髪が流れ、次に大きな太刀が目に入る。
握るは、大時代的な鳶色の割烹着を纏った緑眼の少女。
突然の闖入者が、エヴァとなのはの間に立ちはだかっていた。

なのはが息を呑むような声をあげた。

「――アリサちゃん !?」
「間に合った……!」

どう気配を断っていたのか、ここまで接近されて気付かなかったことに、エヴァは驚く。
少なくとも只者ではない。警戒し、さらに距離を取る。
ここにきての第三者の介入は、正直厄介だった。

アリサと呼ばれた少女の腰に差された玩具のようなステッキから、可憐な声が響く。

『アリサさん、死徒ですよ! すごいですね〜、二十七祖クラスです!』

その声を無視し、大太刀の切っ先を突き付けたまま、少女はまっすぐエヴァと対峙する。
幻想空間へ行っている間は本体が無防備になるため、多対一の時には使えない。
予定が台無しにされた怒りを隠しもせず、エヴァは睥睨して問うた。

「貴様は? 高町なのはの知り合いか?」

少女は勝気そうな目で、きっぱりと言い放った。

「――友達よ!」


540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 21:04:54 ID:fjNa+r+B
 

541 :されど赦す者(1/20) ◇iCxYxhra9U(代行):2008/08/18(月) 21:05:04 ID:PWIzNU6n
インデックスの手当てを終えると、着替え終わるのを待たずにアリサは工場内に駆け込んだ。
後でリンクと一緒に追いかけてくるだろう。それよりも、なのはが心配だ。
あの少年は、まだ無事だろうか。
あの少女は、まだ生きているだろうか。

そんな心配をしなくてはいけないことが、友達を疑っているようで、たまらなく厭だった。
しかし、疑うもなにも、それが現実なのだから仕方がない。

地響きがする。
もう、戦いが始まっているらしい。

凍りついた部屋を見つけ、壁の穴に飛び込んだ先に、対峙する二人の姿が見えた。
少年のほうは見当たらなかったが、一人は間違いなくなのはだ。
何故か服を着ていない。しかも、地面に倒れ込んでいる。

まさか、なのはが追いつめられているとは予想外だったが、それならなのはを守るだけだ。
贄殿遮那は、すでに抜いてある。
限界まで気配を遮断しながら接近し、二人の間に割り込んだ。

飛び退き、こちらを窺っている少女が、インデックスの言っていたエヴァだろう。
少年の背に負われているのを見たときよりも、何故か元気そうだ。
戦いを挑むのは初体験だ。震えそうになる脚を、精神力で押さえ込む。
油断なく周囲の気配と足場を探りながら、アリサは眼前の敵に意識を集中した。

「友達とな。ふん、今のコイツの体たらくを知っても、まだそう言えるか?」

偉そうな態度で、エヴァはそんなことを訊いてくる。
なのはのことなんて、なんにも知らないくせに。
カチンと来て、アリサは感情のままに怒鳴った。

「とっくに、イヤってほど知ってるわよ!」

こんな馬の骨に、知った風な口を利かれる筋合いはない。
もう三年も親友をやっているのだ。なのはのことなら、誰よりもよく知っている。
明るくて、思いやりがあって、困ってる人は放っとけなくて、いつも悩みは一人で抱え込んじゃって。
だから、今どんなに苦しんでるかだって、わたしが一番よく知ってる!

「ならば、貴様にもわかっているはずだ。高町なのはは、もう手遅れだと」
「なんであんたにそんなことが言えんのよっ!」
「高町なのはは、命を粗末にしすぎた」

その口調に沈痛な響きを感じ、アリサはドキリとした。
エヴァは冷笑を浮かべ、蔑んだような目でこちらを見据えている。
微かに感じる違和感。
言葉と態度の間に、僅かなギャップを感じる。

「取り返しのつかないものが、世の中にはあるのだよ。もう、高町なのはに救いはない」
「そ、そんなこと――!」
「命を軽々しく捉えるな、小娘」


542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 21:05:50 ID:fjNa+r+B
 

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 21:06:48 ID:fjNa+r+B
 

544 :されど赦す者(2/20) ◇iCxYxhra9U(代行):2008/08/18(月) 21:07:08 ID:PWIzNU6n
ギロリと睨まれ、アリサは気付いた。
エヴァは、あたしと戦うつもりがない。あたしを、説得しようとしてるんだ。
何故――と思う一方で、なめるなとも思う。

「失くしたものは取り戻せん。
 奪ってしまったかけがえのないものに、代わりなどありはしない。
 それを、やり直せるなどとほざくのは、命の価値を冒涜する行為に他ならん」

まさか、理詰めで責められるとは思わなかった。
アリサは返す言葉を失う。こんな戦いは予想外だ。
エヴァの言葉はいかにも正しく、アリサにはそれを容易に否定できない。

「それだけならまだしも、こいつは歪み果てた。矯正できんほどにな。
 高町なのはは、もはや光の世界には戻れん。かといって、闇の世界で生きていける素養もない。
 その上、楽に破滅できるほど心も弱くないという、最悪の三連コンボだ。
 私としても、ここまで救われないヤツを見るのは初めてだよ」
「でもっ! だからって、どうしようってのよ! あんたはなのはをどうする気なのよ!
 どんな理由があったって、なのはには指一本触れさせないんだから――!」

理屈でなく、感情でアリサは叫んだ。

「そのひたむきさは嫌いではないがな。時と場合だ」

エヴァは指を二本立て、淡々と告げる。

「高町なのはに残されている道は、二つ。
 際限なく災厄を撒き散らし、失った光を羨みながら闇の中を彷徨う惨めな人生か、
 あるいは――安らかなる永遠の眠りか。
 さて、小娘。貴様はどっちが慈悲だと思う?」

突き付けられた究極の選択に、逆にアリサの頭が静かに醒める。
落ち着け。こいつはあたしを丸め込もうとしてるだけ。
流されるな。あたしの選択ははじめから決まってる。

「わかったのならそこを退け。これ以上、私に面倒をかけるな」

唇を噛んで黙り込んだアリサを、納得したと思ったのか、あるいは観念したと思ったのか、
エヴァはおもむろに、なのはへ向かって歩み始める。
その間合いが刃の届く圏内に入った途端、アリサは贄殿遮那を一閃させた。

予測していたかのようにエヴァは飛び退り、紙一重でそれを躱す。

「やはりか……」
「……どっちも御免よ。あんたの言うことは極論だわ。
 なのはのことも、手遅れだなんて思わない。
 あんたはなのはを知らない。あたしたちのことを、なんにも知らない!
 何年かかっても、一生かかっても、あたしが絶対更生させてみせる!
 だから、あんたが退きなさい。ここは絶対に通さないんだから!」


545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 21:07:44 ID:fjNa+r+B
 

546 :されど赦す者(3/20) ◇iCxYxhra9U(代行):2008/08/18(月) 21:08:20 ID:PWIzNU6n
あからさまに、エヴァは舌打ちした。
みるみるうちに機嫌が悪くなり、威圧感が増す。
耐え切れずにアリサの脚が震えだすが、もう後戻りはできないし、するつもりもなかった。

「……馬鹿が、ブチ壊しおって。なにもわかってないのは貴様のほうだ。
 仕方ない。邪魔者は、力ずくで排除させてもらおう――!」

エヴァの右手に光が集まる。
夜気が振動するのがわかる。ほとんど物理的な圧迫感すら感じる。
これが――魔力。
改めて肌で感じるそれに、アリサの心臓が早鐘のように鳴る。

その時、背後から、かすれたなのはの声が聞こえた。

「アリサちゃん、駄目、逃げて……」

その言葉に、脚の震えがピタリととまった。
魔法をかけられたかのように、気持ちが鎮まる。
そうだ、あたしの後ろにはなのはがいる。
なのはのためなら、あたしはなんだってできるし、誰とだって戦える。

「……なのは、さっきは殴ってごめんね。あたし、もう逃げないから。
 なのはからだって、あたしは二度と逃げないから」

振り返らずにそう言い、アリサは贄殿遮那を構え直した。
腹は据わった。
怯えも、迷いもない。
左足をやや引き、膝を心持ち曲げ、踵を上げてつま先に体重を乗せる。
構えは、溜めのいらない下段の構え。ただただ、目の前の敵に集中する。

予備動作なしで、エヴァの腕から魔法が飛ぶ。

「氷結(フリーゲランス)、武装解除(エクサルマティオー)!」
「せいっ!」

裂帛の気合で大太刀を跳ね上げ、アリサはそれを両断した。
パキン、と音がして、白煙と氷の欠片が霧散する。
アリサには、なんの変化もない。

「ちっ、破魔の剣だと !? 面倒な――!」

一瞬表情を歪め、エヴァは右腕を高く掲げた。
アリサは再び、下段に構え直す。
エヴァの掌で、薄紫色の光が今以上の輝きを放った。


547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 21:09:10 ID:fjNa+r+B
 

548 :されど赦す者(4/20) ◇iCxYxhra9U(代行):2008/08/18(月) 21:09:25 ID:PWIzNU6n
「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック!
 氷の精霊7頭(セプテム・スピリトゥス・グラキアーレス)、
 集い来りて敵を切り裂け(コエウンテース・イニミクム・コンキダント)!」

アリサは油断なく、神経を集中させる。
大丈夫。今みたいに、魔法なら贄殿遮那で斬れる。
そのまま一気に距離を詰め、峰で一撃。それで決まる――!

「魔法の射手(サギタ・マギカ)! 連弾・氷の7矢(セリエス・グラキアーリス)!」

エヴァの掌から、7発の魔法の矢が飛んだ。

「げっ!」

アリサは女の子らしからぬ悲鳴をあげた。
贄殿遮那で斬れるといっても、それは単発の話だ。
これは考えてなかった。
一対一だと思って、魔法戦闘を甘く見ていた。
ルビーが叫ぶ。

『アリサさん、氷属性を付与された魔力弾です、避けて!』
「無理! 多すぎ!」

あるものは一直線に、あるものは回り込んで、魔法の矢はアリサを襲う。
同時に複数の的を斬るような技量は、アリサにもルビーにもない。
できることは、目の前の一発に対処することだけだった。
アリサは贄殿遮那を振り上げ、それを斬り潰す。

しかし、残りの6矢は防げない。
魔法障壁も、アリサにはない。
これまでか――と思った瞬間、

「――右に(アド・デクステラム)!」

音叉のような声が響いた。
同時に、魔法の矢が着弾する。
が、それらはすべて右に軌道をずらし、ギリギリでアリサを避けていた。
足元から沸き起こる激しい氷塵に、アリサは反射的に顔を覆う。

煙が晴れると、工場の崩れた壁際に見慣れた制服姿が立っているのが見えた。
緑の服のリンクもいる。

「……初めの数節は、魔術発動のキーワードと、術者特定のサインも兼ねてるのかな。
 でも、詠唱自体はなんの暗号化もされてない、ただのラテン語なんだよ。割り込むのはすっごく簡単かも」

落ち着いた声で、白い少女はそう告げる。
その声には、さっきまでアリサに見せていた子供じみた印象は微塵もなかった。
エヴァは目を細め、苦々しげに言う。

「魔力の流れに強制介入して、魔法のコントロールを乱す詠唱術か……。
 面白い特技を持ってるじゃないか、インデックス」


549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 21:10:14 ID:fjNa+r+B
 

550 :されど赦す者(5/20) ◇iCxYxhra9U(代行):2008/08/18(月) 21:10:38 ID:PWIzNU6n

      *      *      *

まったく次から次へと、千客万来にもほどがある。
エヴァは呆れを通り越して、怒りすら覚えていた。
目の前には、破魔の剣を構えるアリサ。
加えて、インデックスにリンク。早すぎる再会だ。

どこで調達したのか、インデックスは白地に黒いラインの入った、裾の長い服を着ていた。
リンクも、身の丈にあった長さの頑丈そうな剣を握っている。
なのはは回復に努めているようだ。いずれ戦線に復帰してくるだろう。

自身になんの益もない無駄な戦いに、これほど手を焼くとは思わなかった。
余計なお節介は承知の上だったが、いまさら退けるほどエヴァは安くない。

アリサの元へ向かいながら、インデックスは視線をエヴァに向ける。
そんなインデックスを護衛するかのように、左手に剣を構えたリンクがエヴァを牽制していた。
構えに隙がない。リンクの本来の武器は剣だったか、と納得する。

「エヴァ、なのはと戦ってたの?」

そう言いながら、インデックスはアリサに並ぶ。
インデックスを中心とするように、左右に二人の剣士が油断なく得物を構えた。
厄介なことになったと、エヴァは心の中で一人ごちる。

正直言うと、エヴァにあまり余裕はない。
制限が効いているのだ。実際、17矢の『魔法の射手』は、普段の倍の魔力と負担をエヴァに強いた。
二度目は7矢に抑えたのだが、それでも尚、制御に甘さを感じる。
『闇の吹雪』などは、威力を抑えなければ逆にダメージを受けそうなほどだった。

実はリリスに放った『雷の斧』も、上位古代語魔法だけあって、それ以上の負荷を喰らっていたのだ。
それによる反応速度の減退が、あの敗北の原因と言っていい。
正直、もうあまり魔法は多用したくなかった。

「なんで、仲間同士で戦ってたの? なんでありさを襲ってるの?」

インデックスのしつこい愚問に、苛立った声でエヴァは返答した。

「仲間などいらん、そう言ったはずだぞインデックス。
 そこのリンクからも聞かなかったのか? 私は私の道を行くと!」
「聞いたよ。これが、エヴァの道?」
「そうだ」
「仲間を捨てて、みんなを襲って、憎しみをばらまくのがエヴァの道?」
「……そうだ」
「認めないんだよ」


551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 21:11:19 ID:fjNa+r+B
 

552 :されど赦す者(6/20) ◇iCxYxhra9U(代行):2008/08/18(月) 21:11:59 ID:PWIzNU6n
四対一の不利な戦闘を覚悟し、インデックスと視線を合わせた途端、エヴァは密かに息を呑んだ。
彼女の目には、怒りも、哀れみも、蔑みもなかった。
ただ、慈愛だけがあった。
エヴァのもっとも苦手とする光が、インデックスの瞳に宿っていた。

「りかのことは、残念だったんだよ……」

唐突に、インデックスは切り出した。
今のこのタイミングでは、あまり触れられたくない話題だ。
恨みごとなら望むところだったが、そうでないのは目を見ればわかる。
エヴァにとって、思ってもみない展開だった。

「でも、過ぎたことを悔やんでも仕方ないんだよ。先に進まないと。
 リンクだって、もう怒ってないんだよ。話がしたいんだよ」

リンクの目に燃えているのも、今やエヴァに対する憎しみではない。
自身への悔恨だ。
神社でエヴァを満足させた、あのまっすぐな憎悪の色は、すでに跡形もなかった。

「……神社の隅に、梨花ちゃんを埋めた。できれば、一緒にお参りして欲しい」
「待て、何故そんな発想になる」

リンクの器量を見誤っていたことを、エヴァは理解した。
彼は、復讐に我を忘れるような、そんな狭量な男ではなかったのだ。
なにがどうなったのかは知らないが、どうやら恨んではくれないらしい。完全に計算違いだった。

インデックスは、さらに言い募る。

「一緒に行こう、エヴァ。もう一度はじめからやり直すんだよ。
 諦めないで、もう一度力を合わせて、一緒にここから脱出しよう?」

まさか、こんなことを言い出すとは思わなかった。
こんな展開になるとは思わなかった。
脅しが足りなかったのか、それともこいつらが底抜けのお人好しなのか。
いつの間にか、エヴァは責める側ではなく、責められる側になっていた。

「くどい! 貴様らがなんと言おうと、なにを考えようと、私の道は一つだ!
 やり直しなど利かんし、する気もない! 覆水は盆に還らんと知れ!」

腹立ちを抑えきれず、エヴァは叫んだ。
アリサは静かに構えながら、成り行きを見守っている。現状の把握に努めているようだ。

「そこの小娘にも言ったことだ! 取り返しのつかないものを取り返そうなどと、不遜極まりないとな!」
「……エヴァ。それは、なのはのこと? それとも、エヴァのこと?」


553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 21:12:43 ID:fjNa+r+B
 

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 21:13:50 ID:fjNa+r+B
 

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 21:14:40 ID:fjNa+r+B
 

556 :されど赦す者(7/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 21:20:57 ID:TDDVnB2Z
インデックスは両手を広げて、左右の二人を制した。
促されるまま、リンクとアリサは剣を納める。
アリサは少し躊躇したあと、背後のなのはへ駆け寄って行った。
とりあえずこの場は、インデックスとリンクに任せるつもりらしい。

「でも、違うんだよ、エヴァ。それはエヴァが間違ってる。
 生きてれば、何度だってやり直せるんだよ?」

畳み掛けるように、インデックスの言葉は続く。

「確かに、取り返しのつかないことはあるよ。かけがえのないものはあるよ。
 でも、だからって、全部なくなっちゃうわけじゃないんだよ?
 なにもかも、ダメになっちゃうわけじゃないんだよ?
 世界が終わってしまうわけじゃないんだよ?」

暖かい、慈母のような声だった。
世界のすべてを愛してやまない声だった。
天上の星にすら手が届くと、信じて疑わない声だった。

「取り返しのつかないものはあるけれど、なくしちゃったものは戻ってこないけど、
 まだ、次があるんだよ? やり直せないことなんて、なにもないんだよ?
 一人を不幸にしちゃったのなら、十人を幸せにしてあげるんだよ。
 一つの命がなくなっちゃったのなら、百の命を育んであげるんだよ。
 なにもかも捨てれば、それでいいってわけじゃないよ!
 償えない罪なんて、絶対に、どこにもないんだから――!」

エヴァは知らない。インデックスに、一年以上前の記憶がないことを。
彼女がつい最近まで、一年ごとにすべての思い出を失い続けてきたことを。
失う意味すら知らず、失う度にゼロから始め、新しい絆を築いては、その都度奪われ続けてきたことを。
何度も何度も、やり直すしか術のなかったことを。

彼女の紡ぐ言葉の重さを、エヴァは知らない。

「甘っちょろい綺麗事を抜かすな、世間知らずの小娘がっ!
 私はこうして六百年、闇の中で生きてきたんだ!
 闇の中で光を振り払い、闇を呑み込み、救いなぞ求めず生きてきたんだっ!
 いまさら、この期に及んで、この生き方を変えられるものかっ!」

虚勢も虚栄もなく、エヴァは本音で叫んだ。
怒りと苛立ちによって放たれた、それはまさに悲鳴だった。
インデックスは屹然とした目で睨み返す。

「やってみせるんだよ。エヴァは六百年かも知れないけど、私たち修道女は二千年間も、
 ずっと、ずっと、罪を赦し続けてきたんだから――」

右腕を上げ、小さな拳を握り、インデックスは力強く言い放った。

「――だから、エヴァが囚われてる、その幻想を打ち壊すんだよ!」



557 :されど赦す者(8/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 21:21:44 ID:TDDVnB2Z
 
      *      *      *

「で、打ち壊すのはいいとして、具体的にどうすんの !?」

なのはに肩を貸しながら戻ってきたアリサの問いに、インデックスは目を泳がせる。

「リ、リンクとありさが頑張るんだよ」
「あんた、あとでほっぺたグリグリの刑!」
「結局、力ずくしかないんだね……。エヴァは強いよ。気をつけて」

悔しさを顔に滲ませながら、リンクは再び剣を抜く。
アリサはなのはを支えながら、心配そうに声を掛けた。

「立てる?」
「うん、なんとか」

なのはをおろし、アリサはぐっと顔を近づけて言った。

「なのは、なんだか言いたいことは全部この子に言われちゃった気もするけど、あとで話があるから。
 でも、今は協力。いいわね? あと、無理はしないこと。それと、空気読みなさいよ」

言下に殺生禁止を言い含め、アリサは今度はリンクに振り向く。

「リンク、あんたはなのはを見ない!」
「難しいよっ!」

叫びながら、リンクはエヴァ目指して駆けていく。
アリサも大太刀を抜き、それに続いた。

エヴァは大きくスタンスを取り、二人を迎え撃つ。
なのはは少し距離を取り、詠唱の準備をしている。

左右から斬りかかる二人の剣を、エヴァは軽やかなステップで躱していく。
何故か、魔法を使おうとする素振りがない。
さっきの『強制詠唱(スペルインターセプト)』を警戒してるのか知れない。

今この状況で自分になにができるだろう、とインデックスは考えた。

殴り合いには『強制詠唱』は意味を為さない。
魔術は使えないし、こんな斧を持ってても所詮は素人、逆に振り回されるのがオチだ。
他に使えそうな道具も、なにも持ってない。
でも、ただ後ろで応援しているだけじゃ、気がすまない。

できることを、たった一つのことを求めてインデックスは思考する。

思い起こすのは、学園都市での出来事。親友が能力を暴走させられた、あの事件。
事件の全容は未だによくわからないけど、ともかくあの時は、親友を助けることができた。
同じ手が、今回も通じるだろうか。



558 :されど赦す者(9/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 21:22:31 ID:TDDVnB2Z
なんの意味もないかも知れない。
でも、もしかして届くかも知れない。
それは、国も文化も越えて心を通わせるための、一番簡単な手法だから。

なのはの魔法弾の牽制を縫って、アリサとリンクの攻撃は続いている。
しかし、当たらない。エヴァからの攻撃すらほとんどない。
どうやらエヴァは、逃走の機会を窺っているようだ。このままじゃ、逃げられてしまう。

意を決し、インデックスはその場で膝をついた。
胸の前で手を組み、いと高き空を見上げて。
人の世で最も美しいとさえ言われるそれを、彼女は高らかに紡ぎ始めた。


      *      *      *

もう茶番はたくさんだった。
回避に専念し、隙を見て離脱しようとエヴァは思っていた。
こんな成り行きでは、なのはの心を砕くどころではない。もう、戦う理由がなかった。

峰を返しているアリサはともかく、殺意のないまま両刃剣を振るうリンクの剣筋には迷いが見て取れる。
回遊するなのはの魔法弾は鬱陶しいが、しょせん一発だけだ。
魔法の使用を控えても、体術だけでなんとか対処できないことはない。

捌き、躱し、突き放し、退路を確保しようとしたその時――。


          大いなる御恵み 妙なる調べ
            罪深き我をも 赦したもう


天まで突き抜けるようなソプラノが、戦いの空気を震わせた。
エヴァはもちろん、アリサやリンクでさえも動きを止めた。
それほどまでに、澄んだ美しい歌声は、この戦いの場に不似合いだった。

「呪文詠唱? いや――ただの讃美歌だと !?」


          闇に惑いて 躓く我の
            盲いたまなこを 開きたる


振り向くと、月光に照らされて、跪いたインデックスが歌っているのが見えた。
それは、広く人口に膾炙した贖罪の歌。
慶びの日に。あるいは弔いの折に。
天にも届けとばかりに歌い継がれてきた、大いなる赦しの讃歌。

「いったいなにを―― !?」



559 :されど赦す者(10/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 21:23:30 ID:TDDVnB2Z
意図が読めず、エヴァは混乱する。
魔力が込められている気配はない。ただの歌だ。


          主の御恵みは 畏れを識らしめ
            且つ安らぎを もたらさん


その、一瞬の隙を突かれた。
目の前を過ぎる魔法弾の光に目を奪われた瞬間、

「――くふっ!」

背後から、いつの間にかチャイナドレスに着替えたアリサの蹴りを喰らっていた。
間髪入れず懐に飛び込んだリンクが、逆手に持った剣の柄を鳩尾に叩き込む。
が、それは喰らわない。寸前で受けとめ、捻りあげて、そのままなのは目掛けて投げ飛ばした。


          ああ、訪れし 御業の覚えよ
            なんたる歓びの 朝なるか


宙を舞うリンクを、なのはは迷わず受けとめた。
シューターを解除してプロテクションを緩衝材代わりにしたが、それでも衝撃に息が詰まる。

「っ……! だ……大丈夫?」
「あ、うん、ありがとう――」

顔を赤らめつつ再びエヴァに向かうリンクを見送り、なのははその視界が霞むのを感じる。
ただでさえ消耗していたのに加えて、デバイスの補助なしでの高位魔法制御は、なのはを限界に追い込んでいた。
かろうじて立っているものの、実はもう、意識を繋ぎとめているのさえつらい状態だ。

ディバインシューターも、一発撃つのが精一杯。
アリサに言われるまでもなく、エヴァをどうにかしようなんて、もうできっこない。

でも、まだ倒れるわけにはいかない。
まだ、アリサちゃんが戦っている。守らなきゃ。
ケンカしちゃったけど、でも、友達だって言ってくれた。だから、守らなきゃ。

それに、この歌。
何故か胸が熱くなる、この綺麗な歌。
唇を噛み締め、次の魔法の準備をしながらなのはは思った。
少しでも、なるべく長く、この歌を聞いていたい――と。


          幾多の悩み 苦しみを経て
            我は来たらん 主の御前に


拳法モードに切り替えてから、身体が軽い。これならやり過ぎる心配もない。
アリサは独楽のように回転しながら、次々と連続技をエヴァに叩き付けていた。
贄殿遮那は左手で、背負うようにして掲げている。足技主体でいけば、邪魔になることもない。



560 :されど赦す者(11/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 21:25:05 ID:TDDVnB2Z
しかし、捌かれる。
クリーンヒットはさっきの一発のみ。
それすらも、衝撃を逃がされたらしい。空気の塊を蹴ったような感触しかなかった。
無酸素運動なので、いつまでも連撃は続かない。
そろそろ回転が止まるかと思った時、突如、エヴァの動きが止まった。

「くっ、捕縛魔法かっ!」

なのはの魔法がエヴァの四肢を捕らえたのだ。
チャンスを逃さず、アリサは大技を繰り出す。

「せぃやっ! 開打靠靭アリサ脚!」
「なめるなぁ――!」


          主の御恵みは 我を導き
            約束された 故郷へと誘う


力ずくで拘束を引きちぎり、エヴァはカウンター気味の一撃を放った。
しかし、アリサの大技は紙一重で躱したものの、こちらの攻撃もタイミングが遅れる。
どちらの一撃も有効なヒットとならず、二人は一旦距離を取った。

無理な魔法行使が祟ったか、身体のキレが鈍い。鈍すぎる。
それに加え、さっきから続いているこの歌が、どうにも神経に障っていた。

荘厳に過ぎる。
優美に過ぎる。
清廉に過ぎる。

そのくせ、耳から離れようとしない。
どんなに戦闘に集中しようとしても、どうしても意識を惹き寄せられる。

「ええい、鬱陶しい!」

リンクの攻撃をくぐって躱し、エヴァはそのまま一回転して足元の石を拾った。
起き上がる動作の余勢を借りて投擲する。狙うは、さっきから煩い後衛のなのは。
狙い違わず、石はなのはの腹部にヒットする。

呻きながら仰向けに倒れるなのはを目の端に、エヴァは怒鳴った。

「くそっ、耳障りだっ!
 その歌を止めろインデックス!」


          主の御言葉は 我を清めて
            望みを援け 支えたもう


なのはがやられたのを見て、リンクはすぐさまインデックスのカバーに入った。
今のインデックスは無防備だ。同じようにして狙われたら、ひとたまりもない。
アリサはなのはへの追撃を防ぐため、なのはを庇う位置から攻撃を続けている。



561 :されど赦す者(12/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 21:25:56 ID:TDDVnB2Z
エヴァの動きは神社の時よりも鈍い。どんどん鈍くなっていってるようにすら感じる。
これなら、なんとか戦える。
手加減する余裕はどこにもないけれど、殺しちゃうわけにもいかない。
勇者の拳を巧く使いこなせないリンクとしては、剣の柄頭でしか思い切った攻撃ができなかった。

インデックスを背後にして、リンクも攻撃に参加する。
アリサの脚とタイミングを合わせ、それぞれ上下段を同時に攻める。
今度は決まった。アリサの足払いは躱されたが、リンクの柄頭は、エヴァのこめかみに食い込んでいた。

エヴァは獣のような目をリンクに向け、バック転して距離を取る。

――そして、咆えた。

「うおおおおおおおお―――――― !!」

エヴァの全身に、膨大な魔力がみなぎる。
その余波で、リンクもアリサも吹き飛ばされてしまう。

「くっ、突然……!」

素早く起き上がると、エヴァの掌が、爆発的な薄紫の閃光を発していた。

「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック! 契約に従い、我に従え氷の女王!
 (ト・シュンボライオン・ディアーコネートー・モイ・ヘー・クリュスタリネー・バシレイア)」
「呪文を唱えた !?」


          生ある限り 主は我が身を
            護る盾となり 糧ともならん


エヴァは歯軋りをして、全身を苛む痛みに耐えていた。
さすがに上位古代語魔法。
本来、今の制限下で使える魔法ではなかった。

無茶とはわかっていたが、もう我慢ならなかった。
魔力を湯水のように注ぎ込み、悲鳴をあげる身体に鞭打って発動させる。

「来れ、とこしえのやみ(エピゲネーテートー・タイオーニオン・エレボス)!
 えいえんのひょうが(ハイオーニエ・クリュスタレ)!」

エヴァを中心として、たちまちのうちに周りのすべてが凍りついていく。
土も、樹も、空気さえも。
もちろんリンクもアリサも、なのはやインデックスも、逃れる間もなく真白な氷に捕まっていく。


          おお、我が肉も 心もいつか
            務めを終えて 土に還れど


「あ、足が――!」



562 :されど赦す者(13/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 21:26:46 ID:TDDVnB2Z
凍りついた大地に足を絡め取られ、リンクとアリサが動きを止める。
すぐに立っている感覚もなくなるはずだ。
裸のなのはは、倒れ込んだ背中から直に氷に侵食されている。もう、動けまい。

ギシギシと、身体中が軋みをあげる。
意に沿わぬ涙が、視界を滲ませる。
エヴァは白銀に染まった大地の真ん中で、勝ち誇ったように悲鳴をあげた。

「くっ……! 見えるかインデックス! 150フィート四方を凍土と化し、完全に粉砕する広範囲殲滅魔法だ!
 死にたくなければ歌を止め、先ほどの詠唱術で術の完成を妨害してみせろ!」


          御国へ至る とばりの果てで
            とわの命を 与えられん


インデックスは足だけでなく、全身を白く染めていた。
制服の下に水の羽衣を纏っていたのが、今度は凶と出た。
すでに氷の羽衣となっていて、インデックスの全身を固め、体温と自由を奪っている。

「聞こえないのかインデックス! 今すぐその歌を止めろ!
 貴様が詠唱に介入しなければ、すべての命が砕け散るぞっ !!」

しかし、インデックスは歌うことをやめない。
凍てつく大地に膝をつき、両腕を天に差し伸べ、エヴァを見据える双眸に涙を凍りつかせ、全身を霜で覆われながら、
それでも無垢な幼子のように、ただ無防備に、純白のシスターは歌うことをやめない。


          氷雪の如く いずれ世は失せ
            太陽すらも 輝きなくさん


「守護する盾、風を纏いて……鋼と化せ……」

たどたどしく紡がれるなのはの声に、アリサは驚いて首を向けた。
凍えた地面に貼り付いていた背中を無理矢理引き剥がし、半身を起こして、なのはは広域防御魔法を唱えていた。

「すべてを阻む……祈りの壁、来たれ……」

朦朧とした声に応えて、真っ白な地表に桜色の魔法陣が浮かんで広がる。
それは、アリサを中心としていた。

「ばっ――! 馬鹿なのは! 自分を守りなさいっ!」


          されど命を 与えし主は 
            とわに傍らを 離れまじ


だが、そこまでだった。
意識を失い、なのはが崩れ落ちると同時に、魔法陣の輝きも沈んで消える。



563 :されど赦す者(14/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 21:27:36 ID:TDDVnB2Z
「――なのは!」

せめて、なのはの傍に。
その一心で、アリサはまだ自由の利く腕で、凍える地面に大太刀を突き立てた。
自在法の干渉を阻む贄殿遮那の力により、ほんの少し、アリサの周りだけ氷が霧散する。

夢中で駆け寄り、少しでもその身体を温めようと、アリサはなのはの裸体に覆いかぶさった。
薄くも確かな呼吸と心臓の鼓動を確認して、アリサはほっと白い息を吐く。
安堵からか、くらりと気が遠くなるのを感じた。

「……ねえ、なのは、聞こえる?」

気を失ったなのはの凍えた髪に頬を寄せ、アリサはささやく。

「綺麗な歌声……。ねえ、なのは。赦すって。もう、理屈抜きで赦すってさ。
 なんか、すごいよね。綺麗だよね。あったかいね……」

温かく、やわらかい身体を抱きしめながら、アリサはそっと目を閉じた。

「あたしも、なんだか眠くなってきちゃった……」


          光あふるる この地の上に
            幾万年も 我らは栄えど


制限されているため、全盛時よりも威力は数段劣る。絶対零度には程遠いようだ。
その上、魔力の消耗が激しく、長時間の維持や固定はほぼ不可能。
術の行程を進めたほうが、負担は少なそうだった。

エヴァは、ゆっくり、呟くように、世界のすべてを呪うかのように、詠唱を続ける。

「全ての、命ある者に、等しき死を(パーサイス・ゾーサイス・トン・イソン・タナトン)。
 其は、安らぎなり(ホス・アタラクシア)――」


          それよりも尚 永きにわたり
            主への讃美は 歌い継がれん


唱えてしまった。
もう、『こおるせかい』には切り替えられない。
この詠唱の行き着く先は一つ。すべてを砕く『おわるせかい』。



564 :されど赦す者(15/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 21:28:27 ID:TDDVnB2Z
世界が終わってしまうわけじゃない、とインデックスは言った。
でも、違う。
十歳になったあの遠き日の朝、世界は一度滅びて消えた。
エヴァの知っていた世界の全ては、あの日失われて二度と戻らなかった。

世界は終わる。いとも容易く。
それを、エヴァは知っている。


          大いなる御恵み 妙なる調べ
            罪深き我をも 赦したもう


インデックスは歌う。
想いの丈の、すべてを込めて。
世界のすべてを抱きしめながら、あらゆるものを慈しみながら、
インデックスは溢れんばかりの光を歌う。

もういいんだよ、エヴァ。
無理しなくてもいいんだよ。
一人ぼっちで苦しまなくてもいいんだよ。
私がそばにいるよ。みんな一緒にいるよ。
誰もエヴァを責めたりしないよ。

私たち、友達なんだよ……。


          闇に惑いて 躓く我の
            盲いたまなこを 開きたる


もう、限界だった。
なにもかもが、限界だった。

「こ の 愚 か 者 ど も が ―― !!」

血を吐くかのような罵声と共に、エヴァは右腕を叩き付けるように振り下ろす。


……そして、世界は砕けて散った。



565 :されど赦す者(16/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 21:29:49 ID:Ahr/uU/T
 
    ※    ※    ※    ※    ※

「――かはっ!」

無様にうずくまり、エヴァはついに血を吐いた。

ここは、工場から南へ1キロほど下った森の中。
脇目も振らず、ただまっすぐに、逃げるようにして駆けてきたのだ。

限界を越えた魔法行使と無理な運動により、全身に激痛が走る。
せっかく回復した魔力も、二割程度にまで消耗してしまっていた。
吸血のための非常食は確保済みだが、しばらくあの工場には近付きたくない。

「くそっ……なんだ! なんなんだ、この未練はっ !!」

血と共に、言いようのないやるせなさを一緒に吐き出す。
本当は、わかっていた。
多分ずっと前から、麻帆良に封じられた十五年前からわかっていた。

光に生きることはできずとも、光を受けて生きることはできた。
闇を背負い、それでも光に照らされて生きることはできた。
たとえそのために己の影を濃くしても、暖かい光の傍らで生きていくことはできたのだ。

それこそが、あの学園での日々だった。
ナギが彼女に与えた、最後の贈り物だった。
いまさらになって、得難いものだったと気付かされる。

だが、それでも――。

「戻れるものか……っ!
 もう、戻れぬと、私が決めた―― !!」

不退転の決意を叫び、エヴァは改めて蜘蛛の糸を断つ。

いいだろう。この無様な未練すら、私は私の一部として受け入れよう。
恥ずべきことなどなにもない。
今までずっとそうしてきたように、受け入れ、呑み込んで、己の闇と化すのだ。

為すべきことは、変わらない。
ジェダの居場所を突き止める。それだけだ。
まずリリスの居場所から捜さないといけないが、さっきの交戦場所に行けば、なにか手掛かりがあるかも知れない。

壊れたかのような身体を引き摺り、エヴァは南へ向かって歩き出す。
頼りない足取りで、一歩、また一歩と。

耳の奥では、未だにインデックスの歌が微かに残響していた。



566 :されど赦す者(17/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 21:30:41 ID:Ahr/uU/T
 
【A-4/森の中/1日目/真夜中】

【エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル@魔法先生ネギま! 】
[状態]:全身に激痛、吐血、こめかみに打撲、魔力(小)、やや興奮気味
[装備]:フェアリィリング@テイルズオブシンフォニア
[道具]:なし
[思考]:くそっ……! リリスだ、リリスは何処へ行った!
第一行動方針:A-6へ向かい、とにかくリリスを捜す。
第二行動方針:ジェダの居場所に至る道を突き止め、露払いをする。
第三行動方針:ジェダを倒そうと挑む者たちの前に立ち塞がり、討たれる。
基本行動方針:ジェダの甘言は無視し、打倒のために暗躍。ただし仲間は作らない。
最終行動方針:誇り高き悪として、正義の前に散る。
[備考]
梨花の血を大量に吸いました。雛見沢症候群、及び女王感染者との関連は不明です。
ジェダ打倒を目指している者として、ニアの名前をグリーンから聞いています。
パタリロを魔族だと思っています。名前は知りません。
吸血鬼用の非常食(パタリロ)をA-3の工場に冷凍保存して(ると思って)ます。
(が、しばらく工場には近付きたくないとも思っています)


    ※    ※    ※    ※    ※

月光を弾き、キラキラと銀の光を振り撒いて、ダイヤモンド・ダストが舞い散る。

地上一面を覆っていた氷の世界は、もうすでに、すべて粉微塵に砕け散っていた。
リンクは唖然と、周囲を見渡す。

魔法の氷だったせいだろうか、今までの寒さは嘘のように消え失せている。
あれほど冷たかった身体も、濡れてすらいない。
だが、さすがに凍りついていた身体の部位は、軽度の凍傷になってしまっていた。

エヴァは途中で魔法を中断し、一斉に霧散した氷の欠片に紛れて姿を消したらしい。
あるいは、暴発したのかも知れない。
どちらにしろエヴァは去り、危機も、説得の機会もまた去った。

インデックスは膝立ちのまま、ぼんやりと天を見上げている。
リンクは小走りで、インデックスの元へと駆け寄った。

風に舞う銀の煌きの中、同じ色の髪をなびかせ、インデックスはぽつりと呟く。

「届かなかったんだよ……」

悔しそうに唇を噛むインデックスのふらつく肩を、リンクが支えた。

「そうでもないと思うよ。エヴァがそのつもりなら、みんな死んでておかしくなかった。それに――」



567 :されど赦す者(18/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 21:31:30 ID:Ahr/uU/T
リンクは、アリサとなのはの方を見る。
二人はなのはを下にして、折り重なるようにして倒れていた。
とちらも致命傷は受けていなかったはず。それに、微かに上下する背中は息をしている証だ。

「なのはには、届いたかも」

そう言って、微笑みかける。
正直、リンクには落胆よりも、安堵のほうが大きかった。
みんな無事に済んでよかった。心からそう思う。

と、突然インデックスの身体が重みを増し、ぐにゃりとリンクにもたれかかった。
慌てて支えるが、糸が切れたかのように、身体に力が入っていない。

「インデックス !?」

目を見開き、リンクは驚いてインデックスの顔を覗き込む。
歪められた眉と苦しそうに喘ぐ熱い息に、リンクは息を呑んだ。

「インデックス! うわっ、すごい熱じゃないか!」
「だ、大丈夫……」
「大丈夫なわけないよっ! 怪我してるのに無理するから……!」

リンクは急いでインデックスを担ぎ、横になれる場所を探す。
どうやら危機だけは、まだ完全には去っていないようだった。


【A-3/工場東側/1日目/真夜中】

【リンク(子供)@ゼルダの伝説 時のオカリナ】
[状態]:左太腿と右掌に裂傷(治療済み)、左肩に打撲、足に軽度の凍傷
[装備]:勇者の拳@魔法陣グルグル、コキリの剣@ゼルダの伝説
[道具]:基本支給品一式×5(食料一人分−1、飲料水を少し消費)、クロウカード『希望』@CCさくら、
   歩く教会の十字架@とある魔術の禁書目録、時限爆弾@ぱにぽに、エスパー錠とその鍵@絶対可憐チルドレン、
   じゃんけん札@サザエさん、ふじおか@みなみけ(なんか汚れた)、5MeO-DIPT(24mg)、
   祭具殿にあった武器1〜3つ程、祭具殿の鍵、裂かれたアリサのスリップ(包帯を作った余り)
[服装]:中世ファンタジーな布の服など。傷口に包帯。
[思考]:しっかり、インデックス!
第一行動方針:インデックスを介抱する。
第二行動方針:なのは、アリサと話をする。
第三行動方針:ヴィータを捜し、説得する(無理なら…?)。
第四行動方針:ニケ達と合流し、エヴァの伝言を伝える。
第五行動方針:もし桜を見つけたら保護する。
基本行動方針:ゲームを壊す。その後、できることなら梨花の世界へと赴き、梨花の知り合い達に謝罪したい。
参戦時期:エンディング後
[備考]
リンクが所持している祭具殿にあった他の武器が何なのかは次以降の書き手さんに任せます。
(少なくとも剣ではないと思われます)
祭具殿の内部を詳しく調べていません。



568 :されど赦す者(19/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 21:32:20 ID:Ahr/uU/T
616 名前:されど赦す者(19/20) ◆iCxYxhra9U[sage] 投稿日:2008/08/18(月) 20:39:40 ID:vJifNYnM0
【インデックス@とある魔術の禁書目録】
[状態]:高熱、意識朦朧、全身に軽度の凍傷、軽い貧血気味、
   背中に大きな裂傷跡と火傷、足裏に擦過傷(共に応急手当て済み)
[装備]:水の羽衣(背部が横に大きく裂けている)@ドラゴンクエストX
[道具]:支給品一式(食料−1日分、時計破損)、 ビュティの首輪、鉄製の斧@ひぐらしのなく頃に(?)
[服装]:私立聖祥大付属小学校の制服の下に水の羽衣。背中と足にシルクの包帯。
[思考]:くやしいんだよ……。
第一行動方針:なのは、アリサと話をする。
第二行動方針:ヴィータを捜し、説得する。
第二行動方針:ニケ達と合流する。
第三行動方針:紫穂の行方の手掛かりを探す。エヴァの説得も諦めていない。
第四行動方針:落ち着いたら、明るい所でじっくりビュティの首輪を調べたい。
基本行動方針:誰にも死んで欲しくない。状況を打破するため情報を集め、この空間から脱出する。
[備考]
拾った双葉の型紐が切れたランドセルに荷物まとめて入れています。
インデックス自身のランドセルは壊れているので内容物の質量と大きさを無視できません。

【アリサ・バニングス@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:睡眠中、全身に軽い火傷(右腕・顔は無事)、左腕から出血(打撲、軽度)、背中から出血(深い切り傷)
    上記の怪我は全て応急処置済み。精神負担大(睡眠によって回復中)、足と両手に軽度の凍傷
[装備]:贄殿遮那@灼眼のシャナ、カレイドステッキ@Fate/stay night
[道具]:なし
[服装]:チャイナドレス。変身を解いたらショーツ一枚。
[思考]:……。
第一行動方針:なのはと話をする。
第二行動方針:リンク、インデックスと情報交換する。
第三行動方針:はやての遺志を継いで、なんとかする。
基本行動方針:(なのはと一緒に)ゲームからの脱出。

【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:気絶、残存魔力極小、両手首から軽く出血、背中に軽度の凍傷、
    頬骨と肋骨一本にヒビ、精神負担極大(破綻寸前)
[装備]:なし
[道具]:なし
[服装]:全裸
[思考]:……。
第一行動方針:不明。
第二行動方針:少なくともこの殺し合いが終わるまではヴィータを完全に行動不能にする(?)。
基本行動方針:ジェダを倒して生き残りで脱出。詳細は不明。
[備考]
アリサやインデックスの言葉をどう受けとめたのかは、まだ不明です。次以降の書き手さんに任せます。

※アリサとリンクたちは、まだ満足に情報交換をしていません。



569 :されど赦す者(20/20) ◇iCxYxhra9U:2008/08/18(月) 21:33:09 ID:Ahr/uU/T
 
    ※    ※    ※    ※    ※

忘れられた部屋の片隅で、パタリロは踏まれた餡パンのように潰れていた。
天井から真っ逆さまに落下したためである。

エヴァが呪文を中断し、すべての氷が霧散した時に、彼を封じ込めていた氷柱も一緒に砕けて散っていた。
もっとも、これはエヴァが意図したことではなく、『おわるせかい』の効果範囲ギリギリに偶然入っていたからだ。
彼の知らないところで始まった戦いは、彼の知らない間に終わっていた。

パタリロにしてみれば、氷に閉じ込められたと思った途端に転落したようなものである。
周囲を見渡すが、さっきの少女はいない。なにがなにやら、さっぱり事態を把握できなかった。

ともかく、あの金髪の少女は悪いヤツだと結論付けて、パタリロはもぞもぞと動き出した。

潰れているのはいまさらなので、彼にダメージはほとんどない。
全身が軽く霜焼けになっている程度だ。あとで痒くなるかも知れない。

「……ええい、人助けと思ってやったことなのに、酷い目に遭った。
 なんだか前にも、こんな風に思ったことがあったような気がするぞ?」

常春のマリネラに雪が降った時のことを思い出しながら、パタリロは暗澹たる口調で呟いた。

「人助けというのは、寒いものだなぁ……」


【A-3/工場内/1日目/真夜中】

【パタリロ=ド=マリネール8世@パタリロ!】
[状態]:全身に軽度の霜焼け、頭にたんこぶ、軽い貧血(回復中)
[装備]:S&W M29(残弾4/6発)@BLACK LAGOON、
[道具]:支給品一式(食料なし)、ロープ(30m)@現実、44マグナム予備弾17発(ローダー付き)
    せんべい、お茶菓子、コーヒー豆、がらくたがいくつか
[思考]:こーゆー時にはアレを踊るしかない!
第一行動方針:パパンがパン。
第二行動方針:今の自分の状況と、これからどうするかという事を整理する。
第三行動方針:勝手に周囲を調べに行った弥彦を見つけ、追いつく。チアキを発見して事情を問い質したい。
第四行動方針:仲間集め。チアキがマトモなら、彼女に弥彦を仲間として紹介したい。
第五行動方針:弥彦の持つ首輪を調べたい(道具や設備も確保したい)。
基本行動方針:好戦的な相手には応戦する。自分を騙そうとする相手には容赦しない。
最終行動方針:ジェダを倒してお宝ガッポリ。その後に時間移動で事件を根本から解決する。
[備考]
自分が受けている能力制限の範囲について大体理解しています。
弥彦を完全には信用していません。簡単に情報交換済みです。
よつばと藤木の死の真相について大雑把にですが勘付いて、千秋を少し疑っています。
キルアとエヴァを危険人物と認識しました。どちらも、名前は知りません。

※パタリロのいる部屋に、なのはのランドセルと装備一式
 (ミニ八卦炉@東方Project、クロウカード『翔』@カードキャプターさくら、
  ヘルメスドライブ@武装錬金(破損中・核鉄状態、使用登録者アリサ)、
  エーテライト×2@MELTY BLOOD、はやての左腕、支給品一式)が散乱しています。



570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 21:34:43 ID:Ahr/uU/T
代理投下終了。

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 21:40:02 ID:PWIzNU6n
代理投下乙です!
そしてiCx氏、投下GJ!

流石エヴァ!なのはとは悪の年季が、美学が桁違いだ。
というかスタンス的には全員対主催の筈なのに何故かエヴァふるぼっこ(甘め)の図式になってて笑ったw
そしてインデックス、それは上条さんの台詞ですよーw
でもエヴァの幻想を砕けなかったとはいえ、揺さぶったのはすげえ。
これから先がどうなるか楽しみすぎる、GJでした!


……それにしても肉まん殿下は今回食われただけだったなw

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 22:01:33 ID:sXMGNz4P
投下、代理投下乙
だーれがこっろしったクックロッビン♪
って、殿下なにを踊ってる!?w

エヴァvsパタリロの掛け合いにほのぼのし、エヴァvsなのはの言葉責めにゾクゾクし、エヴァvs多数のバトルに燃えました。
インデックス大活躍! まさかこの二人をここまで揺さぶるとは……まさにGJ!

……それにしても、よくよく服を剥かれるロワだよな、ここはw

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 22:06:21 ID:tGRYcKMc
投下GJ!代理投下人もGJ!
なんという長編及び力作……
ロリの中に紛れてるむっつりリンクと非常食殿下が印象に残った。
バトル描写がよかった!
インデックスがすることがない。そうだ歌おう!という発想はなかったw
なのはさんボロボロだなぁ。これからどうなるのか。
アリサは友達じゃない!って切り捨てたり友達といってみたりまさにツンデレすぎるw
しかしやっと服ww
エヴァは頑張ったな。魔法少女2人と勇者とバード相手はきついw
今いるマーダーで軽くあしらえるのはグレーテルぐらいだぜ。
この後もどうなるか予想つかなくて楽しみだ。乙

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 22:10:53 ID:YVYX/NHt
新作GJ!
まさかLSロワでミンメイアタックが見られるとは!www

今回は個々の考え方のぶつかり合いが熱いな!
キャラ同士の問答は考えさせられるものばかりだったし。
特に「人殺しは悪人で、悪人は人殺しか」という問いは
他のロワのマーダーキラーならどう答えるかとか想像してしまうぜ。

そして意識を失ったなのはへのアリサのセリフがたまらなく好きだ。
この組も遂にターニングポイントに突入……するか!? 今後に期待するしかない!

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 22:25:12 ID:Ahr/uU/T
ひゃっはー、代理投下中は結末見ないように目瞑ってたけどそのかいがあったぜ!
全員見せ場があって良かったなー。パタリロだけ燃料タンクで不遇な気もしたけど、
最後の一言で急にカッコよく見えたから困る。
前のときも思ったけど相変わらず氏の書くエヴァはいいな、威圧感ありまくりで。
今回は使う魔法がヤバイものばかりだから余計にそう思えた。
レミリアといい吸血鬼すげー。吸血鬼といったらルビーが死途って単語出したの見て思わず顔がにやけた。
こういう小ネタも良かったな。割烹着メイドの諜報スキルA+とか高性能すぎて笑ったw
戦闘描写も個人的に一対多数のものとしてはトップクラスに良かった、GJ。

>>574
ミンメイアタックw 言われてみればそれがしっくり来るな。
自分は歌の感じ的に終わクロを真っ先に思い浮かべていたけど。
禁書の原作も読んでるけどなぜか浮かんだのがこっちだった。






576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 22:27:50 ID:YIZuNcHG
投下、代理投下GJ
エヴァの氷魔法は基本的に強くて応用的にズルいな、流石だ二十七祖クラス
なのはとの問答が良かった、悪の美学が素敵
なのはとアリサは仲直り……は難しいだろうけど多少は和解できるだろうか
インデックスはがんばった! よくぞここしかないという場面で修道士の歌を……

あと、要所要所でボケを入れてくれた流されヘタレリンクくんに乾杯

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 22:28:16 ID:AgjrM8Oc
お二方乙!!

なのはを上回る悪であるエヴァ、そしてそれを上回る不良更正のプロのインデックス!!
相変わらずなルビーに友情に燃えるアリサ!!最高でした!!


……何やってんだこの真スケベ大魔王

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 22:30:27 ID:QbAN+GT/
投下超GJ!!代理投下の人も乙です!
こんなに入り込んで読んだ話はもしかしたら初めてかも。
いやー何というか、一人一人がそれらしく動いてて本当に凄い!
パタリロの不真面目さ、エヴァの悪、揺れるなのは、真っ直ぐなアリサ
むっつりリンクに全てを包み込む慈愛のインデックス!
そのどれもがぶつかりあって、スパークした作品だと思います。
パタリロやルビーのギャグパートなど、サイドの演出も輝いてました。

今後の動向はみんな気になるけど……やっぱり個人的に一番気になるのはなのはですね。
戻ってこれるのか、それとも引き返せないのか……
次の人に期待です。

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 22:32:51 ID:x1iCfPvb
泣く。どこが良いってもう色々だ、あーもうGJ!!

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/18(月) 22:51:23 ID:AgjrM8Oc
>>578
間違ったものを直すのにちょうどいい物があるじゃないか

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/19(火) 21:25:00 ID:xMtRu2S5
明日水着紫

582 : ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 20:34:51 ID:vjGJR9ba
現在状態表の確認、及び細部の確認を行っています。
22時までには投下できます。

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:10:38 ID:9GGsBDOi
待ってますー

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:40:32 ID:9Ze1GE+X
次スレ立ててくる

585 : ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 21:45:55 ID:vjGJR9ba
投下できますが明らかに残り容量をオーバーするのは疑いようがない量のため、
次スレが立つのを待ってから投下します。

586 : ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 21:48:37 ID:vjGJR9ba
言い忘れていましたが、投下は次スレで。

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:52:07 ID:lHnR/jeY
みなさーん、次スレですよー

http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1219236331/


588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 23:13:46 ID:f6XGoGcx
作者の人も、投下の人も、全員乙でしたー。
あまりのことに、全く言葉がありません。
それくらいに良い作品でした。

願わくば、このメンバーに救いを……入れたいなあ……


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