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ロリショタバトルロワイアル12

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 07:59:26 ID:LqTRNM2A
本性を晒け出せ!
衝動をぶち撒けろ!
欲望を解き放て!
情熱を、燃やせ!



ここは真性の漢共(女性可)が集まり、
ジャンルを問わないロリショタキャラでバトルロワイアルを行う、
あまりにもCOOLなスレです。
紳士淑女の心を忘れず冷静に逝きましょう。

前スレ
ロリショタバトルロワイアル11
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1179760274/

過去スレ
ロリショタバトルロワイアル10
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1177507709/
ロリショタバトルロワイアル9
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1175607059/
ロリショタバトルロワイアル8
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1174298614/
ロリショタバトルロワイアル7
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1173267370/
ロリショタバトルロワイアル6
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1171953607/
ロリショタバトルロワイアル5
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1170746599/
ロリショタバトルロワイヤル4
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1169810359/
ロリショタバトルロワイアル3
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1169293272/
ロリショタバトルロワイアル2
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1168265134/
ロリショタバトルロワイアルをやれるか話し合うスレ
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1167045572/

テンプレは>>2-5辺に
ロリショタロワ避難所(したらば)
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/8274/
LSロワお絵描き掲示板
http://oekaki2.basso.to/user11/hisou/
まとめwiki
http://www25.atwiki.jp/loli-syota-rowa

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 08:00:13 ID:LqTRNM2A
〜参加者一覧[作品別]〜
【魔法少女リリカルなのは】高町なのは/フェイト・テスタロッサ/ヴィータ/八神はやて/アリサ・バニングス
【ローゼンメイデン】真紅/翠星石/蒼星石/雛苺/金糸雀
【魔法陣グルグル】ニケ/ククリ/ジュジュ・クー・シュナムル/トマ
【ポケットモンスターSPECIAL】レッド/グリーン/ブルー/イエロー・デ・トキワグローブ
【デジモンアドベンチャー】八神太一/泉光子郎/太刀川ミミ/城戸丈
【ドラえもん】野比のび太/剛田武/リルル
【魔法先生ネギま!】ネギ・スプリングフィールド/エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル/犬上小太郎
【絶対可憐チルドレン】明石薫/三宮紫穂/野上葵
【落第忍者乱太郎】猪名寺乱太郎/摂津のきり丸/福富しんべヱ
【名探偵コナン】江戸川コナン/灰原哀
【BLACKLAGOON】ヘンゼル/グレーテル
【クレヨンしんちゃん】野原しんのすけ/野原ひまわり
【ドラゴンクエストX】レックス(主人公の息子)/タバサ(主人公の娘)
【DEATH NOTE】メロ/ニア
【メルティブラッド】白レン/レン
【ちびまる子ちゃん】藤木茂/永沢君男
【カードキャプターさくら】木之本桜/李小狼
【テイルズオブシンフォニア】ジーニアス・セイジ/プレセア・コンバティール
【HUNTER×HUNTER】キルア/ゴン
【東方Project】レミリア・スカーレット/フランドール・スカーレット
【吉永さんちのガーゴイル】吉永双葉/梨々=ハミルトン
【ヴァンパイアセイヴァー】リリス
【MOTHER】ネス
【サモンナイト3】ベルフラウ=マルティーニ
【Fate/stay night】イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
【みなみけ】南千秋
【武装錬金】ヴィクトリア=パワード
【BLACKCAT】イヴ
【からくりサーカス】才賀勝
【銀魂】神楽
【ひぐらしのなく頃に】古手梨花
【灼眼のシャナ】シャナ
【とある魔術の禁書目録】インデックス
【るろうに剣心】明神弥彦
【ボボボーボ・ボーボボ】ビュティ
【一休さん】一休さん
【ゼルダの伝説】リンク(子供)
【ベルセルク】イシドロ
【うたわれるもの】アルルゥ
【サザエさん】磯野カツオ
【せんせいのお時間】鈴木みか
【パタリロ!】パタリロ=ド=マリネール8世
【あずまんが大王】美浜ちよ
【ポケットモンスター(アニメ)】サトシ
【SW】ベルカナ=ライザナーザ
【Gunslinger Girl】トリエラ
【ぱにぽに】レベッカ宮本
【FINAL FANTASY4】リディア
【よつばと!】小岩井よつば
計86名

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 08:01:19 ID:LqTRNM2A
〜参加者一覧[あいうえお順(名簿順)]〜
01:明石薫/02:アリサ・バニングス/03:アルルゥ/04:イエロー・デ・トキワグローブ/05:イシドロ/
06:泉光子郎/07:磯野カツオ/08:一休さん/09:猪名寺乱太郎/10:犬上小太郎/
11:イリヤスフィール(略)/12:インデックス/13:イヴ/14:エヴァンジェリン(略)/15:江戸川コナン/
16:神楽/17:金糸雀/18:城戸丈/19:木之本桜/20:キルア/
21:ククリ/22:グリーン/23:グレーテル/24:小岩井よつば/25:剛田武/
26:ゴン/27:才賀勝/28:サトシ/29:三宮紫穂/30:シャナ/
31:ジーニアス・セイジ/32:ジュジュ・クー・シュナムル/33:白レン/34:真紅/35:翠星石/
36:鈴木みか/37:摂津の きり丸/38:蒼星石/39:高町なのは/40:太刀川ミミ/
41:タバサ(主人公の娘)/42:トマ/43:トリエラ/44:永沢君男/45:ニア/
46:ニケ/47:ネギ・スプリングフィールド/48:ネス/49:野上葵/50:野原しんのすけ/
51:野原ひまわり/52:野比のび太/53:灰原哀/54:パタリロ/55:雛苺/
56:ビュティ/57:フェイト・テスタロッサ/58:福富しんべヱ/59:藤木茂/60:フランドール・スカーレット/
61:ブルー/62:古手梨花/63:プレセア・コンバティール/64:ヘンゼル/65:ベルカナ=ライザナーザ/
66:ベルフラウ=マルティーニ/67:南千秋/68:美浜ちよ/69:明神弥彦/70:メロ/
71:八神太一/72:八神はやて/73:吉永双葉/74:李小狼/75:リディア/
76:リリス/77:梨々=ハミルトン/78:リルル/79:リンク(子供)/80:レックス(主人公の息子)/
81:レッド/82:レベッカ宮本/83:レミリア・スカーレット/84:レン/85:ヴィータ/
86:ヴィクトリア=パワード
計86名

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 08:02:02 ID:LqTRNM2A
〜ロリショタロワ・基本ルールその1〜
【基本ルール】
参加者全員で殺し合い、最後まで生き残った一人が優勝となる。
優勝者のみが生きて残る事ができて『何でも好きな願い』を叶えて貰えるらしい。
参加者はスタート地点の大広間からMAP上にランダムで転移される。
開催場所はジェダの作り出した魔次元であり、基本的にマップ外に逃れる事は出来ない。

【主催者】
主催者:ジェダ=ドーマ@ヴァンパイアセイヴァー(ゲーム・小説・漫画等)
目的:優れた魂を集める為に、魂の選定(バトルロワイアル)を開催したらしい。
なんでロリショタ?:「魂が短期間で大きく成長する可能性を秘めているから」らしい。

【参加者】
参加者は前述の86人(みせしめ除く)。追加参加は認められません。
特異能力を持つ参加者は、能力を制限されている場合があります。
参加者が原作のどの状態から参加したかは、最初に書いた人に委ねられます。
最初に書く人は、参加者の参戦時期をステータス表または作中に記載してください。

【能力制限】
参加者は特異能力を制限されることがある。疲労を伴うようになっている能力もある。
また特別強力な能力は使用禁止になっているものもあるので要確認。

【放送】
放送は12時間ごとの6時、18時に行われる。内容は「禁止エリアの場所と指定される時間」
「過去12時間に死んだ参加者名」など。

【首輪と禁止エリア】
・参加者は全員、爆弾の仕込まれた首輪を取り付けられている。
・首輪の爆弾が起爆した場合、それを装着している参加者は確実に死ぬ。
・首輪は参加者のデータをジェダ送っており、後述の『ご褒美』の入手にも必要となる。
(何らかの方法で首輪を外した場合、データが送られないので『ご褒美』もない)
・首輪が爆発するのは、以下の4つ。
1:『禁止エリア』内に入ってから規定時間が過ぎたとき。
2:首輪を無理やり取り外そうとしたとき。
3:24時間で死者が出なかったとき。
4:ジェダが必要と判断したとき(面と向かって直接的な造反をした場合)。

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 08:02:44 ID:LqTRNM2A
〜ロリショタロワ・基本ルールその2〜
【舞台】
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/img/76.gif

【作中での時間表記(2時間毎)】(1日目は午前6時よりスタート)
 深夜:0〜2
 黎明:2〜4
 早朝:4〜6
 朝:6〜8
 午前:8〜10
 昼:10〜12
 真昼:12〜14
 午後:14〜16
 夕方:16〜18
 夜:18〜20
 夜中:20〜22
 真夜中:22〜24

【支給品】
・参加者が元々所持していた装備品、所持品は全て没収される。
・ただし体と一体化している装備等はその限りではない。
・また衣服のポケットに入る程度の雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される物もある。
・ゲームの開始直前に以下の物を「ランドセル」に入れて支給される。
「食料」「飲料水」「懐中電灯」「地図」「鉛筆と紙」「方位磁石」「時計」「名簿」
「ランダムアイテム(1〜3種)」。
なおランドセルは支給品に限り、サイズを無視して幾つでも収納可能で重量増加もない。
その他の物については普通のランドセルの容量分しか入らず、その分の重量が増加する。

【ランダムアイテム】
・参加者一人に付き1〜3種類まで支給される。
・『参加者の作品のアイテム』もしくは『現実に存在する物』から選択すること。
(特例として『バトルロワイアル』に登場したアイテムは選択可能)。
・蘇生アイテムは禁止。
・生物および無生物でも自律行動が可能なアイテムは参加者増加になる為、禁止とする。
・強力なアイテムには能力制限がかかる。非常に強力なものは制限を掛けてもバランスを
取る事が難しいため、出すべきではない。
・人格を変更する恐れのあるアイテムは出さない方が無難。
・建前として『能力差のある参加者を公平にする事が目的』なので、一部の参加者だけに
意味を持つ専用アイテムは避けよう。出すなら多くの参加者が使えるようにしよう。

【ご褒美システム】
・他の参加者を3人殺害する毎に主催者から『ご褒美』を貰う事が出来る。
・トドメを刺した者だけが殺害数をカウントされる。
・支給方法は条件を満たした状態で、首輪に向かって『ご褒美を頂戴』と伝えるか、
次の放送時にQBが現れるので、以下の3つから1つを選択する。

1:追加のランドセルが貰える。支給品はランダムで役に立つ物。
2:ジェダに質問して、知人の場所や愛用品の場所などの情報を一つ聞ける。
3:怪我を治してくれる。その場にいれば他の人間を治すことも可能。

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 08:03:25 ID:LqTRNM2A
〜ロリショタロワ・基本ルールその3〜
【ステータス表】
・作品の最後にその話に登場した参加者の状態、アイテム、行動指針など書いてください。
・以下、キャラクターの状態表テンプレ
【現在位置(座標/場所)/時間(○日目/深夜〜真夜中)】
【キャラクター名@作品名】
[状態]:(ダメージの具合・動揺、激怒等精神的なこともここ)
[装備]:(身に装備しているもの。武器防具等)
[道具]:(ランタンやパソコン、治療道具・食料といった武器ではないが便利なもの。
     収納している装備等、基本的にランドセルの中身がここに書かれます)
[思考・状況]
(ゲームを脱出・ゲームに乗る・○○を殺す・○○を探す・○○と合流など。
 複数可、書くときは優先順位の高い順に)

◆例
【D-4/学校の校庭/1日目/真夜中】
【カツオ@サザエさん】
[状態]:側頭部打撲、全身に返り血。疲労
[装備]:各種包丁5本
[道具]:サイコソーダ@ポケットモンスター
[思考]
第一行動方針:逃げた藤木を追い、殺害する
第二行動方針:早く仲間の所に帰りたい
基本行動方針:「ご褒美」をもらって梨花の怪我を治す

【予約】
・キャラ被りを防ぐため、自分の書きたいキャラクターを予約することができます。
・期間は予約から72時間(3日)。期間終了後は、他の人が投下してもOKです。
・予約しなくても投下することはできますが、その際は他に予約している人がいないか
十分に確認してから投下しましょう。

【投下宣言】
・投下段階で被るのを防ぐため、投下する前には必ずスレで 「投下します」 と宣言を
して下さい。 投下前にリロードし、被っていないか確認を忘れずに。

【トリップ】
 投下後、作品に対しての議論や修正要求等が起こる場合があります。
 本人確認のため、書き手は必ずトリップをつけてください。

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 09:47:05 ID:abnf44tX
おちんちんが小さいのはだあれ?

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 21:08:23 ID:Bw549ImL
即死回避ってどれだけか分からんが保守

9 : ◆3k3x1UI5IA :2007/07/08(日) 22:29:46 ID:yAqtGvRF
すいません、予約の際「順調に行けば日曜に」と言いましたが、今夜はちょっと無理そうです……
期限に当たる明日までには、何とか。

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 00:14:07 ID:Wo0HDGHk
>>9
乙。がんばれ。

11 : ◆3k3x1UI5IA :2007/07/09(月) 18:48:09 ID:IDHVsIbT
予告していた日曜には間に合いませんでしたが、なんとか72時間の期限には間に合ったようで……。

予約していたシェルター組、投下します。

12 :明暗  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/09(月) 18:49:28 ID:IDHVsIbT

「これが『マジカルアンバーミサイル』……ってただの火炎瓶やん!」
「そ、ただの火炎瓶。まあ下手に捻られても困るけどね、こんなもの」
『『ただの火炎瓶』とは酷いですね〜。 これでも技術と知識と適当なカンに裏打ちされた、れっきとした……』
「はいはいルビーは黙ってて。進む話も進まなくなるでしょうが」

時刻は昼過ぎ。場所は相変わらず薄暗いシェルターの広間の中。
八神はやてとアリサ・バニングスは、それぞれの荷物を床に並べ持ち物の確認をしていた。
2人の支給品と、その解説書。会話には(頼まれもしないのに)ルビーも加わり、役に立たない考察を加える。
一応、これからシェルター内の探索をしようという話になっていたが、所持品のチェックはしておいて損はない。
それに……

「それにしても……起きひんな」
「変身前に診た感じじゃ、今は寝てるだけなんだけどねぇ。
 時々ニヤニヤしてるし、かと思うと急に真面目な顔になるし、一体どんな夢見てるんだか」
『そうですね〜、トマさん起きてきませんね〜。うふふふふ〜』
「……だから何なのよルビー、さっきからその不気味な笑いは……」

そう、それに気を失った少年・トマが、いつまで経っても起きてこない。
この荷物チェックも、彼が起きるまでの暇つぶし半分な作業だったが、それもすっかり済んでしまった。
そろそろいい加減、次の行動を起こしたいのだが。

「どうする? 叩き起こす? きっと一発殴れば飛び起きるわよ?」
「そりゃ可哀想や。ただ寝てるだけなら、好きなだけ寝かせといてあげたいんやけど」

アリサにとっては初対面の、人格も分からぬ男の子だが、はやてにとっては命の恩人。
のみならず、「人を殺してご褒美を貰おう」という間違った考えから軌道修正させてくれた、魂の恩人である。
先の戦いで疲れているなら、できるだけ寝かせておいてやりたい――けれど、このままでは動けない――
そんなはやての思いを察したか、意外な『人物』が意外な提案をする。

『そうですねー、じゃあ、彼をここに寝かせたまま、ちょっと探検始めちゃいましょうか?』
「寝かせたまま、って……トマ君置いていくん?!」
『どうせこの部屋、出入り口は私たちが入ってきたそこの扉と、向こう側の扉しかありませんからね〜。
 別にこの子を残していっても、危険は無いはずですよ〜』
「それは、そうやけど……」
『それにあんまり遠くにいく予定もないんです。ちょっと行ってちょっと戻るだけですよ♪』
「まあ、確かにその方が効率的かもね。
 ……でもさルビー、アンタがそういう提案すること自体、何か嫌な予感がするんだけど」
『いえいえ、起きてこないってことは困ってるんだなー男の子なんだなー、なんてことは全く考えても、うふふ』
「……だからさっきからアンタは一体何なのよ! もう!」

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 18:49:40 ID:QVWf+xch
支援開始

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 18:50:28 ID:QVWf+xch
 

15 :明暗  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/09(月) 18:50:57 ID:IDHVsIbT

再びケンカを始めたアリサとルビーを横目に見ながら、はやては考える。
確かにトマが起きるまで待ち続けるのは、時間の無駄だ。
このシェルターだってそう広いものではないだろうし、トマが起きるまでに探索を済ませれば何の問題も無い。
アリサの傷の本格的な治療もしたいし、出来れば水とパンだけではない、美味しいご飯も用意してあげたい。
この部屋が安全だというなら、奥に続く扉の向こう側を探索するのも悪くない、かもしれない。

「うん……そやな。そう時間もかからんやろし、ちょっと探検しよか」

         *      *     *

……ゴウン、ゴウン、と機械が唸りを上げる。
暗く、広い部屋の中には、無数の機械が並び、有機的に繋がり、動き続けている。

シェルターの性質上、水や電気といったライフラインを外部に求められず、空気すらも汚染される危険がある。
従って、全てを自前で賄おうとするシェルターでは、どうしても設備は大きくなる。
発電機、水の浄化装置、空気清浄機、空調装置、etc、etc……。
この地下室に並んでいるのは、そういったシェルターがその機能を維持するための機器なのだった。

そんな、シェルターの心臓部とも言える部屋の中で――
巨大な影が、ゆっくりと動いていた。
『参號機夷腕坊・猛襲型』。
それを作り上げし機巧芸術家(からくりあるてぃすと)が「機能美の極み」と評したその異形が、動いていた。

まともな歩行ではない。ゆらゆらと、揺れるように、地面を滑るように移動している。
そして、その口の奥、夷腕坊の中央に位置するコクピットでは。

「うう〜ん……あと10分だけお願い、おかーさーん……ムニャムニャ」

微かに漏れるのは、あまりに場違いな、呑気極まりない小さな寝言。
それもすぐに、部屋に満ちる駆動音に掻き消される。よほど近くで耳を澄ませねば聞こえまい。
この凶悪な操り人形を支給された、見た目は子供・中身は大人な国語教師、鈴木みかは、夷腕坊の中で――
眠っていた。
眠りこけていた。
だらしない表情で、ヨダレを垂らし、何の緊張感もなく、眠っていた。
手を模した飾りのついた、奇妙な帽子を被ったままの状態で。

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 18:51:34 ID:QVWf+xch
 

17 :明暗  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/09(月) 18:52:17 ID:IDHVsIbT

意志の力を直接物理現象に変換する『超能力』は、実は慣れた者にとっても扱いが難しい。
想いがダイレクトに力に直結するだけに、暴走の危険が常に存在する。コントロールも容易ではない。
そんな危険な力をあっさりと、何の経験もない一般人に授けてしまうのが、未来のひみつ道具「エスパーぼうし」。
被ったまま使用者が眠ってしまうことなど、想定されていない。

さらに言えば、鈴木みかという人物は、ただでさえ寝覚めが悪い。
二十代も半ばを過ぎ、立派な社会人だというのに、自力ではマトモに起きられない。
目覚まし時計も無意識に止めて、時には叩き壊し、母親が起こしに来るまで二度寝してしまう。
遅刻しそうになることも珍しく無い。いや、娘に甘い父親が車で送ってくれなければ遅刻連発だったろう。
そんな彼女は、だから……。

暗い機械室の中を、夷腕坊の巨躯が動く。
眠り続けるみかの念波を「エスパーぼうし」が念動力に換え、その巨体を目的もなく動かす。
その様子は、外から見ればまるで悪夢の一場面のようで――!

         *      *     *

物音が遠ざかって聞こえなくなるのを待ち、彼はゆっくりと身体を起こした。
周囲を見回せば、そこは暗く、広い、シェルターの大部屋。
傍らに置かれていたのは、アビシオン人形と、少し周囲を調べてくるから待ってて、とのはやての書置き。
彼女の気遣いに申し訳なく思いながら、トマは小さく頭を掻く。

「うーん、どうやら『ルビーさん』には見抜かれてたみたいですね。
 助かりましたけど、なんだか借りを作ってはいけない人(?)に借りを作ってしまったような……」

倒れたまま、アリサの豪華版変身シーンを目撃してしまった彼。
あの状態でアリサと対面すれば、どうしたってその光景を思い出さずにはいられない。
赤面した顔を突き合わせるのが躊躇われ、起き出すタイミングを逸し、そのまま寝たふりを続けて……
ルビーの機転で2人の少女が部屋を去ったのを待って、彼はようやくタヌキ寝入りから逃れられたのだ。

「うーん、それにしても、2人とも自分の荷物は持って行ってしまったようですし……どうしましょう」

寝たフリしながら聞いていた、2人の支給品の説明。
魔法無効化の太刀、喋る杖、火炎瓶。魔力を溜めたカードに、窮地を救ってくれたヘルメスドライブ。
どれもこれも魔技師としては興味深い対象で、できれば手にとって調べてみたかったものだが。

「待っていて、と書かれてますが、後を追った方が早そうですね。ボクもこのシェルターの探検はしたいですし」

トマはアイテムの専門家だが、それ以前に冒険者である。
こんな魅力的なダンジョンを目の前にして、じっとしてなんていられない。
彼はアビシオン人形と置手紙をランドセルに仕舞うと、立ち上がった。

         *      *     *

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 18:52:29 ID:QVWf+xch
 

19 :明暗  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/09(月) 18:54:04 ID:IDHVsIbT

「ここは……機械の部屋かな?」
「みたいやな〜。なんかいっぱいあるで」

少女2人は顔を見合わせる。
地上階では、トイレと簡易浴室を発見。どちらも場所が分かったのは収穫だが、今は用がない。
一番見つけたいのは備蓄庫、それと医務室の類。
そしてシェルターの大きさ、収容人数を考えれば、備蓄庫には相当広いスペースが必要だ。
となれば、別の階にある可能性が高いのではないか――?
そう思い至り、地下に続くスロープ(階段でなかったのは幸いだった)を降り、最初に見つけたのがこの機械室。
アリサがはやての車椅子を押す形で、2人は室内に踏み入る。

「よく分からない機械がいっぱいあるわね……でも一通り見て回ろっか。何か使えるモノあるかもしれないし」
『アリサさん、変身です! 私もメカなら多少扱えますし、平行世界から機械の技術をダウンロードすれば……』
「……却下。アンタまたあの変身させたいだけでしょ? 今度はどんなコスプレさせられんのよ?」
「機械扱えるカッコってゆーと、作業用のツナギとかとちゃうん? あんま変な服にはならん気が……」
『そうですね〜、マッドサイエンティスト風に、眼鏡に白衣というのはどうでしょう? もちろん白衣の下は全裸d』
「却下、却下、却下ッ! てかマニアック過ぎるわよそれっ!」

相変わらずな調子のルビーに、相変わらず激しいツッコミを加えるアリサ。
暗く、視界の悪い、どこか不気味な部屋ではあったが、そのやりとりはいかにも平和で……

だから、彼女たちは気付くのが遅れた。
機械室の奥から、音も無く姿を現した巨大な影。
彼女たちの背後に迫る、悪夢のような化け物の存在を――!

         *      *     *

遠くから、悲鳴が聞こえたような気がした。
トイレの方を回って見ていたトマは、あわてて周囲を見回す。

「今のは……?!」

方向から言えば地下に続くスロープの方か。トマはそして、迷わず駆けた。
彼が辿り着いたところで、何が出来るか分からない。あの2人なら、大概のピンチを乗り越えられる気もする。
それでも彼は駆けた。
仲間のために。はやてとアリサを助けるために。
普段は大人しく弱気な彼ではあるが、それでもそれくらいの意地はあるのだ。男の子として。

         *      *     *

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 18:54:22 ID:QVWf+xch
 

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 18:55:30 ID:QVWf+xch
 

22 :明暗  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/09(月) 18:55:59 ID:IDHVsIbT

「――はぁぁあッ!」

裂帛の気合と共に、長大な太刀が振るわれる。
峰打ちの形で振るわれた刀は、しかし少女の手に手応えではなく、不気味な弾力を伝えてくる。
全くダメージになっていない。分厚いゴムの壁を叩いたような感触。

『アリサさん、峰打ちじゃ限界がありますよ!
 今ダウンロードしてる技術は、まっとうな剣術じゃなくて暗殺剣ですし……』
「分かってるっ!」

いくら化け物相手とはいえ、できるだけ傷つけたくはなかったのだが……仕方ない。
大振りに腕を――それも丸太よりも太い腕を振り回してくる所に、アリサは素早く刃を返して振り下ろす。
カウンター気味に腕に斬りつけて……次の瞬間、信じられない光景を目の当たりにする。
斬撃を受けチューインガムのように不自然に伸びきった腕が、それでもなお、千切れもせずに繋がっていて……
刃が離れた瞬間、伸ばしきったゴムがバチンと戻るように、元の太い腕に戻る。

「うそっ!? 何これッ!?」
『アリサさん、頭下げてッ!』

ルビーの叫びに間一髪、振り回されたもう片腕を避けることに成功する。
慌てて後方に跳んで距離を開けたアリサは、改めて目の前の怪人を睨みつける。

――なんなのだろう。コイツは本当に、生き物なのだろうか。
この島にいるということは、おそらくは参加者の誰かが変身でもした姿なのだろうけれど――

見上げるような巨躯。いびつに歪んだ人間離れした体格。
全身に施された刺青に、一応はチョンマゲらしき独特の髪形。
そして何より極めつけは、笑みと呼ぶにはあまりにも攻撃的な、大きくつりあがった口元。
何度呼びかけても一言も応えない。表情ひとつ変える様子が無い。
その上こんな笑みを浮かべて近づかれては、身の危険を感じて当然だ。

「アリサちゃん! 私も……!」
「はやて、逃げて! こいつ……普通じゃない!」

背後の車椅子の少女の声に、アリサは叫ぶ。
動きは早くない。きっと走って逃げれば、機械室の外に逃げて扉を閉ざすこともできるだろう……
アリサだけなら。
でも、車椅子のはやては、それよりもさらに遅い。この狭く動き辛い機械室の中では、尚更だ。
彼女を置いて逃げるなんて論外。
ここはアリサが守るべき場面なのだ――あの雪の日、なのはとフェイトが守ってくれたように。

「殴ってもだめ、斬ってもだめ、なら――っ!」

         *      *     *

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 18:57:20 ID:QVWf+xch
 

24 :明暗  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/09(月) 18:57:50 ID:IDHVsIbT

「やぁっ!? ちょっ、話を聞い……うわぁっ!?」

少女――にしか見えない女性の口から、小さな悲鳴が漏れる。
しかしそんな蚊の鳴くような声がこの場で聞こえるはずもない。
機械室の中では常時様々な機械が低い唸りを上げているし、和風メイドの少女は激しく動いている。
彼女の控えめな性格、そして完全に包み込む夷腕坊の構造が裏目に出た格好だ。

参號夷腕坊の腹の中で、鈴木みかはパニックに陥っていた。
何か揺れるな、と思って目を覚ましてみれば、どことも知れぬ暗い空間と、太刀を振りかざし襲ってくる少女。
みか自身、寝ぼけて超能力が暴走し夷腕坊を動かしていた、という自覚が無いから、訳が分からない。
寝ぼけて動かした方向に、偶然アリサとはやての2人が居たことなど、分かるはずもない。
目が覚める前にアリサたちが何度も呼びかけたことにも、気付いていない。

混乱した感情は、そのまま「エスパーぼうし」によって念動力に変換。
みかが無意識に望んだのは「目の前の少女を遠ざけること」。
その願いに忠実に、見えざる手が夷腕坊の腕を振り回させ、少女の動きを牽制する。

実のところ、アリサが刀だけに頼って戦う限り、みかには実質的な危険はほとんど無いと言っていい。
全身の『衝撃吸収機巧(しょうげききゅうしゅうからくり)』は、峰打ちなどの打撃を完全にブロックする。
手足の『自由脱着機巧(じゆうだっちゃくからくり)』は、斬撃を防ぎ、戦闘不能に陥ることを防ぐ。
みか自身、それらのことを意識できていたわけではないのだが。

「こっ、このままじゃ、ころ、ころ、ころされちゃ……!」
「叩いてもだめ、斬ってもだめ、なら――突くしかないっ!」
「!?」

みかの考えが落ち着くのを待たず、和装の少女がその大きな太刀を構えて突進する。
その切っ先が狙っているのは、夷腕坊の胴体、すなわち、みかのいるコクピット。
ひ、と悲鳴を上げる間もなく、刃が深々と突き刺さる――が、みかの身体には届かない。
大きくコクピットが歪むが、切っ先が貫通することはない。

『対刺突性装甲機巧(たいしとつせいそうこうからくり)』。参號夷腕坊の製作者、外印自慢の最後の防壁。
「斬撃」「打撃」が通じなかった剣術者が次に繰り出すであろう「刺撃」を防ぐための、専用装甲。
網目状に組まれた鋼線ががっちりと切っ先を押さえ込み、中にいるみかを守りぬく。

けれども、みかにあるのはただ恐怖。
彼女が認識できたのは、「相手が本気でこちらの命を狙ってきた」、という、ただその恐怖だけ。
みかはそして、恐怖に駆られるままに、手にした凶器を突き出した。

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 18:59:40 ID:QVWf+xch
 

26 :明暗  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/09(月) 19:00:15 ID:IDHVsIbT

         *      *     *

「刺すのも――ダメなの!?」

目の前の異形の怪物に贄殿遮那を突きたてたアリサは、思わず叫ぶ。
確かに突き刺さった。今度は弾かれずに突き刺さった。でも……手応えがおかしい。
生き物の体に刺した感触ではない。硬く、強固で、柔軟性も備えた「何か」に止められた感じで―ー
傷口からの出血も無い。怪人の表情も変わらない。
これでは、ダメージにならない。慌てて体勢を立て直そうとしたアリサは、

「ぬ、抜けない!?」
「アリサちゃん、前ッ!!」

何かに絡め取られたかのように、刀が抜けない。一瞬動きが止まった彼女に、はやての悲鳴のような叫び。
驚いて顔を上げてみると、目の前の怪人の口の中から、何か金属質の物体が覗いていた。
舌の代わりに突き出されたそれは、どう見ても、拳銃。

「えっ!?」
「……ッ! 『Blitz Rush』!」

ドンッ!
銃声と、アリサの間の抜けた声と、はやての呪文詠唱は、ほぼ同時だった。
何で怪人の口の中から拳銃が出てくるのか、理解するよりも先に、
車椅子ごと加速魔法で飛び出したはやてが瞬間移動のような速度と動きでタックルをかけ、
2人もつれあって倒れる所に、巨漢の口の中のブローニングが火を吹いた。
激しい衝撃に、片方のランドセルの肩紐の留め金が弾け飛ぶ。赤いランドセルが床を転がる。

「痛たたた……って、は、はやて!?」
「あ、アリサちゃん、大丈夫やった……?」
「あたしを庇ったの!? 何で!?」

アリサははやてを助け起こしながら、2人の傷の具合を素早く確認する。
アリサ自身は無傷だ。ランドセルの肩紐が壊れたが、身体の方は無傷。
そして、飛び出してきたはやての方は……肩の辺りに、撃たれた跡が。
はやての表情を見る限り、深刻な怪我ではないようだったが。

「何、大丈夫や。こ、この服、防弾やし」
「大丈夫なわけないでしょっ! 万が一のことがあったらどうすんのよッ!」
「だって……もう、レンちゃんみたいなことになるの、私嫌やから……!」

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 19:00:23 ID:QVWf+xch
 

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 19:01:15 ID:QVWf+xch
 

29 :明暗  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/09(月) 19:01:59 ID:IDHVsIbT

今のはやての技術では、あの距離から防御魔法をピンポイントで投射するのは不可能。
だから防弾メイド服の強度を信じ、高速飛行魔法で突進、突き飛ばすしか無かった。
はやての手の中で、魔力を使い果たしたカードが消滅する。貴重なカードを浪費して、防げたのは銃弾1発――
車椅子は隣で横倒しになっているし、贄殿遮那は怪人に刺さったまま。
もはやはやては逃げることもできず、剣が無ければ『今のアリサ』は戦えない。
カレイドステッキは手元にあるが、これを鈍器に戦うのは無理があるし……状況は悪化するばかりだ。

2人は目の前の怪人を見上げる。
ゆっくりと、身体を揺らしながら迫る怪物。全く変わらない凶悪な笑み。
その口の中からは、硝煙を上げる銃口が覗いていて……
もうダメだ。誰かが都合良く助けに来てくれない限り、この窮地を脱する方法なんて――

「――アリサさん、『変身』です!」
「!?」

それは、予想もしてなかった声。
アリサにとっては初めて聞く、はやてにとっては心安らぐ、少年の声。
驚いて振り返った2人に向け、少年は駆け寄りながら大声で叫ぶ。

「アリサさん、いやルビーさん! 『変身』して下さい! 何でもいいですが――できるだけ『派手』に!」
『!! 分かりました! それでは!』
「ちょ、ちょっとルビー!?」

戸惑うアリサに構わず、カレイドステッキが光る。暗いシェルターの機械室に、光が満ちる――

         *      *     *

「う、撃っちゃった……どどど、どうしよう、って、何!?」

恐怖のあまり引き金を引いたみかは、しかし撃ってしまったこと自体にまた恐怖。
だから彼女はいきなり目の前に溢れ出した光に、ただ呆然とするしかなかった。

  金髪の少女が、宙に浮かぶ。
  彼女を中心として風が渦巻き、支えもなしに杖が宙に浮く。
  瞑想するように閉じられた少女の目。ゆっくりと腕を広げるのに合わせて、光の帯が周囲を踊る。
  割烹着が、次いで和服が、光の花びらに転じて吹き散らされる。
  少女の裸体が露わになるが、しかし肌の内側からまばゆい光を発し、その輪郭しか判別できない。
  彼女はそして、ゆっくり目を開くと――

「何、何、何なのこれ〜〜!?」

みかは混乱する。一体このコは何をやってるの?
変身シーンはまだ半ば、みかはしかし、少女の姿しか目に入らなくて――

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 19:02:22 ID:QVWf+xch
 

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 19:03:16 ID:QVWf+xch
 

32 :明暗  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/09(月) 19:03:51 ID:IDHVsIbT

         *      *     *

少年は駆ける。
変身する少女に視線が向かいそうになるのを頑張って逸らし、2人の下に駆ける。

「と、トマ君!?」
「大丈夫ですかはやてさん!?」
「う、うん、私は大丈夫だけど、な、なんで変身なんて……」
「その話は後です! 今は……!」

はやての無事を素早く確認すると、少年は周囲を見回す。
見つけた。トマのお目当て、状況打開の鍵になるもの。それは、アリサが落とした赤いランドセル。
片方の肩紐が壊れたソレを拾い上げると、少年は躊躇いなく蓋を開ける。取り出したのは――

         *      *     *

  変身はなお続く。
  少女が強い意志を感じさせる目を開くと同時に、周囲の粒子の動きが変化する。
  踊るように回転する少女の身体に、一旦は散った魔法の光が再び絡みつく。
  現れたのは、身体のラインをくっきりと写し出す、しなやかな衣装。
  腰の前後に長い垂れ布のついたその服は、深いスリットが艶かしい、いわゆるチャイナドレス。
  手足に絡みついた光の帯が、手甲と靴とに変換され、小さく髪が括られて、全ての過程が完了。
  最後に空中で大きく回し蹴りを決めて、大見得を切りながらカレイドステッキを掴み取る。
  平行世界にて中国拳法を極めた天才格闘少女、アリサ・バニングスここに降臨――

「……って、今さら拳法使えるようになっても、どーしようもないじゃないの!
 峰打ちだって通じなかったんだから! どうすんのよこっから!」
「いえ、それで十分です、アリサさん! これで――勝てます!」

思わず誰にともなくツッコんだアリサに答えたのは、意外と近くからの少年の声。
はッと振り向いたアリサは、トマの意外に真面目な引き締まった横顔に、一瞬言葉を失う。

トマの狙いは、最初から2つ。『時間稼ぎ』と、『目くらまし』。
ヒロインの変身中に攻撃できる者はいない――ある意味ベタなお約束だが、根拠のないことでもない。
まばゆい光は嫌でも人の視線を集めるし、場違いな光景は唐突であればこそ相手の思考を停止させる。
ちょうどグルグルで呼び出されたミグミグ劇場、あるいは光魔法「カッコいいポーズ」と、原理は一緒。

変身シーンの間に急速に間合いを詰めていたトマは、これも変身シーンの間に掴み出した武器を投擲する。
アリサの壊れたランドセルから抜き出した、火炎瓶。
魔法少女マジカルアンバー特製、『マジカルアンバーミサイル』……!
それは、巨漢の薄く開けられた口に吸い込まれるように飛び込み、そして、炎を吹いた。

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 19:04:34 ID:QVWf+xch
 

34 :明暗  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/09(月) 19:05:47 ID:IDHVsIbT

         *      *     *

巨漢が口から火を吹きながら、ゆっくりと倒れていく。
外側から斬るのも殴るのも突くのもダメなら、内側から焼けばいい――
至極もっともな発想だが、助けられた少女2人はただ呆然。
と、何を思ったか、トマは倒れた怪人の所に、ゆっくりと歩み寄る。

「と、トマ君? まだ近づいたら危ないんちゃう?」
「大丈夫ですよ。ボクの考えが正しければ――」

トマが指輪を嵌めた手をかざすと、すぐに炎は消え去る。火除けの指輪、アズュールの力だ。
彼はそのまま巨漢の口をこじ開けると、小さく首を傾げる。

「あれ? おかしいですね。逃げられちゃったかな?」
「逃げられ……た?」
「お2人とも、見て下さいよ。ほら、この口の中、人が入れるようになってるんですよ」

トマが大きく怪人の口を開いて見せる。
言われてみれば確かに、その内部にあるのはヌラヌラした内臓ではなく、ヒト1人が入れるほどの空間。
おまけに、いかにも何かを操縦するためのような、指貫のついたワイヤが何本も飛び出している。
誰がどう見ても、それは生き物の内部ではない。
倒れた車椅子を起こし、移動の自由を取り戻したはやてが、おそるおそる横から覗き込む。

「これって……ロボットか何かだったん?!」
「ゴーレムか、それに類する兵器みたいですね。この繰り糸で動かすのでしょう。
 中にいた人を燻り出すつもりだったんですけど、どうやら『ヘルメスドライブ』のような道具で逃げたようですね」

トマはアイテムの専門家だ。素早く夷腕坊が「着ぐるみ」であることを見抜き、対策を考え。
そして見出した活路は、寝たフリをして聞いていたアリサの支給品、『マジカルアンバーミサイル』。
火炎瓶で起こす火もすぐにアズュールで消せるから、そう大事にならないだろうと判断。
そして職業上、アイテムを投げる機会も多い。その正確なコントロールも魔技師のスキルの内である。
トマは彼ならではの能力をフルに発揮して、2人のピンチを救ったのだ。

「ちょっと焼けてしまいましたが、調べて修理すれば使えるかもしれませんね。
 いやしかし改めて見れば凄いモノですよ、これは。ある種の芸術とも言える仕事ですねぇ」

トマは嬉々として残された参號夷腕坊を調べ始める。
これを作った者は、さぞかし腕のいい職人に違いない。おそろしく頑丈で、かつ精緻。
異形としか言いようのないその外見も、ある意味で機能美を極めていると言えなくもない――
そんな、新しいオモチャにすっかり夢中になる少年の背後から、静かに冷たい声がかけられる。

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 19:06:03 ID:QVWf+xch
 

36 :明暗  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/09(月) 19:07:00 ID:IDHVsIbT

「……ねぇ、トマ君?」
「はいなんでしょうアリサさん?
 ああそうそう言い遅れましたが助かりましたよ、ルビーさんの変身が無ければボクも火炎瓶投げる隙が、
 って……あ、あの、どうしました?」

生返事をしながら振り返ったトマは、そして瞬時に凍りつく。
顔を伏せたアリサから発せられるのは、震え上がるようなドス黒いオーラ。焼きつくような殺気。
頬が紅潮してるのは、果たして怒りだけによるものか。
少女はそして、怒りに震える拳を握り締めて、少年に問う。

「あのさ……なんでアンタがそんなこと知ってんのよ! 私の名前とか、ルビーの名前とか、火炎瓶のこととか!
 まだロクに自己紹介もしてないはずなんだけど!」
「うっ……そ、それは」
「特に、変身のことを知ってるなんて……まさかアンタ、あの時とっくに目を覚ましてたんじゃないでしょうね!?」
『あらあらあら〜、バレちゃいましたねトマさん。せっかく私が誤魔化してあげたのに〜、うふふふふ』
「ルビー、あんたも楽しそうにしてんじゃない! ってかさっきまでの態度の原因はソレかぁッ!!」

カレイドステッキを床に叩き付けたアリサは、そして腰を抜かしたトマを見下ろす。
助けを求めようとはやての方に手を伸ばすが、はやてははやてで軽蔑したような視線を返すだけだ。
その視線に、どこか嫉妬の色も混じってるように思えるのは気のせいだろうか?

「……ほんまがっかりやわトマ君。幻滅や。
 アリサちゃんの裸見て鼻の下延ばしてたなんて……私、そんな人だなんて思わんかったわ」
「!? ち、違いますよはやてさん! ボクはそんな、勇者さんみたいな真似するつもりは……!」
「シャラーップ! い、いくら命の恩人とはいえ、許さないんだからね! 覚悟なさい!」
『さすがアリサさん、スーパーオトメ力に満ち溢れた言葉です!』

バキ! ボキベキ! デュクシ! メメタァ! ジャキガン! ティウンティウンティウン! グギュグバァ!!
はやしたてるルビーの声をバックに、中国拳法の達人・アリサによる粛清が下される。
微妙に手加減された蹴りにボコボコにされながら、それでもトマは。

(ちょっ、アリサさん、そんなに足を上げたらスリットから見え……!
 でも指摘したらさらに蹴られそうですし、ああっ、勇者さんこういう時はどうすればいいんですかー!?)

それは苦痛を伴いながらもどこか甘美な、そして呑気で平和な一幕で。
だから、トマも思わず忘れた。当然考えてしかるべき疑問を忘れてしまった。

夷腕坊の中に居たはずの人物がどこに行ったのか――そして、どうなったのか、ということを。

         *      *     *

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 19:07:43 ID:QVWf+xch
 

38 :明暗  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/09(月) 19:09:17 ID:IDHVsIbT

――転移した先は、水辺だった。
穏やかな風がさわさわと草原を揺らし、澄み切った水に静かに波紋を広げる。
彼女自身、こんな状況でもなければ心安らぐ光景のはずだったが。

「熱い……熱いよぉ…………!」

未だまとわりつき、燃え続ける炎をまとって、鈴木みかはサバッ、と水の中に倒れこむ。
ジュッ、と火が消える。冷たい水が焼かれた肌に心地いい。
いつまでもそうしていたい気分ではあったが、流石に窒息する前に身を起こす。

火炎瓶を投げ込まれたあの瞬間――みかは、火を消さなければ、と思った。
夷腕坊を捨ててきたのは、テレポートの負荷を下げるためか。そうだとしても、咄嗟の無意識の判断だった。
ともかく、「エスパーぼうし」のテレポート能力が発揮され、シェルターのすぐ外、西側に広がる草原に転移。
こうして水に飛び込んだわけだが。

「う、うう……ひ、ひどいよぉ……嫁入り前なのに……こんな……こんな……!」

みかは涙目になりながら、自分の火傷を確認する。
夷腕坊の操縦席での姿勢のせいか、口から飛び込んだ火炎瓶は、主にみかの顔のあたりで燃え盛った。
咄嗟にまぶたを閉じたせいか、視力までは奪われずに済んだようだが……顔面の火傷は、実に酷い。
浮いた話のないみかだって、適齢期の女である。ショックは大きい。

「さ、最近、傷の治りだって遅いのにぃ……。これ、ぜったい跡残っちゃうよぉ……」

運動をすれば3日後に筋肉痛に襲われ、嫌でも年齢を意識してしまう得ない彼女である。
水辺からフラフラと歩きだした彼女は、しかし数歩も行かない所で何かにつまづく。

「あうっ……?! え……? こ、これって……ひぃっ!」

それはボロボロの赤い服を着た、人形だった。
首のない、所々に焼け焦げた跡のある、大きめのアンティークドールだった。
怯えるみかの指先に、何かが当たる。見ればそれは、六角形の金属片と、蝶をかたどった奇妙なマスク。
訳も分からぬままそれらを握り締め、みかはやがて、笑い始めた。

「あは、あはは……! こんなのウソだよね? ぜ、全部ウソだよね? あは、あはは、あはははは……!」

あの平和な興津高校も、頼れる少女ベルフラウも、今は遠くて。
壊れた人形の側で、みかはただ涙を流しながら笑うしかなかった。

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 19:09:23 ID:QVWf+xch
 

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 19:10:19 ID:QVWf+xch
 

41 :明暗  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/09(月) 19:10:22 ID:IDHVsIbT
【H−5/シェルター地下・機械室/1日目/午後】

【トマ@魔法陣グルグル】
[状態]:健康。アズュール使用で少し疲労。
[装備]:麻酔銃(残弾6)@サモンナイト3、アズュール@灼眼のシャナ
[道具]:基本支給品、ハズレセット(アビシオン人形、割り箸鉄砲、便座カバーなど)、
    参號夷腕坊@るろうに剣心(口のあたりが少し焼けている)
[思考]:ゆ、許して下さいよ〜〜!
第一行動方針:参號夷腕坊の機能を調べる。必要なら修理
第二行動方針:他の参加者と情報と物の交換を進める。必要ならその場で道具の作成も行う。
第三行動方針:シェルターを本拠地に店を開けるか確かめる。
第四行動方針:情報と物を集め、『首輪の解除』『島からの脱出』の方法を考える。
第五行動方針:ジュジュの安否が気がかり。
第六行動方針:できれば『首輪』の現物を手に入れたいんだけど……無理かな?
第七行動方針:できれば、トリエラと再び会いたい。それまでは死ぬわけには行かない。
基本行動方針:ニケたちとの合流。及び、全員が脱出できる方法を探す。
※ハズレセットのうち、豆腐セット、もずくセット、トイレの消臭剤、根性はちまきを使用しました。
割り箸鉄砲の輪ゴムは、まだ残りがあります。


【八神はやて@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:腹部に浅い切り傷。左肩に被弾(防弾メイド服のお陰で軽傷)
[装備]:メイド服(防弾仕様・腹部に裂け目)、車椅子(持ち手やフレームがひしゃげているが動作に問題なし)、      カード×3@魔法少女リリカルなのは
[道具]:支給品一式(はやてとレン)、自分の服、首領パッチソード@ボボボーボ・ボーボボ、
   ヘルメスドライブ@武装錬金(夕方以降まで使用不可)、
[思考]:トマ君、最低や……!
第一行動方針:トマには反省してもらう(色々と)
第二行動方針:シェルターの地下で物資を調達する。できれば2人に美味しいご飯を作ってあげたい。
第三行動方針:ヘルメスドライブが使用可能になったらなのは、フェイト、ヴィータと合流したい。
第四行動方針:ヘンゼル、イリヤ、レックスを止める。
第五行動方針:脱出手段を練る。
基本行動方針:ゲームからの脱出。
※闇の書事件の数週間後ほど後から参戦。リインフォースUは未完成な時期。
※首領パッチソードの説明は読んでいません。馬鹿らしくなったので。


42 :明暗  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/09(月) 19:11:15 ID:IDHVsIbT
【アリサ・バニングス@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:全身に軽い火傷(右腕・顔は無事)、左腕から出血(打撲、軽度)、背中から出血(切り傷、深い)
  上記の怪我は全て応急処置済み。
[装備]:贄殿遮那@灼眼のシャナ、カレイドステッキ@Fate/stay night
[道具]:支給品一式(ランドセルの右の肩紐破損)、マシカルアンバーミサイル×6@メルティブラッド
[服装]:スリットの深いチャイナ服
[思考]:どこまで見たのよコイツ! まさか……ぜ、ぜったい許さないんだから!
第一行動方針:トマに粛清を加える(もちろん手加減した上で)。
第二行動方針:シェルターの地下で物資を調達する。出来れば傷の治療も行う。
基本行動方針:ゲームからの脱出。


【G−5/シェルター西側の平原/1日目/午後】

【鈴木みか@せんせいのお時間】
[状態]:顔面大火傷(少なくとも視力に問題はない)。全身びしょ濡れ。壊れ始めてる?
[装備]:エスパーぼうし@ドラえもん、FNブローニングM1910(1発発砲済み)
[道具]:支給品一式、核鉄LXX70(アリス・イン・ワンダーランド)@武装練金、パピヨンマスク@武装練金
[服装]:普段着。全身びしょ濡れ。
[思考]:もう笑うしかない
基本行動方針:???
※みかは、ベルフラウの説明によりここが「リィンバウム」だと思っています。
※リィンバウムについての簡単な知識を、ベルフラウから得ました。
同時に、ベルフラウの考察を教えてもらっています。

備考:みかの火傷の程度は、後の書き手さんに委ねます。とりあえず目は見えます。

43 : ◆3k3x1UI5IA :2007/07/09(月) 19:12:03 ID:IDHVsIbT
以上、投下完了。支援感謝です。
そして何より……みか先生、ごめんなさい。

えーっとみか先生の状況は、後の書き手さんにお任せします。
火傷の深さもそうですし、核鉄を持った場合の治り具合も。
(当人は「跡が残るんじゃないか」と心配してますが、どうなるかはお任せです)。
精神面も、ここからなんとか正気を立て直しても、狂気に転げ落ちても、どちらでもいいと思います。
とりあえず今は意味も無く笑いたい気分になってしまった、というだけで。

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 19:27:34 ID:QVWf+xch
投下GJ。あれ、シェルター組もしかして思いの外強い?
前衛はフレイムヘイズアリサ、後衛は何かと機転の利くトマとはやて。
特にトマの活躍ぶりは異常w
道具に精通しているというのは何かと便利だ。
対してみか先生のほうは、色々とヤバイ。
支給品フル活用したら充分マーダーとしてもやっていけそうだ…

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 19:28:05 ID:oIC9Bx4W
みか先生、踏んだり蹴ったりだなあ……(´・ω・)カワイソス
まあ、トマは自業自得だからフォローはなしでw

とりあえず、ここが今一番マシな対主催グループなのかな?頑張ってほしい限りだ……

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 20:49:06 ID:Wo0HDGHk
投下GJ
変身でカッコイイポーズか。成る程上手い。
トマには同情しないぜw なんかニケと同じポジションぽい(擬音とか)w

下に何も着てないマッドサイエンティストな白衣も見たかt(ry

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 20:51:35 ID:MKx9Tg1/
投下おつかれさまです。みか先生、いろんな意味でテラヤバス
トマはまぁ自業自得だけど、こいつはやっぱり物方面の天才だなマジでw
アリサはそこそこ活躍してるなー・・・・ファッションショーは既にお馴染みだなw
やっぱりここが一番戦力安定してるのかもしれない。不安要素今のところ0に近いし。

そういや、はやては現在車椅子な訳だけど、
もしバリアジャケット着れる状態=何らかのデバイスとかを入手した状態 なら歩けるようになるんだろうか。
いやその時は飛べるだろうから飛べば問題ないんだけど。原作どうだったか忘れたけど。
というかリインフォースUが完成してない時期からの参戦だからもしリインU入手しても融合できるのか・・・?
・・・・・細かい事だが今気になった。

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 20:59:25 ID:7k/Qcf4G
>>43GJ
みか先生かわいそうだよみか先生。
トマはもうこれ以上駄フラグとかを立てないように。

>>47
A,sで闇の書の闇フルボコのときは普通に足が動いてポーズ決めてた気がする。

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 21:11:42 ID:VGkb1zPm
夷腕坊って200キロくらいあるらしいから、トマじゃ使えないなww

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 21:43:54 ID:FDP0IAQ0
みか先生、できれば壊れないでもらいたいけど……
いや壊れても面白いか……

シェルター組はトマがフルボッコされたからわだかまりも残らんだろうし安定してるな

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 22:20:38 ID:QVWf+xch
一つくらい、安心できる対主催チームがあってもいい……自由とはそういうものだ。

「これはゴーレムですね」
「知っとるんかトマ君!?」

魔術側はインデックスで、科学側(魔法要素強いけど)はトマがこのポジションに落ち着くか。

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 22:27:47 ID:WJhja1p2
投下乙!
いつのまにかおいしい地位を手に入れやがったな、トマ……

しかしこんなシェルター組みでも不安要素はしっかりと存在する。
そして一つでもあれば書き手は目をつける、それがバトルロワイヤルと言うものだ。

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 22:28:00 ID:5V/JXl0I
まあ優勝ルート行くにしても安定した対主催チームがないと
面白くないからな。また逆もしかりだけど。

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 23:26:19 ID:G4dlUAU/
エスパーぼうしって寝ぼけて使えるようなひみつ道具だったか?

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 23:56:54 ID:iafylhbK
トリエラみたいにマーダーに片足突っ込んでる椰子もいるし>優勝ルート

どんなロワでも灯台組=シェルター組ってのは崩壊するときは一瞬
原作とかどれみとかスクランとか……

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 00:33:58 ID:8XddlyYU
流石にシェルターに篭もりきりってことはないと思うぞw
なのは達やニケ達を探さなきゃならんからな。
とはいえヘルメスドライブは2人乗り専用ではやてしか使えん。どーすんだろなー。

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 00:42:57 ID:guxW7ZjH
すんなりと転移できない状況というのはおいしい。
はやての性格上、アリサとトマのどちらかを見捨てて転移することはないだろうし。

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 01:38:11 ID:hu/fSZdJ
>>51
つまり雷電ポジションはインデックスとトマにケテーイと

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 04:16:23 ID:1TEq6cg4
トマ「ムッ! あれぞまさしく確固井伊包図!」

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 10:22:19 ID:guxW7ZjH
>>59
かっこいい坊主ですね!

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 10:39:14 ID:CYPF6RHa
「明暗」というタイトルがぴったりなSSだったな、GJ

みか先生からすりゃシェルター組は襲われて怪我させられた相手にしか見えてないだろうし、
壊れずに済んだ場合、誤解フラグばら撒きが期待できそうだね

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/10(火) 17:04:56 ID:0/jJYwEr
転載。

820 名前: ◆CFbj666Xrw 投稿日: 2007/07/10(火) 05:04:08 ID:Hn/1QwFY0
まだ締めが完成してない上に(今日中には完成するでしょうか)、eo規制も解けてくれない。
……過去の規制見たら長くて五日なのに一週間超えて終わらないって何これ。
まるごと代理投下依頼もなんですので、
出来上がっても今日明日は規制が解けるのを待ちたいと思います。

結局予約延長です。申し訳有りません。


◆M42qaoJlNA氏:カツオ、キルア、グレーテル、きり丸
◆NaLUIfYx.g氏:なのは、勝、ニケ、ヴィータ、エヴァ、インデックス

このお2人も今日が3日の期限です。一週間に延長なら7/14まで。

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 09:54:37 ID:BsSjBCKe
参号いわん坊は指の力だけで巨体を全部動かせるカラクリのはずだから
誰か中に入れば大丈夫ではないかな

ランドセルに入れても重さは無視できるし

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 20:47:01 ID:1W5e6+1q
外印が操るにはすごい指の力が必要、みたいなこと言ってたけど、
それって剣心とマトモに渡り合えるくらいのフルスペック発揮に必要なんだ、と予想。
勝ならそれでも使えそうだけど。

どの程度劣化させるかは判断分かれるだろうけど、全く動かせないってのは萎える。

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 22:42:20 ID:pg1wp72U
夷腕坊使うのに腕力と器用さが必須だと一気に使えるキャラが減るから、その辺は緩くして欲しいな。
動かすの大きな力が必要なようだと、夷腕坊使うより素手で戦ったほうが強くね?というキャラばかりになりそうだw


66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 02:31:34 ID:ILo1Q0v/
確か指一本で200キロだったようなww
まあ外印も夷腕坊使うより素手のほうが攻撃力の面では強いみたいだしww

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 02:32:31 ID:YfQjel0i
ところで予約期限はどーなってるんだ…

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 08:23:26 ID:D3RpkucH
666氏は予約延長として、残るお2方は……。
どちらも実績ある書き手だし、規制に巻き込まれたりしてもなんとか一報入れて欲しいところ。

ただ、何か書きたい人いたら、2人の分は横取りしちゃっていいと思うけどね。

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:00:51 ID:D3RpkucH
◆CFbj666Xrw氏の作品、転載開始します。

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:01:45 ID:D3RpkucH
どこか遠くで爆発音が聞こえた。
音の方向までは判らないけれど、きっと駆け付けられないほど遠くは無い場所だ。
「……『駆』!」
それを振り切って幾度目かの加速を行う。
(きっと……きっと大丈夫だ。プレセア達なら大丈夫!)
少年に出来ることは信じる事だけ。
そして自分の想いを貫く事だけだ。
『Chain Bind』
背後から伸びた鎖はギリギリで加速したジーニアスを捉え損なった。
すぐ近くの立木に絡みつき、それをギリギリと締め砕く。
耳障りな音を立て倒れていく木を置き去りにジーニアスとイリヤは走り続ける。
「この、ちょこまかと……!」
その先でジーニアスは幾度目かの転倒と共に急な坂、というより小さな崖を転げ落ちた。
「うわああ!!」
無様な声を上げて小さな崖を転げ落ちていくジーニアスの姿。
「ここで終わりね!」
イリヤもすぐさまそれを追いかけ、その小さな崖を滑り降りて。

「ウィンドカッター!」
「な、この……っ!?」
先に降りたジーニアスは一手早く詠唱を済まし、攻撃魔法でイリヤを迎撃した!
防御魔法を発動させる間もなく無数の風の刃がイリヤに襲い掛かる。
風の刃は、イリヤの着ている体操服の胸元を引き裂いた。
その下の肌には小さな傷だけが残されて、転倒した。
「え……?」
仕留め損なった。
それを認識した瞬間、地に転げたままのイリヤが叫ぶ。
「やっちゃえ、S2U!」
『Stinger Ray』
咄嗟にジーニアスは身をよじり……避けきれない!
放たれた高速の光弾はジーニアスの足を貫いた。
ジーニアスはゆっくりと、地に膝を付いて。
イリヤはゆっくりと立ち上がり、ジーニアスを見下ろした。
「その足じゃ、もう追いかけっこは無理ね」

「う……ぐっ。ど、どうして?」
完全に不意を突いたはずだ。
なのにどうしてあれほど僅かな傷しか付けられなかったのか。
ジーニアスの問いに、イリヤは勝ち誇った笑みを浮かべて答えた。
「この体操服はね、バリアジャケットっていう魔力で構成した鎧なのよ」
「そんな物、いつの間に用意したんだ……?」
「翠星石と戦った時よ。ギリギリでこれを作れたおかげで私は生き残れた。
 常時魔術で効果は高くないけど、その程度の魔術じゃ殆どの衝撃は防げるわ。
 それに破れるほど強力な攻撃に対しては爆発させて衝撃を相殺する魔術も有るの。
 一回きりならもっと強力な魔術が直撃しても防げるって事。
 ……わかったでしょ? あなたに勝ち目なんて無いのよ」
「そ、そんな…………」
ジーニアスは青ざめて歯を噛み締めた。
気付くべきだった。
二戦目でファイアーボールを放つよう誘導された時、一部は命中したのに殆ど応えていなかった。
更に確か、小さな少女がバリアジャケットがどうとか言っていた。
(あれに気付いていれば……!
 それじゃ初級魔法じゃダメだ。少なくとも中級魔法。
 だけど不意打ちじゃないならきっと防御魔法も重ねてくる。上級魔法か……でも……)
言うまでもなく高度な魔法の呪文詠唱は長くなり、消費魔力も増大する。
先程イリヤに放ったのが初級魔法だったのも少しでも確実に不意を打つためだ。
長い詠唱の隙については一つだけ手が有った。
しかし今のジーニアスの残存魔力量では十分な魔法を発動できるか、怪しい。
(どう足掻いたって魔法を打ち込めるチャンスは一回だけだ。
 それで確実に倒さないといけないのに、中級魔法で倒せるの……?)

71 :Fate end/必死(2/14) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:02:54 ID:D3RpkucH
「さあ、終わりよ」
悩みも祈りも想いにも時間が足りない。
イリヤがジーニアスへと杖を向けた。
ジーニアスは膝を付いたまま片手で地面を掴み、倒れまいとイリヤを睨む。
掌に食い込む石が鈍い痛みを伝えていた

     * * *

さくらとベルフラウは走っていた。
ジーニアスを追って行ってしまったイリヤを捜して。
「なにこれ、樹が折れてるよう。えっと……締め付けて折ったみたい」
「どうやらあっちのようですわ。急ぎましょう」
砕き折られた樹を後目に二人は走る。
遠くからさっきも何度か聞いた魔力弾の音が聞こえた。戦場は近い。
しかし半ば崖のような坂が見えたその時、その足が止まった。
「あなた達は……」
「あなた、さっきの……!」
横合いから飛び出してきたのは桃色の髪をした少女だ。
戦いが始まってすぐ、さくら達からは離れた場所で明石薫と戦っていた少女。
その少女プレセアだけがここに居た。
「か、薫ちゃんはどうしたの!?」
だから当然のように訊き、そしてプレセアは当然のように答える。
「倒しました」
息を呑むさくらに代わりベルフラウが確認をする。
「それは、殺したという意味で良いのかしら?」
「そう取ってもらっても構いません。確認は……していませんが」
「……どうして?」
矢継ぎ早に再びさくらが問い掛ける。
「どうしてそんな事するの!? その……人殺しなんて、そんな……」
「…………人殺しは彼女の方です」
プレセアとて一度は殺し合いに乗った身だ。
この島で誰も殺さずに改心できたのは単なる結果に過ぎない。
人のことを言える身では無いと思っていた。
それでも彼女の理性はこう判断した。
彼女達は明石薫の危険性を知らないようだ。
それなら“それを指摘すれば戦いを避けて速やかにここを通れるかもしれない”
プレセアにとって何より優先すべき事はこの先の戦場に速やかに駆け付ける事なのだ。
「明石薫と言いましたか。私は、彼女が八つ当たりで二人の人間を殺す所を見ました」
「!!」
その言葉にさくらは凍り付いた。
プレセアは更に言葉を続ける。
「そうですか、知らなかったのですね。
 ジーニアスによればあの白い少女も殺し合いに乗っている殺人鬼です。
 彼女達と組んでいるあなた達が人殺しである可能性も考えていました」
人殺し。
あなた達が、人殺し。
これまで恐る恐る使っていたその言葉が自分にも向けられた時、さくらの脳裏に恐怖が再生した。
『その血まみれの格好、その剣…君も誰かを殺してるんだろう? 今度は君の番ってだけさ』
その恐怖は不快な言葉と。
――血溜まりの中に転がる女性の生首で出来ていた。
さくらの目の前に転がった……首。
「ひっ、ち、違うよ! わたしそんな事してない!」
「馬鹿を言わないでください。私はこんな悪趣味な遊戯に乗るつもりはありませんわ」
さくらとベルフラウが口々にそれを否定する。
「あと、あなたの言葉を信用する証拠は有りますの?」
ベルフラウはイリヤを疑っていたし、薫の事も信用はしていなかったが、敵だって信用できない。
その確証が欲しくて聞いて、しかしプレセアは肩を落とす。
説明は出来るかも知れないが、出来たとしても時間が掛かるだろう。
やはり無理にでも押し通ろうと覚悟を決めた矢先に。

72 :Fate end/必死(3/14) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:04:08 ID:D3RpkucH
『彼女は嘘を言っていません』
落ち着いた言葉が響いた。

「今の声は……?」
プレセアは突然の言葉に戸惑いながら周囲を見回した。
『ここです』
再び、手の中から声が聞こえた。
その中に有るのは飾り気の無いハンマーだ。
「まさか、アイゼンさん? やっぱりグラーフアイゼンさんなんですか!?」
それまで口出しをせずにいたリインが驚きの声を上げる。
「どうして、何も言ってくれなかったんですか?」
『話しかけられる状況が有りませんでした』
「……あなたは意志が有ったんですね」
グラーフアイゼンの答えにプレセアが戸惑いの色を見せる。
それは彼が全てを見ていた事を意味する。自分の、暴走を知っている事を。
しかしグラーフアイゼンは証言する。
『推移は有りましたが、彼女の言葉に嘘は有りません』
プレセアを保証した。
「そのグラーフアイゼンというのは信用できますのね?」
「えっと、性質上アームドデバイスが嘘を吐く事は無いはずです。
 マスターがそう指示していたら別ですけど、その様子も無いと思います」
デバイスというのは基本的に魔術師をサポートする杖であり、従うものだ。
意志が有るデバイスはその範囲内で非協力的態度を示す事も有り得るが、それ以上は起きない。
リインの分類される、使用者を乗っ取る事故が起こりうる融合型デバイスは例外的存在である。
その性質上、自発的に嘘を吐くことはまず有り得ないと言っていいだろう。

しかし聞かれなかった事を言わなかったり、言葉が足りない事は十分に起こりうる。
プレセアは“明石薫が八つ当たりで二人の人間を殺す所を見ました”と言い、アイゼンはそれを肯定した。
プレセアがそういう光景を見た事は事実だが、それだけでは語弊が生まれるだろう。
『ただし明石薫の件については若干の補足が――』
「続きは後です」
しかしそれを正そうとするグラーフアイゼンの声は遮られた。
プレセアは一秒でも早く仲間の元に駆け付けたかったのだ
少なくとも攻撃に迷う程度の信用は得られたと判断し、プレセアは再び走り出す。
戦いの音が響く戦場に向かい、グラーフアイゼンをしかと握り締めて、走った。
……真実は明かされない。

「ま、待って!!」
さくらは惑いながらも叫ぶ。
だがプレセアは振り返らない。走り続ける。
「どうするつもりですの? 貴方は!」
「わたしは……っ」
ベルフラウの叱責じみた言葉にさくらの思考が乱れた。
何が良いのか悪いのかが判らなくなる。
明石薫は悪い人だったのか? それを殺したというプレセアは良い人なのか?
イリヤは悪い人なのか? 良い人なのか?
女の子を見捨てて逃げた、でもプレセアの仲間の、イリヤと殺し合うジーニアスは?
(で、でも……行かせたらイリヤちゃんが殺されちゃう! それだけは絶対ダメ!
 誰がいい人なのかわるい人なのかわからないけど、それでも殺し合いなんていけない!)
混乱の先に見えたのは小さな答え。
さくらがその結論に辿り着くまでの時間は僅かだった。
しかしその僅かな迷いの間にプレセアは視界の外へと走り去って……いなかった。
何故か少し先で足を止めて横合いの茂みを振り向いた。
すぐに姿を隠すはずだったさくら達から見える場所で、立ち止まっていた。
(行かせちゃダメ! 止めなきゃ!)

73 :Fate end/必死(4/14) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:05:26 ID:D3RpkucH
さくらは咄嗟にクロウカード『風』を引き抜き、プレセアへと向ける。
強引にでも止めて、それからもっと話し合おう。
イリヤの所に行くなら一緒に行って戦いを止めよう。
誰かが死ぬなんていけない。
誰かを殺すなんていけない。
殺し合いなんて、絶対にダメだ!
「ダ、ダメですさくらさん!」
「待ちなさいさくら!」
制止の声が聞こえた時にはもうさくらの肺は言葉を作るべく息を送り出していた。
制止の言葉を認識した時にはさくらの喉は声を絞り出していた。
制止に疑問を抱いた時にはさくらの魔法は既に完成していた。
「『風』!!」
渦巻く風が急いでその場を離れようとしたプレセアを絡め取って。

次の瞬間、横殴りに叩きつけられた岩がプレセアを跳ね飛ばした。

「………………え?」

     * * *

イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは冷や汗を流しながらも、勝利を確信した。
ジーニアスの反応は明らかに、イリヤのバリアジャケットを貫く手札が無い事を意味する。
後はイリヤが失敗を冒さなければいい。
例えば防御魔法無しで魔法の直撃を受ける。
例えば狙いが甘くて攻撃魔法を回避される。
そういった隙を見せれば殺される強敵には違いない。
一度目の時はそんな油断をして、運が悪ければどうなっていたか判らなかった。
(だけど……勝つのは私なんだから)
彼が油断ならない強敵である事はもう知っている。
ジーニアスは明らかにイリヤを『誘き寄せた』。
無様に逃げる振りをして一対一の戦いに誘い込み、油断させてその隙を突いてきた。
最初の戦いの時だって、魔術の早撃ちに見せかけて別の手を打ってきた頭の良い少年だ。
しかし彼の手札も、尽きた。
(小細工というのは確かに効果的だわ。
 でも幾ら小細工をした所で、根本的な力の差が埋まらない限り無意味なのよ)
かつて彼女が有した強大な従者を、不意打ちの魔弾などではなく想定外の聖剣が打ち倒したように。
イリヤの体を聖杯に『この世全ての悪』を操る言峰綺礼を、想定外の聖剣の鞘で打ち破ったように。
イリヤを打ち倒し、そして救ってくれた衛宮士郎のように。
(シロウ……私に力を…………)
大切な人の名を想い、彼のペンダントを握り締めようとした指が――空を掴んだ。
「…………え?」
胸元のペンダントが無くなっていた。

それはジーニアスのウインドカッターが直撃した時の事だ。
胸元を浅く切り裂いた風の刃は、首から下げていたペンダントの紐を断ち切ったのだ。
イリヤの胸元から転げ落ちたペンダントは転び転がり、地面の石に紛れている。
――ジーニアスは、苦し紛れに握り締めた石の感触がおかしい事に気が付いた。

「これは……?」
開いた指の中に有ったのは紅い宝石。
イリヤが身につけていた、彼女の大切な人が持っていた宝石。
「か、返しなさい!」
イリヤは最初、怒りの表情を見せた。
大切な人の物を取り上げられた事による単純な怒りだ。
それはすぐに動揺によって染め変えられる。
ジーニアスの表情に生気が戻ったのだ。

74 :Fate end/必死(5/14) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:06:24 ID:D3RpkucH
(そんな、どうして――!?)
急激に膨れる驚愕と不安を感じながら、イリヤはジーニアスに向けて魔力弾を放った。
だが魔力弾はジーニアスが咄嗟にランドセルから引き出した奇妙な物に防がれる。
海底探検用パックの寝袋だ。
人を喰らうような大型の鮫の襲撃を想定したこの寝袋は、無数のトゲだけではなく、
大型鮫の最初の一噛みには抗しうる強靱な素材で作られていた。

そしてジーニアスは詠唱を始める。
「天光満つる所に我はあり」
イリヤはその呪文に聞き覚えがあった。
最初に戦った時にジーニアスが使おうとした、少なくとも三小節を要する強力な攻撃魔法。
「そんな時間与えない!」
『Stinger Ray』
S2Uから放たれた高速の魔弾は防ぐ間もなく襲い掛かり、寝袋ごとジーニアスを貫いた。
寝袋が弾け飛び、ジーニアスの姿が露わになる。
イリヤはジーニアスの脇腹が魔弾に抉られているのを視認した。
影絵にしても輪郭の窪みが見えるほどの重傷だった。
噴水のように噴き出す血が見る間に彼と地面を染め上げていく。
寝袋に隠され致命傷にはならなかったが、放っておけば死に繋がる程の傷。
そうでなくとも詠唱の続行など出来るはずがない傷。
……そのはずだった。
「黄泉の門ひらく所に汝あり」
それでもジーニアスは止まらない。
全ての意識をこの一時に集中させて詠唱を続行する。
「この、止まれぇ!!」
更に続けて叩き込まれたS2Uではなくイリヤ自身の魔術がジーニアスを叩く。
強烈な衝撃の直撃を受け、ジーニアスは無数の骨が砕け折れる音を聞いた気がした。
(……呼吸はできる)
それでもその詠唱は止まらない。
(声は出せる。意識も有る)
痛みなど気にもならない。
自らの詠唱だけが少年の世界の全て。
(ボクはもう止まらない!)
「どうして止まらないの!?」

――コンセントレート。
それはスペルチャージに加えてリズム、スピードスペル、キープスペルという、
呪文の詠唱を補佐する4つのEXスキルを複合させる事で発動する高度なEXスキルだ。
その習得は呪文詠唱の為に全てを特化した事を意味する。
EXスキルという技術には様々な可能性が存在している。
防御面を強化するもの。戦場を速やかに動き回るもの。行動を阻害する効果を防ぐもの。
協力攻撃に関するもの。隙を少なくするもの。成長速度を早めるもの。
etcetc…………。
それらを4つ取捨選択する事により様々な恩恵を受け、戦いを有利に進める事が出来る。
それがジーニアスやプレセアが居た世界にあるEXスキルという技術である。
ジーニアスはその全てを詠唱に特化し、それ以外の恩恵を放棄した。
その結果として辿り着ける答えは極めて単純なものだ。

どれだけの攻撃を受けても、身を切り刻まれ炎に焼かれようとも詠唱を続ける覚悟。

ただしこの答えには一つ落とし穴がある。
例え如何なる覚悟をしようとも、死んだらそこまでだ。
もし一撃で殺される状況であれば、そんな覚悟など愚行に過ぎない。
先程の集団戦でアルルゥが突き飛ばしてくれた時、詠唱を諦めなければ死んでいた。
だが今は違う。
イリヤは判断を間違えたのだ。
イリヤは殺せずとも一撃さえ当てればジーニアスを押さえ込めると誤認していた。
そしてその一撃に十分な余裕が有ると思いこんだ。
ジーニアスが最初と同じ、強力だが詠唱が長いとっておきの魔法を使おうとした事で。

75 :Fate end/必死(6/14) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:07:13 ID:D3RpkucH
その詠唱を覚えていたイリヤは術の威力よりも確実に先手を打てる速射性を選択し、
十分に狙いを付けてジーニアスを攻撃した……それが彼女の過ち。
ジーニアスは『即死さえしなければよかった』のだ。
寝袋は遮蔽物として狙いの正確さを落としてくれるし、僅かだが威力も抑えてくれた。
それはせいぜい死ぬのが1撃遅れるだけの差。
しかしその1撃は今、勝敗を左右する価値を秘めている!

「S2U、早く! 早く!!」
イリヤがS2Uで必死に攻撃魔法を練り上げる。
ジーニアスを確実に殺せる威力はS2Uを使うしかない。
だがここでイリヤはもう一つの過ちを冒した。
速射性の高い高速弾スティンガーレイではなく、一撃必殺のスティンガーブレイドを選択したのだ。
それは攻撃魔術の直撃を受けても倒れないジーニアスを確実に倒すためだったが、
その選択はイリヤにほんの一手だけの、しかし決定的な遅れを作り出す。
「出でよ、神の雷」

そしてイリヤ最大の誤算――いや、運命の悪戯。
イリヤの胸から転げ落ち、ジーニアスの手の中に収まった一つの宝石。
イリヤの大切な思い人、衛宮士郎の持っていたペンダント。
それはかつて衛宮士郎が死の淵を彷徨った時、彼を助ける為に使われた宝石だ。
その内には偉大なる魔術師が数十年を掛けて溜め込んだ膨大な魔力が入っていた。
その大半は衛宮士郎を蘇生する時に使い果たされて、もう無い。
だが残滓は残っている。
死の淵に居た人間を完全に蘇生する程の膨大な魔力の、ほんの一欠片。
それだけでは強力な攻撃魔法一発分には相当しない、小さな魔力が。
ジーニアスが必殺の魔法を放つ為の、ほんのあと一歩を満たせる魔力が残っていたのだ。

(シロウ――!)
少女が身につけていた大切な人の想い出は彼女を追いつめる刺客に変わる。
自らの願いの為に人を殺め、騙し、傷つけた彼女を裁く雷へと変わる。
それに気付いた瞬間、イリヤの心に亀裂が走った。
(シロウはやっぱり、私の事を許してはくれない)
衛宮士郎は正義の味方だった。
自分が傷付く事を怖れず、誰かが傷つけられる事を何よりも嫌っていた。
私欲の為に罪の無い誰かが踏み躙られる事を許せない人間だった。
だから。
(私は、ただ……シロウと一緒に――)
シロウがこの事を知れば、きっとイリヤの事を許してはくれない。
彼は優しく、その罪を裁こうとまではせず、許そうともするかもしれない。
それでもきっと……彼はイリヤを許せない。
イリヤはそんな答えに辿り着いていた。
それなのに尚、イリヤは願いを捨てられない。
「――もっと生きていたいだけなのに!!」
だってそれは、みんなは当たり前に許される事なのだ。

『Stinger Blade. Execution Shift』
S2Uから必殺の魔法が紡がれた。
幾つもの勝機が重なっても尚、イリヤが魔法を紡ぐ時間は残されていた。
それでもジーニアスが最後の一声を叫ぶ時間もまた十分に残されていた。
幾つもの偶然はそれだけの遅れを生みだした。
どちらにせよそれは相打ち、どうした所でジーニアスの死は変わらない。
その死にイリヤを道連れに出来るだけ。
だけどそれは、価値のある道連れだとジーニアスは思う。
(そうだ、今度こそ逃さない。逃がしたらきっと、また人が死に、騙される!)
発動し生成された魔力の刃が届くより遥かに早く、ジーニアスはイリヤを睨み付け。
――凍り付いた。

(……ごめん、翠星石…………キミの仇、取れなかったよ……)

ジーニアスの魔法がイリヤに届くことは、無かった。

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:07:32 ID:1j+BDJY1
 

77 :Fate end/必死(7/14) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:08:31 ID:D3RpkucH

     * * *

一刻も早く仲間の元に駆け付けるために、プレセアは走っていた。
その為にさくら達と和解する事も後回しにした。
和解する間に他の場所で仲間が殺されては何にもならないのだから。
だがあと僅かで少し開けた場所、戦いの舞台に辿り着けるという所で。
……殺気を感じた。
(誰……?)
プレセアは横合いの茂みを振り返る。
正確に言うなら茂みの向こう、木々と木々の隙間の先に視線を向ける。
……そこには、意味の無い呻き声を上げて焦点の定まらない目をしている少女が居た。
その周囲には無数の木々や岩が渦巻いていた。
「……まだ生きていましたか、明石薫」
少し様子がおかしいとは思ったが、それを考える余裕は無い。
轟、と音を立て彼女の周囲に浮遊していた岩が射出されたのだ。
その直径たるや子供の背丈ほどもあるだろう。
当たれば良くて重傷、下手をすれば死にかねない程の巨岩だ。
(でも単純……いえ、前回よりも単調な攻撃です)
プレセアと薫の間にはまだ若干の距離があり、その軌道も直線的だった。
咄嗟の回避は不得手なプレセアでも十分に回避できるだろう。
プレセアは軽く横に跳んで大岩を避けようとして。
「『風』!!」
「しまった――!」
突如飛来した風の渦がプレセアを襲った!
渦巻く風が手足を絡め取り、その動きを、居場所を固定する。

プレセアは大岩の直撃を受けた。
身を逸らす事も、受け身もできずに大岩を叩きつけられた。
出来たのはグラーフアイゼンを挟み僅かに衝撃を干渉する事だけ。
プレセアはボールの様に高々と跳ね飛ばされ。
それから、遠い地面へと落ちていった。

「プ、プレセアちゃん!?」
さくらの悲鳴が上がった。
結果として彼女はプレセアへの攻撃を補助したのだ。
それも死んでしまいかねないほど危険な殺意を。
「お待ちなさい、さくら! あそこを見て!」
慌てて駆け出そうとしたさくらを引き留め、ベルフラウは茂みの向こうを指差す。
そこに居たのは言うまでもなく明石薫の姿だ。
プレセアが吹き飛ばされた方に視線を向けて、やや俯きながら浮揚している。
その表情はさくら達から、見えない。
「薫ちゃん!? どうして! あんな事をしたら死んじゃうじゃない!!」
「………………」
さくらの叫びに応えて、薫はゆっくりとさくら達に向き直る。
それからやはりゆっくりを顔を上げて。
「…………え?」
さくらは戸惑いの声を上げた。
明石薫の目は焦点が合っていなかった。その瞳は何も映していない。
明石薫の口はだらしなく開きっぱなしだった。その声は言葉を紡がない。
「…………あー…………」
意味の無い呻き声が漏れるだけ。
その声と同時、周囲を渦巻いていた残骸の幾つかがさくらに向けて射出される。
岩が。枝が。砂利が。樹が轟音と共に飛来する。
「薫ちゃん!?」
「『地』!!」
さくらの悲鳴とベルフラウの叫びが交差する。
残骸が到達する直前、大地が隆起し巨大な壁に変貌。
しかし到達した残骸の嵐は見る見るうちに無数のヒビを作り出す。

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:09:14 ID:1j+BDJY1
 

79 :Fate end/必死(8/14) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:09:37 ID:D3RpkucH
「ダメ、保たない!」
「させませんです! たてぇっ!!」
壁が瓦解し押し寄せた残骸を、リインが重ねた魔法陣が受け止めた。
もうもうと上がる土煙が視界を遮断する。
「大丈夫ですか、さくらさん!?」
「なにをしていますの、さくら! 殺されますわよ!!」
「ご、ごめんなさい! でも、薫ちゃんがそんな……っ」
「プレセアの話が正しかったという事でしょう!」
ベルフラウの叫びにさくらは息を呑んだ。
そう、この状況が示すのはそういう事だろう。
『明石薫はただの八つ当たりでも人を殺せる人間である』
プレセアが証言し、グラーフアイゼンが保証し、リインがその保証を保証した。
更にこの状況が全てを証明する。
「もう疑う余地は有りませんわ。
 確かにさっきまではそこまで危険に見えませんでしたけど、
 ちょっとしたキッカケで仲間すら襲う危険人物だったのでしょう、明石薫は」
「そんな……」
さくらは言葉に詰まる。
その瞳に満ちるのは不安と葛藤。
ベルフラウは苛立ちを言葉に篭めてさくらに叩きつける
「……何を迷っていますの。
 あなたの事だからあのプレセアという娘を助けるのでしょう?」
「あ、う、うん!!」
その叱責にさくらは自分の目的を思い出した。
彼女はとにかく、殺し合いなんて事を止めたいのだ。
「なら今はそれだけ考えなさい!」
「はい! ……ベルフラウちゃん、ありがと!」
「れ、礼を言われる事でもありませんわ。それより煙、晴れますわよ」
リインが防御魔法を維持する中、もうもうと上がった土煙が晴れていく。
だが煙が晴れた時、そこに明石薫の姿は無かった。

「……え?」
「さくらさん、リインがエリアサーチで捜します!」
「お願い、リインちゃん!」
「はいです」
対応は適切だと言えた。
エリアサーチが周囲に居る者達を探査する。
リインは即座にそれが誰でどういう状況なのかを把握して。
「薫さん、吹き飛ばしたプレセアさんに向かっています!」
「え……!?」
「あっちです! 急いで、間に合いません!」
――だからといって間に合うとは限らない。
リインの報告に色を失った二人は急いで薫達を追いかける。
だがその距離は僅かに遠く。
残された時間はあまりに短かった。

    * * *

プレセアは、自分が追いつめられた事を知った。

プレセアはしっかりと歯を噛み締め、それから。
「う……ふ……くあぁっ!」
力を篭めて、脇腹に刺さっていた木の枝を引き抜いた。
激痛が意識をクリアにする。涙が零れる。
よろよろと弱る体を樹にもたれかけた。
目眩と足下の震えは軽い脳震盪だろう、少しすれば回復するはずだ。
全身の寒気とまだ続く出血。危険な状態だ、早く止血をしなければならない。
腹を刺されて生きているだけでも僥倖だ。

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:10:36 ID:1j+BDJY1
 

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:10:38 ID:YfQjel0i
 

82 :Fate end/必死(9/14) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:10:42 ID:D3RpkucH
(手は……握れる。足も……大丈夫です……)
放っておけば死ぬかもしれない。
だがすぐに死ぬ状態ではない。早くどうにかすれば……
(グラーフアイゼンは……?)
『機能正常』
無事な声が聞こえた。だが。
『敵、接近』
続く声が危険を教えた。

「まずい……です……っ」
明石薫は前方正面から現れた。
焦点の定まらない目と共に、プレセアへ向かって一直線に。
まるでプレセアを狙うかのように。
それは本来なら有り得ない事だった。
今の明石薫からは一切の知性を見出すことは出来ない。
理性も判断能力も獣以下。完全な無意識が彼女を支配している。
植物のように単純に、一番近くに居た者に力をぶつけ続ける確率が一番高い。
だが、明石薫は暴走する直前においてプレセアと戦っていた。
その敵意と戦意が本能的な奥深い部分で彼女を動かしたのだ。
目の前にいた仲間達から、敵であるプレセアに。
もっともその事実は誰に知られる事もなく、そして……まったく意味が無い。
たとえその矛先が誰に向こうとも、今の明石薫は意志無き破壊の化身に変わりないのだから。
「…………うー……」
その呻きと共に無数の散弾が放たれた。
殺人的加速を与えられた砂利が散弾銃のように迫り来る。
プレセアは必死になって体を倒し地に伏せる。
砂利が背中にあった木をへし折り、更に向こうの木もへし折った。
メキメキと音を立てて倒れる木が視界を開いて。

――ジーニアスと目があった。

「え……!?」
そこにはこちらに向けて背を向けたイリヤと、その向こうでこちらを見るジーニアスが居た。
イリヤは丁度その瞬間に魔法を発動して、プレセア側に背中を向けていた。
だからジーニアスだけが気づきこちらを見ていた。
ジーニアスの目が見開かれて驚愕に染まった。
ジーニアスの眼にプレセアの背後の明石薫が映り、焦燥に満ちた。
ジーニアスの視線が一瞬で目の前のイリヤと離れた場所のプレセアを行き来して、止まった。
ジーニアスの瞳に……決意が宿った。
そしてジーニアスは、叫んだ。

「インディグネイション!!」

世界が、白濁する。

     * * *

「あそこです!」
リインの指差す先にはプレセアと明石薫が居た。
プレセアは倒れ、無力だった。
明石薫は巨大な岩を振り上げ、彼女に振り下ろそうとしていた。
「だめええええええええええええええええ!!」
叫びは虚しく響き。

中空の一点に輝く光点が生まれた。
そこから伸びた一筋の光が明石薫とプレセアの間に突き立った。
その光線は明石薫を中心に、まるでコンパスのようにくるりと弧を描く。
その弧が閉じられ、円となった瞬間。
凄まじい雷が円の内部を埋め尽くした。

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:14:12 ID:1j+BDJY1
 

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:15:18 ID:1j+BDJY1
 

85 :Fate end/必死(10/14) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:22:34 ID:1j+BDJY1
「きゃあああぁっ!?」
さくらは思わず目を閉じて耳を塞いだ。
閃光と轟音と爆風がさくら達を包み込む。
しかしそれは数瞬で過ぎ去った。

さくらは恐る恐る、目を見開く。
視界に入ったものは正確に円形に焼けこげた地面と。
その中心にある、人間とは認識できない黒いなにかだった。

     * * *

イリヤは自分がどうして生きているのか判らなかった。
目の前には魔力の刃により全身を穴だらけにされたジーニアスの死体が有る。
こうなれば詠唱を続行しようと意味が無い。間違いなく即死している。
しかしジーニアスの攻撃魔術もまた、間違いなく発動していたはずだ。
それと同時にジーニアスを殺したところで、既に動き始めた術式は止まらない。
それならばどうして?
「あ…………」
イリヤは、ジーニアスの目が自分の背後を見ている事に気が付いた。
そっと、背後を振り返る。
……そこには、血塗れの少女が立っていた。

一人離れて明石薫と戦っていた少女だ。
全身に無数の傷が有り、特に肩と脇腹からは大量の血が溢れている。
放っておけば死ぬようにも思えた。
動きだって鈍っているはずだ。
一方のイリヤは魔力を消費したが、殆ど無傷だ。
その魔力だってもう少しだけなら辛うじて保つ。
だけどそれでも、判った。
(目の前の少女は確実に私を殺せる――)
少女プレセアはゆっくりと、イリヤに向けて歩を進めた。
「ひ…………」
近寄られる前に撃てる距離は既に無い。
呪文を唱えようとすれば、プレセアはこちらに向けて走り一撃を叩き込むだろう。
それを攻撃魔法より発動の早い防御魔法で防ぎきれば、イリヤの勝ちだ。
――勝てない。
「あなたは、どうして殺し合いに乗ったのですか?」
その声色はまるで凍り付くように冷たかった。
氷のように冷たい声でプレセアはイリヤに問い掛ける。
「どうして罪のないみんなを……ジーニアスを、殺したのですか?」
それは責められているように思えて。
……少し、カッとなった。
「……生きたかっただけよ」
まるで相手が絶対的正義で、自分が絶対的悪になったかのように聞こえたから。
別にイリヤは悪なのは事実だ。相手側が正義であるのだって事実だろう。
「そう、生きたかっただけ。私は生きていたかった。シロウともっと長く居たかった!」
だけどこの願いは本当にわるい事なのだろうか?
裁かれてしまうほどわるい願い事なのだろうか?
「みんな同じように時間が流れるのに、私に与えられた時間は少しだけ!
 どうして? 私はただ、シロウと同じ時間を過ごしたいだけなのに!
 私だけのものになってなんて言わない!
 シロウが死ぬまでの間、一緒に生きていられればそれで良い!
 どうしてもっと時間を与えてくれないの? どうして!?
 どうして!!」
プレセアは立ち止まった。
どくどくと溢れる血は少女の姿を緋色に染めていく。
……彼女が血に濡れた姿は赤や紅よりも、緋で表すのが相応しい。

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:23:29 ID:1j+BDJY1
「それでも、時間は戻りません」
プレセアは告げる。
イリヤにとってあまりに残酷な言葉を。
「自らに与えられた時間があまりに長くとも、あるいは短くとも。
 時間はただ流れ続けるだけで、決して戻ることはありません。
 それが自然の摂理。
 世界のあるべき姿です」
イリヤは摂理に反しようとしている。
いや、存在そのものが摂理に反しているのだ。
彼女はホムンクルスとしてこの世に生を受けた存在なのだから。
「ましてやそれを覆す為に大勢の罪のない人々を踏み躙るなんて、絶対にやってはいけない事です」
プレセアは自らの胸に指を立てる。
まるで自らを戒めるように、きつく。
だがイリヤはそれに気付くことなく、ただ決定的なすれ違いだけを受け止めた。
「そう……やっぱりそうなんだ……」
世界の法が、自らを悪と定義する。
それはどうしようもない現実。
「…………うん。やっぱり、私には正しい事なんてできない」
それでもイリヤは願いを諦められない。
衛宮士郎が最も嫌う悪になるほかない。
「……早く、急いで」
だからイリヤに力を貸してくれる者なんて、もう悪魔以外他に無い。
「『ご褒美をちょうだい』! 役に立つ物を!」
僅かな望みを悪魔に託して、願った。

「遅い」
イリヤがその言葉を口にした瞬間、プレセアは疾走した。
たとえ如何なる選択肢を選ぼうとも、プレセアはイリヤに一撃を浴びせられる間合いに居る。
だからこの一撃を凌がない限り、全ては無意味だ。
『Circle Protection』
半球状に形成されたバリアを。
「塵と化しなさい」
プレセアのハンマーが微塵に粉砕し、僅かに勢いを削がれただけで大地へと突き刺さる。
まるで変わらない。
プレセアの一撃目は大地にその力を注ぎ込み……爆破した。
力の奔流がイリヤを呑み込む。
……しかしその中では別の爆発が起きた。
『Reacter Purge』
イリヤのバリアジャケットがズタズタに破れて千切れ飛ぶ。
イリヤが自ら爆破し、衝撃を相殺する障壁としたのだ。
サークルプロテクションにより少なからず力を削がれた爆発は、その衝撃により完全に相殺される。
プレセアの奥義、烈破焔焦撃はここで終わる。
イリヤの真白き裸体は守りを失い空中に舞い上げられながらも無傷で。
(あ――)
イリヤは、自分より高く舞い上がるプレセアと目が合った。
その瞳はどこかしら虚ろだった。

――この技は明石薫との戦いで使った烈破焔焦撃ではない。
この技には後が無い。
プレセアは重傷を負い、長く戦う事が出来ない。
この技を凌がれればたとえどれだけの傷を負わせていようと敗北するだろう。
しかし同時に、この技には失う物が無い。
何よりも大切な仲間の命は目の前で奪われた。
その喪失が心の全てを埋め尽くす。
だから全てをなげうつ。
体勢を崩そうとも構わない。
危険な橋を渡ることになろうとも構わない。
自らの命が失われる恐怖すら、喪失の悲しみに呑まれて消える。
自らまでも危険に曝し、己の全てをたった一撃に叩き込む。
それが――

87 :Fate end/必死(12/14) ◇CFbj666Xrw:2007/07/12(木) 23:24:23 ID:1j+BDJY1
「緋焔滅焦陣!」

空中でくるりとプレセアの体が縦に回った。
一回転して振り下ろした一撃は無防備な標的に炸裂。
そのまま上空からの加速度を加え、爆発する地表に更なる一撃を叩き込む。
爆発の衝撃が残る地表へと、それに倍する二度目の破滅が注がれた。
――次の瞬間、そこは最初の爆発を凌駕した煉獄と化す。
剰りに苛烈な劫火と爆発が全てを呑み込み、敵対する全てを焼き尽くす。
緋色の焔の中、イリヤの白い体は一瞬で黒く染まり――粉微塵に砕け散った。

     * * *

ようやく辿り着いた。
さくらとベルフラウは辿り着き、全てを見られる場所にいた。
「どうして……どうしてこんな事に……」
木之本桜はそこで起きた全ての死を見つめ、全ての死に打ちのめされた。

――黒く焦げた地面の中心には何か黒い物が残り、蛋白質の焦げる臭いを漂わせている。
明石薫の残した痕跡はそれが全てだった。

――プレセアの足下には砕かれた大地が残っている。
イリヤの肉体は残滓すら残らなかった。

――その手前には、あまりにも無惨な……穴だらけの死体が残っていた。
ジーニアスだけが死体を残す事を許された。

せめて最後のイリヤだけでも助けようと思った。
彼女がどうしようもない悪人でも、殺し合いなんてダメだって言おうとした。
だけど出来なかった。
「……そろそろ、この術を解いてもらえません事? 決着はつきましたわよ。
 それから……私達、フランドールなどという娘は知りませんわ」
「フン、外れか」
レミリアは掲げていたカードをしまい込むと、周囲を仕切っていた光の柵をかき消した。
天罰『スター・オブ・ダビデ』。
現れただぶだぶコートの少女はそう宣言し、三角形に、そして六芒星に交錯する無数の光の線を編み出した。
それは攻撃的な捕縛魔法らしく、さくらとベルフラウはその仕切りに閉じこめられたのだ。
そうしてレミリアはフランドールという少女を知らないかと問うてきた。
だが、さくらを縛った物はそれだけではなかった。

「ましてやそれを覆す為に罪のない人々を踏み躙る事など、絶対にやってはいけない事です」
そう言ってイリヤに対するプレセアの背中は悲しかった。
見ているだけで泣き出したくなるほどに。

「『ご褒美をちょうだい』! 役に立つ物を!」
イリヤの最後の叫びは衝撃となってさくらを打ちのめした。
それは彼女が三人もの命を奪った証だったのだから。

そして何よりもさくらは……恐かった。
プレセアが。正確にはその傷が。
さくらが捕まえようとしたせいでプレセアは重傷を負った。
それなら次は殺してしまうかも知れない。
その恐怖はさくらの心を完全に捕らえていた。
さくらは、動けなかったのだ。

だからさくらは、イリヤを見殺しにした事になる。

88 :Fate end/必死(13/14) ◇CFbj666Xrw:2007/07/12(木) 23:25:17 ID:1j+BDJY1
「あ、あの、さくらさん。さくらさんのせいじゃ……」
「……仕方がありませんわ、さくら」
何か声を掛けようとするリインと共に、ベルフラウはさくらを慰めの言葉をかける。
「あなたは必死にやれる事をやりましたもの。
 その事は誰も責められませんし、責めさせません」
「で、でもわたしのせいで……!」
「イリヤと薫はあなたを騙していた人ですわ」
「それでもわたし、みんなが殺されるのを見てるだけだった! 何もできなかったよ!!」
「………………」
だが幾ら慰めようとも彼女が自らを責める事は止められない。
明石薫とイリヤが悪人だった所で。
ジーニアスの死は手が届かない事だった所で。
彼女達を大切な仲間と想い、助けよう、止めようとした彼女の心は。
必死になってがんばり、誰も死なせまいとしていた木之本桜の心は。
その善性ゆえに打ちのめされ、自らの罪を咎めるのだ。
リインは悲しげに目を伏せ、ベルフラウは悔しげに歯を噛み締めた。
彼女達には、生き残った仲間の心も癒せない。

     * * *

プレセアはただただ立ちつくしていた。
勝利の実感はない。仮にも勝利したはずなのに、得られた物は何も無い。
守れたものも、救えたものも無い。
ただ、失っただけ。
明石薫とイリヤを打倒して、だけどジーニアスが……殺された。
「…………ジーニアス」
大切な仲間。
自分に恋い焦がれていた少年。
純粋で元気で、子供らしいけど子供扱いされると腹を立てていた。
頭が良いのに、プレセアの前ではいつもしどもどろになっていた。
前衛であるプレセアが護る側なのに、プレセアはボクが護るとがんばっていた。
……一緒にいて、心地よかった。
「…………ジーニ……アス……」
もう、居ない。
殺されて、死んでしまった。
(優勝者のご褒美なら……)
ほんの一瞬だけそんな考えが脳裏を過ぎり、すぐにそれを否定する。
それではイリヤと同じだ。
たとえどんなに悲惨な現実が目の前にあったとしても……それを否定してなんになる。
プレセアは自らの胸に手を当て……指を食い込ませた。
イリヤに告げた時のように。そして再び自らに告げる。
「時は戻らない。それが自然の摂理……」
全て受け入れるしかないのだと。
喪失も欠落も、全てを受容しようと自らに言い聞かせる。
……心の痛みは肉体の痛みより何倍も鋭かった。
「……くぅっ」
プレセアは地に膝をついた。
重傷を負った状態での大立ち回りはプレセアの傷を更に広げていた。
文字通り致命的な範囲にまで。
……きっともう、生き残れない。

ぶうんと奇妙な音が聞こえて、プレセアは俯いていた顔を上げた。
そこには女の顔をした、奇妙な蜂が降り立っていた。
ジェダの僕、QBだ。
「ゴホウビ、モッテキタ」
QBはそう言って新品のランドセルをその場に置く。
イリヤが願ったご褒美の追加支給品だろう。
イリヤはもう死んだというのに、最後の願いは受諾されたらしい。
プレセアは何か言おうとしたが、こみ上げる血の塊を呑み込むのがやっとだった。
QBがすぐにその場を飛び去り、ランドセルだけがその場に残される。

89 :Fate end/必死(14/14) ◇CFbj666Xrw:2007/07/12(木) 23:26:26 ID:1j+BDJY1
(………………何が……届けられたのでしょうね……)
プレセアはランドセルに手を伸ばした。
震える手がランドセルを倒し、新たな支給品が転がり出る。
……戸惑いが生まれた。
「これが、あの状況の彼女に与えられたご褒美ですか?」
そこに現れたのは、綺麗な鏡だった。
手鏡ほどの大きさの丸い鏡。
『3回まで』と書かれたメモが付いている。
「あら、閻魔の鏡じゃない」
「……レミリア…………」
いつの間にかすぐ側に、城で待っていたはずのレミリアが立っていた。
呼びに行ったレベッカの求めに応えてくれたのだろう。
どうやら鏡を知っているらしいレミリアに、プレセアは訊いた。
「これは……あの状況をどうにか出来るような物ですか……?」
「まさか。武器じゃないよ、それは」
「…………やっぱり、そうですか」
ご褒美の支給品は、役に立つ物であれ状況に沿った物が来るとは限らないのだろう。
あるいはイリヤの死が避けえないと判断し、その後に意味がある物を渡したのか。
そのどちらにせよ、結果としてイリヤは。
「結局のところ彼女は、悪魔にさえ裏切られたんですね」
最後に縋った悪魔にすら、見捨てられたのだ。
その事はプレセアの胸に言いようのない憐れみを残していく。

レミリアはつまらなさげに呟く。
「あの娘は破滅の運命から逃れられなかったのさ。全ては決まっていた事だよ」
レミリアの言葉を聞いて、プレセアは感じた。
(それじゃきっと、その破滅の運命は……)
飲み込んでいた血の塊が再びこみ上げる。
全身の力が抜け、おこりのような震えに体を支えられない。
視界が回り耳鳴りがする。全身が痛み頭痛も響く。
「く…………はっ…………」
プレセアは夥しい量の血を吐きだして、倒れ伏した。

(……私も、連れていくのでしょうね)


【明石薫@絶対可憐チルドレン 死亡】
【ジーニアス・セイジ@テイルズオブシンフォニア 死亡】
【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/stay night 死亡】

※:明石薫は原型を止めないほど黒こげになりました。装備も焼失しています。
  イリヤは死体及び装備諸とも粉砕されました。装備は全て破壊されました。
  ジーニアスの装備及び道具は残っています。
[装備]ネギの杖、魔力の尽きた凛のペンダント、快速シューズ、クロウカード『駆』、穴だらけのナマコ型寝袋
ランドセルには支給品一式、木村先生の水着@あずまんが大王、モンスターボール(空)@ポケットモンスター
海底探検セット(深海クリーム、エア・チューブ、ヘッドランプ、ま水ストロー、深海クリームの残り(快速シューズ))@ドラえもん

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:28:23 ID:D3RpkucH



91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:28:29 ID:h5z5RJ1T


92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:28:39 ID:+qYJ3pk/
 

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:29:30 ID:D3RpkucH



94 :Full life/一生(1/7) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:32:12 ID:D3RpkucH
「プレセアちゃん!!」
プレセアが血を吐いて倒れたのを見て、さくらはあわてて飛び出した。
「ちょっと待ちなさいさくら!」
ベルフラウもすぐにそれに続く。
だがプレセアは、地に倒れ伏したまま駆け寄ろうとするさくら達を睨め上げる。
「――来ないでください」
その声はとても、冷たかった。

「ち、違うの! さっきはごめんなさい! でもわたし、プレセアちゃんを助けたいの!
 その傷じゃ……プレセアちゃんまで死んじゃうよ!」
「……判って、います」
プレセアは淡々と言葉を紡ぐ。
感情を抑えながら、さくらにその意志を向けた。
「私は、あなた達が赦せません」
「え……!」
動揺するさくらに更に言葉を重ねる。
怒りも憎しみも抑え込んだ、感情のこもらない冷たい言葉を。
「あなた達がいなければ、ジーニアスを助けにいけました」
さくら達に突きつける。
「あなた達がいなければ、ジーニアスは一人で戦わずに済みました」
言葉のナイフで刺し貫いて。
「あなた達がいなければ、ジーニアスは死にませんでした」
彼女達の罪をえぐり出す。
さくらは蒼白になり、反論する言葉を失った。
さくらの手の中のリインが彼女に代わって弁明する。
「待ってください! さくらさんは本当に知らなかったんです!
 イリヤさんの嘘にも、薫さんの事も、何も知らなくて、だから……!」
「判ってはいるつもりです……あなた達が、騙されていた事は」
「それじゃどうしてですか!?」
プレセアの答えは、鋭利だ。
「……あなた達がもっと慎重に行動していたら。ジーニアスの言葉に耳を傾けてくれていたら」
時は戻らず、それ故に意味の無いif。
もはや変える事の出来ない結末。
「そんな仮定に意味が無いことは、判っています。
 でも私は……あなた達への怨みを、抑えられません……」
「………………」
さくらに続きリインまでもが言葉を失う。

95 :Full life/一生(2/7) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:33:58 ID:D3RpkucH
「……お互い様でしょう」
ベルフラウが、切り込んだ。
「私達は確かに間違えたかもしれませんわね。
 でも貴方達だって最後の睨み合いの所で先に攻撃したでしょうに。
 あの時、さくらは戦いを止めようとしていましたのよ。
 リインに呼びかけさせる事で」
グラーフアイゼンも言葉を発した。
『自分も失敗を冒しました。
 話しかける機会を掴めず、貴方の望まない争いを止められませんでした』
「………………」
『そして自分は、貴方に死んでほしく無いと思っています』
一生分の言葉を使い果たすように、寡黙なデバイスは言葉で想いを伝える。
死なないで欲しい、と。
プレセアは言葉に惑う。



「そういえばその鏡の説明は要るかしら?
 説明書は読まないとダメよ。あのハサミだって、石だってね」
「レミリア……?」
唐突にレミリアが口を挟んだ。
今はそんな話ではないという空気を気にもせず、レミリアは言葉を続ける。
「その鏡は浄瑠璃の鏡といって、閻魔が亡霊共の罪を調べる時に使う物よ。
 それを持ってるせいで閻魔は嫌われてる代物でね。
 “鏡に映った者がそれまでにしてきた事”を全て映し出すのさ」
「それまでにしてきた事……?」
「試しにそいつを映してみたらどうだ?
 勝者は戦利品を得る権利が有る。今はおまえが所有者だ」
レミリアはジーニアスを指差した。
失われた命、少年の無惨な骸。
「ジーニアスを……?」
プレセアはよろよろと体を動かし、浄瑠璃の鏡を手に取った。
そしてその鏡でジーニアスを、照らした。
――鏡は、別の光景を映し出した。
「これは……」
それはジーニアスという少年がこの島で辿った物語の上演だった。

     * * *


96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:34:48 ID:+qYJ3pk/
 

97 :Full life/一生(3/7) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:35:08 ID:D3RpkucH
最初に映ったのは、金髪の少女レベッカがジーニアスと恐る恐る話している光景だった。
「安心しなよ。あんなヤツの言う事になんて乗ってないから」
「……ホント、だな?」
「ホントだって」
「ホントにホントだな!?」
「だからホントだってば」
「ホントのホントでホントのホンプシッ」
「…………」
その光景が始まりだった。
恐る恐る何度も繰り返して聞くレベッカは滑稽で、ジーニアスはくすりと笑って。
照れ隠しに木刀を振り上げるレベッカが映って。
「は……はっぱカッターですぅ!」
それを誤解した翠星石がウツドンを使って戦いを仕掛けて。
「気絶した……のかな。……死んでないよね」
それを返り討ちにしたジーニアスが翠星石を心配する様子。
『……僕は、この殺し合いに、断固として乗らないことを誓う!』
どこからか聞こえる拡声器の声。
「こんにちは。わたしイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。じゃあ殺すね」
突然訪れたイリヤの来襲。
「……ボクが出て、あの女の子を倒してくる」
レベッカと翠星石を護るため一人で戦いに向かうジーニアス。
「ドワーフの誓い第16番っ! なせばなる! ――――そして!」
ジーニアスの宣誓。
「――――第7番! 正義と愛は、必ず勝つ!!」
始まるイリヤとの初戦。
「ひっどーい。せっかく勝負にのってあげたのに。早撃ちじゃなかったの?」
イリヤに敗北したジーニアス。
「うるさいですチビエルフ! 助けてやるから少し黙ってやがれですぅ!」
翠星石の乱入で戦いは終わる。
「……あいつは?」
「…………ボク達を襲ってきたやつと一緒に湖の中」
翠星石はイリヤと共に消えて、ジーニアスは喪失に涙を流す。
待てども待てども翠星石が帰ってくる事は遂に無くて。
「――迎えに行くぞ」
レベッカの言葉により、彼らは翠星石を探しに湖へと潜る。
「ベッキーは……ベッキーだけでも、僕が守るから」
ジーニアスはただただ仲間のことを想い。
「……うそつき。翠星石の、うそつき。『絶対勝てる』って、言ってたじゃないか……」
……喪われた仲間との再会に涙を流す。
「えー? お互いよく見えるようにしただけだって。それにしてもほんと変な格好だな、おまえら」
その後に出会った明石薫はジーニアスから見れば危険人物にしか見えなくて。
「あいつ、知らない奴にあんな姿を見られたいなんて思わないだろ」
レベッカの言葉もあって、薫に翠星石の遺骸を見せまいと湖の底を走り回った。
それからジーニアスは、レベッカと共に湖を上がった。

「これは、あの時の……」
ベルフラウが呟く。
矢継ぎ早に移り変わる過去の風景は、いよいよ彼女達の出会いに辿り着く。

     * * *


98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:36:24 ID:1j+BDJY1
 

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:36:38 ID:+qYJ3pk/
 

100 :Full life/一生(4/7) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:37:00 ID:D3RpkucH
映し出される情景は全ての軌跡を洗い出す。
全ての罪を、ジーニアスの見た真実を白日の下にさらしだす。
目まぐるしく移り変わる状況が一体何をもたらしていたのかを。
ベルフラウを捕らえていた雛苺を突如乱入した明石薫が吹き飛ばす。
それから少しの言い合いの末、現れたイリヤがジーニアスを糾弾した。
だけどそれは、あの時とは違う意味を持っていた。

「そんな……」
さくらは過去に打ちのめされる。
あの時の受け答えの全てを思い出したのだ。
その瞬間、洗い出された罪の全ては彼女に向けて跳ね返った。

「よくも……おまえは翠星石のっ」
「そう、あんな死に方をしたくはないわね。誰だって」
あの時さくらは、イリヤが死にたくないのだと思った。
イリヤは、殺されたイリヤの仲間のようにはなりたくないと言っているのだと思った。
「だから提案が有るの。話し合いましょう」
「え……?」
だからその提案はつまり。
「誰かを失った事はとても悲しい事だけれど、それに囚われず力を合わせましょう。
 だってそうしないと、また殺し合いになってしまうじゃない」
「な、なにを!」
仲間を殺されたイリヤが、それに囚われず加害者のジーニアスを赦したのだと思った。
いや、イリヤがそう誤認させた。
「どう? お互いに精一杯歩み寄りましょう。今後の為に、悲しみを乗り越えて!」
「このっ、ふざけるなぁっ!」

今ならさくらにも判った。
あの時のジーニアスがどれだけ傷付き、どれだけ怒りを覚えたのかを。
それなのに。
「……どうして?」
さくらはジーニアスの心を抉っていた。
「イリヤちゃんは話し合おうって言ったのに。
 大切な友達を……殺されたのに……話し合おうって。それなのにどうして!?」
「え!? ち、違うよ! そいつが翠星石を殺したんだ! イリヤは翠星石の仇なんだ!!」
信じてあげればよかった。
信じられる根拠は無くても、気付いてあげればよかった。
「なんて奴。翠星石を殺しておいて、私が殺したって噂をばらまくつもりよ」
「そんな、ひどい!」
それなのにさくらはただ騙された。
イリヤの奸計に気づきもせず、ジーニアスの心を抉る事に加担した。
「違う、ボクじゃない! ボクじゃないんだ!」
ジーニアスの悲痛な声がさくらを穿つ。
ジーニアスに与えた痛みが、罪となってさくらに返り来る。
さくらは罪に怯え、振るえた。

情景は進む。
「制御できない……それはどういう事ですか?」
「アルルゥ、よくわかんないけど……ンアヴィワ、こうげきしかしてくれないみたい」
ジーニアスのすぐ側でプレセアとアルルゥの会話が聞こえる。
ベルフラウは怪訝に眉を顰めた。
(知らなかったとでも言うつもりですの? メイトルパが)
ベルフラウはアルルゥの言葉を未だ信じてはいない。
だがどうやら、プレセアに限って言えば知らなかったのは本当なのだろう。
会話は次に進み、プレセアはレミリアを呼びに行かせると同時にレベッカを避難させる。
「ありがとう、プレセア」
ジーニアスの礼と共に、状況は次へと進む。

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:37:28 ID:1j+BDJY1
 

102 :Full life/一生(5/7) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:38:38 ID:D3RpkucH
その後は少しの間、皆が知った光景だった。
レミリアは興味深そうに見ていたが、それ以外は特になく。
要所要所を映しながら、浄瑠璃の鏡はジーニアスの死を映す。
――皆が知る結末へと突き進む。
ジーニアスは近くから見れば明らかに、イリヤを誘き寄せて逃げていく。
「……囮に、なったんですね」
プレセアの呟き。進む光景。訪れる情景。そして最期の瞬間。
イリヤに向けて唱えた魔法。視界に映るプレセアの姿。狙いが明石薫に切り替わる。
「インディグネイション!!」
同時にジーニアスの全身を無数の魔力刃が貫いて。
――鏡に映る光景が現実のそれと重なった。

無惨な死に様を晒したジーニアスの死に顔は、悲しくもどこか誇らしげだった。
ぞれはジーニアスが湖底で見た翠星石の死に顔に、少しだけ似ていた。

「…………どうしろと……いうのです……」
長い時間に思えたそれは、実際は極僅かな時間だったのだろう
プレセアは未だ意識を保ったままで、死までの距離はまだ少し残されている。
だがそれも時間の問題だ。
脇腹から流れる血はプレセアを緋に染めていき、他の部位も無事とは思えない。
……もうじき、プレセアは死ぬ。
放送はジーニアスと共にプレセアの名前まで上げるだろう。
「…………死んじゃダメだよ」
さくらが、言った。
「死なないで。おねがい、死なないでぇ!」
さくらが、縋った。
「赦してくれなくてもいいから! だから死なないで、お願い!」
「さくら……」
さくらはプレセアに歩み寄り、屈み込む。
……今度はプレセアも止めなかった。
「リインちゃん、お願い! わたしの力、ぜんぶ使っちゃっていいから!
 だからプレセアちゃんを死なせないで!」
「は、はいです!」
リインが伸ばした手の先に柔らかい光が輝く。
フィジカルヒール、リインが使える傷を治療する魔法。……だけど。
「血が、血が止まりません! これじゃとても間に合いません!」
「そんな!」
リインは悲痛な叫びを上げた。
リインの世界における魔法体系には、高度な回復魔法が存在しない。
科学と魔法の併用でも重傷者を助けきれない事は有るし、後遺症だって残るかもしれない。
魔法の構造的に、傷の回復には適さないのだ。
「一度退きなさい。荒療治を試してみますわ」
「ベ、ベルフラウちゃん?」
回復魔法を持たないベルフラウがプレセアの側に屈み込む。
それから脇腹の傷に向けて、『火』のカードを構えた。
「なにを……」
「『火』!」
「くあああああぁっぐっ」
脇腹の傷に小規模な炎が当てられ、ジュッと嫌な音がした。
だがそれで脇腹の傷からの血は止まる。
「ほ、ほええぇ!? プレセアちゃん大丈夫!」
「外から見える傷なら、こういう手も有ると聞いた事が有りますわ。回復手段が無い時の代用だとか」
実際には舌を噛まないように口を布で塞いで行うし、腹の傷だと危険も有るのだが、
たまたま知っていた知識にそこまで要求するのは酷だろう。
ともあれ脇腹の傷は表面上塞がった。
しかしプレセアの傷はあまりに深い。
「う……く……かはっ」
プレセアは再び吐血した。
吐き出す血は内臓をやられている事を意味する。
外科医術などこの場に無い以上、回復魔法などに頼るしか他にない。

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:38:43 ID:+qYJ3pk/
 

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:38:51 ID:1j+BDJY1
 

105 :Full life/一生(6/7) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:40:06 ID:D3RpkucH
「ダメです、まだ体の中の傷がひどいみたいです!」
「そんな……!」
あまりに悲痛な診断。
プレセアの体は未だ、死に向かって転がり続けている。
さくらは精一杯の力をリインに注ぎ込むけれど、足りない。
間に合わない。
プレセアの手から残る僅かな力が、抜けていく。

「…………人間は脆いわね」
レミリアはそれを見つめ、独り言つ。
この世界では吸血鬼の体だってそう丈夫な物ではない。
だけどそれは置いておく。どちらにせよ人間より丈夫なのは間違いないわけだから。
手を出しもせず、彼女はプレセアが死に行く姿をただ眺めている。
そしてふと、小さく驚いた。
プレセアの手から浄瑠璃の鏡が転げ落ち、レミリアの足下まで転がってきたのだ。
(そういえばこれは使えるな)
鏡を拾い上げ、思う。
しんべヱにこれを使えば、彼が覚えていなくとも彼の経緯で出会ったフランを見つけ出せるだろう。
「プレセア、この鏡もらうわよ」
ベルフラウが噛み付いた。
「あなた、この娘の仲間でしょう!? 仲間が死にそうになってるのに何とも思いませんの!?」
「勘違いするな。私はそいつに貸しが有っただけ、借りは無いよ」
プレセアはその冷たい言葉に怒りもせず、レミリアを見つめた。
掠れた声で、答える。
「どうぞ。……でも…………アルルゥを、お願いします……」
「めんどくさいな。
 どうやらアルルゥを捕まえた娘も敵じゃないみたいだし、私が手を貸す事も無いだろ」
「その鏡は……貸しでしょう?」
レミリアは鼻で笑った。
「フン、これが借りになるものか」
「この、あなたという人……は?」
あまりに身勝手な言葉にベルフラウがレミリアを睨み付け……異変に気付いた。

いつの間にか、レミリアのまとっていたぶかぶかのコートが消えていた。
自身の黒い翼がその体を覆い隠してる。
代わってその手には六角形をした金属塊が握られていた。
その金属塊が放り投げられ、プレセアの胸の上に落ちた。
「だから、借りはこの場で返すと言っているのよ。これで借りは零ね」
プレセアはその金属塊に覚えがあった。
一度目に助けられた時、傷を負った肩口に当てられていた金属塊だ。
「それは核鉄(かくがね)という物よ。その状態なら弱い治癒効果が有るわ。
 あと“武装錬金”という掛け声であらゆる攻撃を遮断する無敵の防護服に変わる。
 前は貸しただけだけど、この鏡は良い物だし今度はくれてやるわ」
「レミリア……?」
「ただし、あなたが死んだら私の総取りよ。せいぜい生き長らえる事ね」
そう言ってレミリアは翼で身を覆ったまま、その場に居座った。
夕暮れの長い木陰が、レミリアの姿を薄闇に包んでいる。
しんべヱの所まで急ぐ必要は無い。
城で待っているように言ったのだ、後で行けばいいだろう。
それになにより――シルバースキンATはもう無いのだ。

106 :Full life/一生(7/7) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:41:56 ID:D3RpkucH
吸血鬼の弱点は多い。
――例えば太陽の光に当たれば気化してしまう。
夕暮れとはいえ、まだ太陽は沈んでいない。
森の中では木々の長い影が全てを覆い隠しているだけだ。
日傘も無しに空に舞い上がろうものならば、夕日が彼女の身を灼くだろう。
我慢できない事は無いが、そのような無理をするつもりは毛頭無かった。
――例えば流れ水を渡れない。
シルバースキンATは水上と自分を遮断する船でもあった。
そしてしんべヱとレベッカに待つように言った城は川の中州に有るのだ。
橋の上なら渡れるだろうが、よりによってそこは城の南、遮蔽物の無い日向。
レミリアの弱点は本人にとっても面倒くさいほどに多く、
だからこそシルバースキンATは見た目不格好でも彼女にとって重要な物だったのだ。

加えて最大の問題は……格好の問題だった。
「あとあなた達、服を脱いでよこしなさい」
「な、何を言いますの!?」
「ほえええぇ!?」
背後からの不穏当な発言にリインに魔力を送り込んでいるさくらまで思わず振り返る。
「あなたは彼女を見てなさい、さくら!」
「は、はあい!」
怒鳴られ慌ててプレセアに向き直ったが。
ベルフラウはレミリアを見つめ、言葉の意味を考え。
「……そういう事ですの」
レミリアが自分の羽で包んでいる体が一糸纏わぬないものである事に気が付いた。
レミリアはシルバースキンATの下に何も身につけていなかったのだ。
それを核鉄に変えてプレセアに渡した以上、今は全裸という事になる。
そうとは思わせないほど堂々としていた為、すぐには気づけなかった。
「それなら丁度、私が普段着ていた服がありますわ」
「あら、見せてみなさい」
ベルフラウはランドセルを開き、中から自分の服を取りだした。
そのデザインはレミリアにとって悪くないと思える物ではあった。
……ただし、ずいぶんと湿気ていたが。
「そんな湿気た服を着ろというの? やっぱりその着ている服をよこしなさい」
「な……!」
レミリアは傲慢だった。

     * * *

そんなどこか気の抜けた言葉を交わしながら。
(まあ、どうせ長く着るかは判らない服だけれど)
レミリアは内心で考えていた。
さて、プレセアは本当に生き残れるのだろうか? と。
さくらは今もリインに精一杯の魔力を流し込み、リインはその全てをフィジカルヒールに費やしている。
核鉄の微弱な治癒効果も働いてはいる。
だけどそれでも、プレセアの命の灯火は今にも消えそうな程に儚い。
(核鉄とやらの回復量は大した物じゃないし、あの小娘の回復魔法も小さな怪我を治す程度。
 さくらという娘の魔力だってもうじき切れそうね。
 生き残れるかどうかは……プレセアの体力と運次第か。
 放送までには峠にかかるかな。儚いわね、人の命って)

死の運命は刻一刻とプレセアに迫り来る。
生き延びるか、このまま死ぬか。
結末は目前に迫っていた。

(どっちでもいいけど、こいつが生き残った方が面白いかな)
レミリアは、少しだけそう思った。

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:41:59 ID:h5z5RJ1T


108 :Full life/一生(状態表1/2) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:43:22 ID:D3RpkucH
【E-4〜F-4のどこか/森/1日目/夕方】
【人生決着間際】
【プレセア・コンパティール@テイルズオブシンフォニア】
[状態]:瀕死、体力消耗(限界)、腹部に貫通痕(熱処理済)、貧血(重度)、右肩に裂傷(重度)、
   全身に無数の傷、ツインテール右側喪失、思いきりハサミにトラウマ的恐怖、
[装備]:グラーフアイゼン(ハンマーフォルム)@魔法少女リリカルなのはA’s、エクスフィア@テイルズオブシンフォニア
    シルバースキンATの核鉄@武装錬金
[道具]:カートリッジ×10@魔法少女リリカルなのはA’s、支給品一式(生乾き、食料−1)
[服装]:冒険時の戦闘衣装(ピンク色のワンピース、生乾き)
[思考]: 私は……死ぬのでしょうか…………
第一行動方針:………………。
基本行動方針:アルルゥが生きている間はゲームに乗らない。レミリアの捜し人を捜す。
[グラーフアイゼンの思考]:プレセアを死なせたくない。
※アリシアの死を知った以降から参戦。

【木之本桜@カードキャプターさくら】
[状態]:血塗れ、左腕に矢傷(処置済)、魔力消費(大) 、疲労(大)
    死の連続とプレセアに与えた傷により精神不安定
[装備]:パワフルグラブ@ゼルダの伝説、クロウカード『水』『風』
   リインフォースII@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品
[服装]:梨々の普段着
[思考]:おねがいだから死なないで!
第一行動方針:何が何でもプレセアを助けたい。
第二行動方針:リインのエリアサーチを定期的に使いながら移動し、友達を探す。
第三行動方針:他にも協力してくれそうな人を探す。
基本行動方針:襲われたら撃退する(不殺?)
[リインフォースIIの思考]:
※永沢、レックスを危険人物と認識。梨々の知り合いの情報を聞いている。

【ベルフラウ=マルティーニ@サモンナイト3】
[状態]:疲労(中)、魔力消費(中)、精神的疲労(まだ完全ではない)、墜落による軽い打撲傷
[服装]:『ザ・チルドレン』の制服姿(野上葵の物)
[装備]:クロウカード『火』『地』
[道具]:支給品一式、湿ったままの普段着
[思考]:服を脱げといいますの!?
第一行動方針:レミリアと交渉。プレセアも極力助けたい?
第二行動方針:召喚術師と交渉し仲間になってもらいたい。リインと八神はやてに期待。
      出来ればメイトルパの少女(アルルゥ)とも交渉したい。アルルゥにはやや同情的。
第三行動方針:みかの安否が心配。早く戻って合流したいが危険には巻き込みたくない。
第四行動方針:殺し合いに乗らず、仲間を探して脱出・対主催の策を練る。
基本行動方針:先生のもとに帰りたい。
[備考]:
ベルフラウは、ロワの舞台がリィンバウムのどこかだと思っています。
ロワの舞台について、「名もなき島」とほぼ同じ仕組みになっていると考えています。
(実際は違うのですが、まだベルフラウはそのことに気づいていません)
ベルフラウは、レックスが名乗るのを聞いていません(気絶していました)。
余計な危険を少しでも避けるため、ベルとだけ名乗っています……が、勢いでさくらに名乗ってしまいました。ダメダメです。

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:46:32 ID:h5z5RJ1T


110 :Full life/一生(状態表2/2) ◇CFbj666Xrw(代理):2007/07/12(木) 23:48:48 ID:1j+BDJY1
【レミリア・スカーレット@東方Project】
[状態]:魔力消費(中)
[装備]:飛翔の蝙也の爆薬(残十発)@るろうに剣心
[道具]:支給品一式(食料−1)、浄瑠璃の鏡@東方Project、思いきりハサミ@ドラえもん、クロウカード1枚(スイート「甘」)
[服装]:現在全裸
[思考]:その服、脱いでよこしなさい。
第一行動方針:とりあえずプレセアが生きるか死ぬかの様子を見る。あと無理にでも服が欲しい。
第二行動方針:フランを探す。福富しんべヱに浄瑠璃の鏡を使う。
第三行動方針:服が乾き、なおかつ時間があり、更に気が乗っていたら爆薬で加速の実験をする。
基本行動方針:フランを捜す。ジェダは気にくわない。少しは慎重に、しかし大胆に。
※フランドールに関する情報、
『紙の束』『赤い宝石』『レイジングハートと遊ぶ』『喋る杖』『貴女自身の魔法、スペルカードを使ってください』『仮面の女』
を手に入れました。


・周囲
ジーニアスの死体と装備が周辺に転がっています。
[装備]ネギの杖、魔力の尽きた凛のペンダント、快速シューズ、クロウカード『駆』、穴が空いたナマコ型寝袋
ランドセルには支給品一式、木村先生の水着@あずまんが大王、モンスターボール(空)@ポケットモンスター
海底探検セット(深海クリーム、エア・チューブ、ヘッドランプ、ま水ストロー、深海クリームの残り(快速シューズ))@ドラえもん


【浄瑠璃の鏡@東方Project】
幻想郷担当の閻魔様ことヤマザナドゥ四季映姫が持っている鏡。
対象の過去の所業を全て映し出すプライバシー無視の地獄のアイテム。
このロワでは、対象のロワ内の経緯全てが短時間で映し出される。
ただし映像と音声だけであり、考えていた事はその内容から推測するしかない。
三回までの回数制限が掛けられている。

四季映姫はこの鏡に映った相手を鏡から出して戦わせる事もできるが、
これはこの鏡だけではなく彼女の力も使ったものだと思われる。

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:49:53 ID:1j+BDJY1
代理投下終了です。

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 23:57:08 ID:h5z5RJ1T
代理投下組&作者氏蝶乙!
ううっ、やっぱりジーニアスは生きて帰れなかったか……けど良く頑張ったよ、お疲れ様(´Д⊂ヽ
こうなったらプレセアには生き残ってほしいけど……正直、微妙な所だなあ

イリヤは……なんか、いわゆる「小悪党」っぽいものに成り下がってしまったのが残念っちゃあ残念だった
それまでは彼女なりの信念を持って行動してたのに、最期のアレは……いやまあ、文中でも「悪になる」って書かれてるからその通りなんだろうけど

薫……うん、完璧とばっちりだったね。ある意味今回一番カワイソスな人かもw
意識手放して気がついたら死者スレ逝きだもんなあ……合掌



|ジーニアス・薫葬儀会場|  λ......<二人のには行くけどイリヤのには俺は絶対にいかねーからなー……ううっ

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 00:07:42 ID:X6wrDgD3
乙です
こりゃまた死んだなあ…

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 00:11:56 ID:rFtUIA44
そろそろ、さるさん終わったかな?

乙です。うわー、沢山死んだなぁ……。
特に薫、暴走状態のまま、自覚なしに死亡か……。
シャレにならない力を振るいながらも、どこか無邪気さを残した(そして空回りな)薫の暴れっぷりが好きだったんだけど
まあ、あの暴走状態から始まればこうもなるか……。
あとは、残された者たちのショックもデカいな……。

東方知らないけど、この鏡は何かと便利そうだ。

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 00:12:48 ID:h+Cznsgx
投下GJ!
よく頑張ったよジーニアス。約束は全然守れなかったけど、それでもよく頑張った。
イリヤもよくやったんだがなあ……初の3人斬りなのに報われない……。
だが、たった一人でここまで場を引っ掻き回したステルスに敬意を表する! この乱闘はイリヤの手柄だろう。
いや、熱い戦いだった! 話の途中で割り込まれるグラーフさんに萌えたのは内緒だ!

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 00:16:46 ID:Iu+6rEA4
投下GJです。
素晴らしい展開でした。
特にジーニアスの生き様を追いかける演出は圧巻、良いアイテムをセレクトしたね

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 00:19:15 ID:hVIJBpSE
3人も逝ってしまうとは予想外、程よい喪失感が来たぜ……GJ。
ジーニアス……積もり積もった死亡フラグにはやはり勝てなかったか。
好きな子を守って死ぬなんて、最後まで熱いやつだったよ……。
薫はもう乙としかいいようがないな。このロワでも屈指の強キャラだったけど、
原作でもサイコキノは雷防げないから相手が最強の雷撃呪文では仕方がない。
……何気に放送後のベルカナがヤバイぞ、これw
イリヤ? あの世でフルボッコされてください。

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 00:37:48 ID:rFtUIA44
修正スレから転載

104 :Full life/一生(状態表) ◆CFbj666Xrw:2007/07/13(金) 00:32:40 ID:DfZyiYxU0
プレセアの状態表に一部追記。
追加ランドセル自体の表記を忘れていました。

【E-4〜F-4のどこか/森/1日目/夕方】
【人生決着間際】
【プレセア・コンパティール@テイルズオブシンフォニア】
[状態]:瀕死、体力消耗(限界)、腹部に貫通痕(熱処理済)、貧血(重度)、右肩に裂傷(重度)、
   全身に無数の傷、ツインテール右側喪失、思いきりハサミにトラウマ的恐怖、
[装備]:グラーフアイゼン(ハンマーフォルム)@魔法少女リリカルなのはA’s、エクスフィア@テイルズオブシンフォニア
    シルバースキンATの核鉄@武装錬金
[道具]:カートリッジ×10@魔法少女リリカルなのはA’s、支給品一式(生乾き、食料−1)
    追加ランドセル(※)
[服装]:冒険時の戦闘衣装(ピンク色のワンピース、生乾き)
[思考]: 私は……死ぬのでしょうか…………
第一行動方針:………………。
基本行動方針:アルルゥが生きている間はゲームに乗らない。レミリアの捜し人を捜す。
[グラーフアイゼンの思考]:プレセアを死なせたくない。
※アリシアの死を知った以降から参戦。
※少なくともプレセアは気付いていませんが、
 追加ランドセルにはまだ0〜2個の支給品が残っている可能性があります。

119 :クラス:2007/07/13(金) 01:24:20 ID:jEGtzl36
誰か吉永&パタリロ&弥彦組の続き書いてくれません?

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 01:44:34 ID:h+Cznsgx
>>118
おお、不明支給品が増えたか!
小太郎のと合わせて残り0〜3個。何が出るかwktk

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 01:50:07 ID:0RJBCi+R
投下乙
圧倒的な無常感と読み応えでした。
皆が全力を尽くして、それでも守り通せたものはちっぽけなもの。
やるせない答え合わせは見事。
あと個人的に緋焔滅焦陣の発動条件をうまく使ってるのにニヤリ。
ちょっーと参戦時期にしては技の使用回数やらEXジェムLV4が大盤振る舞いのなのは気にかかりますが二週目ということで脳内補完。

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 02:06:54 ID:0RJBCi+R
ついでながら前スレ感想乙。
読み戦だが同意権を見れてほんわか幸せ。違う意見も他人のフィルターで見る作品は新鮮でやっぱり幸せ。
昔の奴読み返すきっかけにもなったし、感謝なのですよー。

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 02:17:25 ID:Iu+6rEA4
おー、埋めにこんな面白いものが投下されてたのか、気付けなかったぜ乙

だが銀様、ネギ勢は主人公がもう死んでいたと思うぞw

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 09:08:34 ID:Wuftz9Qn
>>123
  |_
  |==ミ、
Σ |ノ)))〉……!
  | -゚ノlノ\
  ⊂) l|Vヽ!
  |x lヽ
  |∪†|

    . . : ::: : :::::::: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::: :::
  ,_ _ _ . ... ,r==ミヽ :: :: _ _ _ :::::::::::::::::::見直すと絶チル勢の解説も……orz
/   `."〈(((ノリi 卯/    ヽ.:::::: :::::::::::::::::: ::::::::: :
'"'⌒`~"'"/彡ミ゛ヽ〈l|ゞ、ゝ'''"ー"`::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::
     / ::/;  ヽ ヽ::l`.:: : :: :: :::::::: : :::::::: ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ヽ、ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 13:39:12 ID:IMhR1pDp
3人退場か
プレセアは生き延びても戦闘無理そうだな
閻魔の鏡はしんべえに使うとして残り一回が重要になってきそう
そういえばご褒美アイテムは支給アイテム一覧表に載ってるんだろうか?
何はともあれGJでした

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 15:17:59 ID:pDtf6veC
イリヤの嫌われ具合に吹いたwwww

まあ俺も大嫌いだけど

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 15:25:52 ID:/hhWAZ6P
いやあ散り際まで小悪党だったしなw

それはそうと投下GJ!
ジーニアスはよくやったよ…せめてプレセアは生き残って欲しいな…。

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 15:49:26 ID:B1p9wNZX
キャラ叩きは毒吐きなり誤爆スレなり相応しい場所でやってくれ

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 16:09:08 ID:pDtf6veC
アニロワの不二子を思いだす。

……アレのがひどいかもわからんね

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 16:43:35 ID:0RJBCi+R
でもわからんでもないよ、本編見てると。
まぁ、実際のイリヤはもう少し淡白、というか諦めきって悟りきってる感はあるが。

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 17:26:10 ID:h+Cznsgx
イリヤは甘えられるキャラがいれば輝いたと思うんだがなあ。
ゲームでのイリヤはシロウ(もしくはタイガ)あってこそのイリヤだし。
妹属性にしろ姉属性にしろツンデレ属性にしろ、相手がいないと真価が発揮できないキャラは不憫だ。
他の一部のキャラにも言えることだが。

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 18:07:57 ID:pDtf6veC
ビュティとかパタリロがいたら……千秋の代わりになるだけか。

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 18:51:42 ID:shOJaxNh
ところで、あと二人からの連絡はまだないの?
実績もある人達だったのにどうしたんだろう

134 : ◆NaLUIfYx.g :2007/07/13(金) 18:54:40 ID:sMHcYtpq
報告が遅くなってしまいすみません……
体調をこじらせてしまいパソコンや携帯に触れる事が出来ませんでしたorz
なので作品もまだ完成していない為、予約は破棄さしてもらいます
皆さんに迷惑をかけてしまい本当にすみませんでした

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 19:17:55 ID:shOJaxNh
報告乙です
体調には気をつけてください


136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 19:52:21 ID:HpXU7r1M
こんなお遊び企画で体壊したりしたら馬鹿らしいしな
とりあえず、書きあがり次第投下待ってます

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 19:57:57 ID:lrJos5Dm
報告乙。携帯にも触れられないとはよっぽどだな……。
ゆっくり身体治して下さい。

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 20:27:38 ID:TlwtndT6
>>134残念。夏風邪はこじらせると大変だから安静に。

>>131逆に原作どおりか以上の活躍しているのはどれだけいる?
自分は理論考察したりしてるインデックスがそうではないかと思ってる。

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 20:50:47 ID:apMm/Fjt
>>138 アリサ。原作じゃ2期は殆ど目立ってないがロワじゃ十分活躍してるだろw
バーニングアリサって名称が一人歩きし始めてるけど、あれ二次創作だしなぁ

>>134 長引くと困るしゆっくりと体を休めて下さいー

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 21:15:37 ID:gmNTqEY2
>>139
二次創作なのに多数の同人が出ているからOKじゃね?

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 21:59:43 ID:HpXU7r1M
前から思ってたんだけど、その「バーニングアリサ」ってのは何のこと?
なのははアニメを1通り見ただけだからよく分からない

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:04:23 ID:hVIJBpSE
俺みたいにバーニングアリサ知らないっていうやつはまさか少数派なのか!?
世界は広いな…。って書こうとしたら仲間がいたか。

原作と同等かそれ以上に活躍してる印象のキャラは個人的に、
アリサ、雛苺、ニケ、トマ、ヘンゼル、グレーテル、インデックス
あたりかな。ゲーム系だとTOSの二人もいい感じだった。初期はゲーム系ではタバサが
目立ってたけど最近は動かないね…。

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:10:52 ID:apMm/Fjt
簡単に説明すると、アリサを主人公としたとある二次創作シリーズのタイトルがバーニングアリサ
それ関係で様々なところから同人誌とか結構出てるっぽい。でも、知らない人もそこそこ多いだろうね
某ニコ動で本編動画見てるとアリサ登場シーンにだいたいバーニングアリサって米があったりw
多分由来はバニングス→バニング→バーニングだと思う


144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:21:44 ID:4pxfr+/K
ええと同人ゲームだけでなく、二次創作や同人誌まで把握しなきゃならないわけですか?

ギブアップしときます

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:22:13 ID:h+Cznsgx
>>142
活躍キャラの印象が俺とほぼ同じで驚いた。それに一休さんを加えれば完璧。

交流所で上がってたが、ベルフラウって意外とたくさん出てるんだな。
大作によく巻き込まれるやつだ。しかし、あんまたいしたことやってないような気が……。

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:26:04 ID:Wuftz9Qn
言っとくけどここのアリサとバーニングアリサは厳密には別物。
バーニングアリサと一口に言っても多種多様だし……カレイドステッキ使ってるのはここ以外見たことないけど。
ただアリサが魔法少女やってるからみんなしてバーニングバーニング言ってるだけで。

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:29:09 ID:apMm/Fjt
>>144 いやあくまでネタですから。ある一つのイメージって奴だと思う。
 基本原作で十分・・・・というか公式設定じゃないんだし同人誌とかまで把握する必要はないよ。
 あくまで原作だけで基本十分だと・・・・
 
 ・・・・正直こんなネタ振ってスマン。
 別にこのイメージでやれとかそういう事じゃなくて、いや前スレ埋め銀様がそういや言ってたなーって感じで出したんだ。失礼した。

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:38:49 ID:XrymQMCv
パロロワのクロスオーバーで魔法少女化したキャラは活躍したり生き延びたりしてますなぁ
某所のカレイドルビーといいラジカルレヴィさんといいリリカルかみなりといい


149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/13(金) 22:40:29 ID:hVIJBpSE
>>145
一休さんのあれを活躍と形容していいものか迷ったんだw

>>147
俺は前から疑問に思ってたことの答えが分かって良かったよ。無駄知識が増えたとも言うがw
バーニングアリサを知らなかったから、俺の中でこのロワのアリサは最初からフレイムヘイズとして脳に焼き付いているな。
アリサの支給品3点セットのセンスはつくづくすごいと思ったわ。

150 : ◆o.lVkW7N.A :2007/07/14(土) 03:34:19 ID:Jji8F+tH
投下します。すごく短いのであれなのですが。

151 :Friend ship/親友 ◆o.lVkW7N.A :2007/07/14(土) 03:35:53 ID:Jji8F+tH
――――これは一人の少女の身に起こった、実に些細な出来事だ。

物語には、その全体を左右し得るだけの大きな流れが確かに存在する。
そういった観点で見れば恐らく、これは、あくまでも矮小な傍流でしかないだろう。
しかし、たとえそれがどれほど瑣末な事柄であったとしても、油断してはならない。
なぜならそれらの支流は、時に氾濫し決壊し逆流し、本流を飲み込むほどの荒くれと成り得るからだ。

     *     *     *

明らかに頭の螺子が数本は外れているだろう人形の、狂気に満ちた朗らか過ぎる笑顔。
それを瞳の端に留めた葵は、恐怖心に覆い尽くされそうな心を振り切って、一路南の病院へと向かった。
今目にしてしまったものから出来る限り早く離れてしまいたくて、トップスピードで転移を繰り返す。
意識のない薫を負ぶったままではあったが、その程度のことが彼女の障害になるはずもなかった。
失った片足すらハンデと言えない様な超高速で空中高くを移動し、数分も掛からずに病院内へ辿り着く。
リノリウムの敷かれた清潔な廊下を歩き、目に付いた棚の中から薬やガーゼを適当に掠め取る。
薬品棚の一部には鍵が掛けられてあったが、そんなものが葵に対して意味を持つわけもない。
ガラス扉の内から外へ、必要そうな薬品を瓶ごと手元へ引き寄せればいいのだから。
見つけたそれらで、痛々しく開いた薫の傷口を洗浄、消毒し、真っ白な包帯でぐるりと患部を覆って結ぶ。
未だ目覚めない彼女をスプリングの利いたベッドに寝かせると、隣に置かれた円椅子に腰掛け、葵は吐息した。
疲弊した身体に、カーテン越しの窓から刺す穏やかな西日が心地良い。
暖かな日差しは疲れ切った彼女の全身をじんわりと暖め、とろとろとした眠気を誘った。
寄せては返す波のような睡魔が葵を襲い、いつの間にか目蓋がゆるゆると重石を乗せたように下へ落ちていく。
そのまどろみについに身体を明け渡すと、葵は目の前のベッドに上半身を持たれかけ、うとうとと夢現に興じた。

     *     *     *

皆本家のソファーは、度重なる少女達の暴走によって既にあちこちガタが来ている。
薫や葵の手によってしょっちゅう空中から落下させたり隣の部屋へ突っ込ませたりしているのだから、ある意味当然だ。
だが、いくらボロボロだろうと三人にとってそこはお気に入りの場所だったし、日常の象徴でもあった。

薫と葵は今、そのソファーに並んで座っている。
足癖の悪い薫が伸ばした両足をばたばたとせわしなく上げ下げし、宿題をしていた葵が「うるさい」とそれを咎めたり。
そこから世界でも稀なレベルの超能力大決戦に発展し、ソファーの傷がまた一つ増えたり。
その際テーブルを吹っ飛ばしたせいで上に乗っていたコーラのボトルが倒れ、床に巨大な水溜りが出来たり。
いずれ帰ってくるだろう皆本がそれを見てどれだけ怒り狂うかを想像した二人が恐怖に頬を引き攣らせ、超特急で拭掃除をしたり。

そんな、いつものような光景が続く。
それはごくありふれた毎日の一ページで、珍しくなんてないただ過ぎ去っていくだけの日々だ。
思い出に残るような何か特別なことがあるわけでない、普通の一日。
……だった筈なのに、突然、夢は瓦解する。
宣告も前触れも予兆もなく、奈落の闇が口を開ける。



三角に膝を折って座っていた薫が唐突に立ち上がり、ともすれば聞こえないほどに小さな声を上げる。
「……なぁ、葵?」
「ん、何や薫」
呼びかけられて咄嗟にそちらへ顔を向けた葵は、思わずその表情を固めて声を詰まらせる。
今まで見たことのないほど真剣な眼差しが葵を射抜き、その唇がそっと開いて言葉を発した。
「葵、あたしさ、葵と紫穂に逢えてよかった。二人と友達でいれてよかったよ」
そう告げた薫の声音には隠し様のない真摯な想いが滲み出ていて、葵は何も言えず息を呑んだ。
ごくんと飲み下した空気の塊が気道を滑り落ちる感触は痛いほどだ。
息苦しさを無理やり振り絞って、瞳の先に仁王立つ少女に向かい何とか声を上げる。
「……どうしたん薫、熱でもあるんか? 今日のあんた、ちょっとおかしいで」
両腕を前方へ伸ばし、五指を大きく広げた掌で薫の額をぺたりと覆う。
触れた先は熱どころか氷のように冷たくて、一瞬ぞっとした葵が反射的に手を引っ込めかける。
けれど、それはあくまでも瞬間的なものだ。
葵は薫の華奢な肩口を引き寄せると、自分自身の熱を分け与える様な想いで彼女を抱き締めて訊いた。
「……いきなり真面目モードになってどうしたん? あんたらしくないやんか」
「別に、何でもないけどさ」

152 :Friend ship/親友 ◆o.lVkW7N.A :2007/07/14(土) 03:36:59 ID:Jji8F+tH
ぶっきらぼうなその返答は一見、いつもと全く変わらぬ口ぶりに聞こえる。
だが、ずっと隣に居続けた葵には分かるのだ。彼女が何か無理をしていることが。
「薫……、何かあったんやったら、ウチらに言ってな」
「うん、でも、ホント何でもないんだ」
はは、と乾いた笑いをしてみせる薫の表情は、やっぱりどことなく痛々しさを秘めていて、葵は戸惑う。
もう一度尋ね直そうと唇を開きかけた彼女の言葉は、しかし他でもない薫の言動によって途中で遮られた。
「…………ってスキあり! 念動上昇気流!!」
底抜けに明るい声でそう宣言し薫が指差した先にあるのは、葵の身に付けている丈の身近なミニスカートだ。
それがサイコキネシスによってひらりと捲れ上がり、可愛いフリルつきの下着がちらりと見え隠れする。
慌ててスカートの端を抑えそれ以上の被害を食い止めた葵が、顔に青筋を立てて薫へ食って掛かる。
「か〜お〜る〜!? たまにしんみりしてる思うたらすぐこれかい!! 心配して損したわ!!」
「何だよ、こんな色気のないパンツの一枚や二枚、見せたって減るもんじゃねーだろーしさー」
エロ親父全開な表情でにまにま笑いながら、薫は尚も二度三度とスカート捲りを試みんとする。
「そういう問題と違うわ!!」
叫んで掴み掛かった葵の両腕を器用にかわし、薫がすぐさま反撃に転じる。
周囲の小物があちこちに飛び交う中、しかし本気でやりあうわけもなく、二人は子犬のようにじゃれつきあった。
いつもどおりの取っ組み合いをひとしきり続けた後、下を向いた薫がぽつりと誰とも無しに呟く。

「ずっとこうやってられるって、思ってたんだけどな」
「……薫?」

そう言った薫の声に含まれているのは、隠し切れない弱弱しさとそれを無理に隠そうとする何十もの強がりの層だった。
僅かに声を失った葵を真っ直ぐに見つめると、常時同様の笑顔で何てことないように言葉を続ける。

「ボンキュッボンのすんげーセクシーな姉ちゃんになったり、蕾見ばーちゃんぐらい年取ったりしてもさ。
 こうやってずーーっと三人で一緒にいられるって、そう思ってたんだけど、…………ゴメンな」

そこで一旦言葉を区切ると、薫は困ったように顔をくしゃりと歪めた。
適切な言葉を探してでもいるかのように口を噤んだ彼女は、結局、ひどく単純な、それでいて残酷な台詞を選んだ。

「――――さよなら、葵」

たった四文字の言葉がこんなにも簡単に人を絶望へ叩き落せるなんて、葵は知らなかった。

     *     *     *

自分自身の絶叫で、機械仕掛けの人形のようにばたんと飛び起きる。
額にべったりと張り付く寝汗の感触が、異常に気持ち悪かった。
鼓動が、非常ベルでも鳴らしているかのようにうるさく胸の奥で響き渡っている。
脳の奥にこびり付く嫌な予感を殆ど強制的に振り払って、隣で寝ているはずの少女へ瞬間的に視線をやった。
規則正しいすーすーという呼吸と幸せそうな寝顔が目に入り、ほっと胸を撫で下ろす。
それでも胸中にしがみ付いた胸苦しさはどうしても除き切れなくて、葵はぶんぶんと頭を強く左右へ振った。
「まったくアンタは……。不吉な夢、見せんといてぇな」
呆れ半分ににこりと笑って、葵は視線の先の少女の頬を指先で優しく突付く。
夢の中の彼女とは違う仄かな温かさが触れた先から伝わって、その感触に安堵の息を漏らした。

もしもこの笑顔が失われたらきっと、自分は平気でなんていられないだろう。
薫と紫穂と自分と。そのうちの一人でも欠けたら、恐らく自分は――――。

そう思いかけて、その縁起でもない予想にふるふると小さくかぶりを振った。
薫や紫穂が死ぬなんて在り得ない。在る筈がない。在ってはいけない。
……だから、今見た夢のことは忘れよう。
頭の奥の引き出しに厳重に仕舞い込んで鍵を掛けて、これ以上思い出さないでおこう。
野上葵はそう決意してこくんと小首を頷かせると、未だ眠り続ける少女の額を軽くぱちんと指ではじいた。

153 :Friend ship/親友 ◆o.lVkW7N.A :2007/07/14(土) 03:37:55 ID:Jji8F+tH
【G-7/病院内/1日目/夕方】
【野上葵@絶対可憐チルドレン】
[状態]:左足損失、超能力の連続使用による微疲労、精神的疲労、強い決意、夢に対する不安
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、懐中時計型航時機『カシオペア』@魔法先生ネギま!、飛翔の蝙也の翼@るろうに剣心
ベルカナのランドセル(基本支給品、黙陣の戦弓@サモンナイト3、返響器@ヴァンパイアセイヴァー、消毒薬や包帯等
[思考]:……薫、ウチが守ったるからな
第一行動方針:放送までは、ある程度薫の回復を待ちつつ病院で休息をとる。
第ニ行動方針:薫を守りながら紫穂を探す。
第三行動方針:レミリアかフランドールに出くわしたら、逃げる
第四行動方針:逃げた変質者(ベルカナとイエロー)は必ずぎったんぎったんにしたる
基本行動方針:三人揃って皆本のところに帰りたい
[備考]:ベルカナが変身した明石薫を本物だと思い込んでいます。
   イエローをサイコキノ、ベルカナも何らかのエスパーと認識しました。
   なお二人が城戸丈を猟奇的に殺害し、薫に暴行をしたと思っています。
   テレポートに掛かっている制限は長距離転移不可(連続転移は可)、
   「意識のある参加者(&身に着けている所持品)は当事者の同意無しでは転移不可」です
   他者転移禁止の制限には気づいていません。



【偽明石薫(ベルカナ=ライザナーザ@新ソードワールドリプレイ集NEXT)】
[状態]:気絶、明石薫に変身中。左腕に深い切り傷、全身に打撲と裂傷(手当済み)、
あばら骨数本骨折(他も骨折している可能性あり)、出血による体力消耗
[装備]:全裸(シーツを何重にも羽織っている)、
[道具]:なし
[思考]:…………
第一行動方針:明石薫のふりをして、この場を切り抜ける
第二行動方針:イエローと合流し、丈からの依頼を果たせるよう努力はする(無理はしない)
第三行動方針:仲間集め(イエローと丈の友人の捜索。ただし簡単には信用はしない)
基本行動方針:ジェダを倒してミッションクリア
参戦時期:原作7巻終了後
[備考]:制限に加え魔法発動体が無い為、攻撃魔法の威力は激減しています。
変身魔法を解除した場合、本来の状態(骨折数箇所、裂傷多数、他)に戻ります。


154 : ◆o.lVkW7N.A :2007/07/14(土) 03:40:11 ID:Jji8F+tH
タイトル少しミスった…。英単語は半角で揃えるつもりでした。orz

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 09:25:29 ID:SRu78vmG
ほのぼの描写が痛々しくて思わず突き落としたくなるくらいに可愛いな。GJ!


156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 12:17:44 ID:VON9WNGf
ぐはー、これは帰ってこない日常がつらい……。GJ。
葵は放送後最も混乱するキャラになるな。
てかベルカナ、いい加減起きないと何されるかわからないぞw

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 14:51:51 ID:Wn+zYWXF
うわきつい……。ベタだけど別れ告げに来たってことか……。GJ。
これは次の放送が気になる。

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 22:44:08 ID:kzMut6CM
乙です!
綺麗な話でした。

この一連の「F」シリーズはいいなあ、統一感あって完成度の高い流れだ

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/15(日) 00:12:04 ID:Xm3Gd7is
投下乙。ああ、真実を知ったときが楽しみだ……。

>>158
「スーパーロリショタ大戦F(完結編)」とかアホなことを考えてしまったw

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/15(日) 00:18:08 ID:nx6Yfl6x
>>158
正直、イリヤとジーニアスが死んでFの流れは終わったかと思ってた。
書き手方ノリがいいなw

>>159
完結編はいやぁああああああ!
次はAライン周辺でαシリーズが始まるのか?w

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/15(日) 07:00:09 ID:iMydMduM
>>159
踏み込みが足りん!

162 : ◆3k3x1UI5IA :2007/07/15(日) 20:53:38 ID:qTrr7+wz
なんかいっぱい書いてる気しますが……しかしFラインに食い込み損ねた件。orz

気を取り直して、
イエロー、リルル、ネス、トリエラ、金糸雀  以上5名予約します。

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/15(日) 23:06:26 ID:Xm3Gd7is
頑張れー。期待してますぜ。

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 01:25:08 ID:M60FzL/k
なんとなくインデックスの行動指針に関係しそうで、気になったから聞いてみる。
インデックスの魔法名の意味ってなんなんだろうな?

『献身的な子羊は強者の知識を守る(dedicatus545) 』

って禁書wikiに書いてあるんだけど、なんの思いでつけたのかが分からない。

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 03:38:16 ID:lqllRuNI
今の時点だと本編でも全く説明が無いからなあ…
「禁書目録である事を表している」と推測出来ない事は無いけど。
解説本には説明されてるかも知れんが発売が2ヵ月後だし

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 11:51:43 ID:QKBhZpRa
>>164
献身的な子羊→インデックス自身
強者の知識→魔導書内に書かれてる魔術


魔導書を書いた人間達はどれも名の知れてる魔術師(強者)だからそれらの威力は絶大
だからその中身(知識)を他の人に奪われぬよう子羊(自分)が守るっていう意味じゃ?

167 : ◆3k3x1UI5IA :2007/07/17(火) 20:15:38 ID:+IQVq8Vy
8:30頃から投下を開始する予定です。お暇のある方、例によって支援お願いします。
今回は2部構成とまでは行かないので、そうお手間はかけないと思いますが。

168 :MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/17(火) 20:30:55 ID:+IQVq8Vy

「これで……許すよ」

イエローの裸身に覆い被さったまま、名も知らぬ少年は絞り出すように呟く。
その表情は複雑な感情に歪み、決して少年が綺麗に割り切れたわけではないのだと容易に窺える。
それでも、少年はイエローのことを「許す」ことにしたようだった。
彼はイエローの上で身を起こし、視線を逸らしながら呟く。

「あの子も……自分の仇を討って、とは言わなかったしね。
 あの子の『大事なヒト』の仇を討って、とは頼まれたけど」
「大事な……ヒト?」
「ボクもよく分からない。どうも『レッド』って名前らしい。それ以上のことは、聞けなかった」
「!?」

イエローの目が驚きに見開かれる。
「それ以上は聞けなかった」――おそらくそれは、そこまで聞いた所で事切れたということなのだろう。
けれど、問題はそんなことではない。
そんな、だって。レッドを殺したのは、あの子じゃなかったの?!
それなのに、レッドがあの子にとって「大切なヒト」で、あの子とは別に「討ちたい仇」がいるなんて……!

そこまで一瞬で考えて、イエローはすぐに気付く。
イエローたちが看取った丈だって、トドメを刺したのは銀髪の少年でも獣耳の少女でもなく、ベルカナだ。
けれども、ベルカナの行為はむしろ丈のことを思ってのこと。
丈の仇と呼ぶならば、致命傷を負わせ、介錯せざるを得ない状況に追い込んだあの2人こそ相応しいだろう。

イエローの場合、ベルカナと哀しみを分け合うことができた。丈が仇討ちを望んでいないことも確認できた。
けれど似たような状況の中に、遺言を聞く暇もなく、支えあう仲間も無しに放り込まれたら……。
思い出すのは、緑の髪の少女の切羽詰った表情。錯乱した言葉。
そして、大事な宝物のように握り締めていた帽子。
……イエローの推理は真相からは少しズレていたものの、自分の致命的な過ちに気付くには十分なものだった。

「そ、そんな……! れ、レッドさんの『仇』って一体!?」
「あの子はただ、『白い女の子』とだけ――」

銃声。
少年を押しのけるのも忘れ、勢い込んで尋ねるイエローのすぐ真上で。
何の脈絡もなく、赤い色が、爆ぜた。

        *     *     *


169 :MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/17(火) 20:33:17 ID:+IQVq8Vy
ネスは普通の少年ではない。PSIという特殊な力が使える。平たく言えば超能力者という奴だ。
けれど、超能力は大きく2つに分類される。
念動力やテレポートといった超常的物理現象を引き起こすPKと、予知や千里眼など超常的知覚のESP。
ネスのPSIは、この二大分類で分けるなら、大きくPKの方に偏っている。イエローに気を取られてもいた。
だから――少なくともこの銃弾は、放たれるまで気付くこともできなかった。

ライフルほどではないとはいえ、拳銃でもその弾は亜音速といっていい速度を誇る。
拳銃での狙撃にはかなり厳しい距離ではあったが、それでも十分に有効射程内、せいぜい数十メートル。
到達までに要する時間はコンマ数秒ほど。そして、その間に「反応」できる人間などこの世に存在しない。
予め敵を視認していれば、銃口の動きや相手の雰囲気から先読みもできよう。
第六感や勘で敵の殺気を察知すれば、引き金を引く瞬間に動き出すこともできよう。
けれど、「銃声を聞いてから」動き出したのでは、「絶対に」間に合わない。
そのコンマ数秒の時間では、脳から発せられた信号が筋肉にまで届かない。身体が動き出さない。
PSIを放つための精神集中も、間に合わない。
少年には振り返ることすら、許されない。

突起物の少ない滑らかなデザインの拳銃、 SIG SAUER P230 から9mmショート弾が放たれる。
滑るように飛び出した銃弾は、木々の隙間を掻い潜り、空気の壁を突破しながら、無防備な標的に着弾。
少年の左脇より少し下、腕にも肩甲骨にもランドセルの肩紐にも守られていない狭いエリアに突き刺さる。
防具と呼ぶには貧弱な服を貫き、皮膚を破り、皮下脂肪を抉り、筋肉を引き裂き。
そのまま真っ直ぐ心臓を目指す銃弾は、薄っぺらな肋骨をも打ち砕かんと猛進する。
だが相手は肺や心臓といった重要臓器を守る胸腔の防壁。進化の過程で生み出された「身体の中の鎧」。
9mm弾の直撃に砕かれながらも、左第4肋骨はなんとか銃弾の進路を逸らすことに成功する!
目標を見失った銃弾は、スポンジのように柔かな左肺の中を背中の方に逸れながら暴走。
背中側の肋骨の隙間を抜けようとしたところで、引っ掛かるようにして停止した。
奇跡的にも大血管は1本も傷つけていない。重傷なのは確かだが、即死には至らぬような傷。
すぐに肺の中で出血が始まるが、肺に溜まり気管を逆流し吐血するまでにはまだ僅かに時間がある。

これで少年は助かったのか? ――否。
外見こそまだ年若く見えるが、狙撃手は訓練を受け経験を積んだプロ中のプロ。
専門家は知っている。人間の意外なまでの強さを。胸郭の強固さを。そして、拳銃弾の破壊力の低さを。
ゆえに、拳銃で人間の命を奪おうとする際には、胸部を複数回撃つのが基本中の基本。
残弾が少ない中、それでも狙撃手は叩き込まれた訓練に忠実に、敵の損害の確認よりも早く次の引き金を引く。

熱の残る焼けた銃身を駆け抜け、再び姿を現す9mm弾。先の銃弾の残響を蹴散らしながら、空中を走る。
狙撃手の腕前は超一級だ。なぞるように初弾の軌道を忠実に再現し、2発目の銃弾もほぼ同じ所に命中。
銃創が重なりそうなほど正確な狙いで、再び少年の身体を穿っていく。

服。表皮。真皮。皮下組織。前鋸筋を貫けば、そこには胸腔の守護者・肋骨が――今度は無い。
既に打ち砕かれていた肋骨はもはや防壁としての役目を果たせず、銃弾に直進を許してしまう。
非情な銃弾は左肺を蹂躙しながら横断し、生命の本丸とでも呼ぶべき縦隔に侵攻を開始する。
心嚢を破り、左冠状動脈を傷つけ、ぶ厚い心筋を噛み千切り、左心室に侵入し、心室中隔を刺し貫き、
右心室にまで乱入し、三尖弁を吹き飛ばし、抉るように右心房を掠め、好き放題暴れた末に心臓から脱出――
しようとしたところで、流石に勢いを失い、右肺に顔を出す寸前で動きを止めた。

心臓は命の象徴ともされる重要な臓器。全身に血を巡らせる大事なポンプ。子供でも知ってる事実だ。
そこにこんな大穴を開けられて生きていられる人間など、いるはずもない。
そしてネスはPSIこそ使えるが、その身体は人間。ロボットの身体に魂を移植した状態でもない。
心臓から送り出される血流の勢いが落ちる。血圧が急激に低下する。即座に重度のショック症状に陥る。
少年は速やかに、避けられぬ死に引きずり込まれる。

――全ては、刹那の出来事。人間には認識しきれない、一瞬の間の出来事。
最初の銃声が響いてから、ほんの数秒足らず。
彼の口から気道を逆流した血が溢れ出すよりも先に、彼の死は、不可逆的に決定付けられていた。

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:33:32 ID:It40xw0w
だれにしえんしているのだ

171 :MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/17(火) 20:34:49 ID:+IQVq8Vy

        *     *     *

銃声が耳に届き、熱い飛沫が自分の顔にかかっても、まだイエローは事態を理解することができなかった。
目の前の少年との因縁の清算。自分が殺してしまった少女の遺言。レッドの死の真相。
課題はあまりに多すぎて、イエロー自身あまりに余裕が無くて、だから彼女の理解は追いつかなかった。
少年の口から血が溢れる。ゆっくりと足音を立てて、狙撃者が姿を現す。
浅黒い肌に、ツインテールの金髪。手の中には硝煙を上げる拳銃。
その時点になってもなお、イエローの脳は事態を把握しきれない。
聞き覚えのない声で呼びかけられても、再び間抜けな声が漏れるだけだった。

「あなた、大丈夫――!?」
「え? これって……え?」

        *     *     *

2発の銃弾の命中を確認すると、トリエラは茂みから姿を現した。
拳法使いの少年の時と違い、銃弾はちゃんと標的の胸部を貫いた。これで生きていられる人間などまずいまい。
実は襲われていた少女を救うことなど二の次だったのだが、それでも助かったのならそれに越したことはない。
なるべく平穏に、相手を安心させるべく声をかけようとしたトリエラは、次の瞬間凍りつく。

「あなた、大丈ぶ――!?」

襲われていた少女は「え? これって……」と、混乱した声を上げるが、トリエラの視線はそちらには向かない。
彼女が不意に気付いたのは、その傍ら、微妙に離れた所に立ち尽くす桃色の髪の少女。
血に濡れたサムライソードを右手に提げ、その服にも血痕とおぼしきシミをつけ。
事態に介入できる距離に居たのに何もせず、ただ「そこに立っていた」だけの存在。
狙撃ポイントからはたまたま死角に入っていて――だから、今になって初めてその存在に気付かされたのだ。

人間らしさの欠如した無表情。綺麗だが生気の感じられない肌。
シーツに隠された左腕は明らかに欠損しているのに、血の一滴たりとも滲んでいない。苦痛の色も見えない。
その上、この事態に対する不介入――トリエラは混乱する。

何者なのだろう? あの怪我であの態度、本当に生身の人間なのだろうか? まさか、自分と同じような義体?
何故行動を起こさなかった? 襲われた少女と襲っていた少年、どちらの味方? それとも、中立の第三者?
桃色の髪の少女に真っ直ぐに見つめられ、トリエラは彼女らしくもなく混乱する。

――だからであろうか。鉄壁のようなトリエラに、ほんの一瞬、隙が出来た。

        *     *     *

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:36:01 ID:It40xw0w
しえんするます どせいさんです

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:36:45 ID:ipo2lgrN


174 :MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/17(火) 20:36:53 ID:+IQVq8Vy

2発の弾丸が自分の胸を貫く感触を、ネスはスローモーションのようにしっかり認識していた。
人は死ぬ時に走馬灯のように己の人生の全てを思い出すという。
けれど今の彼には過去の思い出よりも今この場所のことが大事で、そのせいか全ての意識が「今」に向かう。
周囲の色彩が失われる。主観時間が引き延ばされる。思考が高速回転を始める。
それはPSIとは全く関係のない、人間が本来持つ能力の1つだった。

ドラムロールが回るように、死へのカウントダウンが進む。
過去に経験したどんな傷よりも早く、命が零れていく。
おそらくは一瞬にも満たないであろう時間の中、ネスは自分でも奇妙に思うくらい冷静に、状況を判断する。
問答無用で撃ってきたからには、狙撃手は全ての参加者を殺す腹積もりなのだろう。
このままでは自分は死ぬだろうが、何もせずに終わりたくはない。
少なくともこの、目の前にいる「やらなきゃいけないことがある」という少女だけでも、守らなければ。

身体を動かして何かするのは、きっと間に合わない。おそらくその前に絶命する。
となると、使えるのは思い通りのパワーが出ず、自信を失いかけていたPSIだけだ。
それも使えるのはおそらく1度きり。
ライフアップで回復し、死を回避する? いや回復系のPSIは特に威力が低下している。きっと治しきれない。
それに少しくらい傷を治したところで、3発目の銃弾が放たれれば今度こそ終わりだ。
じゃあ、狙撃手を倒す? ――無理だ。届くであろう直接攻撃技もあるが、どうしたってPPの残量が少ない。
大技を放つには足りない。ロボットの少女に『PKキアイ』を放った時にも、一撃では倒しきれなかったわけだし。
となると、残る手は――
自分は助からないことを認めた上で、目の前の女の子を救うための手段は――!

それはほんの一瞬の間の思考だった。外から見れば1秒にも満たぬ逡巡。
ネスの口から血が溢れる。急激な血圧低下に視界が暗くなる。
意識が遠のきそうになる中、それでも彼は、襲撃者の方に向かって、彼の人生最後のPSIを放った――

「――PKフラッシュ!」

敵に状態異常を引き起こしてやれば、女の子たちだけでも対処できるだろう。
「しびれ」まで行かずとも、なんとか「なみだ」になれば、女の子たちが撃たれることもあるまい。
もし万が一効果が無かったとしても、目晦ましくらいにはなる。その隙に逃げ出せるかもしれない。
この子を「許す」と決めたからには、ここで死なせるわけにはいかない――その光は、ネスの最期の意地だった。

――閃光の中、ふと、ネスは自分の家のことを想った。最期の刹那に自分の家族のことを思った。
家が恋しい。あの家に帰りたい。電話越しにでもいいから、母の声が聞きたい。完全にホームシックだ。
もう何も見えない目で宙を見上げ、力を失ったネスの唇が音もなく小さく動く。

「マ、m……」

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:37:30 ID:ipo2lgrN


176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:38:04 ID:It40xw0w
うわああああああああああああネスゥゥゥ!!

177 :MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/17(火) 20:38:42 ID:+IQVq8Vy

        *     *     *

――目も眩む閃光が収まった時には、全てが終わっていた。
身体の上にどしりと崩れ落ちた、少年の身体。
体格差はさほど無いのに、力の抜けた死体はやけに重く感じる。
彼を押しのけるようにして、イエローはのろのろと自分の身を起こす。

「な……なんで、こんなことに……」

周囲を見回しても、襲撃してきたあの少女はもう居ない。閃光に怯えて逃げ出したのだろうか。
目の前の少年は、もう息をしていない。
相次ぐ事態の急転に、イエローの思考はなかなか現実に追いつかない。

たぶんこの少年は、イエローを庇うつもりで、最期の力を振り絞って閃光を放ったのだろう。
一度はイエローを殺そうとした彼。殺されるわけにはいかない、と答えたイエロー。
そして「許す」と言って貰って1分も経たぬうちに、この惨状……。
イエローは動かぬ彼の頭を膝に乗せたまま、しばし虚脱状態に陥る。

そんな彼女が「はっ」と正気に戻ったのは、しかし自分のことを考えてのことではなかった。
ふと思い出したのだ。もう1人この場所にいるはずの人物のことを。
ことここに至っても、「絶対に手を出さないで」との頼みに応えたのか、手出しも発言もしない人物のことを。
イエローは彼女が居るはずの方向に振り返る。

「ねえ、リルル…………?」

……誰も居なかった。
彼女が立っていたはずの場所には、ぽかんと空虚な空間が広がっているだけ。彼女の痕跡は全く残っていない。
どこに行ったのか、慌てて周囲を見回すイエローは、そして森の中、全く別のものを発見する。
木の陰からこちらを窺っていたらしいその人物と、目が合ってしまう。

その人物には、右腕が無かった。
その人物は、子供と呼ぶにもなお小柄な体格しか持っていなかった。
その、タイミングを見計ったかのような登場を不審に思う余裕は、とてもではないが今のイエローにはなかった。

        *     *     *

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:38:46 ID:ipo2lgrN


179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:39:31 ID:ipo2lgrN


180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:40:04 ID:It40xw0w
おじさんのしえんだからね

181 :MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/17(火) 20:40:15 ID:+IQVq8Vy

――トリエラは逃げていた。
涙を流しながらも、森の中を逃げていた。異常に溢れて止まらない涙は、視界をぼやけさせる。

(閃光手榴弾……? いや違うか、それならこんな催涙効果は無いはず。催涙弾でもない。
 トマの言ってた「魔法」のようなもの? 何にしても、この状態はマズいわね。視界が得られない)

この状態で本格的な戦闘を強いられれば、流石のトリエラも苦戦を免れ得ない。
トリエラの目的は「襲われていた少女を助ける」ことではなく、「襲っていた少年を倒す」こと。
そして、それよりも優先されるのは、トリエラ自身の安全。
少年には致命傷を負わせた、とは思う。あれではすぐに動けなくなるだろう。
けれど、最期の力でもう1発くらい何かしてくるかもしれないし、桃色の髪の少女の出方も分からない。
今のトリエラに必要なのは、距離と時間だった。

「……っと、この辺まで来れば……」

森の木々が途切れ、ちょっとした広場になっている所まで来て、ようやくトリエラは足を止める。
まだ周囲はよく見えないが、音だけで追っ手の有無を判断する。……それらしい足音は聞こえてこない。
とりあえずは安全なようだ、と判断した彼女は、自分のランドセルを地面に置き、手探りで中身を探る。
その手が掴み出したのは――支給品・回復アイテムセットの1つ、『目薬』。

「普通、義体の私には市販の薬は使えないのだけど……駄目で元々だものね」

この『目薬』があの万能毒消し薬と同じようなものなら、きっと義体でも効くのだろう。そう判断する。
小さな容器から押し出された雫が眼球に触れた途端、涙が止まる。目がすっきりする。
特に副作用もないらしい。しばらく目をパチパチさせて確認した後、もう片方の目にも点眼。
たった2滴で見事に涙は止まり、トリエラの視界は綺麗に晴れる。
文字通り「魔法」のようなその効き目に、彼女はちょっとだけ呆れた。

「こんなに泣いたのは久しぶりだな。さて、これからどうす――」

涙を拭いながら周囲を見回したトリエラは、そしてすぐに凍りつく。
よくよく見れば、足元には大きな銃。US M1918 ブローニング自動小銃、通称“BAR”。
周囲には空き薬莢が散らばり、周囲の木々には流れ弾でついたらしい傷痕がいくつも。
ここでかつて激しい戦闘があったことは明らかだが、しかしそれ以上にトリエラの目を引いたのは――

木々の合間からこちらを見つめる、血に濡れた刀を片手に提げた、桃色の髪の少女。

その足元は地面から僅かに浮き、何の支えも無しに空中に浮かんでいる。
道理で足音がしなかったわけだ、と妙に納得すると同時に、彼女の意図が読めずトリエラは眉をしかめる。
もしもこの少女があの少年の仇討ちに来たのだとしたら、目薬を差していた時に襲ってこないのはおかしい。
拳銃を片手に相手の出方を窺うトリエラに対し、桃色の髪の少女は自分に言い聞かせるように、小さく呟いた。

「――人間って、わからないわ。ますますもって、わからないの」

        *     *     *

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:41:09 ID:It40xw0w
支援

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:42:14 ID:ipo2lgrN


184 :MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/17(火) 20:42:40 ID:+IQVq8Vy

「――その女は、カナを襲った奴と同一人物なのかしら」
「じゃあ、金糸雀のその腕も……?」
「その通りなのかしら。アイツにやられたのかしら」

森がすぐ近くまで迫る、戦いの跡。
イエローの呟きに、その人形は大きく頷く。
リルルと入れ違うように姿を現したこの少女人形は、「金糸雀」と名乗った。
彼女は問われるよりも先に、銃声を聞いてこの場に駆けつけたこと、金糸雀には戦う意思が無いことを告げ。
そしてこうして、2人並んで腰を下ろしている――名前も分からない、ウサ耳頭巾を被った少年の遺体の側で。
どちらからともなく、これまでの経緯を語り合う。

「イエローは、殺し合いをする気は無いのかしら?」
「うん……ボクはもう、誰も傷つけたくない……」

チラチラと、怯えたようにダイレクの方を窺う金糸雀に、イエローは頑張って微笑みかける。
ちょっと表情が引き攣っていたかもしれないが、それでも、この子を安心させてあげなくちゃ。

問題は山積みで、何からどうしていけばいいのか、まるで見当がつかない。
とりあえず、緑の髪の女の子と、今死んだばかりの男の子の死体をこのままにはできない。
一言も告げずに姿を消したリルルのことも気になる。
レッドの仇だという、『白い女の子』に対してどうするのかも、考えなければならない。
丈の遺言。丈の仲間探し。丈の首輪の活用。別れたベルカナのこと。
金糸雀の腕を奪い少年の命を奪ったあの殺し屋風の少女も、そう遠くない所にいるはず。
いったいどこからどう手をつけていいのやら。イエローは泣きたくなる。

でも……そんな時でもなお、他人のことを想ってしまうのがイエローという少女なのだった。
金糸雀という、自分より小さく、自分より弱っている相手を、放置はできない。
彼女は手を伸ばす。一瞬ビクン! と逃げかけた金糸雀に、微笑みかけて害意の無いことをし示す。
金糸雀の腕の断端に手をかざし、トキワの森の少女が持つ特異な力を、そこに込める。

「ボクにはちょっとした力があって、相手がポケモンなら傷を治せるんだけど……やっぱり効かないかな」
「……少なくとも、腕が生えてくることは無いようなのかしら。でも……」
「でも?」
「……ちょっとだけ、楽になった気がするかしら。気のせいかもしれないけど、痛みが和らいだのかしら」

そして視線を合わせず、あさっての方向を向いたまま、ほとんど聞き取れないくらい小さな声で金糸雀は呟く。
「ありがと」、と。
効果があったかどうかは分からない。リルルの時と同様、何の効き目も無かったのかもしれない。
ただきっと、金糸雀はその好意だけでも嬉しくて、でも面と向かって礼を言うのが恥ずかしいのだろう。
その、素直ではないが可愛らしい態度に、イエローは少しだけ安堵する。
何を考えているか分からないリルルと違い、金糸雀は一緒にいると何故か安らぐ。
きっと彼女は天性のムードメーカーなのだろう。本人の意図や狙いとは無関係に、周囲を和ませる。

(うふふ。私のいない間、悪い子に騙されちゃ駄目よ。あなたは素直すぎですからね)

――イエローの脳裏で、不意にベルカナの言葉がフラッシュバックする。
唐突に湧き上がってきた過去の記憶。
何故このタイミングで思い出すのだろう? 何で今、そんなことが気になるのだろう?
金糸雀は、別に「悪い子」でもないというのに。

イエローはチラリと傍らの金糸雀の顔色を窺う。
未だ視線を逸らしたままの彼女は、角度のせいか気のせいなのか、一瞬だけニヤリ、と笑ったような気がした。

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:43:20 ID:It40xw0w
支援中の支援ッ!

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:43:46 ID:ipo2lgrN


187 :MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/17(火) 20:44:05 ID:+IQVq8Vy

        *     *     *

(うふふ……このままズルして楽して頂きなのかしら〜?!)

金糸雀はほくそえむ。
あの色黒銃使いの犠牲者?と遭遇できたのは幸いだった。自分の怪我をタネに、取り入ることができる。
実際、金糸雀が語った話も、疑うことなく信じてくれたようだ。
あちこち誇張し、金糸雀には不利な部分は全部伏せていたが、その嘘に気付いた様子もない。

近くにはランドセルを背負ったままの死体が1つ。きっと支給品もまだ改めていないに違いない。
ひょっとしたら、金糸雀に使える「武器」を持っているかも……? 期待に思わず顔が歪む。
今すぐにでも死体漁りを始めたい気持ちを抑えて、イエローはチラリと剣の方を見る。

(それに、あの剣……この子のこの様子じゃ、交渉次第で奪えるかもしれないのかしら)

もう誰も傷つけたくない、というイエロー。しかしその意に反し、単純な暴力にしかならない凶悪な剣。
魔剣ダイレクのコントロールを譲渡させることができれば、隻腕になったカナリアでも、まだまだ戦える。
あの色黒で性悪な銃使いにも、復讐できる力が得られる。
本気で金糸雀の腕の心配をしてくれるこの少女、騙すことに一抹の罪悪感が無いわけではなかったが……

宝の山を目の前にして、それでも自称・薔薇乙女一の頭脳派は、策を巡らせる。
手に入れたいのは剣だけではない。イエローという少女自体にも価値がある。使い方次第で盾にもできるはず。
既に金糸雀の魅力にメロメロ(?)のようだし、彼女を敵に回すような展開は避けたい。
何かを取り上げるにも、まず何かをこちらから差し出し、交換という形に持っていくべきか。
金糸雀にとっては価値が低く、しかし今のイエローにとっては必要であろうもの……答えは、すぐに出た。
無邪気な表情を素早く装い、金糸雀はイエローに問い掛ける。

「そういえば……イエローのその格好は、傍から見ててもかなり痛々しいのかしら。
 『たまたま』カナの手元に服が余っているのだけど……必要かしら〜?」

――金糸雀は知らない。
今まさに金糸雀が取り出そうとしている服の正当な持ち主が、目の前の少女だということを。
イエローにそれを差し出したところで、どれほどの効果があるものやら。
一歩間違えれば泥棒扱いされてしまうかもしれない。そうなれば全て水の泡。
そんな危険に気付くことなく、金糸雀は残った左手で例の服を取り出して――

        *     *     *

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:44:30 ID:It40xw0w
黒カナきたかしらー?

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:45:06 ID:ipo2lgrN


190 :MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/17(火) 20:45:59 ID:+IQVq8Vy

【E-3/城の外堀を臨む平地/1日目/午後】

【イエロー・デ・トキワグローブ@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:全身に擦り傷と打撲(行動にやや支障)、左目蓋に大きく切り傷、
    シーツ一枚きりを纏ったほとんど全裸姿、深い悲しみ、精神不安定
[装備]:魔剣ダイレク@ヴァンパイアセイヴァー、レッドのグローブ、おみやげのコイン@MOTHER2
[道具]:シルフェのフード@ベルセルク、スケッチブック、基本支給品、城戸丈の首輪
[思考]:ボクは……どうすれば……
第一行動方針:金糸雀と行動を共にする。金糸雀を放ってはおけない。
第ニ行動方針:リディア、ネスの埋葬をする。
第三行動方針:消えたリルルのことが心配。探すべきか、それとも放置すべきか思案中。
第四行動方針:グリーンやブルーと合流し、このゲームを破る方法を考える
第五行動方針:丈の友人と合流し伝言を伝え、協力を仰ぐ
第六行動方針:丈の首輪を調べる。または調べる事の出来る人間を探す。
基本行動方針:絶対にゲームに乗らない。生きてマサラに帰る。
参戦時期:2章終了時点(四天王との最終決戦後。まだレッドに自分の正体を明かしていない)
[備考]:魔剣ダイレクのソードエレメンタル系は魔力を必要とするため使用不可
シルフェのフードを引き裂かれました。フードがまだ使えるかどうかは不明です。
[備考]:トリエラのことを「積極的なマーダー」だと認識しました。
ネスからレッドの仇が「白い女の子」だと聞かされました。
レッドの仇に対し、どういう態度を取るべきなのか、まだ考えが定まってません。


【金糸雀@ローゼンメイデン】
[状態]:中度の疲労、全身打撲及び擦過傷(行動にやや支障あり)、右腕欠損、心が壊れかけている
[装備]:コチョコチョ手袋(片方)@ドラえもん、スケルトンめがね@HUNTER×HUNTER
[道具]:支給品一式、イエローの衣類一式(少し湿っている)、 酢昆布@銀魂
   旅行用救急セット(絆創膏と消毒薬と針と糸)@デジモンアドベンチャー
[思考]:このイエローって子、この金糸雀が利用し尽してやるのかしら〜!?
第一行動方針:イエローに取り入って利用する。
第二行動方針:「武器」を確保する。手段は問わない。
         当面、ネスの死体漁り、及び、イエローの魔剣ダイレクを交渉や取引で奪えないか思案中。
第三行動方針:腕を失った原因(ネギとトリエラ)に復讐する。
基本行動方針:(基本方針は未だに定まっていない)


【ネス@MOTHER2 死亡】

[備考]:ネスの死体はウサギずきん@ゼルダの伝説 とランドセルを装備したままです。
近くに立て札(こ ろす)@一休さん が転がっています。
ネスのランドセルの中には、ひろしの靴&靴下(各一足)@クレヨンしんちゃん、基本支給品 が入っています。


191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:46:05 ID:It40xw0w
支援!!

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:47:02 ID:It40xw0w
 

193 :MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/17(火) 20:47:29 ID:+IQVq8Vy

        *     *     *

「――情報を整理するわ。あなたの最優先事項は、『最後まで生き延び、元の居場所に帰ること』。
 そのために、当面は生存の障害になるであろう『殺し合いに積極的な参加者』を選択的に排除する。
 『殺し合いに積極的でない参加者』は、ジェダへの反抗が成功する可能性を考慮し、しばらく放置。
 彼らが元の場所に帰る方法を見つければよし、見つけられないようなら優勝狙いに方針変更。
 ――これで、間違いないわね?」
「そう並べられちゃうと、身も蓋もなくなっちゃうわね」
「恥じることはないわ。極めて論理的で、合理的な思考よ。ここに来て出会った『人間』の中でも、一番だわ」
「それは、どうも……」

ブローニング自動小銃が落ちていた森の中の小空間で、トリエラは彼女には珍しい曖昧な表情で頭を掻く。
リルル、と名乗った目の前の少女は終始真顔で、こちらをからかっている様子もない。
戦う意思が無いのは(銃の残弾を考えても)幸いだったが、畳みかけるような質問攻めには少し閉口する。
本来常識人であるトリエラだが、あまりに常識から大きくズレた相手の態度に、毒気を抜かれた格好だった。

なんでもこのリルル、あの襲われていた女の子(イエローという名だそうだ)と行動を共にしていたそうだが。
別に仲間でも同志でも何でもなく、リルルの言葉によれば「彼女を観察していただけ」だという。
全くもって理解不能。だがどうやらリルルにとって「人間の観察」というのは何よりも重要な意味を持つらしい。

人間の観察。
そう、『人間』を意識して『観察』の対象とするリルル自身は、『人間』ではないという。
異星から調査に来たロボット、との説明には唖然としたが、壊れた左腕を見せられれば納得するしかない。
魔法使いが平気で飛びまわり、拳法使いの少年が香港映画もかくやというアクションを見せているのだ。
今さらSF小説の世界の住人が出現しても、いちいち驚いてはいられない。
トリエラも『人間』ではあるが、『普通の人間』ではないのだし……あえて自分から言うべきことでもないけれど。

「……ひとつ、質問があるのだけど」
「何?」

トリエラは適当にリルルの質問を聞き流しながら、足元の大きな銃を拾い上げる。
残弾は……無し。まあ、弾が残っていれば、元の持ち主も捨てていったりはしないか。
地面にめり込むようにして落ちていたのが気になったが、肉眼で確認した限りでは歪みなどは見当たらない。
BARの長所は、その頑丈さと信頼性。欠点は箱型弾倉の装弾数の少なさ。
どこかで.30-06スプリングフィールド弾を手に入れることができれば、まだまだ使えるはず――
銃身に揺れる場違いなぬいぐるみを見つめながら、トリエラはそんなことを考える。

「トリエラさんは、こころが痛くならないの?」
「こころ……?」
「イエローさんは言ってたわ。人を傷つけるのは、何があってもしちゃいけないことだ、って。
 誰かを殺すのはいけないことで、それをしてしまうと人間はこころが痛くなるんだ、って。
 でも……あなたは違うの? 同じ『人間』なのに?」

BARを調べていたトリエラは、だからそのリルルの真剣な問いにも、適当に答えた。
あまり深く考えての答えではない――だからこそ、それは真実に近い答えだったのかもしれないが。

「そうね……私もまだ、全く何も感じなくなるほどには擦り切れてはいないわ。
 殺人行為を誇るつもりもない。本当にやらなくて済むなら、それに越したことはないでしょうね。
 でも――感じるのが『痛み』だけなら、我慢できる。それが『必要なこと』なら、我慢してでもやり遂げないと。
 幸い、私は普通の人より『痛み』には強いし、ね」

トリエラは義体だ。
身体の8割以上が炭素フレームや人工筋に置き換えられ、生身なのは脳や脊髄、それに一部の臓器だけ。
怪我すれば赤い血は出るが、よほどの損傷でも無い限り痛みはすぐに消えうせる。
何より、彼女の精神には『条件付け』が施されている。
名も知らぬ者を殺す程度の『こころの痛み』で、動きが鈍る道理は無い――

        *     *     *

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:48:12 ID:ipo2lgrN


195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:49:16 ID:It40xw0w
続きあったか支援

196 :MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/17(火) 20:49:34 ID:+IQVq8Vy

トリエラが調べているBARは以前リルルが持っていたものだが、別にそのことはあまりリルルの興味を引かない。
トリエラの回答に、リルルは黙って考え込む。
確かに論理的で、筋は通っている。サトシやククリ、ネスやイエローと比べても、その思考は分かりやすい。
けれど、今のリルルには何かがひっかかる。トリエラのどこかが間違っているような気がして仕方が無い。

『他人を思いやるこころ』。それはイエローが口にした、人間理解のためのキーワード。
トリエラは「こころが痛まないわけではない」と言った。なら、彼女にも『他人を思いやるこころ』があるのだろうか。
分からない。答えが出ない。正答を出すための障害が何なのかも、明確に掴めない。

――リルルは、トリエラが義体であることをまだ知らない。
『条件付け』で洗脳されていることを知らない。身も心も『普通の人間』から掛け離れていることを知らない。
リルルが抱いた違和感の正体は、まさにその『条件付け』。『人間』の自然な感性の中に挿入された不純物。
過去の記憶を消し、『公社』の戦闘マシーンとして最適化し、任務の邪魔になる感情を抑制する洗脳処置。
それを知らないリルルは、明確な答えの出ない現状を、単純に「データ量不足によるもの」と判断する。

黙って置いて来たイエローのことも気にはなったが、リルルはどちらを優先すべきか改めて計算。
新たな観察対象・トリエラの方が優先順位としては上だ、との暫定的結論を出す。

「トリエラさん、しばらくあなたについていってもいいかしら?
 私の最優先事項もあなたと同じ、『最後まで生き延び、元の居場所に帰ること』。
 当面の間は協力できるはずだし……それに何より、私、もう少しあなたのことが知りたいの」
「……その様子だと、断ってもついてくるつもりみたいね。
 ま、いいか。邪魔をしたり足手まといになったりしたら、すぐさま『排除』するけど――
 それでいいなら、好きになさい」

根負けした、とでも言わんばかりの態度で、トリエラはあっさりとリルルの同行を認めてくれた。
おそらくその判断には、残り少ない銃弾のことも計算に入っているのだろう。
損傷があるとはいえ、リルルはロボットだ。並みの人間よりよほど強い。切れ味は悪いが日本刀も持っている。
多少の戦力にはなるはずだ、と判断されたのだろう。
……「こころ」の存在を知ったリルルが果たして今まで通りに戦えるのか、はなはだ疑問ではあるのだが。

「で、これからどうするの?」
「そうね――本音を言えば休息を取りたいところだけど、銃弾や武器の補充もしないとね。
 街の方に行けば、銃器店や警察署があるかもしれない。
 他の銃や規格の合う弾丸があれば……いや、銃はないか。ジェダもそこまで甘くないだろうし。
 せめて弾薬だけでもあればいいんだけど……パラベラムならともかく、9mmクルツあるかな……」

やはり彼女は合理的だ。そして、それゆえ、違和感が拭いきれない。
トリエラはBARを自分のランドセルに仕舞うと、立ち上がる。リルルもそれに従う。
2人はそれ以上交わす言葉もなく、森の中を歩き始める。

……ふと、リルルは先ほど言い損ねた、ある事実を思い出した。
それは、トリエラが撃ったその時には、ネスが既にイエローに対する殺意を失っていたという事実。
話の流れの中でトリエラへの質問を優先するあまり、口にするタイミングを逸していたのだが……
このことを知ったら、トリエラはどういう態度を取るのだろう?
それでもなお、『やらねばならないこと』『我慢できる痛み』だと言うのだろうか?
気にはなった。でも、今話すべきことでもないような気もした。だから、リルルは黙っていた。

2人は歩く。ロボットと義体の少女は、沈黙のまま、森の中を歩いていく――


197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:50:22 ID:ipo2lgrN


198 :MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲  ◆3k3x1UI5IA :2007/07/17(火) 20:50:41 ID:+IQVq8Vy
【D-2/森の中(リルルとネスの交戦した場所)/1日目/午後】

【トリエラ@GUNSLINGER GIRL】
[状態]:胴体に重度の打撲傷、中程度の疲労。(『なみだ』は『目薬』によって治療済み)
[装備]:拳銃(SIG P230)@GUNSLINGER GIRL(残段数1)、US M1918 “BAR”@ブラックラグーン(残弾数0/20)
   ベンズナイフ(中期型)@HUNTER×HUNTER、 トマ手作りのナイフホルダー
[道具]:基本支給品、回復アイテムセット@FF4(乙女のキッス×1、金の針×1、うちでの小槌×1、
   十字架×1、ダイエットフード×1、山彦草×1)
   ネギの首輪、金糸雀の右腕(コチョコチョ手袋が片方だけついている)、血塗れの拡声器
[思考]:変なのに捕まっちゃったかなぁ……
第一行動方針:リルルに警戒しつつも、一時的な同盟を了承。足を引っ張ったり敵対するようなら始末も考える。
第二行動方針:安全な場所まで移動して休息。
第三行動方針:好戦的な参加者は倒す。
第四行動方針:南西or北東の街に行き、銃器店or警察署を探して武器弾薬の補給を図る。
第五行動方針:トマとその仲間たちに微かな期待。トマと再会できた場合、首輪と人形の腕を検分してもらう。
基本行動方針:最後まで生き延びる(当面、マーダーキラー路線。具体的な脱出の策があれば乗る?)
[備考]:
US M1918 “BAR”@ブラックラグーンは、地面に叩きつけられた際、歪みを生じている可能性があります。
少なくとも肉眼的には異常は見られません。

【リルル@ドラえもん】
[状態]:左手溶解、故障有(一応動くが、やや支障あり)、人間への強い興味
[装備]:長曾禰虎徹@るろうに剣心
    (※レッドの体液でべっとりと汚れ、切れ味がほとんどなくなっている)
[道具]:基本支給品×2、命の水(アクア・ウイタエ)一人分@からくりサーカス
  さくらの杖@カードキャプターさくら、クロウカード(花、灯、跳)@カードキャプターさくら
[服装]:機械部分の露出している要所や左手を巻いたシーツで隠した上から、服を着ている
[思考]:トリエラは合理的……だけどこの違和感は何かしら……?
第一行動方針:とりあえずトリエラに同行。邪魔をしないよう注意しながら、観察を続ける
第二行動方針:人間に興味。「友達」になれそうな人間を探す
第三行動方針:強い参加者のいる可能性を考え、より慎重に行動する。
第四行動方針:兵団との連絡手段を探す。
第五行動方針:のび太を見つけたら、一緒に行動する(利用する)
基本行動方針:このゲームを脱出し(手段は問わない)、人間についてのデータを集めて帰還する
参戦時期:映画「のび太と鉄人兵団」:中盤
(しずかに匿われ、手当てを受ける前。次元震に巻き込まれた直後からの参戦)


199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:51:24 ID:It40xw0w
そろそろかな?支援

200 : ◆3k3x1UI5IA :2007/07/17(火) 20:51:29 ID:+IQVq8Vy
以上、投下完了。支援感謝です。

マーダーキラーチーム、トリエラ・リルル組が南西・北東のどちらに向かうかは、次の書き手さんにお任せします。
銃器店や警察署も、あるのかどうか。あっても弾があるかどうか。かなり厳しいと思います。
……というか、南西を目指した場合、どんなルートを通っても街に着く前に次の遭遇がありそうな感じですが。

リルルも……今はトリエラの邪魔はしない、と言ってますが、土壇場になればどうなることやら。
状況次第で協力・傍観・妨害、どの行動を取ってもおかしくない気がします。これもお任せです。

イエロー・カナリア組は……なんなら服の受け渡しはサラッと流しても構わないかもしれませんね。では。

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:56:54 ID:It40xw0w
SS投下乙
ネスが死んだか。あれだけPSI使えば疲弊するしなぁ
とりあえず線香の一つは置いておくかな。

そしてトリエラとリルル、イエローとカナがが組んだか。無機質コンビと黄色コンビ…
なかなかのいいコンビかも。
それにしてもトリエラがマーダーキラーなのにマーダーに見えてしょうがない。
あとカナが強ステルスに昇格できるか期待


202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 20:59:45 ID:ipo2lgrN
投下GJ!
ネスおつかれ。よく頑張った。
トリエラさん……あんた立派な対主催キラーだよ。
イエローにまで誤解(自業自得だが)されて……これが拡声器の呪いか! いやちょっと無理矢理だなw
リルルの不安定さがたまらん。ここまでいいキャラになるとは思わなかった。
しかし、このPKKチームも不安定すぎるな。なんでこのロワのチームはバランス悪いのばっかなんだw
シェルター組くらいしかまともなのがないw
そして金糸雀。相変わらずツメが甘い……それでこそ金糸雀だ(褒め言葉)。

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 21:44:46 ID:tHVmHf5p
ネス\(^o^)/オワタ

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 21:54:52 ID:IUPOrh4f
GJ!
事実を知ったときのトリエラが楽しみだ


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:::::::::::|  ば  じ  か  i::::::::::::
:::::::::::.ゝ か   つ   な  ノ:::::::::::
:::::::::::/  だ  に  は イ:::::::::::::
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   \_         ,,-'
――--、..,ヽ__  _,,-''
:::::::,-‐、,‐、ヽ. )ノ  
:::::_|/ 。|。ヽ|-i、 
/. ` ' ● ' ニ 、
ニ __l___ノ 
/ ̄ _  | i 
|( ̄`'  )/ / ,..  
`ー---―' / '(__ ) 
====( i)==::::/  
:/     ヽ:::i  


205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 23:16:03 ID:BG7Var27
ネス死んじゃったか……
最後のセリフに、不覚にも泣きそうになってしまった
薫の時も思ったけど、こういう風に誤解でキャラが死ぬのは辛いよな
まあそれがバトロワというものなんだけどさ

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 23:56:09 ID:ZLXjVgR2
乙です
ネスは前話からの死亡フラグを払拭することはできなんだか…
銃弾が入り込んでいく描写の細かさに感嘆した、詳しいなあ。

リルルは確実に経験値というか、勉強を積んでってるね
最終的にどういう答え?を出すのか、楽しみなところだ

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/18(水) 01:14:29 ID:QMNe7hxR
ネスが逝ったか……。不意打ち+銃器に長けたトリエラでは無理もないか。
しかし、銃器と人体内部の描写には驚かされました。
特に銃のほうはこのロワではあまり見なかったから逆に新鮮に感じました。
見ているロワが逸般人ロワばかりだから、なかなかこういうものを見ないもので。

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/18(水) 13:06:39 ID:bAYFCEsh
>>200GJ
ネス可哀想ネス。
トリエラ……駄目だこいつ……早く何とかしないと……。

そういえば今までで何人死んだっけ?
もう半数ぐらい切ってる気がする。


209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/18(水) 19:21:14 ID:tQWRpKnm
>>208
【残り61人】

というわけで、実はまだ7割がた生存。

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/18(水) 20:06:13 ID:Jlqwcz76
トリエラ貴様って奴ぁー!!
もうこの勢いで対主催をどんどん潰してください
それこそ最後の最後の最終決戦でも勘違いで対主催を全滅させるくらいにっ

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/18(水) 20:48:02 ID:gnSt3ool
>>208 61/86だからやっと3/4。
 やっぱ放送まだってのが辛いかもな・・・

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/18(水) 21:05:16 ID:jINQkYve
WIKIなんだけど、146話と147話の間が一個抜けてね?

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/18(水) 21:27:51 ID:YsGUbIqL
ほんとだ、無予約投下の『Friend ship』が抜けてる
正確にはこれが147話でネス死亡が148話だな。
……追跡表とか編集しなおすの面倒なら、148話として収録するのも手だけど

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/19(木) 01:42:49 ID:86Hgil7N
関係ないがスクールランブルロワが完結したみたいだな

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/19(木) 01:50:20 ID:c0Mq8nEG
ほんとに何にも関係ないな

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/19(木) 02:15:49 ID:HeaJ2kbX
>>212-213
当該Wiki更新者です。
正直すまんかった。訂正してくれた人d

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/19(木) 08:01:39 ID:sQqb3R7M
うわあぁぁRPGキャラ勢死にすぎいぃぃ

218 : ◆CFbj666Xrw :2007/07/19(木) 23:01:24 ID:S78HEL38
ようやく、eo規制が解けました。
……半月以上、17日間に及ぶとはほんと何これ。
こちらでも改めて、代理投下ありがとうございます。
感想もたくさん本当にありがとうございます。

あと、影響有ることだけ。
細かい事ですが「浄瑠璃の鏡」は「浄玻璃の鏡」が正しいので、wiki上で修正しました。

>>121
技の使用回数はプレセアとあの技を多用していればまあ漕ぎ付くかな、位ですね。
Lv4ジェムを多用しているジーニアスの方は参戦時期が遅いから一周目でも十分足りるはず。
実にシステマチックな話。

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 00:06:11 ID:pJA5A2cG
人数を絞ればEXジェムの数は一週目でも足りてると思う。
俺の経験ではその代わりリーガルとかしいなとかが割を食ってLv1や2ばっかだった気がしたが…。
個人的にはEXジェムもSTタイプも深く考えなくていいという考えだったけどね。

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 00:44:15 ID:sPv8yfc4
【夕方】
プレセア&桜&ベルフラウ&レミリア、アルルゥ&梨々、
ベッキー&しんべヱ、葵&ベルカナ、雛苺

【午後】
フェイト&ブルー&イヴ、トマ&はやて&アリサ
グリーン&リリス、イエロー&金糸雀、トリエラ&リルル
グレーテル、ヴィクトリア、みか先生

【真昼】
なのは&インデックス&ニケ&エヴァ&ヴィータ&勝、
リンク&小狼&梨花&灰原、メロ&コナン、ヘンゼル、一休さん、
白レン&イシドロ&蒼星石&タバサ、千秋←弥彦&パタリロ
ククリ&ひまわり←のび太、シャナ&双葉&紫穂、小太郎、
カツオ←キルア、太一←ニア、きり丸、レックス

【昼】
ミミ

暇なので現在の進み具合など纏めてみますよ。
……ミミ!

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 01:12:09 ID:MX40u0l/
>>220
ミミが取り残されすぎでクソワロタw
時間の進み方に、酷いばらつきがあるなこのロワは

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 01:14:25 ID:pJA5A2cG
シャナたちが向かっているから、ミミだってきっと脱空気になるさ!
…多分。

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 01:26:30 ID:mVmhEffd
殺害数をまとめてみた

生死  名前      殺害数  方針  スタンス
●  イリヤスフィール  3    優勝  ステルス
    イヴ          2    生還  護身
●  藤木茂        2    生還  弱者限定
    トリエラ        2    生還   PKK
    イエロー       1    生還   護身
    ヴィクトリア      1    対主催 相手次第
    グレーテル      1    殺戮   無差別
●  ジーニアス      1    対主催 護身
●  フランドール     1    殺戮?  無差別
    プレセア       1    生還   護身
    ベルカナ       1    対主催  護身
    ヘンゼル       1    殺戮   無差別
    メロ          1    対主催  ステルス
    リルル        1    生還   ?
    レックス       1    優勝   奉仕(タバサ)
●  真紅         1    優勝   無差別
    雛苺         1    優勝   無差別
    南千秋        1    生還   ステルス
    白レン        1    優勝   ステルス
    明神弥彦      1    対主催  PKK?

レックスm9(^Д^)プギャーーーッって感じだなw


224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 01:37:53 ID:JpeC08JE
>>223
現存のトップの殺害者が揃ってあくまでマーダーではないのも泣けてくるww

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 01:38:53 ID:JpeC08JE
おっと、上げてスマソ

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 01:43:18 ID:I7yytAlm
>>224
ウェーイマジだ! イヴもトリエラも誤殺で二人殺してるw
それにしても開幕当初からスタンス変わってるやつが多いな。ヒナとかチアキとかは対主催だったはずなのにw

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 02:22:30 ID:HdrUdhaE
むしろ弱者限定スタンスだった藤木がプギャーだなwもう黄泉に旅立ったが

>>220 なんというミミ・・・・・さすが登場話数最少の3話・・・・
 真昼組もそろそろ進ませたほうがいいのか・・・不安定要素強集団で書いてみたいが書く時間が・・・・


228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 04:08:31 ID:TPiFu+ve
レックス強いんだけどね
なんか空回りしてるからね

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 05:22:38 ID:0fnnZGUb
強すぎるゆえに、書き手さんがたに殺すのを自重されてる印象が

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 06:09:22 ID:y9EQm7+6
m9(^Д^)プギャーーーッなのはむしろイシドロ

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 10:56:46 ID:L7HpZyav
イシドロは原作の時からm9(^Д^)プギャーーーッ

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 12:16:46 ID:ZTqUWhLq
>>227
藤木は大健闘だぞ。弱者を2人殺して、弱者に殺されたんだからスタンス的には完璧w

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 19:01:48 ID:a880jAA9
それにしてもアニロワの半分ほどの話数でまだ放送始まってないとか凄まじいなwwww


まあハカロワという800話越えてるロワもあるのだが

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 19:52:53 ID:sPv8yfc4
ここ以外でもう一つ常駐しているロワが、560話を超えても一日目を終えていない俺からすれば、
このくらいのペースなどなんてことはないのだぜ。

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 19:57:41 ID:pJA5A2cG
レックスはいろいろと面白いね。奉仕マーダーのくせに、すでにタバサが死んだ後の行動方針まで考えてあるとかw
改心しなければ冷静なマーダーとして頑張ってくれそうだ。

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 20:45:54 ID:I7yytAlm
>>234
あのロワは6時間進むだけで150話以上使うからw
それに比べれば150話いかずにミミ以外の全員が昼を越せたこのロワは至極普通。
死者数についても、同じ12時間放送のアケロワが第一放送までに25人死んでる。
FFDQ3rdなんかは第一放送までに30人以上死んでるぜ!

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 22:27:40 ID:/8HVeOF/
ハカロワは800話というより全7巻だからな

>>223
同年代のどれみは最初の放送……がないので初日に60人中21人死亡
うちマーダー3人が4人ずつで12人だから
ロリショタの参加者ゲーム乗り杉w

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 22:31:37 ID:ZhPf6K+r
・・・・改めて見返してみると奉仕少ないな・・・
他の常駐ロワが奉仕多いだけにさらに少なく感じる。

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 22:46:36 ID:3p2Sh57S
奉仕サラマンダーならヴィータがいるぞw
まぁ、1つの作品から出るキャラ数が少ないから、どうしても少なくなる。

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 05:06:32 ID:TC5SphcS
ふと

プレセアがこのまま手当ての甲斐もなく死んで
残った連中(特にさくら)が罪悪感に苛まれる展開も見てみたいと思った

どう見ても外道です。本当にありがとうございました。

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 07:54:05 ID:OZ8b0pgq
レックスとタバサチーム遭遇したらどうなってしまうのかわくわくだね

プレセアはどっちでもいいけど、レミリアがああ思ったのは結構意味ありげ

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/21(土) 19:07:29 ID:WeyDWU8H
夏休み利用して、参加作品に片っ端から手出していってるんだけど、
原作読んで好きになったキャラで既に死んでるのが多い
レッドとかゴンとか神楽とか・・・

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 09:00:17 ID:bEAWa5b1
そういえば、今度のテイルズの主人公はショタらしいな

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 10:45:28 ID:cWFb6rw4
シンフォニアの新作がwiiで出るってね
回り巡って任天堂ハードに戻ってきたのな

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 20:27:48 ID:l6DwZr2W
ベルカナ出展のソードワールドnext完結記念。

そういや、シェイプチェンジで変身した場合って超能力も習得できるん?
種族の特徴や肉体技能は真似できるっぽいけど


246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 20:44:44 ID:3XQ03Zow
ええええええええええmjd?
R&Rで完結したん? 自分単行本派だからここで知るとは不覚

そして更に今その前作の漫画版2巻の発売を知った・・・・orz

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 20:52:45 ID:c0k4JYYc
>>245
絶チルの超能力は突然変異系の身体技能だからコピーできるんじゃないか?
悪魔とかでも魔法はコピーできなくても魔法と同じ効果の特殊能力は大丈夫っぽいし

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 20:53:52 ID:3XQ03Zow
あ、シャイプチェンジの件は、ベーシック見る限り

>>姿を変えた後の術者の肉体的能力は、姿を変えた生き物と同じになります
 空を飛ぶなどの特殊能力も得るようになります

って書いてあるから超能力が特殊能力に分類されれば多分使えると思う。

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:10:04 ID:nnN3HK0e
『とある魔術の禁書目録』でなくても魔法と超能力って水と油みたいな設定だから、
超能力者に変身中に魔術を行使したら、体のどっかの血管が破れたとかでもいいかもしれない。

(魔法と超能力が同居している世界観ってあんまりないし。

超能力って大概は世界の法則を自分の意思で曲げてるものだっけ?

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:18:52 ID:qeUvvSqM
たしかあの話が投下された直後に議論になって、制限によりベルカナでは超能力を制御できないため、非常に弱い力しか出せないことになってたと思う

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:28:31 ID:c0k4JYYc
経験値不足で薫の大出力を制御できないって感じじゃなかったっけ?
あくまで薫の体に付属する能力だし

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:28:48 ID:Q36Przur
>>249
ベルカナは禁書キャラじゃないからそういうのはいらないと思う。
詳しくは知らないけど、パタリロは超能力と魔法両方使えるらしいし。

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:33:38 ID:IUSbvtb5
「能力」あっても「技術」がない、ってところか

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:40:23 ID:IUSbvtb5
>>249
あと、その世界のルールの方を曲げてるっていう超能力の解釈は、セカイ系の流行の後の話。

古い時代の超能力ブームの頃は、もっと単純に
「未だ科学が解明しきれていない精神エネルギーを物理エネルギーに変換してうんぬん……」
と、あくまで「未解明だけど元々世界にある法則」に則ってるだけ、という解釈だった。
で……絶チルは、どうも雰囲気的に「古き良き時代に夢見た超能力の世界」を意図的に狙ってるようなんだよな。
まあ、詳しいところは作中でも語られてないけど。

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 21:48:25 ID:Q36Przur
同じ超能力を扱う作品でも解釈が同じ部分や違う部分があるのが面白い。
禁書と絶チルの両方で、二重人格者が別の人格のときには違う能力が発現するのかという研究がされているとか。
ありきたりな設定なのかな?

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 22:31:26 ID:rhcpwDBp
超能力とその作品世界・世界観とのすり合わせにもよるんじゃね?

>>242
ガンスリ(トリエラの出展元)読んだ?
ペトラ編の7・8巻をパスすれば実質6冊だ
ジャンプ作者やネギま6部といった手ごろな長さの完結ロワも読むといい

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:05:31 ID:Qi4diK1K
気になったんで各作品生存者の特殊能力(純粋な技術は除く)を調べてみた。

なのは:魔法(ベルカ式とミッドチルダ式)
グルグル:光魔法と闇魔法
ポケスペ:トキワの森の癒し能力
デジアド:紋章
ドラえもん:電気ショック
ネギま:魔法(東洋魔術と西洋魔術)と気、吸血鬼
絶チル:超能力
ドラクエ:魔法
メルブラ:魔術
CCさくら:魔法(カード、札)
TOS:エクスフィア
ハンター:念能力
東方:弾幕と運命干渉
セイヴァー:身体変化
錬金:ホムンクルス
黒猫:ナノマシン
シャナ:フレイムヘイズ
禁書:魔法干渉
うたわれ:動物会話
パタリロ:色々
SW:魔法(ソーサラー)

超能力にも魔法にも分類できなさそうなのがチラホラ。他作品のキャラからみたら混乱するだろうな。
ロワキャラはあんまり気にしない傾向にあるから大丈夫だろうが。

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 00:28:41 ID:FY1eY0zQ
>>257
インデックスからしたら非常に重要なことなんだけどね。
スペルインターセプターは超能力と科学(インデックスがそう思うもの)には
効かないとは知っているし。

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 01:07:37 ID:aKiY6Or0
>>258
そりゃあそういうキャラもいるだろう。対象が変われば効果が代わる術や能力もあるから。
ニアみたいに自分と他人の常識がズレてることに早く気が付くかもパロロワの肝だと思うよ。

でも自分の世界以外の事を「それはそれ、これはこれ」って理解することは意外と難しい。
グルグル勢やパタリロみたいに常識に捕らわれていない連中の方が順応早いのかもね。

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 01:17:39 ID:/bXkjmJZ
異世界というものが存在する作品のキャラも順応が早そう。
って、半分くらいの作品には作中に異世界があるな…。

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 02:34:12 ID:DnyGWdGm
別の物でも自分の世界になんでも居そうな定義があれば普通に納得するだろうな。
別世界と気付かなくても、自分の世界の法則だけで全部説明できちゃうというか。

でも半端に異世界を知ってると、知らないものはその世界の存在と誤認してる気がする。
初期のベルカナとか今のベルフラウとか。
なのは達まで行くと自分の世界と誤認しても世界が広すぎるから影響薄そうだけど。
(魔法以外の魔法みたいな力まで原作に有るから、何が出ても『そういう力も有るんだな』で済みそう。
 世界自体も多数の世界が存在する多重世界構造だし)

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 14:14:04 ID:bmCtUAF6
誤認、誤解なら一休も負けていない……そろそろシリアス系の誤解をお願いします

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 18:15:15 ID:/bXkjmJZ
一休さんには死にかけるほどの誤解があったんだぞ!
当人にとってはシリアス極まりないじゃないか!
…いや、言わんとしていることは分かってます。

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 18:55:29 ID:K/6Y5ZJ8
>>257
ドラえもんの電気ショックって何?
ポケスペにイエローのポケモンの心や記憶を読み取る力追加

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 19:19:16 ID:nxEfBv++
>>264 リルルの特殊能力だね。(参加者名簿参照)


266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 21:45:04 ID:RLMOoJpW
細かいことだけどDQは呪文だよ。

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 23:04:19 ID:5c6hjVDK
呪文を唱えて魔法を使うんだよ

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 23:45:02 ID:K/6Y5ZJ8
>>265
リルルのことすっかり忘れてたぜ

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 15:57:22 ID:fD/XtEBg
>>266が言ってるのは
「DQの世界では所謂魔法は『呪文』と呼ばれている」って事じゃないか?

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 20:46:13 ID:2wFxAtEp
魔法とも呪文とも言うんだろう
職業にも魔法使いってあるし

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/25(水) 21:23:36 ID:M664UAkk
ゲームで呪文ってなってるのは(魔法を使うのに)唱える呪文ということだろ。


272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 01:50:40 ID:aZTnnhZC
そういえば、ゲーム系参加作品でLVアップでHP全快の作品ってなんかあったっけ?

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 13:30:22 ID:dnjIptpt
全部知ってる訳じゃないけど確かないと思う

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 19:17:57 ID:UurZixyw
上のまとめに無いんだが
薔薇乙女って純粋な技術?

原作知らないので解説してくれると嬉しい。

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 19:33:08 ID:DX7kaFSM
>>274
どこの部分が疑問なのかは分からないが、
ドールズは精巧な技術で作られた人形だけどからくり人形や九十九神というわけではなく
ローザミスティカという謎動力で動いている。

薔薇を生み出したり、植物を操るなどの技はそのローザミスティカに記憶されている。

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 19:38:09 ID:DX7kaFSM
ごめん、途中で切れた。
だから、たぶん薔薇乙女は異能の塊。

なおローザミスティカがなくなったからといって死体は砕けたりはせず、普通に残る。

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 19:51:47 ID:JVjriNpA
錬金術系統の術ではないか、とはどっかで見た覚えが有るな。
自然発生ではなく創造物なのは間違いない。
アニメでは模造の薔薇乙女が登場しているから、技術さえあれば作れる。
ただしその技術持ってるのがほぼお父様のみ。

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 20:47:51 ID:B067EPdo
個人的には、核鉄の特殊能力みたいなモンだと認識してる。
どっちも異端の錬金術の産物っぽいけど、なんかもう共通項は残って無さそうな感じだよね。

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/26(木) 21:46:08 ID:52ZgQiZa
つーか、なのはの世界は色々と能力がありすぎなような
原作設定を入れなくても、このたびISとかいう魔法以外の能力が出てきた

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 00:25:41 ID:jgaO/HwL
都築は設定の風呂敷たたむこと考えずに
何でもかんでも詰め込むから……

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 00:26:05 ID:c20GoNDU
>>279
ロワに出てるキャラに限らなければラノベやゲームにだっていろんな能力は存在する。
禁書はインデックスしか出てないから関係ないけど作中に超能力、魔術だけでもイギリス清教だの天草式だの色々ある。
テイルズも天使術とかUアタックとかあるし。
なのはのISはロワに絡む可能性ほとんど0だし、気にしない方向でいいのでは。

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 18:55:53 ID:Mt6kg4ct
wiki読んでて気付いたんだけど、ククリが持ってるインデックスの0円携帯電話って
なにが『0円』なんだろうか? 基本使用料?

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 18:57:51 ID:iZlIQNFk
>>282
0円携帯っていったら本体の値段が0円ってことだろ

284 : ◆3k3x1UI5IA :2007/07/28(土) 21:30:05 ID:Z7mi89yR
まだ書き手さん戻ってこないのかな……8月になったら投下ラッシュになるのかな……

とりあえず、ひとまず一歩早めに時間が出来たので。
フェイト、ブルー、イブ、 以上工場生き残り組3名予約します。

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 21:37:19 ID:0+QGtti0
予約きたー、期待!
…時間がとれないから書いてくれる人がいるというのは本当にありがたいな。

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 21:45:30 ID:x8sn2YtA
wikiに解説無いし
ググっても詳細な説明が見当たらないので、質問なんだが

ヴィータの支給品で今才賀が持ってる「勇気ある者の盾」が攻撃を惹き寄せる
能力ってどのくらいの強制力があるん?
あと、この能力って抵抗できたっけ?


287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 21:48:12 ID:ly0tto++
申し訳ない! ホンットーに申し訳ない!
死者スレ程度のネタならパパッと書けるんだけど……時間が、時間があ。

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 21:56:40 ID:0+QGtti0
>>286
俺もSW知らないけど、過去スレでこんな解説が。

それより勇気有る者の盾の効果にちょっと問題が。
この盾の攻撃を引きつける効果って、宝石が目に付くという精神的効果なんですよね。
それがブレスを吐くような奴らに特別効果が有るというだけで。
だから勝への攻撃の加速度アップというのは起きないはずです。
この部分だけ、少し修正が必要かと。

これだけじゃ不十分か。詳しい人に再度解説してもらいたいかな。

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 22:12:15 ID:g1wtNuJw
>>286
誰を狙うかに強い理由が無ければまず狙うって所かな。
ルルブによると……あれ、なんか曖昧な記述だ。
『この盾の中央に輝くエメラルドの輝きは、敵対者の目を惹き、使用者に攻撃を集中させる結果になります。
 特にブレスを吐く敵は、必ずこの盾の使用者を目標にします。
 回避力を高めるかわりに敵の攻撃を受けてしまうこの盾を持った者は、仲間の盾となる運命にあるのです』
で、アイテムの特殊効果の一つに『所有者に攻撃を集中させる』とある。
説明は以上。
本来は呪いのアイテムとしてデータ設計されたけど、ちゃんと連携して戦う限り
『相手の攻撃をタフな奴に集中させたら極めて有用』な事に遅れて気づかれたアイテム。

『ブレスを吐く敵は必ず』だから、それ以外の奴は理由が有れば狙わない事も有ると取れる。

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 22:16:28 ID:Z7mi89yR
>>289
確か、
「敵の側が複数の攻撃対象を選べる状態で、
 味方の誰かが『勇気ある者の盾』を持っていると、
 その盾の表面に埋め込まれた宝石に惹かれる形で、
 自然と『盾』を持っている者への攻撃を選択してしまう」
という感じだったかと。
例えば盾を持ってるAさんと盾を持ってないBさんがほぼ同じ距離に居た場合、
襲い掛かった無差別マーダーCは自分でも深く考えることなくAへの攻撃を優先してしまう、と。
ただしそれはAの持ってる「勇気ある者の盾」の中央に埋め込まれた宝石がCに見えている時に限る。
他に強い動機とか理由とかあれば、また状況は違ってくるんだろうけど。

処理上はどうなってたかな……SWからだいぶ離れてたから覚えてないや。
GMやプレイヤーの任意かな? SWってそういうのでいちいち意志力判定みたいなことしないし。

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 23:41:10 ID:g1wtNuJw
敵が使ってきた事はない。
味方が使った時は全て引っかかってなかったかな?
宝石がちゃんと目に入っている間のみだけど。
判定などは全くないので、システム的には抵抗不可能。

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 23:51:00 ID:o4S8RTyv
>>289
SWのゲーム上では「視界にある限り、無意識に狙ってしまう」だったかな。
視界に盾がある時は、その相手への攻撃が無駄だと思っても基本的に無視できないっぽい。
常時「挑発」が発動しているようなものらしいから、かなり具体的な理由がないと視線を外せない。

例)レックスが盾持って防御、後ろでタバサが詠唱中って状況でも、盾が視界にあると
「まずはレックスをブッ飛ばしてからタバサを倒す」と無意識に考えてしまう。
「レックスごとタバサをブッ飛ばす」と考えることは可能。

リプレイで盾の効果を回避できたのは転倒したり、他のキャラに組み付かれたりした敵が
盾が視界から外れたので「ヤバイ、アイツを倒さないと」とか思い直したくらい。

TRPGで一番重要視されることは「キャラが知らないことは、知らないように演じること」。
そんなわけでペラペラーズの敵達は毎回この盾に攻撃してしまい、ベルカナ達をフリーにしてしまっている。
敵たちも魔法使いをフリーにする危険さは知っているんだけど……って展開になってしまう。
あくまで無意識に呼びかけるマジックアイテムなので効果を知っていると、
攻撃以外の意思で視線を外すとかで、簡単に対処できる。コナンとかトマ、一休さんなど頭脳派の活躍に期待しようw

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 00:03:23 ID:bjl3ZuiW
>常時「挑発」が発動しているようなものらしいから、かなり具体的な理由がないと視線を外せない。

この文で納得してしまった自分は間違いなくスパ厨

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/29(日) 00:34:53 ID:iNUDbvjr
>>289
最大の長所、というかこの盾のすごいところは
「無意識を操作するから、影響にあることに気がつけない」ってとこだな。

あと、SWのマジックアイテムは基本的に「何があっても壊されない」
という魔法がかかってるのも厄介なところ。
ロワ的にはシールドブレイクみたいな防具破壊専用の特技でもないと無理とか?
まあ、壊れないだけで、盾で受ければ必ずダメージを防げる、じゃないからバランスは壊れないと思う。

あと、挑発といってもすでに攻撃を決意している相手にしか効果は無いので注意。
攻撃する気の無い敵や中立の人に攻撃を誘発させたり、
ステルスのように敵意はあっても攻撃する気が無いなら効果は無い。

295 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 02:31:32 ID:EQGN2uZ2
>>283サンキュー。
初出の五巻もに載ってなかった気になって聞いてみた。

人が少なめだから昔の作品語りでもする?

◆uOOKVmx.oM氏の『嘘とブラフは言葉、意識させれば力』
が知恵の活かしあい、化かしあいって感じで結構良かった。

あと、魔法にビビルヘンゼルも。




296 : ◆3k3x1UI5IA :2007/07/31(火) 20:28:51 ID:CfpLUN0K
すいません、今日の夜9時半が3日間の期限ですが……少しだけ、延長させて下さい。

いや実は第一稿は一応全て書き上がってはいるのですが……現状でもお話の内容は確定しているのですが……
読み直してみたらちょっと厳しいところがあるので、もう少し表現等を手直しする時間が欲しいのです。
現状では自分でも納得できないのと、読んだ人を納得させられる自信がないので……。

あと1日、悪あがきする時間を下さい。1日足掻いたら諦めて投下に入りますから。
今のところ、明日の夜の投下を考えています。重ね重ねすいません。

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 20:35:06 ID:1cjfHpp8
時間はたっぷりありますので、納得いくまで推敲なさってください。
現状流れが遅いから、何の問題もないかと。

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 21:13:16 ID:dh0UE1Rq
書き手減ったな・・・
完結するのだろうか

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 21:59:15 ID:4Y/uVa1K
>>298
週末入ったら『ずっと書き手のターン』になるかもしれない。

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 22:35:01 ID:LM6jkna5
そろそろ人をたくさん死なせたほうがいいかもしれん
大量の人数を書かなきゃいけないパートが多すぎる

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 22:42:26 ID:U8kh0L0r
分散させればいいじゃないか
なに、理由などどうにでもなる

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 04:14:22 ID:eUGwpthM
その前に放送だ、放送まで辿り着けばどうとでもなる。
仲間の死を知るまで死なせにくいキャラも状況が変わるし。

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 07:02:07 ID:cd7i8xeS
>>298
言っとくけど、ここのペースは決して遅くなんかないぞ
何だかんだで一ヶ月に数作品は投下されるし
どうせ、どっかと比べて遅いと感じてるんだろうけど
ここより遅くてもちゃんと進んでるところもあるし、
ここより速くても破綻したとこもある
とにかく、心配なら自分で書け
それが出来ないなら大人しく待ってろ

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 10:45:59 ID:tR8mUDop
アニロワ、スクロワと連続して完結してるからさ、こっちに書き手が流れてくることだってある

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 13:26:22 ID:LH7IxnWh
てかここに来る宣言してた書き手さんいたよ

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 13:45:15 ID:dkrXmH9O
来てくれるのなら凄く嬉しいんだが、あんまり期待しすぎてもしょうがない。
バンバン大人数書く人が多いからわかりにくいが、このロワのキャラ把握のむずさはハンパないからなー。

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 16:34:21 ID:cSS6hC8O
作品数多い割に一人しか参加していないキャラが沢山いるしな

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 16:51:56 ID:LH7IxnWh
むしろ参加者一人の作品ばっかの中でこの速度は異常

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 16:54:12 ID:txtf9AXq
他のロワの書き手だけど、ここの登場キャラとか支給品の魅力は半端無く凄いと思うよ
時期が合ってたら俺も書いていた気がする

310 : ◆3k3x1UI5IA :2007/08/01(水) 22:14:37 ID:PBKSpGgg
お待たせしました。予約延長していた工場組3名、これより投下を開始します。
状態表を含めて14レス分の予定……例によってお暇な方の支援を頂けると有り難いです。
では。

311 :優しさでは辛過ぎるから(前編) ◆3k3x1UI5IA :2007/08/01(水) 22:17:13 ID:PBKSpGgg

ザク、ザク、ザク。
工場からそう遠く無い場所、森のすぐそばで、小気味の良い音がリズミカルに刻まれる。
少女がバトルピックを振るう度に、地面が少しずつ掘り起こされ、穴が広がっていく。
午後の日差しの中、重労働のせいか額に汗が浮かぶ。けれども彼女は腕を止める素振りを見せない。

「フェイトさん、私も手伝いましょうか? いえ――手伝わせて」
「…………」

おずおずと、もう1人の金髪の少女が協力を申し出る。
つるはしを手にしたフェイトの沈黙を肯定と受け取って、イヴの髪が大きく変化する。
腕を広げるように左右に伸ばし、そのそれぞれの先端に、パワーショベルを模したような大きなアーム。
ちょっとした重機にも等しい2本の腕が加わることで、穴を掘る速度が一気に広がる。
これなら、目的とするサイズの穴が出来るまで、そう時間はかからないだろう――
眠るように動かぬ『少年』の体格も、そう大きくないことだし。

「…………」

そして――そんな少女のすぐ側には、作業に加わらぬ、青い髪の少女が1人。
動かぬ少年の傍らで、膝を抱えている。
一見すると最も幼い彼女。確かにこの状況では出来ることも無いように見える。
だが彼女は、「状況に押し潰されそうになっているフリ」をしながらも、必死で頭脳を回転させていたのだった。

(最初から考え直すのよ、ブルー! 最初から……!)

ブルーは考える。イヴとの出会いから、今までの全ての状況と出来事を思い出して、必死で考える。
光子郎が最期に言い残した、「イヴがブルーを利用している可能性」。
それを頭に入れて、状況を整理し直せば……

(分からない……やっぱり分からない!)

自分の観察眼を信じるなら、イヴは自分に心酔している。ブルーだけを頼りにしている。そうとしか思えない。
けれども、光子郎の遺言のせいで、今はその「自らの感覚」が信じられない。
イヴに、ブルーの観察力を上回る演技力がある可能性を捨てきれない。
首を刎ねられ、今はただ「身体と並べてあるだけ」の光子郎の顔を、ブルーは恨めしそうに見つめる。
どうせなら、死ぬ前にもう少し話を聞かせて欲しかったのに。大事な所で役に立たない男だ。

(何か無いの? 確かめる方法は!? 白黒はっきりつける方法は……!)

イヴが本当に従順な迷える子羊なら、ここで手放すのはあまりに惜しい。
イブが本当は牙を隠した黒い山羊なら、早めに始末しないと身の破滅に繋がる。
自分の感覚すら信じられず、思考も堂々巡りで結論が出ないなら、こちらから何か仕掛けるしかない。
何か策を仕掛けて、揺さぶって、向こうの本性を露わにするしかない。
そのためには……ブルーはすぐに1つの策を考え付く。

(もしもイヴが私を利用しているというなら、私の「利用価値」というのは、つまり……!
 そしてもしもイヴが嘘をついていないのなら、――したところで、彼女には離れる理由が無いはず……!)

ただその策を仕掛ける前に、安全の確保が必要だ。
万が一、「その策」を実行した直後に襲われても大丈夫なように、予め予防線を張っておかなくては。
穴を掘り続ける2人を横目に、ブルーはギュッとマフラーを握り締めた。

312 :優しさでは辛過ぎるから(前編) ◆3k3x1UI5IA :2007/08/01(水) 22:19:35 ID:PBKSpGgg

         *      *     *

(ブルーが本当は「悪い人」だったとしたら……色々と、前提が変わってくる……!)

フェイトは考える。イヴと2人で光子郎のための墓穴を掘りながら、1人深く考え込む。
光子郎の遺体を放っておけずに始めた墓穴作りだったが、単調な作業は彼女を深い思索へと誘う。
そしてどうしても考えてしまうのは、光子郎が殺されたシーン、ではなく、その1つ前。
瀕死の光子郎の前で、鋭利なガラス片を片手に、底意地の悪い笑みを浮かべるブルーの姿だった。

(見かけの年齢は、あてにならない……変身や幻術みたいに、いくらでも誤魔化す手段はある……。
 もし、本当に「見かけ通りの子じゃない」とすると……イヴは、ブルーに騙されて操られてる……?)

そう考えれば、イヴの自己主張の少なさや、感情を押さえ込むような態度も、理解できる気がする。
そう思ってみれば、あの表情、あの態度。他ならぬフェイト自身がよく知っている。
母プレシアに命ぜられるまま感情を押し殺して戦っていた頃の自分と、今のイヴが被って見える。

ブルーがどうやってイヴを支配しているのかは分からない。
弱みを握っているのか、それともビュティの死の罪悪感につけこんでいるのか、現時点では分からない。
しかし、もしそうだと仮定して考えると、光子郎の死もまた違う意味を持ってくる。

イヴが「傷を治そうとした」あの時、光子郎は何故か「風の剣」を使おうとした。全くもって不可解な行為である。
しかしあの時、光子郎が本当に攻撃しようとしていた相手がブルーだったとしたら?
イヴの動きに注意を取られ、フェイトはその時のブルーの動きを覚えていない。心理的な死角。
だからその時、もしブルーが再びガラスの破片を取り出していたら――
そして、それに光子郎が気付いていたら――

いやあるいは、光子郎にそういう反応をさせ、イヴが攻撃するように仕向ける策略だったのか。
自分の手を汚すことなく光子郎を殺し、イヴの心に負い目を負わせ、さらに支配を強固にする策だったのか。
……流石にそこまで来ると考えすぎかとも思うが、しかし今のフェイトには否定できない。

(でも、これは全部推測……状況証拠さえも十分に揃ってはいない……。
 何かもう一押し、この疑いを裏付けるものがあれば……!)

フェイトはイヴを信じている。フェイトの前で一瞬垣間見せた、あの弱さを信じている。
自分もかつて、なのはたちに救われた。だからきっと、今度はフェイトがイヴを救う番。
何をどう仕掛けるべきか考えながら、フェイトは今はただひたすらにつるはしを振るった。

         *      *     *

そして、この場にいる最後の1人、イヴは――何も考えてなかった。
ただ頭を空っぽにしたくて、ナノマシンで作ったパワーショベル状のアームを振るい続けていた。

やがて少年1人を収めるだけの墓穴は完成し、
2つに分かれた少年の身体と首輪が丁重に横たえられ、
穴を掘った時と同様、無言のまま彼の上に土が被せられ、
木の枝2本を蔦で結び合わせただけの簡素な十字架が建てられ、
誰から言うともなく3人揃って黙祷を捧げ終えたところで――1人の少女が口を開いた。

「フェイトさん、イヴさん。先に謝っておくわ。ごめんなさい。
 私1つだけ、まだ2人に話していないことがあるの。
 でも、2人も私に話してくれていないことがあるようだし――
 こんな悲劇を繰り返さないためにも、お互いを信じて、手の内を全て明かしあいましょう?」

         *      *     *

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 22:20:16 ID:j7J1RD90
支援

314 :優しさでは辛過ぎるから(前編) ◆3k3x1UI5IA :2007/08/01(水) 22:21:29 ID:PBKSpGgg

(――よし、イニシアチブは握ったわ! このままあたしのペースで進めれば……!)

フェイトとイヴ、2人の顔に一瞬浮かんだ動揺に、ブルーは手応えを感じ取る。
それはつまり、2人とも何らかの隠し事をしていて、その隠し事について後ろめたさを抱いているということだ。
まずは第一段階成功、と胸の内で呟いて、畳みかけるように次の矢を放つ。

「まずは、イヴさん」
「えっ……わ、私、ですか!?」

名指しされたイヴが身を強張らせる。僅かに見える不安の色は、やはりブルーを欺いているからだろうか?
思わず問い質したくなる気持ちを押さえ込み、ブルーはしかし全く違う質問をぶつける。
視界の隅ではフェイトが訝しげな視線を向けてくるが、こちらはひとまず後回し。

「ここまで聞きそびれてしまってたれど、イヴさんの持つ『変身』の力について詳しく教えて欲しいの。
 『ナノマシン』とか、『天使の翼』とか、『傷の治療』だとか。髪の毛の形が変わったりだとか。
 断片的には見たり聞いたりしたけど、私、まだちゃんと説明して貰ってないわ。
 どういう原理で、何が出来て、どんな欠点があるのか、包み隠さず教えて欲しいの」

可能な限り無邪気な風を装って、ブルーはイヴの顔を見上げる。その表情の変化を追う。
どうやらイヴは、質問内容を聞いて少しだけホッとしたようだった。
ビュティを殺した時のことを聞かれるとでも思ったのだろうか? それとも、欺いていることがバレたとでも?
イヴの真意は分からないが、ともかく彼女は安心したせいか、思ったより饒舌に語り始める。

「わ、私の『変身』というのは、私の身体に組み込まれた、無数の特殊な『ナノマシン』の力なの。
 『ナノマシン』というのは、1つ1つは目に見えないくらい小さな機械で……」

イヴは説明を進める。
ナノマシンはイヴの思念、その電気信号に従って動くこと。分子構造さえも組み替えてしまう力を持つこと。
そしてイメージに沿って身体を変化できること……実例としての『天使の翼』、『ハンマー』、『ナノスライサー』。
専門的なところは質問したブルーにもさっぱりだったが、しかし彼女は1つの確信を得る。
廃病院でのイヴとビュティの会話から、薄々考えていた仮説。それが一気に現実味を帯びる。

「……と、私に出来ることは、これくらいかな……。
 ただ、どういうわけかこの島に来てからはナノマシンが不調で、普段通りの調子で動かせないんだけど……」
「ということは――ひょっとして、その『ナノマシン』って、『でんき』に弱いの?
 ビュティさんとスタンガンのことで揉めてたのも、ひょっとして……」
「!!」

ビンゴだ。ブルーは思わず笑みが浮かびそうになるのを、必死で押し留める。
イヴの表情は、まさに痛いところを突かれた、といったもの。隠しきれない動揺と恐怖が滲んで見える。
ポケモンが時に弱点となる属性を持つように、イヴは『でんき』に弱い――それも恐らく、致命的なほどに。
そしてこの事実は、今のブルーにとっては好都合。
ブルーはさり気なく、しかし確認するように、フェイトの方を振り返って言い放つ。
あくまで何も考えてないかのような、天真爛漫な素振りを演じながら。

「だとしたら、もしもイヴさんとフェイトさんが戦ったら、イヴさん、負けちゃうね。
 だってフェイトさんは『でんき』の魔法得意だって言ってたから。油断さえしてなきゃ、魔法で一発だもの。
 2人が仲間同士で本当に良かったわ。そう思わない?」
「う、うん……そ、そうだね……」

流石にこれはワザとらし過ぎただろうか? 問い掛けられたフェイトの表情は少し引き攣っている。
だが、ここは仕方が無い。多少不自然だと思われたとしても、この念押しは絶対に必要なのだ。
ここでこうやって念押ししておけば、この先イヴがブルーに襲い掛かってきたとしてもなんとかなる。
きっとフェイトが電撃魔法で倒してくれる――!
次は、そのフェイトを「押さえる」番だ。

         *      *     *

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 22:21:38 ID:pXTBdROq
支援のSLB

316 :優しさでは辛過ぎるから(前編) ◆3k3x1UI5IA :2007/08/01(水) 22:23:27 ID:PBKSpGgg

だが、言葉をかけられたフェイトの側は、この一言を全く違う形に捕らえていた。

(今のはひょっとして、念押しなの? いずれイヴを使って私を排除する時のことを考えて――!)

フェイトの仮説の中では、イヴはブルーに操られている。
そしてブルーは、もしもフェイトが邪魔になれば、容赦なく排除にかかるだろう。
これは「その時」のことを考慮に入れた、さり気ないイヴへの念押しなのか?
フェイトは電撃の魔法が使える。呪文を唱えさせたらイヴに勝ち目はない、
だから殺ると決めた時には油断している時を狙い、呪文詠唱の間も与えず一気に殺れ、と――!?

(いくらなんでも、考えすぎかも……でも……!)

「イヴさん、もういいわ。ありがとう。次は――フェイトさん」
「え?! わ、私!?」

考え込んでいた所に声をかけられ、フェイトは思わず素っ頓狂な返事をしてしまう。
また機先を制された、と思う間もなく、目の前に突きつけられたのは光子郎が持っていたマフラー。
そしてブルーの口調は、イヴへの質問の時とうって変わって、どこか責めるような雰囲気の強いものだった。

「光子郎は、嘘をついてたわ……ただのマフラーで、戦うことなんてできない、って。
 でも、2人がお墓掘ってる間に、光子郎のランドセル調べさせてもらったの」
「!!」
「『風の剣』、という名前なんだってね。剣に変わる武器だけど、ときどき変なモノにもなっちゃう、って」

ブルーが取り出したのは、支給品付属の説明書。フェイトの、そしてイヴの表情が変わる。
確かに墓穴を掘っている間、2人の意識はブルーから逸れていた。光子郎のランドセルも意識の外にあった。
光子郎が「嘘」をついた明確な証拠を手に、ブルーは淡々と言葉を紡ぐ。

「こっちの人形も、本当はバクダンだって……フェイトさんは知ってたの?」
「それは……その……!」
「ふーん、知ってたんだ。教えてくれていれば、ひょっとしたら……。
 でもいいわ、悪いのはフェイトさんじゃないから。許してあげる」

悪いのは光子郎だ、と言わんばかりの口調に、普段は穏やかなフェイトも流石に少しカチンと来た。
光子郎を嘘つき扱いした上に、彼の死も自己責任だとでも言いたそうな口ぶり。
しかし反論するより早く、ブルーは矛先をフェイト自身に向けてきた。

「それより、フェイトさんに聞きたいのは……フェイトさん自身の支給品のことよ」
「私の……支給品?」
「他の2つは分かるの。説明してくれたし、不思議な力があるんでしょう。
 でも、『さとうきび』は……。あれにも何か隠された力とか、あるんじゃないの? 私たちに隠してない?」

そんなことは無い、と言いかけて、フェイトはあることを思い出す。
ランドセルを逆さまにして、食料や水と共に転がり出てきたのは――自分でもまだ読んでいなかった説明書。

「ええっと……『さとうきびセイバー』?
 斬りつけることで『おきなわ』の傷を相手に残す、肉体精神双方に同時攻撃できる武器……って、ええ?!」
「ちょっと待って、まさか、フェイトさんも知らなかったの?」
「だって、どう見ても武器に見えなかったし、他にも武器はあったし……こんなのが剣だなんて……!」

なんで自分が謝らなければならないのだろう、と一種理不尽なものを感じながら、フェイトは言葉を濁らせる。
これが、このさとうきびが、剣?! いったいそんなこと、誰が想像できると言うのか。
モゴモゴと言い訳をするフェイトを横目に、そしてブルーはさらッと話題を変えた。

「でも、フェイトさん自身が気づいてなかったなら、仕方ないわね。そんなに気にしないで。
 最後は、私の番ね。実は、私――」

         *      *     *

317 :優しさでは辛過ぎるから(前編) ◆3k3x1UI5IA :2007/08/01(水) 22:26:00 ID:PBKSpGgg

なんとか条件は整った。ブルーは、ここで勝負に出ることを決意する。

「最後は、私の番ね。実は、私――」

思わせぶりに言葉を切って、2人に対して背中を向ける。
まるで祈るような仕草で、組んだ両手を顔の前に掲げる。
そして2人からは見えないように唇の中に押し込んだのは――手の中に握りこんでいた、赤い飴玉。

ボンッ! と白い煙が上がる。
白い煙がブルーの小さな身体を包み隠す。
そして煙が晴れたそこにあったのは――10年の年月を飛び越えた、発育のいい「女」の身体。
羽織っていたSサイズの白衣が、特に胸のあたりではちきれんばかりになっているが、構わず振り返る。
目を丸くするフェイトとイヴに、2人よりも年上の外見となった彼女は、申し訳なさそうに頭を下げる。

「あたし本当は、これが本当の姿なの。さっきまでのは、魔法というか、あたしの特殊能力で……。
 イヴちゃんの『変身』と違って『あの格好』にしかなれないし、連発も効かないし、これしかできないんだけど」

堂々と、一部に嘘を交えて説明しつつ、さりげなくイヴの表情を観察する。その変化に神経を集中させる。
この直後の彼女の態度如何に、ブルーの運命かかかっているのだ。

青い年齢詐称薬の効果を打ち消し、本来の姿に戻る――。
これが悩んだ末にブルーが見い出した、「イヴの本心を見抜くための策」だった。
もしも本当にブルーに心酔しているなら、実はそうなるまでの過程に「幼い容姿」はほとんど関与していない。
だからここで正体を明かしても、驚かれはするだろうが、拒まれる理由は無い。態度は変わらないはず。
一方、イヴがブルーを利用する気でいたなら……4歳児の姿で無くなったブルーに、利用価値はない。
怒りを滲ませるか、裏切られたと嘆くか、落胆するか、舌打ちするか、それとも――襲ってくるか。
いずれにせよ、何らかの反応は隠しきれずに出るだろう。その一瞬を、見逃さずに捉えてみせる。
もちろん、年齢詐称薬のことは伏せて――。
詐称薬に触れると、支給品の説明でも嘘をついたことを認めねばならないし、横から奪われる危険もある。
幸い「見た目の年齢を変える能力を持つ」という嘘は、この島においてはそれなりに説得力があるはずだ。
魔法使いやナノマシン能力者も居ることだし、最初の大広間で殺された女性も似たような力を使っていた。
年齢詐称薬を飲み込む瞬間さえなんとか誤魔化せば、それ以上追及されないはず。
驚きの色を隠しきれない2人に向かって、ブルーは言葉を重ねる。

「でも――私が黙っていたのは、このことだけよ。あとは全部本当。
 この島に放り込まれてすぐに襲われて、だからあたし、とっても怖くって……!
 だけどあたしに出来るのは小さくなることだけだったから、せめて警戒されないように、って……」
「そうだったんだ……」

必死な表情で弁解を重ねる風を演じるブルーに、イヴはしかし、怒りも落胆もせず、やがて優しく微笑んで。
落ち着いた表情で、こう言った。

「どんな格好だろうと、ブルーさんはブルーさんだから。
 こっちこそ、ナノマシンの説明が遅くなって、ごめんなさい……」

怒りもなく、憎しみもなく、落胆もなく、そして深く考えを巡らせるだけのタイムラグもなく。
ただイヴは、許容と、「自分を見捨てないで下さい」とのメッセージに満ちた視線を送ってくる。
これは、つまり。

(……賭けに勝った、ということなのかしら? やっぱりイヴは、あたしのことを頼っている……!)

この一言を得るために、どれだけ考えて予防線を張ったことか。
ナノマシンの弱点の確認。支給品の説明を利用してかけた、フェイトに対するプレッシャー。
フェイトに対する「支配」はまだ弱いが、それでもフェイトの性格上、いざとなれば守ってくれるだろう――
そこまで考えた上での、大勝負。その賭けに勝ったのだ。

ブルーは己の勝利を噛み締めて――だから、その場にいる「もう1人」の不審げな視線に、気付かなかった。
フェイトが内心で1つの確信を得ていたことに、気付かなかった。

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 22:26:22 ID:pXTBdROq
ぶるーめ

319 :優しさでは辛過ぎるから(前編) ◆3k3x1UI5IA :2007/08/01(水) 22:28:28 ID:PBKSpGgg

         *      *     *

――そして実はこの時、もう1人。
フェイトにもイヴにもブルーにも気付かれず、すぐ近くで一部始終を「聞いていた」者が、「もう1人」いた。
「彼」はそして1つの結論に達する。
限られた情報から、「誰が本当は悪い奴なのか」を正確に見抜く。
いつもはおちゃらけている「彼」も、密かに正義の怒りに燃える。

けれども、「彼」には事態に介入すべきタイミングが分からなくて――
それ以前に、自ら事態に働きかけるような力を、「彼」は持たなくて――
だから、「彼」の出番がこの後すぐ回ってくるとは、「彼」自身も予想だにしてなかった。

         *      *     *

一番の懸念事項が解決されれば、改めて見えてくるものもある。
イヴに対する疑いから解放されたブルーは、ふとあることを思い出した。
それは、前々からずっと気になっていた、あのアタッシュケースのこと。
イヴが従順な奴隷だと判断できた今、手持ちの「戦力」について正確な情報を把握しておきたいと思った。

「ところでイヴちゃん、ビュティが持ってたランドセル貸してくれる?」
「はい……しかし何ですか、いきなり?」
「ホホホ、大したことじゃないわよ。ちょっと思い出したことがあってね」

首を傾げながらも素直にランドセルを渡してきたイヴに、ブルーは砕けた調子で微笑みかける。
アタッシュケースについて直接質問するのは、まだマズかろう。
理由は分からないが、イヴはそれに触れられることを相当嫌がっている。下手に触れるべきではない。
だが、元々あの鞄はビュティの支給品。
なら、ビュティのランドセルの中には支給品に同封される説明書が入ってるはず――そう考えたのだ。

そして彼女は、先ほどフェイトがやったのと同じく、ランドセルを逆さにひっくり返して。
その拍子に、食料や水、地図やコンパス、いくつかの説明書に混じって、何か「変なもの」が転がり出た。

「――うおっ、イテテッ! こら、もっと丁寧に扱わんかい!
 オレの素敵ボディに傷がついたらどないしてくれるんや!」

唐突に喚きだしたその「小さな生き物」に、3人は思わず目が点になる。
それはサングラスだった。突き刺さりそうな三角形のレンズを持った、不思議なサングラス。
そこに貧弱な手足が生えて、地面に寝そべったまま勝手なことを喚き散らしている――
すぐさまその正体を思い出したイヴが、彼の名を叫ぶ。

「ええっと――グラサンマンさん!」
「ちょっ、だからグラサンマンちゃうから! コンマだから! 前にも一度ちゃんと名乗ってるし!
 いや今はそれよりもやな、こうして出てきちまった以上、オレにも黙っておれんことが……!」

そしてその喋るサングラスは、ビシッ! と小さな手でブルーを指差して。
声だけは威勢良く、堂々と啖呵を切ってみせた。

「やいやいそこのニセ幼女! おまえの策略は全てこのコンマ様がお見通しや!
 ビュティがヤられてしもたのも、元はと言えばおまえのせいやろ?! オレには分かっとるからな!」

         *      *     *

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 22:30:17 ID:pXTBdROq
でたー!

321 :優しさでは辛過ぎるから(前編) ◆3k3x1UI5IA :2007/08/01(水) 22:31:35 ID:PBKSpGgg

工場前に開けた広場に、じりじりと午後の日差しが照りつける。
コンマの告発に、フェイトとイヴの視線はブルーに集中する。
そしてブルーは……動けない。
手の平に乗る程度の小さな怪生物?の恫喝に、動けない。

(こいつが、ビュティと交換したっていうサングラス!? 自我と知性があるの!?
 すっかり忘れてた……イヴは「無くした」と言ってたのに……本当に使えない子……!
 いや、それよりも重要なのは、こいつが何を聞き何を知っているか……それを見極めないと……!)

知らず知らずのうちに脂汗が滲み出してくる。
天国から地獄へ、というのはまさにこういうことを言うのだろう。
せっかくイヴが忠実な手駒であることを確認できたというのに、横からこんな奴が出てくるなんて――!
ブルーはすぐさま反論しようとするが、口の中が粘ついてすぐに声が出ない。
ようやく出た言葉も、切れ味のない、どう聞いても不審感しか抱かれないような口調になって。

「な、何を根拠に、そんなことを――! あ、あなたが何を知ってるというのよ?!」
「フンっ! トボケたって無駄やで!
 病院からここまでの一部始終、ぜ〜んぶランドセルの中から聞かせてもろたからな!
 そりゃ、半分はビュティのアホの自滅やけどなぁ! 直接手ェ下したのはイヴの嬢ちゃんやけどなぁ!
 おまえがはっきり言うたこと、全部覚えとるで! 『全て分かってるわ』やら『全て忘れましょう』やら……!
 ありゃ要するに『おまえの計画通り』ってことと違うんかい! えぇ!?」

コンマの剣幕に、マズイ、とブルーは思った。
イヴは青い顔をして震えだすし、フェイトも険しい表情でこちらを見ている。
このままではマズい。せっかく危険を犯してまで絆を確認したのに。なんでこんなグラサン1つに。
あまりの焦燥に、ブルーの視界がぐにゃりと歪む。激しい眩暈を覚える。足元が崩れていくような錯覚。
マフラーを握る手の中に、じっとりと汗が滲む。
そう、マフラー。光子郎のマフラー。風の剣。一連の流れの中でブルーが持ったままになっていた「武器」。
――黙らせないと。
とりあえずは一刻も早くこのサングラスを黙らせないと。後のことは何とでもなる。きっと何とかなる。
熱に浮かされたような頭で、ブルーはそして、素早く腕を振り上げて――

   ガキッ!!

甲高い音と共に、剣の姿になったマフラーが、硬い「何か」に止められる。
疾風のような速度で割り込んできたのは、右手にさとうきびを構えたフェイト。
彼女が左手で掬い上げ守ったのは、例の喋るサングラス・コンマ。
一見すると冗談のような光景。見るからに切れ味良さそうな剣が、何の変哲もないさとうきびに止められて。
けれど、フェイトの表情には冗談の色など欠片もない。燃えるような目でブルーを睨みつける。

322 :優しさでは辛過ぎるから(前編) ◆3k3x1UI5IA :2007/08/01(水) 22:34:12 ID:PBKSpGgg

「あなたって人は……! いったいどこまで……!」
「ふぇ、フェイト!? い、いや違うの、これは……!」
「イヴを苦しめ、ビュティって人を殺し、瀕死の光子郎さんを死なせ……!
 もう、許さない!」

あの大人しいフェイトのどこにこれ程の憎悪が潜んでいたのか。
むき出しの憎しみを叩き付けられ、ブルーは思わず1歩下がる。
あの目を見れば、一目で分かる。もう言い訳も説得も通用しない。
ビュティの死はブルーにも計算外、とか、光子郎の死はブルーとは無関係、などと真実を告げても通じまい。
こうなった以上、ブルーにとって数少ない命綱は……!

「イヴ! 命令よ! フェイトをやっつけて!」
「で、でも……!」
「『でも』じゃないっ! さっさとしなさい!」
「……イヴさん。そこをどいて。グラサンマンさん、力を貸して」
「おう、存分に使え、オレの力! オレもこいつだけは許せん!」

フェイトが額に載せるようにサングラスをかける。
ポケモントレーナの観察眼に頼るまでもなく、フェイトの身に力がみなぎっていくのが傍目にも分かる。
あまりに危険な状況。

「くっ……この役立たずがっ! もういいわよッ!」

青い顔のままオロオロと動けないイヴに業を煮やし、ブルーは舌打ち1つすると、背中を向けて逃げ始める。
逃げながら手に取ったのは、1枚のカード。GIのスペルカード・『同行』を使って逃走するつもりなのだ。
が――遅い。
コンマの力を借りたフェイトの前では、その逃げ足はあまりに遅い。
『同行』のカードで逃げるために必要な20mの間合い、それを許さず、逆に一気に距離を詰める。

「身体強化機能特化型融合デバイス、『グラサンマン』――逃げられると思わないでッ!!」

閃光一閃。
風よりも早く駆けたフェイトが一瞬のうちにブルーの眼前に回りこみ。
身構える間すら与えず伝説の剣『さとうきびセイバー』が正確無比な狙いで嵐のように叩き込まれ。
ブルーの腕に、足に、胸に、背中に、無数の『おきなわ』の傷を刻みながら、彼女の身体を弾き飛ばす。
大きく宙を舞ったブルーの身体が、どさり、と崩れ落ち――後は、沈黙。

         *      *     *

323 :優しさでは辛過ぎるから(後編) ◆3k3x1UI5IA :2007/08/01(水) 22:38:15 ID:PBKSpGgg

「……見事な太刀筋やったが――トドメは刺さなくてええんか? あとオレ、グラサンマンちゃうから。
 すっかり定着しちゃってるようやけど、本当はコンマやから。デバイスとやらでもないし」
「本当は、殺したいくらい憎いよ……。
 この人が居なければ、光子郎さんは死なずに済んだと思うし……。
 でも、憎しみに駆られて命まで奪ったら、きっとそれは私たちの『負け』……。今は、これでいい……」
「それもそうやな……って、名前の方のフォローは無し?! おーいフェイトさーん?! もしもーし?!」

手の中で喚き続けるサングラスを無視して、フェイトはブルーとイヴを眺める。
ブルーの方は……完全に気絶したらしい。意識を失って、倒れている。
両足に叩き込んだ斬撃は深く、おそらくもう自力では歩けまい。両腕もまともに動くまい。
とはいえ、急所は外したから、失血で死ぬことも無いだろう。
後々治癒魔法の治療を受ければ、社会復帰できるレベルである。その程度のダメージを意識して与えた。
まあ、もしかしたら屈辱的な「おきなわ」の傷痕は残ってしまうかもしれないが……
その程度は、フェイトのささやかな復讐、ということで許してもらおう。

それよりもフェイトが気になったのは、イヴの方だった。
呆けたような表情で膝をつき、倒れたブルーを見つめたまま動けないイヴ。
フェイトはなるべく優しく、彼女の名前を呼ぶ。

「――イヴ」

びくん、とイヴの肩が震える。その僅かな動きの中から、彼女の怯えが伝わってくる。
無理もない、とフェイトも思う。
コンマにとって大事な仲間だったビュティを手にかけてしまったのは、イヴだ。
フェイトにとって大切な存在だった光子郎を殺してしまったのも、イヴだ。
そしてブルーに攻撃命令を下され、一瞬迷ってしまったのも、イヴだ。
それでも全ては、ブルーのため。そう思っていたはずなのに、「役立たず」と罵られ見捨てられた。

きっと今、彼女の中では無数の感情が入り乱れ、混乱の極みにあるのだろう。
どんな表情をしたらいいのか分からない、と言わんばかりの危うい表情で、口をパクパクさせている。
そんなイヴに、フェイトはあくまで優しく、限りなく優しく微笑みかける。

「わた、わ、私……!」
「大丈夫よ。大丈夫だから。あなたが怯える必要は、ない」

母プレシアに訣別を告げられた時の自分もこんな表情をしていたのだろうか。
そう思うと、自然と自分が今すべきことが理解できた。彼女にかけるべき言葉が、迷わず出てくる。

「どうして――どうしてフェイトさんは、私に――私を――」
「私もね……『ある人』の言うままに、罪を犯したことがある。人を傷つけたことがある……」
「え?」

思い出すだけで、今でも胸の奥が痛くなる。
けれど、あの痛みを乗り越えてきたからこそ、今のフェイトが居る。
記憶の中の痛みを思いだしながら、フェイトは語る。

「その人は、とっても大切な人だった。誰よりも大事な人だった。
 とっても厳しい人だったけど、それでも私にとっては生きる理由だった」

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 22:39:27 ID:N4x4Do/7
支援

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 22:40:21 ID:WWVuZ/UT


326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 22:41:00 ID:pXTBdROq
支援なの。

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 22:44:00 ID:pXTBdROq
支援足りない?

328 :代理投下:2007/08/01(水) 22:47:48 ID:E26FJ8Jr
206 名前:優しさでは辛過ぎるから(後編) ◆3k3x1UI5IA[sage] 投稿日:2007/08/01(水) 22:47:08 ID:rIEdykMo0

厳しく、理不尽で、過酷な要求ばかりしてきた母、プレシア・テスタロッサ。
どんなに努力しても、身を粉にして働いても、労いの言葉ひとつ貰えず、鞭で打たれ、叱責され。
それでも、たった1つの「優しい思い出」が彼女を支えていた。遥か昔の、偽りの記憶だけが心の支えだった。
たった1つでもいい、優しさを示されれば、理不尽な相手にでも依存してしまうことがある――
それは誰よりもフェイト自身が良く知っていること。
だから、イヴが陥った状況が、よく分かる。ブルーに依存してしまった心理が、手にとるように分かる。

「でも、私はあの人に見捨てられて……
 そんな時、傍に居て支えてくれたのが、なのはたちだった。
 敵だったはずの、なのはたちだった。今の私の、大事な友達」

今のイヴもきっと同じ。唯一の支えを失って、荒涼たる荒野に放り出されたような状況。
だから、今度は。

「だから――今度はきっと、私が誰かを支える番なんだと思う。
 私が、イヴを支える番。
 辛いことも苦しいことも、みんなで分け合えばきっとがんばれる。
 1人じゃ背負いきれない罪でも、きっと耐えられる。
 辛いことを忘れることができないなら、全部忘れず、ちゃんと背負って、償って、一緒に歩いていこう。
 ……ね?」

フェイトはゆっくりとイヴの肩を抱くと、イヴの言葉を待つ。
イヴの中で、様々な感情が渦巻いているのが分かる。今はきっと急かすべきではない。
フェイトの手の中に握られたコンマも、黙ってイヴの答えを待つ。
やがて、たっぷり1分ほど言葉を失っていたイヴが、ゆっくりと口を開いた。

「わた、し……」
「……?」

――何かが、ひっかかるような声だった。
不審に思って、相手の顔を見るべく、少し身を離したフェイトは、そして、

  ザクッ。

唐突に、首の真ん中に、熱さを感じた。

「かっ……ハッ……!?」

声が出ない。息が出来ない。電撃魔法など唱える間もない。痛みより先に、出血より先に視界が暗くなる。
見ればイヴの髪の一房が、いつのまにか鋭い金色の槍と化していて。
分子レベルのスケールで物体を寸断できるナノスライサー。
その鋭い切っ先が、フェイトの喉を貫き、甲状軟骨を貫き、食道を貫き、椎骨を貫き、延髄を貫き。
フェイトの後頭部あたりから、僅かに血に濡れた切っ先を覗かせていて。
間違いなくそれは、致命傷。

(どうし、て……!? イヴ……?!)

ぐらり、と視界が傾く。意識が遠のく。ほとんど出血することなく、奈落に向かって落ちていく。
最期の力で見上げたイヴは、血の涙を流しながら、機械のような無感情な顔で、何かを延々と呟いていた。

「――全部、忘れる……今は殺人機械でいい……鬼でいい……優しさじゃ、辛過ぎるから……」


329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 22:48:11 ID:49RELgpX
しえん

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 22:48:46 ID:WWVuZ/UT


331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 22:49:34 ID:E26FJ8Jr

         *      *     *

――もう鬼でいい。心の無い殺人機械でいい。
激しく揺れ動くイヴの精神は、激しい迷いと苦しみの末に、全ての感情を閉ざすことを選んでしまった。

フェイトは、間違いなく優しかった。
でも優しさは信じられない。優しいと言うのなら、あの時のブルーだって優しかったのだ。
そのブルーが土壇場でイヴをモノ扱いし、家畜のように命令を下し、果てには見捨ててしまったのだから。
優しさは、信じられない。
傷ついた魂に心地いいからこそ、かえって怖い。身を委ねるのが恐ろしい。
元々、光子郎を殺した時点で、イヴはフェイトに対し、取り返しのつかない後ろめたさを抱いていたのだ。
フェイトが優しくすればするほど、イヴの心は逆に追い詰められて。
元より疲弊しきっていた精神は、とうとう限界を超えてしまったのだ。

また、フェイトの読みにはちょっとした誤算があった。
フェイトの過去とイヴの現状があまりに似過ぎていたので、その2つの間にあった差に気付かなかったのだ。
フェイトとイヴの間には、なのはとフェイトが築き上げていったような信頼関係が出来ていなかった。
繰り返される本気の戦闘は、時間は短くとも相手への深い理解を生む。だからなのはとは理解し合えた。
けれどイヴと過ごし言葉を交わした時間は、それに値するほどのものにはならなかったのだ。
そして――ブルーとイヴの関係は、フェイトとプレシアの関係より、遥かに弱く、脆かった。
当時のフェイトには、プレシアの他にはアルフとバルディッシュしか居なかった。
この3人だけが、まさにフェイトの世界そのものだったのだ。
しかし、イヴは元の世界に帰れればスヴェンがいる。トレインがいる。リンスなどの知り合いも多い。
この島での人間関係はあくまで一時的なもの。自然と、ブルーの裏切りの意味も変わってくる。

そしてもう1つの誤算は、イヴの特殊能力。その可能性の広さ。
フェイトは全てを忘れることなく、罪を背負い償えと言った。
辛いことでも忘れられないのだから、と言いきった。
けれど――本当にそうだろうか?
ナノマシンを使えば、イヴは自分の身体を変化させることができる。自分の傷を治すこともできる。
だとしたら、記憶を消去することも出来るかもしれない――
記憶を司る海馬のあたりを上手いこと弄れば、嫌なことを全部忘れられるかもしれない――
ナノマシンが不調な今では無理でも、本来の調子さえ取り戻せば、その程度は出来るかもしれない――
イヴは、そう思い至ってしまった。ギリギリまで追い詰められた精神が、そんな答えを出してしまった。

「お……おい嬢ちゃん、何やっとんのや! なんでフェイトの嬢ちゃんをやらなあかんねん!
 おいこら聞いとるんか!? 正気に戻れや! なあ! おいちょっと」

ザクッ。
何やらサングラスがうるさく喚いていたが、イヴは振り向きもせず、無造作にナノスライサーを振り下ろす。
すぐに、静かになる。
血の涙を流し続けながらも、イヴの顔からは一切の感情が欠落したまま。
命持つサングラスの「死」にも、何の動揺も見せない。

――イヴは思った。
心が痛むなら、もう心なんていらない。
鬼でいい。心のない殺人機械でいい。トルネオ・ルドマンの所に居た頃の自分に戻ろう。
そしてさっさとこの『ゲーム』を終わらせて、全てを忘れて、何事も無かったかのようにスヴェンの所に戻ろう。
そうだ、もしも記憶の消去が自分で上手く出来ないようなら、優勝時の「ご褒美」で消してもらってもいい。

ああでも、どうしよう。それでは自分から行動を起こすことができなくなる。
心を完全に閉ざすなら、考えることをやめるなら、誰かに代わりに考えてもらわなければ。
ちょうどあの頃のトルネオのように、殺人機械に命令を下す存在が必要になってくるわけで――

イヴの視線が、傷だらけで倒れているブルーに向けられる。
ほとんど表情のないまま、その口元が、僅かに吊り上がった。

         *      *     *


332 :代理投下:2007/08/01(水) 22:50:30 ID:E26FJ8Jr
――意識を取り戻した時、最初に感じたのは太陽の眩しさだった。
逆光の中、2つのシルエットがこちらを見下ろしている。
片方は……イヴだ。陽光を透かして輝く金髪と、その髪形で分かる。
でも、もう1つは……? 頭についてるのは、丸い球体と、触角? この人影、どこかで見た気が……

「ホラ、治ッタゾ」
「そうね……。ブルーさん……大丈夫、ですか……?」

無機質な声が2つ。
感情の感じられない、しかし言葉だけは自分を気遣うイヴの声を受け、ブルーは頭を振りながら起き上がる。
見れば、すぐ側には蜂と少女を掛け合わせたような異形の生物。ジェダにQBと呼ばれていたあの生き物だ。

「ゴホウビ、確カニ届ケタカラナ」

ブン。
短く言い残すと、QBは小さく羽を鳴らせてその場を飛び去る。
しばし状況が把握できなかったブルーは、改めて周囲を見回す。

――すぐ近くで、フェイトが死んでいた。
信じられない、といった風の表情を浮かべ、目を見開いたまま、静かに事切れていた。
意外と出血は少ない。首の中央にある傷も、かなり小さい。
これで目を閉じていたら眠っていると勘違いしたかもしれない、それくらいの死に方。

何故、フェイトが死んでいるのか? ――考えるまでもない。
何故、ここにQBがやってきたのか? ――考えるまでもない。
何故、自分はこうして無傷でいるのか? ――考えるまでもない。
ブルーは改めて自分の身体を確認する。
身につけていた白衣は、何箇所も「おきなわ」という文字の形に切り裂かれボロ布のようになっている。
けれど、その下の肌には傷1つない。腕も足もちゃんと動く。

「反応が遅れて、申し訳ありませんでした……これからは、このようなことは……」
「い、イヴがやったの? ひょっとして、さっきの『ご褒美』って、まさか」
「ナノマシン治療……上手くいかなくて……。勝手な判断して、ごめんなさい……。だから……」

イヴは感情の欠落した表情のまま、ブルーに頭を下げる。深く深く、頭を下げる。
その姿を見て、ブルーは。

(あ……あはは。ホホホ。ホホホホッ!)

思わず高らかに笑いだしたくなるのを、ブルーは必死に堪える。堪えきれず口の端が吊り上がる。
イヴは、ブルーが思っていた以上にブルーに忠実だったのだ。いや、忠実になったのだ。
この状況はそうとしか思えない。
反応こそ遅れたものの、ブルーの命令通りにフェイトに襲い掛かり。
相手が電撃魔法の使い手、という相性の悪さにも関わらず、素早い一撃で命を奪い。
そして『ご褒美』の権利を使ってまで、ブルーの傷を治して見せた。
この落ち着いた表情も、迷いが吹っ切れた、ということなのだろうか。いやきっとそうだろう。

一時は「イヴはブルーを殺して『ご褒美』を貰おうとしているのでは?」とまで疑っていたのに。
あれも全くの杞憂だったわけだ。ここまで来ると、笑みも零れようというものである。
ブルーは立ち上がる。豊かな身体の上で、ボロ布となった白衣の成れの果てが揺れる。

「よくやったわ、イヴ。やれば出来るんじゃない。さっきは酷いこと言ってごめんね♪」
「いえ……」
「さて、マトモな服が欲しい所だけど……そうね、そこの死体の服、脱がせてくれる?
 服を破かないよう、血がつかないよう、気をつけて」
「はい……」

333 :代理投下:2007/08/01(水) 22:51:13 ID:E26FJ8Jr
ブルーの命令に従順に、イヴはフェイトの死体から服を剥ぎ取りにかかる。
別にブルーとしてはイヴのナース服を奪っても良かったのだが、それではイヴが着る服が無くなってしまう。
イヴが死体の服を脱がせている間に、ブルーは遺されたフェイトのランドセルを漁る。

「脱がせ終わりました……」
「こっちに頂戴。それから……これはイヴが持ってなさい。使い所は任せるわ」

イヴからフェイトの衣類を受け取り、代わりにランドセルから出したバトルピックを押し付ける。
イヴの能力ならこんなもの無しでも戦えるが、どうせブルーが振るうには重過ぎる武器。
ポケモンバトルでもそうだが、戦闘時に選べる選択肢は多い方がいい。意外な技が身を救うものなのだ。
そういえばアタッシュケースについても聞いておきたいが……まあ、これは後回しでいいか。
ブルーはさっさと白衣の残骸を脱ぎ捨てると、渡された服を身につけ始める。相手はイヴだ、恥じらいはない。

「これから、どうしようかしらね」
「私は、ブルーさんに従います……」
「この2人、工場の秘密がどうとか、エネルギー源が謎だとか、色々言ってたけど。
 あれって本当に意味あるのかしら? どう思う、イヴ?」
「さあ……? 私には、分かりません……ところで、このサトウキビ、どうしましょう?」

着替えながらの取りとめもない話。ブルーはすぐに服を着終わる。
多少体格が合ってないため、胸ははちきれんばかりに張り、少し動くとおへそも見えてしまう。
けれどもまぁ、さっきまでのボロ布よりはよほどいい。これで他の参加者とも接触できる。
もっともこの格好では、4人は居るというフェイトの知り合いに出会えばまたややこしいことになりそうだが。
どこかでチャンスがあれば、また別の服を探そう――ブルーはそう心に決めて。
首元にマフラー状態の『風の剣』を巻くと、イヴに命令を下す。

「さとうきび? そうね、そんなものへし折っておきなさい。ムカツクから。
 さ、とりあえず移動するわよ。こんなところ誰かに見られたら厄介だしね」

         *      *     *

――ブルーは知らない。気付いていない。
イヴの本当の心を。本当の気持ちを。

(……当面はこれでいい……)

人の形をした「鬼」は、命令に忠実にさとうきびをナノスライサーで叩き折ると、主人の後を追って歩き出す。
ブルーはイヴを利用しているつもりなのだろう。そのことは百も承知だ。
しかし、今やそれはイヴにとっても同じこと。
現在のイヴにとって、ブルーは「主人役」として価値があるから従っているだけなのだ。

(私は鬼……私は殺人兵器……。兵器には、使う人が必要……)

たとえば誰かが剣で人を斬っても、剣そのものは罪を問われない。剣そのものは悲しまない。
殺人の罪も、罰も、罪悪感も、全て「剣を振るった人間」が背負うべきもの。
そしてブルーならちゃんと振るってくれるだろう。そう判断したからこそ、従っているのだ。だから。

(もしも、より良い「兵器の使い手」が現れたとしたら。もしも、最後の2人になったとしたら。その時は……!)

         *      *     *

優しさに怯えた少女は、深い闇の中に堕ちて真の鬼と化した。
優しさを演じた少女は、忠犬と信じて恐るべき鬼を抱え込んだ。
歪な三角関係はその数を減らしてさらに歪な形となり、そして2人は……。



334 :代理投下:2007/08/01(水) 22:51:57 ID:E26FJ8Jr
【A-3/森の中/1日目/午後】
【ブルー@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:健康(傷は全て「ご褒美」で完治)、14歳モード、イヴを完全に支配したと思い込み慢心気味
[服装]:フェイトの普段着(微妙にサイズ合ってなくてヘソが見えてる&胸がキツキツ)
[装備]:風の剣(マフラー状態)@魔法陣グルグル
[道具]:支給品一式(食料少し減)、支給品一式×2[フェイト][光子郎]、
     チョークぎっしりの薬箱、年齢詐称薬(赤×3、青×3)、G・Iカード(『聖水』『同行』)@H×H、
     Lのお面@DEATH NOTE、ジャスタウェイ@銀魂、マジックバタフライ@MOTHER2
[思考]:ホホホッ! 結果オーライってとこね! 本当にツイてるわね、あたしってば!
第一行動方針:とりあえず、これ以上のトラブルを避けるために工場から離れる。
第二行動方針:イヴを支配し、利用して生き残る。
第三行動方針:生き残るためには手段を選ばない。
第四行動方針:フェイトの知り合いと遭遇してしまう前に、どこかで適当な服を手に入れておく。
第五行動方針:レッドやグリーン、イエローのことが(第三行動方針に矛盾しない程度に)心配
基本行動方針:バトルロワイアルからの脱出、元の世界への帰還(手段は問わない)
[備考]:
  イヴのナノマシンの能力をあらかた理解しました。
  ブルーは、双葉を始末したであろうと思っています。
  フェイトの知人(なのは達)と、リリカルなのは世界の魔法についての知識を得ました。  
  光子郎たちの工場についての考察を一通り聞いています。ただし、あまり重要性を感じていません。
  イヴの心変わりに気付いていません。
  イヴは自分に心酔し、命を投げ出してでも守ってくれるものとばかり思っています。


【イヴ@BLACK CAT】
[状態]:左腹部に銃創(処置済み・回復中)、全身に中程度の打撲(回復中)、疲労感大、思考停止状態
[服装]:ナース服
[装備]:スタンガン@ひぐらしのなく頃に、バトルピック@テイルズオブシンフォニア、
[道具]:支給品一式(食料少し減)、支給品一式[ビュティ]、アタッシュ・ウェポン・ケース@BLACK CAT、
    G・Iカード(『左遷』)@H×H、神楽の傘(弾0)@銀魂、血塗れの自分の服
[思考]:もう「鬼」でいい……心の無い殺人機械でいい……今この島でだけは……!
第一行動方針:「命令をくれる主人役」として、ブルーを利用。当面彼女に奉仕し、守る。
第二行動方針:「主人役」にはできるだけ他参加者の抹殺を進言し、なるべく早く全ての戦いを終わらせる。
第三行動方針:ブルーより良い「主人役」候補が見つかれば、状況次第で「乗り換え」も考える。
基本行動方針:マーダーチームの戦闘要員として行動し、最後の最後に「主人役」に牙を剥いて優勝する。
         そして全てを忘れて、元の世界に戻る。
[備考]:
  3人殺したことによる「ご褒美」は、ブルーの傷の治療に使用しました。
  ブルーが「4歳児の姿」になるのは、ブルー本人が持つ特殊能力だと信じています。

【フェイト・T・ハラオウン@魔法少女リリカルなのはA's  死亡】
【コンマ@ボボボーボ・ボーボボ  死亡】

[備考]:
  A-3工場前に光子郎の墓(名前は書かれていません)が作られています。彼の首輪も埋められています。
  光子郎の墓の前に、裸のフェイトの死体が転がっています。
  フェイトの死体の側に、
  折れたさとうきびセイバー@ボボボーボ・ボーボボ、破壊されたコンマ@ボボボーボ・ボーボボ
  ボロボロの白衣(『おきなわ』の文字の形に何箇所も切り裂かれている)@現実?  が転がっています。


335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 22:52:54 ID:E26FJ8Jr
代理投下終わりました。

336 : ◆3k3x1UI5IA :2007/08/01(水) 22:53:47 ID:PBKSpGgg
そろそろ、さるさん終わったかな? 今度からもうちょっとゆっくり投下しよう……
支援および転載、感謝です。
ここまでの流れも受けて、また爆弾置かせてもらいました。

偽装奉仕マーダー、とでも呼ぶべきでしょうか?>イヴの新スタンス
ブルー・イヴのコンビがこれからどの方角を目指すかは、次の書き手さんにお任せします。
まあ、どの方向に向かっても一度は森を通ることになるので、現在地は「森」と表記しましたが。

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 23:02:06 ID:WWVuZ/UT
投下GJ……いや、超GJだ……。
「グラサンマンはデバイス扱いかよ!」とか「金髪実験体同志の交流キター!」とかはしゃいでたら、まさかのどんでん返し……。
ブルーは倒せたけど、鬼モードのイヴがきたか。そういや最初はこんな感じだったな、イヴ。
とにかくフェイト、お疲れ。
ブルーはイヴの本性に気付いてないから普通にやばいなー。うまくいってるはずなのになぜかヘタレ臭が。
あと、フェイトの服は早めに脱がないと、なのはさんに見つかったとき普通に殺されるぞw

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 23:07:41 ID:E26FJ8Jr
うぁぁああフェイトぉぉぉっっ!!!

融合型デバイス・グラサンマンキターーーッッとか、ちょ、おきなわwwwwとか爆笑してたのに、後半の展開恐すぎ…
特にイヴの鬼モードがヤバイよ…、冷や汗ものだった。
フェイトさんは頑張ったんだけど、惜しかったなぁ……。つーか工場組は全体的にボロボロだなぁ。
ステルスコンビは何処に向かわせてもおいしいし、非常にGJだったと思います。





339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 23:08:59 ID:LH7IxnWh
グ、グラサンマーーーーン!!!

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 23:16:09 ID:c67+8Vro
投下乙!
コンマ、活躍しちまったぁ……;ずっと空気になると思ってたのに
支給品の使い方もうまいです

フェイトはこっちでは死亡か
運命って気まぐれなのねぇ

そして強力なマーダーコンビが結成されたなぁ
これは続きが楽しみな作品

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 23:19:15 ID:dkrXmH9O
ふぇ、フェイトーーーーーーーー! GJ。
これが燃鬱落下展開か……かなりキタぜ。
放送後はなのはさんが本格的にやばそうだ。

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 23:48:10 ID:64M6t195
予想はしてたけどやっぱりぃぃぃぃ!!!!
皮肉なもんだな、某所ではなのは勢で唯一生還したフェイトがこっちじゃ最初の脱落か。

そしてなのはさん決壊フラグ設立っと。放送後が楽しみだぜっ!
・・・・・放送遠いけど。

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 23:52:32 ID:HQDdB+oG
フェ、フェイトー! イヴー!!
優しさに怯えて暴走してしまうとはなんとも切ない。
イヴは遂に赤枠組か。そろそろ精神的にやばかったものなぁ……。
何処に行っても、工場に誰かが来ても、どう転んでも面白そうだ。
実にGJ。

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 00:07:13 ID:8G1f7Lyc
いまだに死者が3分の1って凄いな。
放送もないし、まだ序盤なんだ。
半分以上死んで中盤のイメージがあった。

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 00:11:31 ID:NhMK4ZB2
放送がまだ無いからな・・・・展開が書きづらい。
最初の放送って夕方だったか?>>220見る限り半分以上動かさないと・・・・・

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 00:18:49 ID:Z33qASMF
投下GJです。
フェイト……アニロワで生き残った途端にこっちで死亡とは……
なかなか死者の出なかったなのは勢では初の犠牲者か……
ボーボボからの支給品組もせっかく日の目を見たと思ったらすぐ破壊されちゃって寂しい
そして何気に今度はフェイトが脱いだ、つーか脱がされたかwww

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 00:24:30 ID:ksgypWI/
しかもすぐ近くにはボロボロに切り刻まれた白衣が転がっている。
あと謎の折られたさとうきびとコンマ。

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 00:30:57 ID:ksgypWI/
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/img/41.gif

本更新はあと1〜2話来てからの予定ですが、様子見兼ねて地図仮更新。
仮更新は仮って事でこれまで避難所でしてたけど別にこっちでやらない理由も無いなと。

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 00:35:07 ID:mdWMCX/8
>>348
いつも乙です。

赤が増えてきた増えてきた。wktk
やっぱり、このくらいのカオスな時期が一番おもしろいな。

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 00:47:16 ID:NhMK4ZB2
>>348 いつも乙です。赤と黄色がガンガン増えてきた。
 後何気に廃病院付近に密集しかけなのね。

フェイト素っ裸にされちゃった訳だけど、人が来にくい所なのがまだ救いか。死んでから救いも何もないだろうけど。
そして今凄くなのは組のプロットが立ちかけている俺。少々強引だけど。


351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 01:01:21 ID:FU5wG4wo
>>336
GJ。フェイトも光子郎も報われないな…。
ブルーはヘタレレベルと外道レベルを両方上げてるし。
自らの手では誰も殺してない(双葉は未遂だし)というのに間接的には二人殺して他にも
いろんな影響与えてるなんて。扇動マーダーとして輝いているなぁ。だがヘタレ臭がすごい。
精神崩壊して覚悟を決めてしまったイヴの動向も気になる。

>>348
いつも乙です。中央と北西の森はカオスだな。



352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 09:30:56 ID:ySQY+fGa
どんどんマーダーが増えてくな……大丈夫かオイ

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 09:36:47 ID:ySQY+fGa
ここは首領パッチソードの活躍に期待するしかないな
魔力注入して田中ソードに進化してくれたら……

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 13:53:23 ID:1D5RrV/D
今読んだ、ってフェイトォォォォォ!?
某所で生き残ったから死ぬかなとは思ってたけど………orz

しかしこれでますますなのはさんが気になることにw
個人的には復讐に走るよりはさらに「正しく狂って」ほしいところ

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 14:32:34 ID:mdWMCX/8
>>352
実は純粋なマーダーはたったの10人。生き残り全体の6分の1しかいなかったりする。
割合的に見れば対主催が絶対的に有利なはずなのにこの緊張感はなんなんだw

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 14:48:17 ID:+7EthGTG
マーダー関係無しに誤解が多すぎるからな


357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 14:49:48 ID:HhRDUhF/
ロワらしくてよろしい

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 21:44:29 ID:CK5BFD70
心配しなくてもそのうちマーダーがあい打ちできずに負ける展開だってあるさ。

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 23:08:58 ID:e64q9U7i
こんなもんの何が面白いの?


360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/02(木) 23:12:27 ID:FU5wG4wo
むしろマーダーはもっと多くてもいいぜ。
脱出フラグ考えるにはまだ早いから、マーダーたっぷり誤解もあるよなロワ展開を見たい。

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 10:20:21 ID:a7P9WmJ3
おぃおぃまた脱出かよ・・・
某ロワも大量に脱出ENDだったしロワに緊張感無くなるぞ

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 10:28:01 ID:3UzLdTUa
何を言うんだ、脱出フラグ自体用意しておくのは基本だろう。
どっちにも転べるように。
それがそれぞれのENDも盛り上げてくれるってものだ。

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 10:41:05 ID:MnmAJ4/6
っていうか発狂者が多すぎwwwwwwww

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 10:55:46 ID:LlYpt3rZ
ロリショタだからこんなもんだろ

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 10:58:44 ID:58veND+W
LSといえば精神年齢も年相応・・・・・・・って、このロワ精神年齢妥当な奴すくねぇっ!
まあ、子供の精神でこんなとこ連れて来られれば壊れやすくもなる罠。

脱出だろうが優勝だろうがどちらでも構わないけど、どっちもフラグ立ってれば問題ないな
どちらかに片寄りまくる事態が怖い。

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 11:01:16 ID:a7P9WmJ3
クロスオーバーもので一致団結脱出とかホントにアホかとしか言いようがない
フラグを用意?なにヌるいこと書いてるんだ
そんなもの全く必要ない。ただ殺し合えば宜し

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 11:05:01 ID:wN3ME4TC
今回のは急な発狂でもない。前々からの伏線が十分あったから。
完全オリキャラ化ってわけでもなく、原作序盤を参考に動かせる。

優勝エンドに行くにも、脱出の可能性がある程度見えていた方が、それが潰れた絶望感も加わってオイシイ。
脱出エンドに行くにも、優勝エンドの可能性がある程度見えていた方が、乗り越えるべき困難大きくなってオイシイ。
今の時点では両天秤で進めていくのが正しいだろうな

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 11:49:00 ID:bQ2us5EG
分かってると思うがあんま釣られんなよ

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 12:20:08 ID:a7P9WmJ3
発狂ってのは書き手の逃げだからな

まぁまともな小説を書いたこともないような奴が
趣味で同人作文を書き散らかしているだけ
そういう二次創作にそれ以上を期待するのは酷だろうがね


370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 12:28:36 ID:DP/i2QjW
あえて釣られてみる

じゃあ、お前さんはそんな連中ばっかりであろうここに一体何を期待して見に来ているんだ?

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 18:33:33 ID:HLiFjb9x
参加者一覧見るたびに思うんだけど、やっぱりここはジャンル幅広いな
それだけに、「宣伝してればあいつも通ったんじゃないかな」って奴が多い
ポケスペとか、宣伝なかったらすっかり忘れてたし


372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 20:04:41 ID:b0Uoo/qk
>>371
後からWB読んだ派なんだが、ラジオとかで言われてたディーセラは惜しかったかなーと思う。
投票当時知ってれば一票入れたんだけどね。
俺は戯言シリーズの紫木一姫出したかったぜ……。宣伝すりゃよかったw

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 20:09:38 ID:lkg9nnen
次はないかもしれないノージャンルロワ、存分に楽しみたい……から書く時間が欲しいぜorz

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 21:15:06 ID:oM44nd3L
書く時間もあるしネタもなんか浮かんできたがロワ小説書いた事無いからちょっと怖いぜー
しかも、ちょっと強引性のありそうなネタだから困る

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 21:23:50 ID:K2xDwdey
スクロワを見て分かったけど、優勝エンドに否定的な人はいるんだよな。
何も考えないで突き進んだら、後になって困りそう。

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 21:29:30 ID:wN3ME4TC
>>374
頑張れ。多少強引でも不慣れでも構わん。
……ただ今の時点で不安なら、修整とかになる可能性も覚悟した上でやった方がいいな。
初心者の中には、初作品で指摘受けて心折れてそのまま消えちゃう人がときどきいるから。

>>375
まぁ、まだ心配する段階でも無いんじゃない? 慣れた人たちはどっかで意識してるだろうしさ。
とりあえずスクロワで大荒れした辺りの状況には程遠い。

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 21:42:47 ID:b0Uoo/qk
>>374
それなら一度したらばの一時投下に落とすことをオススメする。俺も最初はそうした。
文章の不備に関するアドバイスなら出来る限り協力するぜ。あんまりにも反応悪かったら本投下やめてもいいし。
でも、なんだかんだ言って自分の文章が受け入れられたときは嬉しいもんだよ。頑張れ。

378 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/04(土) 06:32:22 ID:oJM3Zc2D
374だけど、一応書き上げてみた。
予約もしてないし少々不安なんでこのトリで一時投下スレに上げておきます。
修正・破棄の可能性は覚悟の上ですが、正直めっちゃガクブル気味。

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/04(土) 06:53:11 ID:ainGmYpu
投下乙
仮投下だし詳しい感想は控えるけど、問題はないと思う
確かに多少強引気味だけど展開としては悪くないし
というか、普通に上手くて驚いた
もっと自信持っていいと思うよ

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/04(土) 07:31:06 ID:jGvYzxUr
>>375
個人的には脱出エンドの方が思いっきり拒否反応出る

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/04(土) 09:17:15 ID:vhhVpASw
>>378
乙であります。
文章、内容には問題ないかと思います。というか、普通に上手い。
ですが、前作にてそのチームは『島の中央方面に向かう』と決めてたはずなので、その辺りには修正が必要かと。


382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/04(土) 09:24:22 ID:g7dq4OYi
投下乙です。最初の一歩の勇気、尊敬します。

ただ1つ事実を指摘しておくと……
ニケパーティの当面の移動目標は南の市街地でなく「島中央部」。128話参照。
他ならぬなのは自身の提言なので、ここで勘違いすることは無いでしょう。
とはいえ、文中の北・南を、西・東にすりかえればほぼそのまま行けるはず。
混乱してるんだから多少方角ズレてたって構わないですし。

あと、ちょっとした書き方の作法に近い話ですが。
基本的に「――」の長さは2つまでに留めておいた方がいいと思いますよ。
たまに強調などの効果を狙って沢山伸ばすのはアリですけどね。
「……」と「・・・」が混在しているのも気になりました。細かい話ですいません。

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/04(土) 09:37:29 ID:IJoKTVrs
>>378
投下GJ
普通に上手いですね……。
心情描写とか情景描写とか、初めて書いたとは思えません。

アドバイスは全部>>382に書かれてしまった……。移動方向については、
「南の街は人が集まりやすそうだし、仲間は北東に向かう。
 だから、人があんまり来なさそうで、見晴らしが悪く他人と遭遇しにくい北西の森に行く」
ってな感じの思考にすれば更に説得力が増すんじゃないかと。

384 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/04(土) 12:14:11 ID:t42f+wZT
>>382-383 指摘ありがとう御座います。
 後で指摘された点を修正して本投下させていただきます。

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/04(土) 12:27:17 ID:TPeP0TtN
新人さんいらっしゃーい
本投下待ってるぜ 

386 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/04(土) 18:33:33 ID:t42f+wZT
本来なら9時あたりに投下する予定でしたが
ちょっと今から出なければいけないので一時投下スレの奴で指摘された問題点を修正した奴を投下します。

387 :The worst selection  ◆0gyFSm2QyM :2007/08/04(土) 18:35:01 ID:t42f+wZT


 『今まで出会ったどんな悪魔より悪魔らしかったぜ』

  小屋の中から聞こえてきたのは仲間の少年の一言。
 音にすればたった二十五音のその言葉。
 しかしその言葉は今のなのはには重く圧し掛かる。

  自分は、出来るだけ誰も死なさず誰も殺させないとして、その為になら悪魔にでもなると決めたはずなのに。
 絶対守ると、決めたはずなのに。
  
  ヴィータを傷つけてまで止めた、あの後。
 ニケの態度は明らかに変わっていた。怯えた表情で、此方の出方を伺うような口調で。
 ……明確な、畏怖。
 インデックスやエヴァが持った感情とはまた違ったもの。
 そして……なのはの行為を見た正常な人間が持つであろう感情。
 
 「…………え………」

  そう思われることは覚悟していたというのに。
 実際の所はどうだ。自分は明らかにショックを受けている。
 本当に、気にしていないのなら、先ほどの言葉も流して、
 目の前のドアノブを開ける筈なのに。
 
  開けない。開ける事ができない。
 また厄介者扱いされるのではないか、そんな気がして。
 ニケだけでなくインデックスも、勝もエヴァも、そしてヴィータも。
 全てが自分を拒絶しているように思えてきた。
 そんな事はないと信じようとしても、次から次へと疑念が湧いて来る。
 深く考えれば考えるほど、思考が泥沼に嵌っていた。 
  もしかして彼らは仲間のフリをしているのではないか、あんな行動を取った自分を追い出そうとしているのではないかと。
 ほんの僅かな時間で、考えは段々悪い方向へと発展していった。
 ここで勝が追いついていたとすれば、また展開は違っただろう。
 だが、彼女は急ぎすぎた。それが仇となった。



388 :The worst selection  ◆0gyFSm2QyM :2007/08/04(土) 18:36:06 ID:t42f+wZT

 
 そして次に彼女がとった行動。
 それは先ほどまでに彼女が積み上げた全てを壊した。

 ――小屋の前から離れ、『翔』のカードを起動させた。
 足首の辺りから羽が生え、彼女の体が宙に浮く。
 そして手に八卦炉を持ち、ある方向に向かって全速力で飛び始めた。――逃げるように。

  南は人が集まりやすそうな街だ。おそらく他の参加者がそこそこいるに違いない。
 そして自分が先程提案したように、中心部を目指す為におそらく北東部に向かって仲間は向かうだろう。
 今は誰にも会いたくない、なら見晴らしの悪い所、例えば森のような場所がある所がいい――これらを考えるなら、
 ――残るのは北西しかない。
 
  今彼女の心を占めるのは、拒絶という疑惑から発展した絶望。
 ただ、一過性の感情、それで彼女は全てを壊した。
 自ら積み上げたはずの強固な決意も、仲間だった者達との関係も、そして自らの目的さえも。 
  
  普段の彼女からすれば絶対に選ばないであろうその選択。
 それを選んでしまったのは、たった一言の仲間の言葉から生み出された疑念。
 彼女は悪魔であろうとする以前に、ただの少女だった。
 下手に悪魔になりきれなかった事が、結果としてこの選択へとたどり着かせてしまった
 

   高町なのはは『逃げる』という『最悪の選択』を行ってしまったのだ。



  ◇ ◇ ◇ ◇
 
 
 
 「ふっ、はっ…なのはちゃん急ぎすぎ……」
  才賀勝は先に行ったなのはを追うために山の中を疾走していた。
 自分の体格には不釣りあいな大きな剣を持ち、尚且つ先ほど負った打撲の影響でスピードはそれほど出ない。
 それに、追いつこうとして先を急ぎすぎたあげく、道を間違えた。
 結果、下手に迷ってしまった。

  先ほど把握した筈のルートに戻れなくても、山頂に行けば山小屋に着くことは出来るだろう。
 上ればいつかは山頂に着くはずと、とりあえず上を目指して走り続けた。
 普通ならその判断は正解である――はずなのだが

 「さ、さすがに疲れてきた……」 

  慣れない山道。しかもある程度踏み固められている道などではなく、どちらかといえば獣道に近いもの。
 そのような道を歩いた上で、体格不相応の荷物を持っていれば体力の消費は著しい。
 彼の体力は半ば果てかけていた。足が重く感じられてきていた。
 走るスピードが徐々に遅くなる。既に半分、歩いていた。

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/04(土) 18:36:16 ID:GN+Fxg3L
 

390 :The worst selection  ◆0gyFSm2QyM :2007/08/04(土) 18:36:54 ID:t42f+wZT

  勝は体力を使い果たしかけていることに不安を覚えていた。
 何故すぐに元の道に戻ろうとしなかったのか、とも考えたがもう遅い。
 
 「と、とりあえず……少しだけ、5分だけでも休もう……」
 
  すぐそばにあった大きな石に腰掛け、ランドセルからペットボトルを取り出す。
 なのはから長く目を離す事に不安もあるし、
 それに待たせているニケやインデックス、それに気絶中のエヴァやヴィータの存在を考えても
 少しでも早く行くべきではあるのだが、体がそれを許さないほどに疲労し始めている。
 それに後々体力を使いすぎたことで足手まといになったら本末転倒だ。
 ならばここで少しだけでも体力を回復させるべきだろう。本来なら小屋に着いてからの方がいいのだが仕方ない。
  
  そう考えながらペットボトルの水を少し飲む。
 半分温くはなっているが、まだ冷たい水は汗をかいて水分を欲しがる体にはいい清涼剤となる。
 そして、出来る限り少しでも多くの体力を回復させるために休憩する体勢に入る。
 後々の事を考えた上での判断だった。 


 そして、これが結果的に勝にとっての『最悪の選択』になった。


  もしなのはが先を急ぎすぎていなければ、あのままドアを開けてしまっていたら、疑心暗鬼に捕われることなく仲間を信じられていたら、
 もし勝が道を間違えていなければ、道を間違たと気が付いてもすぐ戻れば。そして途中で休んだりしなければ。
 果たして、違う結果は訪れていたのだろうか?


 今となっては、知る術はない。
 
 
   
 【A-4/右下部上空/1日目/午後】
【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:魔力消費中、精神疲労大、軽度の耳鳴り・聴覚への衝撃による頭痛、強靭すぎる鋼鉄の意志、情緒不安定気味、ニケ達に対する軽い疑心暗鬼
[装備]:ミニ八卦炉@東方Project
[道具]:クロウカード×1(翔)@カードキャプターさくら(ポケット)
[思考]:仲間は探したいけど……今は誰にも……会いたくない
第一行動方針:とりあえず一人になりたい。そのために市街地のある南方面や仲間の目指す中央部は避けて北西の森方向に向かう。
第二行動方針:落ち着いたら自分の友人やニケ・エヴァの仲間を探す。
第三行動方針:仲間や情報を集める。特にフェイトは使える知識を持っているはず。
基本行動方針:仲間と共にゲームから脱出。できれば主催者打倒。
      相容れない相手も出来るだけ殺さないで無力化する。その為には手段を選ばない?    


 【B-5/山脈地帯/1日目/午後】
【才賀勝@からくりサーカス】
[状態]:両手の掌に軽い火傷、腰から背中にかけて打撲
[装備]:フランヴェルジュ@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品(ペットボトル一本と少々消費)、勇気ある者の盾@ソードワールド、ドラゴンころし@ベルセルク
[服装]:上半身裸(シャツは引き裂いてしまいました)
[思考]:体力が……待ってるみんなには悪いけど少しだけ休まないと……
第一行動方針:高町なのはに着いていき、ミニ八卦炉を任せていいか見極める。というかまずなのはに追いつく。
第二行動方針:殺し合いに乗った人物に危険な武器を渡さない。
第三行動方針:対主催派で使いこなせる者にドラゴンころしを託す。
基本行動方針:殺し合いを止め、ゲームを壊す
参戦時期:????



391 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/04(土) 18:39:11 ID:t42f+wZT
短いけれど以上です。
問題点を指摘して下さった方全てに感謝を。

うう・・・初投下は流石に緊張するなぁ・・・

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/04(土) 18:44:26 ID:GN+Fxg3L
GJ。みんな忘れかけてるけどなのはは9歳なんだよな。
子供らしい弱さがうまく出てたと思います。
ミニ八卦炉持ち逃げされた勝の反応が気になってしょうがない。
もちろん、なのはの行き先のほうも。悲劇の予感たっぷりだ…。

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/04(土) 18:53:47 ID:kRAKOP+H
北西…
A-4から北西…

アッー!

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/04(土) 19:57:52 ID:EPv9CARB
GJ
やべぇ・・・なのはの行き先がやべぇ・・・

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/04(土) 20:11:47 ID:g7dq4OYi
正式投下乙。GJです。
なのはの現実逃避も勝の油断も、かなりの説得力でした。
そして結果としてなのはも勝もヤバげな方向に進みそうな……!
短いながらも先が楽しみな一石を投じてもらって、この先がwktkです

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/04(土) 21:27:14 ID:gNvepySN
初投下&見事なフラグ立て乙です

wikiは前回分まで更新しますた
今回分は待ちきれない人がいたらよろしく頼みます

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/04(土) 22:15:42 ID:kDbKLrj3
俺、9歳という設定は「あくまで設定年齢」程度にしか信じてないんだけど……
この状況じゃそっちに転んでも有り得るっちゃ有り得るよなあ。
やばい展開の予感が楽しいw
投下乙。

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/05(日) 00:01:32 ID:za0+UAZU
投下乙
なのはを危険視していた勝はどう出るか。
失言したニケと、なのはを心配しているインデックス(とアラス)はどうするか。
そして、寝っぱなしのエヴァとヴィータの反応は。
先の展開を妄想するのは本当に楽しいw 実に魅力的な伏線回収でした。乙。

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/05(日) 19:21:59 ID:LLsV5xiB
ぎゃああああああ! 間違って「優しさでは辛過ぎるから」の後編の括弧を半角にしてページ作っちまったぁ!
wikiに後編が二つありますが、半角のほうは無視してください。

400 : ◆JZARTt62K2 :2007/08/05(日) 19:29:41 ID:doYlT/iO
みか先生の話をゲリラ投下。

401 :五里霧中 ◆JZARTt62K2 :2007/08/05(日) 19:30:36 ID:doYlT/iO
勇気を出そうと思った。

傾き始めた太陽が放射状に光を放ち、光を受けた波がきらきらと輝く。
湖のほとりに群生した水仙からは虫々が跳び降り、水面に波紋を広げながらすいすいと泳ぐ。
目の前に広がる湖に動きは少なく、ただ、波と虫だけが時間の経過を綴っている。
私は、そんな光景を瞬きもせずに見つめていた。
別に湖に見惚れているわけではない。ただ、他に視線を向ける先がなかっただけ。
このまま座り込んでいてはいけないということはわかっている。
だけど、動けない。
あとちょっと首を伸ばして下を見るだけなのに、それができない。
焦燥の鎖が頭を締め付け、動かなければ、という念だけが蓄積されていく。
目も耳も鼻も舌も心臓もいたって冷静。ただ、脳味噌だけが痛みを訴えている。
いや、それはウソだ。
本当はもう一箇所、どうしようもなく痛くて痒くて疼いている場所がある。
ほんの少し手を持ち上げれば触れることができる『そこ』。
もちろん、触れることなんてできない。私の手は、ちくちくする雑草の感触を伝えてくるばかりだ。
もう、何分の間こうしていただろうか。
何もせずとも時間はただただ無為に過ぎ、頭の痛みだけがその重量を増やし続けている。
だから、勇気を出そうと思った。

「…………ッ!」
硬く目を瞑った後、顔を突き出し、下を向く。
そして、恐る恐る瞼を持ち上げた。
じっとりと、網膜に光が差し込む。
涙でぼやけた視界が回復した後、目の前に広がったのは黒く澄んだ湖。
光を反射する水面は鏡の役割を果たし、湖の上に広がる風景を映し出す。
濁った空と灰色の雲。白い太陽と黒い鳥影。そして、私。
私は、勇気を出した。
そして、完璧に後悔した。

「ッきゃあああああああああああああああああああッ!!」

反射的に、後ろに跳んでいた。
勢いよく立ち上がったために脚がもつれ、思い切り転んでしまう。
お尻をしたたかに打ちつけたため、鈍い痛みがじわじわと広がった。
だが、そんなことはどうでもよかった。
その程度のことは、今私が見た光景に比べればそよ風のようなものだ。
「う……そ。やだ……やだぁあああぁあああああああ!」
頭を振って大声で叫ぶ。もう、叫ばずにはいられなかった。

水鏡に映ったのは、火傷によってドロドロに爛れた汚い顔。
赤黒い肉が露出した頬は、腐り落ちた果実に似ていた。
顔面を沸騰させたかのように、唇の端には醜い水ぶくれが連なっている。
前髪も眉毛も炭と化し、瞼すら焼け焦げて見えた。
北川さんによくからかわれた顔の丸さも、つるつるの額も、もう残っていない。
まるで屍役の半仮面でも被ったかのように、顔の右半分と左半分は別物になっていた。

「ひぐッ、いや……いやあぁ……」
信じたくなかった。認めたくなかった。
自分の顔があんな『モノ』になってしまったという事実を、拒絶したかった。
だが、現実は無情だ。
脳にこびりついた画像が冷酷に囁く。“あれはお前だ”と。
「あ……ひっ……」
逃げよう。何から逃げるのかわからないけど、とにかく逃げよう。
どうやって? 一体どうやって逃げるっていうの?
忘れよう。今まで見た物も体験したことも、全部忘れてしまおう。
どうやって? 一体どうやって忘れるっていうの?
何かしなきゃ。何でもいいから、何かをしなきゃ。
どうやって? 一体どうやって――――ここから動くの?

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/05(日) 19:30:39 ID:LLsV5xiB


403 :五里霧中 ◆JZARTt62K2 :2007/08/05(日) 19:31:29 ID:doYlT/iO
「…………あ」
足は、ぴくりとも動かなかった。
尻餅をついた姿勢のまま、一歩たりとも動けない。
喉がぴりぴりと痛む。心臓は今にも止まりそう。涙は枯れ果てた。
前に進むこともできず。後ろに下がることもできず。
私はただ、溺れた虫のようにもがくことしかできない。
誰か。誰か助けて。
お願い。お願い。お願いぃ……。
(どこに行ったの、ベルフラウちゃん……!)
助けは来ない。誰も来ない。
私は身勝手な願いを抱いたままもがき続け、

コツリ、と。

伸ばした手が、何か硬いものに触れた。
藁にしては手ごたえがある。救いの手にしては無機質だ。
それでも、一縷の望みをかけて手繰り寄せた。
「……なんだ」
それは、ついさっき見つけた鉄の塊だった。
奇妙なマークの下に『LXX』とだけ刻まれている、六角形の鉄片。
私が求めているものとはあまりにかけ離れた、ただのガラクタ。
「……でも、当たり前よね」
そう。これはきっと当然の帰結。都合良く魔法のランプは落ちていない。
わかっていた。そんなことはわかっていた。
――それなのに、なんでこんなに苦しいんだろう?
叶うはずの無いちっぽけな希望が打ち砕かれただけなのに。
ほんのちょっと思ってしまった、荒唐無稽の妄想が潰えただけなのに。
この現実が変わりなく続いていくってわかっただけなのに。
「なんで、こんなに胸が痛いんだよぅ……!」
もう駄目だ。もう限界だ。
そう思いながらも、卑しい願いは次から次へと溢れ出てくる。
「帰りたい。帰りたい。帰りたい……」
思い出すのは平和な日常。
朝、お母さんに起こされて。学校にはお父さんに送ってもらって。
他の先生達に挨拶して。教科書を揃えて授業に出て。
生徒の皆と笑い合って。ときどきからかわれて。それで怒ったりもして。
お腹が空いたから早弁を食べて。取り上げたマンガを読んで。見つかって言い訳して。
家に帰って。お母さんやお父さんと夕飯を食べて。お風呂で体重の増加に戦慄して。
家族そろってテレビを見て。明日のぶんの宿題を作って。それから、寝る。
そんな、日常。
遠い、日常。
「帰りたいよぉ……」
枯れ果てたはずの涙が溢れる。
動かないはずの足が震える。
口から零れ出るのは、ただのかなわぬ願い事。
「死にたくない……!」


   ※   ※   ※   ※


ぽたり、と。
歪な頬を伝って流れた涙が、六角形の金属塊に落ちた。
金属の表面に落ちた涙は潰れ広がり、ゆっくりと内部に浸透する。
その涙は、凝縮された想いの結晶。『死にたくない』という、強い意志表示。
『死にたくない』ということはつまり、『生きたい』ということ。
そして、『生きたい』という想いは、何にも増して強く、激しく、荒々しい。
――生きることは、戦うことなのだから。

404 :五里霧中 ◆JZARTt62K2 :2007/08/05(日) 19:32:31 ID:doYlT/iO
だから、この結果はきっと当然。
錬金術が作り出した奇跡の結晶は、一分の間違いもなく彼女の『闘争本能』に反応する。

――武装、錬金。

パキン、と金属塊が弾けた。
弾けた破片は更に砕け、砕けた欠片は更に千切れ、銀色の粒子へと姿を変えていく。
一瞬後には、六角形の板の姿はどこにもなく、銀色の霧だけが辺り一面に広がっていた。


   ※   ※   ※   ※


「え!? な、なにコレ!」
脳は混乱の極みに達していた。それこそ涙も忘れるほどに。
目の前に突然湧き起こった白い霧はみるみるうちに密度を増し、今や足元さえも見えなくなっている。
突然手の中から消失した金属板も含めて、何がなんだかわからない。
前を向いても横を向いても霧霧霧。世界の全てが白く染まっていた。
「これじゃ何も見えな……」
そう言った途端、目の前を覆っていた霧が左右に割れた。
視界が少しだけ開け、自分が地面にへたり込んでいる姿がよく見える。
「……あれ?」
不思議に思った私は、試しに別のことを念じてみた。
右に集まれ。
左は薄くなれ。
密集して形になれ。
一部分だけ空洞を作れ。
『ただ念じた』、その結果、
「うそ……」
霧は、全ての命令に忠実に応えた。
原理は全くわからないが、どうやらこの霧は自分の思い通りに動くらしい。
(ベルフラウちゃんのカードみたいなものなの?)
消えた金属板と関連づけて考えると、霧は『魔法の道具』の一種だと言えるのかもしれない。
もしそうだとしたら、効果から見て視界や行動を遮断・妨害する類のものだろう。
この霧に阻まれた相手は、その視覚を封じられ……。
(って、え? それって、まさか)
広範囲をカバーし、尚且つ思い通りに動かせる目くらまし。
それは、戦いを避ける手段としては申し分ない代物だ。
白い濃霧で視界を塞ぎ、攻撃意志を完全に封印することも可能かもしれない。
銃を持った相手からも安全に逃げれる。
長大な刀を振り回す女の子も怖くない。
火炎瓶を投げてくる男の子からも距離を取れる。
――そして何より、顔を見られずに済む。
この醜く焼け爛れた顔を、見られずに済むのだ。
「…………」
心が、ほんの少しだけ軽くなった。
同時に、今まで自分のことにしか向いていなかった思考が猛烈に恥ずかしくなる。
ベルフラウも、たった一人で戦っているのだ。
それも、島からの脱出のために。
あんな小さな子供が走り回っているのに、大人の自分が自暴自棄になってどうするの?
偶然にも、今現在私は戦う力を持っている。
銃がある。超能力が発動できる帽子がある。姿を隠せる霧がある。
これだけの道具を持っているなら、きっと何か出来ることがある。
なら、動こう。動いてみよう。
ひょっとしたら、動くことで顔の火傷を忘れようとしているだけなのかもしれない。
それでも、何もせず腐っているよりはずっとマシなはず。
だから。だから――
「……ベルフラウちゃん。私、もうちょっと頑張ってみる」

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/05(日) 19:32:49 ID:LLsV5xiB


406 :五里霧中 ◆JZARTt62K2 :2007/08/05(日) 19:33:10 ID:doYlT/iO


   ※   ※   ※   ※


ぼろぼろの赤い布をゆっくりと顔に巻いていく。
額に押し付けるように布の腹を当て、両端を後頭部に回して交差させる。
そのまま耳の下を通るように前方へと運び、呼吸が出来る程度に口鼻を覆う。
解けないようにきつく縛ったら、即席マスクの完成だ。
なお、材料(服の生地)を拝借した人形さんには思いっきり謝っておいた。
次に、エスパー帽子を深く被る。
緊急退避用の大事な切り札だ。いつでも使えるようにしておかなければならない。
それから、蝶々覆面で目元を隠す。
これで火傷の跡は完全に見えなくなったはず。万が一、霧が突破されても安心だ。
そして最後に――球体間接が露になった人形を抱き締めた。
両腕が塞がったうえ無駄な荷物を背負い込むことになったが、これだけは譲れない。
なぜなら……一人では不安だから。
何かに縋り付いていないと、崩れてしまいそうだから。

「これで、よし……かな」
準備を整えた私は、勢いよく立ち上がった。
勢いよく、立ち上がれた。
「うん、大丈夫っ!」
まだ、生きられる。


   ※   ※   ※   ※


鈴木みかは、人形を抱き締めながら歩き出した。
まるで、夜を怖がる子供のように。
まるで、母犬を頼る子犬のように。
首の無い人形に縋ることで、なんとか進み続けている。
白い霧は、そんなみかを覆い隠すように深く深く深く深く、
ただ、深く――




【G−5/平原/1日目/午後】
【鈴木みか@せんせいのお時間】
[状態]:顔面左側に大火傷(性別が判別できないほど)。精神不安定状態にあり、自分の服装について客観的に見れていない。
[装備]:エスパーぼうし@ドラえもん、FNブローニングM1910(1発発砲済み)、核鉄LXX70(アリス・イン・ワンダーランド)(発動中)@武装練金
    赤いボロボロの覆面(真紅の服製)、パピヨンマスク@武装練金、首の無い真紅の残骸
[道具]:支給品一式
[服装]:『怪人パピヨンレッド』(赤色の覆面と蝶々覆面で顔を隠し、エスパー帽子を被っている)、真紅の残骸を抱き締めており、服は少ししめっている。
[思考]:……ぜえはあ。運動不足の脚がもう……
基本行動方針:ベルフラウ以外の他参加者を見つけたら基本逃げる。
第一行動方針:霧で姿を隠しつつ、ベルフラウを探す。
第一行動方針:銃を持った少年(永沢)、刀を持った少女(アリサ)、火炎瓶の少年(トマ)を危険人物と認識。警戒。
※みかは、ベルフラウの説明によりここが「リィンバウム」だと思っています。
※リィンバウムについての簡単な知識を、ベルフラウから得ました。
 同時に、ベルフラウの考察を教えてもらっています。

407 : ◆JZARTt62K2 :2007/08/05(日) 19:34:57 ID:doYlT/iO
投下完了。支援、感謝します。

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/05(日) 19:45:34 ID:LLsV5xiB
不意打ち乙&GJ。みか先生色々と不安定だな。(格好含めて)
壊れる一歩手前にも見えるし、気丈に振舞っているようにも見える。
生きてベルフラウに会えるかどうかがみか先生にとっては重要そう。
思考欄見て不覚にも笑ってしまった自分は不謹慎なのかもしれない…。

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/05(日) 19:54:00 ID:PPanovw1
この量の火傷は生命の危機だな


410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/05(日) 20:27:21 ID:oU/sP0nI
不意打ちながらGJ。
そうか、霧にしたか……核鉄状態で持ってればいずれ傷も治るのに……
でも確かにこの発動は奇跡であり救いかもしれない。
これからどっちに向かうかで運命が分かれそう。

そして思考欄で失礼ながら吹いたw こういうことを考えていられるうちは大丈夫か……?

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/05(日) 20:36:24 ID:kkfksTnj
大やけどで悲惨な状態から少し持ち直したみか先生がなんだか嬉しかった。
しかし不安定。というかやばいな。状態も格好も。
状況のヤバさと格好のヤバさのギャップがひどいwww
GJだ。

412 : ◆2G4PiPq.z. :2007/08/05(日) 20:40:27 ID:zOJsBXbI
投下乙!
これは精神不安定状態……なのか?w

ネタ取られたかとひやっとしかけたけどこれくらいなら大丈夫っぽいので、
みか先生、レックス、梨々、アルルゥ予約。

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/05(日) 20:45:41 ID:oU/sP0nI
>>412
え……新人さん?! 波乱必至のメンツだし、期待!
レックス、アリス・イン・ワンダーランドの霧と再び対面か

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/05(日) 20:53:10 ID:LLsV5xiB
この前数ヶ月ぶりに新人さんが来てくれたと思ったら…何と今月二人目とは。
夢みたいだw

問題なさそうなので今投下された作品もwikiにあげときます。

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/06(月) 00:25:57 ID:EW67k9S1
ttp://www25.atwiki.jp/loli-syota-rowa?cmd=upload&act=open&pageid=8&file=romap1161.gif
そろそろ地図更新ですよー。
真紅の位置は今後移動しそうだ。
ていうか一部は既に移動しているわけだけど、多い方の場所にしてる。

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/06(月) 00:37:44 ID:hK0aCFkV
乙です。いつも10話くらいで更新してくれるというのはなんか安心するなー。
とりあえず、死んでからなぜか大人気な真紅に吹いたw
これから首だけでなく胴体のほうも移動するんだな。

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/06(月) 01:46:05 ID:Okj96jZK
>>416 乙です。改めてみると横の3のラインに結構密集してますな。
 もうすこし煮詰まれば一波乱作れそうな予感
 そして真紅は死んでから目立ってるなぁ。首も胴体も。

  学校組そろそろ動かせないかな・・・と思案中。
 あそこにいる8人全員動かす必要は無いけど、せめて火災組だけ動かせれば・・・

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/06(月) 01:54:13 ID:aJu52QsF
>>417
>火災組
プロットは出来てるんだ……、
もう少しで纏まった時間取れるから、そうしたら書こうとは思ってるんだが

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/06(月) 02:17:05 ID:Okj96jZK
>>417 落ち着いたらでいいから頑張ってくれ。
 
・・・・・ミミも動かし時だな。というかこのまま動かさないとさらに取り残されるし。
なんとかしてプロット考えるか。

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/06(月) 02:18:31 ID:Okj96jZK
自己レスしてどうすんだ俺w >>418な、>>418

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/06(月) 11:49:40 ID:SNePeifs
ロリコン男がおとり捜査にひっかかって気絶する動画
http://labaq.com/archives/50746180.html

422 : ◆5VEHREaaO2 :2007/08/06(月) 18:26:15 ID:nizy/HzB
かつてジオン軍が作ったジオングは頭部が本体であった。
ローゼンの作りし真紅は頭部と胴体のどちらが本体なのだろうか?

というわけで、ひまわり、ククリ、のび太、ヴィクトリア=パワードを予約します。

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/06(月) 18:42:30 ID:hK0aCFkV
ジオングな…あれ搭乗口は胸でコックピットはなぜか頭部なんだよな。非常にどうでもいいけどw
それはそうと連日新しい人が来てくれてありがたいなぁ。
見たことあると思ったらあそこの方でしたか。期待して待ってます。

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/06(月) 20:46:20 ID:N/01UK6Q
ちょっと質問。時間単位(例えば昼→真昼)で動いたときってどれくらい移動できるの?
ほぼ全てを移動に費やしたとして。

1マス1kmで確か人間の歩行速度の10歳子供平均が分速77mって調べたら書いてあって
それから計算したら2時間で約9km動ける計算になったんだけど。体力面考慮して6〜7kmかな?

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/06(月) 20:58:03 ID:HvHLPA4S
>>422
期待!

>>424
一般人キャラだとそんなものかなぁ。あとは地形次第、キャラ次第かと。
このロワのお子様たちは下手したら並みの成人より強いから困るw
あんまり杓子定規にリアルの基準を当てはめる必要もないかと。

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/06(月) 21:29:19 ID:N/01UK6Q
>>25 thx。普通そんなもんかな。やっぱ。

そして今動かすキャラの移動先に決めてたところがその時間帯他のキャラいた所で
矛盾が生じる羽目になる事に気が付いてorzった・・・
 時間のズレって怖いな。

427 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/07(火) 04:36:54 ID:7QmrjIY3
あえてこの流れで一人だけ予約してみる。

孤立されてるミミ予約します。

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/07(火) 08:42:08 ID:4TewbPgi
がんばれー

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/07(火) 11:32:17 ID:YhbYJtkY
◎現予約状況

・08/05(日)の予約(〜08/08(水)まで)
◆2G4PiPq.z.:みか先生、レックス、梨々、アルルゥ

・08/06(月)の予約(〜08/09(木)まで)
◆5VEHREaaO2:ひまわり、ククリ、のび太、ヴィクトリア=パワード

・08/07(火)の予約(〜08/10(金)まで)
◆0gyFSm2QyM:ミミ

何なんだこの連日の投下&予約ラッシュは。wktk

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/07(火) 18:16:13 ID:hoMY27Bo
予約まとめ久しぶりに見たなー。実に喜ばしい。

431 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/07(火) 18:23:58 ID:M7WHYKDC
3レス程度ですが今からミミの話投下します。


432 :まえに、すすもう  ◆0gyFSm2QyM :2007/08/07(火) 18:24:48 ID:M7WHYKDC
 
  痛い。
 さっき銃弾が掠めた頬も、銃で殴られた腹も、そして
 見知らぬ赤毛の少女の目が入った左目も。
 すべてが、痛い。

 「痛いよ……痛いよ……怖いよ……」 

  ミミは土の上で横になって泣いていた。
 流れた涙は血と混ざり、正真正銘の血の涙となり流れ続けていた。
 既に血もある程度は止まり、その量こそ少ないものの、それは頬にしっかりと赤い河を作り上げていた。

  あの後ミミはしばらくそこから動けなかった。
 麻酔もなしに抉られた痛みが激しかったのもあるが、先程の少女――グレーテルに植え付けられた恐怖心がそこから動くことを拒否していた。
 また、彼女のような人に会ってしまうのではないか、またあのような目に遭うのではないかと。
 そう思うと、一歩も動けなかった。
 でも、動かなくても誰かが来たら……その矛盾に悩んでいた。
 
 (……動かなきゃ……目と、頬をなんとかしなきゃ……)

  神楽の眼球が入れられた眼はミミの体に非常な嫌悪感をもたらしていた。
 自分のものではない、他人の眼球を入れられたせいで身体が違和感を覚えている為だった。
 その違和感は拭い去ることの出来ない感覚としてミミに襲い掛かってくる。
早く、その原因を取り除きたかった。
  けれども、自分で眼を取り出すなんて事は出来なかった。
 例え他人の眼だとしても今入っているのは自分の身体である。
 それを自らの手で傷付けるのは、さすがに怖かった。


 
  どれくらいの時間がたっただろうか、
 ミミはそろそろ別の場所に行かないと、と思い上半身を起き上がらせた。
 まず治療できそうな場所が何処にあるかを調べなくちゃと地図を探そうとした。
  
  少し身体を動かして、傍にある筈のランドセルから地図を取り出し、治療できそうなところを探す。
 これだけなら単純な作業の筈だが、これだけの作業がいつもより難しくなっていた。

 

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/07(火) 18:25:56 ID:78Qdalgs
支援

434 :まえに、すすもう  ◆0gyFSm2QyM :2007/08/07(火) 18:26:02 ID:M7WHYKDC
  
  まず、いつもより視野が狭くなった為ランドセルを探すのに微妙に苦労した。
  人間の視野は両目で約200度、片目で約160度ぐらいと言われている。
 この僅か40度の差が意外と影響を及ぼすのだ。
 例えば周辺3mの範囲を探すとしても約3平方メートル分の差が出る。
 範囲が大きくなればなるほどその差は広くなる。
  それのせいで僅か十数メートル先のランドセルを探すのにも少しだけ手間の差が出たのだ。

  次にランドセルを開ける時。
  人間は普段二つの目で物の距離を測っている。
 片目になった分だけ、感覚の距離と実際の距離との差異が出てしまいランドセルを開けるのに苦労した。
 ランドセルを取りに行くときも距離感が分からず、手前で何回も空振りしてしまっていた。
 
  最後に地図で探すとき。
  人間は両目視力と片目視力では普通、両目視力の方が良いとされている。
 そのせいか普段両目で見ていたときよりも片目の今は視力が下がったように感じられて地図の文字が見えにくかった。

  目が片方無いだけでもこれだけの差が出るのだ。
 いわば今のミミは視覚と視覚に頼る様々な感覚にハンデを背負った状態になってしまっている訳である。

 
  
  (……出来れば…病院か薬屋さんもありそうな街の方がいいかな……) 

  地図をざっと見渡してるうちに、『病院』の文字が見えた。
 目的地が見つかった……と思ったのもつかの間

  (……すごく遠いよ)

  病院が、今いる場所から正反対に近い場所である事に気が付いた。
 あまりにも遠すぎる。
 このままだと傷口が悪くなってしまうかもしれないと不安になりながら念のため他も探してみる。


  (……あ、れ?ここから下の方にも何か病院の文字が……)
  すぐ南の森の中の辺りに、『廃病院』の文字を見つけた。
  
  (……廃って、確かもうやってない所ってことだったかな……)
  頭の中で以前習ったことをかろうじて思い出した。  
 
  (……もうやって無くても薬とかは置いてあるのかも。じゃあ近いしまずはここに――……!!)


435 :まえに、すすもう  ◆0gyFSm2QyM :2007/08/07(火) 18:26:40 ID:M7WHYKDC

 
  廃病院に行こうと考えた瞬間、恐るべき事を思い出してしまった。
 ――グレーテルが森の中へ入っていった事を。


  ( 「それじゃあ、お姉さん、またいつか逢いましょう。――そのときは遊んで頂戴ね」 )
 

  あの子に最後に言われた言葉が頭の中で蘇ってくる。
 まだ遊んでなんて冗談じゃない。二度と会いたくないのに。
 このまま森に行ってしまえば、もう一度遭ってしまうかもしれない。

  (……嫌だ、もう会いたくない、怖いよ……)

  もう一度出遭った時の事を考えると、恐ろしくてとても森の方には行きたくなかった

  
  これで南にある森の中にはもう入れない、地図で見る限りここから北と西には何も無いみたいだった。
 残った東の方を見てみると端っこの方――橋を二つ越えたところに街みたいな区画があった。


  (……ここなら大丈夫かも、薬屋とかもありそうだし。ダメならここの街からから下に行けば病院があるし……)


  行く途中に何があるかは分からない。
 もしかしたらさっきの少女みたいに殺し合いに乗った子も途中にいるかもしれない。それは怖いけど。
 それに、さっき受けた傷も痛むけど。

436 :まえに、すすもう  ◆0gyFSm2QyM :2007/08/07(火) 18:27:20 ID:M7WHYKDC

 
  でも、ここで立ち止まってても何も変わらない。
 それに。
 
  (……もしかしたらヤマトさんや光子郎さんや太一さんに、会えるかもしれないし)
 

  仲間に……逢えるかもしれない。
 きっと仲間となら何事も乗り越えていけるはず。怖い事も、痛い事も。
  ここにずっといても、自分の知らないところで仲間が殺されてしまうかもしれないし。
 なら自分が先に見つけて助けるんだ。デジタルワールドで私がそうしてもらったように。
 
  ここに来て最初に、そう決めたんだ。
 
   (……わたしが、がんばって、みんなを、まもるんだ)
 

  それが、先へ進む最初の一歩を踏み出す切欠になった。

  そして、ミミはゆっくりと立ち上がり、街に向かって歩き始めた。
 目や頬の痛みを我慢して、少しずつ、ゆっくりと。
 慣れていない片目での感覚に何度か転びそうになりながら着実に、前へ。
 



  (ぜったいに、みんなで帰るんだから)




 

 【C-1/道路上/一日目/真昼】
【太刀川ミミ@デジモンアドベンチャー】
[状態]:左目損失(神楽の眼球入り)、頬に軽度の弾痕、腹部軽打、情緒不安定、軽い精神崩壊(回復気味?)
[装備]:塩酸の瓶
[道具]:支給品一式、ポケモン図鑑@ポケットモンスター、ペンシルロケットx5@MOTHER2
[参戦時期]:無印終了後
[思考] :痛いけど、怖いけど、前に進むんだ……
基本行動方針:みんなでおうちにかえる
第一行動方針:とりあえず目と頬の治療の為に街に向かいたい。もしダメなら次は病院に向かう。
第二行動方針:太一、光子朗、丈を見つけて助ける
第三行動方針:彼らを殺してしまいそうな人は自分が倒す
第四行動方針:二度と銀髪の少女(グレーテル)には会いたくない

[備考] ・距離感や遠近感に多少のズレが生じています、また視力が微妙に低下しています
 どのくらいの時間で感覚に慣れるかどうかは次の書き手さんにおまかせします

 ・邪剣ファフニール@TOSは神楽の死体に刺さったままB-1に放置されています。


437 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/07(火) 18:29:25 ID:M7WHYKDC
以上です。支援感謝します。

目や距離感に関してはウィキペディアとかで調べたので多分大丈夫かと思いますが、
間違いがあったらどうぞ突っ込みを。

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/07(火) 18:45:43 ID:hoMY27Bo
先に細かいことを言いますが、少々句読点の抜けが気になりました。
気になったのはそれくらいで、内容のほうはGJです。
ミミの不自由になってしまった状態や、目的地を決める思考がすんなり伝わってきました。
しかしミミ、そっちに行っちゃダメだ!危険人物がゴロゴロいるぞ!




439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/07(火) 18:51:51 ID:eONm1GjU
乙です
行間がいい感じで、最後の独白にも重みが感じられたよ。

ただ、ここに呼ばれてるのはヤマトじゃなくて丈なので、そこは修正がいるかな?

440 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/07(火) 18:54:25 ID:M7WHYKDC
>>439 ・・・・・・あ。某ロワの登場人物と間違えた・・・・・orz
したらばにその一文の修正の旨を書いておきます。

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/07(火) 18:57:43 ID:QtZ61sAn
投下乙!
確かに目が片方なくなると動き辛いなあ。片方目瞑っただけで距離感狂うし。
視覚がなくなることのキツさがよくわかるSSでした。GJ。
あとミミ、そっち行くと危な……いや、どこ行っても危険なことに変わりはないかw

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/07(火) 20:24:09 ID:YhbYJtkY
投下乙です。
心情描写がGJ! 精神的にも持ち直しているようですし、さりげなく邪剣も手放してますし。
まだ真昼でしかもハンデ持ちということは、進むも進ませないも調整利きそうで……
次の話の自由度も高くて、色々面白そうです。

443 :ゆとり教育の弊害?  ◆5VEHREaaO2 :2007/08/08(水) 11:26:36 ID:6KXtnLtE

 どこだ!どこにいるんだよぉ!!

 野比のび太は汗だくになりながらもひまわりを探していた。
だがそれは幼子を年上の自分が命に代えてでも守ろうという善意からではない。
三人殺害により得られる御褒美を使い家に帰りたいと言う自分勝手な願いと、幼児にしてやられたという復讐心による殺意からであった。
もっとも、彼が三人の参加者を殺害したところで元の世界に帰れるわけではないのだが。

「どこだー! どこにいるんだよぉ! ひまわりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 だが、そんなことなど知らないのび太はひまわりどころかそれ以外の参加者すら見つけられず、
徐々に……いや、すでに焦りの表情一色に顔面が染まっていた。

(いくらなんでもおかしい! 僕の足が遅いからと言って赤ん坊なんかに負けるわけがないのに!?)

 そう思ったところで見つからず、彼の我慢の限界が弾け跳ぼうとした時だった。
天使のような少女の声が横から聞こえてきたのは。

「あのぉ……、あなたはひまわりちゃんのお兄さんですか?」
「え!?」

 のび太は突然聞こえてきた声に驚きつつも、真横にある草むらに振り向いた。
振り向いた先には、両肩から三編みを垂らし黒い服を着たのび太とたいして変わらない年であろう少女がいた。
そして、その少女はおもちゃの杖と赤ん坊を抱えていた。のび太が探している野原ひまわりを。
のび太はひまわりの姿を見つけ、歓喜の表情を浮かべた。
 ああ、これでやっと帰れる。
一人も殺害できていない現状で帰れるもなにもないのだが、精神的な疲労からかのび太は思考の矛盾に気づかない。

「えーと、あの…」
「その赤ん坊をよこせ! ぶっ殺してやる!」

 のび太は少女の問いかけを遮るように叫んだ。少女の表情が蒼白になる。
だが、のび太はそんなことなど気づかずに身勝手な言葉を綴りつつ両手をふり挙げた。

「いいから渡せ!僕が帰れないだろ!」
「帰れないって……あなたまさか殺し合いに……」
「そんなの知るか! いいから黙ってその赤ん坊を渡せ!」

 のび太は少女の対応に苛立ちつつ理不尽な言葉を叫ぶ。それが叶う願いだと信じて。
だが少年の願いは決して叶わない。少年の標的の側には闇魔法グルグルを使う少女がいるのだから。

「渡せない」

 魔法使いは敵に向かって低く呟く。
まるで魔女狩りをする愚衆に対して天罰を与えようとする神の使徒のごとく。
故に拒絶の言葉を吐いた。

444 :ゆとり教育の弊害?  ◆5VEHREaaO2 :2007/08/08(水) 11:27:14 ID:6KXtnLtE

「あなたのような人に、この子は渡せない!」
「――――――――――――――――ッ!!」

 もうのび太に言葉はいらなかった。
ただ一つ。考えることはただ一つだけでいい。目の前の敵を排除することだけを考えればいい。
のび太は顔面を憎悪一色に染めながら、普段からは考えられない素早さを見せ、少女に飛び掛る。
 その選択は魔法使いに対しては正解だった。なぜならば、距離が近かったからだ。
ゴンとククリのときの戦いと違い、ククリとのび太との間の距離は3m以下だ。
防御をするのにもグルグルを使う必要のあるククリにとって、この差は絶望的な距離である。
いかに素早くククリが魔方陣を描こうとも、発動するまでにのび太がククリにのしかかる方が早い。
しかもククリはひまわりを抱えていた。これでは素早く魔方陣を描くことなど夢物語だ。

 だから、ククリは魔方陣を描こうとは思わなかった。
ククリが魔方陣を書こうと思おうにはのび太との距離は近すぎた。
そして、ここには近接戦闘と時間稼ぎを担当する勇者はいない。

 だから、片手で杖を思いっきり振るった。のび太の顔面へと。

 杖術というものがある。それは杖を用いた護身術である。
その技は非常に強力であり、現代の警察でも講義されているほどだ。
ククリは杖術というものを知らなかったが、杖で殴られれば痛いということは理解していた。
そしてククリが振るった杖は、はたしてのび太の顔面へと直撃する。
のび太は顔面から鈍い音を立てながら大きく仰け反り、地へと伏した。

「あなたみたいな人は…」

 ククリは再び大きく杖を振り上げる。
のび太はまずいと思い、尻餅を着いた体制から慌てて立ち上がろうとする。

「大嫌い!!」

ガッ! という鈍い音が辺りに響いた。
だがそれはのび太が叩かれた音ではない。杖が大地を抉った音だ。
少女の涙で滲んだ目には脱兎のごとく自分たちから遠ざかっていく少年しか見えなかった。

        *        *        *

 のび太は赤ん坊に負け、少女にも負けたということすら考える余裕などはなかった。
ただ怖いという思いと死にたくないという生への執着心でいっぱいだった。
もう少しだけ彼が冷静であれば、ククリからリルルのことを聞けたのかもしれないがそれは彼の預かり知らぬことである。
そして、もう一つだけ彼にとって不幸なことがあった。
それはのび太の逃げ出した先はリルルのいる北ではなく危険人物が数多くいる西であったことだ。
それにはなんの理由などない。あるとすれば赤子に手を掛けようとした罰が当った、と言えるだろうが神すら見ていないこの地では意味のないことだろう。
南に向かい友人の亡骸を見るよりはましかもしれなかったが。
とはいえ、彼の運が良ければ危険人物に出会わずに善良な参加者やリルルにも出会えるが、
そのような幸運が彼にあるのかは神ですら疑問に思うことであろう。

        *        *        *


445 :ゆとり教育の弊害?  ◆5VEHREaaO2 :2007/08/08(水) 11:29:34 ID:6KXtnLtE

「ごめんね。危ない目に遭わせちゃって」

少年が遠くに逃げていくのを涙が滲んだ瞳で見送ったククリはひまわりに謝罪を述べる。
もしかしたら、この子はあの少年から逃げる最中に自分と出会ってしまったのかもしれない。
だとしたら怖い目に遭わせてしまった。今思えば、この子はあの少年が危険だということを伝えたかったということだったのかもしれない。

「たう、たう」

 だが、謝られた幼子はククリに怒りをぶつけるわけでも泣き出すわけでもなく、
ただ自身を抱き上げているククリの頭を撫でた。
ふんわりとした温かい手がククリの髪をくすぐり、幾本もの髪をとかしていく。
そんなやさしい感覚に身を任せながらククリは思う。ああ、この子は慰めてくれているんだなっと。
この子のためにも頑張らないと。そう思いながらククリは涙で滲んだ目でここからうっすらと見える建物の方向を見つめる。
あそこにはゴンとヴィクトリアがいるはずなのだ。城の位置や日の傾きからして間違いないだろう。
もうおそらくは決着は着いているはずだ。行く意味などないのかもしれない。


(だけど、もう逃げたくない)

 弱々しいながらもそう思った。自分の所為で起こった戦いならば、なんとかしなければいけない責任があるのだから。
リルルや黄色い服の女の子のことも気にはなるが、どこにいるかも分からないし、
リルルは自分を一撃で気絶させることができる力を持っているのだ。たぶん大丈夫だろう。
ククリはひまわりに目を向けた。この子はどうすべきか。安全なところに置いておくか信頼できる人に預けたいところだが、
そのどちらも知らない以上は自分で世話をするしかない。ならば連れて行くべきだ。
この島には本当に安全な場所などないのだろうから。

「ひまわりちゃん」
「たう?」

 ククリはひまわりに声をかける。

「これから私の探している人、ゴンくんやフランドールちゃんに会わなくちゃいけないんだ。
 ちょっと危ないけど、私が絶対に守るから着いてきてくれる?」

 そうククリは言った。別に返事など返ってくることに期待してではない、ただ言っておきたかった。自分の小さな決意と約束を。

「たー!」

 ひまわりはそんなククリの言葉に返事をする。
赤子の言葉には何の意味などないのかもしれない。けれど、それだけで背中を押された気分になった。

「待ってて、今玩具をあげるから」

 御褒美というわけでもないが、あまり構っていられなくなるかもしれない。
だから玩具を渡すことにした。元々これは自分には必要ない。

「はい、これで遊んでてね」

 ククリはそう言いながら、太陽の光を浴び銀色に光る道具をひまわりに手渡した。
ひまわりは最初それを珍しそうに眺めていたが、ガードグラブを嵌めた手とあいた手を使い器用に
それを広げるとボタンをぽちぽちと押しはじめた。

446 :ゆとり教育の弊害?  ◆5VEHREaaO2 :2007/08/08(水) 11:31:37 ID:6KXtnLtE
 ククリはボタンを押すことに没頭しているひまわりを地面に下ろし、両手で杖を握り締める。
大地に杖が振り下ろされ、ククリの踊りと共に線が引かれる。最初は落書きのようなものは円の形となり、絵になった。
そして最後の仕上げとばかりにククリは杖の先端を大地に突き刺す。
すると大地に描かれた魔法陣から光があふれ出し、光の中から緑色の円盤状の生物が現れる。
それはヨンヨンという人を乗せれる飛行用の召還獣だ。
普段よりサイズが小さいため乗せれる人数には不安はあるが、赤ん坊一人ぐらいの重量が増えたところで問題はないだろう。
ククリはいまだケータイをいじるひまわりを抱え、ヨンヨンに乗る。

「ヨンヨンお願い。急いでゴンくん達の所へ!」

 ククリはそう願い。ヨンヨンは返事の代わりとばかりに、音も立てずに大地から離れるとククリ達を乗せ市街地へと飛び立った。

        *        *        *

 ヴィクトリア=パワードは民宿の2階で、i-Podから延びるイヤフォンを耳に当て音楽を聴きながら詳細名簿を眺めていた。
歌はいい。気持ちが安らぎ集中力が高まる。普通の人間ならば視覚と聴覚が塞がれたままになるがホムンクルスである
彼女ならばこの状態でも聴覚は活きており、音量もある程度絞ってあるのだ。なんの問題も無い。
 問題があるとすれば二つ。一つはレイジングハートのことだ。こちらの言うことを聞かない困り者である。
現在は詳細名簿とアイテムリストを見せないというささやかな復讐のためにランドセルの中に収めている。
 もう一つは現在眺めている詳細名簿のことだ。淵から誘導弾が掠めたためにかなりの情報が失われてしまっている。
完全に残っている情報は以下の15人。


01:明石薫/02:アリサ・バニングス/03:アルルゥ/04:イエロー・デ・トキワグローブ/05:イシドロ/
06:泉光子郎/07:磯野カツオ/08:一休/09:猪名寺乱太郎/10:犬上小太郎/
11:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン/12:禁書目録/
13:イヴ/14: エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル/15:江戸川コナン/


 そのうち役立ちそうで自分から接触しておいた方がいい参加者は、

 06:泉光子郎/11:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン/12:禁書目録/14: エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル

 以上の四人。選定理由は簡単だ。精神的にわりと安定していそうだからであり、知識的にジェダの手札を暴くのに役立ちそうだからだ。
泉光子郎はデジタルワールドという異世界での旅の経験が魅力的であり、イリヤスフィールは聖杯戦争と呼ばれるある意味この状況に似た経験から
何かを導き出せるかもしれない。吸血鬼の神祖であり長い年月を生きたエヴァンジェリン、
十万三千冊の魔道書という毒を完全記憶能力により暗記している、
自分とある意味似た人生を送り自身と動揺に燃費の悪いインデックスも忘れてはいけないだろう。
その他の面子も魅力的ではあるがジェダが力ずくで自分たちを浚ったであろうと検討をつけるならば、
対抗するにあたっては力ではなく知に重点を置くべきだろう。首輪を外すのにもそれらの面子ならば役に立つ可能性もあることだし。
そして、各参加者間の交友関係なども載っていたので光子郎の友人達やエヴァの弟子であるネギも捜索対象に入れてもいいだろう。
もっとも、今挙げた面子が殺し合いに乗っていない保障もないので、他の面子にも接触できるならば接触すべきではあるが。
ちなみに、犬上小太郎は明らかに熱血体育会系と詳細名簿から読み取れるので論外。


447 :ゆとり教育の弊害?  ◆5VEHREaaO2 :2007/08/08(水) 11:32:43 ID:6KXtnLtE
(綺麗にア行だけ残ったわね)

 そして、ジェダの手によって殺されたふみこ・O・Vを含めた残りの参加者の情報は、顔と名前以外はすべて失われていた。
これだけでも、他の参加者が他人のことを騙るのは見抜けるだろうが失われてしまった情報のことを考えると頭が痛くなってくる。
 ヴィクトリアは溜息を付きながら頭を抱えた。
そんなときだった。ヴィクトリアの耳にi-Podの音楽にまぎれるようにして奇妙な音が聞こえてきたのは。
なにが来たのかと思い、ヴィクトリアが窓の外を見るとUFOが浮かんでいた。
異星人のUFOか何かの武装錬金かはたまた魔法の力か、
そのどれか分からない存在は民宿から少し離れたところに着陸するとシュウという軽い音を立てて消えた。
その跡には見覚えのある少女と見知らぬ赤ん坊だった。
 ヴィクトリアは名簿をめくり二人の存在を確認する。
少女の名はククリ、赤ん坊の名は野原ひまわり。ククリという少女に見覚えがあるのは
ククリを守る為にゴンがフランドールと戦いを決意する瞬間を見ていたからだ。
おそらく、ククリはゴンのことが気になったために戻ってきたのだろう。
ご苦労なことである。ゴンもその殺害者であるフランドールもすでに死亡しているため、ククリのやっていることは完全に無駄である。
そして、自分は態々教えてやるつもりもない。接触するメリットがないからだ。赤ん坊と一緒に行動するのはデメリットである。
彼女たちと共に行動すればこちらの足を引っ張られそうだ。
力の補充のために喰おうという思考も論外である。純真無垢な赤ん坊と、その唯一の細い命綱である少女を喰らうといのは流石に気が引ける。
ヴィクトリアはそう判断し、民宿の奥に顔を引っ込めようとした。

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 11:34:36 ID:EDpQS+ZW



449 :ゆとり教育の弊害?  ◆5VEHREaaO2 :2007/08/08(水) 11:35:57 ID:6KXtnLtE


 そんな時だった。i-Podから流れ出る曲が、静かな曲から別のものへと変化したのは。


『ボクぁ落下型ヒロインのみならず、義姉義妹義母義娘双子未亡人先輩後輩同級生女教師幼なじみお嬢様
金髪黒髪茶髪銀髪ロングヘアセミロングショートヘアボブ縦ロールストレートツインテールポニーテール
お下げ三つ編み二つ縛りウェーブくせっ毛アホ毛セーラーブレザー体操服柔道着弓道着保母さん看護婦さん
メイドさん婦警さん巫女さんシスターさん軍人さん秘書さんロリショタツンデレチアガールスチュワーデス
ウェイトレス白ゴス黒ゴスチャイナドレス病弱アルビノ電波系妄想癖二重人格女王様お姫様ニーソックス
ガーターベルト男装の麗人メガネ目隠し眼帯包帯スクール水着ワンピース水着ビキニ水着スリングショット
水着バカ水着人外幽霊獣耳娘まであらゆる女性を迎え入れる包容力を持ってるんよ?』


 どこぞの誰かの魂の声が、ホムンクルスの耳朶を振るわせた。


【G-1/1日目/夕方】
【ククリ@魔法陣グルグル】
[状態]:魔力消費(少)、ひまわりを抱えている。
[装備]:ベホイミの杖@ぱにぽに
[道具]:基本支給品、目覚まし時計@せんせいのお時間
[服装]:ミウチャの作った服。
[思考]:二人とも、どこー!
第一行動方針:ゴンくんとフランドールちゃんを探す。
第二行動方針:ひまわりの保護とお世話
第三行動方針:勇者さまとジュジュちゃんとトマくんを探す。
第四行動方針:リルルやイエローのことが、少し気になっている
基本行動方針:勇者さまと合流してジェダを倒す
[備考1]:ゴンに対する誤解は解けた。ゴンとフランドールの戦いを自分のせいだと思っている。
[備考2]:ネスとのび太の姿をはっきりとは見ていません。


【野原ひまわり@クレヨンしんちゃん】
[状態]:ククリに抱えられている。
[装備]:ガードグラブ@SW 、インデックスの0円ケータイ@とある魔術の禁書目録
[道具]:ピンクの貝がら、基本支給品
[思考]:携帯電話で遊ぶ。
第一行動方針:(おねえさんといっしょに、おにいさん(グリーン)を探したい)
第二行動方針:(しんのすけに会いたい)
第三行動方針:(おねえさんの探している人を見つけてあげたい)
基本行動方針:(おうちに帰る)


450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 11:36:31 ID:rWyNr97w


451 :ゆとり教育の弊害?  ◆5VEHREaaO2 :2007/08/08(水) 11:36:41 ID:6KXtnLtE
【G-1/民宿2階/1日目/夕方】
【ヴィクトリア=パワード@武装錬金】
[状態]:慣れない魔法の連発により、精神的に相当の消耗。
[服装]:制服の妙なの羽織った姿。(バリアジャケット展開時の外見は『ルリヲヘッド』そのもの)
[装備]:i-Pod@現実?
[道具]:アイテムリスト、天空の剣@ドラゴンクエストX、基本支給品×2(食料のみは1人分)、
    首輪×2、詳細名簿(ただし損傷して情報が一部欠損)、
    レイジングハート・エクセリオン(スタンバイモード)@魔法少女リリカルなのは(カートリッジ残数5発)
[思考]:ゆっくり休みたい。
第一行動方針:ひとまず、放送まで休憩。
第ニ行動方針:参加者を見かけたら慎重に観察し、場合によっては接触。
第三行動方針:首輪を外す。主催者の目的について考える。
第四行動方針:“信用できてなおかつ有能な”仲間を捜す。 ホムンクルスのイリヤに興味。
第五行動方針:光子郎かその友人たち、イリヤ、インデックス、エヴァとネギにできれば接触してみたい。
基本行動方針:様子見をメインに、しかしチャンスの時には危険も冒す
参戦時期:母を看取った後
[備考1]:能力制限により再生能力及び運動能力は低下、左胸の章印を破壊されたら武器を問わずに死亡。
     いわゆる「ジョーカー」の存在を疑っています。
[備考2]:「詳細名簿」はア行の参加者の情報は無事です。それ以外の参加者の情報は顔写真と名前以外はすべて灰となりました。
      リリスの情報は載っておらず、ふみこ・O・Vの情報は載っていました。
[備考3]:
ヴィクトリアは、レイジングハートから使い方の解説をまともに教えて貰えていません。
レイジングハートは、ヴィクトリアに非協力的です。ヴィクトリアのことを憎んですらいます。
デバイスの性質上、下された命令には逆らえませんが、その命令の範疇で可能な限りの抵抗を試みます。
レイジングハートは、ヴィクトリアの持ち物や情報をほとんど把握していません。
(特に、アイテムリストの存在を知らないため、自分をどうやって使ったのかが大きな謎になっています)



【C-3/森/1日目/午後】
【野比のび太@ドラえもん】
[状態]:心身ともに疲労、鼻骨骨折
[装備]:なし
[道具]:グリーンのランドセル(金属探知チョーク@ドラえもん、基本支給品(水とパンを一つずつ消費)、
アーティファクト『落書帝国』@ネギま!(残ページ3))、ひまわりのランドセル(基本支給品×1)
[服装]:いつもの黄色いシャツと半ズボン(失禁の染み付き。ほぼ乾いている)
[思考] :逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ!!
第一行動方針:とにかく逃げる。
第二行動方針:子豚≠ジャイアンだと確信するために、ジャイアンを探す。
第三行動方針:出会う人には警戒し、基本的に信用しない。
  だが、自分を守ってくれそうな人・脱出する方法を知ってそうな人なら考える。
基本行動方針:死にたくない。
[備考]:「子豚=ジャイアン?」の思い込みは、今のところ半信半疑の状態。
    西に向かって逃走中。

452 : ◆5VEHREaaO2 :2007/08/08(水) 11:38:14 ID:6KXtnLtE
終了。i-Podってこんなもんなのか、名簿の破損状況はこれでいいのか。
とか色々不安です。

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 11:44:25 ID:EDpQS+ZW
投下乙。
のび太、どこまでも堕ちていくな……。

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 12:22:38 ID:oZDTtKZr
GJ。ククリの勇敢さとのび太のヘタレさが対照的だなー。
のび太の駄目なセリフを見てキレたドラえもんを思い出したぜ。
とりあえず三回目の登場おめでとう、青ピ。
ついに幻覚でも幻聴でもない声がでてきたか。
無駄に人気があるなw

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 16:06:38 ID:B2mIlAu4
GJ
今回の話を見てわかった。やっぱり一般人が非日常で混乱するのは最高だ。
心の闇が顕わになるのがバトロワの面白いところだぜい。

456 : ◆2G4PiPq.z. :2007/08/08(水) 18:02:39 ID:GX46Su/+
投下行きます。

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:03:07 ID:Ecr6JUvs
しえん

458 :歪みの国のアリス ◆2G4PiPq.z. :2007/08/08(水) 18:03:20 ID:GX46Su/+

「……ベホマ」

呪文を紡ぐ。
だけど、本来ならどんな傷でもすぐに治してしまう魔法は、嫌になるほどに効きが悪かった。
せいぜいベホイミ程度。いや、下手をすればホイミより少し上程度かもしれない。
攻撃魔法に比べると、回復魔法の効きはかなり悪くなっているみたいだ。
だから実感する。
この調子なら、蘇生魔法なんて確実に使えない。

「ベホマ、ベホマ、ベホマ……」

その考えを振り払いながら、呪文を繰り返す。
一回で駄目なら何回も繰り返せばいい。単純と言えばそうだ。
けれど少なくとも、一回唱えるごとに傷は少しずつ埋まっていく。
途中で魔法薬を飲みながら繰り返すこと、数分。
そこで僕はやっと、繰り返していた詠唱を止めた。

「これで、残り二本……」

傷はほとんど癒えた。少し痛むけど、動くのに支障はない。
できれば完全回復したいところだけど、ここまでで既に魔法薬を二本も消費してしまった。
完全回復するには少なくとも最低魔法薬一本分の魔力を使うことになる。
僕自身の魔力もだいたい残り半分くらいといったところだ。贅沢は言っていられない。
その場で少し休息と食事をとってから、僕は再び歩き出した。



            ※      ※      ※             

459 :歪みの国のアリス ◆2G4PiPq.z. :2007/08/08(水) 18:04:00 ID:GX46Su/+

大した距離は歩いてない。
今までやった冒険に比べれば、この程度の距離は屁でもない。
そうして視界に入った川の近くで、僕は変な光景を見た。

「…………?」

川で、一人の女の子が何か震えている。
服を着たまま水浴び……はしないか。そして彼女の脇にあるのは。

(……あの人形型のモンスターだ)

あのマヌーサのような霧を作っていた張本人。
彼女が倒したのかとも思うが、それにしては様子が変だ。
何もかもが分からない。なら情報を集めるには、まず近づいて「はなす」しかない。
どのみち妹の居場所を知っているかどうか、聞かなくてはいけないんだから。
……だけど、その機会は得られなかった。

「……まずい」

あの子の周りから、白い霧が広がり始めた。
間違いない。あの人形型モンスターが使っていたものだろう。
可能性は二つ。まずあのモンスターとあの子が同じ「とくぎ」を使える可能性もある。
けれどもっと有り得るのは、あの子があのモンスターの持っていた「どうぐ」を使ったということ。
「ぶき」や「ぼうぐ」でも、戦闘中に「つかう」ことで「じゅもん」と同じ効果を発揮するものがある。
マヌーサのような効果を発揮するどうぐがあっても、おかしくはない。

そう、冷静に考えながら距離を取る。
幸いあっちは僕には気付いていない。彼女が僕から隠れていくように、僕は彼女からも隠れている。
足音を立てながら走っても気付くことはないだろう。そう判断して、僕は走り出した。

……もっとも。結果から言うと、僕の行為は徒労に終わった。
理由は簡単、広がる範囲はやっぱり限界があったから。ある程度離れていれば、この霧に捕まることはない。
事実、僕が走るまでもなく霧は僕を捕まえられず、北西へと動き始めている。
薄々分かってはいたことだけど、これで確信した。この霧はあくまで使用者の動きに合わせて動くってことだ。
つまり……距離を取ってさえいれば、中心にいる人物の動きは予想がつく。
むしろ霧が広がっている分、かなり目立つと言ってさえいい……マヌーサのようにこれを使用したあと「にげる」ことはできない。
一回体験した僕だからこそ出来る考えだった。

「……追いかけてみよう」

どこか行き止まりに行けば、あの子だって動きは止まる。それに、途中で食事とかを取るかもしれない。
下手に動くよりは、確実に捕まえる一人を追いかけた方が効率がいい。
この霧の中でも「じゅもん」ならそれなりに相手を狙えるのは、前の戦いで知ってる。問題は無い。


            ※      ※      ※             

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:04:25 ID:EDpQS+ZW


461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:04:29 ID:5WgIhDFO
まあ非日常ならよく体験してる気もするがな
ところでのび太ってゆとり教育受けてるのか?

462 :歪みの国のアリス ◆2G4PiPq.z. :2007/08/08(水) 18:04:42 ID:GX46Su/+

「……アルルゥ」

あいて――りり、っていうみたい――に名前を聞かれて、とりあえず答えた。
りりとアルルゥ、お話のとちゅう。
でも、楽しいお話なんかじゃない。
さいしょに比べると楽なかっこうにしてくれたけど、アルルゥの手をまだ離してない。かおもなんか怖い。
……アルルゥ、せなかが痛いのに。
石も取り上げられたままで。ほとんど、りりにむりやり話させられてるかんじだった。

「正直に言って。
 ジーニアスってどんな人なの?」
「……しらない」
「…………」

まるで、りりは何か焦ってるみたいだった。
それが怖くて、しょうじきに言った。だって、会ってからほとんどはなしもしてない。
なのに、りりはろこつに嫌そうな顔した。
……手を掴まれてなかったら、アルルゥ逃げてる。そんな嫌なかお。

……けど、こんなときにふと思った。
ジーニアスはアルルゥ、見捨てた。そして、プレセアはジーニアスのなかま。
プレセア、ンアヴィワを盾にするって言ったけど、まさかアルルゥも……

「なんで、私達に攻撃してきたの?」

そんなのを考えてるとこに、りりが質問してきた。

「おどかすつもり。
 けど、ンアヴィワ、止まってくれなかった」
「……嘘。ベルフラウは、召還師ならそんなこと知らないはずないって」
「……アルルゥ、知らなかった」

これも、しょうじきにいった。
けど、りり、安心しなかった。こっちを見て、腕をにぎって、アルルゥ見張りながら考え込んでた。
なんだか、睨まれてるみたいで、いやな目だった。

……このひと、怖い。

思わず、目を逸らして、回り見て……アルルゥ、気付いた。

「…………?」

なんか、おかしい。
いつのまにか、霧出てる。
なんだかよく分からない。分からないけど……変な感じの霧。
りりにこの霧はおかしいって言った方、いいのかもしれない。
けど、なにかいったら怒るかもしれない。
だから、黙ってることにした。

463 :歪みの国のアリス ◆2G4PiPq.z. :2007/08/08(水) 18:05:28 ID:GX46Su/+

りりはまだ気付いてない。
なんだか分からないけど、なんかいやで、怖い霧だった。
できれば我慢したかったけど、それはどんどん濃くなってて、アルルゥを飲み込もうとしてるみたいで。
早く、逃げだしたかった。

「あれ、この霧……!?」

やっと気付いたりりが、周り見渡す。なんだが、見覚えあるみたい。
だけど、そんなこと聞いてられない。アルルゥ、この霧の中にいたくない。
りり、目を逸らしてた。だから、とっさに石をいっこ取り返して、走り出した。

「ま、待って!」
「……や!」

りりも、すぐ走り出した。けど、ちょっと走り出すの遅かっただけなのに、りり、見えなくなった。
まるで、霧に食べられちゃったみたい。
……やっぱり、この霧、おかしい。

「……ん」

足音が、遠くなってく。
アルルゥと見当違いの方に……霧のちゅうしんに、走ってったみたい。
まわりを見る。
アルルゥ、なんとか霧からにげられたみたいだった。
りり……出てこない。いつまで経っても、出てこない。
それどころか、声さえしない。
少し、不安になった。もしかしたら、中に何かいてそれに食べられちゃったりしたのかも。
……けど、それ。入ったらアルルゥもそうなるかもしれないっこと。

「ンアヴィワ……」

迷ったけど、あきらめることにした。だって、あの霧、怖い。
ンアヴィワとお別れすることになったの、残念だけど。
そのまま走って、霧から離れて。休みながら霧見て、気付いた。

このままだと、霧、城いく。

「…………」

足が、かってに下がってた。あの霧おかしい。ひとりで、入りたくない。
もしあの霧、城覆ったら……アルルゥ、そんな城行きたくない。

            ※      ※      ※             

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:05:34 ID:EDpQS+ZW



465 :歪みの国のアリス ◆2G4PiPq.z. :2007/08/08(水) 18:06:10 ID:GX46Su/+
霧を追い続けて、結構な時間が経った。
霧の動きはあまり速いとは言えない。日も落ちかかってきているのに、今僕がいるのはまだ橋の上だ。
そこで、視界の端に動くものが見えた。出てきた場所は、霧の中から。

「……モンスター、か」

それは、獣みたいな耳を生やした変な格好の女の子。別に、変なものだとは思わない。
動物と人間の中間みたいな姿をした魔物は結構いるし、それどころかかなり人間よりな姿のモンスターもいる。
彼女もプチヒーローやエンプーサみたいな系統のモンスターだろう。
餌をあげて倒せば仲間になりたそうな顔で起き上がってくるかもしれない……と考えたけど、やめた。
父さんならともかく、僕じゃそんな手段で魔物を仲間にするのは無理だろう。

「…………」

足を止めて、考える。なら、どうするか。
まずありえるのは、こちらに注意を向けていない今のうちに襲い掛かって不意打ちすること。
少なくとも、あの霧を起こしている張本人が一人いることは確定しているわけだ。
つまり、あのモンスターとあの子で二人。殺せば、タバサの居場所を知ることができる。
ただし、この場合の問題は霧の存在。
正直、なんの情報もなく中心人物をすぐに見つけられるかどうかは自信がない。

次に、あのモンスターに内部のことを聞いてから殺すこと。
例えば、あの中に別の人物がいるとか、張本人はどんな能力の持ち主なのかとか聞けるかもしれない。
うまくすれば、スムーズに霧の中を動く手段を見つけられる可能性もある。
この場合の問題は、あのモンスターが何も知らない可能性もあることだろう。
声をかけることで、むざむざ先手を取れるチャンスを逃がしてしまうことになる。

そして最後に、あのモンスターと組むこと。
霧を生んだ張本人にどんな能力があるかは未知数。それに、僕一人では限界があるのはとっくに分かりきったこと。
あの霧を起こしている人物を悪者に仕立て上げれば、説得することは可能かもしれない。
少なくともモンスターである以上、それなりの能力は持っていると思う。
問題は……僕にモンスターを説得できるか、だ。

ざっと考えても選択肢は三つ。失敗すれば、取り返しはつかない可能性もある。けれど。

「……こうしてる間にも状況は動くし、タバサも大変な目に遭ってしまうかもしれない。
 答えは一つだ」

迷っている時間がないのも、事実だ。
できるだけ行動は早い方がいい。
僕は――

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:06:49 ID:EDpQS+ZW


467 :歪みの国のアリス ◆2G4PiPq.z. :2007/08/08(水) 18:06:52 ID:GX46Su/+
【F-4/森・霧の中/1日目/夕方】
【鈴木みか@せんせいのお時間】
[状態]:顔面左側に大火傷(性別が判別できないほど)。精神不安定状態にあり、自分の服装について客観的に見れていない。
[装備]:エスパーぼうし@ドラえもん、FNブローニングM1910(1発発砲済み)、核鉄LXX70(アリス・イン・ワンダーランド)(発動中)@武装練金
    赤いボロボロの覆面(真紅の服製)、パピヨンマスク@武装練金、首の無い真紅の残骸
[道具]:支給品一式
[服装]:『怪人パピヨンレッド』(赤色の覆面と蝶々覆面で顔を隠し、エスパー帽子を被っている)、真紅の残骸を抱き締めており、服は少ししめっている。
[思考]:……ぜえはあ。運動不足の脚がもう……
基本行動方針:ベルフラウ以外の他参加者を見つけたら基本逃げる。
第一行動方針:霧で姿を隠しつつ、ベルフラウを探す。
第一行動方針:銃を持った少年(永沢)、刀を持った少女(アリサ)、火炎瓶の少年(トマ)を危険人物と認識。警戒。
※みかは、ベルフラウの説明によりここが「リィンバウム」だと思っています。
※リィンバウムについての簡単な知識を、ベルフラウから得ました。
 同時に、ベルフラウの考察を教えてもらっています。

【梨々=ハミルトン@吉永さん家のガーゴイル】
[状態]:右腕骨折及び電撃のダメージが僅かに有り(処置済) 。
    イリヤとベルフラウに確信的疑念。精神不安定。いつか見た霧に恐慌気味。
[装備]:白タキシード(パラシュート消費)&シルクハット@吉永さん家のガーゴイル
   :ワイヴァーン(サモナイト石・獣)@サモンナイト3
[道具]:支給品一式
[服装]:白タキシード&シルクハット
[思考]:この霧……!?
第一行動方針:生き残りたい。さくらだけは信じている。
第二行動方針:アルルゥを信じればいいのか分からない。アルルゥとベルフラウは危険人物同士のいさかいかもしれない。
第三行動方針:早く霧から出たい。
第四行動方針:双葉かリィンちゃんの友達(はやて優先?)及び小狼を探す。
第五行動方針:殺し合いに乗ってない人と協力する。
※永沢、レックス、イリヤ、ベルフラウを危険人物と認識。薫とアルルゥの事も少し疑っている。
※ランクB〜Aの召喚術のため、梨々はワイヴァーンを使えません。
※桜の知り合いの情報を聞いている。
※アリス・イン・ワンダーランドによって、方向感覚を完全に狂わされています。

468 :歪みの国のアリス ◆2G4PiPq.z. :2007/08/08(水) 18:07:34 ID:GX46Su/+
【F−4東南/霧の前/一日目/夕方】
【アルルゥ@うたわれるもの】
[状態]:疲労(大)、魔力消費(中)、背中に大きな裂傷、頭にたんこぶ
[装備]:タマヒポ(サモナイト石・獣)@サモンナイト3
[道具]:基本支給品(食料−1)、クロウカード『泡』
[服装]:普段着である民族衣装風の着物(背中の部分が破れ、血で濡れている)
[思考]:この霧、や。りり、嫌い。
第一行動方針:霧から離れるのを最優先、最悪の場合城に戻るのは諦める。
第二行動方針:イエローや丈を捜したい。
基本行動方針:優勝以外の脱出の手段を捜す。敵は容赦しない。
参戦時期:ナ・トゥンク攻略直後
[備考]:アルルゥは獣属性の召喚術に限りAランクまで使用できます。
・ゲームに乗らなくてもみんなで協力すれば脱出可能だと信じました。
・サモナイト石で召喚された魔獣は、必ず攻撃動作を一回行ってから消えます。攻撃を止めることは不可能。
・プレセアに少し不信感を抱きました。梨々のことは「怖くて嫌いなひと」です。
・本能的に、アリス・イン・ワンダーランドに対して嫌悪を覚えています。

【F−5/霧の前・橋の上/一日目/夕方】
【レックス@ドラゴンクエスト5】
[状態]:疲労、魔力中消費。袈裟懸けに小程度の傷。
[装備]:ラグナロク@FINAL FANTASY4、ドラゴンの杖@ドラゴンクエスト5 (ドラゴラム使用回数残り2回)
[道具]:基本支給品、エーテル×2@FINAL FANTASY4、GIのスペルカード(『交信』×1、『磁力』×1)
[思考]:さて、どうしようか。
第一行動方針:アルルゥに接触するか、不意打ちで殺す。
第ニ行動方針:3人抜きを達成し、主催者にタバサの居場所を尋ねる。
第三行動方針:そのためにも、同盟を組む「仲間」を作るかどうか考え中。
第四行動方針:余裕があったら、お城を調べてみたい。
第五行動方針:雛苺に対して対抗心。準備が整ったらリベンジする?
基本行動方針:兄妹どちらかの優勝(タバサ優先)。優勝者がもう片方を蘇生させ、2人で両親の元に帰る。
[備考]:エンディング後なので、呪文は一通り習得済み
アルルゥや真紅はモンスターの一種だと思っています。

469 : ◆2G4PiPq.z. :2007/08/08(水) 18:08:16 ID:GX46Su/+
投下終了です。

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 18:37:27 ID:5WgIhDFO
GJ!
割り込んでしまってすいません
みか先生が霧の中から出てきたらホラーだな

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:14:00 ID:bHUrcQ7Q
む、帰宅してみたら二つも投下があったのか。お二方ともGJです。

>>452
すげー、一番駄目なときののび太が再現されてるw
ククリはひまわり守ろうとしたおかげか精神的に強くなってきてるな。
ヴィクトリアが過激な行動とらない限りは今のところ北東のほうは安全になったのかな。
しかし、テンションの下がるipodだなw

>>469
やばい、これは展開予想するなと言われてもしたくなる。
いやだってレックスが求める仲間の条件って…うん、まずいな。
レックスとアルルゥ、みか先生と梨々、両組とも手を組むか対立するか
で今後の流れが大きく変わりそう。各人の微妙な心理描写もいい感じでした。

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 21:28:44 ID:bx0bByU9
乙!

アルルゥは終わってしまうかマーダーに再転向か…

ただ指摘、梨々はベルフラウの本名を知らないはず
それからアルルゥもプレセアを「お姉ちゃん」と呼んでたしそこは違和感かな
あとはGJ!

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:07:38 ID:MbsSKSMO
両先生とも投下乙です!
のび太・・・しずちゃんのパパが今のお前を見たら絶望するだろうな

474 : ◆o.lVkW7N.A :2007/08/09(木) 00:34:41 ID:gce2aidl
お二方とも乙です。

時間出来て書き上げられそうなので、学校組予約します。
面子は、灰原、梨花、リンク、小狼、コナン、メロで。

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:39:57 ID:DGJsyAKw
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
カオス@スクールキター!

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:44:17 ID:oOaKEiwW
>>469
乙! 
おおう、てっきりレックスはヴィクトリアと組むもんだと思ってたが、アルルゥ再マーダー化の希望も出てきたか。
獣耳だし四文字名前だし結構似合うかもしれんw 
しかし、みか先生の霧はトラブルメーカーだなあ。

>>474
期待

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:48:06 ID:dHLGFrhP
>>474
待ってました、期待!

>>473
「彼は、人の痛みが分かる青年だよ」だっけ



478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 00:54:47 ID:JefuIVYU
>>469
アルルゥも確かにレックスの挙げてた条件満たしてるな。見事なくらいに。
でも梨々の存在と、アルルゥの霧への嫌悪がなかなかカオス。いい具合に先が読めないなぁ

>>474
前々から漏れ聞こえていた学校組考えてる人、誰かと思ってたら……!
これは期待するしかあるまい

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 02:58:46 ID:3rI+zAvU
>>452
まず一つ指摘。445のレス内にミスと思しき箇所が一ヶ所。
>あそこにはゴンとヴィクトリアがいるはずなのだ。城の位置や日の傾きからして間違いないだろう。
ゴンとフランドールの間違いですよね。

それから、投下乙。
のび太ヘタレすぎるw ダメな時はほんとにダメだもんなあ、のび太。
ククリはよくやった。ほんとよくやった。実に乙。


>>469
なんともスムーズに先が気になる展開に転んだなあ。
どう転ぶか実に楽しい。
……そういや梨々、よりによって使用不可な方の石が残ってるのか。
方々で先が楽しみな形が出来てきたな。

480 : ◆o.lVkW7N.A :2007/08/10(金) 21:53:15 ID:umH/jW8s
書き上がって、今誤字脱字等のチェックで読み返しているところです。
多分、11時〜12時くらいに投下すると思いますよと予告。

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 21:59:55 ID:dUoyzEbE
いざ待機

482 : ◆o.lVkW7N.A :2007/08/10(金) 23:30:52 ID:umH/jW8s
それでは投下します。

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:33:26 ID:dUoyzEbE
 

484 :抜け出して行け、悲しすぎる運命から ◆o.lVkW7N.A :2007/08/10(金) 23:33:31 ID:umH/jW8s
突然けたたましく鳴り響き始めた報知器のベル音に、瞬間、メロは身体を強張らせた。
思わず抱えていた相手の身体を取り落としそうになる。尤も、落としたからといって別段困ることはないのだが。
肩の上の人形に視線をやると、メロは少々訝しげな表情で尋ねた。
「おい、こいつは本物だと思うか?」
「サア、ドウダカナー。デモ、モシ本物ダッタラ、逃ゲネート蒸シ焼キダゼ」
何が楽しいのか甲高い笑声を響かせながらそう返すチャチャゼロを尻目に、メロは足を止め少しばかり思考する。

常識的に考えれば、いくらこんなゲームの最中とはいえ、校舎ごと火をつけて相手を焼き殺そうとするような人間がいるとは思えない。
警察や消防機構の存在しないこの島内で一度大規模な火事が起これば、それこそ島全土を巻き込んだ一大事にもなりかねない。
あのジェダとやらが御丁寧に消火を手伝ってくれるとは到底思えないし、そうなれば、火をつけた本人とて無事では済まないだろう。
当然、一般人程度の知恵が回る人間ならそう考え、放火など起こそうとは思わないはずだ。
だが、相手が頭のネジの外れた殺人狂なら話は別になる。
特に、さっき出会った『厄種』のような狂ったアウトサイダーなら、どんな凶行に走っても不思議はない。
自分達にしてやられた仕返しとばかりに、逃げざまに火を放っていく姿ぐらい容易に想像ができる。
勿論、校内の誰かが他の参加者達をおびき寄せるために偽のベルを鳴らし、出入り口付近で網を張っている可能性もなくはない。
だが、実際に火災が起きている確立がゼロではない以上、この場を離れないわけにはいかない。
どうせ火事など嘘に決まっているだろうと楽観視している間に、ローストチキンにされてしまっては、死んでも死にきれない。

メロはこの場から去ることを決めると、首を捻って横を向きチャチャゼロに告げた。
「よし、取り合えずは一旦校内から逃げるぞ。様子を見て、ベルが偽物のようならまた後で戻ってくればいい」
「イイケドヨー、ソイツはドウスルンダ〜?」
そう訊かれて、メロは腕の中で伸びている少年の身体に目をやった。
彼をわざわざここまで運んできたのは、その存在を利用し仲間に取り入って一網打尽にするためである。
だが、今となっては状況が変わった。
この火災報知ベルを耳にした少年の同行者達は、恐らく、既に学校を離れていることだろう。
居場所が校内に限定されているならばともかく、何処にいるとも知れない相手を、怪我人を背負ったまま捜索するのは厄介だ。
そんな手間をかけるくらいならば、いっそのこともっと手っ取り早い方法を取ることにしよう。
メロは唇の端を吊り上げ冷酷そうにニヤリと微笑むと、抱えていた両腕から力を抜いて掌を開いた。
「ふん、……こうするのさ」
リノリウム製の床にぼたりと鈍い音を響かせて、少年の細い身体が落下する。
その光景を目の当たりにして、チャチャゼロが心底可笑しそうに大きな笑い声を上げて返した。
「置イテクノカヨ? ヒデー奴ダナー!!」
「もしこのベルが本物なら、労せずして一人殺せるわけだからな。チャンスは最大限活かすべきだろう」
うつ伏せている少年の身体を足蹴にしてひっくり返し、傍らにしゃがみこんで首から蝶ネクタイを取り外した。
この蝶ネクタイは、一見そうとは見えないが実は変声器であることを彼は知っている。
持っていけば役に立つこともあるだろうと考え、それを自身のランドセルに放り込んだ。
その一連の動作を見ていたチャチャゼロが、感嘆したように唸り声を上げて、メロに話し掛ける。
「ケケケッ! テッキリ、コイツニ恩ヲ感ジテ殺サズニイルノカト思ッタノニヨー」
「そんなわけないだろう」
心底嫌そうな顔でそうチャチャゼロに返答すると、メロは振り返りもせずに階段を下りていった。
廊下を歩くパタパタという足音が、人少ない校舎に響き渡る。
その足音も遠く去り、ついには蝉時雨のように鳴り喚く報知器のベル音以外、何も聞こえなくなる。

――そうして残されたのは、探偵一人。
目覚める気配など微塵もない彼が、一人、取り残されている。

     *     *     *

どうしよう、どうしよう。 ど う す れ ば い い ?
リンクと小狼は困ったように互いの顔を見合わせると、燃え盛る炎を見やった。
彼らが薬で身体の自由を奪われていた間に、小さかった火種は積み上げられていたプリントへ引火してしまったらしい。
灼熱の赤い舌先は、チロチロと蠢きながら、その範囲を着実に広げていく。
とにかく消火に使える品を探さねば、と、廊下へ繋がるドアへ向かおうとするものの、足に力が入らない。

485 :抜け出して行け、悲しすぎる運命から ◆o.lVkW7N.A :2007/08/10(金) 23:35:06 ID:umH/jW8s
先ほど立ち込めていた煙の影響は今だ強く、リンクは立ち上がるのも覚束ない状況だった。
それでも扉へ向かおうと両足をもがき、這うようにして前進する。
だがここで、誤算があった。ネコンの煙とワブアブの粉末によって脱力していた彼はそのとき、視界までもがぼやけていたのだ。
先刻割り開けた窓ガラスの破片があちこちへ落ちているのに気付かないまま、両手を床に付け低い体勢で進んでいた結果――。

「ん……? あ、痛っ!!」

鋭利な先端を上に向けて待ち構えていたガラス片に、ざっくりと掌を切り裂かれる。
突然襲われたその痛みに悶絶したリンクは、反射的に腕を前へと振り上げた。
だがそれがいけなかった。
伸ばした右腕は彼のすぐ側に落ちていた何かをなぎ倒すと、ガシャンと耳障りな音を立てて『それ』を割った。。
ガラス製の『それ』は中に入っていた液体をフローリング一面にこぼし、さらに悪い結果を引き起こす。

「おい、リンクっ!」
「小狼……? わ、うわぁっっ!!!」

叫ばれて視線をやったリンクが見たものは、今しがたこぼれた水溜りが周囲を巻き込んで轟々と燃え上がっている様だった。
そう。最悪なことに、リンクが割ったガラス瓶に入っていたのは、消毒用の高濃度アルコールだったのだ。
勇者の拳で叩き壊された薬品棚の内部には、先ほど一休が振りかけたもの以外にも多くの薬瓶が収められていた。
彼が割ってしまったのはそのうちの一本であり、次々と飛び火した炎は当然のようにより大きさを増す。
リンクは小狼の伸ばしてくれた腕に飛びつくようにして、大慌てでそこから逃れる。
何とか自分の衣服に火が燃え移るのだけは回避できたものの、問題は別にあった。

――――眼前で、ドアが燃え始めている。

床一面に広がった消毒用アルコールは狭い保健室を縦断し、彼らが目指すドアの根元にまで達していた。
それは一本の導火線のように素早く炎を伝染させ、壁の一部をメラメラと焼き焦がしている。
これでは廊下に出て消火用具を探すどころか、このドアを開けて逃げることすら難しい。

「あ、ありがとう小狼。……でも、どうしようか!? これじゃあ……」
「とにかく、火を消すのは諦めてもいいから外に出よう。リンクは二人を起こしてくれ!」

     *     *     *

霞が掛かったようにぼんやりとする頭を左右に振って、梨花は重い目蓋を開いた。
空気が抜けて萎んでしまったように力が入らない手足に無理やり活を入れ、ゆっくりと立ち上がる。
起きぬけ特有の気だるさとは微妙に違った、薬でも嗅がされたような倦怠感が、身体の端々に残っている。
……薬? ああ、そういえば今は確か……。
そこまで考えて、気を失うまでの記憶を今更ながら鮮明に思い出す。
頭がおかしいとしか思えない殺し合い、そこで出会った、勇気に満ちた少年や過去の罪を嘆く少女。
そして、小坊主に身をやつした、両刀使いで変態性犯罪者の触手の化け物の存在――――。
「そうだ、火事……、火事はどうなったのですか!?」
叫んで、部屋の一角へと目を向ける。
慌てて視線をやった先にあったのは、思わず固唾を呑んでしまうほどに勢いづいて膨れ上がった紅蓮の炎だった。
傍らに積まれていたシーツやタオル、更にはガーゼや包帯の束。
保健室という場所柄、燃えやすいものは山とあり、おまけに周囲の棚には可燃性の薬品までもが備えられていた。
彼女が気絶していた僅かな時間の間に炎は少しずつ燃え広がり、最早後戻りできないところにまで達してしまっていたらしい。
尤も消火器や消火栓を使用して最大限努力すれば、まだ何とかはなったのかもしれない。
だが、それらはいずれも保健室のドアを出た先にあり、そして当のドアはいつの間にか赤々と燃え上がっていた。

頭を抱えそうになる。あれを見る限り、どう考えてもあそこから出入りするなんて不可能だ。
とはいえ幸いここは一階であり、消火を諦めれば窓から直接校舎裏へと逃げ出ることができる。
窓側の壁に炎が燃え移る前に、一刻も早く四人でこの部屋から脱出しなければ――!!

「大丈夫!? 君も早く起きて!」
傍らでは先ほどまでの自分がされていたのと同様、リンクが横たわっている哀に声をかけ、少々乱暴に揺り起こしている。
どんよりとした重い目を瞬かせながら身体を起こすと、彼女は指し示された箇所へと双眸を見開いた。
一瞬沈黙し、何事か考え込むように顎に手を当てると、哀はすっくと立ち上がって言った。
「その窓から逃げるしかないわね」
「ボクも同じ考えなのですよ。今から消火するのは、無理なのです」

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:35:45 ID:dUoyzEbE
 

487 :抜け出して行け、悲しすぎる運命から ◆o.lVkW7N.A :2007/08/10(金) 23:36:02 ID:umH/jW8s
どうやら、全員同じ結論に達しているらしい
熱気で曇った窓を大きく開けて退路を用意した小狼が、急げというように手招きをする。
その仕草に頷くと、片隅に置かれていた赤いランドセルを二つ手にとって、片方を哀に手渡した。
それを手早く背負っている彼女へ、声を大きくして告げる。
「準備は出来たですか? 行きましょう、これ以上は危険なのです」
「ええ、梨花さん。急ぎましょう」
その声を合図にして、まずは哀と梨花が、続いて小狼とリンクが窓枠を飛び越える。
日の翳った校庭裏に出た四人はそのまま裏門へ向かって走り出そうとする。――が、しかしそのとき。
何かに気付いたように顔面を青褪めさせた小狼が、愕然として呟いた。

「ちょっと待ってくれ。そうだ。……そういえば、コナンは……?」

     *     *     *

その名前を聞いた途端、鼓動が痛いほどに音を立てた。
やっぱりさっき聞こえた声は、幻聴なんかではなかった。彼の……、工藤君本人の声だったのだ。
あのとき直ぐに上階へ向かわなかったことを心中で後悔するも、今となっては遅い。
尤も、もし自分達が保健室を目指さなかったならば、リンクと小狼はあの変態坊主に*されていたかもしれない。
それを思えば、一概にどちらが正解だったかなど安易には言えないのだろうが――。

食って掛かるような鋭い視線で小狼を射抜き、灰原は尋ねた。
「……江戸川君、やっぱり校内にいたのね。 彼は何処にいるの?」
「腕の怪我を治療するためにネギと保健室へ行く途中であの拡声器の声が聞こえて、俺はそっちへ向かった。
 でも、校庭から戻ってきたらコナンはもうこの部屋にはいなくて、代わりにあの変態坊主が一人でそこに立ってたんだ」
「それ……、まさか江戸川君があいつにやられたってこと?」
驚いて訊き返す灰原に、小狼は戸惑いながらも首を横に振った。
「いや、多分それはない……、と思う。もしここであいつがコナンを襲ったとしたら、何か争った跡が残ってるはずだ。
 でも俺達が入ってきたとき、特に変わったところはなかった」
「じゃあ、彼は何処へ行ったって言うの」
彼女らしくなく冷静さを失っている灰原に、横から梨花が声をかけた。
「あの変態坊主の気配を感じて、見つかる前に窓から逃げたというのはどうですか?」
「それ、はありえるかもしれないけれど……」

灰原は梨花の言葉に半信半疑な表情をすると、聳え立つ校舎を見上げた。
あのとき彼の声は、二階と三階の踊り場にいた自分から見て更に上、最低でも三階以上の場所から聞こえたように思う。
変態坊主を避けるため、ここから逃走したのだとすれば、上階から声がするのはおかしくないだろうか?
もし、この場を離れた彼が何らかの理由で再び校内のどこかの階へと舞い戻っていたのだとすれば……。
そう考えると、不安は募った。だが、これ以上この場で思案していれば自分や仲間達の身が危うい。

「哀、哀の気持ちは分かるのです。……でも、きっと大丈夫なのですよ?
 もし、その人がまだ校内にいたとしても、これだけ報知器の音がしているのです。きっと、自分で逃げているのですよ。
 それに、……これ以上ここにいては、哀自身も危険なのです」
「そうだ、コナンにならきっとすぐ会える。あいつやネギは、夕方にタワーで約束があるんだ。
 心配なら、今から俺達で追いかけて、タワーの辺りで待ってればいい」
そう口にする二人の表情には、焦燥の色が浮かんでいる。それを目の前にして、自分の愚かさに漸く気付いた。
自分の命を救ってくれた、罪を赦すと言ってくれた彼らを、これ以上危険に晒していていいわけがない。
自分にとってコナンが『大切な人』であるのと同じように、ここにる仲間達もまた大切な存在なのだ。
灰原は逡巡を振り切ると、こくりと頷いて皆に告げた。
「そう……、ね。分かったわ、行きましょう」

――――そうして再び、彼らは一丸となって校庭を走り始める。


彼らは知らない。
江戸川コナンはヘンゼルとメロの二人に遭遇し、瀕死の身体だということを。
自力では動くことすらままならない、気を失った状態だということを。
火の手が二階にまで伸びてしまえば、確実に助からない場所に置き去りにされているということを。



488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:36:17 ID:dUoyzEbE
 

489 :抜け出して行け、悲しすぎる運命から ◆o.lVkW7N.A :2007/08/10(金) 23:36:45 ID:umH/jW8s
しかし彼らの判断は決して非情なものとは言いがたく、ある意味で当然の帰結であった。
確かにこの場にいる四人はそれぞれ、ヘンゼルや金糸雀、一休といった不審者達を校舎内外で目撃してきた。
だが彼らは、逃走したヘンゼルが壁を伝って四階へと再び現れたことも、メロが漁夫の利を狙い虎視眈々と校内を探り歩いていた事も知らない。
ヘンゼルと一休を辛くも撃退した彼らにとって、現在この校内に殺人者が残っていることは考えの範疇になかった。
そのためコナンが襲撃されたかも知れないという可能性は最小限まで縮められ、結果、彼が既に校舎を離れている方に賭けさせたのだ。
また、十八時の約束という時刻と場所が明確に指定された待ち合わせ場所の存在も大きかった。
わざわざ火の手の回っている危険な中を探さなくとも、確実に再会出来るだろう確信。
皮肉にもリリスと取り決めたあの約束があったからこそ、灰原達は捜索を諦めることを決意できたのだ。

そして四人は、漸く炎の立ち上る校舎から離れ去った。

     *     *     *

目指していた裏門が視界に入る。金糸雀が逃げ出した後開け放したままだった門を潜り抜け、安堵したように一息をつく。
ただでさえ薬が抜け切れていないふらふらの身体で全力疾走すれば、息が切れるほど疲労するのも当然だった。
そのまま学校の裏手へ広がる山へと向かおうとして、ふと灰原は振り返り、何とはなしに上階の壁面へと視線を向けた。
他意はなかった。ただ、最後に校舎の全景を見ておこうというくらいの気まぐれに近いものだった。
だが瞬間、瞳に映ったその光景に心臓が大きな掌で鷲掴まれたように竦み、思わず息を呑む。

それが目に入ったのは、奇跡に近かった。
校舎の外壁に穿たれた幾つもの穴を不審に感じて気を取られた彼女は、そこから視線を下へ下へと落とし。
そうして偶然、窓の奥ではためく紙片のようなものに気付いたのだ。

――――『それ』を咥えている、マネキン然とした小さな人影にも。

半面がガラス張りになった二階踊り場の床に倒れ付し、指先一つ動かさず横たわっている少年。
それは炎の揺らめきが見せた幻影などでは到底なく、江戸川コナンその人に間違いなかった。

「江戸川、君……」

鼓動がうるささを増し、光が消え失せたかのように目の前が暗くなる。
コナンが校内に取り残されている可能性を全く考えていなかったわけではない。
それでも、彼ならばきっと逃げ延びているだろうと必死に自分自身へ言い聞かせて、冷静になろうとしていたのに。
地面を踏みしめていた両足から力が抜け、今にも膝を折りそうになる。
それでも、崩れ落ちそうな足を叱咤して、灰原は獲物を狙う鷹のように鋭い瞳で空を仰いだ。
――――覚悟を、決める。
五指の爪が皮膚へと食い込むほどに拳を固め、『どうせ無理よ』と囁き掛ける己の心に決別を言い渡す。

……無理? そんなこと、やってみなければわからないでしょう。
今まで出来なかったのは、私が何もしてこなかったから、しようともしなかったから。
最初から不可能だと決めて掛かって動き出さなければ、全ては始まりすらしないって言うのに!

僅か数秒にも満たない逡巡で、躊躇いに囚われそうな心を強制的に振り切ると、灰原は今来た方向へと駆け出した。
薬の影響で下半身はまだ多少ふらついていたが、そんな素振りはおくびにも出さない。
視線の先に居たコナンはあの炎と煙の中、ぴくりともせずに横たわっていたのだ。恐らく自力では動けない状態なのだろう。
肩に圧し掛かるランドセルを足元向かって放り投げると、中から手早くペットボトルを取り出して、頭から冷水を被った。
それこそ焼け石に水としか言えないほどの量だが、ないよりはましだろう。
走りざまに首だけ捻って後方へと振り向き、叫ぶようにして三人に告げる。

「……江戸川君を助けに行くわ。あなた達は先に逃げていて!」

     *     *     *

止める暇もなかった。彼女は一瞬の間隙を突いて自分達の脇をするりと擦り抜けると、脇目も振らず校舎へと戻っていく。
その背中へ向けて、傍らの梨花が慌てたように叫んだ。
「待つのです、哀! 一人で行っては……」
焦燥を含んだ声音でそう口にして後を追おうとした彼女を、しかしこちらも焦りに満ちた表情でリンクは制止した。
今にも校舎へと走り出しそうな梨花の肩を抱いてその動きを引き止め、彼は首を左右に振る。
「駄目だよ、梨花ちゃん。哀ちゃんは僕が追いかけるから、梨花ちゃんは先に逃げてて」
「リンク……、でも、リンクのその足で哀を追いに走るのは無理なのです」

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:37:41 ID:dUoyzEbE
 

491 :抜け出して行け、悲しすぎる運命から ◆o.lVkW7N.A :2007/08/10(金) 23:37:38 ID:umH/jW8s
「それは……」
梨花の的を射た指摘を受けて、リンクが思わず声に詰まる。
ヘンゼルのバルキリースカートによって負った傷は予想以上に深く、時間が経つにつれその存在を如実に訴えていた。
普通に歩く程度ならばさほど問題は無いが、火の手の上がっている校舎内を走って哀とコナンを連れ帰るのは、正直難しい。
実際今も、じくじくと痛む左腿を庇い、右足に体重をかけて立つようにしているくらいなのだ。
それでも、女の子一人を燃え盛る校舎内に送り込んで、自分だけ安全な場所で見物しているなんて、リンクに出来るはずもない。
悲鳴を上げる左足を無視すると、彼は視線の先にいる梨花を安心させるよう、小さく笑って告げた。
「大丈夫、このくらい何てことないよ。だから僕が……」
「……リンク、俺が行く」
だがその宣言は途中で別の声に遮られ、リンクは驚いたように表情を強張らせて声の主へと向き直った。
小狼は真面目な顔でリンクを見つめると、自分に任せろとでも言うように首肯してみせた。
「小狼! だって、キミのおなかの傷は僕の足よりも酷いだろ。そんな怪我で戻るなんて!」
「大丈夫だ」
反論を試みようとしたリンクは、小狼の発したその一言に声を失い、そして理解する。

小狼も自分も、考えていることは同じなのだ。
先刻校庭であの眼鏡の少年が襲われたとき、自分も彼も全く何も出来なかった。
助けることも、手当てをすることも、彼に代わって復讐してやることも、それどころか未だ墓を作ってやることすら出来ていない。
だから今度こそ『何かしたい』。したくてたまらない。
この馬鹿馬鹿しい殺し合いの中で、せめて自分に出来る僅かなことには、精一杯やりたい。
そう思っているからこそ、なのだ。

「……分かった。キミに任せるよ」
それ以上の言葉は、必要なかった。
リンクは小狼の意志を尊重し、また、自分のそれを彼へと託すことを決めた。
小狼もリンクの想いを分かっているのか、小首を頷かせて僅かに目配せを返す。
それだけで、何かが通じ合った気がした。
小狼はペットボトルの水を手早く頭に振り掛けると、リンクに自分のランドセルを渡し、くるりと二人に背を向けた。
その背中が、なんだか実際以上に大きく見えた気がするのは、リンクの気のせいではなかったろう。
「先に行っててくれ。二人を連れてすぐ戻るから!」
そう言い捨てて走り出した小狼へ向けて、梨花が心配そうな声音で叫び返す。
「必ずなのですよ。…………必ず、ボクたちのところに戻ってくるのですよ!!」
それが聞こえているのかいないのか、小狼は立ち止まりも振り返りもせずに校舎の中へと消えていった。
残された二人は一瞬互いの目を合わせ心配そうに校舎を見上げた後、どちらとはなしにこくりと頷いて、急ぎその場を離れた。

     *     *     *

校舎内の温度は鰻上りで、さながらオーブンレンジで蒸し焼きにされている丸鶏にでもなった気分だ。
哀は閉口しそうになりながら障害物の山を掻き分け、ただひたすらに二階目指して前進する。
熱気が入り込んだ喉がひりつくように痛み、目を開けているのすら辛かった。
それでも気にしている暇などなく、一歩、また一歩と、確かな足取りで長い廊下を駆け抜ける。
滝のように流れ落ちる大量の汗を掌で拭い、苦しげに呼吸しながら、漸く目指す踊り場が眼前に迫る。
そこに倒れている友人の姿を発見し、込み上げる歓喜から我知らず拳を握り締めた。
走り寄り、動かない彼の胸元へシャツ越しに手を当てて鼓動を確認する。
触れた指先から伝わってくる規則正しい心拍に、気絶しているだけらしいことが分かり、張り詰めていた息が緩まった。

「……工藤君、良かった……」

そのまま安堵で泣き崩れてしまいそうな自身を鼓舞し、彼の身体を肩に負ぶった。
双肩に圧し掛かる想像以上の重量に、噛み締めた唇の間から吐息が漏れる。
同じ人間を背負うのであっても、相手が目覚めている場合と気を失っている場合とでは体感重量が何倍も異なってくる。
これが起きている人間ならば、背負う側のことを考え無意識的に負担を軽くするようバランスをとってくれる。
だが、気絶中の人間はそうはいかない。
コナンの体重は僅か18キロであり、同じ年頃の少年達の中でも十分痩せ型な方だと言える。
しかしそれでもその重さが丸々肩へ加重されると考えれば、相当の負担なのだ。
ただでさえ細身な灰原にとって、それは筆舌に尽くしがたい重さだった。
それでも心折られることなく前を見据えると、彼女は出口へ向かい歩を進めようとする。

492 :抜け出して行け、悲しすぎる運命から ◆o.lVkW7N.A :2007/08/10(金) 23:38:21 ID:umH/jW8s
煙で視界が曇り、前方が見通し難い。手探りで歩いていると、足元の段差に蹴躓き前のめりになった。
「…………っ!」
縺れた足が空を掠め、床へ無様に転倒する。
反射的に身体を捩って受身の体勢をとるも間に合わず、うつ伏せに倒れ込んで腹部を強打した。
痛い。痛い。痺れるような痛みが身体に走り、涙が出てしまいそうになる。
それでも再び立ち上がろうとした途端、左足首に違和感を感じて声を失う。
どうやら転んだ拍子に変な捻り方をしたのか、関節がみしみしと軋む様に痛む。

――――思わず天を仰いだ。
まるで、神様が自分を指差して嘲笑っているような気分になる。
『どうせ人を助けるなんて無理なのだ』『人殺しのお前には何も出来ないのだ』と。
そう自分が哄笑されている気がして、胸の奥が急速に冷たくなる。
いっそ諦めてしまえば、そのうち楽になれるだろう。工藤君と一緒なら、死ぬのはそう恐くない。
罪人の自分が今日まで生きていたことのほうがおかしいのだ。地獄に落ちるなら、落ちればいい。
悪魔の囁き、とでも言うのだろうか。そう思ってしまう自分が奥底にいる。けれど。

『そんな理由で死を選ぶなんて私は許さない。許すものか』

そう言ってくれた人がいるから、私はもう、安易な死は望まない。
逃げない、退かない、嘆かない、何があろうと、もう立ち止まらない――――!!

シャツの裾を力任せに手で引き裂き、足首をテーピングの要領で固定する。
痛みは未だひかなかったが、強制的に意識の外へと追いやった。
だがもう一度コナンを担ぎ直そうとして、彼女はいつの間にかそこに第三者が現れているのに気付く。
廊下の向こうから姿を見せた小狼は、灰原がするよりも早くコナンを肩に背負うと、蹲っていた彼女に手を伸ばした。
その腕に引き上げられるようにして立ち上がりながら、しかし灰原は声を荒げる。
「あなた……、どうして来たのよ!? わざわざ、こんな危険な場所へ!」
「自分は意気込んで戻ったくせに、俺にはそういうことを言うのか……」
小狼は少々戸惑ったような顔でそう返すと、灰原の手を繋いだまま振り向いて告げた。
「女の子一人で行かせられるわけないだろう」
「でも……」
「文句があるなら後で聞くよ。とにかく、早く出よう。リンクたちも外で待……っっ!!」
何事か反論しようとする灰原を抑え込み、廊下を歩き出した小狼が、何かに気付いたように目を見開く。
その表情に、何があったのか相手の視線の先を辿ろうと灰原が後ろを向きかけた瞬間、繋いでいた手が振り解かれる。
圧倒的な掌底の力で押し飛ばされ、横向きに転がりながらゲホゲホと咳き込んだ。
不平を伝えようとして身体を起こし――――、視界の先に広がる光景に今日何度目か分からない冷たい汗が流れる。

小狼の半身が、横倒しになった木製棚によって覆い被されていた。

     *     *     *

その瞬間は、スローモーションのようにゆっくりと、まるでコマ送りになっているかのように見えた。
哀の背後に置かれていた年代物らしい戸棚は、根元の一部を薄く焦がし、ぐらぐらと不安定に前後へ揺れ動いてた。
尤も、それなりの反射神経を自負する小狼本人は、倒れてくる戸棚を後ろに跳んでかわすくらい容易なことだった。
体調が万全ならば、二人を庇った上で、自分自身も逃げ延びることですら余裕だったろう。
しかし彼は現在、腹部の刺し傷が開きかけている状態であり、負傷した身体では自分含めた三人全員の無事を確保するのは流石に無理だった。
そのため、一瞬の後に棚が倒れ込んできたとき、咄嗟に、小狼は自分以外の二人のために反応してしまった。
即ち、背負っているコナンを右腕で、手を繋いでいた哀を左腕で、それぞれ廊下の向こうへと突き飛ばしたのだ。

そうして今、気付けば自分の上にはこれでもかというほど書籍の詰め込まれた棚が重なっていた。
圧し掛かる重さと痛みに背骨が悲鳴を上げ、脂汗が滲み出る。
それでも瞳を左右に動かして、押し飛ばした二人の方を確かめる。
顔と両腕の一部だけが床との隙間から僅かに出た状態では見える範囲も狭小だったが、何とか視界の端に二人の姿を確認出来た。
困惑した表情で棚を退かそうと腕を伸ばしている哀に、絞り出すような声で怒号をあげる。
「……いいから、コナンと二人で早く逃げろ!」
苦悶の表情に玉のような汗を浮かべ、小狼はそう絶叫した。

――――彼のその言葉と同時に、哀の顔色が変わる。

     *     *     *

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:38:39 ID:N1Xt9XjW


494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:38:49 ID:dUoyzEbE
  

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:40:26 ID:dUoyzEbE
  

496 :抜け出して行け、悲しすぎる運命から ◆o.lVkW7N.A :2007/08/10(金) 23:40:37 ID:umH/jW8s
小狼の絶叫を受けた灰原は、怒りに顔色を変え瞳を尖らせた。
伸ばした腕を戻そうとはせず、持ち上げる手に力を込める。

彼の選択はそう間違ったものではない、と思う。
小狼の背を今にも押し潰さんとしているロッカーの全高は、常人の身の丈を遥かに超えている。
それは到底、標準的な小学一年生の体格しかない灰原に動かすことの出来るサイズではない。
おまけに、いつ火の手に追いつかれるか分からない現状、余計な時間をとっている暇など皆無だ。
仮に彼を助けられたところで、今の衝撃で足の骨でも折れていればここから避難出来る確率は殆どゼロに近くなる。

そう、それは冷静で理性的な判断だ。
これまでの彼女であったなら、恐らく同じ決断を取ったであろうことは容易に想像できる。
けれど、今の彼女は違う。古手梨花にいかされ、赦された彼女は、少しずつ変わり始めている。
心に巣食っていた罪悪感が消え去ったわけではない、忘れ去れたわけでもない。

それでも、彼女は決めたから。

自分の犯した罪に思考停止して足を丸め座っているくらいなら、もっと別のことをするべきだと。
罪を見つめ、認め、記憶に留め、思考し、向き合っていくために必要なのは、自分を滅ぼすことではないと。
前に進もうと、もがいてみようと。
――――そう、決めたから。

「……私、梨花さんに言われて決めたの。罪を滅ぼすために、足掻きながらでも前を向いて生きてみようって。
 私は人殺しの罪人だけれど、それでもこれからは誰かを救えるかもしれない。だから――――」

灰原哀は、巨大な木棚をその細い両腕で力の限り持ち上げると、囁くような小声で告げた。
しかしその声は今まで彼女が発したどの言葉よりも力強く、確固たる決意を感じさせた。

「逃げたりなんかしないわ。もう、何からも」

炎で焼け焦げた棚の表面が哀の掌をチリチリと蝕み、瞬く間に薄っすらと煤が纏わり付いた。
汗がこれでもかというほどに噴出し、気道と肺の内側まで侵食してくる熱気が体内を焼け焦がしていく。
思わず呻き声を上げそうになるのを、唇を噛み締めて強制的に我慢した。

泣き言は言いたくなかった。涙を流して文句を言う暇があるなら、他にやるべき事がある。やれることが、ある。
あの教室で、梨花が言ってくれた叱咤の言葉を思い出す。
『変えられないと諦めていたら何時まで経っても変われない!』
そうだ、諦めていては何も変わらない。今の私はシェリーではない。宮野志穂ですらない。
阿笠博士が考えてくれた名前、工藤君たちが呼んでくれる名前、『灰原哀』が今の私だ。
ならばその名に相応しいように、私は変わらなければいけない。
コーデリア・グレイのように、或いはX・I・ウォーショースキーのように、強く前向きな女性へと。

両手を苛む苦痛に耐え、悲鳴を上げて震える上腕を抑え付け、力ずくで棚を床面から浮き上がらせる。
僅かに出来た隙間へ周囲に散乱していた戸棚の中身を挟んで噛ませ、支えていた両手を恐々離した。
軋んだ音を立てる戸棚に戦々恐々としながら、小狼の腕を取り彼の身体を引き摺り出す。
よろめく彼に肩を貸して立ち上がらせる。幸い骨折はしていないようで、走るのに支障はなさそうだ。
それでも背中に負った怪我はかなりのものらしく、痛みに顔を顰めている彼を見て、灰原は躊躇いなくコナンを自身の背に負った。
一階の廊下は既に前もろくに見えないほど煙が立ちこめ、燃え盛る炎がごうごうと唸りをあげていた。
先ほど出入りした保健室側の教室は最早どの窓も使用不可能だと判断し、ほとんど手探りで前へ進みながら正門を目指す。
火の粉がパチパチとすぐ側で爆ぜ、立ち込める一酸化炭素が二人の体力を奪い取っていく。
それでも何とか無事正門へと辿り着き、転がるようにして校舎の外へ飛び出る。
頬を撫でる風の冷たさに安堵の息を付きながら、大きく肩を上下させて酸素を肺の奥深くまで取り込んだ。
疲弊した体は鉛のように重く、いっそこのまま寝転んでしまいたいほどだ。
だが、そんなことが許されるはずもない。休息などとはとても言えない僅かな時間の後、二人は再び疾走を再開する。
先刻別れた梨花たちと合流するため裏門へ回ろうと、彼らは校庭を真っ直ぐ横に突っ切って校舎裏へ向かった。

     *     *     *

灰原哀は、前へと走る。
悲しみに泣くわけでなく、後悔に浸るわけでなく。
ただ前へ、生きている限りは進んでみようと、そう思いながら――。

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:41:03 ID:T0mgTcB+
 

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:41:03 ID:dIV6MZjR
 

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:41:15 ID:dUoyzEbE
 

500 :抜け出して行け、悲しすぎる運命から ◆o.lVkW7N.A :2007/08/10(金) 23:41:33 ID:umH/jW8s
【D−4/学校校舎グラウンド/1日目/午後】


【小狼@カードキャプターさくら】
[状態]:殴られて多少の打撲。腹部の刺し傷が開き、再出血&激痛。
    『ネコンの煙』の後遺症でまだ多少の脱力感。 背中に打撲と軽度の火傷
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:早くリンクたちと合流しよう
第一行動方針:リンクたちと合流し、皆で逃げる
第二行動方針:休息を取り、全員の傷の手当てをしたい。
第三行動方針:森に向かったネギの安否が心配。
第四行動方針:桜を探し、守る
第五行動方針:仲間を集める
第六行動方針:最初に死んだ(乱太郎)に何かしてやりたい
基本行動方針:桜とともに島を脱出する。
[備考]:金糸雀のことを、ゲームに乗るつもりの人物だと判断しました。
   一休のことを、放火魔、かつ他人を操る能力を持った魔法使いの類だと確信しました。
   木之本桜が学校に居たかもしれない、と思っています(自分でも半信半疑)。


【灰原哀@名探偵コナン】
[状態]:唇の端を切っている。左足を捻挫(シャツで応急手当済)
[服装]:子供服。着方が乱暴でなんか汚れてる。
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:……工藤君も皆も、死なせないわ。
第一行動方針:梨花たちと合流し、皆で逃げる。
第二行動方針:休息を取り、全員の傷の手当てをする。
第三行動方針:コナンが目覚めるのを待つ
第三行動方針:罪を滅ぼすため、できる限りの人を救ってみせる。特に梨花達は死なせない。
基本行動方針:最後まで足掻き続ける。もう安易に死は望まない。
参戦時期:24巻終了後
[備考]:一休さんの事は放火魔で変態性犯罪者なカンフーの達人だと認識しました。


【江戸川コナン@名探偵コナン】
[状態]:右腕骨折(応急処置済み) 。全身に小さな裂傷。腹部に斬傷(放置すると危険)
[装備]:なし(上半身裸、包帯代わりにメロのシャツが巻いてある)
[道具]:参加者名簿
[思考]:気絶
第一行動方針:????
第ニ行動方針:四階教室に居るはずの古手梨花と灰原哀を探す。
第三行動方針:ネギ、小狼の仲間を早めに見つけたい。
第四行動方針:リリスを倒す為に協力してくれそうな人物を探す。
最終行動方針:ロワから脱出する。
[備考]:リリスと殺害数を競う約束をしています。待ち合わせは18時にB-7のタワーです。
一休さんの情報は部分的にのみ信じています(灰原哀が手錠を掛けられ囚われているなど)。
怪我はアルコール(バカルディ)で消毒済み。
メロを魔法使いだと思っています。はやぶさの剣@ドラクエと蝶ネクタイ型変声機@名探偵コナンを失いました。


501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:41:45 ID:N1Xt9XjW



502 :抜け出して行け、悲しすぎる運命から ◆o.lVkW7N.A :2007/08/10(金) 23:42:36 ID:umH/jW8s


【D−4/学校裏門の外/1日目/午後】


【リンク(子供)@ゼルダの伝説 時のオカリナ】
[状態]:左太腿に裂傷。歩行に少し影響。 右掌に裂傷
    『ネコンの煙』の後遺症と『ワブアブの毒』のダブルパンチで、まだ少々筋力低下
[服装]:中世ファンタジーな布の服など(ベルトが外され、緑色のツナギが捲り上げられて半裸)
[装備]:勇者の拳@魔法陣グルグル
[道具]:ランドセルと共通支給品×2(自分と小狼のもの)、あるるかん@からくりサーカス
きせかえカメラ@ドラえもん(充電完了まであと数分)
[思考]:哀ちゃん、小狼、無事で戻ってきてね……!
第一行動方針:梨花を守りながら校舎から離れ、小狼たちを待つ。
第二行動方針:休息を取り、全員の傷の手当てをする。
第三行動方針:最初に死んだ子(乱太郎)に何かしてやりたい
基本行動方針:ゲームを壊す
参戦時期:エンディング後
[備考]:金糸雀のことを、ゲームに乗るつもりの人物だと判断しました。
   一休のことを、放火魔、かつ分身能力を持つモンスターか何かだと確信しました。


【古手梨花@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:色々と疲労困憊。全身に無数の打ち身と擦り傷(骨折などは無い)。
[服装]:体操服。体操着に赤ブルマ着用。
[装備]:なし
[道具]:ランドセルと共通支給品×2(自分と灰原のもの)、エスパー錠とその鍵@絶対可憐チルドレン、
ふじおか@みなみけ(なんか汚れた)、5MeO-DIPT(24mg)、(古手梨花の)平常時の服
[思考]:……哀、きっと戻ってきてくださいね。
第一行動方針:リンクと校舎から離れ、哀達を待つ。
第二行動方針:休息を取り、全員の傷の手当てをする
第三行動方針:同行者を増やす。
基本行動方針:生き延びて元の世界に帰る。ゲームには乗らない。
参戦時期:祭囃し編後、賽殺し編前
[備考]:一休さんの事は、放火魔で変態で性犯罪者だと認識しました。
    また『触手の化け物』ではないかと疑っています(ただし、さすがに半信半疑)。


【D−4/学校裏山/1日目/午後】
【メロ@DEATH NOTE】
[状態]:軽い打ち身と掠り傷。顔に無数の殴打傷。左手の小指と薬指欠損。
左肩に刺傷(殆ど感覚がないが無茶をすれば何とか動く程度)。……あれ、ツンデレは?
[装備]:賢者のローブ@ドラクエX、上半身裸
[道具]:基本支給品*2(ランドセルは青)、チャチャゼロ@魔法先生ネギま!
  ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン(ちょっと不調)
  バカルディ@ブラックラグーン、銀の銃弾14発、
  シルフスコープ@ポケットモンスターSPECIAL、蝶ネクタイ型変声機@名探偵コナン、
  リリスの食料と飲み掛けの飲料水
[思考]:あいつ、そろそろ死んだかな?
第一行動方針:どこかで傷の治療をする
第ニ行動方針:『ご褒美』を貰い、その過程で主催側の情報を手に入れる。
第三行動方針:どうでもいいが板チョコが食べたい。どこかで手に入れたい。
基本行動方針:ニアよりも先にジェダを倒す。あるいはジェダを出し抜く。
[備考]:ターボエンジン付きスケボーは、どこか壊れたのか、たまに調子が悪くなることがあります。
バカルディと飲み掛けの飲料水は、リリスが口をつけたため弱い催淫効果を持っています。
怪我はアルコール(バカルディ)で消毒済み。
コナンをまず間違いなく死んだろうと思っています。そのためあと一人の殺害で『ご褒美』が貰えると思っています。


503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:43:20 ID:dUoyzEbE
 

504 :抜け出して行け、悲しすぎる運命から ◆o.lVkW7N.A :2007/08/10(金) 23:44:19 ID:umH/jW8s


[備考]:
D−4の学校校舎1階保健室で出火した炎は、一階の半分以上と二階の一部を巻き込んで燃えています。
今から消火器などで消しきるのは、ほぼ不可能な状況です。
学校の校舎内で、火災報知器が鳴り響いています。ただしスプリンクラーは設置されていないようです。
このまま消火されずに放置されれば、校舎全体に火が回る可能性があります。
体育館やプールの更衣室など、校舎から独立した建物は延焼を免れるかもしれません。
今後の火の回るスピードや火災の行方については、後の書き手にお任せします。

[備考]: 灰原、小狼、コナンは現在、グラウンドを横断して正門から裏門へと回っている最中です。
体育館脇の道と、プール脇の道のどちらを通っているかは、後の書き手さんにお任せします。
体育館脇の場合はヘンゼルに、プール脇の場合は一休に遭遇する可能性がありますが、勿論遭遇しないかもしれません。




505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:50:41 ID:N1Xt9XjW
862 名前: ◆o.lVkW7N.A 投稿日: 2007/08/10(金) 23:48:05 ID:Zym4ycqw0
ちょ、最期の最後で規制とか……。↓誰か見てたらこれ貼ってくれると嬉しいです。

最期でさるさん……orz
でも支援ありがとうございました。以上で終了です。
ツンデレメロが好きだった人は外道に戻してしまってすみませんw


506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 23:54:39 ID:18ZAkGBd
投下乙!
消化手段もなさそうだし、学校全焼はほぼ確定か?

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 00:02:37 ID:JNluU2f9
投下乙。
この時点で死者は出ず、しかしパーティ分断か。
グラウンド側の3名、徒手空拳で危険だなぁ。負傷も増えてるし。
対する裏門側2名も装備が充実してるとまでは言えないし、リンクは動き辛い。
そして自由度の高いマーダー連中……。
火災から抜け出してこのままめでたしめでたし、とは行かない様子ですね。GJです。

さりげなく装備充実してきているメロが面白い。知能犯だもんなぁ、今後の変声器の活躍に期待。

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 01:31:50 ID:xNJqx8uZ
GJ。
>ツンデレメロが好きだった人は外道に戻してしまってすみませんw
いや、非常にメロらしい行動だと思った。むしろ火事の中コナンを一生懸命背負っていたらギャグにしか見えないw
…それはそれでありかもしれないけど。とにかく状況が変わったからメロの行動はすごく妥当に見えた。
と思ったら状態表で吹いたw 何もそこまで気にしなくてもw
あと灰原の立ち直り方も良かったし…ある一文で氏のノリの良さが窺えた。
ん、他の書き手方も無変換だったか?…っと独り言独り言。
しかし対主催チームの装備の貧弱さと状態異常が泣けるぜ。
ヘンゼル大ハッスルの予感。
火事の範囲拡大したから遠くからでも目立つから他にも影響がでるかも。



509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 03:10:43 ID:LwK6Me+i
投下GJ
これは上手い分散
周囲に面白いやつらも多いし、先が楽しみすぎるw

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 09:27:59 ID:td1CyV9G
投下GJ
灰原の頑張りが健気だ。梨花と出会えて本当に良かったな。
キャラ被りでイマイチ目立ててなかったリンク小狼が活躍しそうな予感。
再会できたコナン勢の今後もなかなか楽しみ。

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 09:54:14 ID:VZ/uXfw9
乙!まだまだ余談を許さない展開だな

哀達がランドセルを手放した事、リンク達がそれを持っている事が今後の鍵か
しかし何よりメロだ
コナンが火事で死ぬと判断したのは間違っちゃいないが
(あの状況で発見→救助は予想しづらいし)
「あと一人殺せばご褒美」と思い込んでいる点にヘタレの臭いを感じるw

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 10:20:23 ID:UCxlxPV0
とはいえ、放送が終わればコナンの生存を知ることになるからわりと焦るだろうな。

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 13:48:36 ID:y6ne/xIV
今更感漂うコピペ改変ネタを作ったので貼ってみたり。

死にたい人にお薦めの危険な島、LSロワイアル
・戦い慣れしたヴォルケンリッターなら大丈夫だろうと思っていたら同じような能力の魔砲少女に襲われた
・隠れていた家から徒歩1分の路上でよつばが頭から血を流して倒れていた
・手元がぐにゃりとしたので刺した先を見てみると死体を貫いていた
・弾幕で挑戦者に突っ込んで倒れた、というか襲った後から遊びとかを強要する
・保健室が変態に襲撃され、女も「男も」全員レイプされかけた
・学校から森までの10mの間に狙撃手に襲われた。
・男性の1/3が死亡者。しかも勇敢な子供が人を助けるという都市伝説から「主人公ほど危ない」
・「そんな危険なわけがない」といって拡声機を使った少年が5分後血まみれで戻ってきた
・「何も持たなければ襲われるわけがない」と竹刀一本で出て行ったグリーンが心と貞操を盗まれ下着で戻ってきた
・Fラインから半径200mは乱闘にあう確率が150%。一度襲われてまた教われる確率が50%の意味
・LSロワイアルにおける殺人事件による死亡者は半日平均28人、うち約1人が屠殺。

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 16:15:54 ID:BnaVDC+A
元ネタは旅行板のヨークタウンだな

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 16:16:40 ID:BnaVDC+A
ヨハネスブルグだった

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 16:57:15 ID:C2uQHzEu
>「何も持たなければ襲われるわけがない」と竹刀一本で出て行った
持ってんじゃねーかwwwwwwww

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 19:08:00 ID:pzJtf7kv
>>うち約1人が屠殺。

文面だけ見ると、ルカ様かマグニスさまが参加しているかのようだ

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 19:11:43 ID:xNJqx8uZ
>>517
マ グ ニ ス さ ま だ こ の ぶ た が
…あれ、ちゃんと様付けて呼んでるな。

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/12(日) 17:57:49 ID:JXPtKVEp
>>517
豚は死ね!!!!!!!

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/12(日) 18:37:44 ID:hQhyVSQt
ルカ様と聞いて、幻水キャラ参加してないなと思った
でも、幻水って人間のロリショタあまりいないな

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/12(日) 19:11:35 ID:iN1biiIO
1のフッチ、クロン、テンプルトン
2のトウタ、ピリカ
意外にいるな

3以降は知らん

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/12(日) 21:58:55 ID:W3inti6b
1主人公

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/12(日) 22:12:34 ID:hQhyVSQt
いやまあ、いるにはいるけど、ロワ栄えするキャラはあんまりいないな、と

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/12(日) 22:41:03 ID:hBrqpz2n
>>521
ロリビッキーとルシアの息子と、1,2の世代を親に持つ面子しかいない。

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/12(日) 22:58:21 ID:Qmzcsrrk
>>523
5のリムを忘れるな
気丈な一般人として結構活躍できそう
太陽の紋章が支給されれば暴走マーダーも可能

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 00:33:37 ID:Vb3E4Jcd
紋章は支給品扱いなのかw

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 00:38:00 ID:yrogzPuU
SSタイトル元ネタ、今までの作品は全く知らないかちゃんと知っているかのほぼ二択だったけど
今回初めて勘違いするとこだった。「歪みの国のアリス?不思議の国じゃねーのw」
という感じで。中途半端に知ってるのは怖いな…。

528 : ◆yzPs2TxFPo :2007/08/13(月) 00:51:12 ID:jIsqwLAw
>>527
たしか、大英図書館に保管されている原作か何かがそんな感じなんだっけ?

というわけで、
雛苺、レミリア、ベルフラウ、アルルゥ、プレセア、桜、レックス
を予約します。

とりあえず、問題作ぽいのでしたらば投下の後に本投下でやってみたいと思っているので、
プロット練っている人はゴミ箱送りにしないで下さい。

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 00:55:35 ID:yrogzPuU
>>528
とりあえずググッたら携帯ゲームの紹介みたいなのが多かった。中身は見てないけど。

それはそうとカオスktkr。なんという武闘派集団ww

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 01:01:21 ID:xtGsMUii
>>527
「歪みの国のアリス」は携帯アプリのホラーゲーだよ。俺はやったことないけど

>>528
うわ、物凄い乱闘が起こりそうな面子ktkr
楽しみに待ってます

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 02:05:32 ID:xtGsMUii
久々に閻魔帳の最新版ですよ。
つか、自分が投下数の割りに人死なせてなすぎなのに改めて気付いたり…

1位/6人
◆CFbj666Xrw氏(13作):ゴン、光子郎、薫、ジーニアス、イリヤ、永沢

2位/5人
◆3k3x1UI5IA氏(17作):ジャイアン、真紅、フランドール、フェイト、ネス

3位/4人
◆uOOKVmx.oM氏(14作):しんのすけ、丈、よつば、藤木

4位/2人
◆aAwQuafMA2氏(4作):サトシ、リディア
◆RW6PC/GPu.lI氏(3作):レッド、神楽
◆IEYD9V7.46氏(10作):翠星石、ビュティ
◆NaLUIfYx.g氏(10作):レン、乱太郎

5位/1人
◆o.lVkW7N.A氏(11作):ちよ
◆JZARTt62K2氏(10作):ネギ
◆gMrrx6WqIM氏(5作):ジュジュ

532 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/13(月) 17:04:45 ID:IYrc1vj1
>>528 おおう、すごく乱戦の予感がします。wktkwktk

ま、これだけでは何なので はやて、アリサ、トマ で予約します。

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 19:39:34 ID:r5B29Q51
予約キター!
1番荒れそうなとこと、1番ほのぼのしたとこか
期待期待

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:09:46 ID:wUAyfgZp
  ,イ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
 ./;;;;;;;;;;;:;:::;;;_,.. --――--- 、 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;}
 {;;;;;;;;;;;,,/               \;;::;;;;;;;;}
 {;;;;;::::/                 ` 、:;;;;;;}
  {;;;::/::    ,,         _..、    ,i;;;;;}
  |;;;|::   ''"""゙` ...   ''"""゙゙`     };;;}
  iヽ|::   イ〔o゚〕>:::   イ〔o゚〕>    i;/、
  | i::      '  ::    `       |" |
   i }::        ::j          i |
    i ,|::       ,( o _,o )、       | |
    i、|::      '  _ j_   ヽ      iJ
    .|::         ←ー'_→        i
     i::   ::     ー '   ::     ,i
      {、   ::::..        ::     ノ
      〉、:::::: `  ー--―  '    {
     /  \::::: 、::::::::::...........     ノi

       Ksoshle Le Tatternua
  1918-1975 クソッス・レ・タッテルーナ(伊)


535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/13(月) 21:34:23 ID:yrogzPuU
>>532
期待

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 05:47:31 ID:Rx3FSEhu
>>526
ソウルイーターって、凄くロワ映えしそうだと思った

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 07:56:58 ID:bD6+J0Ok
ソウルイーターって宿主の親しい者の魂を喰うんだっけ?

まぁある程度規制しないと暴走した太陽と真火の紋章であぼーん
幻想水滸伝って過去にもロワ参加した事ないよな?やっぱり一般的にはマイナーな部類なのだろうか

幻水以外も色々な作品でロワを見てみたいがまずは今あるロワの完結が先だな

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 10:32:28 ID:8WXuyhPb
幻水は単体で出来そうだけどな。
ドラクエロワみたいに。

539 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/14(火) 18:29:33 ID:9wm6igGd
予約のシェルター組投下します

540 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/14(火) 18:30:53 ID:9wm6igGd


 「アリサちゃん……もうそのへんでいいやろ……」
 「嫁入り前の女の子の裸見られたのよ!? 本当ならこれじゃすまないくらいなのよっ!」
 「いくら手加減してると言うたって、やり過ぎると後々響くやろし……」
 「……まぁ、そうね。いい!? 次見たらこれじゃ済まないんだからねっ!」
 『大丈夫ですよアリサさん! 次はどこぞの変身シーンみたいに大事な所はキッチリ隠しますから!』
 「そういう問題じゃないのよっ!」

  ルビーの要らない補足から始まったルビーとアリサのもう恒例になりかけている漫才はさて置いて。
 アリサのトマへの粛清という名のフルボッコがようやく止まった。
 手加減されているとはいえ攻撃を受け続けたトマの身体にはそこかしこに痛みが走っていたが、
 一応現在、中国拳法の達人となっているアリサの手加減の仕方はやはり完璧であり、身体を動かすには不十分ないものではあった。



 
 「それにしても……このデカブツ、一体どうするのよ?」
 「もし時間があれば後でゆっくり見てみたいですね。もしかしたら直せるかもしれません。
  これだけ大きいんです、誰か襲ってきても十分耐えられるでしょうし、使えれば大きな戦力になりそうです」
 「直せるって……トマ君直し方分かるん?」
 「一応僕はこういうのには慣れてますから……直し方は、まだ十分見ていない今の段階では推測でしかありませんが、この焼け落ちたワイヤーを繋げなおせば、少しは稼動出来る様になるのではないかと思います」


  アイテムの専門家としての経験を用いて、トマは少ない情報からいかにしてこの物体を動かすかを類推する。
 少し見た限りでは、先ほどアンバーミサイルを投げ込んだ影響か、空間内のワイヤーが数箇所焼け落ちていた。
 動かし方はまだ良く分からないが、この何本ものワイヤーとそれに繋がった指貫が絡むだろうと、ある程度予測する。
 これらの情報から、おそらくそこを直せば動かせるのではないかとトマは読んだのだ。
  一応本来は内部にそれについての説明書もあるのだが、まだ詳しく見ていないので気が付かなかったのである。

541 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/14(火) 18:31:25 ID:9wm6igGd

 ◇ ◇ ◇ ◇


 「まぁ、もう少し詳しく見てみればより分かるとは思うのですが、まずはここを探索する方を優先しましょう」
 「そやな。地上の階にあるのは精々トイレとお風呂だけやったし、主要な物は全部地下にあると見るのがいいやろな」
 「そもそも、今いるここも機械だらけよね、何かありそう……」
 『アリサさん! 先ほども言いましたように私には機械の知識と技術のダウンロードが……』
 「あー、もうっ! 確かに役に立つのは分かるけど、さっきのこともあるし人前で変身なんか……」
 『ですが、何か情報を得られるかもしれません、少ない情報でも今は得るべきです』

  先ほどトマに変身シーンを見られた事がさすがに恥ずかしかったのか、今更だが渋るアリサ。
 ルビーも普段より少しマジメな口調で話している。
 ……さすがにこの殺し合いの場にいる、と言う事でこういう時はルビーも真剣に考えているのか……

 『……それに私が変身させたくてウズウz』 
 「やっぱりそれかーーーっ!!」  

 ……前言撤回。やっぱりルビーは、ルビーだった。 
 
 
 「あるやん、物陰」
  また始まりかけた二人の漫才を止めたのははやての何気ない一言。
 「へ……?」
  その言葉に気が付いたアリサの動きが止まる。
 「ほら、アレがあるやん」
  そう言ってはやてが指差したのは大きな人形――参號夷腕坊の方向。
 「アレなら大きいし、アレの裏で変身すればいいやん。
  見られたくないから変身したくないんやろ?なら見せなければいいだけのことやないか」
 「……そりゃ、まぁ……確かにそうだけど……」 
 「それに、ここにいる中で機械に詳しくなれるのはアリサちゃんだけや。もしかしたら、脱出に有力な情報があるかもしれへん
  わたしからお願いするわ。アリサちゃん、変身してぇな」
 「僕からもお願いします、アリサさん」
  他の二人からも頼まれては八方塞がり、既にアリサの退路は尽きた。

 「分かったわよっ! 変身すればいーんでしょ! 変身すれば! ……その代わり絶対見ないでよね! 特にトマ!」
 「わ、わかりましたっ!」
 『さすがアリサさん、話が分かりますねぇ〜』
 「さっさと変身してさっさと終わらすわよっ!」

  そのままカレイドステッキを持って参號夷腕坊の裏に走るアリサ。
 すぐさまそこから閃光が走り、光の奔流となって周りを照らす。
 ここで様々な工程を経て変身が進むのだが、ここからでは大きな人形の影になって見えない。残念である。
 暫く経ち、光の帯が止んだ参號夷腕坊の裏から現れたのは――


542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 18:31:37 ID:dOAtNyCL
 

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 18:31:57 ID:9wm6igGd
 
 「……至って普通やな」
 「普通ですね」
  裏から出てきたのは、いつものアリサの普段着の上に白衣を纏い、そして眼鏡を掛けたアリサであった。
 「……本気で白衣の下を全裸にされそうになったわ……それだけは徹底的に阻止したけど」
 『え〜、面白いじゃないですか。それに科学者ってそういうものじゃないですか〜』  
 「だから、どんな科学者よそれっ! それにしてもいつもの普段着も着れるなら着せなさいよ……」
 『それは無理な相談です♪、この場合、白衣の下は基本何着ても構いませんからね〜、
  例え白衣の下が全裸でしょうが普段着でしょうが割烹着でしょうが構わないのですよっ!』
 「…………」
 「……えっと本来の目的に戻るで、二人?とも」



  
  機械の知識を得たアリサを先頭にして、部屋内の機械をチェックする。
 何か脱出に使えそうな物は無いかとは思ったが、ここにあるのはこのシェルターの維持装置的なものが大半であった。
 他に、シェルター内の監視に使われていた設備みたいなのも端の方に存在していたが、今は稼動していないようだった。
 見つけたものといえば、精々参號夷腕坊の影に隠れていた奥の扉ぐらいのもの。
 
 
 「……結局、何も無かったですね……」
 「……そうやね。監視設備みたいなのは私たちじゃ扱えないものみたいだったし……収穫ゼロやな」
 「……これってもしや、あたし変身しただけ損って奴?」
 『いえいえ〜、私はアリサさんを変身させられただけで十分得してますよ〜』
 「それはアンタにとってだけよっ!」

 
  再び漫才タイムに入りかけた二人?(一人と一本)をはやてとトマで制して、三人は次の部屋に向かうことにした。
 今探しているのは傷の治療に必須な道具がある医務室、または食料や他役立ちそうなものがあるであろう備蓄庫である。
  
 アリサとはやても傷を負っており、応急処置だけはしてあるものの、ろくに設備も無い所での処置であったので不安ではあった。、
 それにナース服アリサの知識があれば医務室にある道具も扱えるだろう。
 もし薬を手に入れられれば、道中人助けに使えるかもしれない。向かわない手は無い。
 
  備蓄庫を目指すのは単純に、役立ちそうな道具と食料の補給の為である。
 支給品の中にも最低限の食料はあったが、量も少なく、味もお世辞には美味しいとは言えないであろう物ばかりであった。
 この殺し合いの場で生き延びるためには、迅速な判断や行動が必要である。
 お腹が空いていればその動きも鈍くなってしまう。それを回避する為の栄養補給も不可欠であるのだ。
 ここで栄養を補給し、しっかりと後々に備えておかなければならないとして、食料を探すことを考えたのだ。

544 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/14(火) 18:32:27 ID:9wm6igGd
  

  機械室の奥の方にあった扉を開けて廊下に出る。
 廊下は電気が灯っており、地下にありながら十分明るかった。 
 廊下の両側には数多くの扉があり、一つの部屋の中を軽く調べてみる。
  そこはベッドや机などが置いてある小さい部屋であり、
 机の中もカラッポ、ベッドも使われた形跡が無く、人の居た跡を全く感じさせなかった。
 他にも3〜4箇所調べてみるものの、どの部屋も同じような構成であり、
 おそらくここは居住区みたいな物ではないかと三人に予想させた。
  
 「ここ……かなり多くの扉がありますけど、残りの扉も一つ一つ見るんですか?」
 「無理やね。時間が掛かりすぎるし、さっき3つ4つ見た限りじゃおそらくどこも一緒やろうし……」
 「あたしは全部一緒とは思えないけど、確かに時間がかかっちゃうし、今は先を目指した方がいいわね」
 「そうですね、何かありそうと思ったんですけど……」

  廊下を歩いていくと、突き当たりが見えてきた。
 近づくにつれ、その両側の壁に大きな扉が二つ見える。
  その扉の横にはプレートがそれぞれ付いていた。
 突き当たり向かって左の扉には『医務室』、右の扉には『食堂』と記されていた。

 
 ◇ ◇ ◇ ◇

 
 「……出来すぎやな」
 「……正直、出来すぎですね」
 「……普通医務室と食堂を隣り合わせにする!? 学校で言えば保健室と家庭科室が隣り合わせなものよ!?」
 『まぁ、細かいことはいいじゃないですか〜、まぁ、普段の行いが良かったって事で』
 「……まぁ、確かにそうね。それじゃ、傷の手当をする為にも医務室が先ね」

  目的地が同時に見つかったという状況に対して両者様々な突っ込みがあったがそれはさておき、
 傷の治療のために一行は、先ず左の医務室の扉を開けた。
 扉を開けると、棚に収納された様々な薬品や白いシーツのかかったベッドなどいかにも医務室といった感じの風景が目に入る。
 薬品棚を見てみると、多種多様に薬品があって知識が無い人間ではどれがどれだか分からない。
  今最も手っ取り早く――知識を得る方法は一つ。

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 18:32:40 ID:dOAtNyCL
 

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 18:33:03 ID:9wm6igGd
 
 「ということでアリサちゃん任したっ!」
 「何がということでなのよ!? ……まぁ、知識を得るために仕方ないわよね」
 『んっふっふっ〜、アリサさんも抵抗しなくなってきましたねぇ〜』
 「こういう場合は仕方ないのっ! だから横から変な茶々を入れるんじゃないわよっ!」  

  既に抵抗することを半ば諦めたアリサは、医務室から出て行き扉を閉める。
 一〜二分の後、再びナース服のアリサが扉の向こうから現れた。

 「……もう慣れて来てる自分が嫌になってきたわ……」
 「まーまーアリサちゃん、わたしらを助けるためやと思って我慢してな」
 「それは分かってるんだけど……」
 
  入ってきてすぐに棚を見るアリサ。
 そして棚を開けると共に、ひょひょいっと数個の薬と道具を取り出した。

 「これが痛み止め。他には湿布や包帯、それに後火傷用の軟膏や怪我用の消毒液って程度かな。
  空の救急箱があったからそれにまとめて入れておきましょ」

 
  アリサは薬を取り出し説明すると同時に、はやての傷を診ていた。
 腹の傷は既に血も固まっている。どうやらこのメイド服のお陰でほぼ傷が無く済んでいるようだ。
  肩の方も銃弾を間近に受けたとはいえ、防弾らしく弾は貫通していないようだ。
 はやての肩には衝撃で出来た赤い跡が付いているが、自由に動かせるようで、目立つ後遺症も無いようだった。

  そして自分の方の傷も診る。
 ほぼ体全体に受けたやけどは水ぶくれこそ無かったものの、所々痛い。
 それに対しては水で冷やした後、先ほど見つけた軟膏を塗る。思ったより軽度で助かった。
 切り傷に対しては時間が経った今消毒は出来ない。今消毒すると怪我の再生を遅くして治癒を遅らせてしまうからだ。
 傷は深いが、包帯のお陰か既に血は止まっているし、倒れる前にやっておいた応急処置が功を奏したようだった。
 
  ちなみに今の工程の際、トマを部屋の外に追い出してあるのは言うまでも無い。

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 18:33:33 ID:dOAtNyCL
 

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 18:34:06 ID:dOAtNyCL
 

549 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/14(火) 18:34:11 ID:9wm6igGd
  

  薬品箱に薬を詰め込み、処置もある程度行った一行は、医務室を出て食堂へと入っていった。
 食堂は結構広い空間であり、テーブルや椅子が整然と置かれていた。
 厨房の中は最低限の設備が敷いてあり、冷蔵庫や電子レンジ、ミキサーといった電化製品まで備えてある。
 火も水も電気も十分通っているようで、料理をするのに支障はない。
 そして、厨房の隅の扉、そこには。

 「おっ、食材や。保存状態も悪くない、野菜も飲み物も、それにレトルトやけど食べ物もあるなぁ」
 「これだけあれば何か作れそうね。冷蔵庫の中にも何かあるのかも?」
 「このレトルトパックというものは保存食料みたいな物でしょうか? 便利そうですし持って行ってもいいですね」 


  厨房の隅の扉、そこは食料貯蔵庫であった。
 野菜や飲料、魚の干物に干し肉、それにレトルトパックの食品に缶詰。
 これらシェルター生活をする上で必須な、ある程度長持ちしそうな物が揃っていた。
  加えて冷蔵庫には何故か新鮮な肉や野菜が入っていた。
 人の居ないこの場所で、どこから調達されたのかは疑問ではあるのだが、とりあえず後で考えることにした。
 

 ◇ ◇ ◇ ◇

 
 「よっしゃ、これだけ食材があるんや、何か作るで」
 「はやて、一人で大丈夫なの?」
 「大丈夫や、これでもヴィータやシグナム達……あぁ、トマ君は知らないわな。……有体に言えば私の家族、やな。
  彼女達が来る前はずっと一人で暮らしてたんや、これくらいのことどってあらへん」
 「で、でも一人でさせる訳には……僕も手伝いますよ」
 「だーかーら、大丈夫やって……でも、そこまで言うんならさっきの償いとして手伝ってもらおうか」
 「えーと、さっきのははやてさん被害受けてない気g」
 「んな、細かいことはどうでもいいんや、あ、アリサちゃんは休んでてや。受けた傷の事もあるし、無理に動かしたくないしな。」
 「サンキュ、はやて。お言葉に甘えさせてもらうとするわ」
 「そんじゃ、やるでーっ! トマ君鍋とフライパンと包丁とまな板出しといてなー」
  掛け合い漫才みたいな会話を行いながら、はやては貯蔵庫と冷蔵庫から食材を取り出していた。
 取り出した食材は、鶏のもも肉・レトルトのライスパック・缶のトマトジュースに生姜・にんにく・赤唐辛子
 それに塩・胡椒・小麦粉・ナッツの詰め合わせ小袋・インスタントコーヒーの粉・りんごジャムの瓶
 それにカレー粉。この材料から何の料理が出来るか、予想も付かない。
  時間の無いこの状況ではやてが考えたのは、『はやて特製』手軽に出来るチキンカレーであった。


550 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/14(火) 18:34:49 ID:9wm6igGd
  
  何故カレーか。カレーは時間が掛かりそうなイメージがあるが、作り方によっては時間短縮が十分可能であり、
 また好き嫌いが殆どなく、割と普通に食べれる人が多いからである。
  はやての料理レパートリーは多数ではあるが、好き嫌いの分からない状況である事、
 また手軽に高い栄養を摂ることができる、それにもし残ってもしばらく保存が利く、といった点で、カレーを選択したのだった。

 
 
  まずはやてが鶏もも肉に細かく切り目を入れながらある程度の大きさに刻み、塩・胡椒・カレー粉を掛け、味を漬け込ませ、
 その漬け込ませる間にトマが生姜とにんにくをすりおろし、その後、唐辛子の種を取り細かく刻む。
 そこで更にはやては、ジャム少々とトマトジュース・塩・ナッツ、それに味に深みを出すためのインスタントコーヒーの粉を混ぜ、
 それらをミキサーで細かくしてペースト状態にしておく。
  トマはその次に、鍋とフライパンを出しサラダ油を入れて熱し、鍋にカレー粉と小麦粉を入れ焦げないように炒め、
 さらに先ほどすりおろした生姜とにんにくを入れさらに炒め、香りを引き出たせる。
 そして水と先ほどはやてが作ったペースト状態の奴、それに唐辛子を入れ、煮立たせる。
  そしてはやてがトマにより熱されたフライパンに鶏肉を入れ、しっかりと表面を焼きつかせ、
 焼きあがった後にフライパンから鶏肉を取り出し油を切り、トマが煮立たせた鍋にその鶏肉を入れ15分ほど煮る。
  ちなみにご飯はレンジでチンという単純ものなので、鍋を煮てる間にすぐ済む。

 以上、『はやて特製』お手軽チキンカレーの完成である。所要時間、僅か30分。

  これを見る限りトマもテキパキ動いているように見えるが、はやての的確な指示のおかげである。
 本来見た事の無い調理器具も、はやてが使い方を簡単に教えるだけで、あっさり使い方を習得した。
 トマの探究心恐るべし、である。
  ちなみにアリサは休んでといわれている以上、ただボーっとしながら一連の工程を暇そうに見ているだけであった。
 

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 18:34:51 ID:dOAtNyCL
 

552 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/14(火) 18:35:45 ID:9wm6igGd
  
  食卓にはチキンカレーと飲み物が並び、いい匂いが周りに漂っていた。
 「「「いただきまーす」」」
  との掛け声と共に三人が三人とも同時に、それぞれの口にカレーを運んだ。
 「……んんっ……美味しいわね。やはりはやて、年季が違うわ〜」
 「あんな短時間で作ったのにこれだけ美味しいなんて……」
 「そりゃそうや、わたしの特製レシピやからなっ、後アリサちゃん年季って、わたしたち同じ年やないか〜」
  味の感想が漏れると共に、食卓の雰囲気が一気に和らぐ。
 はやての料理の腕は確かであり、まだ9歳の少女がこれを作ったなどとは信じられないものであった。
 「ん〜ちょっと辛いけど大丈夫大丈夫、このカレーなら何杯でもいけそうね」
 『ズルイですアリサさんっ! 私もはやてさんのカレー食べたいですっ!』
 「無理言ってんじゃないわよっ! 大体どうやって食べるっていうのよっ!」
 『そりゃ〜、アリサさんを乗っ取って……』
 「だから無理言ってんじゃないわよっ、というかサラっと恐ろしい事言うなーっ!」
 「と、とりあえず二人とも落ち着いてください〜」

 (やっぱええなぁ……こういう雰囲気)
 
  はやては両親を早いうちに失い、長年一人暮らしを行ってきた。
 その為、あの9歳の誕生日にヴォルケンリッターが現れるまではずっと一人で食事していたのである。
 その性か、ヴォルケンリッター達と同居するようになり、家族と食事を取れるようになった今でも、
 はやてはこういった複数の知人との、食事の雰囲気というのは好きなのであった。

  そういった和やかな雰囲気の中で食事は進み、余程美味しかったのかアリサとトマがおかわりまでしていた。
 アリサにまでおかわりをさせるとは、はやて、恐るべし。 
  ついでに残ったカレーは食器棚の中にあったタッパーに入れて持っていくことにした。
 後々の事を考えた上で、少し多めに作っておいたのだが、
 予想外に食べられたので精々2人分程度しか残らず、それを三等分して分ける事にした。


 ◇ ◇ ◇ ◇

 「それでな、お腹も膨れたことやし、そろそろこれからどうするか決めようかと思うんやけど」
  和やかな雰囲気だった食事も一段落し、軽く食器も片付けた所で、
 はやて達一行はこれから如何するかを決めるために話し合うことにした。
 「とりあえず僕はさっきの人形を良く見てみたいです。何か使えるかもしれませんし、今の時間があるうちに見ておきたいんです」
 「あたしは特に無いんだけど、まだ見ていない場所がありそうなのよね……さっきの扉だらけの所とか」
 「それは僕も気になってました、ですが僕は人形のほうが見たいので……」 
 「そうやな……あれが全部同じ部屋とは思えんのや。正直一つ二つは違う部屋が混ざってるんちゃうかな。
  論証は無いんやけど・・・ほら、『木の葉は森に隠せ』っていう格言もあるくらいやし」 
  
  途中の廊下の両サイドにずらっと並んでいたあの扉、
 ここに来るまでは時間も無くゆっくりと見る余裕も無かったが、怪我の手当ても食事も済んだ今は結構余裕がある。
  ならば今の余裕のあるうちに調べるべきなのではないか、と。はやては考えていた。
 あの人形もトマが上手く直すことが出来れば、大きな戦力になるに違いない。
 本当なら、未だ合流していない仲間、それにトマの仲間達にも早く会いたいからすぐ出るべきなのかもしれないが、
 まだ調べていない場所があり、あの人形の事もある以上まだ出るべきではないと考えたのだ。
 ただ、一つ懸念すべき事項があった。それは――



553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 18:36:26 ID:dOAtNyCL
 

554 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/14(火) 18:36:47 ID:9wm6igGd

 「そういえばはやて、あのヘルメスドライブ……って奴はまだ使えないの?」
 「……ああ、そのこと何やけど実はな……使えるようになったとしても私らには使えんのや」
 「「え!?」」
  トマとアリサ二人の声がハモる。
 来る前に襲われたレックスといった少年のような、ゲームに乗った人間に囲まれているかもしれない、
 このシェルターから無事に脱出出来、しかも仲間と合流できると言ったオマケ付きの、とても有用なアイテム、ヘルメスドライブ。
 それは既にはやてとトマの命を救い、その性能はお墨付きの代物である。
 ただ、この状況で一つ欠点があった。
 
 「……ヘルメスドライブはやな……一度に二人までしか転送できんのや」
  
  ヘルメスドライブの欠点、それは一度に二人までしか転送できないこと。
 今はやて達は三人。現在登録されているはやては確実に転送対象であるので、一人しか共に転送できない。
 よって、ここから脱出に使うとすれば、トマかアリサのどちらかを見捨てなければならない。
 見捨てるなんてこと、とても今のはやてには出来なかった。
 そんな事をすれば、この道具を託してくれたレンに顔向けが出来ないし、
 それに、レンを一度、仕方なかったとはいえ置いて逃げてしまった後悔が心の奥底に残っていた。


 「……となると、今は使えないわね」
 「わたしには……どちらかを見捨てることなんてできへん……」
 「しかたないですよ、とりあえず今は別の方法を考えましょう」
 「せやけど、ヘルメスドライブが使えない以上、ここから出るにはどっちみちシェルターを自分達から開けるしかあらへん。
  それに、外から開くなんて事は、それはすなわちあの扉を破れる力の持ち主ということやし、
  ここは閉鎖された空間やから下手すればわたしらが袋のネズミになってまう。
  時と場合によっちゃ、さっさとここを出たほうが良いかもしれへんな」


 「それじゃ、時間短縮するためにも二手に分かれたほうが良いわね
  トマは人形の所に行って直せるかどうか調べてみて、あたしははやてと一緒に扉を一つずつ調べていくから」
 「他に誰か人がいるかもしれませんし、二手に分かれるのは止した方が・・・・」
 「他にだれか居るならとっくに襲ってきてるわよ、結構時間も経ってるのに誰も来ないのは、
  おそらくあたし達の他に誰も人がいないんじゃないかと思うの。
  それにとっくに起きてたのに狸寝入りしてたせいで、あたし達を先に二人で行かせる事になったトマが言っても説得力無いわよ」
 「……そ、それはそうですけど……」
 「わたしも別にそれでええよ」
 「それじゃ、決まりね、さっさとやってさっさと終わらすことにしましょ」


555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 18:37:30 ID:dOAtNyCL
 

556 : ◆0gyFSm2QyM :2007/08/14(火) 18:38:56 ID:KVZDwXbK
さるさるくらいました
残りは一時投下スレに投下します

557 :転載:2007/08/14(火) 18:43:48 ID:dOAtNyCL
  
そして、三人は二手に分かれシェルターの調査を続けることになった。
 ただはやての心の中には一つの心配事が残っていた。



 
 (今はそんな必要は無いけれど……いつか、これを無理にでも使わなあかん時が来るかもしれへん)

 
  先ほどヘルメスドライブの説明の時に考えたこと。
 今こそ無理に使う必要は無いが、近い将来もしかしたら無理にでも使わなければならない時が来るかもしれない。
 出来ればそんな事にはしたくないが、この殺し合いの場においては何が起きるか分からない。
 もしかしたら相手に襲われて、退却しかないなら考えておくに越したことは無い。
 それがはやての心配事だった。
 
  
   そしてその場合の最大の問題は――



 
 (わたしは……その時どちらかを見捨てる事なんて出来るんやろうか?)




 
   ――その答えは、未だ出ない。


 

 【H−5/シェルター地下・食堂/1日目/夕方】



【トマ@魔法陣グルグル】
[状態]:健康。アズュール使用で少し疲労。
[装備]:麻酔銃(残弾6)@サモンナイト3、アズュール@灼眼のシャナ
[道具]:基本支給品、ハズレセット(アビシオン人形、割り箸鉄砲、便座カバーなど)、
    参號夷腕坊@るろうに剣心(口のあたりが少し焼けている) はやて特製チキンカレー入りタッパー
[思考]:あの機械がやっぱり気になりますね、今から調べられますし楽しみです。店は食料品とか医療品に関してだけならいけますかね?
第一行動方針:参號夷腕坊の機能を調べる。必要なら修理
第二行動方針:他の参加者と情報と物の交換を進める。必要ならその場で道具の作成も行う。
第三行動方針:シェルターを本拠地に店を開けるか確かめる。
第四行動方針:情報と物を集め、『首輪の解除』『島からの脱出』の方法を考える。
第五行動方針:ジュジュの安否が気がかり。
第六行動方針:できれば『首輪』の現物を手に入れたいんだけど……無理かな?
第七行動方針:できれば、トリエラと再び会いたい。それまでは死ぬわけには行かない。
基本行動方針:ニケたちとの合流。及び、全員が脱出できる方法を探す。
※ハズレセットのうち、豆腐セット、もずくセット、トイレの消臭剤、根性はちまきを使用しました。
割り箸鉄砲の輪ゴムは、まだ残りがあります。

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 18:44:47 ID:dOAtNyCL
【八神はやて@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:腹部に浅い切り傷。左肩に被弾(防弾メイド服のお陰で軽傷・以上の怪我は応急処置済み)、人を取捨選択することに対しての悩み
[装備]:メイド服(防弾仕様・腹部に裂け目)、車椅子(持ち手やフレームがひしゃげているが動作に問題なし)、カード×3@魔法少女リリカルなのは
[道具]:支給品一式(はやてとレン)、自分の服、首領パッチソード@ボボボーボ・ボーボボ、はやて特製チキンカレー入りタッパー
   ヘルメスドライブ@武装錬金(夕方以降まで使用不可)、
[思考]:……私は、人を見捨てる覚悟なんてあるんやろか……?
第ー行動方針:引き続きシェルターの地下を調べ物資を調達する。
第二行動方針:ヘルメスドライブの使用はとりあえず見送るが、もし機会があったら使う。
第三行動方針:場合によってはシェルターから出ることを考える
第四行動方針:なのは・フェイト・ヴィータやトマの仲間達とも合流したい
第五行動方針:ヘンゼル、イリヤ、レックスを止める。
第六行動方針:脱出手段を練る。
基本行動方針:ゲームからの脱出。
※闇の書事件の数週間後ほど後から参戦。リインフォースUは未完成な時期。
※首領パッチソードの説明は読んでいません。馬鹿らしくなったので。




【アリサ・バニングス@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:全身に軽い火傷(右腕・顔は無事)、左腕から出血(打撲、軽度)、背中から出血(切り傷、深い)
  上記の怪我は全て応急処置済み。
[装備]:贄殿遮那@灼眼のシャナ、カレイドステッキ@Fate/stay night
[道具]:支給品一式(ランドセルの右の肩紐破損)、マシカルアンバーミサイル×6@メルティブラッド 、救急箱、はやて特製チキンカレー入りタッパー
[服装]:ナース服
[思考]:あの扉を全部探すのかぁ……自分で蒔いた種とはいえ、骨が折れるわね……
第一行動方針:シェルターの地下を引き続き調べて何か物資を調達する
第二行動方針:なのは・フェイト・ヴィータやトマの仲間達と合流したい
基本行動方針:ゲームからの脱出。

【備考】救急箱の中身には、以下の物が入っています 
 痛み止め(鎮痛剤)・軟膏(傷薬)・消毒薬・湿布・包帯・絆創膏・ガーゼ・はさみ・ピンセット・テープ
  それほど大きくない救急箱なので精々湿布等かさばる物は2セットずつぐらいしか入っていません
 絆創膏やガーゼなど小さいものに関しては10〜15枚程度入っています

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 18:46:55 ID:dOAtNyCL
218 名前: ◆0gyFSm2QyM[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 18:44:41 ID:3H37V8Rg0
これで本スレとも合わせて投下完了です。
気が付いた方代理投下お願いします

タイトルは『スペシャルクッキング〜1800sec. kitchen Battle!!』でした。
名前欄長すぎて蹴られました。もし長すぎるようなら1800〜以降をタイトルでお願いします
ちなみにタイトル由来はポップンミュージックに収録されている曲『100sec. kitchen Battle!!』とその曲のジャンル名『スペシャルクッキング』です。
後鳥抜けが何度かありました申し訳ありませんorz

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:42:23 ID:dOAtNyCL
投下GJ。があぁぁぁ飯前に読むんじゃなかったぁぁぁ!
俺もカレーが食いたくなったじゃないか!ちくしょー、謝罪と賠償を(ry

>ここで様々な工程を経て変身が進むのだが、ここからでは大きな人形の影になって見えない。残念である。

うん、実に残念だったぜ。アリサとルビーの漫才もハイセンスなのが続くな。
ここの面子だけ美味しい食事までとって外とは別世界みたいになってるしw
その雰囲気と最後のほうの不吉な文のギャップがいい感じでした。




561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:48:37 ID:IjZeEyk5
投下乙です。
あー、夕飯食った直後なのにまた腹減ってきた。はやて手作りのカレー食いてぇぇぇーっっ!!
絵でも文でも、料理を美味しそうに書ける人は筆力があるというけれどその通りですね。GJ。

それにしても、シリアスや鬱なチームが多い中で、こいつらは数少ない清涼剤だなー。
ギャグも笑えるし。それだけに、今後何かありそうでgkbrです。

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 19:54:42 ID:I2IZjZpD
投下GJ
このチームは本当に清涼剤だ……。たとえ悲劇の前フリだとしても癒されるぜ。
シェルターは袋のネズミもそうだが禁止エリアの問題もあるんだよな。
フェイトの事もあるし、夜は外に出ざるを得んだろう。
それにしても全裸白衣は惜しかt(ry

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 20:56:56 ID:sNj6bjEL
描写の細かい料理場面に和んだw
こいつらやっぱり残り貴重な癒し系だわ。
しかし割と良いアイテムのヘルメスドライブがやたら不吉だ。

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:16:34 ID:IRyPZ4F2
これはつまり目の前でアリサとトマを殺されて
最強マーダー誕生の前フリと見ていいのかな

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 21:43:41 ID:qUu+xx42
発狂自重

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 22:42:19 ID:sAFWXpmI
◆0gyFSm2QyM氏乙。
とってもほのぼのしているよ。これぐらいほのぼのしていると後が怖いよ。

>>565
どうせなら、上条家の冷蔵庫を食い荒らす白い悪魔を発狂させようぜ。

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:16:21 ID:GAA076yj

シェルター内の扉の中身が楽しみです

>>566
死にかけたらヨハネのペンで自動的に暴走するから無問題

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/14(火) 23:38:19 ID:sftObIwP
>>567
参戦時期が6巻以降だから『首輪』はなくなってるんじゃね?
主催がロワ運営のためにもう一回付けといたとかもアリかもしれんがw

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 00:33:01 ID:RLwro2a+
>>565 どっちみち何かデバイスに近いものが無いと発狂してもあまり怖くないけどな
車椅子無し&騎士甲冑着れない状態だと歩くことも飛ぶことも出来ないし

>>568 着けてありそうだなw ロワ運営に支障がありそうだと判断されるとかどんだけー

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 01:18:20 ID:TU1f+hFm
ヨハネのペンはたしかに面白そうだなw

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 02:25:20 ID:els4Kmtp
自動書記肯定派の多さに吹いたw
だがあれは原作準拠ならインデックスが死に掛けただけじゃ暴走はしない気がする。
生命維持の指示くらいは出しそうな気はするが。

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 03:33:40 ID:zYNcgrfy
そういやニケの水の剣は封印解除の効果があったような
どの程度の効果があるんだろうな

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/15(水) 08:55:00 ID:Vd6m2Twr
>>572
該当部分を確認してみたけど、水の剣に封印解除の効果があるってよりは、封印を解除するのに水の力が要ったって感じ。

574 : ◆CFbj666Xrw :2007/08/16(木) 00:21:35 ID:nNFXn3xc
高町なのは、犬上小太郎、ブルー、イヴ、
古手梨花、リンク、李小狼、灰原哀、江戸川コナン、ヘンゼル、一休を予約します。
実を言うと一部キャラは出ないのですが、確実に影響を与える為、予約に含めています。

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 00:32:53 ID:/+c7+CSN
人数も範囲も広くて予想がつかないなー
期待

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 00:54:16 ID:GWWxTHE+
これは凄いw
実に楽しみだ。

577 : ◆yzPs2TxFPo :2007/08/16(木) 01:50:57 ID:QTvjjwao
したらばのテスト投下スレに試験投下。
ワリと本気で本スレ投下を考えています。

……自分でも、超展開過ぎる気がするな……

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 01:54:04 ID:c2F9mNvp
本投下じゃなくて一時投下なので、厳しい目で見させてもらいます。
よく分からないけど、ベルフラウに都合のいいように一部キャラだけ時を止めて一部キャラだけ動かしてたってことですよね?

……さすがに駄目でしょ。
レックスに関する描写が少なすぎて、見てるこっちまで「ありのまま(ry」な気分になってしまったような……
なぜアルルゥはなぜあんな行動を取ったのか(なぜレックスに攻撃したのか? その割りに殺しもしてないし
アイテムも中途半端に残してる)というのが理解不明。
いやまあ、その理解不明はご褒美の力と言う理由があるのかもしれませんが……
これをありにしてしまうと、今後ご褒美でこういった無茶苦茶なアイテムがガンガン出てしまうので、正直反対。

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 03:18:26 ID:b+B5U4tu
私もほぼ同意見ですな。ベルフラウにいくらなんでも都合が良すぎる。
一部キャラだけ時を止めるのではなく、全キャラ平等に止めるべきなのでは・・・・・・それだけでも緩和されるかと。

レックスに関してはアルルゥの近くに居た以上出すしかなかったのだろうけれども、やはりいきなりすぎて描写不足の感がありあmした。
後レックスがラナルータと言っていますが、前から突然居なくなったのであればルーラを真っ先に思いつくような・・・・・・
ラナルータはただの昼夜逆転呪文で、他のその場の状況は変化しませんから、時の砂と共に時間対比の為出したんでしょうが
この場合対象として出すのはルーラの方が適切かと。

アルルゥのレックスに対する攻撃は、まぁ本能で危険察知したとするならばまぁ説明できないことも無いのですけど、
その場合攻撃より逃げる気がします。

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 03:26:50 ID:UdmyFlAE
散々言われてるけど、ご都合展開だと思う。
ベルフラウ以外の全員が止まるとかなら解るけど、一部のキャラ(それもベルフラウに都合がいいキャラ)だけ止まるのがね。

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 03:56:57 ID:z/bn8E3k
気になる点や奇跡を全て並べると……

>時間停止(何故か止まったキャラに偏りがある)
これが一番問題だと思う。
時間停止はまだ良いけど(ていうか使い捨てだと前にも一回出たしw)、
離れた場所に居るアルルゥとレックスに差が有るのがかなり気になる。
ここまでの“奇跡”はちと全能すぎる気がする。

>アルルゥの行動選択
まあレミリアが運命弄ろうともしてた事だし、それが“奇跡”で制限緩和して動作したとか、
そうでなくともこじつけだけど『個人的には』許容できる範囲。
そもそも有り得ない動きをしてるわけじゃないからね。

>ゲイボルグの変な動作
槍を動かせて良いのかなあ。
確かに宝具って魂篭めて作られたような代物だけど、微妙な気はする。
と思ったけど、ゲイボルグ本来の魔力篭めて投げる効果が誤作動したと考えれば有りか?
まあこれは無しでもなんとかなりそうな部分だ。

やっぱり時間停止が気になるな。

582 : ◆yzPs2TxFPo :2007/08/16(木) 09:20:17 ID:3MigKRGB
やっぱり超展開すぎるので破棄します。
キャラを拘束してすいませんでした。

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 10:13:31 ID:JRlPKdQd
乙。ドンマイ。

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 14:55:41 ID:zVycLP8t
誠実な対応GJ

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 20:19:10 ID:I4SIyj0n
破棄乙です。
確かに色々と超展開過ぎて、このままでは反対するしかないな、とは思いましたが……
これにめげずに、また挑戦してみて下さい。

586 : ◆2G4PiPq.z. :2007/08/16(木) 22:15:03 ID:SpL0TMPo
空いたばかりですが、
金糸雀、イエロー、ベルフラウ、レミリア、さくら、
プレセア、ベッキー、しんべえ、雛苺予約します

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 22:23:36 ID:/+c7+CSN
>>582
乙でした。色々と面白かったよ、へたれが極値まで振り切れたレックスとか。

>>586
面白うそうな再会になりそうなキャラがいるなー。期待

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 00:04:49 ID:O3VNXKTn
イエローはプレセアをマーダーだと認識してる。丈が死んだ原因の一人でもあるし、いい感情は持たないだろう。
金糸雀は雛苺と仲が良かったが、当の雛苺は壊れてる上に生首二つ装備中。つか金糸雀自体の方針が結構曖昧。
ベッキーは頼りにしてたジーニアスが死んでるし、しんべヱもいつまたウニョラー再発するかわからん。
ベルフラウは近くにいるみか先生(霧吹き赤覆面)に気付けるか、レミリアは服を入手できるか、レックスとアルルゥはどうなるか、疑心暗鬼の梨々は……

中央地帯がテラカオス。何故に序盤でこんな状態に。

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 09:58:20 ID:hSwiUG5r
◎現予約状況

・08/16(木)の予約(〜08/19(日)まで)
◆CFbj666Xrw :高町なのは、犬上小太郎、ブルー、イヴ、
        古手梨花、リンク、李小狼、灰原哀、江戸川コナン、ヘンゼル、一休

◆2G4PiPq.z. :金糸雀、イエロー、ベルフラウ、レミリア、さくら、
        プレセア、ベッキー、しんべえ、雛苺

大作予約連続でキタ

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:09:59 ID:L35hBWd2
>>588
お嬢様だけ危機レベルが数段低いなwww

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 23:20:30 ID:mrI41Sf5
>>590 ・・・・今読み返したら確かにw
 ま、嬢さん吸血鬼だしまだ日出てるはずだから一応ピンチなんだけどね。

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:23:58 ID:0hu1cEBu
大作2つはダブルで明日か……?

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 01:50:22 ID:joDRliUg
今が420Kだから、今日のうちに大作二本来たら容量やばそうだなぁ…。
支援や感想もあるし

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 02:02:37 ID:sAPg5q4J
どっちかの作品が40k越えてたらさすがにやばいかも。
投下の前に容量言ってもらえるとありがたいかな。

595 : ◆2G4PiPq.z. :2007/08/19(日) 21:51:11 ID:Anw1nDpI
現在苦戦中……
投下はもうしばらくお待ちください

596 : ◆CFbj666Xrw :2007/08/19(日) 22:09:36 ID:35URu8HM
こちらは予約延長を掛ける事になりそうです。
度々延長をかけてすみません。

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/19(日) 23:32:05 ID:KjbMVcpw
お二方ともがんばれー
2G氏も無理だと思ったら延長申請してください。
不完全な形で投下するよりは納得できる形で投下してほしい。

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/20(月) 00:26:41 ID:oD/sLqMV
>>595が延長申請じゃないのか?

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/22(水) 14:41:37 ID:pqvYrDO1
保守

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/22(水) 20:33:42 ID:isfwBEZJ
予約中の2G氏とCF氏はまだかな…。
どちらも大人数の大荒れ必至パートだから執筆大変だろうとは思いますが、
今日の投下が無理でも、進度報告くらいは聞いておきたいところです。

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/22(水) 22:36:44 ID:lO89WaVg
書き手もそうだが、絵師もこないかな……

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/22(水) 23:20:01 ID:nfYQPFVz
インデックス組で一応進ませる考えはあるけど
夏風邪で倒れた俺・・・orz

延長って限度無いのかなここ。てっきり別ロワの影響で2日延長位迄だと思ってたけど。

603 : ◆2G4PiPq.z. :2007/08/22(水) 23:23:48 ID:q5OZosSm
現在とんでもないミスを発見して書き直しているところです。明日までには投下できるかと。

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/23(木) 01:15:30 ID:k/EZRzew
>>602
一応、基本3日・延長申請して最大1週間、ってことになってる。延長申請の際には進行状況の報告も必要。
もちろん、予約から3日以内に投下できるよう頑張ってもらいたいところではある。
力及ばず予約破棄に至る場合でも、一言コメント欲しいところではある。

そういえば、冒頭のテンプレに予約延長に関する文言が無いな。
後から「延長期間どうする?」「1週間くらいでよくね?」って話で決まった話だから。
新しい人も増えてきたし、次スレから明記しておくべきか。

>>603
落ち着いて頑張って下さい。

605 : ◆CFbj666Xrw :2007/08/23(木) 02:01:58 ID:Fr29GM4V
今日中(24時まで)には仕上げられると思います。
報告遅れ申し訳ありません。

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/23(木) 17:10:16 ID:iu4VUk9k
>>602
期待してます。それと、お大事に。身体を壊しちゃ元も子も無いですからね。

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/23(木) 23:44:23 ID:hGvF0TW6
ばあさんや……、投下はまだかの……?

608 : ◆CFbj666Xrw :2007/08/23(木) 23:46:01 ID:4cMkF9Mi
申し訳有りません、投下は12時を過ぎそうです。
一週間も過ぎてしまい申し訳有りません。
容量は……40kb超、50kb未満という所かな。状態表入れると50kb位かも。。

609 : ◆2G4PiPq.z. :2007/08/23(木) 23:54:31 ID:ACZNtCLz
ギリギリでしたが投下いきます。

610 :全世界ナイトメア ◆2G4PiPq.z. :2007/08/23(木) 23:55:16 ID:ACZNtCLz

落ちかかった夕日の下を、レベッカは魔導ボードで突っ切っていく。
障害物には事欠かない森の中とはいえ、少なくともレベッカが走るよりは速度が出る。
……だが。

「どわっ!?」

ガツリと音がしたのと同時に、レベッカは魔導ボードごと派手に転倒した。
もともと大して高いところを飛べるわけではないのだ。森の中なら、木の根っこなどに引っかかる可能性もありうる。
視界が暗ければそういった不注意は尚更起こるだろう。今回は、まさにそれだった。

「いったぁ……」

なんとか起き上がろうとしたレベッカの顔が歪む。
それほど大した怪我ではない。骨折や捻挫の類はしていないし、動けば痛む程度でしかない。それも直に、我慢できる程度まで収まるだろう。
だがそれでも、痛みで悶絶している間にしんベエが追いつくくらいなら十分だ。

「だ、大丈夫……?」
「平気だ、これくらい! 先生なん……」

レベッカの言葉は、あっさりと爆音に遮られた。
目に入ってきたのは遠く離れていても視認できるほどの、爆発。
明らかに尋常な事態ではない。その割にあまり木々が吹き飛んでいないのが少し気になったが、
そんなことを考えている場合じゃないこと位、レベッカにだって分かる。
レベッカは魔導ボードにもう一度乗ろうとして……あきらめて、しまい込んだ。
衝撃のせいか、どうも調子がおかしくなっている。……なら、足を使うだけだ。

「しょうがない、走っていくぞ!」
「…………ひ!」
「転んだ私がへこたれてないのにお前がへこたれてどーする!」
「じゃ、じゃなくて、あれ!」
「……?」

そうして走り出そうとしたレベッカの足を、指を刺したまま動かないしんベエの姿がとめた。
最初はバテて弱音でも吐いてるんだろうと思ったものの、それにしてはどうも様子がおかしい。
首を傾げながら、彼女もしんベエに釣られてその先を見て。

「う、うわ……!」

絶句しながら、思わず二、三歩引いていた。
その先にいたのは、一人の少女。
ただし――全身血まみれで地面に倒れたまま、彼女達に対してぴくりとも反応していないけど。

「い、生きてる……のか?」

それでも教師としての矜持から、なんとかレベッカがその少女へと歩き出した。
あくまで、その少女を助けるために……そう、別にその人物を知っているから歩み寄っているのではない。
……運がよければどこかで見たことあるな、くらいは思えたかもしれない。だが如何せん状況が悪すぎた。
森という地形の中では落ちかかった陽は通らない上、レベッカが会った時とは服装が全くと言っていいほど違う。
そう――そのとき相手は、やたらと大きなコートで身を隠していたのだから。


            ※      ※      ※             

611 :全世界ナイトメア ◆2G4PiPq.z. :2007/08/23(木) 23:56:20 ID:ACZNtCLz

少しだけ、遡った時のこと。

「……それ、ボクの服だ」
「へ?」

平地の片隅。
服を取り出した金糸雀に返ってきたのは、そんな言葉だった。
思わず金糸雀の脳裏に「ひとのものをとったらどろぼう!」というフレーズが走る。
この場合問題となるのは泥棒をしたことではなく、泥棒だと見なされることだが。

「とりあえず、ボクの服を持ってきてくれてありがとう。
 だいぶ乾いてるみたいだし……」

金糸雀が混乱しているのを余所に、イエローはあっさりと服を受け取った。
もっとも、あまり空気を読めない金糸雀でも分かる。
なんで金糸雀がその服を持っているのか、気にしていないわけではない。とりあえず聞かなかっただけだ。
一応それはイエローがお人よしだという証であり、漬け込む隙だと考えれるのだが。

(し、しくじっちゃったのかしら〜!?)

そういったことを考えられず焦るだけなのが金糸雀である。

「それより……このまま野晒しだとかわいそうだと思うんだ。
 ちゃんと埋めてあげたいんだけど……手伝ってくれないかな?」
「え……あ、服は?」
「どうせ汚れるだろうし、これが終わってから着替えるよ」

そうして、ダイレクを使って穴を掘り始めるイエローの脇。
早速、金糸雀はその目をネスのランドセルへと向けていた。

(荷物を探ってみるチャンスなのかしら!
 掘るための物を探すっていう言い訳もできるかもしれないのかしら……)

そうして、ランドセルをこっそりと探り始めた数分後。
靴下のとんでもない匂いに卒倒しかけ、イエローに生温かい視線で見られる羽目になった金糸雀がいた。

            ※      ※      ※             

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/23(木) 23:56:22 ID:T4EAUfbF
よろしい、ならば新スレの準備だ。
出来れば新スレ立てる人はテンプレに>>604で言ってる延長について追加してくれると有難い。

613 :全世界ナイトメア ◆2G4PiPq.z. :2007/08/23(木) 23:57:29 ID:ACZNtCLz

少し離れたところ。
一つの命が生死の狭間をさ迷っている脇で。

「アナタ、いったい何様のつもりですの!?」
「私は私よ。早く服をよこしなさい」
「……あの」
『もう、気が散るから少し黙っててくださいです!』

二人の少女が服を取り合っていた。
あまりに馬鹿らしいと言えばそうだけれど、割って入ろうとする人間は居ない。
当然と言えば当然で、桜とリインはそんなことより治癒に専念しているしプレセアはそんなことに反応する余裕なんてない。

『私に、一つ提案があります』

ただし、それはあくまで人間の話。
あまりに馬鹿らしい争いを見かねたグラーフアイゼンが、一つ提案をした。

『私なら、魔力で衣服を編み上げることもできますが』
「ふぅん。魔法の杖ってわけかしら?」
「金槌だと思いますわよ……ともかく!
 そうと決まれば、私が服を渡す必要はありませんわね」
『…………』

間違いなく、グラーフアイゼンが人間だったら溜め息を吐いていただろう。
ともかくレミリアはプレセアの足元から金槌を拾い上げて、魔力を込め始めた。

『あなたが思い浮かんだ姿に合わせれば、私が魔法でその衣服を編み上げます』
「魔法ね……」

彼女が呟くと同時に、魔力が粒子へと変換されていく。
粒子は糸となり、布となり、輝きながら衣服を編みあげていく。
機械なんて比較にならない正確さと速さで、過程はあっさりと終わった。

「……まぁ魔法だし、なるとしたらこんな感じかしら。それなりに気に入った」
『…………』

そうして、パチュリー・ノーレッジが着ているものとそっくりな服を着たレミリアが言った言葉は、そんなもの。
露骨に上から目線で告げられては、さすがにグラーフアイゼンもいい気にはならない。

……もっとも、ベルフラウにとってはそんなことはどうでもいい。
服を渡さずに済んだし、心配しなくてはいけないことは他に山ほどある……というより、
普通はそちらの心配をした方がいいのだが。
ともかく、他の場所へ視線を向けようとして。

――木の影から、歪な笑みを浮かべた人形が現れるのを、見た。

            ※      ※      ※             

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/23(木) 23:57:38 ID:hGvF0TW6
支援

615 :全世界ナイトメア ◆2G4PiPq.z. :2007/08/23(木) 23:58:14 ID:ACZNtCLz

墓と言うには貧相な土山に手を合わせて、イエローは立ち上がった。
シルフェのフードは首にスカーフのように巻きつけている。
一応、もう方針は決めてある。ここで躊躇っている暇はない。

「行こう。みんなを探さなきゃ」
「……か、かしら」

そう言って森へ向けて歩き出したイエローの歩調と金糸雀のそれは全く違った。
イエローのそれが、するべきことを見つけた前の強い歩調……
あるいは悲しみから目を逸らすための後先省みない猛進であるのに対し、
金糸雀は周囲に目を向けがちな、隠れているような歩調だ。理由は単純。

(どうにかして、あの剣を奪えないかしら……)

ただ機会を窺っているだけ。歩調に出る辺り、彼女はものすごい正直なのだが……本人は全く気付いていない。
とはいえ、今の金糸雀がイエローから武器を力ずくで奪うのは不可能だというのは流石に彼女にも分かる。
となると、方法は一つ。交渉しかない。
イエローに続いて森へ足を踏み入れながら、金糸雀はあらかじめ考えたとおりの言葉を出した。

「い、イエロー」
「?」
「これを見てほしいのかしら」

そう言って金糸雀が取り出したのは、スケルトンめがね。
その表情はどこか自信ありげだ。

「この辺りは木が多くて誰かいるか分かりづらくて危ないけど、
 これを使えば木をすり抜けて人を探せるのかしら」
「確かに暗くなってきてるけど……」
「そう!
 だから、武器は敵を素早く発見できるカナが持ってた方がいいのかしら!」

これでも、彼女にとっては説得力のある論である。これでも。
決まった、と金糸雀が思った1.5秒後。

「……君の気持ちはありがたいけど、ならそのメガネをボクが持った方がいいんじゃないかな?」
「……う」

あっさり返された。

「で、でもほらカナの方が扱い慣れてる、し……!?」

それでも、なんとか苦し紛れに交渉を続けようとして、金糸雀はスケルトンめがねをかけて。

――見えたのは、光弾を受けている雛苺の姿。

            ※      ※      ※             

616 :全世界ナイトメア ◆2G4PiPq.z. :2007/08/23(木) 23:59:06 ID:ACZNtCLz

日がまだ落ちたわけでもないのに、空気が凍りついていく。
そうさせたのは、まるで従者のように脇に人形を従えた小さな人形。
所詮は人形。けれど、二つも生首を持ち歩くような人形は普通とは言えない。
明らかに異様なその光景に、ベルフラウも桜も動きを止める中。
ただ、レミリアだけが声を上げた。

「何か用?」
「ヒナはね、皆と一緒に遊べるようにするために頑張ってるの♪」
「遊ぶ、ね。まあ楽しいに越したことはないけど」
「うん、そう。だから……」

雛苺が告げると同時に、凍りついた空気が変わる。
不確かだった空気が、危機という形を具現化していき。

「――アリスゲームを、始めるの♪」

赤い薔薇が、舞った。
桜もベルフラウも、ほとんど思考が止まっていた。
だから、レミリアがそれを撃ち落とすことになったのは自然な成り行きだ。
そのまま彼女は鏡を入れた自分のランドセルをベルフラウに投げつけて、告げた。

「これを持ってさっさと逃げ出しなさい。壊れるとまずいから。
 そうね……城に行って待ってくれてれば助かる」
「な! 私だってたたか――」
「足手まといは三人もいらない」

レミリアに、反論を許す気はない。
もっともこれ以上なく高圧的ではあるが、レミリアの言う事は客観的には正しい。
プレセアは動かせるような状態ではないし、桜も動く気はないだろう。
だから、結局ベルフラウは走り出した。レミリアに対して好印象を持ったかと言えば絶対にノーだが。
もちろん、雛苺だってむざむざ見逃す理由はない。
従者に追撃させようとして――

「ジャコ。追いかけて」
「その前に、お前は私と遊ぶの」

紅い弾幕の前に、その行動を阻まれた。

            ※      ※      ※             

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/23(木) 23:59:52 ID:hGvF0TW6
支援

618 :全世界ナイトメア ◆2G4PiPq.z. :2007/08/24(金) 00:00:18 ID:24qmaX13

スケルトンめがねを使っても、透視できないものはある。例えば、レミリアが撃ち出した魔弾とか。
金糸雀が雛苺を視認できたのは一瞬だけ。それでも、雛苺がそこにいたこと「だけ」はしっかりと確認できた。

「あわ、あわわわわわ……」
「……どうしたの?」

完全に予想外の事態だ(もっとも、金糸雀の予想通りに運んだことなんてほとんどないが)。
混乱したときの金糸雀は、卵焼き以上に大甘な思考さえしないで行動するのが常である。

「雛苺が襲われて……!」
「君の友達?」
「そう!」

そうして我に返ったのは、イエローの言葉に馬鹿正直に答えてから。
金糸雀としてはなんとか雛苺を助けてもらいたいけれど。

「えっと、その……!
 雛苺は……いい子で……その、えっと……」

金糸雀的に説得力がありそうな論が、全く思いつかない。
それでもなんとかして、助けないといけないのだ。だって、同じドールなんだから。

「ともかく! 雛苺を助けることはイエローにとっても、いいことで……」
「もういいよ」
「……え?」

もうほとんど自棄になって叫んだ金糸雀に、イエローが返した言葉はそれだけ。
思わず一瞬、ダメかと諦めかけて。

「……その人形は君の友達なんだよね? なら、助けなきゃ。
 嘘なんかじゃなく君が本気で、必死になって助けたがってるのはボクにも分かるよ」

そこでやっと、金糸雀はイエローの表情に気付いた。
そう。
結局、イエローは金糸雀の意図なんてお見通しだったのだ。
そして、元々イエローは大人しい性格だし、苛烈に人に当たるような性格ではない。
金糸雀があまりにも駄目すぎて……逆に自分がなんとかしてあげようと、思うくらいに。
呆然としている金糸雀からイエローはめがねを借りて、戦場の観察を開始した。

「君の友達は見えない……あそこにいる紫色の髪の子は危ない。今は動けないみたいだ。
 戦ってる青い髪の子はもっと危ないかもしれない。
 できるだけどっちにも怪我がないように……でも……」

そうして呟くイエローの表情には、迷いがある。
彼女がお見通しだったのは、金糸雀についてだけ。金糸雀に至っては何も分かってはいない。
イエローにせよ金糸雀にせよ、見たのが戦闘中だったのが不幸だった。
レミリアが弾幕を展開しているせいで、スケルトンめがねを使っても詳しい様子が見えなかったのだ。

例えば……雛苺がジャコに何を括り付けているかということに、金糸雀もイエローも気付いていない。
いや、そもそも。ジャコがどちら側の陣営かという事さえ、まだ分かってはいない。
当然、雛苺の今の状態にも。

そして更に、本来ならイエローという少女はできるだけどちらにも怪我がないように立ち回るけれど。
ここまでの経験が、そんな行動様式に対して疑問を持たせてしまっている――

            ※      ※      ※             

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:00:28 ID:0CK9ngWv
支援

620 :全世界ナイトメア ◆2G4PiPq.z. :2007/08/24(金) 00:01:45 ID:24qmaX13

戦況は、負傷者二人というハンデを負っているにも関わらず圧倒的にレミリアが優勢だった。
今まで暴れ続けてスタミナ切れ寸前の雛苺と、余裕綽々のレミリア。
ジャコの動きは明らかに鈍くなっており、雛苺には遠距離戦の経験が不足している。
それならそれでさっさとケリをつけてしまえばいいのだが、レミリアはそうしようとはしない。
この辺りも金糸雀やイエローが勘違いした原因だろう。
さすがに見咎めたのか、苛立ったようにグラーフアイゼンが声を上げた。

『敵を排除するなら、私を使えばもっとスムーズにできますが』
「これはあくまで『弾幕ごっこ』よ。
 それに、遊びたいってせがんだのはあの人形」
『その場合も、私を使えば殺さずかつ効率よく相手を取り押さえることも……』
「お前は服を作っていればいいの。私は私の基準で遊ぶし、加減も私の基準で私がやる」

返ってきた命令はそんなもの。
それが当たり前だと言わんばかりの口調に、グラーフアイゼンは閉口するしかない。
そのまま、レミリアは周囲に生えてきた蔓をあっさりとグラーフアイゼンで切り払う。
厄介と言えば厄介だ。締め付けられる前に払っているとはいえ、払わされているのは確か。
それにレミリアだけではなく、桜やプレセアも攻撃対象に入っている。
怪我の関係上むしろそちらを優先して刈り取っているが、余計な動きをさせられているのには変わらない。
とは言っても、あえて彼女が雛苺に近接戦を挑まないのはそんな理由からではない。
そもそも、蔓を避けたいなら飛べばいいだけだ。
それをしないのはもっと単純な理由……ただ、遊んでいるから。

「二番目――秘符『千本の針の山』」

紅い魔弾が芸術を紡ぐ。場合によっては血の雨を降らせかねない芸術を。
それでもジャコなら、雛苺を乗せて回避運動を取ることは十分に可能だ。
だが、ジャコはそれをしない。理由は単純、エネルギー切れだ。
ジャコが吹っ飛ばされて見えなくなったのは、雛苺にとってむしろ幸運だったろう。
自分自身はまだなんとか能力を行使できる段階で、ジャコに力を注ぐことをやめる踏ん切りがついて。

(いい? 作戦通りにするんだ)
(か、かしら)

イエローも金糸雀も、雛苺の狂気の象徴に気付かずに済んだ。
レミリアの後方、木々に隠れていた二人は、作戦通り動き出す。
イエローはダイレクを従えて全力疾走、金糸雀はこちょこちょ手袋を持ってこっそりと。
イエローの方は、危険でしかも不意打ちというには穴だらけの策としか言いようがない。
自分は一撃入れられればいい方……けれどそれさえこれ以上なく甘い判断だという事は、
提案したイエロー自身がよく分かっていた。

『さくらちゃん!』
「……ふぅん、お前も遊んでくれるわけ?」
「う……!」

案の定レミリアどころかリインにさえあっさりと感づかれ、慌ててイエローは足を止める。
もっとも、これは想定内だ。イエロー自身はあくまで囮。
だから、まだイエローには周囲を冷静に見渡せる余裕があった。
……雛苺の表情に気付ける程度の、余裕は。

(あの子が……友達? なんだろう、あの目)

ポケモントレーナーだからこそ分かる、明らかな異常。
けれど、イエローがそれについて答えを出す前に、既に金糸雀が行動を起こしていた。
イエローに目が向いているうちに、金糸雀がこっそりとプレセアに接近する。
できるだけ気付かれないように、慎重に。目指すのは半径5m。

621 :全世界ナイトメア ◆2G4PiPq.z. :2007/08/24(金) 00:02:30 ID:24qmaX13

――プレセアほどの重傷なら、くすぐるだけでも傷は一気に悪化する。

一回くすぐってみれば脅しとしてはこれ以上なく有効のはず、そうイエローは金糸雀に言ったのだ。

(よし、あとちょっとなのかしら……!)

そう、金糸雀がほくそ笑みかけた瞬間。

「なら……三人まとめて戯れようか?」
「!?」

手をかざして、レミリアは宣言した。

「魔符『全世界ナイトメア』」

名は体を示す。
その弾幕は文字通りに、全方位に悪夢をばら撒いた。

『な……!』
「ちょ、ちょっと!」

慌ててリインと桜が非難の声を上げたが、一応この二人には当たらないようにレミリアは調節していた。
もっとも、彼女が敵とした見なした三人――正確には一人と二体には何の調節も加減もない。
当然一番被害を受けるのは接近していたイエローだ。
かろうじてシルフェのフード(今はスカーフだが)がイエローに向かう魔弾を逸らすものの、
その布地を魔弾が掠めるたびに、その力はどんどん弱まっていく。

「な、なんとかしないと、なんとか……ってきゃー!?」

混乱して右往左往する金糸雀の傍に、容赦なく魔弾が着弾する。更に。

「リインちゃん!」
『ブラッディダガー!』
「ひっ!?」

プレセアの状態が安定し始めたのか、治癒途中で襲われるより先に倒した方がいいと思ったのか。
水色の短剣が金糸雀を追撃する。僅か2,3本とは言え、その弾速は驚異的だ。
金糸雀が避けられたのも、レミリアの弾幕に反応していたらたまたま外れたのに過ぎない。

『ちゃんとこっちに合わせて下さい! さくらちゃんの魔力、残り少ないんですよ!?』
「後から攻撃し始めたのはお前達よ。私に合わせなさい」
「リインちゃん、私は大丈夫だから……」

ほんの一瞬だった。
レミリアと桜達が言い争った瞬間。
その隙に、金糸雀は慌てて近くに落ちていたランドセルに走り寄った。
せめて、何か武器が入っていないかと思って。

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:03:06 ID:GDpkIcAQ
シエン

623 :全世界ナイトメア ◆2G4PiPq.z. :2007/08/24(金) 00:03:18 ID:24qmaX13

そのランドセルは、ご褒美のものだった。鏡を取り出して使ってから、放置されていた物。
鏡の存在、重傷のプレセア重傷に雛苺の襲撃。誰しもがその存在を忘れていた物だ。
ベルフラウは他に何か入っていたのに気付いていたかもしれないが、彼女はここにはいない。

「な、何かないかしら……!」

手で探る余裕なんてない。ランドセルを文字通りひっくり返して、金糸雀は中の物を取り出した。
そうして、出てきたのは。ランドセルの口よりはるかに大きい、顔が付いた岩だった。

「……は?」

あまりのことに、金糸雀は口を開けることくらいしかできない。
もっとも、驚いたのは他の面子も同じだ。
ランドセルから出てくるにしては巨大な物体。しかも、目を見る限り生きている。
周囲の視線を集めた状態で……岩は何をするでもなく、笑った。

「ちょ、ちょっと! カナが出してあげたんだから、なんとかしてくれてもいいんじゃないかしら!」

思わず金糸雀は憤慨したものの、岩は動かない。そもそも動くように作られていないのだから。
例えジェダが命じたとしても、この岩が動くことはないだろう。
それでもう、レミリアは岩への興味をなくした。

「……それなら、それでいいけど」

レミリアが呟くと共に、再び弾幕が展開される。慌てて、金糸雀は岩の後ろに隠れた。
数発が岩に当たったが、岩は微動だにしない。どうやら予想以上に硬いらしい。

「――やっぱり、目障りね」

動かない相手に弾幕ごっこを仕掛けても意味がない。
さっさと岩を排除するべく、全ての弾を岩へと集中することにした。

            ※      ※      ※  

ばくだんいわ。
このモンスターの起源として、ある世界で通説となっているものがある。
それはとある魔王が、侵入者を道連れに作り上げた魔物であるという説。
事実、このモンスターは何も動きはしない。ただ相手を笑って見ているだけだ。
このモンスターが持つ意志はたった一つ。攻撃してきたものに対し、ある一つの魔法を唱えることのみである。

――いかなる者でさえ粉砕される……最悪の呪文を。

「メ、ガ、ン、テ」


            ※      ※      ※             
           

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:05:26 ID:0CK9ngWv
  

625 :全世界ナイトメア ◆2G4PiPq.z. :2007/08/24(金) 00:05:54 ID:24qmaX13

……そうして。時と場面は現在に至る。
メガンテで派手に吹っ飛ばされたレミリアは、それでもなんとか生きていた。
それでも体中は血だらけで、文字通り精根尽き果てている状態で、だけれど。
つまり……地面に叩きつけられて血液を撒き散らし、レベッカ達に怖がられている状況だ。
それでも、レベッカはなんとかレミリアのすぐ近くまで歩み寄っていく。
いくら暗くても、近くにいればきっと見える。けれど、レミリアだと気付く前に、

「う、うわ!?」
「…………」

抱きつかれていた。それも、痛々しいくらいに。
レベッカの声が上ずる。少なくとも、この抱擁は友好的なものだとは思えない。
捕まれたレベッカの肩からは血が滲んでいるし……何より、紅い目に何か尋常でないものを彼女を感じ取っていた。
ここまで接近している以上、レベッカが平常心を保っていれば気付けたかもしれない。
だが、こんな状況で平常心を保てるはずもなく。レベッカは震えながら声を出すことしかできなくて。

「い、いったい、何を……?」
「……血が」
「へ……血?」

レミリアにも、相手を気遣う余裕なんてなかった。

「血が、足りない」

吸血鬼が、レベッカの喉に噛み付く。
レベッカの悲鳴は、声にならずに消えた。悲鳴を出す余裕さえ、恐怖に塗りつぶされて消えた。
普段のレミリアならすぐに終わったかもしれない。
けれど今のレミリアには、少なくとも普通の吸血鬼並みに血が必要だった。
それでもやはり、吸う血は零れていく。
だから吸血行為は長引き、零れる血も増え、その光景を更に凄惨なものとしてしまって。

「う、うわーん!」
「こ、こら、待て、見捨てるなあ!」

耐え切れず、しんベエはその場から逃げ出していた。
それでもしんべえが悲鳴を上げたことでレベッカも自失状態から立ち直れたのか、
慌てて腕に力を込めてレミリアを突き飛ばした。
本来、レベッカ程度の腕力でレミリアを引き剥がすことなんてできない。
けれど、レベッカが見ただけで怖がるほど血まみれだったということは……
それくらい、レミリアの体はボロボロだということだ。
あっさりレミリアは引き剥がされて地面に倒れこみ、レベッカはといえばしんベエを追ってふらつきながら森の中へと消えていく。
言うまでもなく、レミリアの状態は全快と言うには程遠い。
そもそもレベッカの失血量に比べると、レミリアが吸えた量は明らかに少ない。

626 :全世界ナイトメア ◆2G4PiPq.z. :2007/08/24(金) 00:06:38 ID:ACZNtCLz

「ま、ったく、本当、吸血鬼って、病弱、ね」

それでも、血を吸ったことで大分マシになったのか。なんとか姿勢を直して木に寄りかかる位はできた。
……けれど、この状態では万全どころか五割の力も出せないだろう。

「……この味、B型、かな。好物の血で、助かった」

名残惜しげに、自分の指とそれに付いた血を舐める。
視界には、どんどん城から離れていくしんベエとそれを追うレベッカの姿しか見えない。
パニック状態で、自分がどこへ向かっているのか分かっていないのだろう。
……もっともさっきまでのことを鑑みれば、レミリアも人のことは言えない。
ここまで吹き飛ばされてから血を吸うまでは、まともに思考する余裕さえなかった。

(攻撃したら、爆発する岩か……考えたこと、なかった)

今はせめて、なんとかまともに動き始めた思考を体の代わりに動かす。
撃ったら無条件敗北が確定する岩。幻想郷でそんな物を使ったら確実に顰蹙を買うに決まってる、間違いなく。
……舐めていたのはレミリア自身も認める。
所詮幻想郷でやっていた弾幕ごっこの延長で十分、なんて思った結果がこのザマだ。
相手を殺さずに取り押さえるにはいいかもしれないが、
こう追いこまれては殺していい相手にまで弾幕ごっこをしてやる義理はない。

(……次は本気で返すわ、ガラクタ人形)

日が落ちて、月が昇る。それは、吸血鬼の時間を示す証。
復讐に燃える吸血鬼の紅い瞳に……道具が口を挟める余地など存在しなかった。

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:07:10 ID:GDpkIcAQ
ばくだんいわがくるとは支援

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:07:39 ID:AThndhgs
 

629 :全世界ナイトメア ◆2G4PiPq.z. :2007/08/24(金) 00:08:28 ID:24qmaX13

【E-4北部/川岸/1日目/夕方・放送直前】
【レミリア・スカーレット@東方Project】
[状態]:魔力消費(大)全身への魔力ダメージ(大・自然治癒中)
[装備]:飛翔の蝙也の爆薬(残十発)@るろうに剣心、グラーフアイゼン(ハンマーフォルム)@魔法少女リリカルなのはA’s
[道具]:なし
[服装]:バリアジャケット・パチュリーフォーム
[思考]:傷を……治さないと……
1:ともかく動かずに夜を待つ。
2:フランを探したいけど……福富しんべヱに浄瑠璃の鏡を使えそうにない。
3:B型なんて贅沢は言わないからもっと血が欲しい。
4:あのガラクタ人形二体&イエローに相応の対価をプレゼント。というか殺す。
5:爆薬で加速の実験をするような状況じゃない。
基本:フランを捜す。ジェダは気にくわない。少しは慎重に、しかし大胆に。
   殺すべき相手は遊ばずに殺す。ただし仕返しの場合は苦しめてやりたいとは思う。
※フランドールに関する情報、
『紙の束』『赤い宝石』『レイジングハートと遊ぶ』『喋る杖』『貴女自身の魔法、スペルカードを使ってください』『仮面の女』
を手に入れました。
※グラーフアイゼンはレミリアをあまり好いてはいません。

【E-4西部/1日目/夕方・放送直前】
【レベッカ宮本@ぱにぽに】
[状態]:背中に裂傷(応急処置済)、疲労(大)、血を吸われて貧血気味、右ひざ打撲、パニック状態
[服装]:普段通りの服と白衣姿
[装備]:木刀@銀魂、魔導ボード@魔法陣グルグル!(故障している可能性有り)
[道具]:支給品二式、15歳のシャツ@よつばと!を裂いた布、宇宙服(最小サイズ)@からくりサーカス
[思考]:まずい、なんかふらふらする……
第一行動方針:とにかく逃げる、あとしんベエに追いつく。
第ニ行動方針:殺し合いのゲームに乗っている奴がいたら、ぶっ飛ばす。
第三行動方針:後で改めて湖底都市を探索する
基本行動方針:主催者の打倒。
参加時期:小学校事件が終わった後
※パニック状態のため、あれがレミリアだと気付いていません。
 ただ、落ち着けばあれがレミリアだと気付くことは十分にありえます。

【福富しんべヱ@落第忍者乱太郎】
[状態]:体のあちこちに軽い傷、疲労(大)、びしょぬれ、パニック状態。
[装備]:なし
[道具]:ヒラリマント(チョンマゲに纏わりつくように引っかかっている)
[思考]:ともかく逃げる。
[備考]:
・凶暴化は一旦治った後、何かのきっかけでフラッシュバックのように再発した例も報告されています。
・体力消費が激しいため、いつ気絶してもおかしくない状態です。
・パニック状態のため、あれがレミリアだと気付いていません。
 ただ、落ち着けばあれがレミリアだと気付くことは十分にありえます。


            ※      ※      ※             

630 :全世界ナイトメア ◆2G4PiPq.z. :2007/08/24(金) 00:09:24 ID:24qmaX13

「はあ、はぁ、これで、いい、のかしら……」

息を切らせながら、金糸雀は気絶したイエローを木陰の窪みに押し込んだ。
もうすぐ夜。少なくとも、隠れることくらいならできるはずだ。

「……にしても、どうしてカナに怪我がないのかしら。
 イエローにもあんまり怪我はないし……」

思わず、金糸雀は首を捻っていたが……もっとも種を明かせば単純な話だ。
メガンテは味方と見なされたパーティには効かない、それだけの話。
そしてばくだんいわはジェダの手により、イリヤをマスターとするように仕込まれている。
イリヤが死んでからもそれは変わらない。ばくだんいわが生きている以上、パーティが全滅したわけではないからだ。
レミリア達が敵と見なされたために金糸雀とイエロー、雛苺はイリヤのパーティと見なされ、メガンテの対象から外された。
イエローが気絶したのは、ただ単にその前に受けていたレミリアの魔弾が原因だ。
もっとも怪我がなくても吹き飛ばされたのは変わらないので、結局雛苺とははぐれてしまったのだけれど。

「ともかく、使える荷物は取り出しておかないと……!」

息を切らせながら、金糸雀は荷物の整理にかかる。
イエローの装備を片っ端から押し込んでランドセルに入れて戦場から逃げ出したので
(なぜか知らないが、ランドセルに入れると重量を感じなくなるようだった)、
いざという時手元にないと困るまでランドセルに押し込んでいたのだ。

「まず、剣に……このフード、もう駄目かしら。
 コインとグローブは……とりあえず出して、と」

ひとまずランドセルからイエローがつけていたものをひとしきり出した後、
金糸雀はフードだけ廃棄してあとはイエローに返すことにした。
ある意味これは大チャンスなのだが……疲れきった金糸雀の頭はそんなことには少しも気付かない。
大きく溜め息を吐きながらその場に寝転がって……ばくだんいわが入っていたランドセルも持ってきたことを思い出した。

(まだ何か入ってる……の、かしら?)

だるそうに寝たままランドセルをひっくり返した金糸雀は、息を呑んだ。
出てきたのは、小さな如雨露。人間が使うには小さいけれど、金糸雀のような人形が使うにはぴったりの。

「……翠星石」

紛れもなく、彼女の姉妹が使っていたものだ。
金糸雀が守ろうとした……雛苺と同じ、ドールのもの。
思わず、金糸雀は俯いていた。

「カナ、どうすればいいのかしら……」

彼女は知らない。彼女の思いは、無辜の犠牲から成り立っていることに。
罪もない相手を、誤解から踏みにじったことに。
本当に間違っているのは、金糸雀だったことに。

だから。
木影から彼女達が狙われているのも、当前の成り行きだった。

            ※      ※      ※             

631 :全世界ナイトメア ◆2G4PiPq.z. :2007/08/24(金) 00:10:18 ID:24qmaX13

結論から言えば、ベルフラウは城に行かなかった。
いや、行けなかった。

「……どうしましょう」

城の前に広がっている白い霧。そこを突っ切っていくか回り込むか躊躇っているうちに、
突如爆発音が聞こえたのだ。
いや……聞こえた、というのは間違いだろう。
爆発による振動を、彼女は肌で感じ取っていた。
爆発があったと思しき場所からはそれなりに離れていたのにも関わらず、だ。
ベルフラウが凄いのではない。爆発がそれほど大きな規模だということになる。
彼女は迷わず、元いた場所に戻り……荷物をイエローを抱えて歩いている金糸雀を見たのだ。
血痕に、大小さまざまなクレーター。第三者である彼女達が疑われるのは当然であるし……
実際、原因となったのは事実だ。

もっとも、ベルフラウの推測できる事実はそれだけで。
金糸雀の誤解やすれ違いなんて、知ることできないけれど。

【E-4東部/1日目/夕方・放送直前】
【イエロー・デ・トキワグローブ@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:全身に擦り傷と打撲(行動にやや支障)、左目蓋に大きく切り傷、疲労(中)
   深い悲しみ、精神不安定、頭部に打撲(生命に危険なし)、気絶中
[装備]:魔剣ダイレク@ヴァンパイアセイヴァー、レッドのグローブ、おみやげのコイン@MOTHER2
[道具]:スケッチブック、基本支給品、城戸丈の首輪
[思考]:気絶中
第一行動方針:金糸雀と行動を共にする。金糸雀を放ってはおけない。
第二行動方針:消えたリルルのことが心配。
第三行動方針:グリーンやブルーと合流し、このゲームを破る方法を考える
第四行動方針:丈の友人と合流し伝言を伝え、協力を仰ぐ
第五行動方針:丈の首輪を調べる。または調べる事の出来る人間を探す。
基本行動方針:絶対にゲームに乗らない。生きてマサラに帰る。
参戦時期:2章終了時点(四天王との最終決戦後。まだレッドに自分の正体を明かしていない)
[備考]:魔剣ダイレクのソードエレメンタル系は魔力を必要とするため使用不可
シルフェのフードを引き裂かれました。フードがまだ使えるかどうかは不明です。
トリエラのことを「積極的なマーダー」だと認識しました。
ネスからレッドの仇が「白い女の子」だと聞かされました。
レッドの仇に対し、どういう態度を取るべきなのか、まだ考えが定まってません。


【金糸雀@ローゼンメイデン】
[状態]:中度の疲労、全身打撲及び擦過傷(行動にやや支障あり)、右腕欠損、
   心が壊れかけている、疲労(極大)
[装備]:コチョコチョ手袋(片方)@ドラえもん、スケルトンめがね@HUNTER×HUNTER
[道具]:支給品一式、イエローの衣類一式(少し湿っている)、 酢昆布@銀魂
   旅行用救急セット(絆創膏と消毒薬と針と糸)@デジモンアドベンチャー
[思考]:どうすれば……
第一行動方針:ひとまずはイエローと一緒に。
第二行動方針:腕を失った原因(ネギとトリエラ)に復讐する。
基本行動方針:(基本方針は未だに定まっていない)
[備考]廃棄したシルフェのフードはもう何の力もありません。

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:11:14 ID:AThndhgs
 

633 :全世界ナイトメア ◆2G4PiPq.z. :2007/08/24(金) 00:11:40 ID:24qmaX13
>>631を一部訂正

【金糸雀@ローゼンメイデン】
[状態]:中度の疲労、全身打撲及び擦過傷(行動にやや支障あり)、右腕欠損、
   心が壊れかけている、疲労(極大)
[装備]:コチョコチョ手袋(片方)@ドラえもん、スケルトンめがね@HUNTER×HUNTER
     庭師の如雨露@ローゼンメイデン
[道具]:支給品一式、イエローの衣類一式(少し湿っている)、 酢昆布@銀魂
   旅行用救急セット(絆創膏と消毒薬と針と糸)@デジモンアドベンチャー
[思考]:どうすれば……
第一行動方針:ひとまずはイエローと一緒に。
第二行動方針:腕を失った原因(ネギとトリエラ)に復讐する。
基本行動方針:(基本方針は未だに定まっていない)
[備考]廃棄したシルフェのフードはもう何の力もありません。

【ベルフラウ=マルティーニ@サモンナイト3】
[状態]:疲労(中)、魔力消費(中)、精神的疲労、墜落による軽い打撲傷
[服装]:『ザ・チルドレン』の制服姿(野上葵の物)
[装備]:クロウカード『火』『地』
[道具]:支給品二人分(食料−1)、浄玻璃の鏡@東方Project(残2回)、思いきりハサミ@ドラえもん、
   クロウカード1枚(スイート「甘」)、カートリッジ×10@魔法少女リリカルなのはA’s
   湿ったままの普段着
[思考]:私がなんとかしないと!
1:これ以上の犠牲は出させない。イエローと金糸雀は自分が倒す。
2:召喚術師と交渉し仲間になってもらいたい。リインと八神はやてに期待。
 出来ればメイトルパの少女(アルルゥ)とも交渉したい。アルルゥにはやや同情的。
3:みかの安否が心配。早く戻って合流したいが危険には巻き込みたくない。
4:殺し合いに乗らず、仲間を探して脱出・対主催の策を練る。
基本:先生のもとに帰りたい。
[備考]:
・ベルフラウは、ロワの舞台がリィンバウムのどこかだと思っています。
 ロワの舞台について、「名もなき島」とほぼ同じ仕組みになっていると考えています。
(実際は違うのですが、まだベルフラウはそのことに気づいていません)
・ベルフラウは、レックスが名乗るのを聞いていません(気絶していました)。
・メガンテで誰が生きていて誰が死んだかまでは把握していません。

634 :転載:2007/08/24(金) 00:19:42 ID:AThndhgs
234 :全世界ナイトメア ◆2G4PiPq.z.:2007/08/24(金) 00:14:31 ID:1ex1ipqE0
            ※      ※      ※             

――なにがなんだか分からないまま、私は目が覚めた。

(……あれ? あんな爆発に巻き込まれたのに、痛くない?)

最初に思ったのはそんなこと。
頭は痛いし、このせいでさっきまで意識がなかったんだろうけど、
これは爆発のせいじゃなくて飛ばされた時にぶつけた怪我だと思う。
そうして、起き上がろうとして――ジャラリと、音がした。

「……?」

体から、ざらざらしたたくさんの小さな金属が落ちていく。
いったい何なのか、不思議に思ったけど。
それについて考えている時間なんてなかった。

「おはよう、なの!」
「……え?」

声を聞いて、顔を上げる。そこにいたのは、立っている人影が二つ。
そこには、さっきまで戦っていた人形と。
蔓に絡みつかれている、プレセアちゃんの姿。
腕に、足に、顔に、胸に。服は破れかかって、血は滲んで、肌は裂けて。
とっさに助けようとして……リインちゃんが、答えてくれないことに、気付いた。
なにがなんだか分からない中。
人形は、どんどん話を進めていく。

「ヒナね、雛苺って言うの。さくらでいいの?」
「……え……?」
「ヒナね、答えて欲しいの♪」

そう言って、人形は。
プレセアちゃんの右目に蔓を食い込ませた。
何か生々しい音が、した。血が私にかかった。けど、プレセアちゃんはぴくりともしない。

「……ひっ!」
「ね、名前なんて言うの?」
「さ、さくらで、いい……!」
「ヒナね、さくらにお願いがあるの」

蔓が延びる。眼を抉っている蔓も、それ以外の蔓も。
蔓が眼球の中で蠢いているのが、まぶた越しに見える。
腕に絡んでいた蔓が、指の爪の間に入ろうとして……爪ごと剥がして、指の中に入り込んだ。

「や、やめて……」
「この指輪に、キスしてほしいの♪」

そうして人形は指輪を差し出したけど、私はそれどころじゃなかった。
プレセアちゃんの眼が、そのまま零れ落ちた。
蔓が入っていった腕は、まるで血管が太くなったみたいになっている。
とっさに手を動かして、目を覆おうとしても……私の腕も、蔓に絡め取られていた。

「す……する! するから……もうやめてっ!」

635 :転載:2007/08/24(金) 00:20:13 ID:0CK9ngWv
234 :全世界ナイトメア ◆2G4PiPq.z.:2007/08/24(金) 00:14:31 ID:1ex1ipqE0
            ※      ※      ※             

――なにがなんだか分からないまま、私は目が覚めた。

(……あれ? あんな爆発に巻き込まれたのに、痛くない?)

最初に思ったのはそんなこと。
頭は痛いし、このせいでさっきまで意識がなかったんだろうけど、
これは爆発のせいじゃなくて飛ばされた時にぶつけた怪我だと思う。
そうして、起き上がろうとして――ジャラリと、音がした。

「……?」

体から、ざらざらしたたくさんの小さな金属が落ちていく。
いったい何なのか、不思議に思ったけど。
それについて考えている時間なんてなかった。

「おはよう、なの!」
「……え?」

声を聞いて、顔を上げる。そこにいたのは、立っている人影が二つ。
そこには、さっきまで戦っていた人形と。
蔓に絡みつかれている、プレセアちゃんの姿。
腕に、足に、顔に、胸に。服は破れかかって、血は滲んで、肌は裂けて。
とっさに助けようとして……リインちゃんが、答えてくれないことに、気付いた。
なにがなんだか分からない中。
人形は、どんどん話を進めていく。

「ヒナね、雛苺って言うの。さくらでいいの?」
「……え……?」
「ヒナね、答えて欲しいの♪」

そう言って、人形は。
プレセアちゃんの右目に蔓を食い込ませた。
何か生々しい音が、した。血が私にかかった。けど、プレセアちゃんはぴくりともしない。

「……ひっ!」
「ね、名前なんて言うの?」
「さ、さくらで、いい……!」
「ヒナね、さくらにお願いがあるの」

蔓が延びる。眼を抉っている蔓も、それ以外の蔓も。
蔓が眼球の中で蠢いているのが、まぶた越しに見える。
腕に絡んでいた蔓が、指の爪の間に入ろうとして……爪ごと剥がして、指の中に入り込んだ。

「や、やめて……」
「この指輪に、キスしてほしいの♪」

そうして人形は指輪を差し出したけど、私はそれどころじゃなかった。
プレセアちゃんの眼が、そのまま零れ落ちた。
蔓が入っていった腕は、まるで血管が太くなったみたいになっている。
とっさに手を動かして、目を覆おうとしても……私の腕も、蔓に絡め取られていた。

「す……する! するから……もうやめてっ!」


636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:20:58 ID:0CK9ngWv
か、カブったぁっ! ・・・・スイマセンスイマセン後お任せします

637 :全世界ナイトメア ◇2G4PiPq.z.(代理):2007/08/24(金) 00:21:32 ID:AThndhgs

私がそういうと、人形はこの場にありえないくらい可愛らしい笑顔で指輪を見せた。
けれど、プレセアちゃんに対して伸びる蔓は止まらない。
蔓は目を抉って、腕の中を伸びて。
どんな意味を持つのか、考えないまま。私は言われた通り、キスをした。

「よかった。これでジャコも元気になってくれるの♪」

何か言っているけど、もう私は聞いてなかった。
これでプレセアちゃんを放してくれる。そんな疲労感と、安心で、いっぱいで。
そんな私を見越したかのように。

「遊んでくれないから、これはもういらないの」

人形はそう告げると共に、何の躊躇いもなく蔓に投げ捨てさせて。
いつのまにかまた動き始めた、カボチャの頭をつけた人形が近寄ってきて。
プレセアちゃんの頭を、鎌でそれこそカボチャみたいに割った。

「あ……あ、あ……」

理解できない。理解できない。
ここに連れてこられたときのことを思い出す。
首輪が吹き飛んで、頭と体が切り離された女の人。

分からない。分からない。

最初に荷物を開けた時みたいに、私の顔が返り血で染まってる。
死んじゃった人はもう喋らない。あの頭から、白いナニカが覗いてる。

わからない。わからない。

体から力が抜けていく。
頭が魔法のように、痺れていく。
リインちゃんは、答えてクレナイ。
誰モ、私ヲ助ケテクレナイ。私ハ、誰モ助ケラレナイ。

「大切な人なの?
 じゃあ、ミーディアムにヒナからのプレゼントなの♪」

そうして、私の前に。
眼球が潰れて脳がむき出しになった生首が、差し出されていた。

モウ、何モワカリタクナイ。

            ※      ※      ※             

桜は知らない。ばくだんいわのメガンテを受けた時には、プレセアが死んでいたことを。
メガンテで吹き飛ばされる寸前、最後の力でシルバースキンを展開して桜を守ったことを。
リインなら気付けたかもしれない。
けれどとっさに展開した防御魔法で、彼女が機能するための魔力もなくなっていた。

プレセアが庇ったのも、桜が拷問に耐えたのも契約したのも。
桜にとって、更に悲惨な光景を招いただけだった。

638 :全世界ナイトメア ◇2G4PiPq.z.(代理):2007/08/24(金) 00:22:12 ID:AThndhgs

【E-5/1日目/夕方・放送直前】
【木之本桜@カードキャプターさくら】
[状態]:血と脳漿まみれ、左腕に矢傷(処置済)、魔力消費(極大) 、疲労(大)
   かなり精神不安定、雛苺のミーディアム
[装備]:パワフルグラブ@ゼルダの伝説、クロウカード『水』『風』
   リインフォースII@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品
[服装]:梨々の普段着
[思考]:完全に思考停止状態
※魔力があるため、雛苺が戦闘しない限りは持ちこたえられます。
 ただ回復していく分の魔力はほとんど雛苺に持っていかれます。
※近くに修復不可能なまでにバラバラになったシルバースキン・アナザータイプが落ちています。
[リインフォースIIの思考・状態]:
※永沢、レックスを危険人物と認識。梨々の知り合いの情報を聞いている
※魔力不足により、現在使用不能

【雛苺@ローゼンメイデン】
[状態]:真紅と翠星石のローザミスティカ継承。精神崩壊。見るものの不安を掻き立てる壊れた笑顔。
   桜をミーディアムにしたことにより消耗回復&自動回復付加。
[服装]:普段通りのベビードール風の衣装。トレードマークの頭の大きなリボンが一部破けている。
[装備]:マジカントバット@MOTHER2、
    生首付きジャック・オー・ランタン@からくりサーカス(繰り手もなしに動ける状態)
    ※:ジャコの首には真紅と翠星石の生首が髪の毛で括り着けてあります。
    ※:現在桜にプレセアの潰れた頭蓋を差し出しています。
[道具]:基本支給品一式、ぼうし@ちびまる子ちゃん ツーカー錠x5@ドラえもん
    光子朗のノートパソコン@デジモンアドベンチャー、ジュジュのコンパス
[思考]:さくら、よろしくなの♪
第一行動方針:桜をミーディアムとして、戦う。 彼女の負担なんて知ったことではない。
第二行動方針:「新ルールのアリスゲーム」(=殺し合いのゲーム)に乗って、優勝を目指す。
基本行動方針:優勝して、「永遠に孤独とは無縁な世界」を作り、真紅を含めた「みんな」と暮らす。
[備考]:
雛苺は真紅と翠星石のローザミスティカを獲得したため、それぞれの能力を使用できます。
自分の支給品をマトモに確認していません。
『ジャック・オー・ランタン』は、真紅の持っていた「人形に命を吹き込む力」によって一時的に動ける状態です。
雛苺の『力』を借りて動いているので、この状態は維持するだけでも雛苺の『力』を消耗しますが、
現在負担は桜へといきます。

【ばくだんいわ@ドラゴンクエスト5 粉砕】
【プレセア・コンパティール@テイルズオブシンフォニア 死亡】

【庭師の如雨露@ローゼンメイデン】
翠星石のメインウェポン。水を振りまいた場所から植物を生やして攻撃する。
今の雛苺なら余裕で扱える代物。金糸雀は無理。

【ばくだんいわ@ドラゴンクエスト5】
登場するモンスターのうちの一匹。ただし味方になったときのそれではなく敵仕様。
命令も聞かず、ただ笑っているだけ。しかし一定のダメージを受けるとメガンテを唱える。
普通の爆発ではなくメガンテなので所持者として認定されたパーティにダメージはない。
支給品としては実質的に、強力かつ安全だが発火しにくい爆弾と言ったところ。
ちなみに侵入者を道連れに〜の下りは、小説版ドラクエ3が参考。
また、プレセア死亡による撃墜数はイリヤ行き。

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:23:02 ID:AThndhgs
代理投下終了。
>>635-636さん、向こうで一声かければよかったですね……申し訳ない。

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:23:26 ID:GDpkIcAQ
投下乙!
最初のとメガンテ直撃でレミリア死んだかとおもって緊張したw
面白くなりそうな対立フラグも撒かれていてこの先の展開にwktk

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:23:55 ID:bgzVk3jE
プ、プレセアァァァァァァ!!!

しかしばくだんいわwwwwwwwwww
自爆といえばマルマインとビリリダマだったからちょっとびっくり

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:25:57 ID:0CK9ngWv
投下お疲れ様です。

誤解フラグがなんか一気に立った感じ・・・イエローはある意味南無。
プレセアはさらに南無。これでTOSは全滅か・・・・二人とも近い時間帯だな。
支給品の爆弾岩って・・・アリなんだろうか、いやリインUがアリだし、アリか。
れみりゃ様よく爆発食らって生きてたな・・・・・まぁDQ本編でもメガンテは即死or瀕死or無傷だからなぁ・・・・
そしてさくら、その契約は死亡フラグだっ!・・・って言っても契約しなきゃどっちみち死ぬんだよなぁ

>>639 いえいえ、こちらこそ申し訳ない。

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:27:51 ID:GDpkIcAQ
ってリロード忘れてたあああ、あらためて乙!orz

最後の最後に突き落とされたぜ……GJ

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:28:29 ID:0CK9ngWv
現在468KBだから新スレ立てたほうが良さそうだね、ちょっと立ててきてもいい?

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:31:13 ID:AThndhgs
策略見抜かれてダメダメな金糸雀、見抜いてなお優しいイエロー……。
まさかこの2人が雛苺の味方に回るとはなぁ。ベルフラウとの戦いもまるで読めん。

しかし雛苺、今のこの子の感性だと、その生首差出しも「善意」かもしれないのが怖い。

>>644
そうだなー。
あ、その前にテンプレの予約延長の部分考えないと。

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:33:27 ID:AThndhgs
あ、言い忘れてた。投下乙です。なんとも綱渡りでガクブルな展開GJでした。

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:34:04 ID:0CK9ngWv
>延長  
   基本3日・延長申請を行えば最大1週間まで予約延長が可能です、
   延長申請の際には、進行状況の報告もお願いします。
  もし破棄される場合にはなにか一言付け加えていただけると有難いです

・・・・こんな所じゃダメか?

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:43:15 ID:AThndhgs
>>647
このスレの>>6の部分を、こんな感じでどうかな。

〜ロリショタロワ・基本ルールその3〜
【ステータス表】
・作品の最後にその話に登場した参加者の状態、アイテム、行動指針など書いてください。
・以下、キャラクターの状態表テンプレ
【現在位置(座標/場所)/時間(○日目/深夜〜真夜中)】
【キャラクター名@作品名】
[状態]:(ダメージの具合・動揺、激怒等精神的なこともここ)
[装備]:(身に装備しているもの。武器防具等)
[道具]:(ランタンやパソコン、治療道具・食料といった武器ではないが便利なもの。
     収納している装備等、基本的にランドセルの中身がここに書かれます)
[思考・状況]
(ゲームを脱出・ゲームに乗る・○○を殺す・○○を探す・○○と合流など。
 複数可、書くときは優先順位の高い順に)

◆例
【D-4/学校の校庭/1日目/真夜中】
【カツオ@サザエさん】
[状態]:側頭部打撲、全身に返り血。疲労
[装備]:各種包丁5本
[道具]:サイコソーダ@ポケットモンスター
[思考]
第一行動方針:逃げた藤木を追い、殺害する
第二行動方針:早く仲間の所に帰りたい
基本行動方針:「ご褒美」をもらって梨花の怪我を治す

【予約】
・キャラ被りを防ぐため、書き手は自分の書きたいキャラクターを予約することができます。
・期間は基本的に予約から72時間(3日)です。
・やむにやまれぬ事情で完成が遅れる場合、最大で一週間まで期限を延長することができます。
 ただし、3日の期限の間に、進行状況の報告も合わせて延長申請を行う必要があります。
・予約期間終了後は、他の人がそのキャラを使った話を投下して構いません。
・予約しなくても投下することはできますが、その際は他に予約している人がいないか
十分に確認してから投下しましょう。

【投下宣言】
・投下段階で被るのを防ぐため、投下する前には必ずスレで 「投下します」 と宣言を
して下さい。 投下前にリロードし、被っていないか確認を忘れずに。
・近頃連投規制が厳しくなっております。居合わせた方は、できるだけ支援するようにしましょう。

【トリップ】
 投下後、作品に対しての議論や修正要求等が起こる場合があります。
 本人確認のため、書き手は必ずトリップをつけてください。


649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:49:22 ID:0CK9ngWv
>>648 ok。じゃぁそれで立ててくる。もう一つ投下ありそうだしな、早い方が良いだろ。

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 00:56:27 ID:0CK9ngWv
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1187884192/

新スレです。
予約されていた方の投下作品kb数が40kb超だということでしたので早めに建てさせて頂きました。

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 01:05:00 ID:AThndhgs
>>650
スレ立て乙。
そして新スレにさっそく予約が来てるwktk

652 : ◆CFbj666Xrw :2007/08/24(金) 01:16:35 ID:92uoHAUD
      予 想 外

まさか庭師の如雨露が被るとは思わなかった俺涙目。
ちょっと修正入りそうで今夜中の投下は無理かも。
これ以上の延長はやっぱり無理でしょうか。

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 01:20:40 ID:0CK9ngWv
>>651 スレ立てたついでに予約してみたw
 いや、プロットは立ってたし、そんなに長くなりそうに無いから丁度いいんだけどね。

>>652 いえいえ、作品展開で被りが出るのは仕方ないと思います。
 最大一週間ですから今日24時まではセーフ・・・・ですかね?
 あまり無理せず作品を直してくださいね。

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 01:27:12 ID:AThndhgs
>>652
そういう事情なら、今回はちょっと延ばして貰ってもいいと思います。
てか、あの難しいメンツを素早くかっさらって次の予約入れる人も居ないと思いますし……。

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 02:08:57 ID:PdE14NMg
雛苺怖すぎる…
プレセア・桜は哀れ
金糸雀・イエローも壮絶な誤解フラグ立ってるし。金糸雀は自業自得っちゃ自業自得だが
まあ報われない努力と誤解・すれ違いはロワの華と言えるし、何はともあれGJ!です

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 02:29:57 ID:CNK550XD
嗚呼プレセア……。誰かによって守られた者は不幸になる法則キター
つか、みか先生の霧ジャマだ! 視界が塞がれるのはキッツイな。乙。

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 11:54:11 ID:YX7C1Gwm
プレセア…最期に桜を守ろうとしたんだな…

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 19:09:05 ID:BgwlLiYA
プレセアはよく頑張ったと思うよ。
TOS勢は、どちらも早死にとはいえ、守るべき相手を守って逝けたからロワ的には大活躍だな。
つか、それにしても雛苺はこえぇな…、さくらカワイソス
仲良しのカナが何とか説得できればいいんだが、その黄色コンビ自身にも死亡フラグ立ってるし。

ところでしたらばの方で、プレセア死亡の加害者がイリヤになるのはどうなんだ?な意見があるんだが。
自分はフランドールかカナに殺害カウント付くと思うんだけど、他の人はどうだろう。

659 : ◆2G4PiPq.z. :2007/08/24(金) 20:13:40 ID:24qmaX13
書いた当人としては、
「後々レミリアや金糸雀、ベルフラウが二人抜きした時議論になると困るので、
 もう死んでいるイリヤにしておけば問題が無い」
というのが理由です。

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 21:12:38 ID:0M7xzfEI
爆弾岩の仕様がどう見てもDQ3です。本当に(ry

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 22:12:24 ID:zG/OMu8K
>>658 フランドール違うwwww 何故かこの姉妹間違われやすいんだよな。
 
>>659 んー、確かにイリヤにすれば後は楽だとは思いますが、
 この場合イリヤは爆弾岩のマスター?の立場で、爆発には何の関与もしていない訳ですし。
 自分としては実際に取り出したカナか、メガンテ発動直接の誘因になったレミリアにカウントするべきかと思いました。
 あくまでも、私個人の意見です。

 まぁ発動者カウントだと、レミリアがもし死んでたら自殺扱いになってたんだろうと思ったけど。

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 23:28:22 ID:CNK550XD
>>659
自分もレミリアかカナが適当な気がしますねー
というか未出アイテムが出る可能性を少しでもあげときたいから、死んだやつにカウントが渡るのはもったいn(ry
カナのバイオリンだのヘンゼルの斧だの出てないメイン武器もチラホラあるし。

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/24(金) 23:38:16 ID:zZHnC+P5
バイオリンはもう出てる

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/25(土) 01:51:18 ID:TFAZIZiZ
目玉が飛び出るぐらいエグイ作品乙。

…ジェダ視点だとイリヤにカウントする理由ってなかなか思いつかないな。
いっそのこと、数えるのがめんどくさかったからで?

665 : ◆CFbj666Xrw :2007/08/25(土) 22:40:37 ID:kVpTGrz+
明日の朝には投下できると思います。
遅くなって申し訳有りません。

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/25(土) 22:49:55 ID:LE8v2hDe
TOS全滅で俺涙目www…このロワ見始めたきっかけの一つだったからなー。
しかしプレセアもジーニアスも戦闘で活躍しまくりだったし死に様もかっこよかったよ。
それと支給品の受け渡しが激しくてかなり混乱したな…。
死亡者カウントはどうだろ?金糸雀かレミリアのような気はするけど。

>>665
期待


667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/25(土) 23:48:24 ID:VBTszIHd
ふたりともにカウントというのは無しだろうか

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/26(日) 00:03:43 ID:ngRyq6Pa
>>667
それぐらいなら事故死扱いで誰にもカウント無しの方がいいかと。
俺としては、支給の時点で所有者がイリヤのみの専用アイテムとして設定されていたことに違和感が。
この場合は、バッグから取り出した金糸雀に所有権が移ったものと考えたい……

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/26(日) 00:36:25 ID:sFDOut2I
イリヤカウントはちょっと納得し辛いな……私見だが、事故死扱いのカウントなしが一番いいような気がする。

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 19:00:24 ID:MCo29RP2
新スレで話が絶賛進展中のようなので埋めますね

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/27(月) 22:18:35 ID:2eIbxNSS
           ,r‐──ー-- _
          /´         `.、
         ,',r  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄丶 `ト、
        ,f f______ ヽ!  i、
        i i, '`' ヽ;  ヾ,'`ヽ ̄i、 |
        i i' i ̄ ̄    ̄ ̄ !ヽ,ト ヽ
.        | !┿━━   ━━┿ !'   |     ニートでいいよ
.        ヽi ,ト、      , ,  i (   l   ニートらしい方法で
         i. ! ` 、__________,,/i,′  !      話を聞いてもらうから
         ノl |ノ ノi`>ニ-ー/  !、l .! .!
        ./ | l_, -ー' /;;;;;;;;;/  /  丶、、
        j/.! !ll   ト、.`>'!   !  / ,-丶
      __jl / j ll===!. ,< .|   j. // / .i
      l ./ /_,,rニ三ミ 、\|   レ./ / _|_
     / .j  !  レj ! ト、->-|  .|.  /    、7
   /   l i |  / ハ !.~ __! l| く      \
  / _  .リ 、l  j ノ l__i  |;;;,、リ;|  \      ヽ
  !   -~フ   ./;;/  |;;;;| ヽ;;;;;;ノ   )、      ヽ
 ノ、   ./;;;;,,,,_ /;;/  .|;;;;;|    ̄  _r、 ̄ニ    )
ノ/ヽ  >- ;;;_;;/   |;;;;;;;-ー;;;;;;;;;;;/ 丶     /
   j )'";;;;;;;;/,-、   -'''''''''''''''ノ/;;、      /
   l !\ イ /   ,,,___ -==-人;;;;;;;;;;,,,,.  /l !|
  丶l  rノ /          / \;;;;;;;;;;;,/ i | lヽ
    ヽ  "/           ヽ r、\/  l | |  ̄
    i )、/             `-'ノ i ,  ノ. リ
    ノノ./               !/ ./.l /
   ´ /                l リ


672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 00:54:56 ID:OvLPV1le
             , -‐‐  ̄ ̄ ̄`‐-、
           /           ヽ
           /             ヽ
  )'ーーノ(     /               i  |ー‐''"l
 / 一  |    | ハ             | l 一 ヽ
 l   ・  i´    |r|| |    --‐'"   `'ヽ、 ノ ./  ・  /
 |  休  l  ,-ー-トヽ   ''"´`   rー-/  | 休 |
 |  ・   |/     | l 、  ''"""  j ""''/ ヽl   ・ |
 | み   |       | l  ヽ,   ―   /   l  み  |
 |   !!  |     / | |     ` ー-‐ ' ´|| ,ノ |  !! |
ノー‐---、,|    / │l、          |レ'    \、_ノヽ
 /        / ノ⌒ヾ、  ヽ    ノハ,      |
,/      ,イーf'´ /´  \ | ,/´ |ヽl      |
     /-ト、| ┼―- 、_ヽメr' , -=l''"ハ    |  l
   ,/   | ヽ  \  _,ノーf' ´  ノノ  ヽ   | |
、_    _ ‐''l  `ー‐―''" ⌒'ー--‐'´`ヽ、_   _,ノ ノ  ←変態坊主の図


673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:08:56 ID:CYosl0Sl
一休さーん!

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 01:14:10 ID:Pe1uWVvM
      _... -‐<二\
    r‐'´,-、,..-ヘ \―`、
  /レ'´ ´/ ̄`ー--、_ i-、
 / r'イ /´      、   l | ` 、
.//j /       /i    H、  〉   ばくだんいわ は ようすを みている!
i K´i   L_  、,。' ノ , `、iハj
.〉 〉;;;|  `、_゚ ̄ノ`< ,ィi , 〉 i;i
`、;;;;;;;i ト, r-=三 rェr'´rノ /レ' ,;イ
 \;;;、;;;`、\ _ri_riノ/;,'-';;;j    (注:ちょうどスカートの中を覗き込める斜め下方から)
   `;;゙-;;;;`ー-、,―z_彡∠j;;ノ
    `ー-、;;=-=っ;;;;;;;;_ -'´
       `ー'´ ̄ ̄

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 09:03:07 ID:gn3QGIyl
ばくだんいわwwwwwwwwww

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:01:39 ID:x4qgVLTL
ちょwww
その後見られてる事に気付いた女性(女の子?)に蹴られて爆発しちまうがいいよw
 
ま、後約20KB埋めますか…

677 :このスレで死んだキャラたちで埋めていきますよ〜:2007/08/28(火) 20:13:05 ID:T5cH5Q4w
                    ,  -──- 、
                 , -'´:::::::::::::::::::::::::::::::`‐、
               /:::/ ,.イ::ー-、::::::::::::r、::::::\
                 ノ::::::::::イ' ´:::::::::::::` ‐-ゝ`ヽヾ::::ヽ
            /:::::;':::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
              /:/::::::i::::;:イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
           /イ:::/:::::l:::l/';::::::l';::::::ヽ、::::::::::';::::::::::::::::::::::l
            l:;イ:::::::ト:! lヽ、::lヽ、ゝ,.イ',ヽ::i:::::ヽ:::::::::::::::',
            ! ヽ::::',l  トil  `    liイ `i、ト、::';:::::::::::::::ヽ
               l:::l ヽ '┘、    └'  ! l::lヽl::::::::::::::::ヾ
              l::il '" ̄r -─ 、` ー'´ ';::lノ:::::::::::::::::::::',
                 ll iヽ  l:::::::::::::::::)  uノ-ヽ';::::::::ヽ ̄ ̄ヽ
               l l::::\L:::::::::::::/ , イ:::::::::::::::::ト、::::\   ,.イ
             __// l ` ‐- ‐' ´ l┐i:ト、::',ヽ:',  ̄  /  ヽ、_
   /`ヽ-、   rー ノ::::::::::\ ゝr‐ ' ´_ / ヽ、 ` ‐_   /
  / / ヽ 〉  l  〈:::::::::::::::::::/ ̄l/::::::::::::` ‐ァ  ̄  l 「
  l  ' ´  ̄',  ,イ 入:::::::::::/l:::::/二:::::::::::::::::::/   / ll    な   納 あ
  ヽ     ̄ヽ/ l く  L:::::::::/二!::::::::::::::::::::::::l',  /  __」     い   得 ん
    \   く  l /   l:::/´   ト、:::::::::::::::::// /   ヽ    だ   い な
      ヽ   l l l    プ      ';:::\::::::/ ヽ i ,'     l     ろ.  く  死
   / ̄l   ノ/  l   l     /ヽ/ヾ /  l i    l   !? わ  に
   /  ,.イ  /l l  l   l    /   /    ヽ    l       け  方
   l  / l/ /lノ   l   l /   /      /ヽ   l           、



678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:18:09 ID:T5cH5Q4w
                        __ , -―-- 、_  _ __ ,,, -―- '"/
                        /'"         ̄      , , ' "
                      _., /               く
                    ., '"            ..      ヽ、
                   /         :.      :::.....      ` ー- -ー-
                   /      .:   :::.       ::::::::::::...       /
                  ./      .::.:   :::::..        ::::::::::._ -― '" 
                 /     .::ハ::ヽ   ::ヽ::      ::::.. <、      
                 /  ,   .::/--、::ヽ   ::、ヽ      ::::::.. \   プレセアを守れて死ねたんなら、
                /   i  .::/ _ _ヽ::!ヽ、 ヽ`, ̄、  ヽ::::::::...  \    僕は満足だよ……
                /   .l  .:::i/_) ヽ、ヽ  \ /ヘて、ヽ  ヽ::.. 、:::..   \  
               ./   , :l  .::ィ ヽ"o/      ヽ'o、 / >、   ヽ::::l `丶、  ヽ
              /  / .::l ::::ハ   ̄        ̄ヽ l::: ヽ、 \l     `ヽ丶
              /  / .::::l :::ハ        . .     イ:: ::::::/::ヽ、ヽ     丶
     _        /  イ .::::ハ l::::::lヽ     ー 一    ./l::: :::ハ::::::::ヽ `、
   ./ ヽヘ,、     i  / i :::/ l l::: l:..丶、       /::l::::  l::::l、::::::::l`ヽ   
   / / ノ ヽ   l  ./ l /   .l l、::: .l=- .!丶、 _  イ _-=l:::: ハ:l .l::  l
  l   '  /`ヽ  .l  /  l'    !l l::: .l---、 ヽ __l'" ____,l::: ./  !  l::  l
  l∧/    //  l /   ____,,- '"ヽ .!::..  l  l:;:;:;:;:;l l  l::: /、    l::  l
  l(゚_))>  .i   l .i    /      丶、::  .l l:;:;:;:;:;:l l  l::: /  `ー--l::  l
  l∨ヽ    .l   l l   /     ,    ヽ::. .> !:;:;:;:;! <  i:::/      i:: .l
  !      /   l l ., , ゝ==、  l    ヽ/ i':;:;:;:;:;`i i l /      ,. l:: l
  ヽ    イ    l l/     ヽ .::l      l  i:;:;:;:;:;:;:;:l l       i:::: ,l: :l,ヘ  
   .i     !   l !__       ヽ::l     ヽヽ:;:;:;:;:;:丿丿      l::/;:;;l  l  'ヽ、
   l     .i、 /_ `ヽ、     ゝ      丶丶;//       y '" l l    ヽ,

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:21:33 ID:T5cH5Q4w

                   rfミヽ、 ,.、
                 `ヾゝ、´ /
                  〉、j_,ハ
             __     {::.「+:::ノ    ___        n
               `ヽ_ /.:`:.:´::}-‐ ¨ ̄`ヽ `)    _,{ ゝ-‐=- 、
            ‐=ー-、__」:.:.::.::::::! ,. '´,、,、   Y、  ,.ィ´.:L_`_,二ニン
         ,、,-、-=ニ三._ {.:.:.::.:::.:|/,ィく /lィ !j j /.::、:.x.:ノ:)
         ゝ-、:.;>、 ̄ニ=-.|..:.:.::.:::j.f=ミ`リノj.ィノ/::.:.:..:.:.::´:/´ ご褒美をちょうだい!
              `ヽ_.\_彡'」.:-=:´ノ "',.へ ,,テハ!::.:.:..:..:.:/     役に立つものを!!
         ,r'フ¨´、  ̄ Y´ィ:´.:.::::;':i、(__ノ_,ノ{ {::.;. -‐'′
   _,.,. -─/ `丶、ヽ  _}.イ:、:;.:':.:レゝ< j´::.:.:.:| |/
  ,.イ rェ」___ノ‐- ._  `Y´.:.:;ノ.:.:,.-r'7フj:.:」_;.: -‐j |
  し'´     {_   ` ー{:.:.:.::!:.::.:.V_/´/|.;ノ  し'ノ
        i!   ̄ ̄¨¨{.:.:.:.:.:ー:.;.ィ^t-v´
        ヾ __.. -‐´|__,. ‐ T.:/
           `\_,. -<__,. -'¨´



680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:24:40 ID:SX/nySQp
   ______
  ´>  `ヽ、
 _,.'-=[><]=.,_
 ヽi <レノλノ)レ〉'
  ノレ§゚ ー゚ノiゝ
  `k'_.〉`=' !つ
   i_ノ'i! ̄i!>、
   ~'i,ンT,ン"~

呼ばれてないけどこんにちは。
東方シリーズ主人公・霧雨 魔理沙が埋めついでに登場だぜ。
水銀燈とかいう人形の代わりに解説してやるから、だから。


           r―‐- .._    , ,,,;;;;;´;;;;;;;;;;;  丶
           〉     ` <;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;\
          〈     r―- ヽr―-、;;;_... --―‐'―‐┐   /
    , ,-―――┴――‐┴――┴- ..j-――ォ     〈   /. 
   /;;;;;;;;;;;,;;;;;;;;;;;;,イ二⌒Y⌒ T ⌒ヽr‐-、¨;;‐,,,.._       }  ,'  ミ
  ヽ ;;;;;;;;ノヽ-'      ̄ヽ--ヘ _ノ-、 ヽ⌒ヽ ;;;‐,,,_   j  .   ニ
   \;;;;;{上/     /   ,'´       〜-‐、j__ゝ-、;;;;;;;;\.   八
. \  ヽ ;;,' /   /  ,'  !      ;   ',     マ人;;;;;;;;;;;;.    卦
   \  / ,'   ,'!  /!  !   ;  /!   i      .!ノ;;;;;;;|   炉
     ∠__,!   / !メ、」_,,./|   /! / !   ハ!      |.;;;;;;;;|  
`"''  、..,,_  !  / ,ァ7´, `iヽ| / |ヽ、」ニイ、 / 丶     |. ∠.  
       i,/レイ i┘ i. レ'   'ア´!_」 ハヽ|  |     /   `ヽ 
─--     /   !  ゝ- '       !    !  ! /  |   \   ` ' ー---
      /   7/l/l/   、     `'ー‐ '_ノ/  |  |  i  .|
,. -──-'、  ,人    `i`ァー-- 、  /l/l/l |   i  .!. |  /
       ヽ.ソ  `: 、.   レ'    ',   u ,/ |  /  |  ! \
         i  /ーナ= 、 '、    ノ  ,.イ,_/  |   !  |  |
   返    |ヘ./|/レへ`>-r  =ニi´、., ハ   i  ,'  /ヽ/
        !     _,.イ´ヽ.7   /  /:::|  / レ'  レ'
   せ    |   /7:::::!  ○O'´  /:{>O<}.
         |  /  /:::::::レ'/ムヽ.  /::::::::/ │ ヽ.
   !    ! ./  ,':::::::::::!/ ハ:::::`´:::::::::::|  /    ',

       _ ........_ 
     , ´,.-==-.ヽ 
     l ((ノノ))ノ)) 
     ハ) ゚ ヮ゚ノ) <高町なのはは大変なものを盗んでいきました
     ~,く__,ネノ)つ (犯人は違うけど)
     |(ン_l|,_,_ハ、 
     `~ し'.フ~´

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:25:37 ID:SX/nySQp
           〉::::::「 ̄`ヽ、_::::::::::::/     L_
            |::::::/   _\>「 ̄ヽ//   フ
         __,,,!..-::::___rヽ、__,.ヘ「 ̄ ̄ヽへ__ー-'、____
       -´::::::::::__rへ  i   /    // `ヽr、:::::ヽ、
       |::::::___/   >┴─' ̄ ̄ ̄`ヽ-、__,.、/7__::::::::〉
       〈:::」\  >'´        ヽ,    `ヽ、_」:::::/
       /  、>' イ    i  |    i  ヽ, 、   i ̄L_
       |_____.,'  /  ノ  /\_!, !   ハ !_,.ィ 〈   〈イ /
.        ' /⌒ヽl イ  .!ィ'=ー'ォ、)ノ !.ィーrト, ノ   /(」/
      , -‐f   い.」レ7 l !、 _r!     ヒ_rハ!  ハノ// 
      〈   |     t_, ト'._ _´ ̄     ,    "!Yヘ人(   
    ,-、ノ,.-‐ !     ,゙-、`ゝ、 ,!          ハ )>-`‐´─-,
   /   f:::::::, ヘ  /  ヽ:::::l. 〉‐' ̄ヽ ̄   ,.イ´Y( ,. -‐─‐ - L 
  ./   /::/l  ヽ |     ヽ::ヽ‐t    ゙r< -/´ ̄`ヽ‐- 、   j.
  L. _/::::{  l     t\    ヽ::|/ヒ.ヽ _レ'-く.      |こ _ ‐- L
  `) {::::::ハ  ヽ、   ヽ     l::l ノ  ‐l ‐-o、| ̄`  /-_─_ - .ノ
  ゝヽ:::t ヽ. __ヽ. r j、___ /:::リ   ,.ゝ∠ イ‐ / ̄ヽ.‐- 、_/´
    \ヽ\   rヽ二.ィ :::::::::_/     / l.| l.  /;!  '´  ト、::ヽ
     ヽ >::`‐::‐':::::::::::::;.イ´ ,ゝ,-‐ァ′ハ `ーl:{ `i     l. l:::::}
       ゞニ7ーr─'ス`ヽ く ∠、 /`iTヽ !:::Yゝ._ ノ ノ:::r’
             `T´‐| _jー、`ー'メ ′ ハ‐ヽ::`` ー‐ '´:::ノ

というわけで今回の解説は「支給品編」だぜ。
まず一番多いドラえもんから。
色々出てるわけだが……一番活躍してるのはやっぱり「エスパーぼうし」だな。
タマネギの銃を取り落とさせたり、(ベルフラウに知らせずに)危険場所からワープしたり、
シェルター組を襲撃したり……駄目だこいつ、早くなんとかしないと……
……ま、どっちかっていうと今のみか先生のメインウェポンは不思議の国のアリスで、
迷惑を掛けることが主な役割になってるわけだけど……大丈夫か?

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:25:47 ID:T5cH5Q4w
      _
     / ̄^ ̄\
     |      |
   ∠>-uuu―‖ ――PKフラッシュ!
    (  ()  ()  )
     ヽ  一  ノ
     /|├―┤|\
    <てV――Vγ>
    (__)一―一(__)
     <__     __>
      TT⌒TT
    ⊂二)   (二⊃


683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:26:18 ID:SX/nySQp
                     ∫
.             ∫ r,ヘ──- ,ヘ_
    ______         rγー=ー=ノ)yン´
   ´>  `ヽ、    (( `i Lノノハノ」_〉 ))∫
  _,.'-=[><]=.,_     .|l |i|;゚ - ゚ノi|<……何この扱い?
  ヽi <レノλノ)レ〉   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
   ノレ§゚ ヮ゚ノiゝ   |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| グツグツ
   <(つ =' !つ     \_____/
    く/_/__|〉      ‖ヾ;从;从;;从ノ‖ボーボー
     し'ノ        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

次はカードキャプターさくらか。
多いことは多いけど、まとめて支給って形だから目立ってないのも多いか。
単独で支給された「剣」はそれなりに活躍してるしさ。
吸血鬼には三枚支給で最大限に嫌がらせをしてるけど。

魔法先生ネギま……これは現状トップレベルに活躍してる支給品だと思うんだぜ。
落書帝国とチャチャゼロはもちろん、やっぱ年齢詐称薬。
ディスプレイの前の皆さんとブルーには夢と希望を、被害者の皆さんには絶望をフルにプレゼント。
まあ今のブルーじゃそのうち絶望もプレゼントされそうだけどな。

TOSは、やっぱりスペクタルズだろうな。
これがニケとかいう奴の進む道を決めたと言ってもいい。つまりラッキースケベだ。
フェアリィリングは普通に便利な代物だと思うが……本人がダウンしてちゃどうしようもないか。

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:27:09 ID:SX/nySQp
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::。::::::::::::::::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ______ :::::::::::::::::::::::::::::::::☆::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/             ´>  `ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::o:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/           ._,.'-=[><]=.,_ ::::::::::::::::::::::::::::。::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/            ヽi <レノλノ)レ〉' :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::゚:::::::::::::::::::::::|             ノレ§゚ ヮ゚ノiゝ :::::::::::::゚::::::::::::::::::::::::::::::
::::::☆:::::::::::::::::::::::::::::::::|             `k'_.〉`=' !つ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::o:::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|   *  ☆ ミ≡=_、 _i_ノ(,,i!_,-、i!>__ ::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|  ☆  +  彡≡=-'´ ̄ ̄ `~し'ヽ). ̄ ̄ ::::::::::::::::::::::::::::::::::
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武装錬金はどれも活躍してるな。
特に凶悪なのはやっぱり不思議な国のアリス。
はやてとディスプレイの前の書き手を悩ませるのがヘルメスドライブ。
バルスカにせよサンライトにせよSSにせよSSATにせよ、大抵活用されてるって感じだぜ。

それと正反対なのが時のオカリナ。
外れっぽいのが多いのもそうだが、どうも活躍する機会がないみたいだな。
ま、マスターソードを子供リンクに渡せれば何かあるかもしれないぜ。

DQ5は最近起きたショッキングな事件(ばくだんいわ)が印象深いぜ。
まあ確かに、シューティングゲームであんなもん出るわけないけどな……
水の羽衣もある意味大活躍か?葉っぱ隊インデックス。
剣より杖が多いのも特徴か。単純な攻撃力より特殊効果が重視されてるみたいだな。

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:28:07 ID:SX/nySQp
        ,.-ー-、
       /    \
     , '        \
    /,  _,.へ、_   ,.ヘ、
    ´7  ゝ、  _,.r⌒i´ 〈ヘ
    ,'-'"く__ィ__,.-=ニ=ニ=-=`ヽ、    「ヘハ、_
    / _,.イノ´         ', `'、_   | Vレ/ レヘ
   ,!ィ,.ィ´ γ   ハ  i  ハ-_ i  ハ> .| |l/イ///>
  ,.' .イノ  /  ハ_ニ、.ハノ,ィ'ハi イ i ,ゝ | l/ ///
 <、  i  イレ/イト ´ i `   ヒノ' i ハノ !  |l/Y//
  `ヽ)  .(、ハ.,,'ー'   ___  "从ハノ  'r、_イ
    ノ    Yヽ、  (´ ノ ,.イ ハi_ゝ  くハ」
   〈 i  / ',ヘ i`=rー=ニ´Y)ヽイ   //
    )ハ γ  `(ヽヘ、_,.〉}><{〉、_,.//、
     ´〈,ヘハ、_,.、_ノ      i〉、____つ(ノ
       /  ,.イk 、_,,...-='iヽ、 /7´
      ,〈  J´  Yi´   'イ  '., /
      i >ー'    Y   !'  _ゝ,
      ゝ)、 _/   `ー-= ´ イン
       `ーr=ゝ、____ハ、__,.イ'´
        ヽ__/´   `ー´

HUNTER×HUNTERはカードからの出典と言う点ではカードキャプターと同じだが、
クロウカードより結構活用されてる感じだな。
ヘルメスドライブといい、やっぱ移動絡みは強いのか?

FINAL FANTASY4はルーンの杖とかエーテルとかそれなりに便利なものが多いけどさ、
やっぱ一番凶悪なのは「こぶたのしない」一択だと思うんだぜ……
ラグナロクの方が強力なはずなのになぁ。やっぱ豚は……

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:28:48 ID:SX/nySQp
         /::::::::::::::::::::::::::::::_>
       /::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
    「 ̄`ヽ;::::::::::::,.::--‐─ァヘヽ.
__,. -く7  =-」ゝ-く-=ニ  /-、::::::ヽ、
:::::_,.へ、____r、_____,.へ___  !、 `ヽ、_::ヽ.
>r、____rヽ、____,.ヘ____ヽ`ヽ_!__ヽ、___<::ヽ、
ハ/   !__,!ィハ ! ハ `ヽハ、___ヽ___:::::::::::::>
ヽ.レ、  i rt、/ レ' 、,!_ハ   ヽ. `ヽ_二フ
  ノ) ハ ヒ_!   ,r'-=!、! ハ  ハ!   i 
  ヽハY!" ,    ヒ__rハ (ソ)/  i / 〉
  ノ .人    _    "(ノン    ハ  (
  〈へr V>、.,____  ,.ィ(Yノヘ  / ! ハ〉
       ,.イ/ヽ/ヽ}><{ /V  レ' 
      /7::! ! /-イ::ム ヽ.
     r〈/::::'ー':::::::::!   _r〉
     7/:::::::::::::::::::::ヘr'"´ ヘ 

るろうに剣心は参號夷腕坊の独壇場だな。
今まではみか先生、これからはトマによって活躍するのが期待できるぜ。
飛翔の蝙也の爆薬……遊びに使ってる場合じゃないんじゃないか?

リリカルなのは……頼む!ミニ八卦炉が帰ってこないならせめてデバイスをくれ!
ただじゃ駄目って言うならパチュリーの図書館から借りてきてる本と交換で!

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:29:35 ID:SX/nySQp
    〉::::::「 ̄`ヽ、_::::::::::::/     L_
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容量的には、こんなところか。
後は別れの挨拶でも……

あれ?神主?何か用か……え?東方新作の出演依頼?今から?すぐ?
いやちょっと待てあの姉妹だっていないし私ミニ八卦炉ないし
ほらきっと妖夢だって困ってるんだぜここは霊夢オンリーで体験版をって今ここからステージ開始!?
いや無理マジ無理ボム使えないから今の私じゃ勝てないってせめて三日待っアッー!

         /`゙‐-、/|
         ⌒ヽ,ヘ!> / r.,.'´ ̄ヽ
           /ー''´ / ,ソ /   j .ノr‐,
          ゙ー"´ (´ (  '´,Y_]_ノ  ぷしゅううううううううううううううう……
            ,..-‐'" ̄ヾ`ソ
         /_:::::::::::::::::::::::::!
           `く_,>‐ァ‐-、::::/
               `ー'´ヽ

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